JPH0616909Y2 - 成型シーラ - Google Patents

成型シーラ

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JPH0616909Y2
JPH0616909Y2 JP1988084372U JP8437288U JPH0616909Y2 JP H0616909 Y2 JPH0616909 Y2 JP H0616909Y2 JP 1988084372 U JP1988084372 U JP 1988084372U JP 8437288 U JP8437288 U JP 8437288U JP H0616909 Y2 JPH0616909 Y2 JP H0616909Y2
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JP
Japan
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layer
sealer
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magnetic powder
molded
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JPH0210445U (ja
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正史 太田
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Toyota Auto Body Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、主として自動車のボデー鋼板の接合部の防
水、防錆のために用いられるシーラに関する。
[従来技術] この種のシーラには塩化ビニル系樹脂を主成分とする熱
硬化型と、シリコン系樹脂を主成分とする常乾型とがあ
る。
これらのシーラの多くは粘着性を有するペースト状であ
って、専用ガンを使用して適用部位に塗布した後、硬化
させるのであるが、塗布時の作業のバラツキによるシー
ラ切れ、外れの不具合があり、またこれらの不具合の修
正によって外観不良を生ずるという欠点がある。このた
め、部位によっては熱硬化型のシーラをテープ状に成型
したものが適用されている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、このような成型シーラは一般にペースト状の
シーラに比べ粘着性が低く、硬化前における鋼板への接
着力が乏しいため、縦面および下面への適用が困難であ
り、また水平面であっても振動等で位置ズレしやすいと
いう問題があった。なお、現状の成型シーラでも比較的
粘着性の高い成型シーラはあるが、このような成型シー
ラは概して塗装適性に劣り、これを適用後、この成型シ
ーラを含む鋼板面を上塗り塗装して塗装乾燥炉でシーラ
と塗膜を同時に硬化させた場合、成型シーラ部で塗膜ワ
レを発生することがある。
また、テープ状成型シーラは段差を有する鋼板接合部に
これを適用した場合、比較的硬質のものでは鋼板への追
従性が悪くて鋼板との間に空隙を生じやすく、一方、軟
質のものでは鋼板への追従性は優れているものの鋼板の
接合部の段差がそのままシーラ外面に露呈して、性能あ
るいは外観上満足すべきものでなかった。
この考案は上述の問題点に鑑みてなされたもので、塗装
適性を保持しつつ、硬化前における鋼板への接着力を格
段に向上し得て、縦面および下面への適用が可能である
とともに、振動等で位置ズレせず、かつ段差を有する鋼
板接合部に適用した場合でも空隙を生じたり、接合部の
段差が露呈しない新規な成型シーラを得ることを目的と
する。
[問題点を解決するための手段] この考案の成型シーラは、塩化ビニル系樹脂、可塑剤お
よび充填剤の混和物を成型してなるテープ状粘弾性成型
シーラであって、第1図に示すように、上記成型シーラ
1を磁性粉を混入着磁した第1層11と、磁性粉を混入
しない第2層12とで構成するとともに、第1層11は
その幅を第2層12より小さく、かつその厚みをシーラ
を適用すべき鋼板の接合部の段差に対応した厚みに形成
して、この第1層11を第2層12の片面中間部に段状
に積層してなることを特徴とする。
第2図は電着塗装後のボデー鋼板の段差を有する接合部
にこの考案の成型シーラ1を適用した例を示し、2は鋼
板、3はそのスポット溶接部、4は鋼板2に施された電
着塗膜、5は成型シーラ1適用後施された上塗り塗膜で
ある。
第2図から明らかなように、この考案の成型シーラ1は
磁性粉を混入着磁した第1層11の一側端面を段差を有
する鋼板2の接合部21に合致させて使用される。この
場合、第1層11はその幅が第2層12より小さく、か
つ厚みが接合部21の段差に対応した厚みに形成されて
いることにより、鋼板2の接合部21は空隙を生ずるこ
となく、成型シーラ1によって確実に被覆されるととも
に、接合部21の段差が成型シーラ1の外面に露呈する
のが防止される。そして、成型シーラ1は硬化前におい
てそれ自体が有する若干の粘着力に加え、主として第1
層11の磁性粉による磁気的吸着力によって鋼板2面に
接着する。このため、成型シーラ1はそれ自体必要以上
に粘着性を高める必要がなく、従来と同レベルの塗装適
性を有するものとすることができる。磁性粉を混入しな
い第2層12は、磁性粉を混入したことにより黒みを帯
びた第1層11を隠蔽し、かつ磁性粉が表面に露出する
ことによる不具合を防止する。
成型シーラ1はそれを適用後に施された上塗り塗装の乾
燥炉で上塗り塗膜5とともに加熱硬化され、この硬化時
に第1層11と第2層12とが溶融一体化し、硬化後は
