JPH06165138A - テレビジョン信号処理装置 - Google Patents

テレビジョン信号処理装置

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JPH06165138A
JPH06165138A JP4311663A JP31166392A JPH06165138A JP H06165138 A JPH06165138 A JP H06165138A JP 4311663 A JP4311663 A JP 4311663A JP 31166392 A JP31166392 A JP 31166392A JP H06165138 A JPH06165138 A JP H06165138A
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JP
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signal
video signal
television
output
vertical
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JP4311663A
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Shinobu Torigoe
忍 鳥越
Shigeru Hirahata
茂 平畠
Yasuhei Nakama
泰平 中間
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】EDTV−II信号を受信し、高画質な映像信号
を低コストで、標準速ワイドテレビ用のディスプレイに
表示可能な映像信号に変換可能なテレビジョン信号処理
装置を提供する。 【構成】現行テレビジョン信号あるいは高精細テレビジ
ョン信号の信号入力手段と、そこから入力の映像信号の
3次元Y/C分離手段103と、そこから出力の映像信
号と信号入力手段から入力の映像信号とを入力し、信号
入力手段からの映像信号が高精細テレビジョン信号であ
れば高精細化信号で垂直補強信号を復元する手段106
と、そこから出力される垂直補強信号と3次元Y/C分
離手段が出力映像信号とを入力し走査線数525本/
2:1インタレ−ス走査方式のワイドアスペクト比を有
する映像信号を作成する拡大フィルタ−手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号の処
理装置に係り、更に詳しくは、レタ−ボックス式の表示
形式を持ち、現行方式との両立性を保ちながら高精細情
報が多重された高精細テレビジョン信号を、走査線数5
25本(有効走査線数480本)、2:1インタレ−ス
走査方式の標準速信号(以下、480/2:1インタレ
−スと記す)に変換するテレビジョン信号処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現行の標準テレビジョン方式であるNT
SC方式に加え、より高精細で臨場感溢れる音と映像を
再現する高精細テレビジョン方式について、国内はもと
より、米国や欧州においても数多くの方式提案が行なわ
れ、実用化されようとしている。この高精細テレビジョ
ン方式には、既に普及している標準テレビジョン方式の
受信機でも視聴できるように現行方式との両立性を考慮
した方式や、アダプタタイプの変換器を用いて両立性を
保つ方式等、様々な方式が提案されている。
【0003】我国においては、特にMUSE方式とED
TV−II方式とが有力であり、前者は現行方式と両立性
は無いが変換器を用いて両立性を保つ方式、後者は現行
方式との両立性を考慮した方式となっている。
【0004】上記2つの方式の内、EDTV−II方式
は、1995年に法制化する予定で規格化作業が進めら
れている。このEDTV−II方式については、例えば、
1986年テレビジョン学会全国大会13−13,13
−14や、テレビジョン学会技術報告BCS’91−7
(Mar,1991),同学会技術報告BCS’92−
6(Jan,1992)に記載の様に、メインパネル部
において輝度信号の水平高精細情報(Yh)を色差信号
と共役な位置に多重・分離する技術や、上下無画部に垂
直方向の高精細情報(Vt)を多重・分離する技術等が
検討され報告されている。以下、図2,図3,図4を用い
て、EDTV−II方式の概要を説明する。
【0005】図2は、EDTV−II信号の送信側におけ
る垂直補強信号Vtの作成方法の一例を示した図であ
る。送信側ではアスペクト比16:9のワイドな映像信
号を順次走査のカメラで撮像し、有効走査線数480本
の映像信号(以下、480/1:1と記す)を出力す
る。この映像信号を垂直方向に3/4倍に圧縮し、同図
(a)に示す有効走査線数360本/ノンインタレ−ス
の映像信号(以下、360/1:1と記す)に変換す
る。ここで、図2(a)の丸印Aを実走査線としてメイ
ンパネル部に、三角印A'を補間走査線とし、時間圧縮
して上下バ−部にそれぞれ割当てる。この時、三角印
A'の補間走査線をそのまま伝送すると現行受信機にお
いて妨害となる為、例えばA'−Aの演算を行う等、メ
インパネル部の走査線Aと補間走査線A'とを演算する
ことにより図2(c)に示す有効走査線数360/イン
タレ−ス(以下、360/2:1と記す)の垂直補強信
号Vtを得る。図2(b)はメインパネル部の走査線で
ある。本例の場合、メインパネル部の信号を360/
2:1、上下バ−部の信号を走査線数120本/インタ
レ−ス(以下、120/2:1と記す)とする為、上記
垂直補強信号Vtは120/360=1/3に時間圧縮
する必要がある。従って、上記圧縮処理を施された垂直
補強信号Vtは、受信機で時間伸長されて、信号帯域も
1/3となる。EDTV−II方式はNTSC方式と両立
性を有する方式である為、送信する映像信号の水平周波
数帯域もNTSC信号同様に約4.2MHzであるとする
と、本従来例の場合、上記垂直補強信号Vtの水平周波
数帯域は、約4.2MHz×(1/3)=約1.4MHzとな
る。受信機側では上記エンコ−ド方法と逆の信号処理を
行い、図2(d)に示す360/1:1の映像信号を作
成し、垂直方向4/3倍に拡大して基の信号を得る。ま
た、上記EDTV−II信号を、480/2:1の従来の
標準受信機で再生した場合、図2のレタ−ボックス形式
の表示画像が得られる。
【0006】図3は、縦軸を垂直方向、横軸を時間方向
として、EDTV−II信号(あるいはNTSC信号)の
走査線構造及び、色副搬送波(fsc)と、上記EDTV
−II信号のメインパネル部に周波数多重される水平高精
細信号Yhの副搬送波(μ0)との位相関係を示してい
る。同図より、fscとμ0は共にライン毎、フレ−ム毎
に位相が反転(位相ずれ分=π=180°)し、さらに
scは時間と共に上がる成分、μ0は時間と共に下がる
成分となっている。水平高精細信号Yhは、上記μ0
振幅変調して、その下側帯波を採ることにより低域に変
換される。
【0007】また、図4には上記μ0で変調され、色差
信号と共役な位置に多重された水平高精細信号Yhの位
置を示す。同図において、縦軸が垂直周波数、横軸が時
間周波数である。通常、NTSC方式では、同図でYh
が多重されている第1,第3象限が空席(周波数帯域の
隙間)となっている。EDTV−II方式では、高画質化
の一手法として上記空席(隙間)領域を利用し、Yh信
