JPH0616488A - 無機質断熱性塗料組成物 - Google Patents

無機質断熱性塗料組成物

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JPH0616488A
JPH0616488A JP17259092A JP17259092A JPH0616488A JP H0616488 A JPH0616488 A JP H0616488A JP 17259092 A JP17259092 A JP 17259092A JP 17259092 A JP17259092 A JP 17259092A JP H0616488 A JPH0616488 A JP H0616488A
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JP
Japan
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heat insulating
compsn
coating material
inorg
ceramic
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JP17259092A
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Shoichi Nomura
彰一 野村
Akira Kitagawa
章 北川
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PARKER KAKO KK
SHIMA BOEKI KK
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PARKER KAKO KK
SHIMA BOEKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、ゾル−ゲル法によりセラミックス層
を形成し得るセラミックス原料の液状組成物に、中空セ
ラミックスバルーンを配合してなる断熱性無機質塗料組
成物を提供するものである。 【効果】軽量で断熱性に優れ、しかも基材との密着性が
良好な断熱層を簡単に形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機質断熱性塗料組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、断熱材料としては、
熱伝導率の低いセラミックス、合成樹脂等が広く用いら
れている。この様な断熱材料を用いて熱伝導率の高い金
属材料等を断熱する場合には、一般に金属材料に、セラ
ミックス、合成樹脂等を貼り合わせて複合化する方法が
採用されている。しかしながら、金属材料が複雑な形状
をしている場合には、貼り合わせが困難で十分な断熱効
果を得ることができない。
【0003】また、現在では、材料の軽量、耐熱化の要
求が高く、より薄く、より軽く、しかも断熱効果の高い
断熱層を形成する手段が要求されているが、このような
要求を充分に満足する断熱手段は見出だされていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した如
き従来技術の問題点に鑑みて、耐熱性に優れ、基材との
密着性が良好な断熱皮膜であって、しかも薄膜で軽量の
断熱性皮膜を形成すべく鋭意研究を重ねてきた。その結
果、ゾル−ゲル法によりセラミックス層を形成し得るセ
ラミックス原料の液状組成物に、中空セラミックスバル
ーンを配合した組成物によれば、各種の基材上に非常に
簡単に無機質皮膜を形成することができ、形成される皮
膜は軽量で断熱性に優れ、しかも基材との密着性が良好
であることを見出し、ここに本発明を完成するに至っ
た。
【0005】即ち、本発明は、ゾル−ゲル法によりセラ
ミックス層を形成し得るセラミックス原料の液状組成物
に、中空セラミックスバルーンを配合してなる無機質断
熱性塗料組成物を提供するものである。
【0006】本発明の塗料組成物で用いるゾル−ゲル法
によりセラミックス層を形成し得るセラミックス原料の
液状組成物とは、重合、ゲル化によってセラミックス層
を形成することの出来る液状の組成物であって、各種の
ものが公知であり、本発明では、特に限定なくいずれも
用いることができる。この様な液状組成物は、各種の金
属アルコキシドや金属ヒドロキシドをセラミックス原料
として含有するものであり、この様なセラミックス原料
の好ましい例として、 イ)式(R1 m1 (OR2 n (式中、R1 は炭素数1〜3のアルキル基又はビニル
基、R2 は水素、メチル、エチル、イソプロピル又はt
−ブチル、M1 はCa又はBa、mは0又は1、nは1
又は2を示す)で表わされる化合物、 ロ)式(R3 k2 (OR4 l (式中、R3 は炭素数1〜3のアルキル基又はビニル
基、R4 は水素、メチル、エチル、イソプロピル又はt
−ブチル、M2 はAl、Y又はLa、kは0又は1、l
