JP3003767B2 - サブサンプルされた映像信号の内挿処理回路 - Google Patents

サブサンプルされた映像信号の内挿処理回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サブサンプルされた映
像信号の内挿処理回路、即ち、正方格子形に原始サンプ
リングされた第1の映像信号を、更にプリフィルタによ
り帯域制限した後に、千鳥格子形にフレーム間オフセッ
トした状態にサブサンプルして得られた第2の映像信号
の動領域での内挿処理回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、映像信号の帯域圧縮技術として、
サブサンプル技術がある。このサブサンプル技術は、原
始サンプリングされたデジタル映像信号を更にサンプリ
ング処理を繰り返すことにより、情報量を減少させて帯
域圧縮する技術であり、このサブサンプル技術により帯
域圧縮された映像信号が、狭い伝送帯域でテレビ放送局
等の送信側から伝送系を通じてテレビ受信機側に伝送さ
れる。
【0003】テレビ放送局等の送信側の構成を図13に
示す。
【0004】同図において、70はテレビジョンカメラ
等からの映像信号をアナログ/デジタル変換するA/D
変換回路、71及び72は各々前記A/D変換回路70
からのデジタル映像信号をプリフィルタ処理する静止領
域プリフィルタ及び動領域プリフィルタ、73は前記静
止領域プリフィルタ71からの映像信号をフィールド間
オフセットサブサンプリングするフィールド間オフセッ
トサブサンプリング回路である。
【0005】また、74は動領域プリフィルタ72から
の映像信号に基いて動領域か否かを検出する動領域検出
回路、75は前記動領域検出回路74の検出結果に応じ
て、動領域プリフィルタ72の出力若しくはフィールド
間オフセットサブサンプリング回路73の出力を選択
し、又はこの両回路72、73の両出力を所定の混合比
率で混合する混合器、76は混合器75から出力された
映像信号をフレーム間オフセットサブサンプリングして
映像信号の帯域を圧縮するフレーム間オフセットサブサ
ンプリング回路である。
【0006】映像信号は、静止領域では、静止領域プリ
フィルタ71でプリフィルタ処理された後、フィールド
間オフセットサブサンプリング及びフレーム間オフセッ
トサブサンプリングを施されて、情報が圧縮される。一
方、動領域では、映像信号は、動領域プリフィルタ72
でプリフィルタ処理された後、フレーム間オフセットサ
ブサンプリングを施されて、情報が圧縮される。
【0007】更に、77は前記フレーム間オフセットサ
ブサンプリング回路76からの映像信号をデジタル/ア
ナログ変換するD/A変換回路、78は前記D/A変換
回路77からの映像信号を外部出力する出力回路であ
る。
【0008】前記のように送信側でサブサンプルされた
映像信号をテレビ受信機等で受信する場合、このテレビ
受信機等では、この受信信号から画像を再生する回路と
して、映像信号の内挿処理回路を有している。
【0009】この映像信号の内挿処理回路では、「MUSE
- ハイビジョン伝送方式」(二宮祐一著、電子情報通信
学会、1990年)に示されるように、元の画像が静止して
いる場合と、画像が動いている場合とで、画像を再生す
る方法が異なる。画像の静止領域では、複数のフレーム
を用いてフレーム間内挿をすることにより、元の画像を
再生する。これに対し、動領域では、1フレームの信号
にゼロ内挿処理を行なった後、ローパスフィルタによる
内挿処理を行なって、1フレームだけの映像信号から画
像を再生する。
【0010】テレビ受信機等での前述の構成を図14に
示す。
【0011】同図において、80は受信した映像信号を
アナログ/デジタル変換するA/D変換回路、81は前
記A/D変換回路80からのデジタル映像信号をフレー
ム間内挿するフレーム間内挿回路、82は前記フレーム
間内挿回路81で内挿された映像信号をフィールド間内
挿するフィールド間内挿回路、83は前記A/D変換回
路80からのデジタル映像信号をフィールド内内挿する
フィールド内内挿回路である。
【0012】また、84は、A/D変換回路80からの
映像信号に基いて動領域か否かを検出する動領域検出回
路、85は前記動領域検出回路84の検出結果に応じ
て、フィールド間内挿回路82からの映像信号又はフィ
ールド内内挿回路83からの映像信号を選択し、又はこ
の両回路82、83の両映像信号を所定の混合比率で混
合する混合器、86は混合器85から出力された映像信
号をテレビ受像機等に外部出力する出力回路である。
【0013】尚、画像が動画の場合は、サブサンプル回
路でその伝送可能量領域のみを通過するプリフィルタを
掛けて帯域制限することにより、信号の折り返し歪みを
防いでいる。従って、静止画では情報量は減少すること
なく画像が伝送されるのに対し、動画では帯域制限によ
り情報量は減少するものの、静止画より動画の方が感度
が低いという人間の視覚特性から、動画での解像度の低
化は視覚され難いので、支障はない。
【0014】以下、上述のような動画を処理する場合の
従来の映像信号の内挿処理回路の一例について、図面を
参照しながら説明する。
【0015】先ず、内挿処理回路が受信する映像信号の
生成及び伝送について予め説明する。映像信号の伝送
側、例えばテレビ放送局等では、原始サンプリング信号
を信号入力部で入力した後、その原始サンプリング信号
をローパスフィルタ部より成るプリフィルタで帯域を制
限して、原始サンプリング信号に含まれる高周波成分を
取り除き、その後、サブサンプル部でサンプリング処理
が行なわれる。
【0016】前記原始サンプリング信号は、図5に示さ
れるように水平方向がh(Hz) 、垂直方向がv(TV本) で正
方格子形にサンプリングされている映像信号であり、こ
の原始サンプリング信号での伝送可能な帯域は、サンプ
リング定理により図6に示すように水平空間周波数がh/
2(Hz) で、垂直空間周波数がv/2(TV本) となる。
【0017】ここで、サブサンプルにより、原始サンプ
リング信号を1/2 に帯域圧縮する場合を説明すると、サ
ブサンプル部では、図5の原始サンプリング信号の標本
点51…から、図7(a)及び(b)に示されるよう
に、偶数フレームでは千鳥格子形に標本点52…を選択
し、奇数フレームでは標本点53…を選択して、原始サ
ンプリング信号を1/2 に帯域圧縮して伝送するものであ
る。
【0018】次に、従来の内挿処理回路のブロック図を
図15に示す。
【0019】同図において、90は前記帯域圧縮された
映像信号がテレビ放送局等から伝送される伝送系であ
る。91は前記伝送系90から受信した映像信号の内挿
点にゼロ値を挿入するゼロ内挿部である。また、92は
ゼロ内挿部91からの映像信号の内挿処理を行うローパ
スフィルタ部、93は前記ローパスフィルタ部92から
の映像信号を出力する信号出力部、94は前記信号出力
部93からの映像信号を受けて画像を表示するブラウン
管である。
【0020】このような内挿処理回路では、伝送系90
より帯域圧縮された映像信号を受け取った後、ゼロ内挿
部91で映像信号の偶数フレームでは図7(a)に示す
千鳥格子形の偶数フレームの標本点52…以外の点、即
ち図7(b)の奇数フレームの標本点53…に相当する
点を内挿点としてゼロ値を追加すると共に、奇数フレー
ムでは、図7(b)の奇数フレームでの標本点53…に
対するゼロ値追加を前記偶数フレームとは逆に行って、
映像信号のサンプリング周波数を元に戻し、その後、ロ
ーパスフィルタ部92によりゼロ内挿された信号にロー
パスフィルタを掛けて内挿処理を行ない、その内挿処理
後の映像信号を信号出力部93から出力し、外部のブラ
ウン管94で再生する。
【0021】ここで、サブサンプルに使用されるプリフ
ィルタは、「MUSE方式の色差信号処理に関する検
討」(電子情報通信学会論文誌B-1 ,vol.j76-B-1 ,N
O.3,pp.290-298,1993年3 月)に示されるように、画
質向上のために、そのフィルタ係数を変更して、再生画
像の画質の向上を図っている。この場合、内挿に使用さ
れるローパスフィルタも、前記サブサンプルに使用され
