JPH06172611A - ガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物 - Google Patents
ガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物Info
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- JPH06172611A JPH06172611A JP32923092A JP32923092A JPH06172611A JP H06172611 A JPH06172611 A JP H06172611A JP 32923092 A JP32923092 A JP 32923092A JP 32923092 A JP32923092 A JP 32923092A JP H06172611 A JPH06172611 A JP H06172611A
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- polycarbonate resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 難燃性で加熱変形温度が高く、機械的性質に
優れ、かつ反りが少なく、更に射出成形時の熱安定性に
優れた事務機器などの板金の代替えの各種のシャーシー
用樹脂を提供する。 【構成】 ポリカーボネート樹脂とABS樹脂のアロイ
においてABS樹脂の組成範囲を特定し、灰分を0.1
%以下にして、かつガラス性成分のガラス繊維とガラス
フレークまたはガラスパウダーをある比率で混ぜ、かつ
特定の難燃剤を入れることにより、射出成形時の熱安定
性が優れているので大型形成品が安定的に量産出来ると
共に、更にその成形品は高衝撃、高耐熱でかつ成形品の
ソリが小さく外観特性の良好なガラス強化難燃ポリカー
ボネート樹脂組成物である。
優れ、かつ反りが少なく、更に射出成形時の熱安定性に
優れた事務機器などの板金の代替えの各種のシャーシー
用樹脂を提供する。 【構成】 ポリカーボネート樹脂とABS樹脂のアロイ
においてABS樹脂の組成範囲を特定し、灰分を0.1
%以下にして、かつガラス性成分のガラス繊維とガラス
フレークまたはガラスパウダーをある比率で混ぜ、かつ
特定の難燃剤を入れることにより、射出成形時の熱安定
性が優れているので大型形成品が安定的に量産出来ると
共に、更にその成形品は高衝撃、高耐熱でかつ成形品の
ソリが小さく外観特性の良好なガラス強化難燃ポリカー
ボネート樹脂組成物である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高衝撃、高耐熱で、かつ
成形品のソリが小さく外観特性の良好なガラス強化難燃
ポリカーボネート樹脂組成物に関する。更に詳しくいえ
ば、本発明はポリカーボネート樹脂とABS樹脂のアロ
イにおいて、ABS樹脂の組成範囲を特定し、かつAB
S樹脂の灰分を0.1%以下にし、ガラス性成分として
ガラス繊維とガラスフレークを混ぜ、そのガラス成分の
表面をエポキシ系ラテックスとアミノシランで処理し、
かつ難燃剤を入れることにより射出成形時の熱安定性を
向上させ、大型形成品が安定的に量産出来ると共に、そ
の成形品は高衝撃、高耐熱で、かつ成形品のソリが小さ
く外観特性の良好なガラス強化難燃ポリカーボネート樹
脂組成物に関するものである。
成形品のソリが小さく外観特性の良好なガラス強化難燃
ポリカーボネート樹脂組成物に関する。更に詳しくいえ
ば、本発明はポリカーボネート樹脂とABS樹脂のアロ
イにおいて、ABS樹脂の組成範囲を特定し、かつAB
S樹脂の灰分を0.1%以下にし、ガラス性成分として
ガラス繊維とガラスフレークを混ぜ、そのガラス成分の
表面をエポキシ系ラテックスとアミノシランで処理し、
かつ難燃剤を入れることにより射出成形時の熱安定性を
向上させ、大型形成品が安定的に量産出来ると共に、そ
の成形品は高衝撃、高耐熱で、かつ成形品のソリが小さ
く外観特性の良好なガラス強化難燃ポリカーボネート樹
脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA事務機機器の分野において、
使用される部品の板金類例えばシャーシーなどが軽量
化、低価格化の目的から樹脂製品で代替することが試み
られている。例えばポリカーボネート樹脂、ABS樹脂
などにガラス繊維を配合して、耐熱性、剛性を向上させ
た樹脂組成物が提案されている。
使用される部品の板金類例えばシャーシーなどが軽量
化、低価格化の目的から樹脂製品で代替することが試み
られている。例えばポリカーボネート樹脂、ABS樹脂
などにガラス繊維を配合して、耐熱性、剛性を向上させ
た樹脂組成物が提案されている。
【0003】しかしながら、強化剤としてガラス繊維を
配合して成るこれらの樹脂組成物は、剛性、耐熱性など
は良好であるが、ガラス繊維が方向性を示すためにシャ
シーなどの成形品の場合にはソリが大きく、成形品とし
ては好ましくない。更に大型成形品を射出成形する際、
特にポリカーボネート樹脂とABS樹脂アロイにおいて
はABS樹脂中の灰分が多いため、ポリカーボネートが
劣化して成形品の衝撃が大幅に低下して好ましくない。
配合して成るこれらの樹脂組成物は、剛性、耐熱性など
は良好であるが、ガラス繊維が方向性を示すためにシャ
シーなどの成形品の場合にはソリが大きく、成形品とし
ては好ましくない。更に大型成形品を射出成形する際、
特にポリカーボネート樹脂とABS樹脂アロイにおいて
はABS樹脂中の灰分が多いため、ポリカーボネートが
劣化して成形品の衝撃が大幅に低下して好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記課題
を解決するために、ポリカーボネート樹脂が射出成形時
の熱安定性が優れ、大型成形品が安定的に量産でき、更
にその成形品は高衝撃、高耐熱で、かつ成形品の成形収
