JPH06166261A - 放電破壊記録媒体の製造方法 - Google Patents
放電破壊記録媒体の製造方法Info
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- JPH06166261A JPH06166261A JP32001992A JP32001992A JPH06166261A JP H06166261 A JPH06166261 A JP H06166261A JP 32001992 A JP32001992 A JP 32001992A JP 32001992 A JP32001992 A JP 32001992A JP H06166261 A JPH06166261 A JP H06166261A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】放電破壊記録媒体の記録機能及び媒体の耐久性
を低下させずに記録媒体の記録側に濃度の高いかつ、鮮
明な印刷ができる放電破壊記録媒体の製造方法を提供す
る。 【構成】放電記録層上に導電性インキにより印刷層を形
成し、保護層の膜厚が印刷層の膜厚を超えないように保
護層を形成する。このような放電破壊記録媒体は、保護
層と放電記録層の間に印刷層を形成しても記録ヘッドの
対極(アースローラ)と放電記録層との間に電気的な導
通が得られるので、保護層の膜厚を減らす、また印刷層
を網点とすることなくとも、アースリターンが起こらず
に放電破壊記録ができる。
を低下させずに記録媒体の記録側に濃度の高いかつ、鮮
明な印刷ができる放電破壊記録媒体の製造方法を提供す
る。 【構成】放電記録層上に導電性インキにより印刷層を形
成し、保護層の膜厚が印刷層の膜厚を超えないように保
護層を形成する。このような放電破壊記録媒体は、保護
層と放電記録層の間に印刷層を形成しても記録ヘッドの
対極(アースローラ)と放電記録層との間に電気的な導
通が得られるので、保護層の膜厚を減らす、また印刷層
を網点とすることなくとも、アースリターンが起こらず
に放電破壊記録ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道などの交通機関にお
ける切符、定期券、切符購入用のカードシステム、道路
通行券システム、電気通信用カードシステム、商品販売
用カードシステム、ギフト券、遊園地における入場、搭
乗用カードシステム、外食用食券、サービス券及び各種
回数券などに用いられる放電破壊記録媒体の製造方法に
関するものである。
ける切符、定期券、切符購入用のカードシステム、道路
通行券システム、電気通信用カードシステム、商品販売
用カードシステム、ギフト券、遊園地における入場、搭
乗用カードシステム、外食用食券、サービス券及び各種
回数券などに用いられる放電破壊記録媒体の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録は機械により必要な情報の書き
込み、書換および読取が簡単にでき、しかも信頼性が高
いため、現在カードなどの媒体として広く使われてい
る。しかし、この記録方式では、使用者は目視によっ
て、記録された情報を取得することができない。そこで
カード使用者にカード使用の便利を提供するため、必要
な情報を磁気記録するとともに使用者の目視による情報
取得を可能とするための記録方式が提案されている。
込み、書換および読取が簡単にでき、しかも信頼性が高
いため、現在カードなどの媒体として広く使われてい
る。しかし、この記録方式では、使用者は目視によっ
て、記録された情報を取得することができない。そこで
カード使用者にカード使用の便利を提供するため、必要
な情報を磁気記録するとともに使用者の目視による情報
取得を可能とするための記録方式が提案されている。
【0003】これらの記録方式として、感熱転写による
転写記録方式、ロイコ体を化学変化により発色させる感
熱記録方式、錫などの金属蒸着膜を熱により形態変化さ
せて、記録する方式などが提案され、実用化されてい
る。しかし、これらの記録方式は記録装置のメンテナス
及び記録媒体の耐熱性、耐候性、記録速度に劣るなどの
問題点を抱えている。
転写記録方式、ロイコ体を化学変化により発色させる感
熱記録方式、錫などの金属蒸着膜を熱により形態変化さ
せて、記録する方式などが提案され、実用化されてい
る。しかし、これらの記録方式は記録装置のメンテナス
及び記録媒体の耐熱性、耐候性、記録速度に劣るなどの
問題点を抱えている。
【0004】本発明に関わる放電破壊記録方式はこれら
の問題を解決できる記録方式であり、放電破壊記録媒体
にマイナス電位を印加された放電破壊記録ヘッド上の記
録針から記録媒体に放電することによって記録する記録
方式である。
の問題を解決できる記録方式であり、放電破壊記録媒体
にマイナス電位を印加された放電破壊記録ヘッド上の記
録針から記録媒体に放電することによって記録する記録
