JPH05270153A - 感熱記録媒体 - Google Patents

感熱記録媒体

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JPH05270153A
JPH05270153A JP4072010A JP7201092A JPH05270153A JP H05270153 A JPH05270153 A JP H05270153A JP 4072010 A JP4072010 A JP 4072010A JP 7201092 A JP7201092 A JP 7201092A JP H05270153 A JPH05270153 A JP H05270153A
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heat
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pattern
resin
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JP4072010A
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Masao Kuroiwa
政夫 黒岩
Noriyuki Ito
則之 伊藤
Hisashi Asuke
尚志 足助
Kiyoshi Horie
潔 堀江
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感熱記録機能を損なわずに記録媒体としての固
有絵柄・パターンを与える感熱記録媒体を提供する。 【構成】支持体1上の少なくとも一方に、着色層2、着
色層とは表面粗さの異なる熱可塑性樹脂からなるパター
ン印刷層3、低融点金属薄膜層4、耐熱保護層5を順次
積層させることによって、金属光沢の調子を部分的に変
化させ、目視可能な絵柄や地紋を記録面上に付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリペイドカード、定
期券、通行券、入場券、切符、電子計算機アウトプット
用紙等の帳票類やOA資材に用いられ、サーマルヘッド
やレーザービーム等により加熱することによって、画像
情報記録される感熱記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドやレーザービーム
等による熱エネルギーによって化学的な変化を起こさせ
て文字、図形等の画像情報記録を行う感熱記録法には、
フルオラン系染料等を用いたロイコサーマルがあった。
しかしながら、熱感度のよさからくるカブリや圧力によ
って比較的容易に発色してしまうという欠点とアルコー
ルのような極性をもつ有機溶媒にふれると容易に発色し
てしまうという欠点を持っており、これら耐薬品性や耐
光性、耐水性、耐熱性等の耐環境性等を改良するという
意味で、近年、画像情報を物理的に記録するための方法
として金属薄膜層を隠蔽層とし、それを熱によって溶
融、破壊することによって隠蔽性を失わせ可視記録を行
う感熱記録媒体が発案され、耐性面においてロイコサー
マル法をはるかにしのぐ耐環境性をしめす感熱記録媒体
が利用されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリペ
イドカード、定期券、入場券等の有価証券にこれらの記
録媒体を用いる場合には、セキュリティ機能や偽造・変
造をされない工夫が常に求められているのが現状であ
る。たとえば、印字領域(地肌)が均一な金属白色調で
あると記録媒体としての特徴に欠け、文字や絵柄の印刷
部分を除けば、他社のどの媒体をとっても外観上同一と
思われるものが多数市場に流通することになり、印刷等
の絵柄・文字を除いては各社ともほとんど似通ったもの
を発売・発行している。
【0004】本発明は、上記従来技術の課題を鑑みて検
討、発案されたものであり、本来要求される感熱記録機
能を損なわずに記録媒体としての固有絵柄・パターンを
与える感熱記録媒体を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による感熱記録媒
体は、低融点金属薄膜層より下の層で、印刷により表面
粗さを調整することによって、蒸着後の金属光沢の調子
が光沢調(光っている)の部分とマット調(白く見え
る)の部分とを意図的に作り出し、なおかつ印字機能は
従来と同等の性能を有する熱破壊型の記録媒体を得よう
というもので、図1及び図2にその基本構成の断面図を
示す。
【0006】
【作用】支持体上の少なくとも一方に、着色層、着色層
とは表面粗さの異なる熱可塑性樹脂からなるパターン印
刷層、低融点金属薄膜層、耐熱保護層を順次積層させる
ことによって、金属光沢の調子を部分的に変化させ、目
