JP3418246B2 - 磁気カード - Google Patents

磁気カード

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JP3418246B2
JP3418246B2 JP13110294A JP13110294A JP3418246B2 JP 3418246 B2 JP3418246 B2 JP 3418246B2 JP 13110294 A JP13110294 A JP 13110294A JP 13110294 A JP13110294 A JP 13110294A JP 3418246 B2 JP3418246 B2 JP 3418246B2
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裕雄 菅野
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エヌイーシートーキン株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、熱溶融印字型の磁気カ
ードの構造に関係する。 【0002】 【従来の技術】従来の熱溶融印字型の磁気カードは、図
3、図4に示すように、基材1上に磁性層2が設けら
れ、その上に直接または基材1の反対側の面上に下地層
6が設けられ、その上に印字用の溶融層4が設けられ、
必要により磁性層及び溶融層の上に保護層3が加工され
ている(図3では、磁性層が下地層を兼ねている)。一
般に、溶融層4は錫などの低融点の金属の蒸着膜が用い
られている。下地層6は、溶融層4または保護層3と色
調が異なった材料が塗布や蒸着等の方法で加工されてい
る。サーマルヘッド等で溶融層4側の保護層3の上から
加熱することにより、溶融層4の一部を文字、図形等の
形状に溶融し、溶融部分の下の下地層または基材の反対
側にある磁性層2の裏面の色調と、溶融層4側の保護層
3、または溶融しない部分の溶融層4の色調との差によ
り、文字や図柄を浮きださせている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
この種のカードでは、視認可能な印字機能は利用者への
情報(例えば、プリペイドカードの残高や使用実績等)
を提供することが目的であった。近年、磁気カードの利
用も広範な用途があり、特に偽造、変造に対してセキュ
リティー機能が要求されるものが多い。しかし、さらに
セキュリティー機能を持たせるためには、磁気カードの
記録を複雑にして、複雑な処理が出来る高価な読み取り
装置を必要としたり、磁気カードにバーコード等の他の
機能を加え、この機能に対応する読み取り装置を必要と
し、高価になると言う問題がある。 【0004】然るに、本発明の目的は、上記の問題を解
消した、安価で、簡易に磁気カードの真偽が判別できる
セキュリティーを持たせた構造の熱溶融印字型磁気カー
ドを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、主な構成要素
として、磁気カードの基材上に、磁気記録を行うための
磁性層と、熱溶融印字を行うための溶融層が設けられた
熱溶融印字型の磁気カードにおいて、印字機能を受け持
つ溶融層の下に、印字がより効果的に読み取れ、溶融層
の加工を容易にするための下地層が設けられ、この下地
層に、その一部、または全面に地紋を印刷した構造の磁
気カードである。 【0006】即ち、本発明は、カード基材上に、磁気記
録用の磁性層と、熱溶融印字用の溶融層とその下に設け
られた下地層を主要な構成要素とする磁気カードにおい
て、下地層の一部または全面に、地紋が印刷されている
ことを特徴とする磁気カードである。 【0007】 【作用】この熱溶融印字型の磁気カードは、印字機能を
受け持つ溶融層の下に、印字がより効果的に読み取れ、
溶融層の加工を容易にするため下地層が設けられ、この
下地層に、その一部、または全面に地紋を印刷した構造
の磁気カードなので、使用時にサーマルヘッドなどで印
字したとき、印字部分に地紋が現れる。この地紋を目視
により確認することで、磁気カードの真偽を識別でき
る。又、必要により、機械により画像処理して判定する
ことにより、使用途中にカードの真偽を判別し、不正使
用を防止できる。 【0008】 【実施例】以下、 本発明の実施例について、図面を参
照して説明する。図1は、本発明の一実施例の熱溶融印
字型の磁気カードの構造を示す断面図で、図2は、本発
明の他の実施例の熱溶融型の磁気カードの構造を示す断
面図である。 【0009】本発明の第一の実施例は、図1に示すよう
に、磁気カード8の基材1の両側に、それぞれ磁気記録
用の磁性層2と、印字記録用の溶融層4が配置されたも
のである。磁気記録用磁性層2は酸化物磁性体の粉末を
樹脂中に分散させた磁性塗料を、ポリエチレンテレフタ
レート(以下PETと記す)などの基材1の片面に塗布
し、その上に保護層3を加工した物である。磁気ヘッド
により記録再生される。基材1の他の面には下地層6が
設けられ、この下地層6は基材1と馴染みがよく、地紋
5の印刷や溶融層4の加工がしやすく、かつ、その上に
加工される溶融層4に加熱印字して溶融層4が溶けて透
視状態になった時、この溶融層4やその上の保護層3と
の間で色調に差がでる色調の材料で構成されている。こ
の下地層6の上に、下地層6の色調と溶融層4または保
護層3の色調に対して視認出来る色調のインクにより地
