JP2555649Y2 - 放電記録体 - Google Patents

放電記録体

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JP2555649Y2
JP2555649Y2 JP6497491U JP6497491U JP2555649Y2 JP 2555649 Y2 JP2555649 Y2 JP 2555649Y2 JP 6497491 U JP6497491 U JP 6497491U JP 6497491 U JP6497491 U JP 6497491U JP 2555649 Y2 JP2555649 Y2 JP 2555649Y2
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Tokin Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,放電記録体に関し,特
に印字可能なプリペイドカード等に用いられる放電記録
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気カード,特にタイムカードに相当す
る出退勤管理用の磁気カードや,現金前払い式のプリペ
イドカード等においては,日時や利用金額等をカード本
体に印字することが要求されている。これらの磁気カー
ドに用いられる印字方式としては,感熱方式,熱破壊方
式,放電破壊方式等が存在する。このうち放電破壊方式
は,放電記録電極を有する印字ヘッドによって放電記録
体の放電記録層(金属蒸着膜層ともいう)を放電破壊
し,露出した下地と金属蒸着膜とのコントラストにより
文字や記号等の可視情報を得るものである。放電破壊方
式は他の印字方式と比較して熱や薬品による誤発色に強
く,印字速度が速い,印字装置の構造が簡単で保守が容
易な上,小型,低価格である等の種々の利点を有する。
【0003】図3は従来の放電磁気記録体の構造を示す
斜視図である。非磁性基体1上に磁気記録層2を形成し
て放電記録担体7とし,この放電記録担体7上に金属蒸
着膜より成る放電記録層3,更に,この上に樹脂より成
る保護層5を順次積層して形成される。また,前記磁気
記録層2と放電記録層3の間に,層間の反応防止や磁性
面の平滑化,発色性の向上等を目的として下地層(図示
せず)を設ける場合もある。
【0004】図4は放電破壊方式による印字装置の構成
を示す斜視図である。図4において,放電記録対向電極
(アースローラともいう)12は,放電記録体20の印
字面に接して配置され,放電電源18及び印字ヘッド1
7と放電記録層とを電気的に結合させる金属製の回転円
筒で構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら,印字ヘ
ッド17と放電記録体20との接触部位の電気抵抗(R
1 ),及び放電記録対向電極12と放電記録体20との
接触部位の電気抵抗(R2 )がR1 >>R2 の場合に,
印字ヘッド17と放電記録体20の接する部位のみに放
電破壊が生ずる。しかし,放電記録対向電極12の押付
荷重が不足して放電記録体20と十分な接触がなされな
い場合や,電極表面に放電で除去された絶縁性の保護膜
や汚れ等が付着した場合,R2 が増大して放電を阻害し
たり,放電記録対向電極12部で異常放電を生じて印字
面に放電痕を残す等の欠点があった。
【0006】また,印字ヘッド17の摺動により放電記
録体20の印字面に傷の付く場合があり,対策として印
字面の保護層厚を厚くすることが試みられているが,必
然的にR1 ,R2 も増大するために放電性が低下し,印
字が薄くなったり,最悪の場合印字が不可能となる等の
欠点があった。
【0007】そこで,本考案の技術的課題は,良好な印
字性と高い表面強度を兼備した放電記録体を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに,本考案の放電記録体では,非磁性基体上に形成さ
れた磁気記録層を含む放電記録担体上に形成され,放電
破壊される放電記録層と前記放電記録層上に形成され
た保護層とを備えた放電記録体において,前記放電記録
層上の両側の非印字領域に前記保護層よりも上端面が高
くなるように導電層を設けたことを特徴とする。
【0009】また,本考案の放電記録体では,前記放電
記録体において,前記磁気記録層と前記放電記録層との
間に,下地層を介在させたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本考案においては,放電記録層上の非印字領域
に設けた所定幅を有する帯状の導電層により,放電記録
層を成す金属蒸着膜と放電記録対向電極において従来の
印字面上に樹脂による保護層が介在する場合に比べて,
接触による電気抵抗R2が著しく低下する。従って相対
的に印字ヘッド側の電気抵抗R1 に対するマージンが大
