JPS61257462A - 熱処理方法および装置 - Google Patents

熱処理方法および装置

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JPS61257462A
JPS61257462A JP9689785A JP9689785A JPS61257462A JP S61257462 A JPS61257462 A JP S61257462A JP 9689785 A JP9689785 A JP 9689785A JP 9689785 A JP9689785 A JP 9689785A JP S61257462 A JPS61257462 A JP S61257462A
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JP
Japan
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chamber
ion
workpiece
carburizing
cylinder
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Application number
JP9689785A
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English (en)
Inventor
Terufusa Watanabe
渡辺 輝興
Tadao Sugano
菅野 忠雄
Hitoshi Imai
今井 仁司
Kunio Kishino
岸野 邦雄
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/74Methods of treatment in inert gas, controlled atmosphere, vacuum or pulverulent material
    • C21D1/773Methods of treatment in inert gas, controlled atmosphere, vacuum or pulverulent material under reduced pressure or vacuum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C8/00Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
    • C23C8/06Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using gases
    • C23C8/36Solid state diffusion of only non-metal elements into metallic material surfaces; Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive gas, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using gases using ionised gases, e.g. ionitriding

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はイオンを応用した熱処理方法および装置に関し
、一層詳細にはイオン浸炭、イオン窒化のように高温で
の金属表面の熱処理と、低温での金属表面の熱処理とを
単一の装置によって効果的に行うようにした金属表面の
熱処理方法および装置に関する。
グロー放電により雰囲気中の窒素(N2)や炭化水素(
Cslls)等のガスをイオン化し、被処理物へイオン
ボンバードにより浸透拡散させる表面熱処理方法が最近
脚光を浴びている。このイオンボンバードを利用した熱
処理方法、例えば、イオン浸炭、イオン窒化の特徴は希
薄なガスを効率よくイオン化し、被処理物の表面へ衝突
させ、加熱と同時に炭素、窒素等の原子を被処理物の表
面に浸透拡散することによって行うことにある。この熱
処理方法によれば、■ 0□等の強酸化原子が炉内に存
在しないため被処理物の表面において粒界酸化が生じな
い。
■ 排気ガスを燃焼処理する必要がなく、しかも、炉が
汚れない。
■ 周囲の環境を汚染しない。
等の種々の利点がある。然しなから、従来から存在する
イオン浸炭炉やイオン窒化炉はイオン浸炭、イオン窒化
処理の単一の目的にのみ利用されるものであって、炉は
その目的に懲らして単体で個別に使用され、このために
表面処理を行うにあたって、一つの炉をイオン浸炭並び
にイオン窒化の如く異なる二種以」二の表面処理に利用
することは到底困勤であった。ごのため、多機種少量の
製品を生産するラインにおいては、少なくともイオン窒
化に用いられる低温処理用の炉とイオン浸炭に用いられ
る高温処理用の炉との二種の炉を設置する必要があり、
夫々の炉に冷却装置、ワーク搬送装置等を付設しなけれ
ばならず、設備投資に相当な経済的貨担がかかり、さら
に、二種の炉が独立に設置されることと相俟って広大な
スペースを占有するために工場空間の有効な活用が図れ
ない等の問題点が指摘されていた。しかも、イオン浸炭
炉やイオン窒化炉はグロー放電を行う必要から、夫々の
炉自体に相当大容量の電源装置を付設しなげればならず
、それに付随して各種の変電設備や配線機構も複雑化し
、経済的な負担も一層過大となり、さらにまた、安全管
理」二も種々の蕪点を露呈していた。
本発明は前記の種々の不都合を克服するためになされた
ものであって、イオン浸炭処理とイオン窒化処理のよう
に高温熱処理と低温熱処理とを行う炉を並設し、搬送装
置、冷却装置等を共有させて小型化を図り、また、経済
的であると同時に電源設備その他の付帯装置を可及的に
少なくして安全で且つ有効な空間の活用を一層促進する
ことが可能な熱処理方法および装置を提供することを目
的とする。
前記の目的を達成するために、本発明はイオン窒化処理
、イオン浸炭処理若しくはイオン浸炭窒化処理を行う際
、夫々の処理室に付設された真空吸引装置を選択的に付
勢し、表面処理を行った後のワークを真空引きされた処
理室に導入して所定時間滞留させ、ワーク冷却後に外部
に取り出してワーク表面の酸化を阻止することを特徴と
する。
さらにまた、本発明はイオン窒化処理室とイオン浸炭処
理室と冷却室とを連設し、前記夫々の室と室との間に開
閉自在に開口部を密閉的に遮断可能なドア装置を設け、
さらに、前記夫々の室に真空吸引装置を設けることを特
徴とする。
次に、本発明に係る熱処理方法について、それを実施す
る装置との関係において好適な実施例を挙げ、添付の図
面を参照しながら以下詳細に説明する。
第1図において参照符号10は熱処理装置本体を示し、
この熱処理装置10の両側には被処理物の搬送を行う移
動台12.14を配設している。これらの移動台12.