縮率、線膨張係数、ソリが小さく、外観特性が良好であ
るので、このポリカーボネート樹脂を用いたガラス強化
難燃ポリカーボネート樹脂組成物を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、ポリカーボネート樹脂とアロイするAB
S樹脂の組成範囲を特定し、かつABS樹脂の灰分を
0.1%以下にして、かつガラス成分としてガラス繊維
とガラスフレークを混ぜ、ガラスの表面処理がエポキシ
系ラテックスとアミノシランで且つ難燃剤を入れること
により、上記課題を解決し得ることを見いだし,本発明
に達したものである。
を解決するために、ポリカーボネート樹脂が射出成形時
の熱安定性が優れ、大型成形品が安定的に量産でき、更
にその成形品は高衝撃、高耐熱で、かつ成形品の成形収
縮率、線膨張係数、ソリが小さく、外観特性が良好であ
るので、このポリカーボネート樹脂を用いたガラス強化
難燃ポリカーボネート樹脂組成物を開発すべく鋭意研究
を重ねた結果、ポリカーボネート樹脂とアロイするAB
S樹脂の組成範囲を特定し、かつABS樹脂の灰分を
0.1%以下にして、かつガラス成分としてガラス繊維
とガラスフレークを混ぜ、ガラスの表面処理がエポキシ
系ラテックスとアミノシランで且つ難燃剤を入れること
により、上記課題を解決し得ることを見いだし,本発明
に達したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者によれば、射出
成形時の熱安定性が優れているので大型成形品が安定的
に量産出来、更にその成形品は高衝撃、高耐熱で且つ成
形品の成形収縮率,線膨張係数、ソリが小さく外観特性
の良好なガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物が
得られる。
成形時の熱安定性が優れているので大型成形品が安定的
に量産出来、更にその成形品は高衝撃、高耐熱で且つ成
形品の成形収縮率,線膨張係数、ソリが小さく外観特性
の良好なガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物が
得られる。
【0006】すなわち、本発明はポリカーボネート樹脂
が20重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜6
0重量%とABS樹脂が80重量%〜20重量%、好ま
しくは60重量%〜40重量%から成る樹脂100重量
部に対して、ガラス成分が10重量部〜65重量部、好
ましくは15重量部〜35重量部と難燃剤が5重量部〜
30重量部、好ましくは10重量部〜25重量部から成
るガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物であり、
上記ABS樹脂組成としては,ゴム状物質含有量が8〜
40重量%、好ましく12〜35重量%であり、モノビ
ニル芳香族化合物および不飽和ニトリル化合物から成る
不飽和ニトリル化合物単位の割合が20〜40重量%、
好ましくは25〜35重量%であり、更にゴム状物質へ
のグラフト率が20%〜70%、好ましくは40〜70
%であるガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物で
あり、また、このABS樹脂の灰分が0.08%以下を
使用することを特徴とするガラス強化難燃ポリカーボネ
ート樹脂組成物であり、さらに、下記式で示されるガラ
ス成分比率が56重量%〜83重量%からなるガラス強
化難燃ポリカーボネート樹脂組成物であり、 ガラス成分比率(%)=(A/A+B)×100 (但
し、Aは径が8〜15μmのガラス繊維重量、Bはガラ
スフレークまたはガラスパウダー重量) ガラスの表面処理剤がエポキシ系ラテックスとアミノシ
ランであるガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物
である。
が20重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜6
0重量%とABS樹脂が80重量%〜20重量%、好ま
しくは60重量%〜40重量%から成る樹脂100重量
部に対して、ガラス成分が10重量部〜65重量部、好
ましくは15重量部〜35重量部と難燃剤が5重量部〜
30重量部、好ましくは10重量部〜25重量部から成
るガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物であり、
上記ABS樹脂組成としては,ゴム状物質含有量が8〜
40重量%、好ましく12〜35重量%であり、モノビ
ニル芳香族化合物および不飽和ニトリル化合物から成る
不飽和ニトリル化合物単位の割合が20〜40重量%、
好ましくは25〜35重量%であり、更にゴム状物質へ
のグラフト率が20%〜70%、好ましくは40〜70
%であるガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物で
あり、また、このABS樹脂の灰分が0.08%以下を
使用することを特徴とするガラス強化難燃ポリカーボネ
ート樹脂組成物であり、さらに、下記式で示されるガラ
ス成分比率が56重量%〜83重量%からなるガラス強
化難燃ポリカーボネート樹脂組成物であり、 ガラス成分比率(%)=(A/A+B)×100 (但
し、Aは径が8〜15μmのガラス繊維重量、Bはガラ
スフレークまたはガラスパウダー重量) ガラスの表面処理剤がエポキシ系ラテックスとアミノシ
ランであるガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物
である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられているポリカーボネート樹脂は、2価フェノー
ルとホスゲンまたは炭酸ジエステルの反応により製造す
る。2価フェノールとしては、ビスフェノール類が好ま