方式である。
【0005】上記の放電破壊記録方式を用いるカードに
おいて、カードの使用者にカードを正しく使ってもらう
ため、カードの放電破壊記録を行う側の保護層上に着色
インキにより、カードの使い方及び使用の注意事項など
を印刷することがある。しかし、放電破壊記録を行う際
に、放電ヘッドの対極(アースローラ)が印刷層と接す
ると、アースローラと放電記録層の間隙が広くなり、導
通が取れなくなって放電破壊ができなくなったり、或い
は対極側に逆放電(アースリターン)が起こったりし
て、放電印字が正しくできなくなることがある。それを
防ぐために、文字印刷を網印刷にしたり、印刷層を薄く
したり、または保護層の膜厚を減らす必要がある。そこ
で印刷濃度が薄い、記録媒体の耐久性が落ちるといった
問題点がある。
おいて、カードの使用者にカードを正しく使ってもらう
ため、カードの放電破壊記録を行う側の保護層上に着色
インキにより、カードの使い方及び使用の注意事項など
を印刷することがある。しかし、放電破壊記録を行う際
に、放電ヘッドの対極(アースローラ)が印刷層と接す
ると、アースローラと放電記録層の間隙が広くなり、導
通が取れなくなって放電破壊ができなくなったり、或い
は対極側に逆放電(アースリターン)が起こったりし
て、放電印字が正しくできなくなることがある。それを
防ぐために、文字印刷を網印刷にしたり、印刷層を薄く
したり、または保護層の膜厚を減らす必要がある。そこ
で印刷濃度が薄い、記録媒体の耐久性が落ちるといった
問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
問題点に着目してなされたもので、その課題とするとこ
ろは、放電破壊記録媒体の記録機能及び媒体の耐久性を
低下させずに記録媒体の記録側に濃度の高いかつ、鮮明
な印刷ができる放電破壊記録媒体の製造方法を提供する
ことである。
問題点に着目してなされたもので、その課題とするとこ
ろは、放電破壊記録媒体の記録機能及び媒体の耐久性を
低下させずに記録媒体の記録側に濃度の高いかつ、鮮明
な印刷ができる放電破壊記録媒体の製造方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決とするための手段】本発明は上記の課題を
達成するために、請求項1記載の発明は、支持体上に少
なくとも放電記録層を設け、その上に導電性を有するイ
ンキによる部分的な印刷部を形成後、前記放電記録層の
少なくとも印刷部が形成されていない部分に、印刷部の
厚さを越えない保護層を形成することを特徴とする放電
破壊記録媒体の製造方法である。
達成するために、請求項1記載の発明は、支持体上に少
なくとも放電記録層を設け、その上に導電性を有するイ
ンキによる部分的な印刷部を形成後、前記放電記録層の
少なくとも印刷部が形成されていない部分に、印刷部の
厚さを越えない保護層を形成することを特徴とする放電
破壊記録媒体の製造方法である。
【0008】更に請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明を前提とし、導電性を有するインキに、保護層の
厚さより大きい粒径のフィラーを添加することを特徴と
する放電破壊記録媒体の製造方法である。
の発明を前提とし、導電性を有するインキに、保護層の
厚さより大きい粒径のフィラーを添加することを特徴と
する放電破壊記録媒体の製造方法である。
【0009】本発明について、図面を用いて詳細に説明
する。図1は従来の放電破壊記録媒体の説明図であり、
図2は本発明に関わる放電破壊記録媒体の説明図であ
る。放電破壊記録媒体(1)は支持体(2)上に少なく
とも、放電記録層(3)、印刷層(4)、この放電記録
層を保護するための保護層(5)とからなる。放電記録
層(3)と印刷層(4)の間に薄いプライマ層を設けて
もかまわない。支持体(2)は有色であっても、支持体
(2)と放電記録層(3)の間に有色中間層を設けても
構わない。また、必要によって、支持体(2)と放電破
壊記録層(3)の間に、または、支持体(2)と有色中
間体の間の全面或いは一部に磁気記録層を設けても構わ
ない。更に必要であれば、支持体(2)と放電記録層
(3)の間にあるいは磁気記録層と放電記録層(3)の
間にアンカー層等の中間層を設けることもできる。
する。図1は従来の放電破壊記録媒体の説明図であり、
図2は本発明に関わる放電破壊記録媒体の説明図であ
る。放電破壊記録媒体(1)は支持体(2)上に少なく
とも、放電記録層(3)、印刷層(4)、この放電記録
層を保護するための保護層(5)とからなる。放電記録
層(3)と印刷層(4)の間に薄いプライマ層を設けて
もかまわない。支持体(2)は有色であっても、支持体
(2)と放電記録層(3)の間に有色中間層を設けても
構わない。また、必要によって、支持体(2)と放電破
壊記録層(3)の間に、または、支持体(2)と有色中
間体の間の全面或いは一部に磁気記録層を設けても構わ