14の間に前記熱処理装置本体10を構成するイオン窒
化処理室16、イオン浸炭処理室18および冷却室20
をこの順序で配置している。
そこで、移動台12について説明する。移動台12には
矩形状の台座部22を有し、この台座部22の上面には
第1のシリンダ装置24が配設される。
この場合、第1シリンダ24のシリンダ装置ド24aは
、図において、水平方向に変位可能である。
第1シリンダ24には近接してローラコンベア26が配
設され、このローラコンベア26の先端部は前記イオン
窒化処理室16に臨む。一方、台座部22の内部には、
図に示すように、四つのスブロケソ148a、28b、
28c、28dを配設し、これらのスプロケソl−28
a乃至28dにチェーン30を張架する。このチェーン
30の一部には被処理物、ずなわち、ワークWを取り出
ずための爪部材32が装着される。さらにまた、台座部
22の内部には第2のシリンダ装置34が配設され、こ
のシリンダ装ff34のシリンダロッド34aは、その
伸長時には、イオン窒化処理室16からイオン浸炭処理
室18まで延在自在である。
次に、前記移動台12とイオン窒化処理室16の間には
第1のト′736が設&−1られ、この第1ドア36は
垂直方向に移動可能である。すなわち、このドア36の
上部にばこれを開閉するための駆動用の第3のシリンダ
3Bが配設され、このシリンダ38から延在するシリン
ダロッド38aの先端部は前記ドア36を保持する。こ
の場合、前記第1ドア36には倍力機構40を利用した
第2のドア42が連結されている。
次に、イオン窒化処理室16について説明する。
イオン窒化処理室16の下部には垂直方向に第4のシリ
ンダ44が配設される。このシリンダ44から延在する
シリンダロッド44aは実質的なイオン窒化処理用の室
46の内部に臨む。室46の内部には前記第4シリンダ
44を構成するシリンダロッド44aの先端部に支持さ
れたグロー放電用の陰極を兼ねる被処理物台48が配設
される。一方、前記陰極を兼ねる被処理物台48の上方
には陽極を兼ねるヒータ50が配設される。ヒータ50
は、第2図から容易に諒解されるように、上部は平板状
でありその両端部から下方に指向して複数個の分離した
脚部51を連設している。従って、前記陰極を兼ねる被
処理物台48と前記陽極を兼ねるヒータ50とによって
被処理物台48が」二昇した際、筐体状の空間が画成さ
れることが容易に諒解されよう。なお、この場合、前記
被処理物台48が最下部の位置まで下降した時、その位
置と前記ヒータ50との間に第1の搬送台54が配置さ
れる。前記第1搬送台54は第2シリンダロツド34a
の先端部に固着され、前記被処理物台48が上下方向へ
と変位可能なようにその中央部分に長方形状の空間54
aを画成している(第2図参照)。この搬送台54の一
端部は前記第2シリンタ34のシリンダロッド34aに
係合する。このように構成されるイオン窒化処理室16
の上部にば回転駆動源56によって駆動されるガス冷却
用ファン58が設けられている。なお、イオン窒化処理
室16の一例部上方には第5のシリンダ装置59が設け
られ、このシリンダ装置59から下方へと延在するシリ
ンダロッド59aの先端部には第3のドア60が係着さ
れる。この第3ドア60には倍力機構61を介して第4
のドア62が連結される。
この場合、前記第4ド゛アロ2はイオン窒化処理室16
とイオン浸炭処理室18の間に配設された壁部64によ
って画成される開口部64aを閉塞するよう構成してい
る。
次に、前記のようにイオン窒化処理室16に連設される
イオン浸炭処理室18について説明する。
イオン浸炭処理室18の下部には垂直方向に変位する第
6のシリンダ装置66が配設され、このシリンダ装置6
6のシリンダロッド66aは断熱材からなる隔壁68を
貫通して室70の内部に臨む。
シリンダロッド66aの先端部には陰極を兼ねる被処理
物台72が固着され、さらに、この被処理物台72の上
方には陽極を兼ねるヒータ50と同様のヒータ74が配
設されている。ヒータ74からは下方に指向して複数個
の等間隅に配設された脚部75が垂下し、且つその上面
中央部から室70の上方外部へと延在してロンドア6が
設けられる。
なお、この場合、シリンダ66を配設したイオン浸炭処