視可能な絵柄や地紋を記録面上に付与した感熱記録媒体
を提供することができる。
【0007】図1では、支持体(1)の上層に表面の粗
い着色層(2)を形成し、着色層(2)の上に着色層よ
りも平滑になるようにパターン印刷層(3)を設け、こ
の上層に低融点金属薄膜層(4)を形成し、その上層に
耐熱保護層(5)を形成したもので、本発明の基本的な
構成の一方である。図2は基本構成の片方であり、着色
層(2)が平滑であり、逆にパターン印刷層の方が表面
の粗い形状になるように形成されたものでその他は図1
の同様である。
【0008】また、図3及び図4は、着色層(2)およ
びパターン印刷層(3)との間に熱可塑性樹脂からなる
着色層とは表面粗さの異なる樹脂層を着色層全面に設け
た場合の構成図で、図3は着色層(2)が粗く、平滑に
するための熱可塑性樹脂層(6)を設けた後、パターン
印刷層(3)を粗くしたもの、図4は着色層(2)が平
滑で、粗面化するための熱可塑性樹脂層(6)を設けた
後、パターン印刷層(3)を平滑にしたものである。こ
のように熱可塑性樹脂層(6)を設けるのは、印字機能
を低下させず(増感の役割をあわせ持つ)に安定したマ
ット調及び光沢調の絵柄を得るための改良方法である。
【0009】また、図5及び図6は、パターン印刷層と
の低融点金属薄膜層との間に熱可塑性樹脂からなる感熱
増感層を全面に設けた場合の構成図で、図5は図1の基
本構成において感熱増感層(7)を設けたもの、図6は
図2の基本構成において感熱増感層(7)を設けたもの
である。このように感熱増感層(7)を設けるのは、特
に印字機能を重視し印字品質の向上を計りたい場合に必
要となる改良方法である。
【0010】上記支持体(1)には、機械的に強靭で柔
軟性や可とう性を有するポリエチレンテレフタレートフ
ィルムやポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、その他の
高分子材料からなるプラスチックフィルムや情報記録用
紙・アート紙・コート紙等の紙類、金属板やガラス板等
が必要に応じて用いられる。一般には、厚さ50〜10
00μmのフィルム状でしかも瞬間的な250℃以上の
高温に耐えられるような耐熱性のものが感熱記録媒体用
の支持体としてはふさわしい。
【0011】着色層(2)には、金属調の色相(すなわ
ち光沢調)の未記録部分の色相と区別するための黒、
藍、赤、その他の色相を該支持体に付与する層であり、
画像情報記録時に出現する色相にほかならない。グラビ
アインキ、オフセットインキ、スクリーンインキ、各種
コーティング用塗料等を直接印刷・コーティングした
り、転写箔やラミネートの形で支持体上に貼り合わせた
りして付与する。これら通常の着色インキや塗料の他
に、磁性材料を分散させた磁気塗料を塗布すれば磁気記
録できる着色層として使用することができる。着色層の
材料としては、支持体(1)と低融点金属層(3)の間
の接着の機能も要求される場合があり、主成分としては
塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、アクリル樹脂等の高分子化合物が単独もしくは混合
系・顔料分散系として用いられる。
【0012】着色層とは表面粗さの異なる熱可塑性樹脂
からなるパターン印刷層(3)としては一般に着色層や
金属薄膜層との接着性や印刷適性及び感熱記録特性にお
ける増感作用等を考慮して樹脂系が決められるが、着色
層と同様の各種高分子化合物が使用できる。着色層が粗
い場合は平滑な印刷面が得られるインキ・塗料が選択さ
れ、着色層が平滑な場合はマット調の得られるインキ・
塗料が選択される。すなわち、平滑性を付与したい場合
は透明樹脂単独もしくは顔料成分の少ない組成のもの、
粗さを付与したい場合は炭酸カルシウム、酸化チタン、
タルク、クレー、シリカ、カーボン、アルミナ、マイカ
等の無機フィラーやアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、
フェノール樹脂、PVC、PTFE等の有機溶剤に不溶
の有機フィラーをマット剤として添加し必要に応じて分
散処理したものを用いるか、もしくは相溶性のない樹脂
同士を混合添加し溶剤系の選択と乾燥条件で印刷・塗布
面を意図的に荒らすという方法(いわゆる非相溶樹脂混
合)がとられる。
【0013】低融点金属薄膜層(4)としては、Sn、
Te、In、Pb等の金属単体あるいはこれらの金属の
合金、化合物を真空蒸着、スパッタリング、メッキ、転
写、ラミネート等の方法によって形成することができる
が、本発明の目的とする効果を得るためには、下地層の
表面粗さを変化させずにそのまま金属面と密着させる必
要性から加工方法としては蒸着もしくはスパッタリング
に限られる。また使用する金属としてはサーマルヘッド