ない。更に必要であれば、支持体(2)と放電記録層
(3)の間にあるいは磁気記録層と放電記録層(3)の
間にアンカー層等の中間層を設けることもできる。
【0010】支持体(2)は強度のある紙、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレンタン、ア
クリル、セルロース樹脂等のプラスチックの単体及び複
合体のシートからなり、染料、顔料、ワックス等の添加
剤を加えても構わない。磁気記録層を設ける場合、磁気
フェライトとバインダーの混合塗料を用いる。磁気フェ
ライトはバリウムフェライト等を用い、バインダーはポ
リ塩化酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂等を用いる。場合によっては磁気層に添加材を加えて
もよい。
ニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレンタン、ア
クリル、セルロース樹脂等のプラスチックの単体及び複
合体のシートからなり、染料、顔料、ワックス等の添加
剤を加えても構わない。磁気記録層を設ける場合、磁気
フェライトとバインダーの混合塗料を用いる。磁気フェ
ライトはバリウムフェライト等を用い、バインダーはポ
リ塩化酢酸ビニル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹
脂等を用いる。場合によっては磁気層に添加材を加えて
もよい。
【0011】放電記録層(3)は放電によって破壊除去
できる有色導電非金属材料、または金属材料の導電性薄
膜層からなる。例えばAl、Sn、Zn,Biなどの低
融点金属、合金及び導電性金属化合物、非金属化合物の
導電薄膜からなる。放電破壊の容易さ及びコストから、
一般にアルミニウム等の導電性薄膜が望ましい、薄膜の
厚さは20nm〜150nm程度であり、一般的に放電
記録層(3)の下地を遮蔽できる限り、薄い膜が好まし
い。放電記録層(3)は真空蒸着法、EB電子ビーム蒸
着法、スパッタリング法等の物理的な手法またはCV
D、プラズマCVD、電気化学析出法、化学析出法等の
化学的な手法によって設けることができる。
できる有色導電非金属材料、または金属材料の導電性薄
膜層からなる。例えばAl、Sn、Zn,Biなどの低
融点金属、合金及び導電性金属化合物、非金属化合物の
導電薄膜からなる。放電破壊の容易さ及びコストから、
一般にアルミニウム等の導電性薄膜が望ましい、薄膜の
厚さは20nm〜150nm程度であり、一般的に放電
記録層(3)の下地を遮蔽できる限り、薄い膜が好まし
い。放電記録層(3)は真空蒸着法、EB電子ビーム蒸
着法、スパッタリング法等の物理的な手法またはCV
D、プラズマCVD、電気化学析出法、化学析出法等の
化学的な手法によって設けることができる。
【0012】有色中間体を設ける場合、一般に使われて
いる高分子樹脂、例えばポリエステル樹脂、アクリル系
樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル、
酢酸ビニル等高分子樹脂の単体樹脂、共重合体樹脂に顔
料または染料を加えて、用いればよい。アンカー層を用
いる場合、通常使われる樹脂、例えばポリエステル樹
脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、塩化ビニル、酢酸ビニル等高分子の単体樹脂、共重
合体樹脂を用いればよい。また、場合によっては、その
樹脂に導電性フィラー、マット剤等の添加剤を加えても
構わない。
いる高分子樹脂、例えばポリエステル樹脂、アクリル系
樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル、
酢酸ビニル等高分子樹脂の単体樹脂、共重合体樹脂に顔
料または染料を加えて、用いればよい。アンカー層を用
いる場合、通常使われる樹脂、例えばポリエステル樹
脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、塩化ビニル、酢酸ビニル等高分子の単体樹脂、共重
合体樹脂を用いればよい。また、場合によっては、その
樹脂に導電性フィラー、マット剤等の添加剤を加えても
構わない。
【0013】放電記録層(3)と印刷層(4)の間にプ
ライマーを設ける場合、プライマー層は放電記録層
(3)との接着性のよい無機薄膜あるいは有機薄膜を用
いる。
ライマーを設ける場合、プライマー層は放電記録層
(3)との接着性のよい無機薄膜あるいは有機薄膜を用
いる。
【0014】印刷層(4)は導電性インキであり、有機
高分子樹脂のバインダーに導電性カーボンブラック、カ
ーボン繊維、金属粉末等の導電性フィラー単体または複
合体を添加して得られた導電性塗料からなる。硬化した
印刷層(4)の塗膜の表面電気抵抗は0.5〜50.0
Ω/□であり、印刷層(4)の膜厚は0.5μm〜1.