理室18の内部には冷却媒体の攪拌を行う攪拌器78が
配設され、そのファン80は冷却室20内に貯留される
冷却用油82に臨む。一方、イオン浸炭処理室18の一
側壁部上方には第7のシリンダ84が配設され、このシ
リンダ84のシリンダロッド84aの先端部には第5の
ドア86が装着される。ドア86には第6のドア88が
倍力機構89を介して連結されている。
次に、冷却室20について説明する。冷却室20の下方
には第8のシリンダ90が配設される。第8シリンダ9
0から延在するシリンダロッド90aば前記冷却用油8
2の」−面からさらに冷却室20の上方へと延在し、そ
の先端部に台座部92を装着している。この冷却室20
は第7のドア94によって閉塞される。すなわち、ドア
94ば冷却室20の一方の側壁部に装着されたシリンダ
96から延在するシリンダロッド96aに係着された第
8のドア95と倍力機構97を介して保合状態にある。
次に、他方側に配設された第2の被処理物移動台14に
ついて説明する。被処理物移動台14は前記一方の被処
理物移動台12と略対称的に構成される。従って、被処
理物移動台14は筐体状の台座部98を有し、この台座
部98の内部にはスプロケット100a、100h、1
00cおよび100dが配設され、夫々のスプロケット
100a乃至100dにチェーン102が懸架される。
そして、この被処理物移動台14の内部には第10のシ
リンダ104が配設され、このシリンダ104のシリン
ダロッド104aは第2の搬送台106と係合している
。シリンダロッド104aの先端部は下方に指向する爪
部材107を有し、一方、第2搬送台106は前記爪部
材107と噛合する爪部材106aを有する。第2搬送
台106は前記冷却室20の内部にシリンダ104の駆
動下に侵入可能である。なお、被処理物移動台14の上
部にはローラコンベア108を設けると共に、チェーン
102には爪部材109を係着する。
次に、イオン浸炭処理室18とイオン窒化処理室16と
は夫々真空室を画成するように構成される。その詳細な
構成を第3図aに示す。
すなわち、イオン窒化処理室16並びにイオン浸炭処理
室18には、夫々、ガス導入管112の先端部が臨入す
ると共に、このガス導入管112にばバルブ114が介
装される。一方、夫々の室16並びに18には排気管1
16の先端部が臨み、この排気管116はバルブ118
を介してバキュームポンプ120に接続している。なお
、油冷却室20にはガス導入管112の接続はなく、従
って、排気管116aのバルブ118aを介してバキュ
ームポンプ120aに接続されている (第3図す参照
)。この場合、陽極兼用ヒータ50.74と陰極兼用被
処理吻合48.72との間には直流高圧電源110を接
続しておく。
本発明に係る熱処理装置は基本的には以上のように構成
されるものであり、次にその作用並びに効果について説
明する。
先ず、イオン窒化処理について説明する。図示しない搬
送機構を介してワークWがローラコンベア26上に載置
されると、シリンダ装置38が付勢され、イオン窒化処
理室16への通路を開成する。すなわち、シリンダロッ
ド38aが上昇してドア36.42が」二昇する。そこ
で、シリンダ装置24が付勢され、ワークWはローラコ
ンベア26上を矢印B方向に滑動して室46の内部に導
入される。この場合、前記ローラコンベア26と室46
内に配置されている搬送台54とば面一であるために前
記ローラコンベア26を介して送給されてくるワークW
は段差なくこの搬送台54上に移送され、陽極を兼ねる
ヒータ50の下方に位置決めされることになる。次いで
、シリンダ24が再び駆動されてシリンダロッド24a
が退勤動作を行い、さらにシリンダ装置38が付勢され
て第1ドア36と第2ドア42とが一体的に下降動作し
、室46の開口部、すなわち、入口側通路を閉塞する。
一方、その際、シリンダ装置59のシリンダロッド59
aが伸長状態にあるために、ドア60とドア62とはイ
オン浸炭処理室18との境界をなす開口部64aを閉塞
している。このため、室46は両方の開口部を閉塞され
た密閉空間となる。そこで、シリンダ装置44が付勢さ
れてシリンダロッド44aが上昇動作を行い、この結果
、搬送台54の空間部から陰極を兼ねる被処理物台48
が上昇し、ワークWを陽極50の内部へと導入する。こ
