JPH0616771U - オイルシール - Google Patents

オイルシール

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JPH0616771U
JPH0616771U JP055662U JP5566292U JPH0616771U JP H0616771 U JPH0616771 U JP H0616771U JP 055662 U JP055662 U JP 055662U JP 5566292 U JP5566292 U JP 5566292U JP H0616771 U JPH0616771 U JP H0616771U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal lip
fluororesin
groove
oil seal
resin sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP055662U
Other languages
English (en)
Inventor
圭一 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP055662U priority Critical patent/JPH0616771U/ja
Publication of JPH0616771U publication Critical patent/JPH0616771U/ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】フッ素系樹脂シートを用いて耐久性アップを図
る構造においてシールリップの柔軟性を確保するととも
に、摩擦抵抗を軽減すること。 【構成】オイルシール2は、断面ほぼL字形の環状芯金
3にゴムなどの弾性体からなる主シールリップ5が設け
られた構造である。主シールリップにおいて回転軸1に
対して圧接させられる側の斜面5Aには、フッ素系樹脂
シート8が貼り付けられている。このフッ素系樹脂シー
ト8の円周数箇所において実質的に回転軸1に接触する
領域W1を除く領域W2には、複数の溝9が波紋状に設
けられている。これにより、フッ素系樹脂シート8が柔
軟になる他、溝9それぞれが潤滑油溜まりとなって、こ
こからフッ素系樹脂シート8と回転軸1との接触部分へ
潤滑油を転移供給できるようになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、環状芯金に弾性体からなるシールリップが設けられ、このシールリ ップには回転部材の外周面に対して部分的に圧接させられる斜面が設けられてい るオイルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、耐熱性、耐寒性、耐摩耗性などの耐久性を確保するために、少なくとも オイルシールにおいて回転軸(接触相手)に対して接触する部分に例えばフッ素 系樹脂を貼り付けることがある。
【0003】 例えば断面がほぼ三角形のシールリップを有するオイルシールの場合では、シ ールリップにおいて回転軸に圧接させられる側の斜面にフッ素系樹脂シートが貼 り付けられるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、フッ素系樹脂シートそのものは、比較的硬質で柔軟性が乏しいため に、外力や振動によって回転軸が偏心回転したときに、この動きに対してシール リップの追従性が悪くなってしまい、シールリップと回転軸との間に隙間が生じ るなど、密封性能が低下しやすい。
【0005】 また、シールリップのフッ素系樹脂シートと回転軸とが密に面接触してしまう と、硬質なものどうしの面接触となるために、かえって両者の間に潤滑膜が形成 されにくくなり、実質的に摩擦抵抗を軽減できにくくなる。
【0006】 本考案は、このような事情に鑑みて創案されたもので、フッ素系樹脂シートを 用いて耐久性アップを図る構造においてシールリップの柔軟性を確保するととも に、摩擦抵抗を軽減することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、環状芯金に弾性体からなるシールリップが設けられ、このシールリ ップには回転部材の外周面に対して部分的に圧接させられる斜面が設けられてい るオイルシールにおいて、次のような構成をとる。
【0008】 本考案のオイルシールでは、前記シールリップの斜面には、フッ素系樹脂シー トが周方向で連続するように被着されているとともに、このフッ素系樹脂シート において前記回転部材と非接触となる領域には潤滑剤の貯溜可能な溝が設けられ ている。
【0009】 なお、この溝は、フッ素系樹脂シートの円周数箇所に設けて、それぞれの箇所 でV字形または半円形とし、それぞれの溝の頂部をシールリップの先鋭部側に位 置させるように設けるのが好ましい。
【0010】
【作用】
硬質なフッ素系樹脂に溝を設けると、溝それぞれの部分でフッ素系樹脂の肉厚 が薄くなって全体的に柔軟になるので、シールリップが動きやすくなる。
【0011】 また、溝に潤滑油がたまるようになるので、この溝内部の潤滑油がフッ素系樹 脂と回転部材との接触部分へ供給されやすくなり、両者間に潤滑膜ができやすく なる。
【0012】
【実施例】
図1および図2に本考案の一実施例を示している。図中、1は回転部材として の回転軸、2はオイルシールである。オイルシール2は、上半分の径方向断面が ほぼL字形の環状芯金3にその内外周を覆うようゴムなどの弾性体4が被着され たものからなる。この弾性体4において環状芯金3の内周部分には、軸方向一方 へ斜めに延びかつ内周側へ向けて先鋭となる形の主シールリップ5と、主シール リップ5と隣り合わせに設けられかつそれとは逆方向へ斜めに延びる補助シール リップ6とがそれぞれ一体的に形成されており、主シールリップ5の外周にはそ れを回転軸1の外周面に対して圧接させるガータスプリング7が装着されている 。