るプリフィルタのフィルタ係数の変更に合せて、そのフ
ィルタ係数が変更される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、伝送系で伝
送可能な信号帯域は、テレビ放送局側でのサブサンプル
回路と、映像信号の受信側である内挿処理回路でのロー
パスフィルタとに左右されるものである。例えば、図1
3のサブサンプル回路76に垂直フィルタが使用された
場合には、原始サンプリング信号に比較して図8に示す
ように垂直空間周波数がv/4(TV本) と半分に制限され
る。また、2次元ローパスフィルタが使用された場合に
は、図9に示すように三角形形状の伝送可能帯域とな
る。ここで、内挿処理回路のローパスフィルタ部92の
空間周波数特性は、テレビ放送局側でのサブサンプル回
路のローパスフィルタ部2の空間周波数特性に対し、精
度良く一致ないし近似することが望ましい。
【0023】しかしながら、テレビ受信機等での技術の
改良、進歩によりテレビ受信機側での伝送可能帯域がテ
レビ放送局等での伝送可能帯域とは精度良く一致ないし
近似しない状況が生じる。その結果、例えば、映像信号
の伝送側でのサブサンプル回路76として図9に示す三
角形形状の伝送可能帯域の2次元ローパスフィルタが使
用されている状況で、映像信号受信側の内挿処理回路の
ローパスフィルタ92として図8に示す矩形の伝送可能
帯域の垂直ローパスフィルタが使用される場合が生じ、
この場合には、映像信号の受信側で、図10に示される
帯域A1が帯域A2の部分に折り返り、例えば再生画像
の水平直線が破線となるような妨害が発生する欠点が生
じる。
【0024】本発明は上記問題点に鑑み、その目的は、
映像信号伝送側のサブサンプル回路の映像信号の伝送可
能帯域が何れであっても、映像信号受信側での帯域の折
り返し歪みによって画像再生に生じる妨害を抑制するこ
とのできる内挿処理回路を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明では、サブサンプルされた映像信号の内挿
処理回路において、予め、映像信号の伝送可能帯域が異
なる複数のローパスフィルタを設けておき、そのうち映
像信号の伝送側のサブサンプル回路のローパスフィルタ
の伝送可能帯域に応じたフィルタを選択できる構成とす
る。
【0026】また、他の発明は、サブサンプルされた映
像信号の内挿処理回路において、映像信号伝送側のサブ
サンプル回路が採用する複数種類のローパスフィルタの
映像信号の伝送可能帯域が相互に重複する伝送可能帯域
を伝送可能帯域とするローパス部を設ける構成とする。
【0027】すなわち、請求項1記載の発明のサブサン
プルされた映像信号の内挿処理回路では、正方格子形に
原始サンプリングされた第1の映像信号の高周波成分を
除去するプリフィルタとして、第1のローパスフィルタ
及び前記第1のローパスフィルタとは伝送可能帯域が異
なる第2のローパスフィルタのうち何れか一方が使用さ
れる送信側ローパスフィルタ部と、前記第1の映像信号
を前記送信側ローパスフィルタ部により帯域制限した後
に千鳥格子形にフレーム間オフセットした状態にサブサ
ンプルするサブサンプル部とを備えた送信側から、前記
サブサンプル部によりサブサンプルして得られた第2の
映像信号を受信し、この第2の映像信号に対して内挿処
理を行うサブサンプルされた映像信号の内挿処理回路で
あって、前記第2の映像信号にゼロを内挿した第3の映
像信号を生成するゼロ内挿部と、前記ゼロ内挿部からの
第3の映像信号を前記第1のローパスフィルタの伝送可
能帯域に予め対応した伝送可能帯域のローパスフィルタ
で内挿して第4の映像信号を生成すると共に、前記ゼロ
内挿部からの第3の映像信号を前記第2のローパスフィ
ルタの伝送可能帯域に予め対応した伝送可能帯域のロー
パスフィルタで内挿して第5の映像信号を生成するロー
パス部と、前記ローパス部からの第4の映像信号又は第
5の映像信号を選択するように指令信号を出力する選択
制御手段と、前記選択制御手段からの指令信号の内容に
応じて、前記ローパス部からの第4の映像信号及び第5
の映像信号のうち何れか一方を選択して出力する信号選
択部とを備えたことを特徴とする。
【0028】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処理装置
において、信号選択部から出力された第4の映像信号又
は第5の映像信号を画面上に表示するブラウン管を備
え、選択制御手段は、前記ブラウン管の画面を見ている
操作者がその画面の画質に応じて手動操作する切換スイ
ッチであることを特徴とする。
【0029】更に、請求項3記載の発明では、前記請求
項1記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処理装置
において、選択制御手段は、サブサンプル部によりサブ
サンプルして得られた第2の映像信号、並びにローパス
部により生成された第4の映像信号及び第5の映像信号
に基いて、指令信号を生成するものであることを特徴と
する。
【0030】加えて、請求項4記載の発明では、前記請
求項1、請求項2又は請求項3記載のサブサンプルされ
た映像信号の内挿処理回路において、送信側ローパスフ
ィルタ部の第1のローパスフィルタは垂直ローパスフィ
ルタであり、送信側ローパスフィルタ部の第2のローパ
スフィルタは2次元ローパスフィルタであり、ローパス
部は、ゼロ内挿部からの第3の映像信号を垂直ローパス
フィルタで内挿して第4の映像信号を生成する垂直ロー
パス部と、前記ゼロ内挿部からの第3の映像信号を2次
元ローパスフィルタで内挿して第5の映像信号を生成す
る2次元ローパス部とから成ることを特徴とする。
【0031】更に加えて、請求項5記載の発明では、前
記請求項1又は請求項2記載のサブサンプルされた映像
信号の内挿処理回路において、送信側ローパスフィルタ
部の第1のローパスフィルタは垂直ローパスフィルタで
あり、送信側ローパスフィルタ部の第2のローパスフィ
ルタは2次元ローパスフィルタであり、ローパス部は、
ゼロ内挿部からの第3の映像信号を垂直ローパスフィル
タで内挿して第4の映像信号を生成する垂直ローパス部
と、前記垂直ローパス部からの第4の映像信号を水平ロ
ーパスフィルタで内挿して第5の映像信号を生成する水
平ローパス部とから成ることを特徴とする。
【0032】また、請求項6記載の発明では、前記請求
項3記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処理回路
において、第1のローパスフィルタは垂直ローパスフィ
ルタであり、第2のローパスフィルタは2次元ローパス
フィルタであり、選択制御手段は、ゼロ内挿部の第3の
映像信号の第Nフレームを垂直ローパスフィルタで内挿
して第1の内挿点を生成する垂直内挿部と、前記ゼロ内
挿部の第3の映像信号の第Nフレームを2次元ローパス
フィルタで内挿して第2の内挿点を生成する2次元内挿
部と、前記第3の映像信号の第N+1フレームの標本点
と前記第1の内挿点との差を生成する第1の差分部と、
前記第3の映像信号の第N+1フレームの標本点と前記
第2の内挿点との差を生成する第2の差分部と、前記第
1の差分部の差と前記第2の差分部の差とを比較し、第
1の差分部の差が第2の差分部の差未満の場合には第4
の映像信号を、第1の差分部の差が第2の差分部の差以
上の場合には第5の映像信号を各々選択するように指令
信号を出力する比較部とを備えたことを特徴とする。
【0033】更に、請求項7記載の発明では、前記請求
項6記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処理回路
において、ローパス部は、ゼロ内挿部からの第3の映像
信号を垂直ローパスフィルタで内挿して第4の映像信号
を生成する垂直ローパス部と、前記ゼロ内挿部からの第
3の映像信号を2次元ローパスフィルタで内挿して第5
の映像信号を生成する2次元ローパス部とから成り、選
択制御手段の垂直内挿部及び2次元内挿部は、各々、前
記ローパス部の垂直ローパス部及び2次元ローパス部に
より兼用されることを特徴とする。
【0034】加えて、請求項8記載の発明では、前記請