しく特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン(以下ビスフェノールAと記す)が好ましい。ま
た、ビスフェノールAの一部、または全部を他の2価フ
ェノール化合物で置換してもよい。
用いられているポリカーボネート樹脂は、2価フェノー
ルとホスゲンまたは炭酸ジエステルの反応により製造す
る。2価フェノールとしては、ビスフェノール類が好ま
しく特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン(以下ビスフェノールAと記す)が好ましい。ま
た、ビスフェノールAの一部、または全部を他の2価フ
ェノール化合物で置換してもよい。
【0008】ビスフェノールA以外の2価フェノール化
合物は、例えばハイドロキノン、4,4ジヒドロキシジ
フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ケトンの如く化合物、またはこれらのハロゲン
置換物である。これらの2価フェノールのホモポリマー
または、2種以上のコポリマーあるいはこれらのブレン
ド品であってもよい。
合物は、例えばハイドロキノン、4,4ジヒドロキシジ
フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ケトンの如く化合物、またはこれらのハロゲン
置換物である。これらの2価フェノールのホモポリマー
または、2種以上のコポリマーあるいはこれらのブレン
ド品であってもよい。
【0009】本発明に用いられるABS樹脂は、ブタジ
エンを単独またはスチレン、アクリロニトリルとともに
重合させたゴムとスチレン−アクリロニトリル共重合体
とを混合させたものであり、樹脂中の灰分が0.1重量
%以下、好ましくは0.08重量%以下のABS樹脂で
ある。ABS樹脂中の灰分が0.1重量%を越えるAB
S樹脂を用いると、ガラス強化難燃ポリカーボネート樹
脂組成物は射出成形機での成形時における熱安定性に劣
り、成形品表面に銀状の模様が発生し成形品の良品が得
られない。
エンを単独またはスチレン、アクリロニトリルとともに
重合させたゴムとスチレン−アクリロニトリル共重合体
とを混合させたものであり、樹脂中の灰分が0.1重量
%以下、好ましくは0.08重量%以下のABS樹脂で
ある。ABS樹脂中の灰分が0.1重量%を越えるAB
S樹脂を用いると、ガラス強化難燃ポリカーボネート樹
脂組成物は射出成形機での成形時における熱安定性に劣
り、成形品表面に銀状の模様が発生し成形品の良品が得
られない。
【0010】また、ABS樹脂中の灰分が0.1重量以
下のABS樹脂を用いるとガラス強化難燃ポリカーボネ
ート樹脂組成物は射出成形機での成形時における熱安定
性に優れ、成形品表面に銀状の模様が発見されず、且つ
外観の良い成形品が得られる。このような灰分の少ない
ABS樹脂は乳化重合で製造した場合には、たとえば硫
酸を塩析剤として用いることにより得ることができる。
下のABS樹脂を用いるとガラス強化難燃ポリカーボネ
ート樹脂組成物は射出成形機での成形時における熱安定
性に優れ、成形品表面に銀状の模様が発見されず、且つ
外観の良い成形品が得られる。このような灰分の少ない
ABS樹脂は乳化重合で製造した場合には、たとえば硫
酸を塩析剤として用いることにより得ることができる。
【0011】本発明に用いられるガラス成分は、ガラス
繊維とガラスフレークまたはガラスパウダーの混合物が
用いられる。ガラス繊維の径は、8〜15μmが望まし
い。ガラスフレークは燐片状のもので、長径が10〜6
00μmの範囲で、好ましくは50〜200μmの範囲
で、かつアスペクト比(長径と厚みとの比)が3以上、
好ましくは5以上が望ましい。また、ガラスパウダー
は、ガラス繊維径が8〜15μmで長径が10〜120
μmの範囲で、かつアスペクト比が3以上が良い。
繊維とガラスフレークまたはガラスパウダーの混合物が
用いられる。ガラス繊維の径は、8〜15μmが望まし
い。ガラスフレークは燐片状のもので、長径が10〜6
00μmの範囲で、好ましくは50〜200μmの範囲
で、かつアスペクト比(長径と厚みとの比)が3以上、
好ましくは5以上が望ましい。また、ガラスパウダー
は、ガラス繊維径が8〜15μmで長径が10〜120
μmの範囲で、かつアスペクト比が3以上が良い。
【0012】本発明のガラス強化難燃ポリカーボネート
においては、ガラス繊維と燐片状のガラスフレークまた
はガラスパウダーとの混合は、ガラス成分はポリカーボ
ネート樹脂とABS樹脂からなる樹脂100重量部に対
して10〜65重量部、好ましくは20〜40重量部で
そのガラス成分中のガラス繊維(A)とガラスフレーク
またはガラスパウダー(B)との混合比、すなわち下記
式で示されるガラス成分比率が56重量%〜83重量
%,好ましくは60重量%〜70重量%である。
においては、ガラス繊維と燐片状のガラスフレークまた
はガラスパウダーとの混合は、ガラス成分はポリカーボ
ネート樹脂とABS樹脂からなる樹脂100重量部に対
して10〜65重量部、好ましくは20〜40重量部で
そのガラス成分中のガラス繊維(A)とガラスフレーク
またはガラスパウダー(B)との混合比、すなわち下記
式で示されるガラス成分比率が56重量%〜83重量
%,好ましくは60重量%〜70重量%である。
【0013】 ガラス成分比率(%)=(A/A+B)×100 (但し、Aは径が8〜15μmのガラス繊維重量、Bは
ガラスフレークまたはガラスパウダー重量) さらに、ガラスの表面をエポキシ系ラテックスとアミノ
シランで処理することにより、衝撃強度が向上する。
ガラスフレークまたはガラスパウダー重量) さらに、ガラスの表面をエポキシ系ラテックスとアミノ
シランで処理することにより、衝撃強度が向上する。
【0014】本発明に使われる難燃剤は、ポリカーボネ
ート樹脂またはABS樹脂に使用可能とされるハロゲン
系又はリン系の難燃剤であってもよい。例えば、ハロゲ
ン系難燃剤としては芳香族ハロゲン化合物、ハロゲン化
芳香族ビニル系重合体、ハロゲン化シアヌレート樹脂、