等の熱で容易に溶融させるために、融点が低い方が有利
であり、特にSn単体またはSnの合金が実用的で使い
やすい材料である。この金属薄膜層の厚さは100〜5
000Å程度で記録機能を有するものができるが、薄す
ぎても厚すぎても印字感度は低下するために、1000
Å前後が望ましい。
【0014】耐熱保護層(5)は、本発明の感熱記録媒
体の使用条件を左右する重要な構成要素であり、通常耐
熱性の樹脂と滑剤、及び各種充填剤からなるのもであ
る。使用できる樹脂としては、熱可塑性アクリル樹脂、
熱硬化型アクリル樹脂、耐熱性アクリル系エマルジョン
樹脂、各種紫外線硬化型樹脂、オフセット印刷用OPニ
ス等の耐熱性をもつ硬い樹脂が用いられるが、特に水系
塗料用のアクリル系エマルジョンでしかも耐熱性を考慮
し平均分子量15万以上、ガラス転移温度90℃以上の
ものを主成分として用いたものは、耐熱性に優れ、充分
な保護機能と繰り返し機能を与えるものである。
【0015】また、滑剤にはシリコン系、ステアリン酸
亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の金属石鹸類、フッ素
系等のものも使用できるが、耐摩擦性と加熱時の塗膜保
護性や滑り性能を考えるとワックス系の滑剤を用いるの
が好ましく、融点としては30〜150℃の範囲のパラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カル
ナバワックス、ライスワックス、モンタンワックス、低
分子ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワック
ス、低分子ポリプロピレンワックス、各種脂肪酸、モノ
アマイド系、ビスアマイド系、牛脂系等の各種天然及び
合成ワックスを単独もしくは混合系で添加する。
【0016】また、添加剤としては、炭酸カルシウム、
タルク、シリカ、アルミナ等のフィラー、各種界面活性
剤、安定剤、硬化剤等が必要に応じて用いられる。これ
らからなる塗料やインキは、グラビアコーティングやリ
バースロールコーティング、ナイフコーティング、ブレ
ードコーティング等の各種コーティング法、グラビア印
刷、スクリーン印刷等の印刷法によって1〜10μm程
度の膜厚で設けられる。一般に、水性の塗工材料は溶剤
系塗工材料に比べて、取り扱いの容易さ・安全性の点で
有利であり、特にエマルジョン系は塗料が低粘度となる
ため塗布・加工適性上で有利であり、コーティング剤や
接着剤として各種紙加工や各種建装材料、産業資材等に
様々な形で利用されている。前述のように本発明におい
てアクリル系のエマルジョンを用いるのは、安定した大
きな分子量をもつ粒子を用いることによって、塗膜の物
理的な強度を与えるとともに、耐熱性を示すガラス転移
点(Tg)や最低造膜温度(MFT)の高いものを用い
ることによって塗膜の耐熱性を与えるものである。耐熱
性の目安としては、最低造膜温度(MFT)が60℃以
上であるが、好ましくは100℃以上が必要である。
【0017】着色層およびパターン印刷層との間に設け
る熱可塑性樹脂からなる着色層とは表面粗さの異なる熱
可塑性樹脂層(6)としては、着色層(2)及びパター
ン印刷層(3)と同様の熱可塑性樹脂が単独もしくは混
合系で用いられる。表面平滑性を付与したい場合と表面
の粗さを付与したい場合とでパターン印刷層(3)と同
様の材料系が選択される。
【0018】また、着色層とは表面粗さの異なるパター
ン印刷層と低融点金属薄膜層との間に記録面全面に設け
る感熱増感層(7)として用いることができる樹脂につ
いても着色層やパターン印刷層及び低融点金属薄膜層と
の接着性を考慮し、着色層と同様の熱可塑性樹脂が単独
もしくは混合系で用いられる。
【0019】
【実施例】以下には実施例について詳しく述べる。
【0020】〈実施例1〉実施例1として図1の構成の
ものを以下に説明する。
【0021】厚さ200μmの白色合成紙のユポFPG
200(王子油化合成紙製)からなる支持体(1)上に
以下の層構成からなる感熱記録媒体を形成した。
【0022】着色層(2)としては、以下の組成の着色
塗料をグラビア法により、乾燥温度110℃、塗布厚3
μmで塗布した後、60℃、48時間でエージングを行
った。この着色層は表面粗さ(Rz)が3μmと粗面で
あった。
【0023】ウレタン樹脂系赤色インキ ラミスターR162紅:東洋インキ製造製 100部 塩酢ビ樹脂(20%ラッカー) VAGH:ユニオンカーバイド社製 30部 微粒子シリカ粉末 アエロジル300 :日本アエロジル製 2部 イソシアネート系硬化剤 コロネートHL(日本ポリウレタン製) 5部 希釈溶剤 トルエン/MEK/IPA 30部
【0024】パターン印刷層(3)としては、以下の透
明樹脂塗料をグラビア法によって乾燥後の塗布厚が1.
