JPH0731360U - 磁気カード - Google Patents

磁気カード

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JPH0731360U
JPH0731360U JP6264993U JP6264993U JPH0731360U JP H0731360 U JPH0731360 U JP H0731360U JP 6264993 U JP6264993 U JP 6264993U JP 6264993 U JP6264993 U JP 6264993U JP H0731360 U JPH0731360 U JP H0731360U
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信人 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐環境性および印字性に優れる磁気カードを
提供する。 【構成】 樹脂層31は、シリカを5%含むニトロセル
ロース樹脂から成り、保護層51は、樹脂層31に含ま
れるシリカに応じて、凹凸状を呈する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動販売機等に用いられる磁気カードに関し、特に、金属蒸着層を 有し、残額等の情報が放電印字される磁気カードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の磁気カードの従来例を図2に示す。図2において、従来の磁気カード は、非磁性体から成る基板10と、基板10上に形成され、磁性体を有する磁気 記録層20と、磁気記録層20上に形成された樹脂層32と、樹脂層32上に形 成された金属を有する蒸着層42と、蒸着層42上に形成された透明な樹脂材か ら成る保護層52とを有する。保護層52は、蒸着層42が水、塩、酸およびア ルカリ等により腐食されるのを防ぐための層である。保護層52は、その厚さが 厚いほど保護効果は高く、優れた耐環境性を実現できることはいうまでもない。
【0003】 ところで、放電印字方式の磁気カードは、保護層52側に印字ヘッド(図示せ ず)を配し、印字ヘッドと蒸着層42との間に高電圧を印加して蒸着層42に放 電させることで印字がなされる。詳しくいえば、放電印字は、蒸着層42の印字 すべき領域を放電の熱エネルギにより溶解させ、この領域下の層(樹脂層32) を視覚的に露出(例えば保護層52は透明に形成する)させるものである。
【0004】 このように、放電印字においては、印字ヘッドと蒸着層42との間で放電を起 こす必要があるため、印字ヘッドと蒸着層42との間に介在する絶縁体である保 護層52の厚さは薄いほど放電が確実になされ、印字性が良好となる。また、蒸 着層42へ熱エネルギを効率よく集中させることでさらに印字性が良好となる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように、保護層の厚さに対する耐環境性および印字性は、相反する関 係にある。このため、従来は、製造のばらつき等が考慮され、保護層は比較的厚 い方が優先されることになり、印字性が犠牲になるという問題点があった。
【0006】 本考案の課題は、耐環境性および印字性双方に優れる磁気カードを提供するこ とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、磁性体から成る磁気記録層と、該磁気記録層上に設けられた 樹脂層と、該樹脂層上に設けられた金属蒸着層と、該金属蒸着層上に設けられ、 樹脂材から成る保護層とを有する放電式印字カードにおいて、前記樹脂層は、シ リカ、アルミナおよび樹脂ビーズのうちから選ばれた少なくとも1種の粒材を含 み、前記保護層は、前記樹脂層に含まれる前記粒材に応じて、凹凸状を呈するこ とを特徴とする磁気カードが得られる。
【0008】 換言すれば、本考案は、蒸着層に凹凸を持たせ、保護層の厚さを不均一にする ことで耐環境性と印字性とを両立させたものである。すなわち、本考案では、樹 脂層に、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化チタン等の無機物粒子やシ リコン樹脂ビーズ、ウレタンビーズ等の樹脂ビースに代表される有機物粒子を混 入し、樹脂層表面に表面粗さRa≦10μmの凹凸を生じるよう構成したもので 、特に表面粗さ0.1μm≦Ra≦1μmが好ましく、凹部では保護層が厚くな り、凸部では保護層が薄くなることによって、耐環境性を維持した状態で印字性 を向上させたことを特徴とする。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例による磁気カードを説明する。