は2又は3を示す)で表わされる化合物、 ハ)式(R5 i3 (OR6 j (式中、R5 は炭素数1〜3のアルキル基又はビニル
基、R6 は水素、メチル、エチル、イソプロピル又はt
−ブチル、M3 はTi、Zr、Mn、Sn、Si又はS
r、iは0又は1、jは3又は4を示す)で表わされる
化合物、等を挙げることができる。これらの化合物は1
種又は2種以上組み合わせて用いることができ、また2
種以上が縮合しているものを用いてもよい。
【0007】上記セラミックス原料の具体例としては、
Ca(OCH3 2 、Ca(OC2 5 2 、Ca(O
3 7 2 、Ca(OC4 9 2 、Ba(OC
3 2 、Ba(OC2 5 2 、Ba(OC3 7
2 、Ba(OC4 9 2 、Al(OCH3 3 、Al
(OC2 5 3 、Al(OC3 7 3 、Al(OC
4 9 3 、Ti(OCH3 4 、Ti(OC2 5
4 、Ti(OC3 7 4 、Ti(OC4 9 4 、S
i(OCH3 4 、Si(OC2 5 4 、Si(OC
3 7 4 、Si(OC4 9 4 、CH3 Si(OC
3 3 、CH3 Si(OC2 5 3 、CH3 Si
(OC3 7 3 、CH3 Si(OC4 9 3 、C2
5 Si(OCH3 3 、C2 5 Si(OC2 5
3 、C2 5 Si(OC3 7 3 、C2 5 Si(O
4 9 3 、Zr(OCH3 4 、Zr(OC
2 5 4 、Zr(OC3 7 4 、Zr(OC
4 9 4 、Y(OCH3 3 、Y(OC2 5 3
Y(OC3 7 3 、Y(OC4 9 3 、La(OC
3 3 、La(OC2 5 3 、La(OC3 7
3 、La(OC4 9 3 、Mn(OCH3 4 、Mn
(OC2 5 4 、Mn(OC3 7 4 、Mn(OC
4 9 4 、Sn(OCH3 4 、Sn(OC2 5
4 、Sn(OC3 7 4 、Sn(OC4 9 4 、C
a(OH)2 、Ba(OH)2 、Al(OH)3 、Ti
(OH)4 、Si(OH)4 、Zr(OH)4 、Y(O
H)3 、La(OH)3 、Mn(OH)4 、Sn(O
H)4 、Sr(OH)4等を挙げることができる。ま
た、これらの縮合物は、上記化合物の任意の組み合わせ
により自由に作製でき、分子量も適宜選択できる。縮合
物の一例としては、ZrOSi(OC2 5 6 、Al
OSi(OC2 5 5 、TiOSi(OC
2 5 6 、(C3 7 O)3 ZrOSi(OC
2 5 3 、(C4 9 O)3 ZrOSi(OC
2 5 3 、(C3 7 O)3 TiOSi(OC
2 5 3 、(C4 9 O)3 TiOSi(OC
2 5 3 、(C3 7 O)2 AlOSi(OC
2 5 3 、(C4 9 O)2 AlOSi(OC
2 5 3 、等を示すことができる。
【0008】これらのセラミックス原料は、通常、有機
溶剤、水、これらの混合溶媒等に溶解又は分散して用い
られるが、セラミックス原料自体で液状のものは、その
まま用いることも可能である。有機溶剤は、公知のゾル
−ゲル法の液状組成物において用いられるものをいずれ
も使用でき、例えば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ブタノール等の低級アルコール類、エチレング
リコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコール
モノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアル
キルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエ
ーテル等のアルキル基としてメチル、エチル、ブチル等
を有する炭化水素エーテルアルコール類、エチレングリ
コールモノアルキルエーテルアセテート、ジエチレング
リコールモノアルキルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールモノアルキルエーテルアセテート、ジプロピ
レングリコールモノアルキルエーテルアセテート等の上
記炭化水素エーテルアルコール類の酢酸エステル類、エ
トキシエチルアセテート等のアルコール類と酢酸とのエ
ステル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸ブチル等の酢酸エステル類、キシレン、トルエン、ベ
ンゼン、ヘキサン、アセトン等を用いることができる。
【0009】液状組成物中のセラミックス原料の濃度
は、通常10〜100重量%程度とすればよく、使用す
る原料の性質に応じて適宜決定すればよい。
【0010】本発明で用いる中空セラミックスバルーン
は、形成される皮膜に断熱性を付与すると共に、皮膜の
軽量化に寄与するものである。該中空セラミックスバル
ーンは、マイクロバルーン、微小中空球体、マイクロス
フェアー、ボローバブルなどとも称される微細な無機系
中空球体であり、好ましくは粒径3〜300μm程度
