JPH061710A - 白濁状エナメルリムーバー - Google Patents

白濁状エナメルリムーバー

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JPH061710A
JPH061710A JP15819392A JP15819392A JPH061710A JP H061710 A JPH061710 A JP H061710A JP 15819392 A JP15819392 A JP 15819392A JP 15819392 A JP15819392 A JP 15819392A JP H061710 A JPH061710 A JP H061710A
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enamel remover
remover
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fine cellulose
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Kazuhiro Ishida
一弘 石田
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Kose Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 溶剤40〜80重量%、水0〜40重量%及
び微細セルロース水性分散物1〜40重量%を含有する
ことを特徴とする白濁状エナメルリムーバー。 【効果】 良好なゲル状態で乳白色を呈し、使用時にソ
フトな感触を有して使い易く、しかもリムーバーとして
の除去効果に優れ、経時安定性も良好なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好なゲル状態で乳白
色を呈し、使用時にソフトで良好な感触を有し、しかも
経時安定性及び除去効果に優れた白濁状エナメルリムー
バーに関する。
【0002】
【従来の技術】ニトロセルロースを主体とする美爪料を
除去するエナメルリムーバーとしては、従来、アセト
ン、エチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル等の酢酸エステル類、エチルセロソルブ、プロピレン
カーボネート等の除去基剤とこれに水及び油分を配合し
た液状のものや、さらにカルボキシビニルポリマー等の
増粘剤を用いたゲル状のものが知られている(カナダ特
許第1,154,347号、特開昭61−257912
号、特公昭60−33363号、特開平2−28950
7号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エナメルリムーバーは、一般に外観が透明なものであっ
たが、近年、消費者の化粧品への要求も多様化し、乳液
のような乳白色を呈するものも望まれている。このた
め、エマルションタイプのものや白色粉体を配合したエ
ナメルリムーバーなどが検討されているが、経時安定性
や除去効果、使用感等が悪く、充分満足のできるものは
得られていなかった。
【0004】従って、リムーバーとしての機能を損なう
ことなく、乳白色を呈するエナメルリムーバーが望まれ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行なった結果、微細セルロース水
性分散物を用いれば、経時安定性及び除去効果に優れ、
使用感も良好で、乳白色を呈する白濁状エナメルリムー
バーが得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、溶剤40〜80重量
%、水0〜40重量%及び微細セルロース水性分散物1
〜40重量%を含有することを特徴とする白濁状エナメ
ルリムーバーを提供するものである。
【0007】本発明で用いられる溶剤としては、ニトロ
セルロースを主体とする美爪料の塗膜を溶解除去し得る
ものであれば特に制限されず、例えば、アセトン、プロ
ピレンカーボネート、エチルケトン、酢酸エチル、酢酸
ブチル、エチルセロソルブ等が挙げられる。これらの溶
剤は、全組成中に40〜80重量%(以下、単に%で示
す)、好ましくは50〜70%配合される。40%未満
では充分な除去効果が得られず、80%を超えると爪の
脱脂を起こしたり、他成分とのバランスが悪くなる。
【0008】水は、溶剤による爪からの水分除去を防止
するため、微細セルロース水性分散物中の水以外に、全
組成中に0〜40%、好ましくは0〜30%配合され
る。
【0009】また、微細セルロース水性分散物は、エナ
メルリムーバーを水性ゲル状となすための増粘剤として
機能すると共に、外観を乳白色となすためのものであ
る。かかる微細セルロース水性分散物としては、平均粒
径0.1〜10μm の微細セルロースが水に5〜20%
分散したものが好ましい。また、市販品としては、例え
ばセルクリームMF−35、EF−7P(以上、旭化成
(株)製)などが挙げられる。このセルクリームは、微
細セルロースを水に分散させた白色クリーム状のもので
あり、その固形分濃度は約12.5%である。これらの
微細セルロース水性分散物は、全組成中に1〜40%配
合される。1%未満では、乳白色を呈することができ