求項6又は請求項7記載のサブサンプルされた映像信号
の内挿処理回路において、選択制御手段は、第1の差分
部の出力を複数フレーム分累積して第1の累積値を生成
する第1の累積器と、第2の差分部の出力を複数フレー
ム分累積して第2の累積値を生成する第2の累積器とを
備え、比較部は、前記第1及び第2の各累積器の出力同
志を比較することを特徴とする。
【0035】更に加えて、請求項9記載の発明では、前
記請求項6又は請求項7記載のサブサンプルされた映像
信号の内挿処理回路において、信号選択部は、第4の映
像信号と第5の映像信号との平均値を生成する平均値生
成部を有し、選択制御手段は、第1の差分部の差と第2
の差分部の差との両方が規定値より大きい場合には、前
記平均値生成部の平均値を出力させるように指令信号を
出力するものであることを特徴とする。
【0036】また、請求項10記載の発明のサブサンプ
ルされた映像信号の内挿処理回路では、前記正方格子形
に原始サンプリングされた第1の映像信号の高周波成分
を除去するプリフィルタとして、第1のローパスフィル
タ及び前記第1のローパスフィルタとは伝送可能帯域が
異なる第2のローパスフィルタのうち何れか一方が使用
される送信側ローパスフィルタ部と、前記第1の映像信
号を前記送信側ローパスフィルタ部により帯域制限した
後に千鳥格子形にフレーム間オフセットした状態にサブ
サンプルするサブサンプル部とを備えた送信側から、前
記サブサンプル部によりサブサンプルして得られた第2
の映像信号を受信し、この第2の映像信号に対して内挿
処理を行うサブサンプルされた映像信号の内挿処理回路
であって、前記第2の映像信号にゼロを内挿した第3の
映像信号を生成するゼロ内挿部と、前記ゼロ内挿部から
の第3の映像信号を、前記第1のローパスフィルタの伝
送可能帯域と前記第2のローパスフィルタの伝送可能帯
域とが重複する伝送帯域に予め対応した伝送可能帯域の
ローパスフィルタで内挿して第4の映像信号を生成する
ローパス部とを備えたことを特徴とする。
【0037】更に、請求項11記載の発明では、前記請
求項10記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処理
回路において、ローパス部は、ゼロ内挿部からの第3の
映像信号を第1のローパスフィルタの伝送可能帯域に予
め対応した伝送可能帯域のローパスフィルタで内挿する
第1のローパスフィルタ部と、前記第1のローパスフィ
ルタ部で内挿された信号を更に第2のローパスフィルタ
の伝送可能帯域に予め対応した伝送可能帯域のローパス
フィルタで内挿する第2のローパスフィルタ部とから成
ることを特徴とする。
【0038】加えて、請求項12記載の発明では、前記
請求項11記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処
理回路において、送信側ローパスフィルタ部の第1のロ
ーパスフィルタは垂直ローパスフィルタであり、送信側
ローパスフィルタ部の第2のローパスフィルタは2次元
ローパスフィルタであり、ローパス部の第1のローパス
フィルタ部は、ゼロ内挿部からの第3の映像信号を垂直
ローパスフィルタで内挿するものであり、ローパス部の
第2のローパスフィルタ部は、前記第1のローパスフィ
ルタ部で内挿された信号を更に2次元ローパスフィルタ
で内挿するものであることを特徴とする。
【0039】更に加えて、請求項13記載の発明では、
前記請求項11記載のサブサンプルされた映像信号の内
挿処理回路において、送信側ローパスフィルタ部の第1
のローパスフィルタは垂直ローパスフィルタであり、送
信側ローパスフィルタ部の第2のローパスフィルタは2
次元ローパスフィルタであり、ローパス部の第1のロー
パスフィルタ部は、ゼロ内挿部からの第3の映像信号を
垂直ローパスフィルタで内挿するものであり、ローパス
部の第2のローパスフィルタ部は、前記第1のローパス
フィルタ部で内挿された信号を更に水平ローパスフィル
タで内挿するものであることを特徴とする。
【0040】
【作用】以上の構成により、請求項1及び請求項4記載
の発明の映像信号の内挿処理回路では、送信側ローパス
フィルタ部で第1のローパスフィルタが採用されている
場合には、ローパス部では、前記第1のローパスフィル
タの伝送可能帯域に予め対応した伝送可能帯域のローパ
スフィルタで内挿した第4の映像信号が生成されてお
り、この第4の映像信号には折り返し歪は無い。一方、
送信側ローパスフィルタ部で第2のローパスフィルタが
採用されている場合には、ローパス部では、前記第2の
ローパスフィルタの伝送可能帯域に予め対応した伝送可
能帯域のローパスフィルタで内挿した第5の映像信号が
生成されており、この第5の映像信号には折り返し歪は
無い。従って、選択制御手段により、信号選択部から出
力される映像信号を選択的に切換えれば、映像信号伝送
側のサブサンプル回路の信号伝送可能帯域に近似又は一
致した帯域で内挿された映像信号を信号選択部から出力
することができ、折り返し歪が防止される。
【0041】ここに、特に、請求項2記載の発明では、
操作者がブラウン管の画像表示を見ながら切換スイッチ
を切換操作することにより、再生画像において水平直線
が破線となるような妨害のない良好な画質(即ち、折り
返し歪の無い)側の第4又は第5の映像信号を選択する
ことができる。
【0042】また、請求項3記載の発明では、選択制御
手段は、ローパス部により生成された第4の映像信号及
び第5の映像信号、即ち、折り返し歪の有る信号と無い
信号とに基いて、何れの映像信号を選択するかの指令信
号を生成するので、折り返し歪の無い側の映像信号を正
確に自動選択される。
【0043】請求項5記載の発明では、送信側ローパス
フィルタ部が2次元ローパスフィルタを採用する場合に
は、信号選択部の出力としては、垂直ローパス部で内挿
された第4の映像信号を更に水平ローパス部で内挿した
第5の映像信号が選択される。ここに、送信側ローパス
フィルタ部の2次元ローパスフィルタの信号伝送可能帯
域は所定の三角形領域であるのに対し、垂直ローパス部
及び水平ローパス部の両信号伝送可能帯域相互の重複領
域は、前記三角形領域内に含まれる矩形領域となって狭
くなり、信号の情報量は減少するものの、人間の視覚特
性は動画に対して感度が低いので、支障は無い。しか
も、水平ローパス部は2次元ローパスフィルタに比し
て、その構成が簡易であるので、回路規模が小さく、小
型化が可能である。
【0044】また、請求項6記載の発明では、選択制御
手段による映像信号の自動選択において、第1の差分部
の差と第2の差分の差とが比較されて、第1の差分部の
差の方が小さい場合、即ち送信側ローパスフィルタ部が
垂直ローパスフィルタを備える場合には、比較部が前記
垂直ローパスフィルタと同じ伝送可能帯域を持つ垂直ロ
ーパスフィルタで内挿された第4の映像信号を選択する
ように指令信号を出力し、一方、第2の差分部の差の方
が小さい場合、即ち送信側ローパスフィルタ部が2次元
ローパスフィルタを備える場合には、前記比較部が前記
2次元ローパスフィルタと同じ伝送可能帯域を持つ2次
元ローパスフィルタで内挿された第5の映像信号を選択
するように指令信号を出力する。
【0045】更に、請求項7記載の発明では、選択制御
手段の垂直内挿部及び2次元内挿部が、各々、前記ロー
パス部の垂直ローパス部及び2次元ローパス部により兼
用されるので、その分、回路構成が簡易である。
【0046】加えて、請求項8記載の発明では、選択制
御手段において、第1の差分部の出力の累積値と、第2
の差分部の出力の累積値とが比較部で比較されるので、
折り返し歪の無い方の映像信号の選択が正確に行われ
る。
【0047】更に加えて、請求項9記載の発明では、選
択制御手段において、第1の差分部の出力の累積値と第
2の差分部の出力の累積値との双方が共に規定値より大
きい場合、即ち、連続する画面(フレーム)間で画像の
動きが激しい場合には、平均値生成部により生成された
第4の映像信号と第5の映像信号との平均値、即ち、第
4の映像信号又は第5の映像信号を選択する場合に比し
て折り返し歪が少なくて妨害信号の信号強度が小さい映
像信号が選択されて出力されるので、この場合にも、再
