JPH06172962A - 浸炭窒化炉 - Google Patents
浸炭窒化炉Info
- Publication number
- JPH06172962A JPH06172962A JP35150892A JP35150892A JPH06172962A JP H06172962 A JPH06172962 A JP H06172962A JP 35150892 A JP35150892 A JP 35150892A JP 35150892 A JP35150892 A JP 35150892A JP H06172962 A JPH06172962 A JP H06172962A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluidized bed
- treated
- chamber
- heating chamber
- carbonitriding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 冷却工程に流動層バス冷却を用い、自動化、
省力化が可能な浸炭窒化炉を提供することを目的とす
る。 【構成】 被処理物を浸炭窒化するための加熱室7と、
加熱室7で加熱された被処理物9を冷却する流動層バス
2を有する流動層バス室15を横方向に隣接して設け、
各室7、15を密閉する扉5、4、10を設ける。
省力化が可能な浸炭窒化炉を提供することを目的とす
る。 【構成】 被処理物を浸炭窒化するための加熱室7と、
加熱室7で加熱された被処理物9を冷却する流動層バス
2を有する流動層バス室15を横方向に隣接して設け、
各室7、15を密閉する扉5、4、10を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼の表面処理法として
の雰囲気熱処理を行なうための浸炭窒化炉に関する。
の雰囲気熱処理を行なうための浸炭窒化炉に関する。
【0002】
【従来の技術】浸炭窒化雰囲気(例えば、RXガスにNH
3 を3〜5%添加したガス)中で鋼を780〜850℃
に加熱保持した後、急冷することにより、鋼に浸炭、窒
化を施し、非常に硬い表面組織とする雰囲気熱処理法が
知られている。
3 を3〜5%添加したガス)中で鋼を780〜850℃
に加熱保持した後、急冷することにより、鋼に浸炭、窒
化を施し、非常に硬い表面組織とする雰囲気熱処理法が
知られている。
【0003】上記の雰囲気熱処理法における急冷の手段
としては、焼入れ油に浸漬するのが一般的であるが、焼
入れ後クロロセンによる脱脂洗浄が不可欠である。とこ
ろが、クロロセンは、1995年度以降、公害汚濁防止
法により、使用が禁止される公算が強く、他の洗浄方法
が開発されない場合、焼入れ油が使えなくなる。
としては、焼入れ油に浸漬するのが一般的であるが、焼
入れ後クロロセンによる脱脂洗浄が不可欠である。とこ
ろが、クロロセンは、1995年度以降、公害汚濁防止
法により、使用が禁止される公算が強く、他の洗浄方法
が開発されない場合、焼入れ油が使えなくなる。
【0004】加熱物の冷却手段として流動層冷却法が知
られている。流動層冷却法とは、例えばアルミナ粒子の
ような熱伝導率の高い粒子を窒素ガスで浮遊攪拌して流
動層を形成し、その中に被処理物を浸漬することによ
り、被処理物を冷却する方法である。
られている。流動層冷却法とは、例えばアルミナ粒子の
ような熱伝導率の高い粒子を窒素ガスで浮遊攪拌して流
動層を形成し、その中に被処理物を浸漬することによ
り、被処理物を冷却する方法である。
【0005】窒素ガスは、図2に示す如く、流動層11
より放出されたものを熱交換器12で冷却し、ポンプ1
3で流動層11に送入され繰返して利用される。したが
って、流動層を設けた冷却室は密閉構造としなければな
らない。そのため、加熱炉と冷却炉とが個々に分離され
たピット炉には用いられるが、浸炭窒化炉や連続炉に
は、この冷却方法を採用することができない。しかし、
ピット炉は構造上自動化しにくく、省力化の点で、将来
性に問題がある。
より放出されたものを熱交換器12で冷却し、ポンプ1
3で流動層11に送入され繰返して利用される。したが
って、流動層を設けた冷却室は密閉構造としなければな
らない。そのため、加熱炉と冷却炉とが個々に分離され
たピット炉には用いられるが、浸炭窒化炉や連続炉に
は、この冷却方法を採用することができない。しかし、
ピット炉は構造上自動化しにくく、省力化の点で、将来
性に問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、浸炭窒化炉
の上記の実情にかんがみ、焼入れ油を使用しない流動層
冷却法を用いて、加熱炉で加熱された被処理物を冷却す
ることのできる浸炭窒化炉を提供することを課題とす
る。
の上記の実情にかんがみ、焼入れ油を使用しない流動層
冷却法を用いて、加熱炉で加熱された被処理物を冷却す
ることのできる浸炭窒化炉を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の浸炭窒化炉は、
上記の課題を解決するため、被処理物を浸炭窒化するた
めの加熱室と、該加熱室に横方向に隣接し、該加熱室で
加熱された被処理物を冷却するため窒素ガスで粒状物を
攪拌して形成される流動層バスを底部に有する流動層バ
ス室とを有し、上記流動層バス室を密閉する手段と、流
動層より放出される窒素ガスを冷却し再度流動層中に送
入する循環手段を設けたことを特徴とする。