こで、電源110がオンして陽極50と陰極を兼ねる被
処理物台48との間で通電が行われ、これによってワー
クWに対して表面処理が行われる。すなわち、ヒータを
兼ねる陽極50と陰極48との間ではワークWに対して
加熱処理が行われ、この間、バルブ118が開弁じてバ
キュームポンプ120の付勢作用下に排気管116は室
46内の空気を吸引し、10−1乃至10−’Torr
程度までの真空度を得る。
所定時間経過後にバルブ114を開弁してN2等のイオ
ン窒化用ガスを室46内に導入し、陽極50と陰極48
の間でグロー放電を生じさせれば、ワークWに対してイ
オンボンバードが行われ、この結果、イオン窒化処理が
施されることになる。
所定時間ワークWに対してこのようにイオン窒化処理が
施された後、電源110は再びオフ状態となり、且つバ
ルブ114が閉じられる。それと同時に回転駆動源56
の付勢作用下にファン58が回転し、ワークWを強制的
に冷却する。冷却処理後、シリンダ装置44が付勢され
てシリンダロッド44aが下降し、従って、被処理物台
48」−に載置されたワークWもこれと一体的に下降す
るが、このワークW自体は1般送台54によってそれ以
」二の下降動作を阻止される。次いで、シリンダ装置3
8が再び駆動されて第1ドア3Gと第21・′ア42と
が上昇し、それによって通路が開成される。そこで、シ
リンダ装置34が再び駆動されて搬送台54はシリンダ
ロッド34aの退勤動作のもとに前記開口部近辺まで変
位する。このような状態において、図示しない回転駆動
源が回転駆動されてこの回転駆動源に連結されたスプロ
ケット28a乃至28dが回転を開始する。この結果、
チェーン30が回転して爪部材32を前記ワークWに係
合させる。スプロケット28a乃至28dを反対方向へ
と回転駆動すると、前記ワークWは矢印入方向へと変位
し、ローラコンベア26上を滑動して原位置に復帰する
。ここで、図示しない搬送機構を介し前記ワークWは取
り出される。
次に、イオン浸炭処理を行う場合について説明する。こ
の場合には、予め、シリンダ装置3日、シリンダ装置5
9が駆動されて、夫々のシリンダロッド38a、59a
の先端部に装着されたドア36.42および60.62
が開成される。そこで、一旦、第1シリンダ装置24が
付勢されてローラコンベア26」二のワークWをイオン
窒化処理室1G方向、すなわち、矢印B方向へと移送す
る。搬送台54上に移送されたワークに対しては前記と
同様にシリンダ装置34が付勢され、さらに、この搬送
台54はイオン浸炭処理室18の内部にまで侵入してヒ
ータを兼ねる陽極74の直下に位置決めされる。次いで
、シリンダ装置66が付勢されてシリンダロッド66a
が上昇し、その先端部に固着された陰極を兼ねる被処理
物台72がワークWをさらに上昇させ、陽極74内に位
置決めする。そこで、シリンダ装置34は退勤動作を行
って搬送台54をイオン窒化処理室46側へと変位させ
る。このように搬送台54が原位置に復帰すると同時に
シリンダ装置59が駆動されて倍力機構を有するドア6
0並びに62が開口部64aを閉塞する。
このように所定空間が得られたイオン浸炭処理室18内
では、次いで前記イオン窒化処理と同様に電源110が
オンして陽極74と陰極72との間で通電が行われ、こ
れによってワークWに対してイオン浸炭処理が行われる
。このイオン浸炭処理に際しては、前記イオン窒化処理
と同様の作用が施されるが、この場合、特にイオン浸炭
に際してはイオン窒化処理よりもさらに一層高温の、例
えば、約900°C乃至1050℃まで速やかに昇温す
る必要があるためにヒータを兼ねる陽極74と陰極72
との間では通電時間を一層長くするか、若しくは、処理
時間を可及的に短くするためにはこのヒータを兼ねる陽
極74と陰極72との容量を増大させ、短時間で少なく
とも所望の温度まで昇温出来るよう構成することも可能
である。
このように、十分加熱作用が施される間、バキュームポ
ンプ120が付勢され、バルブ118の開弁作用の下に
排気管116はイオン浸炭処理室18からその内部空気
を吸引し外部へと放出する。
従って、イオン浸炭処理室18の室70の内部では、例
えば、前記と同様に、10弓乃至1O−3Torr程度
の真空度が得られる。そこで、バルブ114が開弁され