ハロゲン化ポリフェニルエーテル、ハロゲン化ポリフェ
ニレンチオエーテル、ハロゲン化アルキルトリアジン化
合物等が挙げられ、好ましくはブロム化ビスフェノール
系エポキシ樹脂、ブロム化ビスフェノール系フェノキシ
樹脂、ブロム化ビスフェノール系ポリカーボネート樹
脂、ブロム化ポリスチレン樹脂、ブロム化架橋ポリスチ
レン樹脂、ブロム化ビスフノールシアヌレート樹脂、ブ
ロモ化ポリフェニレンオキサイド、ポリジブロムフェニ
レンオキサイド、デカブロモジフェニルオキサイドビス
フェノール縮合物(テトラブロムビスフェノールA、そ
のオリゴマーなど)、ブロム化アルキルトリアジン化合
物である。
ート樹脂またはABS樹脂に使用可能とされるハロゲン
系又はリン系の難燃剤であってもよい。例えば、ハロゲ
ン系難燃剤としては芳香族ハロゲン化合物、ハロゲン化
芳香族ビニル系重合体、ハロゲン化シアヌレート樹脂、
ハロゲン化ポリフェニルエーテル、ハロゲン化ポリフェ
ニレンチオエーテル、ハロゲン化アルキルトリアジン化
合物等が挙げられ、好ましくはブロム化ビスフェノール
系エポキシ樹脂、ブロム化ビスフェノール系フェノキシ
樹脂、ブロム化ビスフェノール系ポリカーボネート樹
脂、ブロム化ポリスチレン樹脂、ブロム化架橋ポリスチ
レン樹脂、ブロム化ビスフノールシアヌレート樹脂、ブ
ロモ化ポリフェニレンオキサイド、ポリジブロムフェニ
レンオキサイド、デカブロモジフェニルオキサイドビス
フェノール縮合物(テトラブロムビスフェノールA、そ
のオリゴマーなど)、ブロム化アルキルトリアジン化合
物である。
【0015】また、リン系難燃剤としては、トリメチル
ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホ
スフェート、トリオクチルホスフスフェート、トリブト
キシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、
トリクレジルホスフェート、トリクレジルホスフェー
ト、クレジルジホスフェート、オクチルジフェニルホス
フェート、オクチルジフェニルホスフェートなどの非ハ
ロゲンリン酸エステル、トリス(クロロエチル)ホスフ
ェート、ビス(2,3ジブロモプロピル)2,3−ジク
ロロプロピルホスフェート、トリス(ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、ビス(クロロプロピル)モノオクチ
ルホスフェートなど含むハロゲン酸エステル等の含ハロ
ゲンリン酸エステル等が挙げられる。
ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホ
スフェート、トリオクチルホスフスフェート、トリブト
キシエチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、
トリクレジルホスフェート、トリクレジルホスフェー
ト、クレジルジホスフェート、オクチルジフェニルホス
フェート、オクチルジフェニルホスフェートなどの非ハ
ロゲンリン酸エステル、トリス(クロロエチル)ホスフ
ェート、ビス(2,3ジブロモプロピル)2,3−ジク
ロロプロピルホスフェート、トリス(ジクロロプロピ
ル)ホスフェート、ビス(クロロプロピル)モノオクチ
ルホスフェートなど含むハロゲン酸エステル等の含ハロ
ゲンリン酸エステル等が挙げられる。
【0016】本発明においては、難燃剤の効果を更に増
大させる効果を有する難燃助剤を使用することができる
が、その例としてはモリブデン化合物、アンチモン化合
物等を挙げることができ、特に好ましくは三酸化アンチ
モンである。この難燃助剤の使用量は、ポリカーボネー
ト樹脂とABS樹脂からなる樹脂100重量部当たり、
通常1〜8重量部、好ましくは3〜6重量部の範囲で選
ばれる。
大させる効果を有する難燃助剤を使用することができる
が、その例としてはモリブデン化合物、アンチモン化合
物等を挙げることができ、特に好ましくは三酸化アンチ
モンである。この難燃助剤の使用量は、ポリカーボネー
ト樹脂とABS樹脂からなる樹脂100重量部当たり、
通常1〜8重量部、好ましくは3〜6重量部の範囲で選
ばれる。
【0017】本発明の樹脂組成物には、熱安定性、光安
定性、成形性を改良する目的で種々の添加剤、例えばエ
ポキシ類、フェノール類、ホスフェート類などの酸化防
止剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾールなどの紫外
線吸収剤、パラフィンワックス、脂肪酸エステル、脂肪
酸アミド、金属石鹸などの滑剤等を添加することができ
る。
定性、成形性を改良する目的で種々の添加剤、例えばエ
ポキシ類、フェノール類、ホスフェート類などの酸化防
止剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾールなどの紫外
線吸収剤、パラフィンワックス、脂肪酸エステル、脂肪
酸アミド、金属石鹸などの滑剤等を添加することができ
る。
【0018】本発明の難燃剤に優れた樹脂組成物は、ポ
リカーボネート樹脂、ABS樹脂、ガラス成分のガラス
繊維とガラスフレーク又はガラスパウダー及び難燃剤と
を押出機、バンバリーミキサー、ニーダー等で溶融混練
することにより製造できる。本発明のガラス強化難燃ポ
リカーボネート樹脂組成物は、ABS樹脂中の灰分が
0.1%以下のABS樹脂を用いることにより射出成形
時の熱安定性に優れ、成形品表面の銀状痕が見られない
外観の良い成形品が得られる。
リカーボネート樹脂、ABS樹脂、ガラス成分のガラス
繊維とガラスフレーク又はガラスパウダー及び難燃剤と
を押出機、バンバリーミキサー、ニーダー等で溶融混練
することにより製造できる。本発明のガラス強化難燃ポ
リカーボネート樹脂組成物は、ABS樹脂中の灰分が
0.1%以下のABS樹脂を用いることにより射出成形
時の熱安定性に優れ、成形品表面の銀状痕が見られない
外観の良い成形品が得られる。