上記の課題を解決するため、被処理物を浸炭窒化するた
めの加熱室と、該加熱室に横方向に隣接し、該加熱室で
加熱された被処理物を冷却するため窒素ガスで粒状物を
攪拌して形成される流動層バスを底部に有する流動層バ
ス室とを有し、上記流動層バス室を密閉する手段と、流
動層より放出される窒素ガスを冷却し再度流動層中に送
入する循環手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の浸炭窒化炉は上記の如く構成されてい
るので、加熱炉で雰囲気熱処理法により浸炭窒化された
被処理物は、横方向に隣接して設けられた流動層バス室
に導入された後、流動層バス室の開口は密閉手段により
密閉され、被処理物は流動層バス室の底部に設けられた
流動層バスに浸漬されて急冷され焼入れが行なわれる。
したがって、従来の焼入れ油による焼入れの如く、油等
の冷却剤が被処理物の表面に付着することがなく、クロ
ロセン等の洗浄剤による洗浄が不要となり、環境を汚染
することがない。流動層から放出される窒素ガスは循環
手段により、冷却され繰返し利用されるので無駄がな
い。
るので、加熱炉で雰囲気熱処理法により浸炭窒化された
被処理物は、横方向に隣接して設けられた流動層バス室
に導入された後、流動層バス室の開口は密閉手段により
密閉され、被処理物は流動層バス室の底部に設けられた
流動層バスに浸漬されて急冷され焼入れが行なわれる。
したがって、従来の焼入れ油による焼入れの如く、油等
の冷却剤が被処理物の表面に付着することがなく、クロ
ロセン等の洗浄剤による洗浄が不要となり、環境を汚染
することがない。流動層から放出される窒素ガスは循環
手段により、冷却され繰返し利用されるので無駄がな
い。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明による流動層冷却方式の浸
炭窒化炉の実施例を示す図である。図に示す如く、本実
施例の浸炭窒化炉は、被処理物整列台14、流動層バス
室15及び加熱室7が横方向に一列に互いに隣接して配
置されている。
炭窒化炉の実施例を示す図である。図に示す如く、本実
施例の浸炭窒化炉は、被処理物整列台14、流動層バス
室15及び加熱室7が横方向に一列に互いに隣接して配
置されている。
【0011】流動層バス室15の底部には、窒素ガスで
アルミナ粒子を浮遊攪拌して流動層を形成する流動層バ
ス2が設けられており、被処理物9を載置したエレベー
タ3が流動層バス2内に浸漬される下降位置と、流動層
バス2から出た上昇位置との間に昇降可能に設けられて
いる。
アルミナ粒子を浮遊攪拌して流動層を形成する流動層バ
ス2が設けられており、被処理物9を載置したエレベー
タ3が流動層バス2内に浸漬される下降位置と、流動層
バス2から出た上昇位置との間に昇降可能に設けられて
いる。
【0012】加熱室7内には、被処理物9を載置するス
キットレール6及びヒータ8、浸炭窒化用雰囲気ガス形
成用滴注剤装置、パージ用窒素ガスの供給管が設けられ
ている。
キットレール6及びヒータ8、浸炭窒化用雰囲気ガス形
成用滴注剤装置、パージ用窒素ガスの供給管が設けられ
ている。
【0013】被処理物整列台14の上面、上昇位置にあ
るエレベータ3の床面及びスキットレール6の上面は一
平面内にあり、被処理物整列台14上に載置された被処
理物9は、被処理物整列台14に設けられたプッシュプ
ル駆動装置1により、流動層バス室15内のエレベータ
3の床面を経て、加熱室7内のスキットレール6上に搬
送し、加熱室7内でヒータ8により加熱され、雰囲気熱
処理法により浸炭窒化された被処理物9を流動層バス室
15のエレベータ15上に引出すことができるようにな
っている。
るエレベータ3の床面及びスキットレール6の上面は一
平面内にあり、被処理物整列台14上に載置された被処
理物9は、被処理物整列台14に設けられたプッシュプ
ル駆動装置1により、流動層バス室15内のエレベータ
3の床面を経て、加熱室7内のスキットレール6上に搬
送し、加熱室7内でヒータ8により加熱され、雰囲気熱
処理法により浸炭窒化された被処理物9を流動層バス室
15のエレベータ15上に引出すことができるようにな
っている。
【0014】そのため、流動層バス室15の両側の壁及
び加熱室7の流動層バス室の開口に対向する位置には夫
々、被加工物9が通過できる開口が設けられ、各開口に
は、これを密閉するための扉10、4及び5が開閉可能
に設けられている。
び加熱室7の流動層バス室の開口に対向する位置には夫
々、被加工物9が通過できる開口が設けられ、各開口に
は、これを密閉するための扉10、4及び5が開閉可能
に設けられている。
【0015】浸炭窒化処理に際しては、被処理物9をプ
ッシュプル駆動装置1により加熱室1内に搬送し、スキ
ットレール6上の所定の位置に載置する。加熱室7の扉
5を閉じ、加熱室7内を窒素ガスでパージする。ヒータ
8で所定の温度迄加熱後、滴注剤を滴注し、浸炭窒化拡
散処理を行なう。次いで、プッシュプル駆動装置1で被
処理物9を加熱室7から流動層バス室15のエレベータ
3の床上に引出す。流動層バス室15の開口密閉扉4、
10を閉じ、流動層バス室15を完全密閉する。次い
で、窒素ガスでアルミナ粒子を浮遊攪拌し流動層を形成
し、エレベータ3とともに被処理物9を流動層バス内に
浸漬し、冷却する。次いで被処理物9をエレベータ3に
より引上げ、窒素ガスを止める。流動層バス室15の扉
10を開け、プッシュプル駆動装置1で被処理物9を被
処理物整列台14迄引出し、作業を終了する。