生画像の水平直線が破線とならない良好な画像が再生さ
れる。
【0048】また、請求項10ないし請求項13記載の
発明では、ローパス部に備えるローパスフィルタの伝送
可能帯域が、送信側ローパスフィルタ部で採用可能な複
数種類のローパスフィルタの各伝送可能帯域の重複領域
に設定されているので、送信側ローパスフィルタ部で何
れか1つのローパスフィルタが採用されても、前記ロー
パス部から出力される映像信号には、常に、折り返し歪
による妨害がなく、良好な画像が再生される。
【0049】特に、請求項13記載の発明では、ローパ
ス部において、垂直ローパスフィルタ部と水平ローパス
フィルタ部とを用いるので、2次元ローパスフィルタを
使用する場合に比較して、構成が簡易であって回路規模
が小さく、小型化が可能である。
【0050】
【実施例】以下、本発明のサブサンプルされた映像信号
の内挿処理回路の実施例について、図面を参照しながら
説明する。
【0051】(第1の実施例)図1は、映像信号の送信
側に配置されるサブサンプル回路のブロック図である。
同図において、1は図5に示すような第1の映像信号と
しての原始サンプリング信号を入力する信号入力部、2
は前記信号入力部1からの原始サンプリング信号の伝送
帯域を制限するためのプリフィルタとして動作するロー
パスフィルタ部(送信側ローパスフィルタ部)、3は前
記ローパスフィルタ部2を通過した原始サンプリング信
号を更にサンプリング処理するサブサンプル部である。
【0052】また、4は、前記サブサンプル部3により
サンプリング処理されたサブサンプル映像信号がその受
信側に伝送される伝送系である。
【0053】前記ローパスフィルタ部2は、プリフィル
タとして、垂直ローパスフィルタ(第1のローパスフィ
ルタ)及び2次元ローパスフィルタ(第2のローパスフ
ィルタ)のうち何れか一方が使用される。前記垂直ロー
パスフィルタを使用した場合のサブサンプル信号の伝送
可能帯域は、図8に示すように、垂直空間周波数がv/4
(TV本) であり水平空間周波数がh/2(Hz) である矩形領
域である。また、前記2次元ローパスフィルタ14を使
用した場合のサブサンプル信号の伝送可能帯域は、図9
に示すように、垂直空間周波数が最大v/2(TV本) であり
水平空間周波数が最大h/2(Hz) である三角形領域であ
る。
【0054】更に、前記サブサンプル部3から伝送系4
に出力される第2の映像信号としてのサブサンプル信号
は、図7(a)及び(b)に示すように、原始サンプリ
ング信号(図5参照)を千鳥格子形にフレーム間オフセ
ットした状態でサブサンプルして得られた信号(第2の
映像信号)である。同図において、52は偶数フレーム
の標本点、53は奇数フレームの標本点を示す。
【0055】図2は、本発明の対象であるサブサンプル
された映像信号の内挿処理回路であって、前記図1に示
す伝送系4から受信した映像信号を内挿処理する回路を
示している。
【0056】図2において、4は前記図1のサブサンプ
ル回路から映像信号が伝送される伝送系である。
【0057】また、12は、前記伝送系4から受信した
映像信号の内挿点にゼロ値を挿入した第3の映像信号を
生成するゼロ内挿部である。
【0058】また、同図において、8はローパス部であ
って、その内部には、垂直ローパスフィルタ(垂直ロー
パス部)13と、2次元ローパスフィルタ(2次元ロー
パス部)14とが備えられる。前記垂直ローパスフィル
タ13は、カットオフ周波数がv/4(TV本) であって、前
記図1に示すサブサンプル回路のローパスフィルタ部2
が垂直ローパスフィルタである場合の映像信号の伝送可
能帯域に予め対応した伝送可能帯域において、前記ゼロ
内挿部12からの第3の映像信号を内挿して、第4の映
像信号として映像信号S1を生成する。また、2次元ロ
ーパスフィルタ14は、伝送可能帯域が、前記図1に示
すサブサンプル回路のローパスフィルタ部2が2次元ロ
ーパスフィルタである場合の映像信号の伝送可能帯域に
予め対応した伝送可能帯域、即ち、最大垂直空間周波数
v/2(TV本) と最大水平空間周波数h/2(Hz) とで制限され
る三角形形状の帯域であって、この伝送可能帯域におい
て前記ゼロ内挿部12からの第3の映像信号を内挿し
て、第5の映像信号として映像信号S2を生成する。
【0059】更に、15は前記垂直ローパスフィルタ1
3の映像信号S1と2次元ローパスフィルタ14の映像
信号S2とを切換える信号選択部としてのセレクタ(信
号選択部)、16は前記セレクタ15で選択された映像
信号を外部出力する信号出力部、17は手動操作される
切換スイッチ(選択制御手段)であって、この切換スイ
ッチ17は、画像表示画面を有するブラウン管を見てい
る操作者が手動で切換操作するものであり、その切換信
号は前記セレクタ15に出力される。セレクタ15は、
前記切換信号を受け、その切換信号の内容に応じて垂直
ローパスフィルタ13からの映像信号S1又は2次元ロ
ーパスフィルタ14からの映像信号S2を選択する。
【0060】また、19は前記信号出力部16からの映
像信号を受けて動画像を表示するブラウン管である。
【0061】以上のように構成された本発明の第1の実
施例における内挿処理回路について、以下、その動作に
ついて説明する。
【0062】図2の内挿処理回路では、図1のサブサン
プル回路で帯域圧縮された映像信号を伝送系4より受け
とった後、ゼロ内挿部12は、偶数フレームでは図7
(a)の千鳥格子形の偶数フレームの標本点52以外の
点、即ち奇数フレームの標本点53に相当する点を内挿
点としてゼロ値を追加すると共に、奇数フレームでは、
同図(b)の奇数フレームでの標本点53以外の点を内
挿点としてゼロ値を追加して、映像信号のサンプリング
周波数を元に戻す。
【0063】更に、ローパス部8の垂直ローパスフィル
タ13では、前記ゼロ内挿された信号から垂直方向に内
挿処理された映像信号S1を生成する。従って、この生
成された映像信号S1は、垂直方向の帯域がv/4(TV本)
に制限され、伝送可能帯域は図8に示すサブサンプル回
路のローパスフィルタ部32に垂直ローパスフィルタを
使用した場合の伝送可能帯域と一致する。
【0064】また、ローパス部8の2次元ローパスフィ
ルタ14では、前記ゼロ内挿された信号から垂直及び水
平の2次元方向に内挿処理された映像信号S2を生成す
る。従って、この生成された映像信号S2の伝送可能帯
域は、最大垂直空間周波数v/2(TV本) と最大水平空間周
波数h/2(Hz) とで制限される三角形形状の帯域であっ
て、前記図1に示すサブサンプル回路のローパスフィル
タ部2が2次元ローパスフィルタである場合の映像信号
の伝送可能帯域に対応して一致する。
【0065】セレクタ15は、切換スイッチ17からの
選択指令信号の内容に従って映像信号S1と映像信号S
2とを選択的に切換え、信号出力部16はこの選択した
映像信号S1又はS2を外部出力して、この映像信号S
1又は映像信号S2が再生される。
【0066】即ち、当初、操作者は切換スイッチ17を
交互に切換える。これにより、垂直ローパスフィルタ1
3からの映像信号S1と2次元ローパスフィルタ14か
らの映像信号S2とがセレクタ15で交互に選択され、
その選択された映像信号S1又はS2がブラウン管の画
像表示画面に再生される。
【0067】ここに、サブサンプル回路のローパスフィ
ルタ2として垂直ローパスフィルタが使用されている場
合には、伝送系4で伝送される映像信号の伝送可能帯域
は、図8に示される垂直空間周波数v/4(TV本) と水平空
間周波数h/2(Hz) とで制限される矩形領域であって、垂
直ローパスフィルタ13からの映像信号S1の伝送可能
帯域と一致するので、この映像信号伝送側のサブサンプ
ル回路からの映像信号は、映像信号S1として損失なく
伝送されており、この映像信号S1を再生したブラウン
管上の表示画面では水平直線は破線とならない良好な画
面である。
【0068】これに対し、図1のサブサンプル回路のロ
ーパスフィルタ2として2次元ローパスフィルタが使用
されている場合には、伝送系4で伝送される映像信号の
伝送可能帯域は、図9に示される最大垂直空間周波数v/
2(TV本) と最大水平空間周波数h/2(Hz) とで制限される