で、かさ比重0.3〜0.8程度のものを用いればよ
い。中空セラミックスバルーンの材質は特に限定的では
なく、耐熱性と強度を有するものであればいずれも使用
できる。その具体例としては、ガラスバルーン、シリカ
バルーン、シラスバルーン、アルミナバルーン、ジルコ
ニヤバルーン、アルミノシリケートバルーン等を挙げる
ことが出来る。中空セラミックスバルーンの添加量は、
無機質塗料組成物中に3〜70重量%程度、好ましく
は、5〜60重量%程度とすればよい。
【0011】また、本発明の無機質塗料組成物には、必
要に応じてコロイド状物質及び/又は無機微粉末を添加
することができる。コロイド状物質及び/又は無機微粉
末の添加によって、形成される断熱層がより緻密化され
る。
【0012】本発明で用いられるコロイド状物質とは、
10〜10000オングストローム程度の液状又は固体
の粒子が分散媒中に分散しているものをいい、各種の公
知のものが使用できる。分散媒としては、通常、上記し
た低級アルコール類、炭化水素エーテルアルコール類、
これらの酢酸エステル類、アルコール類と酢酸とのエス
テル類、キシレン、トルエン、ヘキサン、アセトン等の
有機溶剤や水が単独又は混合して用いられており、分散
粒子の濃度は10〜60重量%程度のものが一般的であ
る。本発明では、このようなコロイド状物質をいずれも
用いることができる。コロイド状物質の具体例として
は、コロイド状シリカ、コロイド状アルミナ、コロイド
状セリヤ、コロイド状酸化チタン、コロイド状酸化ジル
コニウム、コロイド状硅酸ジルコン、コロイド状水酸化
アルミニウム、コロイド状水酸化ジルコニウム等を挙げ
ることができる。
【0013】無機微粉末は、粒子径5〜150mμ程度
のものが適当であり、例えばアルミナ微粉末、酸化チタ
ン微粉末、シリカ微粉末等を用いることができる。
【0014】コロイド状物質及び/又は無機微粉末は、
塗料組成物中に70重量%程度まで添加することがで
き、好ましくは、3〜40重量%程度添加すればよい。
【0015】本発明の無機質塗料組成物には、更に必要
に応じて、顔料、充填剤、被覆補強材等を添加してもよ
い。顔料及び/又は充填剤としては、通常の無機系のも
のを用いることができ、例えば、酸化マグネシウム、窒
化硅素、窒化硼素、窒化チタン、酸化ニッケル、石英、
シリカ、硅酸ジルコン、アルミナ、酸化チタン、チタン
イエロー、炭酸マグネシウム、ドロマイト、炭化硅素、
炭化タングステン、酸化鉄(赤、黒)、バリウムイエロ
ー、アンチモンイエロー、コバルトブルー、コバルトバ
イオレット、コバルトグリーン、マンガンブラック、マ
ンガンブルー、マンガンバイオレット、ストロンチウム
クロメート、タルク、クロムオキサイドハイドレートグ
リーン、クロムオキサイドグリーン、亜鉛グリーン、炭
酸バリウム、チョーク、沈澱炭酸カルシウム、アルミナ
ハイドレート、酸化亜鉛、ホタル石、モリブデン赤、モ
リブデンオレンジ、クロムイエロー、鉛クロメート、ウ
ルトラマリーン、朱、塩基性炭酸鉛等を用いることがで
きる。顔料及び充填剤は、常法に従って、顔料分散剤、
増粘剤等とともに用いることができる。
【0016】被覆補強材は、無機質で繊維状のものをい
い、この代表例としてチタン酸カリウム、炭化硅素、窒
化硅素、酸化アルミニウム、ベリリア、炭化硼素、硅酸
塩ガラス、石英などがある。
【0017】顔料及び/又は充填剤は、塗料組成物中に
70重量%程度まで、好ましくは0.1〜10重量%程
度添加することができる。また被覆補強材は、塗料組成
物中に70重量%程度まで、好ましくは1〜65重量%
程度添加することができる。
【0018】上記した塗料組成物は、急速なゲル化を防
止するためにpH2.5〜6.0程度に調整することが
好ましい。pH調整には、例えば、塩酸、酢酸、クロロ
酢酸、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、トルエンスル
ホン酸、グルタル酸、ジメチルマロン酸、安息香酸等の
無機酸又は有機酸を用いることができる。
【0019】また、上記塗料組成物には、更に、室温で
は該塗料組成物をゲル化させることがなく、加熱によっ
て解離して該塗料組成物の重合を加速することのできる
緩衝化潜触媒として、カルボン酸金属塩、アミンカルボ
キシレート、四級アンモニウムカルボキシレート、硝酸
塩等を塗料組成物中に1.5重量%程度まで添加するこ
とができる。このような緩衝化潜触媒としては、ジメチ
ルアミンアセテート、エタノールアミンアセテート、ジ
メチルアニリンホルメート、酢酸ナトリウム、プロピオ
ン酸ナトリウム、ギ酸カリウム、ギ酸ナトリウム、ベン
ジルトリメチルアンモニウムアセテート、硝酸ナトリウ
ム、硝酸アンモニウム等を例示できる。本発明の無機質
塗料組成物は、スプレー法、デップ法、ロールコート
法、ハケ塗り法、印刷法等の各種の塗布法によって基材
の表面に塗布し、重合ゲル化させることによって無機質
の断熱性皮膜を形成することができる。該塗料組成物の
重合ゲル化は、常温でも進行するが、加熱することによ