号を多重している。受信機側では、上記エンコ−ド方法
と逆の信号処理を行い、Yh信号を復元する。
【0008】以上、EDTV−II信号受信機では、上記
各種の高精細情報(Yh,Vt等)を復元し、アスペク
ト比16:9のワイドディスプレイ上に、有効走査線数
480/1:1順次走査の映像信号を再生する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に示したE
DTV−II信号を受信する場合、現行の標準受信機でも
再生画像を得ることができるが、表示画像がレ−タボッ
クス形式となり、上下に無画部が現れてしまうといった
問題がある。しかも、メインパネル部には、色差信号の
他に、水平高精細情報Yhが周波数多重される為、これ
が妨害となって再生画像に現れてしまうといった問題が
ある。さらに、上下バ−(マスク)部においても垂直補
強信号が時間圧縮多重される為、完全に無画状態となる
わけでなく、所定レベルの妨害が現れてしまうといった
問題がある。
【0010】一方、本格的なEDTV−IIデコ−ダを用
いて上記EDTV−II信号を受信・処理すれば上記問題
点が解決されることは言うまでもないが、この場合、4
80/1:1の高価なワイドディスプレイが必要とな
り、さらに信号処理回路も従来受信機に比べ非常に大き
くなり、全体として非常に高価なシステムになってしま
うといった問題がある。
【0011】また、現在、ワイドテレビと称して、アス
ペクト比16:9、480/2:1のディスプレイ(以
下、標準速ワイドディスプレイと記す)を取り入れるこ
とにより低コスト化を図った標準速ワイドテレビが各メ
−カから製品化され、市場投入されてきている。本発明
は、上記問題点及び技術的背景に鑑みなされたものであ
る。従って、本発明の目的は、上記EDTV−II信号を
受信し、上記ワイドテレビ用の比較的安価なディスプレ
イに表示可能な映像信号を作成することが可能なテレビ
ジョン信号処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、上記レタ−ボックス形式の映像信号を上記標
準速ワイドディスプレイに表示する映像信号に変換する
際、水平低域・垂直高域の信号成分を持つ上記垂直補強
信号を利用してインタレ−ス・インタレ−ス変換を行な
って高画質化を図る。即ち、本発明では、現行テレビジ
ョン信号(NTSC信号形式の映像信号)と、現行方式
と両立性を有し、画面中央部で主映像信号を、画面の上
下部で高精細化信号を伝送するレタ−ボックス方式の高
精細テレビジョン信号とを処理するテレビジョン信号処
理装置において、上記現行テレビジョン信号あるいは上
記高精細テレビジョン信号を入力する信号入力手段と、
該入力手段から入力される映像信号に対し、画像の動き
に適応した輝度・色差信号分離を行う3次元Y/C分離
手段と、該3次元Y/C分離手段から出力される映像信
号と上記信号入力手段から入力される映像信号とを入力
し、上記信号入力手段から入力される映像信号が上記高
精細テレビジョン信号であった場合には上記高精細化信
号を用いて垂直補強信号を復元する垂直補強信号復元手
段と、該垂直補強信号復元手段が出力する垂直補強信号
と上記3次元Y/C分離手段が出力する映像信号とを入
力し走査線数525(有効走査線数480)本/2:1
インタレ−ス走査方式のワイドアスペクト比を有する映
像信号を作成する拡大フィルタ−手段と、該拡大フィル
タ−手段から出力される映像信号と上記3次元Y/C分
離手段から出力される映像信号とを入力し選択出力する
第1の選択手段と、を備える。
【0013】
【作用】上記3次元Y/C分離手段は、上記信号入力手
段から入力される映像信号に対し、フレ−ム間あるいは
フィ−ルド間の相関を利用して画像の動きに適応した輝
度・色差信号分離を行い、上記信号入力手段から入力さ
れる映像信号が上記高精細信号である場合には水平高精
細情報Yhを含まない映像信号を作成するように動作す
る。この結果、水平高精細情報Yhによる妨害は、発生
しなくなる。
【0014】また、上記垂直補強信号復元手段は、上記
信号入力手段から入力される映像信号が上記高精細テレ
ビジョン信号である場合には、画面上下部に時間軸圧縮
多重された高精細化信号を画面中央部の主映像信号に合
致するよに時間軸伸長し、上記3次元Y/C分離手段が
出力する映像信号と所定の処理を行なうことにより垂直
補強信号を復元する。
【0015】上記拡大フィルタ手段は、上記3次元Y/
C分離手段が出力する映像信号と上記垂直補強信号復元
手段が出力する映像信号とを入力し走査線数525(有
効走査線数480)本/2:1インタレ−ス走査方式の
ワイドアスペクト比を有する映像信号を作成する以上の
構成を採ることにより、上記拡大フィルタ手段からは、
上記ワイドテレビ用の比較的安価なディスプレイに表示
可能な480/2:1のワイドな映像信号を作成するこ
とができる。
【0016】さらに、上記第1の選択手段は、上記拡大
フィルタ手段から出力される映像信号と上記3次元Y/
C分離手段から出力される映像信号とを入力し選択出力
するよう動作する。これにより、現行テレビジョン信号
(NTSC信号形式の映像信号)を入力した場合でも、
3次元Y/C分離処理を行った出力を得ることができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。なお、本実施例の説明にあたっては、現行標準テレ
ビジョン信号として走査線数525本(有効走査線数4
80本)、フレ−ム周波数30Hz、飛び越し走査の映像
信号(以下、480/2:1と記す)であるNTSC信
号と、高精細テレビジョン信号として、上記従来例に示
したメインパネル部の有効走査線数360本、上下バ−
部の有効走査線数120本のレタ−ボックス表示の表示
形式を採るEDTV−II信号を例にとり説明する。
【0018】図1は本発明の実施例を示すブロック図で
ある。図1において、101は入力端子、102は拡大
フィルタ部、103は3次元輝度・色差分離回路(以
下、3次元Y/C分離回路と記す)、104は選択回
路、105は時間軸伸長回路、106は垂直補強信号作
成回路、107は垂直フィルタ、108は水平ロ−パス
フィルタ(以下、水平LPFと記す)、109は垂直拡
大回路、110は水平ハイパスフィルタ(以下、水平H
PFと記す)、111は加算器、112は出力端子、1
13は垂直補強信号復元部である。本発明は、EDTV
II信号受信時に、同図に示す3次元Y/C分離回路10
3にて、上記従来例に示した水平高精細情報Yhを除去
し、さらに、ワイドアスペクトな画像を再生する際、拡
大フィルタ部102にて、垂直補強信号Vtを用いた拡
大処理を行ない垂直方向の高画質化を図った480/
2:1のワイド信号を作成している所に特徴がある。以
下、図1の動作について説明する。
【0019】入力端子101には、EDTV−II信号
や、NTSC信号等、480/2:1の映像信号が入力
する。図1における選択回路104は、上記入力端子1
01から入力する映像信号の種類に応じてそれぞれ異な
った働きをする。例えば、入力端子101より上記従来
例で示した図2の表示形式を持つEDTV−II信号が入
力した場合、選択回路104はd側を選択出力するよう
動作する。また、入力端子101より上記EDTV−II
信号以外の映像信号が入力した場合、選択回路104は
c側を選択出力するよう動作する。そこで、先ず始めに
入力端子101より上記EDTV−II信号以外の映像信