て導入管112からCH,若しくはC311eの炭化水
素ガスが導入され、この結果、陰極72と陽極74のグ
ロー放電作用下にイオン浸炭が効果的に行われる。ワー
クWに対して前記のようにイオン浸炭処理が行われた後
、ワークWは油冷却室20方向へと導出される。すなわ
ち、シリンダ装置84が付勢されてドア86並びに88
がシリンダロッド84aの」二昇作用と共に一体的に上
昇する。
これによって、油冷却室20への開口部が開成されるこ
とになる。そこで、シリンダ装置104が付勢されてそ
のシリンダロッド104aが矢印入方向へと変位し、従
って、搬送台106はイオン浸炭処理室18内のワーク
W直下に延在する。そこで、シリンダ装置66が付勢さ
れて陰極72が下降動作を行う。ワークWは前記陰極7
2の下降動作と共に下降するが、フォーク状の搬送台1
06はこのワークWの両端部を受は止め、それ以後陰極
72は単独で下降動作を行う。ワークWを捕捉した搬送
台106は再びシリンダ装置104の駆動作用下に油冷
却室20内へと退勤動作を行う。次いで、シリンダ装置
90が付勢され、シリンダロッド90aが上昇動作を行
い、台座部92は前記搬送台106をワークWと共に一
体的に着座させる。
そして、シリンダ装置90を再び反対方向へ、すなわち
、矢印り方向へと変位させれば、爪部材107は爪部材
106aからの係合を離脱し、ワークWは前記1般送台
106と共に油82の内部へと浸漬する。そこで、攪拌
器78が付勢され、ファン80はこの冷却用の油82を
好適に攪拌し、従って、高温のワークWに対して冷却用
油82を常時接せしめ、この高温のワークWを所定の温
度にまで冷却する。冷却作用が施されたワークWに対し
ては再びシリンダ装置90がイ」勢されて台座部92が
矢印C方向へと変位し、搬送台106がローラコンベア
108と同じ高さにまで到達する時、一旦、このシリン
ダ装置90はその付勢を停止させられる。そこで、水平
方向に延在するシリンダロッド104aを有するシリン
ダ装置104が再び駆動されて、このシリンダ装W10
4は矢印B方向へと搬送台106を変位させる。この間
、シリンダ装置96が付勢されてシリンダロッド96a
がドア94並びにドア95を」二昇させ、外部へ連通す
る開口部が開成されている。そこで、図示しない回転駆
動源を介してスプロケット100a乃至100dが付勢
され、これによって回転するチェーン102の一部に係
着された爪部材109ば前記開口部近傍にまで移送され
、ワークWと係合する。このような状態において前記図
示しない回転駆動源は逆転動作を開始し、スプロケソ)
 100a乃至100dがそれに応することによって爪
部材109はワークWを外部へと導出する。
このようにイオン浸炭処理がなされ、且つ所定の温度に
まで冷却されたワークWは図示しない搬送装置によって
次の工程へと移送されることになる。
ところで、イオン浸炭処理室18内におけるイオン浸炭
処理では、前記の通り約1050℃の高温にまでワーク
Wは昇温する。一方、イオン浸炭処理が行われた直後の
ワークWを外気にさらすと、その表面に空気中に含まれ
る酸素によって酸化が生じそれが品質の劣化になる。そ
こで、ワークWは、所定時間、イオン浸炭処理室の内部
に滞留させておくことが好ましい。然しなから、前記の
高温から所望の低温に至るまでこのようにイオン浸炭処
理室18内にワークWを留めておくことはこの種の表面
処理に相当の時間を要し、結局、サイクルタイムが極め
て長くなるという不都合がある。そこで、油冷却処理室
20にイオン窒化処理室あるいはイオン浸炭処理室と同
様に排気管116aを介してバキュームポンプ120a
を接続しておき、ワークWがイオン浸炭処理室18内に
おいてイオン浸炭処理を行っている間、油冷却室20を
十分に前記バキュームポンプ120の付勢作用下に真空
引きしておけばよい。
このようにすれば、ワークWにイオン浸炭処理が行われ
た直後、シリンダ装置84を駆動して油冷却室20の内
部にワークWを搬送したとしても、既にこの油冷却室2
0内では十分な真空引きが行われているために、ワーク
Wの表面に酸化作用が惹起することは回避される。同様
にして、イオン浸炭処理室18内におけるワーク“Wに
対してのイオン浸炭処理中にイオン窒化処理室16内を
真空引きしておけば、ワークWに対しての酸化作用を阻