5μmである。印刷層上に保護層が形成されないよう
に、印刷層に保護層をはじく添加剤シリコンを添加す
る。更に印刷層上に保護層が形成されても、記録媒体と
放電ヘッドの対極(アースローラ)との導通を取れるよ
うにするため、印刷層(4)の膜厚より粒径がやや大き
い導電フィラーを用いるか、或いは印刷層(4)に粒径
1〜2μmの非導電性フィラーを添加する。そうするこ
とによって、導電フィラーを印刷層(4)の表面から露
出させることができる。
高分子樹脂のバインダーに導電性カーボンブラック、カ
ーボン繊維、金属粉末等の導電性フィラー単体または複
合体を添加して得られた導電性塗料からなる。硬化した
印刷層(4)の塗膜の表面電気抵抗は0.5〜50.0
Ω/□であり、印刷層(4)の膜厚は0.5μm〜1.
5μmである。印刷層上に保護層が形成されないよう
に、印刷層に保護層をはじく添加剤シリコンを添加す
る。更に印刷層上に保護層が形成されても、記録媒体と
放電ヘッドの対極(アースローラ)との導通を取れるよ
うにするため、印刷層(4)の膜厚より粒径がやや大き
い導電フィラーを用いるか、或いは印刷層(4)に粒径
1〜2μmの非導電性フィラーを添加する。そうするこ
とによって、導電フィラーを印刷層(4)の表面から露
出させることができる。
【0015】保護層(5)はポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリ
ルポリオール樹脂等の樹脂からなる。保護層(5)の膜
厚は印刷層(4)を被って、上から印刷層(4)を絶縁
させることのないよう、印刷層膜厚を超えないように設
定する。保護層(5)に滑剤、ワックス、研磨剤等の添
加剤を加えても、また保護層(5)を二層にしても構わ
ない。
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリ
ルポリオール樹脂等の樹脂からなる。保護層(5)の膜
厚は印刷層(4)を被って、上から印刷層(4)を絶縁
させることのないよう、印刷層膜厚を超えないように設
定する。保護層(5)に滑剤、ワックス、研磨剤等の添
加剤を加えても、また保護層(5)を二層にしても構わ
ない。
【0016】
【作用】本発明の製造方法によれば、放電記録層上に導
電性インキにより印刷層を形成し、保護層の膜厚が印刷
層の膜厚を超えない保護層を有する放電破壊記録媒体が
得られる。よって保護層と放電記録層の間に印刷層を形
成しても記録ヘッドの対極(アースローラ)と放電記録
層との間に電気的な導通が得られるので、保護層の膜厚
を減らす、また印刷層を網点とすることなくとも、アー
スリターンが起こらずに放電破壊記録ができる。従っ
て、耐久性の強く、鮮明な文字印刷のできる放電破壊記
録媒体が得られる。
電性インキにより印刷層を形成し、保護層の膜厚が印刷
層の膜厚を超えない保護層を有する放電破壊記録媒体が
得られる。よって保護層と放電記録層の間に印刷層を形
成しても記録ヘッドの対極(アースローラ)と放電記録
層との間に電気的な導通が得られるので、保護層の膜厚
を減らす、また印刷層を網点とすることなくとも、アー
スリターンが起こらずに放電破壊記録ができる。従っ
て、耐久性の強く、鮮明な文字印刷のできる放電破壊記
録媒体が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳述する。厚さ18
8μmの白色ポリエチレンテレフタレートシートを支持
体とし、その上にナイフコーティグにより約10μmの
黒色の磁気記録層を塗布し、約3000ガウスの水平磁
界中で磁場配向をかけた後に100℃の熱風で約3分間
乾燥させた。磁気塗料の組成は下記の通りである。
8μmの白色ポリエチレンテレフタレートシートを支持
体とし、その上にナイフコーティグにより約10μmの
黒色の磁気記録層を塗布し、約3000ガウスの水平磁
界中で磁場配向をかけた後に100℃の熱風で約3分間
乾燥させた。磁気塗料の組成は下記の通りである。
【0018】 〔磁気塗料の組成〕 磁性粉(1750Oe、バリウムフェライト) 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20部 (VAGF:ユニオンカーバイド社製) ポリウレタン樹脂 30部 (ニッポラン2304:日本ポリウレタン工業社製) ヘキサメチレンジイソシアネート 2部 (コロネートHX:日本ポリウレタン工業社製) カーボンブラック(#3000:三菱化成工業社製) 5部 分散剤(ガーファックRE−610:東邦化学社製) 3部 希釈溶剤 トルエン/MEK/MIBK 100部
【0019】次に磁気記録層上にEB蒸着法により電気
抵抗が0.5Ω/□になるような管理方法で膜厚約10
00ÅのAl蒸着を形成し、放電記録層とした。
抵抗が0.5Ω/□になるような管理方法で膜厚約10
00ÅのAl蒸着を形成し、放電記録層とした。
【0020】印刷層は下記組成の導電性を有するインキ
を用い、グラビア印刷法にて文字印刷を行い、100℃
の熱風で2分間乾燥して印刷層を形成した。なお、印刷
層の膜厚は、1.0μmであり、表面電気抵抗は6Ω/
□であった。
を用い、グラビア印刷法にて文字印刷を行い、100℃
の熱風で2分間乾燥して印刷層を形成した。なお、印刷
層の膜厚は、1.0μmであり、表面電気抵抗は6Ω/
□であった。