鋼板2面に強固に密着する。
第3図には1枚の鋼板2a上に別の2枚の鋼板2b、2
cを一定の間隙を有して重ね合わせ、夫々スポット溶接
により接合した3枚の鋼板2a、2b、2cの接合部に
この考案の成型シーラ1を適用した例を示す。この例で
は、成型シーラ1は第1層11の幅が鋼板2b、2cの
間隙寸法と同一もしくはこれより若干小さく形成され、
第1層11を鋼板2b、2cの間隙に合致させて使用さ
れる点を除けば第2図と同様であるため、第2図と同一
部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
塗装適性を有する熱硬化型の成型シーラとしては、例え
ば成分の混合割合が、基体樹脂である塩化ビニル系樹脂
20〜25wt%、フタル酸ジアルキル、その他アジピ
ン酸グリコール変性物などの可塑剤35〜40wt%、
炭酸カルシウムなどの充填剤35〜40wt%、酸化カ
ルシウムなどの添加剤2〜3wt%からなるものが一般
的であり、これはこの考案の成型シーラ1の第2層12
にそのまま用いることができる。
この考案の成型シーラ1の第1層11には磁性粉が混入
されるが、単純に前記第2層12と同一の混合物に磁性
粉を混入したのでは流動性が低下して混合および成型が
困難となるため、充填剤の割合を減らす必要がある。す
なわち、第1層11の成分の混合割合は、好ましくは塩
化ビニル系樹脂20〜30wt%、可塑剤30〜35w
t%、充填剤2〜5wt%、添加剤2〜3wt%とし、
これに磁性粉35〜40wt%を加えた範囲にするのが
有効である。磁性粉としては一般的で安価なフェライト
系のものを用いることができ、平均粒径1μm前後のも
のが適当である。磁性粉の混入量は40wt%以上であ
ると混合および成型が困難となり、35wt%以下であ
ると鋼板に対する磁気的吸着力を付与する効果が少な
い。
この考案の成型シーラ1は、例えば次のようにして製造
される。
前述のように調製された第1層11と第2層12の各混
合物は、各々別個に押出機などによりテープ状に押出成
型する。この際、第1層11については着磁装置を使用
して成型と同時に磁性粉を着磁させる。次いで、成型さ
れた第1層11を第2層12の片面中間部にアクリル系
接着剤を用いて積層し、初期の成型シーラ1を得る。
[考案の効果] この考案の成型シーラは、硬化前における成型シーラ自
体の有する粘着力に加え、磁性粉を混入着磁した第1層
が鋼板への磁気的吸着力を有するので、硬化前における
鋼板への接着力が格段に向上し、縦面および下面への適
用が可能であるとともに、振動等で位置ズレすることも
ない。また、成型シーラ自体の粘着性を高める必要がな
いから、従来と同レベルの塗装適性を有する成型シーラ
を得ることができる。
また、成型シーラの第1層はその幅を第2層より小さ
く、かつその厚みをシーラを適用すべき鋼板の接合部の
段差に対応した厚みに形成して、この第1層を第2層の
片面中間部に段状に積層したので、第1層の一側端面を
段差を有する鋼板接合部に合致させて使用することによ
り鋼板接合部において空隙を生じたり、鋼板接合部の段
差が成型シーラの外面に露呈するのを防止でき、したが
ってシール性能および外観を頗る良好になし得るととも
に、第1層によって成型シーラの位置決めが容易となる
ため、成型シーラの鋼板接合部に対するセッティング作
業性に優れている。
さらに、磁性粉を混入しない第2層が磁性粉を混入した
ことにより黒みを帯びた第1層を隠蔽するので、外観を
悪化させることがなく、かつ磁性粉が表面に露出するこ
とによる不具合を防止できる効果がある。
[実施例] 以下、実施例により説明する。
実施例1 第1層と第2層をそれぞれ表−1に示す組成に混合した
後、各々別個の押出機により混練しテープ状に押出し
た。第1層の押出機には着磁装置を取り付け、押出しと
同時に磁性粉を着磁した。第1層はあらかじめその幅を
第2層より小さく、かつその厚みをシーラを適用すべき
鋼板接合部の段差に対応した厚みに形成し、第1層を第
2層の片面中間部に接着剤により積層してこの考案の成
型シーラを得た。
実施例2 第1層と第2層をそれぞれ表−2に示す組成に混合した
後、実施例1と同様にしてこの考案の成型シーラを得
た。
上記実施例1,2で得られた成型シーラの特性を従来品
と併せて表−3に示した。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示すもので、第1図はこの
考案の成型シーラの横断面図、第2図および第3図は夫
々その適用例を示す横断面図である。 1……成型シーラ、11……第1層、12……第2層、
2、2a、2b、2c……鋼板、5……上塗り塗膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル系樹脂、可塑剤および充填剤の
    混和物を成型してなるテープ状粘弾性成型シーラであっ
    て、上記成型シーラを磁性粉を混入着磁した第1層と、
    磁性粉を混入しない第2層とで構成するとともに、第1
    層はその幅を第2層より小さく、かつその厚みをシーラ
    を適用すべき鋼板の接合部の段差に対応した厚みに形成
    して、この第1層を第2層の片面中間部に段状に積層し
    てなる成型シーラ。
JP1988084372U 1988-06-24 1988-06-24 成型シーラ Expired - Lifetime JPH0616909Y2 (ja)

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JPH0210445U JPH0210445U (ja) 1990-01-23
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