三角形領域であるので、映像信号S1では、その伝送可
能帯域が図8に示す垂直空間周波数v/4(TV本) と水平空
間周波数h/2 とで制限される矩形領域であるため、図1
0に斜め斜線で囲む空間周波数帯域A1が帯域A2に折
り返って、妨害を含んだ矩形領域の信号となるが、2次
元ローパスフィルタ14からの映像信号S2の伝送可能
帯域と一致するので、この映像信号伝送側のサブサンプ
ル回路からの映像信号は、映像信号S2として損失なく
伝送されており、この映像信号S2を再生したブラウン
管上の表示画面は破線の水平直線がない良好な画面であ
る。
【0069】従って、操作者がブラウン管の画像表示を
見て、良好な側の画面を固定するように切換スイッチ1
7を切換えた後に固定すれば、図1のサブサンプル回路
のローパスフィルタ2が採用するローパスフィルタの伝
送可能帯域に良好に対応した伝送可能帯域の垂直又は2
次元ローパスフィルタで内挿した映像信号又はS2が選
択、出力されるので、ブラウン管には破線の水平直線の
無い良好な動画像が再生されることになる。
【0070】以上のように、本実施例では、サブサンプ
ル回路と内挿処理回路とで伝送可能領域が異なった場合
に折り返される空間周波数帯域を、内挿処理回路のロー
パスフィルタにより除去できるので、例えば再生画像の
水平直線が破線となるような妨害を取り除くことが可能
である。
【0071】(第2の実施例)図3は本発明の第2の実
施例を示す。前記第1の実施例では、ローパス部8に垂
直ローパスフィルタ13と2次元ローパスフィルタ14
とを設けたのに代え、垂直ローパスフィルタと水平ロー
パスフィルタとを設けたものである。
【0072】すなわち、図3において、8はローパス部
であって、その内部には、垂直ローパスフィルタ(垂直
ローパス部)13と、水平ローパスフィルタ(水平ロー
パス部)18とが備えられる。前記垂直ローパスフィル
タ13は、前記第1実施例と同様に、カットオフ周波数
がv/4(TV本) であって、図1のサブサンプル回路のロー
パスフィルタ部2が垂直ローパスフィルタである場合の
映像信号の伝送可能帯域に予め対応した伝送可能帯域に
おいて、ゼロ内挿部12からの第3の映像信号を内挿し
て、第4の映像信号として映像信号S1を生成する。
【0073】また、前記水平ローパスフィルタ18は、
カットオフ周波数がh/4(Hz) であって、前記垂直ローパ
スフィルタ13からの映像信号S1を内挿して、第5の
映像信号として映像信号S3を生成する。
【0074】セレクタ(信号選択部)15は、前記垂直
ローパスフィルタ13の映像信号S1と前記水平ローパ
スフィルタ18の映像信号S3とを選択的に切換えて、
出力する。
【0075】その他の構成は、前記第1の実施例と同様
であるので、同一部分に同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0076】従って、本実施例では、ローパス部8にお
いて、垂直ローパスフィルタ13で生成された映像信号
S1は、更に水平ローパスフィルタ18を通って、水平
空間周波数をh/4(Hz) に制限され、その結果、垂直方向
の帯域がv/4(TV本) に、水平方向の帯域がh/4(Hz) に各
々制限された映像信号S3が生成される。
【0077】セレクタ15は、操作者による切換スイッ
チ17の交互の切換操作の結果、再生画像の水平直線が
破線とならない良好な画像側の映像信号、即ち図1のサ
ブサンプル部のローパスフィルタ部2として垂直ローパ
スフィルタが採用されている場合には、垂直ローパスフ
ィルタ13からの映像信号S1を選択し、図1のサブサ
ンプル部のローパスフィルタ部2として2次元ローパス
フィルタが採用されている場合には、水平ローパスフィ
ルタ18からの映像信号S3を選択する。
【0078】ここに、水平ローパスフィルタ18からの
映像信号S3の伝送可能帯域は、垂直空間周波数v/4(TV
本) と水平空間周波数h/4(Hz) とで制限される矩形領域
となるため、図10に示す三角形形状の帯域A1及びA
3に相当する分、解像度は低下するものの、人間の視覚
特性は動画に対する感度が低く、その解像度の低化は視
覚され難いので、支障はない。
【0079】しかも、回路規模について第1の実施例の
ローパス部8と比較すると、内挿処理に必要な一部のフ
ィルタとして、第1の実施例では2次元ローパスフィル
タ14を備えるのに対し、本実施例では水平ローパスフ
ィルタ18を備える。2次元ローパスフィルタを3×3
タップの2次元フィルタで構成する場合には、遅延素
子、加算器及び乗算器が各々8個必要であるのに対し、
3タップの水平(1次元)フィルタでは、遅延素子、加
算器及び乗算器が各々2個で構成でき、2次元ローパス
フィルタを内挿処理に使用する場合よりも回路規模を小
さくできる効果を奏する。
【0080】(第3の実施例)図4は本発明の第3の実
施例における内挿処理回路のブロック図を示す。前記第
1及び第2の各実施例では、操作者による切換スイッチ
17の手動操作により映像信号を選択切換する構成を採
用したのに対し、本実施例では、映像信号を自動切換す
る構成を採用する。
【0081】図4において、4は伝送系、12は内挿点
にゼロ値を挿入するゼロ内挿部である。
【0082】また、8はローパス部であって、その内部
には、カットオフ周波数がv/4(TV本) の垂直ローパスフ
ィルタ13と、伝送可能帯域が最大垂直空間周波数v/2
(TV本) と最大水平空間周波数h/2(Hz) とで制限される
三角形形状の帯域である2次元ローパスフィルタ21と
が備えられる。15は、前記垂直ローパスフィルタ13
からの映像信号P2と2次元ローパスフィルタ21から
の映像信号P3とを切換える信号選択部としてのセレク
タ28を内部に含む信号選択部、16は信号出力部であ
る。
【0083】更に、29は制御部(選択制御手段)であ
って、その内部には、前記ゼロ内挿部12からの所定の
1フレーム(第Nフレーム)分の映像信号P1を蓄積す
るフレームメモリ20と、第1の差分部22と、第2の
差分部23と、前記第1の差分部22からの出力を累積
する第1の累積器25と、前記第2の差分部23からの
出力を累積する第2の累積器26と、比較部24とが備
えられる。また、前記垂直ローパスフィルタ13が垂直
内挿部として兼用して備えられると共に、2次元ローパ
スフィルタ21が2次元内挿部として兼用して備えら
れ、前記フレームメモリ20からの映像信号が前記垂直
ローパスフィルタ13と2次元ローパスフィルタ21と
に出力される。
【0084】前記制御部29の第1の差分部22は、ゼ
ロ内挿部12からの映像信号と垂直ローパスフィルタ1
3からの映像信号との差分、即ち、任意の1フレーム
(第Nフレーム)の標本点と、そのフレームより1つ後
のフレーム(第N+1フレーム)での前記標本点の位置
での内挿点との差分を演算して、その演算結果を出力す
るものであり、第2の差分部23は、同様に、ゼロ内挿
部12からの映像信号と2次元ローパスフィルタ21か
らの映像信号との差分を演算して、その演算結果を出力
する。
【0085】また、前記比較部24は、前記第1の累積
器25の出力、即ち第1の差分部22からの差分結果の
複数フレームでの累積値と、第2の累積器26の出力、
即ち第2の差分部23からの差分結果の複数フレームで
の累積値とを各々先ず規定値と大小比較し、双方が規定
値未満の場合に限り双方の差分の累積値同志を比較し、
差分累積値の小さい方の映像信号が映像信号P2又はP
3であることを示す信号を前記セレクタ28に出力す
る。また、双方の差分の累積値が共に規定値以上の場合
には、何れの映像信号P2及びP3をも選択できないこ
とを示す信号をセレクタ15に出力する機能を有する。
【0086】更に、信号選択部15には、前記セレクタ
28と共に、平均値生成部27が備えられる。前記平均
値生成部27は、前記ローパス部8の垂直ローパスフィ
ルタ13からの映像信号P2と2次元ローパスフィルタ
21からの映像信号P3との平均値を生成する機能を有
する。
【0087】以上のように構成された本発明の第3の実
施例における内挿処理回路について、以下、その動作に
ついて説明する。