【0021】 〔インキの組成〕 ポリエステル(バイロン200:東洋紡績社製) 100部 ヘキサメチレンジイソシアネート 10部 (コロネートHX:日本ポリウレタン工業社製) 導電カーボン 30部 (CONDUCTEX 900 BEADS :コロンビヤンカーボン日本社製) シリカフィラー 5部 (粒径1.8μm/サイロイド244:富士デヴィソン化学社製) シリコーンジオール(X-22-160A :信越化学社製) 5部 希釈溶剤 トルエン/MEK/MIBK 200部
【0022】次に印刷層を形成した媒体に下記に示す保
護層塗料をマイクログラビアコータにて塗布し、100
℃の熱風で2分間乾燥して保護層を形成した。このよう
にして、得られた放電破壊記録媒体の保護層は、0.9
μmの膜厚を有していた。
護層塗料をマイクログラビアコータにて塗布し、100
℃の熱風で2分間乾燥して保護層を形成した。このよう
にして、得られた放電破壊記録媒体の保護層は、0.9
μmの膜厚を有していた。
【0023】 〔保護層塗料の組成〕 ポリエステル(バイロン200:東洋紡績社製) 100部 ヘキサメチレンジイソシアネート 10部 (コロネートHX:日本ポリウレタン工業社製) モンタンワックス(Hoechst-Wax U :ヘキストジャパン社製) 5部 希釈溶剤 トルエン/MEK/MIBK 200部
【0024】上記の方法により得られた放電破壊記録媒
体を用いて、放電破壊記録装置にて放電破壊記録テスト
を行ったところ、アースリターンが起こらず、品質の良
い印字ができた。
体を用いて、放電破壊記録装置にて放電破壊記録テスト
を行ったところ、アースリターンが起こらず、品質の良
い印字ができた。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の放電破壊記録
媒体の製造方法によれば、印刷層を形成しても、放電ヘ
ッドの対極と放電記録との導通が取れるので、アースリ
ターンが起こらず、放電記録ができる。従って、印刷濃
度を低下させず、または保護層の膜厚を減らし、媒体の
耐久性を落とすことがなく、放電破壊記録ができる。
媒体の製造方法によれば、印刷層を形成しても、放電ヘ
ッドの対極と放電記録との導通が取れるので、アースリ
ターンが起こらず、放電記録ができる。従って、印刷濃
度を低下させず、または保護層の膜厚を減らし、媒体の
耐久性を落とすことがなく、放電破壊記録ができる。
【0026】従って高い濃度の印刷層が形成され、かつ
印字特性及び耐久性の強い放電記録媒体が得られる。
印字特性及び耐久性の強い放電記録媒体が得られる。
【0027】
【図1】従来の放電破壊記録媒体を示す説明図である。
【図2】本発明の放電破壊記録媒体を示す説明図であ
る。
る。
1 放電破壊記録媒体 2 支持体 3 放電記録層 4 印刷層 5 保護層
フロントページの続き (72)発明者 鹿久保 勉 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 遠藤 徹 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に少なくとも放電記録層を設け、
その上に導電性を有するインキによる部分的な印刷部を
形成後、前記放電記録層の少なくとも印刷部が形成され
ていない部分に、印刷部の厚さを越えない保護層を形成
することを特徴とする放電破壊記録媒体の製造方法。 - 【請求項2】導電性を有するインキに、保護層の厚さよ
り大きい粒径のフィラーを添加することを特徴とする請
求項1記載の放電破壊記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32001992A JPH06166261A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 放電破壊記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32001992A JPH06166261A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 放電破壊記録媒体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166261A true JPH06166261A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=18116852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32001992A Pending JPH06166261A (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 放電破壊記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06166261A (ja) |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP32001992A patent/JPH06166261A/ja active Pending
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