きくなり,保護層厚を厚くしても良好な放電性が得られ
る。また保護層厚を厚くすることにより印字面の表面強
度が高まり,印字ヘッドの摺動等による傷の発生を防ぐ
ことが可能となる。
【0011】
【実施例】以下,本考案の実施例について,図面を参照
して説明する。図1は本考案の実施例による放電記録体
の構成を示す斜視図である。図1において,放電記録体
は,ポリエチレンテレフタレート等からなる非磁性基体
1上に,バリウムフェライト等の磁性粉を樹脂バインダ
と混合して塗布した磁気記録層2が形成され,放電記録
担体7とするとともに,更にこの放電記録担体7上に5
〜20nm厚のアルミニウム蒸着膜から成る放電記録層
3が形成され,磁気記録体両側にある帯状の非印字領域
4を除いた印字面に100〜8000nm厚のアクリル
系樹脂塗布による保護層5を形成後,この非印字領域4
に導電性塗料を帯状に印刷して1000〜10000n
mの厚の導電層6が形成されている。
【0012】図2は,図1の放電記録体側部の断面構造
を示す図である。図2において,保護層5よりも導電層
6が厚く形成されている。また,放電記録層3と導電層
6,及び放電記録対向電極12の間に絶縁物である保護
層5が介在しないために,電気抵抗R2 が従来法の10
-4〜10-2Ωから10-7Ωに低下し,印字ヘッド側の電
気抵抗R1 の10-2〜100 Ωに対するマージンが増大
した。従って,従来法では印字性を損う程の保護層厚
(実際には塗布する塗料の樹脂固形分重量比と電気抵抗
値とによって調整される)であっても,本考案の実施例
における放電記録体は良好な印字性と印字ヘッド摺動に
耐える表面強度を有する。以上の結果を表1に示す。
【0013】
【表1】 尚,本考案の実施例において,放電記録層と導電層は,
界面での電池形成による腐食が発生しないよう,材質の
電気化学列を考慮して選択しなければならない。例え
ば,放電記録層がアルミニウム蒸着膜の場合,導電層
は,アルミニウムかチタニウムをフィラーとした導電ペ
ースト等の電気化学列において,ほぼ等しい標準電極電
位を有する材料を用いることが望ましい。
【0014】
【考案の効果】以上,説明したように,本考案によれ
ば,放電記録体の非印字領域に設けた導電層により,放
電記録対向電極と放電記録層間に樹脂による保護層が介
在しないために電気抵抗が低下し,良好な放電性が得ら
れることから印字品質を高めることができる放電記録層
を有する放電記録体を提供することができる。
【0015】また,本考案によれば,保護層厚を厚くで
きることにより印字面の表面強度が高まり,印字ヘッド
の摺動等による傷の発生を防ぐことができる放電記録体
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る放電記録体の構成を示す
斜視図である。
【図2】図1の放電記録体の側部の構成を示す断面図で
ある。
【図3】従来の放電記録体体の一構成例を示す斜視図で
ある。
【図4】放電破壊印字方式による印字装置の構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 非磁性基体 2 磁気記録層 3 放電記録層(金属蒸着膜層) 4 非印字領域 5 保護層 6 導電層 7 放電記録担体 10 放電記録体 12 放電記録対向電極(アースローラ) 17 印字ヘッド(放電記録電極) 18 放電電源 20 放電記録体

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に形成された磁気記録層を
    含む放電記録担体上に形成され,放電破壊される放電記
    録層と前記放電記録層上に形成された保護層とを備え
    た放電記録体において,前記放電記録層上の両側の非印
    字領域に前記保護層よりも上端面が高くなるように導電
    層を設けたことを特徴とする放電記録体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放電記録体において,前
    記磁気記録層と前記放電記録層との間に,下地層を介在
    させたことを特徴とする放電記録体。
JP6497491U 1991-07-23 1991-07-23 放電記録体 Expired - Lifetime JP2555649Y2 (ja)

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JP6497491U JP2555649Y2 (ja) 1991-07-23 1991-07-23 放電記録体

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JPH059970U JPH059970U (ja) 1993-02-09
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