号、例えばNTSC信号が入力した場合、即ち、選択回
路104がc側を選択している場合の動作について説明
する。
【0020】入力端子101より入力したNTSC信号
は選択回路102を介して3次元Y/C分離回路103
に入力する。3次元Y/C分離回路103では、クリア
ビジョン普及促進協議会編「クリアジジョンハンドブッ
ク」等、市販の文献に示されるY/C分離処理、即ち、
色差信号Cを変調する際に用いる色副搬送波fscの性質
(図3に示すようにライン間・フレ−ム間で位相が反転
していること)を利用し、輝度信号Yと色差信号Cをラ
イン間あるいはフレ−ム間の演算を行って分離する処理
を行なう。この際、上記Y/C分離処理は、画像のライ
ン・フィ−ルド・フレ−ム間の相関性を利用した画像の
動き検出を行い、静止画時:フレ−ムコムフィルタ処
理、動画時:ラインコムフィルタ処理という様に、画像
の動きに合わせて適応的に切り換える処理を行なう構成
を採っている。また、上記3次元Y/C分離処理におい
て、静止画時の信号処理は、上記フレ−ムコムフィルタ
処理に加え、吹抜著「画像のディジタル信号処理 増補
版」等の文献に示されるフィ−ルドコムフィルタ処理も
行なう構成としている。これは、後述するEDTV−II
信号では、従来例で述べた様に、メインパネル部におい
て水平高精細情報Yhが副搬送波μ0で周波数多重され
ており、この信号成分が図4に示すように色差信号と共
役な位置に存在することによる。従って、フレ−ム間の
信号処理のみでは色差信号Cに上記水平高精細情報Yh
が漏れ込んでしまう。そこで、上記副搬送波μ0の位相
が時間と共に下がる成分(フィ−ルド間で下方向に隣合
わせた走査線間で同一の位相関係)となっている性質を
利用し、フィ−ルドコムフィルタを用いて色差信号Cへ
の水平高精細情報Yhの漏れ込みを防止する。
【0021】上記Y/C分離処理を行なった映像信号
は、選択回路104を介して出力端子112から出力さ
れる。
【0022】次に、入力端子101より上記EDTV−
II信号が入力した場合、即ち、選択回路104がd側を
選択出力している場合の動作について説明する。
【0023】入力端子101から入力されるEDTV−
II信号の内、メインパネル部の映像信号は、3次元Y/
C分離回路103で上記同様の信号処理を行って妨害
(水平高精細情報Yh)を含まない映像信号を得、拡大
フィルタ部102の垂直拡大回路109、垂直フィルタ
107および、垂直補強信号復元部113の垂直補強信
号作成回路106に出力する。また、上記EDTV−II
信号の内、垂直補強信号が多重された上下バ−部の映像
信号は、垂直補強信号復元部113で復元し、拡大フィ
ルタ部102の垂直フィルタ107に入力する。そこ
で、まず始めに図5,図6を用いて上下バ−部の信号処
理動作を説明する。
【0024】図5は、垂直補強信号復元部113にて上
下バ−部に多重された垂直補強信号の復元動作を説明す
る図であり、走査線構造を示している。同図においてA
は到来信号を、Vtは垂直補強信号を示している。時間
軸伸長回路105では、上下バ−部に時間圧縮多重され
た垂直補強信号Vtを3倍に時間軸伸長し、上記図2の
従来例で示した伝送画像作成方法とは逆に、図5に示す
位置のVt(=A'−A)を作成し、垂直補強信号作成
回路106に出力する。
【0025】垂直補強信号作成回路106には、図5に
示す垂直補強信号Vtと上記3次元Y/C分離回路10
3から得る映像信号(図5のA)が入力する。補間走査
線作成回路106では、図5のAとVtとを演算し、上
記図2の従来例で示した360/2:1の垂直補強信号
A'を復元し、垂直フィルタ107に出力する。次に、
垂直フィルタ107の動作について、図6を用いて説明
する。
【0026】図6は、EDTV−II信号におけるメイン
パネル部(360/2:1)の走査線A(A,B,C,
D…)と、上記垂直補強信号作成回路106で作成した
垂直補強信号(360/2:1)の走査線A'(A',
B',C',D'…)とを合わせて、360/1:1(3
60本/1フィ−ルド)に相当する走査線の構造を示し
ている。垂直フィルタ107では、上記走査線から4/
6倍の走査線(480/2:1)を作成する垂直フィル
タの動作を実現している。図6において、丸印は360
/2:1のメインパネル部の走査線構造を、三角印は3
60/2:1の垂直補強信号の走査線構造を、さらに、
2重丸印は垂直フィルタ107で新たに作成する480
/2:1の走査線構造をそれぞれ示しており、偶数フィ
−ルドと奇数フィ−ルドとを合わせて示している。以
下、信号処理原理について偶数フィ−ルドから順に説明
する。
【0027】偶数フィ−ルドにおいて、走査線6本から
4本に変換する際には、少なくとも2本の走査線を用い
た垂直ロ−パスフィルタ処理を行なう。この際、垂直ロ
−パスフィルタ処理に用いる係数は、図6に示すように
2ライン周期で切り換えて制御する。本例の場合、例え
ば、走査線α=A,β=(1/2)B×(1/2)A',γ=B'…
といった処理を行ない、4/6倍の垂直フィルタ処理を
実現する。一方、奇数フィ−ルドにおいても、上記偶数
フィ−ルド同様の垂直ロ−パスフィルタ処理を行なって
4/6倍の映像信号を作成するが、垂直ロ−パスフィル
タに用いる係数を上記偶数フィ−ルドの時と同一にする
と、垂直フィルタ処理後の走査線の重心位置が1/8ラ
イン分ずれてしまい、上記偶数フィ−ルドの走査線との
インタレ−ス関係が崩れてしまう。従って、奇数フィ−
ルドにおいては、例えば、α=(1/4)A×(3/4)A',β
=(3/4)B×(1/4)A'…といった様に、偶数フィ−ルド
と奇数フィ−ルドとで係数を切り換えて制御することに
より、4/6倍の垂直フィルタ処理を行なう。以上の信
号処理を行なうことにより、偶数フィ−ルドと奇数フィ
−ルドとで正確にインタレ−ス関係を保った4/6倍の
垂直フィルタ処理を実現する。
【0028】上記垂直フィルタ処理により得る映像信号
は、メインパネル部の映像信号(走査線)360/2:
1と、順次走査用に伝送されてくる360/2:1の垂
直補強信号とを合わせ、360/1:1(360本/1
フィ−ルド)に相当する映像信号から垂直ロ−パスフィ
ルタ処理を行なって480/2:1の映像信号を作成す
る為、垂直高域の信号成分があった場合でも垂直方向の
折り返し成分は原理的に発生しない。しかし、上記時間
軸伸長された垂直補強信号は、従来例に示したように水
平周波数帯域が約1.4MHzとなっている。この為、水
平高域の信号成分に関しては、走査線の重心位置も上記
インタレ−ス関係を全く保っていない。従って本発明で
は、上記垂直フィルタ107の出力する映像信号を水平
LPF108に入力して、水平低域成分を抽出(水平周
波数約1.4MHzに帯域制限)し、水平低域・垂直高域
の信号成分を作成する。
【0029】しかし、このままでは水平高域の信号成分
が全て失われてしまう。この為、本発明では以下に説明
する様に、水平高域の信号成分については、メインパネ
ル部の映像信号のみを用いた信号処理にて得る構成とし
ている。次に、垂直拡大回路109の動作について、図
7を用いて説明する。
【0030】図7は、EDTV−II信号におけるメイン
パネル部(360/2:1)の走査線構造および、この
走査線から4/3倍の走査線(480/2:1)を作成
する際の信号処理原理を示している。図7において、丸
印は360/2:1の走査線構造を、2重丸印は垂直拡
大回路109で新たに作成する480/2:1の走査線
