JPS6138151Y2 - - Google Patents

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JPS6138151Y2
JPS6138151Y2 JP15716781U JP15716781U JPS6138151Y2 JP S6138151 Y2 JPS6138151 Y2 JP S6138151Y2 JP 15716781 U JP15716781 U JP 15716781U JP 15716781 U JP15716781 U JP 15716781U JP S6138151 Y2 JPS6138151 Y2 JP S6138151Y2
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JP
Japan
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transparent
tape
cassette tape
film
cassette
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JP15716781U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はカセツトテープ用滑りシートに関す
る。
従来知られているカセツトテープ用滑りシート
は、紙などの基材の片面に金属粉やカーボン粉を
混入した導電層を設けたり、紙などの基材自体に
カーボン粉を練り混んで導電性を付与したりし
て、さらにその表面に適宜樹脂をコーテイングし
て滑り性を付与している。この従来のものは、表
面の単位面積当りの電気抵抗が109Ωオーダー以
下と低いため、テープ巻取軸の回転やテープの走
行によつて生じる静電気の除去には効果的であ
る。
しかし従来のカセツトテープ用滑りシートは、
基材である紙や導電層が不透明であるため、カセ
ツトテープ収納容器が透明であると否とにかかわ
らず、テープの確認がそのままでは不可能である
ところから、カセツトテープ用滑りシートやカセ
ツトテープ収納容器の中央部を打抜いたり、ある
いはカセツトテープ収納容器については中央部の
み透明なものとしたりするなどして、テープ確認
窓をカセツトテープ用滑りシートやカセツトテー
プ収納容器に形成したものである。
このような現状を改良するため、例えば透明プ
ラスチツクフイルムに帯電防止剤を混入した層を
設け、さらに滑り性を付与せしめて、これをカセ
ツトテープ用滑りシートとして使用すると共に、
カセツトテープ収納容器を透明なものとすること
も考えられるが、帯電防止剤は金属粉やカーボン
粉に比してかなり抵抗が高いので、このようにし
て得たものの表面の単位面積当りの電気抵抗は最
低でも1012Ωオーダーであり、テープ巻取軸の回
転やテープの走行によつて生じる静電気の除去に
は極めて不充分である。
この考案は上記の欠点を除去したもので、従来
と同程度に静電気の除去ができると共に、カセツ
トテープ用滑りシートの全体を透視可能なものと
することによりカセツトテープ収納容器自体を透
明なものとしてテープの走行及び巻取状態の確認
を容易にすることができるようにしたものであ
り、さらに望む場合には、テープ確認窓をも不要
としたものである。
すなわちこの考案は、透明プラスチツクフイル
ムの表面に透視可能な金属薄膜が設けられ、該透
視可能な金属薄膜上には2μ以下の厚さの透明滑
性層が設けられていることを特徴とするカセツト
テープ用滑りシートである。
次にこの考案を図面を参照しつつ説明する。
第1図、第2図はいずれもこの考案の一実施例
を示す一部切截平面図である。1は透明プラスチ
ツクフイルム、2は透視可能な金属薄膜、3は透
明滑性層である。4は回転軸用透孔、5はセツト
用孔、6はセツト用切欠、7はテープ確認窓であ
る。
透明プラスチツクフイルム1としては、ポリエ
ステレフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、弗素
樹脂系フイルム、その他各種のプラスチツクフイ
ルムが使用できる。透明プラスチツクフイルム1
は透視可能である。透明プラスチツクフイルム1
は適宜着色したものでもよいがこの場合でも透視
可能な透明のものであることを要する。透明プラ
スチツクフイルム1は、エンボス加工などにより
凹凸加工が施こされていてもよい。
透視可能な金属薄膜2は透明プラスチツクフイ
ルム1の表面すなわち片面又は両面に直接又は必
要によりアンダーコートをした後その上に設け
る。
なお、この考案における透視可能な金属薄膜