【0088】内挿処理回路では、サブサンプル回路で帯
域圧縮された映像信号を伝送系4より受け取った後、ゼ
ロ内挿部12は、偶数フレームでは図7(a)の千鳥格
子形の偶数フレームの標本点52以外の点を内挿点とし
てゼロ値を追加し、奇数フレームでは図7(b)の千鳥
格子形の奇数フレームの標本点53以外の点を内挿点と
してゼロ値を追加して、サンプリング周波数を元に戻
し、この元に戻したサンプリング周波数の映像信号P1
を出力する。
【0089】次いで、制御部29では、フレームメモリ
20は映像信号P1を1フレームだけ遅らせて、垂直ロ
ーパスフィルタ13と2次元ローパスフィルタ21へ送
る。ローパス部8の垂直ローパスフィルタ13では、垂
直方向に内挿した映像信号P2を生成し、2次元ローパ
スフィルタ21では、2次元方向に内挿した映像信号P
3を生成する。
【0090】更に、第1の差分部22と第2の差分部2
3とは、各々、映像信号P1と映像信号P2、映像信号
P1と映像信号P3の各差分を出力し、この各差分が第
1の累積器25及び第2の累積器26により複数フレー
ム分累積される。
【0091】その後、比較部24では、映像信号P1の
標本点に対応する第1の累積器25と第2の累積器26
からの各差分の累積値同志を比較し、差分の累積値の小
さい方の映像信号を示す信号をセレクタ28に出力す
る。セレクタ28は、前記比較部24からの出力を受け
て、差分の累積値の小さい方の映像信号P2又はP3を
切換選択し、この選択された映像信号P2又はP3が信
号出力部16から出力され、外部のブラウン管19で再
生される。
【0092】ここで、第1及び第2の差分部22、23
での差分の演算に際し、映像信号P1と映像信号P2、
及び映像信号P1と映像信号P3は、各々互いに1フレ
ームだけずれているので、標本点と内挿点の位置関係は
逆になっている。例えば、映像信号P1の標本点は、映
像信号P2及び映像信号P3の内挿点に対応する。従っ
て、比較部24から出力される差分の累積値の小さい方
の映像信号を示す信号は、折り返し歪みのない方の映像
信号を示す信号となる。
【0093】即ち、映像信号伝送側の図1のサブサンプ
ル回路のローパスフィルタ部2として垂直ローパスフィ
ルタが使用されて帯域制限されている場合には、セレク
タ28は、垂直ローパスフィルタ13からの映像信号P
2を選択する。ここに、伝送系4で伝送される映像信号
の伝送可能領域は、図8に示される垂直空間周波数v/4
(TV本) と水平空間周波数h/2(Hz) とで制限される矩形
領域であって、前記映像信号P2の伝送可能領域と一致
する。
【0094】また、図1のサブサンプル回路のローパス
フィルタ部2として2次元ローパスフィルタが使用され
て帯域制限されている場合には、セレクタ28は、2次
元ローパスフィルタ21からの映像信号P3を選択す
る。ここに、伝送系4で伝送される映像信号の伝送可能
領域は、図9に示される最大垂直空間周波数v/2(TV本)
と最大水平空間周波数h/2(Hz) との三角形形状の帯域で
あって、映像信号P3の伝送可能領域と一致する。従っ
て、空間空間周波数帯域の折り返しを防止して、映像信
号伝送側のサブサンプル回路からの映像信号を損失なく
伝送できて、映像信号を受信側で良好に再生することが
できる。
【0095】また、複数フレーム分の差分が第1の累積
部25と第2の累積部26とにより累積され、その差分
の累積結果が比較部24で比較されるので、図1のサブ
サンプル回路のローパスフィルタ部2が採用するローパ
スフィルタの信号伝送可能帯域に良好に対応した伝送可
能帯域のローパスフィルタで内挿した映像信号の方を正
確に選択できる。
【0096】更に、第1の累積器25と第2の累積器2
6との差分累積値が各々規定値以上である場合、即ち、
連続する画面(フレーム)間で画像の動きが激しい場合
には、平均値生成部27から出力される折り返し歪の少
ない映像信号(即ち、映像信号P2と映像信号P3とを
平均した映像信号)がセレクタ28により選択されるの
で、妨害信号の信号強度を低減できて、再生画像の水平
直線が破線とならない良好な画像が再生される。
【0097】以上説明したように、本実施例によれば、
図1のサブサンプル回路のローパスフィルタ部2が採用
する垂直ローパスフィルタ又は2次元ローパスフィルタ
の信号伝送可能帯域に良好に対応した伝送可能帯域のロ
ーパスフィルタで内挿した側の映像信号を適宜選択して
出力できるので、サブサンプル回路と内挿処理回路と両
伝送可能帯域が一致ないし近似して、その両伝送可能帯
域が異なることに起因する空間周波数帯域の折り返しを
防止でき、再生映像の水平直線が破線となるような妨害
の発生等を有効に抑制できる効果を奏する。
【0098】(第4の実施例)図11は本発明の第4の
実施例を示す。前記第1ないし第3の実施例では、全
て、ローパス部8に備える2種のローパスフィルタの何
れか一方を選択する構成を採用したが、本実施例では、
図1のサブサンプル部のローパスフィルタ部2に採用さ
れる垂直ローパスフィルタ及び2次元フィルタの両信号
伝送可能帯域が重複する伝送帯域のみを伝送可能帯域と
するローパスフィルタを備える構成を採用している。
【0099】すなわち、図11の内挿処理回路では、ロ
ーパス部8は、前記第2の実施例と同様に、垂直ローパ
スフィルタ(第1のローパスフィルタ部)13と2次元
ローパスフィルタ(第2のローパスフィルタ部)14と
を直列に接続した構成である。前記第1の実施例のセレ
クタ15は本実施例では不要であり、備えられない。
【0100】従って、本実施例では、ローパス部8の信
号伝送可能帯域は、図10において、垂直空間周波数v/
4(TV本) と水平空間周波数h/4(Hz) とで制限される矩形
領域と、図中記号A3で示す三角形領域とを合せた領域
になる。
【0101】よって、図1のサブサンプル部のローパス
フィルタ部2が垂直ローパスフィルタ及び2次元ローパ
スフィルタの何れを採用する場合であっても、ローパス
部8の垂直ローパスフィルタ13及び2次元ローパスフ
ィルタ14で内挿された映像信号は帯域の折り返し歪成
分を含まない信号となり、ブラウン管等での再生動画像
として水平直線が破線とならない良好な画像が得られ
る。
【0102】ここに、ローパス部8からの映像信号の伝
送可能帯域は、図10に記号A1及びA2で示す領域
分、解像度は低下するものの、人間の視覚特性は動画に
対する感度が低く、その解像度の低化は視覚され難いの
で、支障はない。
【0103】尚、本実施例では、垂直ローパスフィルタ
13の後段に2次元ローパスフィルタ14を配置した
が、その逆の構成として、先に2次元ローパスフィルタ
14を配置してもよいのは勿論である。
【0104】(第5の実施例)図12は本発明の第5の
実施例を示し、前記第4の実施例のローパス部8の2次
元ローパスフィルタ14に代え、水平ローパスフィルタ
(第2のローパスフィルタ部)18を設ける構成とした
ものである。その他の構成は、図11の第4の実施例と
同様であるので、その説明を省略する。
【0105】従って、本実施例では、ローパス部8の信
号伝送可能帯域は、図10において、垂直空間周波数v/
4(TV本) と水平空間周波数h/4(Hz) とで制限される矩形
領域になる。よって、前記第4の実施例と同様に、図1
のサブサンプル部のローパスフィルタ部2が垂直ローパ
スフィルタ及び2次元ローパスフィルタの何れを採用す
る場合であっても、ローパス部8の垂直ローパスフィル
タ13及び水平ローパスフィルタ18で内挿された映像
信号は帯域の折り返し歪成分を含まない信号となり、ブ
ラウン管等での再生動画像として水平直線が破線となら
ない良好な画像が得られる。
【0106】ここに、ローパス部8からの映像信号の伝
送可能帯域は、図10に記号A1、A2及びA3で示す
領域分、解像度は低下するものの、人間の視覚特性は動
画に対する感度が低く、その解像度の低化は視覚され難
いので、支障はない。
【0107】しかも、水平ローパスフィルタ18の回路
規模については、第4の実施例のローパス部8の2次元
ローパスフィルタ14と比較して、遅延素子、加算器及
び乗算器が各々8個から各々2個に低減された簡易な構
成にでき、2次元ローパスフィルタを内挿処理に使用す