5μmとなるようにパターン印刷し、印刷後の表面粗さ
(Rz)約2μmの所定の絵柄を設けた。
【0025】 塩酢ビ樹脂(20%ラッカー) エスレックC:積水化学製 30部 希釈溶剤 トルエン/MEK/ブタノール 10部
【0026】低融点金属薄膜層(4)として、真空蒸着
法によってSnの表面上の抵抗率が1.5Ω/□になる
ような管理方法で膜厚約1200Åの隠蔽層を形成し
た。
【0027】耐熱保護層(5)として以下の組成の紫外
線硬化型塗料を乾燥後約1μmの厚さになるように塗布
し乾燥・硬化させた。
【0028】紫外線硬化型塗装剤 ユニディックV-9080:大日本インキ製 100部 マイクロクリスタリンワックス分散体 HI-DISPER3099 :岐阜セラミック製 12部 微粒子シリカ粉末 ミズカシルP705:水沢化学製 5部 希釈溶剤 キシレン/IPA/酢酸ブチル 30部
【0029】<実施例2>実施例2として、図3の構成
のもので着色層に磁性材料を用いた場合について以下に
説明する。
【0030】厚さ188μmの乳白色のポリエチレンテ
レフタレートフィルムからなる支持体(1)上に以下の
層構成からなる感熱記録媒体を形成した。
【0031】着色磁気記録層(2)としては、以下の組
成の黒色に着色された磁気塗料をグラビア法により、乾
燥後の塗布厚12μmで塗布し、約2000ガウスの水
平磁界中で磁場配向をかけた後に、乾燥温度110℃で
約3分間乾燥させた。なお、この着色磁性塗膜は表面粗
さ(Rz)約4μmと粗面である。
【0032】 磁性粉(2750Oe、バリウムフェライト) 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 VAGF:ユニオンカーバイド製 20部 ポリウレタン樹脂(不揮発分30%) ニッポラン2304:日本ポリウレタン製 15部 着色カーボンブラック #3000:三菱化成製 5部 分散剤 ガーファックRE-610:東邦化学製 3部 希釈溶剤 トルエン/MEK/MIBK 100部
【0033】着色層およびパターン印刷層との間に設け
る熱可塑性樹脂からなる着色層とは表面粗さの異なる熱
可塑性樹脂層(6)としては、以下の樹脂塗料をグラビ
ア法により、乾燥後の厚さが1.5μmとなるように塗
布後、110℃で約2分間乾燥させ、60℃48時間で
エージングを行った。これによって、表面粗さ(Rz)
が2μmにするとともに、熱可塑性樹脂成分が低融点金
属薄膜の熱破壊を助けるために、感熱記録用の下地層に
は不適当であった着色磁気記録層に感熱記録機能を付与
することが可能となる。
【0034】塩酢ビ樹脂(20%ラッカー) VAGH:ユニオンカーバイド社製 30部 イソシアネート系硬化剤 コロネートHL:日本ポリウレタン製 0.5部 希釈溶剤 トルエン/MEK/ブタノール 10部
【0035】パターン印刷層(3)としては、以下の顔
料分散樹脂塗料をグラビア法によって乾燥後の塗布厚が
1.5μmとなるようにパターン印刷し、乾燥後の表面
粗さ(Rz)が3.5μmの所定の絵柄を設けた。
【0036】塩酢ビ樹脂(20%ラッカー) VAGH:ユニオンカーバイド社製 30部 微粒子シリカ粉末 アエロジル300 :日本アエロジル 7部 希釈溶剤 トルエン/MEK/ブタノール 10部
【0037】低融点金属薄膜層(4)として、真空蒸着
法によってSnの表面上の抵抗率が1.5Ω/□になる
ような管理方法で膜厚約1200Åの隠蔽層を形成し
た。
【0038】耐熱保護層(5)として以下の組成のアク
リル樹脂を主成分とする耐熱保護層用塗料を乾燥後1.