【0010】 図1は、本考案による磁気カードを示す概略断面図である。図1において、従 来例と同一あるいは同様部には、同一符号を付している。図1を参照すると、本 磁気カードは、非磁性体から成る基板10と、基板10上に形成され、磁性体を 有する磁気記録層20と、磁気記録層20上に形成された樹脂層31と、樹脂層 31上に形成された金属を有する蒸着層41と、蒸着層41上に形成された透明 な樹脂材から成る保護層51とを有する。
【0011】 さらに、本実施例による磁気カードを、その製造方法をもって詳述する。以下 に製造工程を示す。
【0012】 基板10上に、磁気記録層20として、抗磁力27500eのバリウムフ ェライトを厚さ5μmに塗布し、乾燥する。
【0013】 この上に、樹脂層31として、ニトロセルロース樹脂にシリカを5%混合 して、これを厚さ5μm形成する。
【0014】 この上に、蒸着層41として、アルミニウムを厚さ0.05μm蒸着によ り形成する。
【0015】 この上に、保護層51として、ウレタン系樹脂を、厚さtが2μmとなる ように形成する(実施例1)。
【0016】 ´ 蒸着層41上に、保護層51として、ウレタン系樹脂を、厚さtが4μ mとなるように形成する(実施例2)。
【0017】 尚、工程ならびに´において、保護層51を形成(塗布)した直後では、 図中、破線で示す状態であるが、乾燥するまでには、実線で示す状態(蒸着層4 1の凸部上での厚さがt)となる。
【0018】 以上のようにして、実施例1および2による磁気カードが製造された。
【0019】 また、比較例として、従来の磁気カード、即ち、前述の工程において、樹脂 層にシリカを混入しないものを製造した。尚、保護層として、ウレタン系樹脂を 厚さ2μm設けたものを比較例1とし、ウレタン系樹脂を厚さ4μm設けたもの を比較例2とする。
【0020】 実施例1、2および比較例1、2の印字性および耐環境性の試験を行った。尚 、印字性については印字文字が所定の印字濃さを適えているかを、耐環境性につ いては水、塩、酸およびアルカリ環境下に所定時間おいて蒸着層の変質等を調べ た。試験結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】 表1において、耐環境性においては、比較例2、実施例1および2による磁気 カードが優れおり、印字性においては、比較例1、実施例1および2による磁気 カードが優れていた。耐環境性および印字性の両立の点では、実施例1および2 による磁気カードが好ましい結果であった。
【0023】 尚、蒸着層41の凸部上において、保護層51の厚さtを、例えば、従来の保 護層と同等の厚さとすれば、印字ヘッドと保護層の表面とが点接触となるため、 放電による熱エネルギが蒸着層へ集中し効率よく印字が行える一方、蒸着層41 の凹部上近傍においては、保護層が51が従来に比べ厚く形成されるため、耐環 境性が向上できると考えられる。
【0024】 また、本考案がタイムカードやスタンプカード等他の放電印字方式のカードに 適用できることはいうまでもない。
【0025】
【考案の効果】
本考案による磁気カードは、樹脂層に含まれるシリカ、アルミナおよび樹脂ビ ーズのうちから選ばれた少なくとも1種の粒材に応じて、保護層が凹凸状を呈す るため、耐環境性は勿論、印字性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による磁気カードの概略断面図
である。
【図2】従来の磁気カードの概略断面図である。
【符号の説明】
10 基板 20 磁気記録層 31、32 樹脂層 41、42 蒸着層 51、52 保護層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体から成る磁気記録層と、該磁気記
    録層上に設けられた樹脂層と、該樹脂層上に設けられた
    金属蒸着層と、該金属蒸着層上に設けられ、樹脂材から
    成る保護層とを有する放電式印字カードにおいて、前記
    樹脂層は、シリカ、アルミナおよび樹脂ビーズのうちか
    ら選ばれた少なくとも1種の粒材を含み、前記保護層
    は、前記樹脂層に含まれる前記粒材に応じて、凹凸状を
    呈することを特徴とする磁気カード。
JP1993062649U 1993-11-22 1993-11-22 磁気カード Expired - Lifetime JP2606800Y2 (ja)

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JP2606800Y2 JP2606800Y2 (ja) 2001-01-09

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