る場合よりも回路規模を小さくできる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項4記載の発明のサブサンプルされた映像信号の内挿処
理回路によれば、送信側ローパスフィルタ部で採用され
ているローパスフィルタの伝送可能帯域に予め対応した
伝送可能帯域のローパスフィルタで内挿して生成された
映像信号を選択して出力できるので、帯域の折り返し歪
の無い良好な映像信号を用いて動画像の再生を行うこと
ができ、再生動画像の水平直線が破線になるような妨害
を除去して、良好で美しい動画を得ることができる。
【0109】特に、請求項2記載の発明によれば、操作
者がブラウン管の画面を見ながら切換スイッチを切換操
作することにより、再生画像の水平直線が破線とならな
い良好な動画を選択することができる。
【0110】また、請求項3記載の発明によれば、ロー
パス部により生成された2種の映像信号(即ち、折り返
し歪の有る映像信号と無い映像信号と)に基いて、何れ
の映像信号を選択するかの指令信号を生成するので、折
り返し歪の無い側の映像信号を自動で正確に選択でき
る。
【0111】更に、請求項5記載の発明によれば、ロー
パス部に垂直ローパス部と水平ローパス部とを備えたの
で、送信側ローパスフィルタ部が2次元ローパスフィル
タを採用する場合であっても、信号の情報量は減少する
ものの人間の視覚特性上は良好で美しい動画を提供しつ
つ、構成を簡易にして回路規模を小さくでき、小型化が
可能である。
【0112】加えて、請求項6記載の発明によれば、選
択制御手段において、任意のフレームの標本点と、その
フレームより1つ前又は後のフレームでの前記標本点の
位置での内挿点との差分を演算し、その差分の小さい方
の映像信号を選択するように指令信号を発生させたの
で、送信側ローパスフィルタ部が採用するローパスフィ
ルタの伝送可能帯域に良好に対応した伝送可能帯域のロ
ーパスフィルタで内挿した側の映像信号を自動的に確実
に選択して出力させることができ、良好で美しい動画を
再生できる。
【0113】更に加えて、請求項7記載の発明では、選
択制御手段の垂直内挿部及び2次元内挿部を、各々、ロ
ーパス部の垂直ローパス部及び2次元ローパス部で兼用
したので、その分、回路構成を簡易にできる。
【0114】また、請求項8記載の発明では、任意のフ
レームの標本点と、そのフレームより1つ前又は後のフ
レームでの前記標本点の位置での内挿点との差分を累積
し、その累積値の小さい方の映像信号を選択するように
指令信号を発生させたので、折り返し歪の無い方の映像
信号の選択を正確に行うことができる。
【0115】更に、請求項9記載の発明では、連続する
動画面間で画像の動きが激しい場合には、平均値生成部
により生成された第4の映像信号と第5の映像信号との
平均を取った映像信号を出力させたので、折り返し歪が
少なくて妨害信号の信号強度が小さい映像信号を選択で
き、再生画像の水平直線が破線とならない良好な画像が
再生される。
【0116】更に加えて、請求項10ないし請求項13
記載の発明では、ローパス部に備えるローパスフィルタ
の伝送可能帯域を、送信側ローパスフィルタ部で採用可
能な複数種類のローパスフィルタの各伝送可能帯域の重
複領域に設定したので、送信側ローパスフィルタ部で何
れのローパスフィルタが採用されても、帯域の折り返し
が無く、ローパス部からは、常に、折り返し歪による妨
害のない映像信号を出力できて、良好な画像を再生でき
る。
【0117】特に、請求項13記載の発明では、ローパ
ス部において、垂直ローパスフィルタ部と水平ローパス
フィルタ部とを用いるので、2次元ローパスフィルタを
使用する場合に比較して、構成を簡易にできて回路規模
を小さくでき、小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】サブサンプル回路のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例における内挿処理回路の
ブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施例における内挿処理回路の
ブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施例における内挿処理回路の
ブロック図である。
【図5】原始サンプリング信号を示す図である。
【図6】原始サンプリング信号の伝送可能帯域を示す図
である。
【図7】偶数フレーム及び奇数フレームでのサブサンプ
ル信号を示す図である。
【図8】垂直ローパスフィルタによるサブサンプル信号
の伝送可能帯域を示す図である。
【図9】2次元ローパスフィルタによるサブサンプル信
号の伝送可能帯域を示す図である。
【図10】妨害信号の空間周波数帯域を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施例における内挿処理回路
のブロック図である。
【図12】本発明の第5の実施例における内挿処理回路
のブロック図である。
【図13】映像信号送信側の全体概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】テレビ受信機側の全体概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】従来の内挿処理回路のブロック図である。
【符号の説明】 2 ローパスフィルタ 3 サブサンプル部 4 伝送系 8 ローパス部 12 ゼロ内挿部 13 垂直ローパスフィルタ(垂直ロー
パス部) 14 2次元ローパスフィルタ(2次元
ローパス部) 15 信号選択部 17 切換スイッチ(選択制御手段) 18 水平ローパスフィルタ(水平ロー
パス部) 20 フレームメモリ 21 2次元ローパスフィルタ 22 第1の差分部 23 第2の差分部 24 比較部 25 第1の累積器 26 第2の累積器 28 セレクタ 29 制御部(選択制御手段)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正方格子形に原始サンプリングされた第
    1の映像信号の高周波成分を除去するプリフィルタとし
    て、第1のローパスフィルタ及び前記第1のローパスフ
    ィルタとは伝送可能帯域が異なる第2のローパスフィル
    タのうち何れか一方が使用される送信側ローパスフィル
    タ部と、 前記第1の映像信号を前記送信側ローパスフィルタ部に
    より帯域制限した後に千鳥格子形にフレーム間オフセッ
    トした状態にサブサンプルするサブサンプル部とを備え
    た送信側から、 前記サブサンプル部によりサブサンプルして得られた第
    2の映像信号を受信し、この第2の映像信号に対して内
    挿処理を行うサブサンプルされた映像信号の内挿処理回
    路であって、 前記第2の映像信号にゼロを内挿した第3の映像信号を
    生成するゼロ内挿部と、 前記ゼロ内挿部からの第3の映像信号を前記第1のロー
    パスフィルタの伝送可能帯域に予め対応した伝送可能帯
    域のローパスフィルタで内挿して第4の映像信号を生成
    すると共に、前記ゼロ内挿部からの第3の映像信号を前
    記第2のローパスフィルタの伝送可能帯域に予め対応し
    た伝送可能帯域のローパスフィルタで内挿して第5の映
    像信号を生成するローパス部と、 前記ローパス部からの第4の映像信号又は第5の映像信
    号を選択するように指令信号を出力する選択制御手段
    と、 前記選択制御手段からの指令信号の内容に応じて、前記
    ローパス部からの第4の映像信号及び第5の映像信号の
    うち何れか一方を選択して出力する信号選択部とを備え
    たことを特徴とするサブサンプルされた映像信号の内挿
    処理回路。
  2. 【請求項2】 信号選択部から出力された第4の映像信
    号又は第5の映像信号を画面上に表示するブラウン管を
    備え、 選択制御手段は、前記ブラウン管の画面を見ている操作
    者がその画面の画質に応じて手動操作する切換スイッチ