5μmの厚さになるように塗布し110℃で乾燥させた
後60℃、48時間エージングを行い硬化させた。
【0039】アクリルポリオール(50%ラッカー) LR257:三菱レイヨン製 100部 ポリエチレンワックス分散体(有効15%) 添加剤100:東洋インキ製造製 7部 ステアリン酸亜鉛粉末 SZー2000:堺化学製 5部 イソシアネート系硬化剤 デュラネート24A90 :旭化成製 5部 希釈溶剤 キシレン/IPA/酢酸ブチル 30部
【0040】<実施例3>実施例3として、図5の構成
のもので着色層に磁性材料を用い、さらに耐熱保護層に
エマルジョン樹脂を用いた場合について以下に説明す
る。
【0041】厚さ188μmの乳白色のポリエチレンテ
レフタレートフィルムからなる支持体(1)上に以下の
層構成からなる感熱記録媒体を形成した。
【0042】着色磁気記録層(2)としては、以下の組
成の黒色に着色された磁気塗料をグラビア法により、乾
燥後の塗布厚15μmで塗布し、約3000ガウスの水
平磁界中で磁場配向をかけた後に、乾燥温度110℃で
約3分間乾燥させた後、60℃、48時間でエージング
を行った。なお、この着色磁性塗膜は表面粗さ(Rz)
約4.5μmと粗面である。
【0043】 磁性粉(1750Oe、バリウムフェライト) 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 VAGF:ユニオンカーバイド製 20部 ポリウレタン樹脂(不揮発分30%) サンプレンIB-114B :三洋化成製 15部 着色カーボンブラック #3000:三菱化成製 5部 分散剤 ガーファックRE-610:東邦化学製 3部 希釈溶剤 トルエン/MEK/MIBK 100部
【0044】パターン印刷層(3)としては、以下の透
明樹脂塗料をグラビア法によって乾燥後の塗布厚が1.
5μmとなるようにパターン印刷し、印刷後の表面粗さ
(Rz)約3.5μmの所定の絵柄を設けた。
【0045】ポリエステル樹脂(30%ラッカー) バイロン20SS:東洋紡績製 100部 イソシアネート系硬化剤 コロネートHL:日本ポリウレタン製 2部 希釈溶剤 トルエン/MEK 20部
【0046】着色層とは表面粗さの異なるパターン印刷
層(3)と低融点金属薄膜層(4)との間に記録面全面
に設ける感熱増感層(7)として以下の組成の樹脂塗料
を、乾燥後の塗布厚1.5μmとなるように塗布後、1
10℃で乾燥させた。なお、塗布後の表面粗さ(Rz)
はパターン印刷部で2μm、パターン印刷部以外(着色
層直接)では3.5μmであった。
【0047】塩酢ビ樹脂(20%ラッカー) エスレックC:積水化学製 30部 希釈溶剤 トルエン/MEK/ブタノール 10部
【0048】低融点金属薄膜層(4)として、真空蒸着
法によってSnの表面上の抵抗率が2Ω/□になるよう
な管理方法で膜厚約1000Åの隠蔽層を形成した。
【0049】 アクリル酸エステル共重合エマルジョン(有効成分40
%) LA-310A1:ヘキスト合成製 100部 低分子量ポリエチレンワックスエマルジョン(有効成分
40%) 添加剤210:東洋インキ製造製 10部 タルク LMS200:富士タルク製 10部 精製水 100部
【0050】本実施例1、2、3によって製造された感
熱記録媒体は、表1に示すようにパターン印刷された部
分によって意図的に表面粗さが調整されているため、光
沢調とマット調の効果により視覚的な効果が現れる。す
なわち地紋や細紋、マーク等をパターン化しておけば、
固有の記録面を有する感熱記録媒体として他のものと容
易に識別が可能となる。
【0051】
【表1】
【0052】表1において、得られた感熱記録媒体に対
して、薄膜サーマルヘッド(12ドット/mm、417
Ω)により1.1mJ/ドットの印字条件でベタ印字し
たときの光学濃度を測定したものであり、測定にはマク
ベスRD918(測定:実施例1は赤用フィルター、実
施例2,3はビジュアルフィルター)を用いた。ここで
地肌濃度同士の比較で、△ODは実施例のいずれも0.