【0013】 主シールリップ5において回転軸1に対して部分的に圧接させられる側の斜面 (図では左側に位置する面)5Aには、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン )などからなるフッ素系樹脂シート8が貼り付けられており、このフッ素系樹脂 シート8が回転軸1に対して面接触させられるようになる。
【0014】 このフッ素系樹脂シート8の円周数箇所において実質的に回転軸1に接触する 領域W1を除く領域W2には、複数(例えば四つ)の溝9が波紋状に設けられて いる。この溝9それぞれは、横向きのV字形に形成されており、それぞれの溝9 の頂部が主シールリップ5の先鋭部側に位置するように設けられている。
【0015】 このようにフッ素系樹脂シート8に溝9を設ければ、フッ素系樹脂シート8が 柔軟になり、主シールリップ5の動きがやわらかくなる。したがって、回転軸1 の動きに対して主シールリップ5の追従性が高まり、高い密封性を安定的に確保 できるようになる。なお、フッ素系樹脂シート8に設ける溝9の数や深さによっ て、柔軟性の度合いを適当に調整することができる。ところで、使用時には、オ イルシール2において主シールリップ5と補助シールリップ6と回転軸1とで囲 む環状空間にグリースや潤滑油などが封入されることになるが、これらの潤滑剤 が溝9に入り込んでためられるようになる。この溝9内部の潤滑剤は、溝9それ ぞれの頂部からフッ素系樹脂シート8と回転軸1との接触部分へ転移供給される ようになるので、フッ素系樹脂シート8と回転軸1との接触部分に潤滑膜を絶え ないように形成することができて、摩擦抵抗を確実に軽減できるようになる。し かも、フッ素系樹脂シート8と回転軸1との接触部分に溝9を設けていないから 、回転していない静止状態でも両者間に溝による隙間が形成されずに済む。
【0016】 なお、本考案は上記実施例のみに限定されない。例えば、溝9の模様は、図3 に示すような半円形にすることができるし、図示しないが、それ以外にも適宜設 定することができる。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、硬質なフッ素系樹脂に溝を設けること により柔軟にしたから、フッ素系樹脂が被着されるシールリップが動きやすくな って接触相手の動きに対する追従性が高くなり、接触相手が径方向に動いても高 い密封性を確保できるようになる。
【0018】 また、フッ素系樹脂に設けた溝には潤滑油がたまるようになるので、この溝内 部の潤滑油がフッ素系樹脂と接触相手との間へ転移供給されやすくなって、そこ に潤滑膜を絶えることなく形成することができる。したがって、シールリップと 接触相手との間の摩擦抵抗を軽減できるようになって、動作性能の向上をもたら す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のオイルシールの一実施例の上半分の斜
視図
【図2】図1のオイルシールの使用状態を示す要部の縦
断面図
【図3】本考案のオイルシールの他の実施例の上半分の
斜視図
【符号の説明】
1 回転軸 2 オイルシール 3 環状芯金 4 弾性体 5 主シールリップ 8 フッ素系樹脂シート 9 溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状芯金に弾性体からなるシールリップが
    設けられ、このシールリップには回転部材の外周面に対
    して部分的に圧接させられる斜面が設けられているオイ
    ルシールであって、 前記シールリップの斜面には、フッ素系樹脂が周方向で
    連続するように被着されているとともに、このフッ素系
    樹脂において前記回転部材と非接触となる領域には潤滑
    剤の貯溜可能な溝が設けられている、ことを特徴とする
    オイルシール。
  2. 【請求項2】 前記溝は、フッ素系樹脂の円周数箇所に
    設けられるもので、かつ、それぞれの箇所でV字形また
    は半円形となっていて、それぞれの溝の頂部がシールリ
    ップの先鋭部側に位置するように設けられている、こと
    を特徴とする請求項1に記載のオイルシール。
JP055662U 1992-08-07 1992-08-07 オイルシール Pending JPH0616771U (ja)

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JP055662U JPH0616771U (ja) 1992-08-07 1992-08-07 オイルシール

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JP055662U JPH0616771U (ja) 1992-08-07 1992-08-07 オイルシール

Publications (1)

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JPH0616771U true JPH0616771U (ja) 1994-03-04

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ID=13005065

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JP055662U Pending JPH0616771U (ja) 1992-08-07 1992-08-07 オイルシール

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