構造をそれぞれ示しており、偶数フィ−ルドと奇数フィ
−ルドとを合わせて示している。
【0031】偶数フィ−ルドにおいて、走査線3本から
4本に拡大処理する際には、少なくとも2本の走査線を
用いた直線補間処理を行なう。この際、直線補間に用い
る係数は、図7に示すように4ライン周期で切り換えて
制御する。本例の場合、例えば、走査線α=A,β=(3
/4)B×(1/4)A,γ=(2/4)C×(2/4)B,δ=(1/4)D
×(3/4)C,α'=D…といった処理を行ない、4/3倍
拡大を実現する。一方、奇数フィ−ルドにおいても、上
記偶数フィ−ルド同様の直線補間処理を行なって4/3
倍拡大を実現するが、直線補間に用いる係数を上記偶数
フィ−ルドの時と同一にすると、上記図6で示した垂直
フィルタ処理原理と同様に、拡大処理後の走査線の重心
位置が1/8ライン分ずれてしまい、上記偶数フィ−ル
ドの走査線とのインタレ−ス関係が崩れてしまう。従っ
て、奇数フィ−ルドにおいては、例えば、α=(1/8)B
×(7/8)A,β=(7/8)B×(1/8)A,γ=(5/8)C×(3/
8)B,δ=(3/8)D×(5/8)C,α'=(1/8)E×(7/8)D
…といった様に、偶数フィ−ルドと奇数フィ−ルドとで
係数を切り換えて制御することにより、4/3倍拡大を
行なう。以上の信号処理を行なうことにより、偶数フィ
−ルドと奇数フィ−ルドとで正確にインタレ−ス関係を
保った4/3倍拡大処理を実現する。
【0032】ここで、新たに作成した480/2:1の
映像信号の内、水平低域の信号成分については上記垂直
フィルタ回路107にて作成済みである。従って本発明
では、上記垂直拡大処理回路109の出力する映像信号
を水平HPF110に入力して、水平高域成分を抽出
(水平周波数約1.4MHz以上)する。
【0033】以上の信号処理を行なう事により、上記水
平HPF110からは480/2:1の水平高域成分
が、また上記水平LPF108からは480/2:1の
水平低域・垂直高域の信号成分を得ることがでる。これ
らの映像信号を加算器111に入力し、合成した出力を
選択回路104を経て出力端子112から出力する。
【0034】以上、本実施例では、EDTV−II信号を
処理する場合、水平低域・垂直高域の信号成分を持つ上
記垂直補強信号を利用することにより、上記従来例に示
したワイドテレビ用の比較的安価な標準速ワイドディス
プレイに表示するための高画質な480/2:1のワイ
ド信号を作成することが可能となると同時に、従来のE
DTV−IIデコ−ダに用いられていた標準速/倍速変換
周辺の回路も削除することができ、低コスト化を図るこ
とが可能となる。
【0035】さらに、本実施例ではEDTV−II信号の
メインパネル部に周波数多重される水平高精細情報Yh
を、上記3次元Y/C分離回路103にて除去するた
め、水平高精細情報Yhを復元するための復調回路や周
辺回路を削減でき、低コスト化を図れると同時に、上記
NTSC信号が入力された場合でも、上記同様の3次元
Y/C分離処理を行った出力を得ることができる。
【0036】次に、本発明の他の実施例を図8を用いて
説明する。図8において、図1と同一の符号を記した部
品は同一の動作をするものとする。
【0037】図8において、801,802,805は
ロ−パスフィルタ、803は減算器、804は水平フィ
ルタ部である。図8は、図1に比べ、水平LPF108
の位置を垂直補強信号作成回路106の前段に、また水
平HPFの位置を垂直拡大回路109の前段に構成した
例を示している。
【0038】図8において、水平LPF801と水平L
PF802は、上記図1に示す水平LPF108と同一
の周波数特性を有し、さらに減算器803と水平LPF
802とで構成した水平HPFは、上記図1に示す水平
HPF110と同一の周波数特性を有する。従って、本
実施例における垂直拡大回路109から出力される映像
信号は、上記図1の水平HPF110から出力される映
像信号と同じ信号成分を有する事となる。また、垂直補
強信号作成回路106の前段に水平LPF801,80
5を構成することにより、同回路106から出力される
映像信号は、基の水平周波数帯域1.4MHzに帯域制限
されている。さらに、垂直フィルタ107に入力する映
像信号も予め水平方向の周波数帯域を制限している為、
垂直フィルタ107から出力される映像信号も上記水平
LPF108から出力される映像信号と同じ信号成分を
有する事となる。
【0039】以上の構成を採ることにより、上記第1の
実施例と同様の効果を得ることができる。また、本実施
例の構成を採れば、メインパネル部の垂直拡大処理回路
109以前、及び垂直補強信号作成回路106の出力部
にて、それぞれの信号成分AおよびA'を抽出すること
が可能となる。この為、本システムを拡張し、改良や高
機能化を図る際、上記信号成分を動き検出回路や、ノイ
ズリディユ−サ回路等に用いることができ、使い勝手の
良いシステムとすることができる。言い替えると、本実
施例の様に、上記信号成分AおよびA'を出力できる構
成を採ることにより、システムの使い勝手が向上すると
言うことが出来る。
【0040】また、図8において、水平LPF802か
ら出力する映像信号と、水平LPF805から出力する
映像信号とは同一成分であり、例えば、水平LPF80
5を削除し、代わりに水平LPF802から出力する映
像信号を垂直補強信号作成回路106に入力する構成を
採る場合も本発明に含まれる。同様にして、水平LPF
805,801を垂直補強信号作成回路106の出力部
に構成し、水平LPFを1つ削減する等、上記各種の水
平LPF,水平HPFは、上記垂直補強信号復元部11
3や、上記拡大フィルタ部102内部であれば如何なる
場所に構成した場合でも本発明に含まれる。(何故な
ら、線形な信号処理経路において線形処理を行なう構成
要素の入替えを行なっても、出力される信号は原理的に
変化せず、本発明の本質は変わらない為。)次に、本発
明のさらに他の実施例を図9を用いて説明する。図9に
おいて図1と同一の符号を記した部品は同一の動作をす
るものとする。
【0041】図9において、1101,は水平LPF、
1102は水平HPF,1103は加算器である。図9
は図1および図8に示した構成に比べ、拡大フィルタ部
102の垂直拡大回路109を除いた構成とし低コスト
化を図った点が特徴である。
【0042】図9において、水平LPF1101は上記
図1に示す水平LPF108と同一の周波数特性を有
し、また、水平HPF1102は上記図1に示す水平H
PF110と同一の周波数特性を有する。従って、本実
施例における垂直補強信号復元部113から出力される
映像信号は、上記図8と同様、純粋な垂直補強信号(図
2(c)のA'あるいは図6のA',B',C',D'…相
当)が出力されることとなり、この信号は拡大フィルタ
部102に入力する。
【0043】拡大フィルタ部102では、図6で示した
垂直フィルタ処理を用いて480/2:1のワイド信号
を作成する。この信号処理原理について上記図6を用い
て説明する。
【0044】本実施例では、水平HPF1102にて、
図6のA,B,C,D…に相当する映像信号の水平高域
成分を抽出し、加算器1103にて上記垂直補強信号と
合成する。従って、図6のA',B',C',D'…には上
記A,B,C,D…の水平高域成分が合成されることと
なる。即ち、本実施例では、水平低域については上記図
1同様の信号成分を得、水平高域については、図6の