は、金属単体、合金、及び金属酸化物などの金属
化合物による薄膜のすべてを含むものである。
透視可能な金属薄膜2としては例えば、Cr,
Ni,Al,Au,Ag,Cu、その他各種の金属単体に
よる薄膜、Ni−Crなどの合金による薄膜、
In2O3,Fe3O4などの金属化合物による薄膜、又
はそれらの一種又は二種以上を積層したものが挙
げられる。
透視可能な金属薄膜2は真空蒸着、スパツタリ
ング、イオンプレーテイング、その他各種の薄膜
生成法により形成することができる。透視可能な
金属薄膜2は、透視可能な程度の膜厚に形成す
る。例えばCr,Ni,Alなどの金属単体であると
大体300Å以下の膜厚である。もつとも例えば
In2O3などでは300Åより厚くても透明で透視可能
である。
透明滑性層3は、透視可能な金属薄膜2上に、
例えばシリコン樹脂を含んだアルキツド樹脂、シ
リコン系塗料などをコーテイングして得ることが
できる。
透明滑性層3は着色未着色を問わないが、透明
にして透視可能なものにする。透明滑性層3には
帯電防止剤を含ませることができる。
透視可能な金属薄膜2が透明プラスチツクフイ
ルム1の両面に設けられている場合、透明滑性層
3は両面に設けてもよく、また、テープと接する
両側の金属薄膜2上にのみ設けてもよい。
透明滑性層3は2μ以下の厚さとする。透明滑
性層3の厚さが2μを超えると、その表面の単位
面積当りの電気抵抗は1010Ωオーダー以上とな
り、静電気の除去には不充分である。透明滑性層
3の厚さが2μ以下であると、透明滑性層3はポ
ーラスな状態となつていて、その表面の単位面積
当りの電気抵抗は109Ωオーダー以下となり、従
来と同程度に静電気の除去ができるものである。
この考案は透明滑性層3がテープと接する如く
設置して使用する。
この考案は、透視可能な金属薄膜上に2μ以下
の厚さの透明滑性層を設けたから、透明滑性層の
表面の単位面積当りの電気抵抗が109Ωオーダー
以下と低いため、テープ巻取軸の回転やテープの
走行によつて生じる静電気を充分に除去できると
共に、全体が透視可能であるから透明なカセツト
テープ収納容器に使用してもテープの走行及び巻
取量を確認することができ、従来品に比して大き
な利点を有する。
また、従来のカセツトテープ用滑りシートはす
べてその不透明性の故にテープ確認窓を中央部に
有していたのであるが、この考案は全体が透視可
能であるから透明なカセツトテープ収納容器に使
用したときは、特にテープ確認窓を設けなくても
カセツトテープの走行及び巻取量を確認すること
ができる。従つて従来品の如く、テープ確認窓の
エツヂ部分においてカセツトテープとカセツトテ
ープ用滑りシートが接する場合の摩擦抵抗などに
よりカセツトテープが切断するようなことや、上
記エツヂ部分におけるカセツトテープの巻きこみ
なども生じることがなく。この考案を使用したと
きはテープの走行及び巻取りが非常に安定したも
のとなる。
この考案は、エンボス加工などにより凹凸加工
が施こされたプラスチツクフイルムを使用したと
きは、テープと接する面が極めて小となり、摩擦
抵抗が著しく低下し、テープの走行と巻取りが非
常になめらかとなる。
この考案は上記の如く、効果的な静電気の除去
と透視性の付与とを同時にもたらすことができた
ものであり、このために、膜厚がコントロールさ
れた透視可能な金属薄膜と、その上に形成したと
ころの、厚さが2μ以下であるから表面の単位面
積当りの電気抵抗が109Ωオーダー以下となつて
いる透明滑性層を採用し、これを透明プラスチツ
クフイルムの表面に適用したものであり、静電気
除去及び透視性の効果を同時に併せもつたこの考
案のカセツトテープ用滑りシートは非常に有益で
画期的なものである。
実施例 1 厚さ50μの透明ポリエチレンテレフタレートフ
イルムの片面に、Crを真空蒸着し、可視光線透
過率70%、単位面積当りの電気抵抗1×105Ωの
Cr蒸着膜を形成した。このCr蒸着膜上に、シリ
コン樹脂を含有したアクリルーNC樹脂を1〜2
μの厚さにグラビアコートして、透明滑性層を設
けた。この時の透明滑性層の表面の単位面積当り
の電気抵抗は、1μの厚さの場合で8×107Ωで
あり、2μの厚さの場合で4×109Ωであつた。
次に、このようにして得たものを、平面形状が
第1図及び第2図に示す如き形状となるようそれ
ぞれに打ち抜いてこの考案のカセツトテープ用滑
りシートを得た。
このようにして得たそれぞれの形状のカセツト
テープ用滑りシートをカセツトにセツトして録音
及び再生を行つたところ、いずれの場合もテープ
は極めて良行な走行性を示すと共に、雑音のない
極めて良質な音色を呈していた。
