JP3251048B2 - 情報読取り方法 - Google Patents

情報読取り方法

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JP3251048B2
JP3251048B2 JP09605092A JP9605092A JP3251048B2 JP 3251048 B2 JP3251048 B2 JP 3251048B2 JP 09605092 A JP09605092 A JP 09605092A JP 9605092 A JP9605092 A JP 9605092A JP 3251048 B2 JP3251048 B2 JP 3251048B2
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徳道 川島
泰志 武藤
一也 折井
祥光 栗原
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東京磁気印刷株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手紙、FAXその他重要
文書の機密漏えい防止、記録媒体としてのカードへのセ
キュリティーの付与、OHP用紙等への機密性の付与に
関する。
【0002】
【従来技術】機密文書の漏えい防止技術は従来から報告
されている。その中で、隠蔽層を設けて文字を隠蔽する
各種の技術が報告されており、また一部実用化されてい
る。例えば、剥離剤を施した隠蔽層をはがきの通信文の
上に貼着することが広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術は
いずれも隠蔽層が容易に剥される等機密文書の漏えい防
止に関して十分とは言えない。本発明の目的は機密文書
等の漏えい防止に関して高いセキュリティーの付与を与
えるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属薄膜層が
金属、合金、その他の電気伝導層と接触している場合
に、電気化学的な相互反応により腐蝕を受け易いことを
利用し、文字、図形その他の情報に従ってパターン状に
形成された電気伝導層上に電気伝導層の少なくとも情報
記録部分を隠蔽する金属薄膜層を設け、情報の読み取り
が必要な時に電解質溶液を作用させて腐食させ、下層の
情報を露出させるか、または腐蝕除去して金属薄膜層パ
ターンを形成することにより、前記電気伝導層の情報を
読み取る方法である。
【0005】電気伝導層は表面電気抵抗率が1×109
Ω/□以下が必要であり、これ以上であると電解液の作
用時に腐蝕が局部化しないので所定のパターンを出現さ
せることができない。電気伝導層として適している材料
には、γFe23 、Fe34 、バリウムフェライ
ト、ストロンチュウムフェライト等の酸化物でかつ上記
の条件を満たす導電性のある磁性粉末、カーボンブラッ
ク等の導電性無機材料粉末、金属鉄、その他の磁性合金
などの金属磁性粉末等を有機バインダに混合したものが
使用できる。バインダーとしては、ポリウレタン、ポリ
塩化ビニル、塩ビ−酢ビ共重合体、アクリル樹脂、フェ
ノキシウレタン混合系、ポリエステル−ウレタン、エポ
キシ−ウレタン、またはこれらの組み合わせが使用でき
る。その他電気伝導層と電気化学的に反応できる任意の
蒸着金属または合金膜、あるいは蒸着磁性酸化物膜等も
使用できる。磁気記録を同時に行う場合にはもちろん硬
磁性材料を使用する。
【0006】電気伝導層の隠蔽層として使用する金属薄
膜層は、電気伝導層に使用したものとは異なる材料の磁
性あるいは非磁性の金属薄膜であり、Sn、Sn−P
b、Sn−In、Al、あるいは電気伝導層で使用でき
る材料(ただしそれとは異なったもの)等、任意のもの
が使用できる。
【0007】電気伝導層は金属、ガラス、プラスチッ
ク、紙、合成紙より選択した基体上に形成される。金属
薄膜層上には透明な保護層を形成することが好ましい。
先のバインダと同種のものが使用できるが、電解液を透
過させ得るものでなければならないので、薄く塗布して
使用する。
【0008】
【実施例の説明】実施例1 厚さ188μmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)基体上に表1に示す様に表面電気抵抗率を変化させ
る目的で、表面抵抗率の異なる種々磁気塗料を厚さ15
μmになる様にグラビアコート、ナイフコート、バーコ
ート等の塗工方式でパターンを形成し、電気伝導層とし
た。
【0009】
【表1】
【0010】その上に真空蒸着法でスズを約2Ω/□に
なる様に蒸着し、電気伝導層(磁性パターン)を隠蔽し
金属薄膜層とした。その上に金属薄膜層を保護する合成
樹脂性の保護層を形成した。保護層としては塩化ビニル
−酢酸ビニルービニルアルコール共重合体(VAGH−
ユニオンカーバイド社製商品名)100部、イソシアネ
ート系硬化剤10、メチルエチルケトン50、メチルイ
ソブチルケトン50よりなる全量210量部の均一混合
物を用いた。得られた磁気シートの層構成を図1に示
す。この膜は電解液を透過できる。図1において、1は
基体、2は電気伝導層、3は金属薄膜層、及び4は保護