A',B',C',D'…をA,B,C,D…に置き換えて
垂直フィルタ処理を行なう構成を採る。従って、水平高
域の信号成分については、メインパネル部の映像信号を
2度書きして垂直補強信号相当として扱い、480/
2:1のワイド信号を作成する。
【0045】以上の構成を採ることにより、上記図1,
図8に示す構成と比べ、拡大フィルタ部102の回路規
模を約1/2に削減し、低コスト化を図ることができ
る。
【0046】これまでの実施例では、EDTV−II信号
として、図2に示す360/2:1の領域にメインパネ
ルの映像信号を、120/2:1の領域に上下バ−部の
映像信号をそれぞれ割り当てるタイプを例にとり説明し
たが、本発明はこれに限らない。
【0047】例えば、上記以外にも400/2:1の領
域にメインパネルの映像信号を、80/2:1の領域に
上下バ−部の映像信号をそれぞれ割り当てるタイプ(タ
イプ2)や、図2(a)に示す映像信号として480/
2:1の映像信号から直接にメインパネルの映像信号を
400/2:1の領域に変換し、また上下バ−部の映像
信号も同様にして80/2:1の領域にそれぞれ割り当
てるタイプ(タイプ3)、また、前記同様に図2(a)
に示す映像信号として480/2:1の映像信号から直
接にメインパネルの映像信号を360/2:1の領域に
変換し、また上下バ−部の映像信号も同様にして120
/2:1の領域にそれぞれ割り当てるタイプ(タイプ
4)等、EDTV−II信号の伝送規格として様々な方式
が提案されている。
【0048】上記タイプ2の方式でEDTV−II信号が
作成された場合、上下バ−部に多重される垂直補強信号
Vtの時間圧縮率は、80/400=1/5となる。従
って、水平周波数帯域約4.2MHzのNTSC方式とコ
ンパチブルな方式であるEDTV−II方式で送信される
上記垂直補強信号Vtの水平周波数帯域も、約4.2MH
z×(1/5)=約0.85MHzとなる。一方、上記実施
例においては、各水平LPF108,801,802,
805,1101や水平HPF110,1102のカッ
トオフ周波数を、上記垂直補強信号Vtの水平周波数帯
域に制限して用いていた。従って、上記タイプ2の方式
でEDTV−II信号が作成された場合は、上記各フィル
タのカットオフ周波数を約0.85MHz以下に制限して
用いれば良い。
【0049】上記同様に、タイプ3の方式でEDTV−
II信号が作成された場合、垂直補強信号Vtの水平周波
数帯域は、約4.2MHz×(80/480)=約0.7MH
zとなる。従って、上記タイプ3の方式でEDTV−II
信号が作成された場合は、上記水平LPF108,80
1,802,805,1101や水平HPF110,1
102のカットオフ周波数を、約0.7MHz以下に制限
して用いれば良い。
【0050】また、タイプ4の方式でEDTV−II信号
が作成された場合も上記同様にして、垂直補強信号Vt
の水平周波数帯域は、約4.2MHz×(120/480)
=約1.05MHzとなる。従って、上記タイプ4の方式
でEDTV−II信号が作成された場合は、上記水平LP
F108,801,802,805,1101や水平H
PF110,1102のカットオフ周波数を、約1.0
5MHz以下に制限して用いれば良い。
【0051】この様に、上記水平LPF及び上記水平H
PFのカットオフ周波数は、上記時間軸伸長手段105
の時間伸長率Nと到来信号の映像帯域(約4.2MHz)
とで決定し、EDTV−II信号の作成方法に応じて、カ
ットオフ周波数=映像信号帯域×(1/N)に設定してシ
ステムを構成する。このカットオフ周波数は、厳密に上
記映像信号帯域の1/Nの周波数に設定しなくても、例
えば、上記水平LPFのカットオフ周波数をf(LP
F)とし、上記水平HPFのカットオフ周波数をf(H
PF)とした場合に、f(LPF)>f(HPF)なる
関係、即ちf(LPF)以上の成分とf(HPF)以下
の成分を重ねる様に設定したり、あるいは逆に、f(L
PF)<f(HPF)なる関係、即ちf(LPF)以上
の成分とf(HPF)以下の成分が重ならない様に設定
しても良い。
【0052】また、上記各タイプに応じて、垂直補強信
号Vtの作成方法は図2(c)に示す方法とは異なる方
式を採ることとなりるが、上記図1,8,9における垂
直補強信号作成回路106にて、エンコ−ダと逆の処理
を行うことにより、簡単に対応できることは言うまでも
ない。
【0053】さらに、上記同様メインパネル部および上
下バ−部に割り当てる走査線数が異なると、当然、上記
垂直拡大回路109や、上記垂直フィルタ107におけ
る走査線の作成方法も異なってくる。しかし、この場合
も、上記各タイプに応じ、例えばタイプ2の場合、垂直
拡大回路109を走査線5本から6本を作成する拡大回
路として、垂直フィルタ107を走査線5本から3本を
作成するフィルタとして、それぞれ動作させれば簡単に
対応できることは言うまでもない。
【0054】次に、上記図1,図8,図9に示した実施
例が適応される製品として、本発明を組み込んだテレビ
セットを構成した場合の一実施例について図10を用い
て説明する。図10において、図1,図8および図9と
同一の符号を記した部品は同一の動作をするものとす
る。
【0055】図9において、901は受信処理部、90
2はワイド化処理部、903,905はアンテナ、90
4は地上波チュ−ナ、906は衛星波チュ−ナ、907
はMUSE−NTSCコンバ−タ(以下、M−Nコンと
記す)、910は外部信号入力端子、908,909,
911は選択回路、912は上記図1あるいは図8に示
した信号処理回路が内蔵されているテレビジョン信号処
理回路、913はワイド処理回路、914は選択回路、
915はアスペクト比16:9の標準速ワイドディスプ
レイ、916は上記各信号処理部を制御する制御マイコ
ン、917は方式判別回路、918は判別部である。以
下、動作を説明する。
【0056】アンテナ903には地上波、即ちNTSC
信号や、EDTV−II信号が入力し、地上波チュ−ナ9
04にて復調され選択回路908に入力する。
【0057】また、アンテナ905には衛星波、即ちN
TSC信号やMUSE信号が入力し、衛星波チュ−ナ9
06にて復調され選択回路908およびM−Nコン90
7に入力する。ここで、衛星波チュ−ナ906が出力す
る映像信号がMUSE信号であった場合、M−Nコン9
07は、テレビ技術 '89年10月号pp.31〜45
「MUSE−NTSCコンバ−タの詳解」等に記載の変
換処理を行ない、MUSE信号をNTSC信号に変換し
て、選択回路909に出力すると同時に、MUSE信号
の受信状態を示すMUSEロック信号を作成し判別部9
18の方式判別回路917に出力する。
【0058】選択回路909は、上記選択回路908と
上記M−Nコンとの出力する映像信号を入力し、選択出
力する。
【0059】一方、外部信号入力端子910からは、V
TRやレ−ザディスク、VDP等、テレビジョン信号再
生装置(パッケ−ジメディア)の出力するテレビジョン
信号が入力する。選択回路911は、上記外部信号入力
端子910から得る映像信号と、上記選択回路909か
ら得る映像信号とを入力し、テレビジョン信号処理回路
912及び方式判別回路917に選択出力する。また、
ここで言うテレビジョン信号(NTSC信号形式の映像
信号)の中には、EDTV−II信号が含まれていること
は言うまでもない。
【0060】方式判別回路917では、上記MUSE信