実施例 2 厚さ38μの透明ポリエチレンテレフタレートフ
イルムの両面に、それぞれ可視光線透過率80%、
単位面積当りの電気抵抗5×105ΩのNi蒸着膜を
設け、全体の可視光線透過率65%の透視可能な
Ni蒸着フイルムを形成した。次に両面のNi蒸着
膜上に、カチオン系帯電防止剤を5%添加したシ
リコン樹脂を含有したアクリル樹脂塗料を、約1
μの厚さにコーテイングして透明滑性層を設け
た。この時の透明滑性層の表面の単位面積当りの
電気抵抗は5×109Ωであつた。
次に、このようにして得たものを、平面形状が
第1図及び第2図に示す如き形状となるようそれ
ぞれに打ち抜いてこの考案のカセツトテープ用滑
りシートを得た。
このようにして得たそれぞれの形状のカセツト
テープ用滑りシートをカセツトにセツトして録音
及び再生を行つたところ、いずれの場合もテープ
は極めて良好な走行性を示すと共に、雑音のない
極めて良質な音色を呈していた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はいずれもこの考案の一実施例
を示す一部切截平面図である。 1……透明プラスチツクフイルム、2……透視
可能な金属薄膜、3……透明滑性層、4……回転
軸用透孔、5……セツト用孔、6……セツト用切
欠、7……テープ確認窓。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 透明プラスチツクフイルムの表面に透視可能
    な金属薄膜が設けられ、該透視可能な金属薄膜
    上には2μ以下の厚さの透明滑性層が設けられ
    ていることを特徴とするカセツトテープ用滑り
    シート。 2 透明滑性層が帯電防止剤を含有しているもの
    である実用新案登録請求の範囲第1項記載のカ
    セツトテープ用滑りシート。 3 透明プラスチツクフイルムがエンボス加工に
    よる凹凸加工を施こされているものである実用
    新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載のカ
    セツトテープ用滑りシート。 4 透明プラスチツクフイルムが中央部にテープ
    確認窓を有しているものである実用新案登録請
    求の範囲第1項〜第3項いずれかに記載のカセ
    ツトテープ用滑りシート。 5 透明プラスチツクフイルムが中央部にテープ
    確認窓を有していないものである実用新案登録
    請求の範囲第1項〜第3項いずれかに記載のカ
    セツトテープ用滑りシート。
JP15716781U 1981-10-21 1981-10-21 カセツトテ−プ用滑りシ−ト Granted JPS5862494U (ja)

Priority Applications (1)

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JP15716781U JPS5862494U (ja) 1981-10-21 1981-10-21 カセツトテ−プ用滑りシ−ト

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JP15716781U JPS5862494U (ja) 1981-10-21 1981-10-21 カセツトテ−プ用滑りシ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5862494U JPS5862494U (ja) 1983-04-27
JPS6138151Y2 true JPS6138151Y2 (ja) 1986-11-04

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ID=29949696

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15716781U Granted JPS5862494U (ja) 1981-10-21 1981-10-21 カセツトテ−プ用滑りシ−ト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6012437U (ja) * 1983-07-05 1985-01-28 東洋メタライジング株式会社 導電層を有するシリコ−ンコ−トプラスチツクフイルム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5862494U (ja) 1983-04-27

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