5以上が得られており十分な視覚効果が得られた。
【0053】
【発明の効果】本発明によって製造された感熱記録媒体
は、本来持つべき印字機能を損なわないで、その記録面
に固有のパターンや絵柄を付与させたものであり視覚上
の効果を有し、他の記録媒体と容易に識別が可能とな
る。本発明によって付与されたパターンや絵柄は蒸着層
の下層に起因するものであって上層からの印刷やエンボ
ス等によって付与されたものとは明らかに異なり、ちょ
うど紙でいうと透かしのような役割をするもので、極め
て偽造しにくいものである。
【0054】また、このマット調部分と光沢調部分の組
み合わせは、光学的な特性として低反射率(散乱、白
色)と高反射率(反射、光沢)を示すものであり、機械
的に読み取ることも可能である。特にプリペイドカード
や磁気定期券、磁気回数券等に用いる場合、書き換え可
能な不可視記録(磁気記録)と非可逆的な可視記録(感
熱記録)及び機械読み取り可能な固定情報(本発明によ
る記録面のパターン)を合わせ持つことにより、偽造・
改ざん・不正使用の困難な記録媒体を提供することが可
能となる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる感熱記録媒体の基本構成を示す
断面図である。
【図2】本発明に係わる感熱記録媒体の基本構成を示す
断面図である。
【図3】本発明に係わる感熱記録媒体の他の構成を示す
断面図である。
【図4】本発明に係わる感熱記録媒体の他の構成を示す
断面図である。
【図5】本発明に係わる感熱記録媒体の他の構成を示す
断面図である。
【図6】本発明に係わる感熱記録媒体の他の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 支持体 2 着色層 3 着色層とは表面粗さの異なるパターン印刷層 4 低融点金属薄膜層 5 耐熱保護層 6 着色層とは表面粗さの異なる熱可塑性樹脂層 7 感熱増感層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀江 潔 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上の少なくとも一方に、着色層、着
    色層とは表面粗さの異なる熱可塑性樹脂からなるパター
    ン印刷層、低融点金属薄膜層、耐熱保護層を順次積層さ
    せたことを特徴とする感熱記録媒体。
  2. 【請求項2】着色層およびパターン印刷層との間に熱可
    塑性樹脂からなる着色層とは表面粗さの異なる樹脂層を
    着色層全面に設けたことを特徴とする請求項1記載の感
    熱記録媒体。
  3. 【請求項3】着色層とは表面粗さの異なるパターン印刷
    層と低融点金属薄膜層との間に熱可塑性樹脂からなる感
    熱増感層を記録面全面に設けたことを特徴とする請求項
    1記載の感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】着色層が磁性材料からなることを特徴とす
    る請求項1記載の感熱記録媒体。
  5. 【請求項5】耐熱保護層が最低造膜温度60℃以上のア
    クリル系エマルジョン樹脂により加工されたことを特徴
    とする請求項1記載の感熱記録媒体。
JP4072010A 1992-03-30 1992-03-30 感熱記録媒体 Pending JPH05270153A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006116883A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Dainippon Printing Co Ltd 潜像入りカード。

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JP2006116883A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Dainippon Printing Co Ltd 潜像入りカード。
JP4629407B2 (ja) * 2004-10-25 2011-02-09 大日本印刷株式会社 潜像入りカード。

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