紋5を印刷する。この上に錫などの比較的低い温度で溶
ける金属を蒸着などで溶融層4として加工した。溶融層
4の上には、耐薬品性や耐熱性の高い材料からなる保護
層3を加工してある。本実施例では、基材1として、透
明なPETを用い、下地層6として、黒色系の紫外線硬
化型の樹脂に黒色の着色したものを用い、地紋5には、
白色系のインクを用いて0.5ミリピッチの斜線の模様
を全面に印刷した。溶融層4としては、金属錫の蒸着膜
を用いた。保護層3は、透明で無色の紫外線硬化型樹脂
を塗布した樹脂膜を用いた。このカードにサーマルヘッ
ドで所定の形状に文字を印字した。その結果、印刷文字
部分の蒸着層が溶融して、錫蒸着層の均一な色調の中
に、その部分に地紋が鮮明に目視出来た。印刷文字とそ
の中の地紋が目視でき、地紋のない偽の磁気カードを識
別できた。また、画像カメラとマイクロコンピュターを
介して文字と地紋を画像処理した結果、正規のカードと
地紋の異なる偽のカードを区別できた。 【0010】本実施例では、それぞれの層として、塗布
方法と蒸着方法を用いた例に付いて説明したが、メッキ
方法やスパッタ方法などの他方法で形成した膜の層であ
っても、本発明の効果は変わらない。また、地紋の印刷
は、全面に行った例であるが特定な一部分に印刷するこ
とで更にセキュリティー効果を上げることが出来た。 【0011】次に、図2は、本発明の他の実施例の熱溶
融印字型磁気カードの断面を示す。この第2の実施例
は、図2に示すように、磁気カード8の基材1の片側
に、磁気記録用磁性層2と、印字記録用の溶融層4が積
層して配置されたものである。磁気記録用の磁性層2は
酸化物磁性体の粉末を樹脂中に分散させた磁性塗料を、
ポリエチレンテレフタレート(以下PETと記す)など
の基材1の片面に塗布加工した物である。その上には、
磁性層2と馴染みがよく、地紋5の印刷や溶融層4の加
工がしやすく、かつ、その上に加工される溶融層4に加
熱印字して溶融層が溶けて透視状態になった時、この溶
融層4やその上の保護層3との間で色調に大きな差がで
る色調の材料で下地層6が構成されている。この下地層
6の上に、下地層6の色調と溶融層4または保護層3の
色調に対して視認出来る色調のインクにより地紋5を印
刷する。この上に錫などの比較的低い温度で溶ける金属
を蒸着などで溶融層4として加工した。溶融層4の上に
は、耐薬品性や耐熱性の高い材料からなる保護層3を加
工してある。本実施例では、基材1として、透明なPE
Tを用い、下地層6として黒色系の紫外線硬化型の樹脂
を用い、地紋5には、白色系のインクを用いて0.5ミ
リピッチの斜格子の模様を印刷した。溶融層4として
は、金属錫の蒸着膜を用いた。保護層3は、透明で無色
な紫外線硬化型樹脂を塗布した樹脂膜を用いた。このカ
ードにサーマルヘッドで所定の形状に文字を印字した。
その結果、印刷文字部分の蒸着層が溶融して、錫蒸着層
の均一な色調の中に、その部分に地紋が鮮明に目視出来
た。印刷文字とその中の地紋が目視でき、地紋のない偽
の磁気カードと区別できた。また、画像カメラとマイク
ロコンピュターを介して文字と地紋を画像処理した結
果、正規のカードと地紋の異なる偽のカードを区別でき
た。 【0012】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱溶融印
字型磁気カードは、地紋が溶融層の下にあるので、通常
ではその存在を確認できず、使用時、即ち加熱印字する
ことで地紋を表出させて、その地紋の形状、色調等から
その真偽を区別でき、偽造変造が困難となる。また、地
紋の加工は磁気カードの製作工程の中で出来、他の方法
に比べ安価に製作できる。本発明によれば、セキュリテ
ィー効果の高い熱溶融印字型の磁気カードを安価に提供
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の熱溶融印字型の磁気カード
の構造を示す断面図。 【図2】本発明の他の実施例の熱溶融印字型の磁気カー
ドの構造を示す断面図。 【図3】従来の熱溶融印字型の磁気カードの一例の構造
を示す断面図。 【図4】従来の熱溶融印字型の磁気カードの他の例の構
造を示す断面図。 【符号の説明】 1 (カード)基材 2 (磁気記録用)磁性層 3 保護層 4 溶融層 5 地紋 6 下地層 7 印刷層 8 磁気カード

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 カード基材上に、磁気記録用の磁性層
    と、熱溶融印字用の溶融層とその下に設けられた下地層
    を主要な構成要素とする磁気カードにおいて、下地層の
    一部または全面に、地紋が印刷されていることを特徴と
    する磁気カード。
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WO1997048096A1 (fr) * 1996-06-10 1997-12-18 Kabusiki Kaisha I.C.M. Procede destine a empecher l'utilisation non autorisee d'un support d'enregistrement magnetique, unite de lecture/ecriture magnetique utilisee dans le procede

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