ず、また充分な増粘効果も得られない。
【0010】本発明においては、必要に応じて水溶性高
分子などの増粘剤を配合することができ、例えばカルボ
キシビニルポリマーとこれを中和するエチレンジアミン
テトラポリオキシエチレンポリオキシプロピレンを組合
わせて増粘することもできる。この場合、カルボキシビ
ニルポリマーとしては、カーボポール941(グッドリ
ッチ社製)などの市販品を用いることができ、全組成中
に0〜5%配合するのが好ましい。また、これを中和す
るエチレンジアミンテトラポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンは、ブロック重合型のポリエーテル系高分
子界面活性剤であり、例えばテトロニック701、70
2、704(以上、旭電化製)などの市販品を使用する
ことができる。これらの配合量は、カルボキシビニルポ
リマー等の配合量により異なるが、全組成中に0〜5%
配合するのが好ましい。
【0011】さらに、本発明のエナメルリムーバーに
は、前記成分のほか、本発明の効果を損なわない範囲
で、油剤、香料、UV吸収剤、着色剤、美容剤、エタノ
ールなどを適宜配合することができる。
【0012】本発明のエナメルリムーバーは、通常の方
法により、各成分を配合し、混合することにより製造す
ることができる。
【0013】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 表3及び表4に示す組成のエナメルリムーバーを製造
し、ゲル形成性、乳白色性、除去力、粉の後残り、ソフ
ト感及び経時安定性について評価した。結果を表3及び
表4に示す。 (製法) (A)成分4に成分3を加え、撹拌、混合する。 (B)(A)に成分1、2、5及び6を加え、撹拌、混
合する。 (C)(B)に成分7〜12の何れかを加え、混合す
る。
【0014】
【表1】 (評価方法)ゲル形成性、乳白色性、経時安定性 肉眼観察により、以下の基準で評価した。 ゲル形成性: ○;良好 △;不充分 ×;形成しない 乳白色性: ○;乳白色 △;半透明 ×;透明 経時安定性: ○;良好 △;分離傾向 ×;分離
【0015】
【表2】除去力、粉の後残り、ソフト感 専門パネル20名により、以下の基準で評価し、その平
均点により判定した。 評価: 5;とても良い 4;良い 3;普通 2;悪い 1;とても悪い 判定: ○;平均点3.5以上 △;平均点2.5以上3.5未満 ×;平均点2.5未満
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】表3の結果から明らかな如く、本発明のエ
ナメルリムーバーは、乳白色を呈し、良好なゲルを形成
し、粉の後残りもなく感触もソフトであり、しかもリム
ーバーとしての除去機能も良好で、経時安定性に優れた
ものであった。これに対し、微細セルロース水性分散物
を使用しない比較品では、表4の結果より、いずれも白
濁状エナメルリムーバーとしては不適当なものであっ
た。
【0019】
【発明の効果】本発明の白濁状エナメルリムーバーは、
良好なゲル状態で乳白色を呈し、使用時にソフトな感触
を有して使い易く、しかもリムーバーとしての除去効果
に優れ、経時安定性も良好なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤40〜80重量%、水0〜40重量
    %及び微細セルロース水性分散物1〜40重量%を含有
    することを特徴とする白濁状エナメルリムーバー。
JP04158193A 1992-06-17 1992-06-17 白濁状エナメルリムーバー Expired - Lifetime JP3122231B2 (ja)

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JP04158193A JP3122231B2 (ja) 1992-06-17 1992-06-17 白濁状エナメルリムーバー

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JPH061710A true JPH061710A (ja) 1994-01-11
JP3122231B2 JP3122231B2 (ja) 2001-01-09

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ID=15666308

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003313112A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Raku:Kk 水溶性ジェル状爪類用エナメル除去組成物
US10085926B2 (en) 2017-01-26 2018-10-02 Anise Cosmetics, LLC Nail polish remover compositions and methods

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP3122231B2 (ja) 2001-01-09

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