号到来の判別の他、入力される映像信号の例えば、帰線
期間に多重される識別信号を利用して、EDTV−II信
号の到来判別や、入力信号の表示形態(例えば、アスペ
クト比4:3の信号、スクイズ形式の信号、レタ−ボッ
クス形式の信号等)を判別して、結果を制御マイコン9
16に出力する。
【0061】また、判別部918の制御マイコン916
は、上記方式判別回路917から出力される信号と、上
記MUSE−NTSCコンバ−タから出力されるMUS
Eロック信号とを入力し、ユ−ザの選局命令等にしたが
い制御信号を発生する。
【0062】ここで、上記選択回路908,909,9
11は、選局に従い、制御マイコン916から出力され
る制御信号により制御される。例えばユ−ザが、衛星で
送信されるMUSE信号放送チャンネルを選局した場
合、選択回路909はb側を、選択回路911もb側を
選択出力し、M−Nコン907の出力する映像信号をテ
レビジョン信号処理回路912に選択出力する。同様
に、ユ−ザが、地上波で送信されるNTSC信号放送チ
ャンネルを選局した場合、選択回路908はa側を、選
択回路909もa側を、また選択回路911はb側を選
択出力し、地上波チュ−ナ904の出力する映像信号を
テレビジョン信号処理回路912に選択出力する。即
ち、受信処理部901からテレビジョン信号処理回路9
12に出力する信号は、全てNTSC信号形式の映像信
号となっていれば良い。
【0063】上記受信処理部901から出力される映像
信号は、テレビジョン信号処理回路912に入力し、上
記図1および図8を用いて示した様に、EDTV−II信
号以外の映像信号に対しては3次元Y/C分離処理を、
またEDTV−II信号に対しては、垂直高精細情報を用
いた高画質な標準速ワイド信号作成処理を行ない、ワイ
ド処理回路913に出力する。
【0064】この際、上記3次元Y/C分離処理は、上
記 吹抜著「画像のディジタル信号処理 増補版」等の文
献に記載される様に、静止画時、フレ−ム間およびフィ
−ルド間の演算処理を行なう構成を採るため、映像信号
中のノイズ成分(特に時間空間周波数方向のノイズ成
分)を抑圧する働きも持つ。従って、上記3次元Y/C
分離処理は、上記M−Nコンの出力する映像信号中に含
まれる折り返し成分を除去する効果も有する。
【0065】ワイド処理回路913は、上記制御マイコ
ン916から出力される制御信号にしたがい、上記テレ
ビジョン信号処理回路912の出力する映像信号を、直
接、標準速ワイドディスプレイに出力したり、EDTV
−II信号以外の映像信号に対しては、水平・垂直方向の
圧縮・拡大処理を行ない標準速のワイド信号を出力する
様に動作する。
【0066】例えば、ワイド処理回路913の入力信号
として、アスペクト比4:3の標準のNTSC信号が入
力した場合、そのままアスペクト比16:9のワイドな
ディスプレイに表示すると、左右に間延びした表示画像
となってしまう。従ってこの場合には、制御マイコン9
16の制御信号にしたがって、水平方向の圧縮処理を行
ない、歪みの無い再生画像を得る。この際、表示画面の
左右にできる無画領域に上記以外の映像信号を表示でき
る構成としても本発明の本質は変わらない。
【0067】また、ワイド処理回路913に入力する映
像信号がNTSC信号であっても、映画ソフトの様に横
長の表示形態を持つ映像信号であった場合、制御マイコ
ン916の制御信号にしたがって、垂直方向の拡大処理
を行ない、歪みの無い再生画像を得る。この際、前記信
号の映像部分のアスペクト比と表示するディスプレイの
アスペクト比の関係より、垂直方向の拡大率を可変でき
る構成としても本発明の本質は変わらない。以上の信号
処理を行なった映像信号は、選択回路914に入力す
る。
【0068】選択回路914には、上記ワイド処理回路
913の出力する映像信号と、上記テレビジョン信号処
理回路912の出力する映像信号とが入力し、制御マイ
コン916の制御信号にしたがって選択出力する。本選
択回路914は、ワイド化処理部902に入力する映像
信号の形態が、EDTV−II信号処理時等の様に、ワイ
ドディスプレイの画面いっぱいに映像信号を表示できる
ワイド信号(スクイズ形式の映像信号)である場合には
S側を、前記以外の場合にはW側を選択出力する様に動
作する。
【0069】上記信号処理を行なった映像信号は、アス
ペクト比16:9の標準速ワイドディスプレイ915に
入力し、歪みの無い再生画像を得る。
【0070】以上、本実施例では、図1,図8,図9に
示した実施例が適応される製品として、テレビセットを
構成した場合について説明した。本実施例によれば、図
1,図8,図9に示した実施例に加え、新たに受信処理
部901とワイド化処理部902およびアスペクト比1
6:9の標準速ワイドディスプレイ915を設けた構成
を採る事により、テレビセットに適応することが可能と
なる。
【0071】次に、上記図1,図8,図9に示した実施
例が適応される製品として、本発明を組み込んだVTR
等の記録再生可能な装置を構成した場合の一実施例につ
いて図11を用いて説明する。図11において、図10
と同一の符号を記した部品は同一の動作をするものとす
る。
【0072】図11において、1001は選択回路、1
002は記録部、1003は再生部、1004は記録再
生用のヘッド部、1005は出力端子、1006は記録
再生部である。本実施例は、VTR等の記録再生装置に
おいて、図1,図8,図9に示す実施例を適応した構成
を示しており、上記受信処理部901と上記テレビジョ
ン信号処理回路912の間に、選択回路1001を挿入
し、記録再生部1006の再生信号に対しても上記同様
の高画質化信号処理が行なわれるように構成した点が特
徴である。
【0073】図11において、記録再生部1006は、
VTRの一般的な記録再生部を示しており、ワイド化処
理部902の出力する映像信号を記録部1002に入力
し、ヘッド部1004を介して磁気テ−プ等の記録媒体
に映像信号を記録する。また、再生時は、上記記録媒体
(この場合は磁気テ−プ)に記録された信号を、ヘッド
部1004を介して再生部1003に入力し、上記記録
部1002と逆の信号処理を行なって再生信号を作成す
る。前記再生部1003の出力信号は、上記選択回路1
001に入力する。
【0074】VTR等の記録再生装置において、テ−プ
等の媒体に記録された映像信号は、上記受信処理部90
1から出力する全て種類の映像信号が含まれていると考
えて差し支えない。例えば、ディジタル記録・再生が可
能なVTRを用いれば、劣化の少ないEDTV−II信号
の記録・再生ができるであろう。従って、本実施例で
は、図11に示す記録再生部1006が出力する映像信
号を一旦、選択回路1001にフィ−ドバックする構成
を採る。選択回路1001は、制御マイコン916の制
御信号にしたがって、再生時のみM側を選択し、前記以
外の場合にはJ側を選択出力するよう動作する。選択回
路1001の出力信号はテレビジョン信号処理回路91
2、ワイド化処理部902にて所望の信号処理が行なわ
れ出力端子1005に出力される。以上の構成を採るこ
とにより、テ−プ等の媒体に記録された映像信号でも、
上記図9同様の効果を得ることができる。また、図11
において1004に示すヘッド部が光学方式ビデオディ
スク等の媒体に対して記録・再生可能なヘッドとなって
も本発明に含まれることは自明であろう。
【0075】以上、本実施例によれば、図9に示した実
施例に加え、新たに選択回路1001と記録再生部10