【0019】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、ガラス強化難燃ポリカーボネー
ト樹脂組成物の諸物性は次の方法により求め評価した。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、ガラス強化難燃ポリカーボネー
ト樹脂組成物の諸物性は次の方法により求め評価した。
【0020】(1) アイゾット衝撃強さ ASTM D256に準拠し、23℃でノッチ付き試験
片を用いてもとめた。 (2) 曲げ弾性率 ASTM D648に準拠して求めた。 (3) 加熱変形温度 ASTM D648に準拠して求めた。
片を用いてもとめた。 (2) 曲げ弾性率 ASTM D648に準拠して求めた。 (3) 加熱変形温度 ASTM D648に準拠して求めた。
【0021】(4)熱安定性試験 この熱安定性の判定法として射出成形機((株)日本製
鋼書製J100E−P)による熱滞留試験を行う。ペレ
ット状の樹脂組成物を100℃で約4時間乾燥した後、
射出成形機により成形温度のノズルに近い所の温度が2
60℃(樹脂温度で270℃)で金型温度70℃でかつ
滞留時間20分後の150mm×150mm×3mmの
平板表面の銀条痕の模様が確認されるかどうかを下記の
基準に従い評価する。
鋼書製J100E−P)による熱滞留試験を行う。ペレ
ット状の樹脂組成物を100℃で約4時間乾燥した後、
射出成形機により成形温度のノズルに近い所の温度が2
60℃(樹脂温度で270℃)で金型温度70℃でかつ
滞留時間20分後の150mm×150mm×3mmの
平板表面の銀条痕の模様が確認されるかどうかを下記の
基準に従い評価する。
【0022】 熱安定性試験結果 記 号 銀条痕の模様無し ○ 銀条痕の模様有り × (5) 成形品の外観特性 射出成形された成形品の表面を肉眼で観察し評価した。
【0023】(6) 難燃性 UL−94試験法に準拠し、1/8インチ厚みの試験片
を使用して求めた。 (7) 反り 図1に示す箱型の成形品(肉厚2mm、トンネル1点ゲ
ート)を用い、図2に示す内反りを測定した。
を使用して求めた。 (7) 反り 図1に示す箱型の成形品(肉厚2mm、トンネル1点ゲ
ート)を用い、図2に示す内反りを測定した。
【0024】(8) 灰分の測定 白金ルツボを洗剤で洗浄後、純水で再度洗浄する。洗浄
後、ルツボを乾燥機で乾燥させた後、デシケーターで放
冷する。ルツボ重量及び試料重量を精秤する。ルツボ中
の試料をガスバーナーで再び炎をつける。2時間電気炉
700℃に入れ、灰化した後電気炉から取り出し、デシ
ケーターにて1時間放冷する。放冷後、ルツボ重量を精
秤し灰分を求める。
後、ルツボを乾燥機で乾燥させた後、デシケーターで放
冷する。ルツボ重量及び試料重量を精秤する。ルツボ中
の試料をガスバーナーで再び炎をつける。2時間電気炉
700℃に入れ、灰化した後電気炉から取り出し、デシ
ケーターにて1時間放冷する。放冷後、ルツボ重量を精
秤し灰分を求める。
【0025】灰分(%)={(灰分後のルツボ重量
(g)−ルツボ重量(g))/(試料重量(g))}×
100
(g)−ルツボ重量(g))/(試料重量(g))}×
100
【0026】
【実施例1】50重量部のポリカーボネート樹脂(三菱
化成工業(株):ノバレックス7025A)、50重量
部のABS樹脂(旭化成工業(株):スタイラックAB
S試作品−1:すなわちブタジェン含有量15重量%で
該共重合体中の不飽和ニトリル化合物単位の割合が27
重量%、ゴム状物質へのグラフト率が50%及び灰分が
0.05%)、10重量部のガラス繊維(日本板硝子
(株)製:RES03−TP70)、10重量部のガラ
スフレーク(日本板硝子(株)製:REF−140
A)、12重量部の難燃剤SR−245(第一工業製薬
(株)製)、及び4重量部の三酸化アンチモンを混合し
た。
化成工業(株):ノバレックス7025A)、50重量
部のABS樹脂(旭化成工業(株):スタイラックAB
S試作品−1:すなわちブタジェン含有量15重量%で
該共重合体中の不飽和ニトリル化合物単位の割合が27
重量%、ゴム状物質へのグラフト率が50%及び灰分が
0.05%)、10重量部のガラス繊維(日本板硝子
(株)製:RES03−TP70)、10重量部のガラ
スフレーク(日本板硝子(株)製:REF−140
A)、12重量部の難燃剤SR−245(第一工業製薬
(株)製)、及び4重量部の三酸化アンチモンを混合し
た。
【0027】この混合物をスクリュー径40mmφの二
軸押出機(工学研究所製:PLABOR/DT40)を
用い250℃でスクリュー回転数が150回/分で溶融
混練を行い、ストランドを造粒してガラス強化難燃ポリ
カーボネート樹脂組成物のペレットを得た。このペレッ
トを用いて射出成形機((株)日本製鋼所製:J100
E−P)を用いて燃焼性試験用のタンザク片(長さ5イ
ンチ、幅1/2インチ、厚み1/16インチ)を作成し
た。このコンデショニング(23℃/50%RH/2日
間以上)後のタンザク片はUL−94試験でV−0の規
格をクリヤーした。
軸押出機(工学研究所製:PLABOR/DT40)を
用い250℃でスクリュー回転数が150回/分で溶融
混練を行い、ストランドを造粒してガラス強化難燃ポリ
カーボネート樹脂組成物のペレットを得た。このペレッ
トを用いて射出成形機((株)日本製鋼所製:J100
E−P)を用いて燃焼性試験用のタンザク片(長さ5イ
ンチ、幅1/2インチ、厚み1/16インチ)を作成し
た。このコンデショニング(23℃/50%RH/2日
間以上)後のタンザク片はUL−94試験でV−0の規
格をクリヤーした。
【0028】また、熱安定性試験として、同じ成形機で
成形温度のノズルに近い所の温度が260℃(樹脂温度
が270℃)で金型温度が70℃にて滞留時間20分後
の成形品平板(150mm×150mm×3mm)表面
の銀条痕の模様を確認したが、銀条痕が無く熱安定性が
良好であった。これらの結果を、他の物理的性質と共に
表1に示した。