ッシュプル駆動装置1により加熱室1内に搬送し、スキ
ットレール6上の所定の位置に載置する。加熱室7の扉
5を閉じ、加熱室7内を窒素ガスでパージする。ヒータ
8で所定の温度迄加熱後、滴注剤を滴注し、浸炭窒化拡
散処理を行なう。次いで、プッシュプル駆動装置1で被
処理物9を加熱室7から流動層バス室15のエレベータ
3の床上に引出す。流動層バス室15の開口密閉扉4、
10を閉じ、流動層バス室15を完全密閉する。次い
で、窒素ガスでアルミナ粒子を浮遊攪拌し流動層を形成
し、エレベータ3とともに被処理物9を流動層バス内に
浸漬し、冷却する。次いで被処理物9をエレベータ3に
より引上げ、窒素ガスを止める。流動層バス室15の扉
10を開け、プッシュプル駆動装置1で被処理物9を被
処理物整列台14迄引出し、作業を終了する。
【0016】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、浸炭窒化
炉の冷却工程に流動層バス冷却を用いたので、自動化省
力化が可能となるとともに、焼入れ油等の冷却剤が被処
理物には付着することがなく、洗浄が不要となり、洗浄
剤による環境汚染の問題も解消する。
炉の冷却工程に流動層バス冷却を用いたので、自動化省
力化が可能となるとともに、焼入れ油等の冷却剤が被処
理物には付着することがなく、洗浄が不要となり、洗浄
剤による環境汚染の問題も解消する。
【図1】本発明の浸炭窒化炉の実施例の構成を示す断面
図である。
図である。
【図2】その冷却工程に使用する流動層を形成する窒素
ガスの循環装置を示す系統図である。
ガスの循環装置を示す系統図である。
1 プッシュプル駆動装置 2 流動層バス 3 エレベータ 4、10 流動層バス室開口扉 5 加熱室開口扉 6 スキットレール 7 加熱室 8 ヒータ 9 被処理物 11 流動層 12 熱交換器 13 ポンプ 14 被処理物整列台 15 流動層バス室
Claims (1)
- 【請求項1】 被処理物を浸炭窒化するための加熱室
と、該加熱室に横方向に隣接し、該加熱室で加熱された
被処理物を冷却するため窒素ガスで粒状物を攪拌して形
成される流動層バスを底部に有する流動層バス室とを有
し、上記流動層バス室を密閉する手段と、流動層より放
出される窒素ガスを冷却し再度流動層中に送入する循環
手段を設けたことを特徴とする浸炭窒化炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35150892A JPH06172962A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 浸炭窒化炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35150892A JPH06172962A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 浸炭窒化炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172962A true JPH06172962A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18417766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35150892A Pending JPH06172962A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 浸炭窒化炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06172962A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101854669B1 (ko) * | 2018-02-14 | 2018-05-03 | (주)청호열처리 | 열처리장치의 운전제어방법 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61143513A (ja) * | 1984-12-14 | 1986-07-01 | Taihoo Kogyo Kk | 真空加熱装置 |
JPS6333552A (ja) * | 1986-07-24 | 1988-02-13 | Daido Steel Co Ltd | バツチ式浸炭炉 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP35150892A patent/JPH06172962A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61143513A (ja) * | 1984-12-14 | 1986-07-01 | Taihoo Kogyo Kk | 真空加熱装置 |
JPS6333552A (ja) * | 1986-07-24 | 1988-02-13 | Daido Steel Co Ltd | バツチ式浸炭炉 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101854669B1 (ko) * | 2018-02-14 | 2018-05-03 | (주)청호열처리 | 열처리장치의 운전제어방법 |
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