06を設けた構成を採る事により、記録再生装置に適応
することが可能となる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、EDTV−II信号を処
理する場合、水平低域・垂直高域の信号成分を持つ上記
垂直補強信号を利用することにより、比較的安価な標準
速ワイドディスプレイに表示するための高画質な480
/2:1標準速信号を作成することが可能なテレビジョ
ン信号処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】EDTV−II方式の説明図である。
【図3】色副搬送波(fsc)と、EDTV−II信号のメ
インパネル部に周波数多重される水平高精細信号Yhの
副搬送波(μ0)との位相関係を示す図である。
【図4】水平高精細信号Yhの副搬送波μ0で変調さ
れ、色差信号と共役な位置に多重された水平高精細信号
Yhの位置を示す図である。
【図5】本発明の実施例の垂直補強信号作成回路の原理
を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施例の垂直フィルタの原理を説明す
る説明図である。
【図7】本発明の実施例の垂直拡大回路の原理を説明す
る説明図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
101…入力端子、102,104…選択回路、103…3次元Y/
C分離回路、105…時間軸伸長回路、106…垂直補強信号
作成回路、107…垂直フィルタ、108…水平LPF、109
…垂直拡大回路、110…水平HPF、111…加算器、112
…出力端子、801,802…水平LPF、803…減算器、901
…受信処理部、902…ワイド化処理部、903,905…アン
テナ、904,906…チュ−ナ、907…MUSE−NTSC
コンバ−タ、908,909,911…選択回路、910…外部信号
入力端子、912…テレビジョン信号処理回路、913…ワイ
ド処理回路、914…選択回路、915…ワイドディスプレ
イ、917…方式判別回路、918…判別部、1001…選択回
路、1002…記録部、1003…再生部、1004…ヘッド部、10
05…出力端子、1006…記録再生部、1101…水平LPF,
1102…水平HPF、1103…加算器である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現行テレビジョン信号(NTSC信号形式
    の映像信号)と、現行方式と両立性を有し、画面中央部
    で主映像信号を、画面の上下部で高精細化信号を伝送す
    るレタ−ボックス方式の高精細テレビジョン信号とを処
    理するテレビジョン信号処理装置において、上記現行テ
    レビジョン信号あるいは上記高精細テレビジョン信号を
    入力する信号入力手段と、該入力手段から入力される映
    像信号に対し、画像の動きに適応した輝度・色差信号分
    離を行う3次元Y/C分離手段と、該3次元Y/C分離
    手段から出力される映像信号と上記信号入力手段から入
    力される映像信号とを入力し、上記信号入力手段から入
    力される映像信号が上記高精細テレビジョン信号であっ
    た場合には上記高精細化信号を用いて垂直補強信号を復
    元する垂直補強信号復元手段と、該垂直補強信号復元手
    段が出力する垂直補強信号と上記3次元Y/C分離手段
    が出力する映像信号とを入力し走査線数525(有効走
    査線数480)本/2:1インタレ−ス走査方式のワイ
    ドアスペクト比を有する映像信号を作成する拡大フィル
    タ−手段と、該拡大フィルタ−手段から出力される映像
    信号と上記3次元Y/C分離手段から出力される映像信
    号とを入力し選択出力する第1の選択手段と、を備えた
    ことを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記拡大フィルタ手段
    は、上記3次元Y/C分離手段から出力する映像信号の
    水平高域成分について走査線数525(有効走査線数4
    80本)/2:1インタレ−スの映像信号を作成する第
    1の垂直拡大手段と、上記垂直補強信号復元手段から出
    力する映像信号と上記上記3次元Y/C分離手段から出
    力する映像信号の水平低域成分について走査線数525
    (有効走査線数480本)/2:1インタレ−スの映像
    信号を作成する第1の垂直フィルタ手段と、該第1の垂
    直フィルタ手段が出力する映像信号と上記第1の垂直拡
    大手段が出力する映像信号とを合成する合成手段と、を
    備えたことを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記垂直補強信号復元
    手段は、上記信号入力手段から入力される映像信号が上
    記高精細テレビジョン信号であった場合、画面上下部の
    高精細化信号を画面中央部の主映像信号に合致するよに
    伸長する処理を行う時間軸伸長手段と、該時間軸伸長手
    段が出力する映像信号と上記3次元Y/C分離手段が出
    力する映像信号とを入力し垂直補強信号を作成する垂直
    補強信号作成手段と、を備えたことを特徴とするテレビ
    ジョン信号処理装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記垂直補強信号復元
    手段は、上記信号入力手段から入力される映像信号が上
    記高精細テレビジョン信号であった場合、画面上下部の
    高精細化信号を画面中央部の主映像信号に合致するよう
    に伸長する処理を行う時間軸伸長手段と、該時間軸伸長
    手段が出力する映像信号の水平低域成分を抽出する第1
    の水平ロウパスフィルタ手段と、上記3次元Y/C分離
    手段が出力する映像信号の水平低域成分を抽出する第2
    の水平ロウパスフィルタ手段と、該第2の水平ロウパス
    フィルタ手段が出力する映像信号と上記第1の水平ロウ
    パスフィルタ手段が出力する映像信号とを入力し垂直補
    強信号を作成する垂直補強信号作成手段と、を備えたこ
    とを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、上記拡大フィルタ手段
    は、上記3次元Y/C分離手段から出力する映像信号の
    水平高域成分を抽出する第1の水平ハイパスフィルタ手
    段と、該第1の水平ハイパスフィルタ手段から出力する
    映像信号と上記垂直補強信号復元手段から出力する映像
    信号とを入力し合成する合成手段と、該合成手段が出力
    する映像信号と上記3次元Y/C分離手段から出力する
    映像信号とを入力し走査線数本(有効走査線数480
    本)/2:1インタレ−スの映像信号を作成する第2の
    垂直フィルタ手段と、を備えたことを特徴とするテレビ
    ジョン信号処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1,5において、上記垂直補強信号
    復元手段は、上記信号入力手段から入力される映像信号
    が上記高精細テレビジョン信号であった場合、画面上下
    部の高精細化信号を画面中央部の主映像信号に合致する