成形温度のノズルに近い所の温度が260℃(樹脂温度
が270℃)で金型温度が70℃にて滞留時間20分後
の成形品平板(150mm×150mm×3mm)表面
の銀条痕の模様を確認したが、銀条痕が無く熱安定性が
良好であった。これらの結果を、他の物理的性質と共に
表1に示した。
【0029】
【実施例2〜3】実施例1のポリカーボネートとスタイ
ラックABS試作品−1及び難燃剤SR−245の添加
量を各々代えた以外は実施例1と同様に実施した。結果
を表1に示した。
ラックABS試作品−1及び難燃剤SR−245の添加
量を各々代えた以外は実施例1と同様に実施した。結果
を表1に示した。
【0030】
【実施例4】実施例1のポリカーボネート(ノバレック
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつガラスフレー
クのREF−140Aをガラスパウダー(日本板硝子
(株)製:REV8)に代える以外は実施例1と同様に
実施した。結果を表1に示した。
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつガラスフレー
クのREF−140Aをガラスパウダー(日本板硝子
(株)製:REV8)に代える以外は実施例1と同様に
実施した。結果を表1に示した。
【0031】
【実施例5】実施例1のポリカーボネート(ノバレック
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつ実施例1の難
燃剤SR−245を帝人化成(株)のFG−7500に
代える以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に
示した。
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつ実施例1の難
燃剤SR−245を帝人化成(株)のFG−7500に
代える以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に
示した。
【0032】
【実施例6〜8】実施例1のポリカーボネート(ノバレ
ックス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネー
ト(パーンライト1225W)に代え、かつガラス成分
のガラス繊維:RES03−TP70とガラスフレー
ク:REF−140Aに、さらにガラスパウダー:RE
V8を加え、これら3種の比率を代える以外は実施例1
と同様に実施した。結果を表1に示した。
ックス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネー
ト(パーンライト1225W)に代え、かつガラス成分
のガラス繊維:RES03−TP70とガラスフレー
ク:REF−140Aに、さらにガラスパウダー:RE
V8を加え、これら3種の比率を代える以外は実施例1
と同様に実施した。結果を表1に示した。
【0033】
【実施例9】実施例1のポリカーボネート(ノバレック
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつスタイラック
ABS試作品−1をスタイラックABS試作−2、即ち
ブタジエン含有量が20重量%で該共重合体中の不飽和
ニトリル化合物単位の割合が35重量%であり、更にゴ
ム状物質へのグラフト率が45%で灰分が0.06%に
代えた以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に
示した。
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつスタイラック
ABS試作品−1をスタイラックABS試作−2、即ち
ブタジエン含有量が20重量%で該共重合体中の不飽和
ニトリル化合物単位の割合が35重量%であり、更にゴ
ム状物質へのグラフト率が45%で灰分が0.06%に
代えた以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に
示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【比較例1】実施例1のスタイラックABS試作品−1
をスタイラックABS試作品−3、即ちブタジエン含有
量が15重量%で該共重合体中の不飽和ニトリル化合物
単位の割合が30重量%であり、更にゴム状物質へのグ
ラフト率が50%で灰分が0.45%に代え、かつガラ
ス繊維RES03−TP70をREGF−101に代え
た以外は実施例1と同様に実施し、結果を表2に示し
た。
をスタイラックABS試作品−3、即ちブタジエン含有
量が15重量%で該共重合体中の不飽和ニトリル化合物
単位の割合が30重量%であり、更にゴム状物質へのグ
ラフト率が50%で灰分が0.45%に代え、かつガラ
ス繊維RES03−TP70をREGF−101に代え
た以外は実施例1と同様に実施し、結果を表2に示し
た。
【0036】
【比較例2〜3】実施例1のポリカーボネートとスタイ
ラックABS試作品−1との混合比率を代え、かつガラ
ス繊維のRES03−TP70の代わりにREGF−1
01を代えた以外は実施例1と同様に実施した。結果を
表2に示した。
ラックABS試作品−1との混合比率を代え、かつガラ
ス繊維のRES03−TP70の代わりにREGF−1
01を代えた以外は実施例1と同様に実施した。結果を
表2に示した。
【0037】
【比較例4】実施例1のポリカーボネート(ノバレック
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつスタイラック
ABS試作品−1をスタイラックABS試作品−3に代
えると共に、ガラス成分をガラス繊維:REGF−10
1のみにした以外は実施例1と同様に実施した。結果を
表2に示した。
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつスタイラック
ABS試作品−1をスタイラックABS試作品−3に代
えると共に、ガラス成分をガラス繊維:REGF−10
1のみにした以外は実施例1と同様に実施した。結果を
表2に示した。
【0038】
【比較例5】実施例1のポリカーボネート(ノバレック
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつスタイラック
ABS試作品−1をスタイラックABS試作品−3に代
えると共に、さらに実施例1のガラス成分のRES03
−TP70をREGF−101に,REF−140Aを
REV8に代えた以外は実施例1と同様に実施した。結
果を表2に示した。
ス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネート
(パーンライト1225W)に代え、かつスタイラック
ABS試作品−1をスタイラックABS試作品−3に代
えると共に、さらに実施例1のガラス成分のRES03
−TP70をREGF−101に,REF−140Aを
REV8に代えた以外は実施例1と同様に実施した。結
果を表2に示した。
【0039】
【比較例6〜7】実施例1のポリカーボネート(ノバレ
ックス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネー
ト(パーンライト1225W)に代え、かつスタイラッ
クABS試作品−1をスタイラックABS試作品−3に
代えると共に、さらに実施例1の難燃剤SR−245の
添加量を代えると共に、ガラス繊維RES03−TP7
0をREGF−101に代えた以外は実施例1と同様に
実施した。結果を表2に示した。
ックス7025A)を帝人化成(株)のポリカーボネー
ト(パーンライト1225W)に代え、かつスタイラッ
クABS試作品−1をスタイラックABS試作品−3に
代えると共に、さらに実施例1の難燃剤SR−245の
添加量を代えると共に、ガラス繊維RES03−TP7
0をREGF−101に代えた以外は実施例1と同様に
実施した。結果を表2に示した。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明のガラス強化難燃ポリカーボネー
ト樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂と灰分が0.1
%以下のABS樹脂に対して、ガラス成分としてガラス
繊維とガラスフレークまたはガラスパウダーの混合物
に、ガラスに表面処理剤としてエポキシ系ラテックスと
アミノシランを施し、更に特定の難燃剤を配合したもの
で加熱変形温度が高く、機械的性質に優れ、かつ反りが
少なく、更に外観の良好な成形品をあたえることが出来
る。したがって、事務機器などの板金の代替えの各種の
シャシーに極めて有効な材料である。
ト樹脂組成物は、ポリカーボネート樹脂と灰分が0.1
%以下のABS樹脂に対して、ガラス成分としてガラス
繊維とガラスフレークまたはガラスパウダーの混合物
に、ガラスに表面処理剤としてエポキシ系ラテックスと
アミノシランを施し、更に特定の難燃剤を配合したもの
で加熱変形温度が高く、機械的性質に優れ、かつ反りが
少なく、更に外観の良好な成形品をあたえることが出来
る。したがって、事務機器などの板金の代替えの各種の
シャシーに極めて有効な材料である。
【図1】本発明において、反り測定用成形品の寸法を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】本発明において、反り(内反り)の測定箇所を
示すテスト後の該成形品の平面図である。
示すテスト後の該成形品の平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/49 9/04 C08L 69/00 LPP 9363−4J
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂が20重量%〜8
0重量%と灰分が0.1%以下のABS樹脂が80重量
%〜20重量%から成る樹脂100重量部に対して、ガ
ラス成分が10重量部〜65重量部と難燃剤が5重量部
〜30重量部から成るガラス強化難燃ポリカーボネート
樹脂組成物。 - 【請求項2】 ゴム状物質含有量が8〜40重量%であ
り、モノビニル芳香族化合物及び不飽和ニトリル化合物
から成る共重合体含有量が60〜92重量%であって、
且つ該共重合体中の不飽和ニトリル化合物単位の割合が
20〜40重量%であり、更にゴム状物質へのグラフト
率が20%〜70%であるABS樹脂からなる請求項1
記載のガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物。 - 【請求項3】 ABS樹脂中の灰分が0.08%以下で
ある請求項1または2記載のガラス強化難燃ポリカーボ
ネート樹脂組成物。 - 【請求項4】 下記式で示されるガラス成分比率が56
重量%〜83重量%である請求項1、2、3記載のガラ
ス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物。 ガラス成分比率(%)=(A/A+B)×100 (但し、Aは径が8〜15μmのガラス繊維重量、Bは
ガラスフレークまたはガラスパウダー重量) - 【請求項5】 ガラスの表面処理剤がエポキシ系ラテッ
クスとアミノシランである請求項1、2、3、4記載の
ガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32923092A JPH06172611A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | ガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32923092A JPH06172611A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | ガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06172611A true JPH06172611A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18219110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32923092A Withdrawn JPH06172611A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | ガラス強化難燃ポリカーボネート樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06172611A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0758003A3 (en) * | 1995-08-07 | 1997-03-19 | General Electric Company | Reinforced polycarbonate compositions with improved surface appearance |
WO1998010019A1 (fr) * | 1996-09-02 | 1998-03-12 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Composition de polycarbonate aromatique |
WO2000039210A1 (en) * | 1998-12-24 | 2000-07-06 | General Electric Company | Polycarbonate resin composition |
US7405253B2 (en) | 2003-12-24 | 2008-07-29 | Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation | Reinforced thermoplastic resin composition and molded products thereof |
JP2010059316A (ja) * | 2008-09-04 | 2010-03-18 | Teijin Chem Ltd | ガラス繊維強化難燃性樹脂組成物からなる鏡筒 |
CN108485223A (zh) * | 2018-02-01 | 2018-09-04 | 广东聚石化学股份有限公司 | 一种车用pc/abs合金及其制备方法 |
JP2020186314A (ja) * | 2019-05-14 | 2020-11-19 | 旭化成株式会社 | 樹脂用充填材および熱可塑性樹脂組成物 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP32923092A patent/JPH06172611A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0758003A3 (en) * | 1995-08-07 | 1997-03-19 | General Electric Company | Reinforced polycarbonate compositions with improved surface appearance |
WO1998010019A1 (fr) * | 1996-09-02 | 1998-03-12 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Composition de polycarbonate aromatique |
CN1097618C (zh) * | 1996-09-02 | 2003-01-01 | 旭化成株式会社 | 芳族聚碳酸酯组合物 |
WO2000039210A1 (en) * | 1998-12-24 | 2000-07-06 | General Electric Company | Polycarbonate resin composition |
EP1493776A3 (en) * | 1998-12-24 | 2005-04-13 | General Electric Company | Polycarbonate resin composition |
US7405253B2 (en) | 2003-12-24 | 2008-07-29 | Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation | Reinforced thermoplastic resin composition and molded products thereof |
US7642305B2 (en) | 2003-12-24 | 2010-01-05 | Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation | Reinforced thermoplastic resin composition and molded products thereof |
JP2010059316A (ja) * | 2008-09-04 | 2010-03-18 | Teijin Chem Ltd | ガラス繊維強化難燃性樹脂組成物からなる鏡筒 |
CN108485223A (zh) * | 2018-02-01 | 2018-09-04 | 广东聚石化学股份有限公司 | 一种车用pc/abs合金及其制备方法 |
JP2020186314A (ja) * | 2019-05-14 | 2020-11-19 | 旭化成株式会社 | 樹脂用充填材および熱可塑性樹脂組成物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000307 |