    であることを特徴とする請求項1記載のサブサンプルさ
    れた映像信号の内挿処理装置。
  3. 【請求項3】 選択制御手段は、サブサンプル部により
    サブサンプルして得られた第2の映像信号、並びにロー
    パス部により生成された第4の映像信号及び第5の映像
    信号に基いて、指令信号を生成するものであることを特
    徴とする請求項1記載のサブサンプルされた映像信号の
    内挿処理回路。
  4. 【請求項4】 送信側ローパスフィルタ部の第1のロー
    パスフィルタは垂直ローパスフィルタであり、送信側ロ
    ーパスフィルタ部の第2のローパスフィルタは2次元ロ
    ーパスフィルタであり、 ローパス部は、ゼロ内挿部からの第3の映像信号を垂直
    ローパスフィルタで内挿して第4の映像信号を生成する
    垂直ローパス部と、前記ゼロ内挿部からの第3の映像信
    号を2次元ローパスフィルタで内挿して第5の映像信号
    を生成する2次元ローパス部とから成ることを特徴とす
    る請求項1、請求項2又は請求項3記載のサブサンプル
    された映像信号の内挿処理回路。
  5. 【請求項5】 送信側ローパスフィルタ部の第1のロー
    パスフィルタは垂直ローパスフィルタであり、送信側ロ
    ーパスフィルタ部の第2のローパスフィルタは2次元ロ
    ーパスフィルタであり、 ローパス部は、ゼロ内挿部からの第3の映像信号を垂直
    ローパスフィルタで内挿して第4の映像信号を生成する
    垂直ローパス部と、前記垂直ローパス部からの第4の映
    像信号を水平ローパスフィルタで内挿して第5の映像信
    号を生成する水平ローパス部とから成ることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載のサブサンプルされた映像
    信号の内挿処理回路。
  6. 【請求項6】 第1のローパスフィルタは垂直ローパス
    フィルタであり、第2のローパスフィルタは2次元ロー
    パスフィルタであり、 選択制御手段は、 ゼロ内挿部の第3の映像信号の第Nフレームを垂直ロー
    パスフィルタで内挿して第1の内挿点を生成する垂直内
    挿部と、 前記ゼロ内挿部の第3の映像信号の第Nフレームを2次
    元ローパスフィルタで内挿して第2の内挿点を生成する
    2次元内挿部と、 前記第3の映像信号の第N+1フレームの標本点と前記
    第1の内挿点との差を生成する第1の差分部と、 前記第3の映像信号の第N+1フレームの標本点と前記
    第2の内挿点との差を生成する第2の差分部と、 前記第1の差分部の差と前記第2の差分部の差とを比較
    し、第1の差分部の差が第2の差分部の差未満の場合に
    は第4の映像信号を、第1の差分部の差が第2の差分部
    の差以上の場合には第5の映像信号を各々選択するよう
    に指令信号を出力する比較部とを備えたことを特徴とす
    る請求項3記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処
    理回路。
  7. 【請求項7】 ローパス部は、ゼロ内挿部からの第3の
    映像信号を垂直ローパスフィルタで内挿して第4の映像
    信号を生成する垂直ローパス部と、前記ゼロ内挿部から
    の第3の映像信号を2次元ローパスフィルタで内挿して
    第5の映像信号を生成する2次元ローパス部とから成
    り、 選択制御手段の垂直内挿部及び2次元内挿部は、各々、
    前記ローパス部の垂直ローパス部及び2次元ローパス部
    により兼用されることを特徴とする請求項6記載のサブ
    サンプルされた映像信号の内挿処理回路。
  8. 【請求項8】 選択制御手段は、 第1の差分部の出力を複数フレーム分累積して第1の累
    積値を生成する第1の累積器と、 第2の差分部の出力を複数フレーム分累積して第2の累
    積値を生成する第2の累積器とを備え、 比較部は、前記第1及び第2の各累積器の出力同志を比
    較することを特徴とする請求項6又は請求項7記載のサ
    ブサンプルされた映像信号の内挿処理回路。
  9. 【請求項9】 信号選択部は、第4の映像信号と第5の
    映像信号との平均値を生成する平均値生成部を有し、 選択制御手段は、第1の差分部の差と第2の差分部の差
    との両方が規定値より大きい場合には、前記平均値生成
    部の平均値を出力させるように指令信号を出力するもの
    であることを特徴とする請求項6又は請求項7記載のサ
    ブサンプルされた映像信号の内挿処理回路。
  10. 【請求項10】 正方格子形に原始サンプリングされた
    第1の映像信号の高周波成分を除去するプリフィルタと
    して、第1のローパスフィルタ及び前記第1のローパス
    フィルタとは伝送可能帯域が異なる第2のローパスフィ
    ルタのうち何れか一方が使用される送信側ローパスフィ
    ルタ部と、 前記第1の映像信号を前記送信側ローパスフィルタ部に
    より帯域制限した後に千鳥格子形にフレーム間オフセッ
    トした状態にサブサンプルするサブサンプル部とを備え
    た送信側から、 前記サブサンプル部によりサブサンプルして得られた第
    2の映像信号を受信し、この第2の映像信号に対して内
    挿処理を行うサブサンプルされた映像信号の内挿処理回
    路であって、 前記第2の映像信号にゼロを内挿した第3の映像信号を
    生成するゼロ内挿部と、 前記ゼロ内挿部からの第3の映像信号を、前記第1のロ
    ーパスフィルタの伝送可能帯域と前記第2のローパスフ
    ィルタの伝送可能帯域とが重複する伝送帯域に予め対応
    した伝送可能帯域のローパスフィルタで内挿して第4の
    映像信号を生成するローパス部とを備えたことを特徴と
    するサブサンプルされた映像信号の内挿処理回路。
  11. 【請求項11】 ローパス部は、 ゼロ内挿部からの第3の映像信号を第1のローパスフィ
    ルタの伝送可能帯域に予め対応した伝送可能帯域のロー
    パスフィルタで内挿する第1のローパスフィルタ部と、 前記第1のローパスフィルタ部で内挿された信号を更に
    第2のローパスフィルタの伝送可能帯域に予め対応した
    伝送可能帯域のローパスフィルタで内挿する第2のロー
    パスフィルタ部とから成ることを特徴とする請求項10
    記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処理回路。
  12. 【請求項12】 送信側ローパスフィルタ部の第1のロ
    ーパスフィルタは垂直ローパスフィルタであり、送信側
    ローパスフィルタ部の第2のローパスフィルタは2次元
    ローパスフィルタであり、 ローパス部の第1のローパスフィルタ部は、ゼロ内挿部
    からの第3の映像信号を垂直ローパスフィルタで内挿す
    るものであり、 ローパス部の第2のローパスフィルタ部は、前記第1の
    ローパスフィルタ部で内挿された信号を更に2次元ロー
    パスフィルタで内挿するものであることを特徴とする請
    求項11記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処理
    回路。
  13. 【請求項13】 送信側ローパスフィルタ部の第1のロ
    ーパスフィルタは垂直ローパスフィルタであり、送信側
    ローパスフィルタ部の第2のローパスフィルタは2次元
    ローパスフィルタであり、 ローパス部の第1のローパスフィルタ部は、ゼロ内挿部
    からの第3の映像信号を垂直ローパスフィルタで内挿す
    るものであり、 ローパス部の第2のローパスフィルタ部は、前記第1の
    ローパスフィルタ部で内挿された信号を更に水平ローパ
    スフィルタで内挿するものであることを特徴とする請求
    項11記載のサブサンプルされた映像信号の内挿処理回
    路。
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