    ように伸長する処理を行う時間軸伸長手段と、該時間軸
    伸長手段が出力する映像信号と上記3次元Y/C分離手
    段が出力する映像信号とを入力し垂直補強信号を作成す
    る垂直補強信号作成手段と、該垂直補強信号作成手段か
    ら出力する映像信号の水平低域成分を抽出する第3の水
    平ロ−パスフィルタ手段と、を備えたことを特徴とする
    テレビジョン信号処理装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、上記第1の選択手段
    は、上記信号入力手段から入力される映像信号が上記高
    精細テレビジョン信号であった場合、上記垂直フィルタ
    手段の出力する映像信号を選択出力し、到来信号が上記
    高精細テレビジョン信号以外の映像信号であった場合に
    は上記3次元Y/C分離手段の出力する映像信号を選択
    出力する選択手段であることを特徴とするテレビジョン
    信号処理装置。
  8. 【請求項8】請求項4,6において、上記第1、第2、
    第3の水平ロ−パスフィルタ手段のカットオフ周波数
    は、上記時間軸伸長手段の時間伸長率N(N>1の自然
    数)と、上記信号入力手段から入力される映像の周波数
    帯域(約4.2MHz)とで決定し、カットオフ周波数=
    映像信号帯域×(1/N)以下に設定することを特徴とす
    るテレビジョン信号処理装置。
  9. 【請求項9】請求項5において、上記第1の水平ハイパ
    スフィルタ手段のカットオフ周波数は、上記時間軸伸長
    手段の時間伸長率N(N>1の自然数)と、上記信号入
    力手段から入力される映像の周波数帯域(約4.2MH
    z)とで決定し、カットオフ周波数=映像信号帯域×(1
    /N)以上に設定することを特徴とするテレビジョン信
    号処理装置。
  10. 【請求項10】請求項2において、上記第1の垂直拡大
    手段は、上記信号入力手段から入力される映像信号がレ
    タ−ボックス方式の上記高精細テレビジョン信号であっ
    て、画面中央部の主映像信号の有効走査線数がN(N<
    480以下の自然数)本の形式であった場合に、画面中
    央部の有効走査線数を480/N倍に拡大する拡大器と
    して動作することを特徴とするテレビジョン信号処理装
    置。
  11. 【請求項11】請求項2において、上記第1の垂直フィ
    ルタ手段は、上記信号入力手段から入力される映像信号
    がレタ−ボックス方式の上記高精細テレビジョン信号で
    あって、画面中央部の主映像信号の有効走査線数がN
    (N<480以下の自然数)本の形式であった場合に、
    画面中央部の有効走査線を240/N倍に間引く垂直フ
    ィルタとして動作することを特徴とするテレビジョン信
    号処理装置。
  12. 【請求項12】地上波・衛星波またはテレビジョン信号
    再生装置等のパッケ−ジメディアからテレビジョン信号
    を受信・入力し、現行テレビジョン放送波と、現行方式
    と両立性を有し、画面中央部で主映像信号を、画面の上
    下部で高精細化信号を伝送するレタ−ボックス方式の高
    精細テレビジョン信号(以下、EDTV−II信号と記
    す)とを受信して現行テレビジョン方式の映像信号を出
    力する現行テレビジョン放送受信回路と、現行テレビジ
    ョン信号を入力する入力回路と、高品位テレビジョン放
    送波を受信し、現行テレビジョン方式の映像信号に変換
    して出力すると同時に高品位テレビジョン信号の受信状
    態を示す識別信号を出力する高品位−現行テレビジョン
    信号変換回路とを備えた受信処理手段と、該受信処理手
    段から出力する映像信号と上記高品位−現行テレビジョ
    ン信号変換回路から出力する識別信号とを入力し上記受
    信処理手段から出力する映像信号の方式判別を行なう方
    式判別手段と、該方式判別手段の出力信号にしたがって
    上記受信処理手段が出力する映像信号が上記EDTV−
    II信号であった場合、該映像信号をスクイズ形式の映像
    信号(以下、ワイド信号と記す)に変換し、上記EDT
    V−II信号以外のテレビジョン信号が入力した場合、前
    記映像信号に対して動き適応型のノイズ除去処理を行な
    うテレビジョン信号処理手段と、該テレビジョン信号処
    理手段が出力する映像信号と上記方式判別手段の出力信
    号とを入力し、上記方式判別手段の出力信号にしたがっ
    てEDTV−IIモ−ド時にはそのままの映像信号を出力
    し、また前記以外のモ−ド時には水平・垂直方向の圧縮
    ・拡大処理を行ない標準速のワイド信号を出力するワイ
    ド化処理手段と、該ワイド化処理手段の出力する映像信
    号を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とするテ
    レビジョン信号処理装置。
  13. 【請求項13】地上波・衛星波またはテレビジョン信号
    再生装置等のパッケ−ジメディアからテレビジョン信号
    を受信・入力し、現行テレビジョン放送波と、現行方式
    と両立性を有し、画面中央部で主映像信号を、画面の上
    下部で高精細化信号を伝送するレタ−ボックス方式の高
    精細テレビジョン信号(以下、EDTV−II信号と記
    す)とを受信して現行テレビジョン方式の映像信号を出
    力する現行テレビジョン放送受信回路と、現行テレビジ
    ョン信号を入力する入力回路と、高品位テレビジョン放
    送波を受信し、現行テレビジョン方式の映像信号に変換
    して出力すると同時に高品位テレビジョン信号の受信状
    態を示す識別信号を出力する高品位−現行テレビジョン
    信号変換回路とを備えた受信処理手段と、該受信処理手
    段から出力する映像信号と上記高品位−現行テレビジョ
    ン信号変換回路から出力する識別信号とを入力し上記受
    信処理手段から出力する映像信号の方式判別を行なう方
    式判別手段と、該方式判別手段の出力信号にしたがって
    上記受信処理手段の出力する映像信号と後記記録再生手
    段の出力する映像信号とを入力し選択出力する第2の選
    択手段と、該第2の選択手段が出力する映像信号がED
    TV−II信号であった場合、該映像信号を標準速のワイ
    ド信号に変換し、上記EDTV−II信号以外のテレビジ
    ョン信号が入力した場合、前記映像信号に対して動き適
    応型のノイズ除去処理を行なうテレビジョン信号処理手
    段と、該テレビジョン信号処理手段が出力する映像信号
    と上記方式判別手段の出力信号とを入力し、上記方式判
    別手段の出力信号にしたがって、上記受信処理手段が出
    力する映像信号がEDTV−II信号時にはそのままの映
    像信号を出力し、また前記以外のモ−ド時には水平・垂
    直方向の圧縮・拡大処理を行ない標準速のワイド信号を
    出力するワイド化処理手段と、該ワイド化処理手段の出
    力する映像信号を記録・再生する記録・再生手段と、を
    備えたことを特徴とするテレビジョン信号処理装置。
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