層である。このようにして、作製した記録媒体を5%食
塩水に12時間浸漬したときの金属薄膜層が溶出し、磁
性パターンの出現を観察した結果を表2に示す。×は電
気伝導層のパターンの出現がほとんど認められないこ
と、及び○は明確なパターンが出現したことを示す。
【0011】
【表2】
【0012】パターンの出現は電気伝導層の表面電気抵
抗率が1×10Ω/□以の時に起こった。
【0013】実施例2 図2に示すように、実施例1で作製したサンプルNo.
7による電気伝導層(磁性パターン)2を用い、表1の
ようにその電気伝導層2上に保護層4と同じ組成の種々
の厚さのアンカー層5を設けて表面電気抵抗率を調整
し、次いで実施例1と同様にスズ蒸着層による金属薄膜
層3、保護層4を順次設け、パターンの出現状況を観察
した。表3に結果を示す。
【0014】
【表3】
【0015】実施例3 紙の上に鉛筆により文字(電気伝導層)を書き、Sn蒸
着層(金属薄膜層)により隠蔽文字パターンが形成され
た。この文字パターンは不可視であることが確認され
た。食塩水により鉛筆上のSn蒸着層が溶出され、文字
パターンが形成された。
【0016】実施例4 図3のように透明PET基体1の片面に表1のサンプル
No.7により電気伝導層2を全面に被覆し、さらその
上に金属薄膜層(Sn蒸着層)3をパターン化して形成
し、その上に保護層4を設けた。また、基体の他方の面
には電子複写された文字パターンによる電気伝導層2’
と金属薄膜層3’(Sn蒸着層)と保護層を設けた。電
解質により電気伝導層と接触しているパターンを形成さ
せる金属薄膜層を溶質させパターンを形成させた。この
ようにして、作製した記録媒体を5%食塩水に12時間
浸漬したときの金属薄膜層が溶出し磁性パターンの出現
を観察した。裏面でも同様に可視パターンが出現した。
【0017】
【作用効果】本発明によると、金属薄膜層が電気伝導層
と接触している場合に、電解液を作用させることによ
り、これらの層間の電気化学的な相互反応により金属薄
膜層が腐蝕して、文字、図形等の情報を表出できる従来
例のない新規な記録方法が提供できる。これにより、手
紙あるいは文書の機密漏えい防止、記録媒体としてのカ
ードへのセキュリティーの付与等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するために使用する記録媒
体の積層状態を示す断面図である。
【図2】本発明の方法を実施するために使用する他の記
録媒体の積層状態を示す断面図である。
【図3】本発明の方法を実施するために使用する更に他
の記録媒体の積層状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 電気伝導層 3、3’ 金属薄膜層 4、4’ 保護層 5 アンカー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 祥光 東京都台東区台東1丁目5番1号東京磁 気印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−12881(JP,A) 特開 平2−225679(JP,A) 特開 昭47−37128(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 19/10 B42D 15/02 501 B42D 15/10 501 C23F 1/02 H04N 1/44

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と、該基体上に情報に従ってパター
    ン状に形成された電気伝導層よりなる情報記録部と、少
    なくとも該情報記録部を隠蔽するように前記電気伝導
    に設けられた金属薄膜層よりなる隠蔽層とを有する情
    報媒体を使用し、電解質溶液中で前記金属薄膜層を腐食
    させることにより金属薄膜層パターンを形成することよ
    りなる情報読取り方法。
  2. 【請求項2】 電気伝導層が文字、図形等のパターンを
    なしている請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 電気伝導層の表面電気抵抗率が1×10
    Ω/□以下である請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 金属薄膜層が非磁性である請求項1また
    は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 電気伝導層が磁性である請求項1または
    2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 基体は、ガラス、プラスチック、紙、合
    成紙より選択した請求項1または2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 さらに金属薄膜層上に前記電解質溶液透
    過性の保護層を有する請求項1または2に記載の方法。
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