止出来ると共に、例えば、ファン58を駆動して一挙に
冷却作用を施すことも可能となる。
本発明は以上のようにイオン窒化処理室とイオン浸炭処
理室とを並設し、しかも、搬送機構自体を共用出来るよ
うにすると共に、また場合によっては冷却室をも共用出
来るように構成している。このために、イオン窒化処理
装置、イオン浸炭処理装置が互いに分離構成されている
従来の表面処理システムに比較すれば、極めて占有面積
を小さく抑えることが可能であると共に、イオン浸炭、
イオン窒化あるいは冷却のサイクルタイムを極めて短縮
することが出来る。
このために生産能率の向上が一層高揚出来るという効果
が得られる。しかも、イオン窒化処理室、イオン浸炭処
理室および油冷却室に真空吸引装置を設けてこれらの王
室を必要に応じてイオン浸炭処理、イオン窒化処理の際
、選択的に真空パージ室として活用することが可能とな
るために、ワークに対しての表面処理を可及的に短時間
で高温から低温にまでコントロールすることが可能とな
る。従って、ワークWの連続表面処理を効果的に行うこ
とが可能となる利点が得られる。
以」二、本発明について好適な実施例を挙げて説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに
設計の変更が可能なことば勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る熱処理装置の概略縦断説明図、第
2図は本発明に係る熱処理装置に組み込まれるヒータを
兼ねる陽極と陰極と搬送台との相互関係を示す斜視説明
図、第3図aはイオン窒化処理室、イオン浸炭処理室に
付設される真空吸引装置並びにガス導入装置の概略説明
図、第3図すは油冷却室に付設される真空吸引装置の概
略説明図である。 10・・熱処理装置    12.14・・移動台16
・・イオン窒化処理室 ]8・・イオン浸炭処理室 20・・冷却室24・ ・
シリンダ 26・・ローラコンベア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)イオン窒化処理、イオン浸炭処理若しくはイオン
    浸炭窒化処理を行う際、夫々の処理室に付設された真空
    吸引装置を選択的に付勢し、表面処理を行った後のワー
    クを真空引きされた処理室に導入して所定時間滞留させ
    、ワーク冷却後に外部に取り出してワーク表面の酸化を
    阻止することを特徴とする熱処理方法。
  2. (2)イオン窒化処理室とイオン浸炭処理室と冷却室と
    を連設し、前記夫々の室と室との間に開閉自在に開口部
    を密閉的に遮断可能なドア装置を設け、さらに、前記夫
    々の室に真空吸引装置を設けることを特徴とする熱処理
    装置。
  3. (3)特許請求の範囲第2項記載の装置において、イオ
    ン窒化処理室とイオン浸炭処理室と冷却室とをこの順序
    で連設し、少なくともイオン窒化処理室、または、冷却
    室のいずれか一方からイオン浸炭処理室にワークを搬送
    する搬送機構を設けてなる熱処理装置。
  4. (4)特許請求の範囲第3項記載の装置において、搬送
    機構はイオン窒化処理室並びに冷却室の外部に設けられ
    た手段と、前記イオン窒化処理室並びに冷却室の内部に
    あってイオン浸炭処理室に伸長動作する一組のシリンダ
    装置とこのシリンダ装置に付設された前記コンベアと略
    等しい高さの搬送台とからなる熱処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0266153A (ja) * 1988-08-29 1990-03-06 Daido Steel Co Ltd プラズマ浸炭炉
JPH055852U (ja) * 1991-07-02 1993-01-26 中外炉工業株式会社 多室式ローラハース型イオン浸炭炉
JP2015078417A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 Dowaサーモテック株式会社 浸炭焼入れ設備

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