って、ゲル化時間が短縮され、また、重合密度が上がっ
て、断熱層がより緻密化する。加熱温度は特に限定はな
く、高温で加熱するほど断熱層をより緻密化することが
できるが、コスト面からは100〜250℃程度で10
〜30分程度加熱することが適当である。
【0020】尚、本発明の組成物では、断熱効果をより
向上させるために、塗料組成物の塗布、乾燥後、又は加
熱硬化後に、更に、該塗料組成物を一層又は二層以上重
ね塗りし、硬化させて二層以上の断熱層を形成させるこ
とが好ましい。
【0021】本発明の塗料組成物により形成する皮膜の
厚さは、特に限定的ではないが、通常、合計厚さ5〜1
000μm程度、好ましくは15〜1000μm程度と
すればよい。
【0022】本発明の無機質塗料組成物の適用できる基
材の種類は特に限定的ではなく、例えば、金属、プラス
チックス、樹脂、セラミックス、ガラス等に適用可能で
ある。
【0023】
【発明の効果】本発明の無機質塗料組成物により形成さ
れる断熱層は、中空のセラミックスバルーンを皮膜中に
含有していることにより、不連続の気孔中の空気による
断熱効果によって、非常に優れた断熱性を発揮する。ま
た、該断熱層は、基材との密着性に優れ、しかも表面硬
度が高いために、傷付き難く、また不燃性であるため
に、高温に曝されていても分解したり燃えたりすること
がなく、有害ガスの発生もないという優れた特徴を有す
るものである。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0025】
【実施例1】イソプロピルアルコール25g及び水25
gからなる混合溶媒に、粒径20mμの微粉末アルミナ
5g、充填剤として硅酸ジルコン10gと酸化チタン5
g、被覆補強材としてチタン酸カリ繊維2g、及び中空
セラミックスバルーンとして、5〜150μmの範囲に
分布した粒径を有し、平均かさ比重0.7のアルミノシ
リケートバルーン30gを加え、これに更に酢酸0.5
gを添加した溶液に、メチルトリメトキシシラン30g
を加えて混合し、無機質断熱性塗料組成物を調製した。
上記組成物を下記各素材の表面に塗布し、150℃で2
0分間加熱して厚さ約70μmの断熱セラミックス層を
形成した。
【0026】*素材及び塗布部 1 自動車エンジンブロックの表面部 2 エキゾーストパイプの内外面部 3 自動車用マフラーの内外面部 4 自動車用ピストンヘッド部 5 自動車ターボチャージャーケースの内外面部 6 ホットプレートのヒーター下部金属ブレートの表面
部 7 ジャーポットのポット部の外面及びヒーター下部の
金属プレートの表面部 8 オーブントースターの反射板の裏面 9 オーブン電子レンジの庫内金属板の裏面 10 ガスレンジ及びガスコンロ庫内金属板の裏面 11 工業炉の炉内金属板の裏面 12 給湯器の金属容器の外面 13 自動車排ガス浄化装置のコンバータの内外面 14 炊飯器内面金属の裏面 15 アイロンのヒーターブロックの表面 得られた各試料及び断熱層を設けていない試料について
以下の方法で温度変化試験を行った。また、断熱層を形
成した試料について以下の方法で密着性試験及び熱サイ
クル試験を行った。結果を下記表1に示す。
【0027】*試験方法 (a)温度変化試験 断熱層を形成した場合及び断熱層無しの場合について、
実使用条件にてデジタル表面温度計HL−200(安立
計機製)により表面温度を測定した。
【0028】(b)密着性試験 JIS K−5400に基づいてゴバン目テストをおこ
なった。
【0029】(c)熱サイクル試験 実使用30分間−放冷30分間の繰り返しを100サイ
クル行った後、表面状態を目視で観察した。
【0030】
【表1】
【0031】以上の試験結果から明らかな様に、本発明
の無機質塗料組成物によって形成された断熱層は、膜厚
が薄い場合にも優れた断熱効果を発揮するものである。
このため、熱を外部にのがすことなく、エネルギー効率
を向上させ短時間での温度上昇や加熱時間の短縮、高温
化等が可能となる。又該断熱層は無機物より構成されて
いるため、熱サイクル性にも優れ、低温から高温まで幅
広い用途での使用が可能である。
【0032】
【実施例2】Ti(OC4 9 4 とSi(OC
2 5 4 の部分縮合物(C4 9 O)3Ti−OSi
(OC2 5 3 35gに、イソプロピルアルコール1
2g及びブチルセルソルブ3gを添加混合し、更に顔料
として、タルク10gと酸化チタン10g、実施例1と
同じ中空セラミックスバルーン30g、被覆補強材とし
てチタン酸カリウム繊維2g、緩衝化潜触媒としてエタ
ノールアミンアセテート1gを加えて無機質塗料組成物
を調製した。
【0033】得られた組成物を実施例1と同様の基材の
表面に塗布し、150℃で20分間加熱して、70μm
の断熱無機層を作製し、実施例1と同様の試験を行なっ
たところ、皮膜の強度、熱サイクル性及び断熱効果につ
いて実施例1と同等の結果が得られた。
【0034】この結果より、本発明によって形成される
皮膜は、断熱効果、皮膜の強度及び熱サイクル性のいず
れの特性にも優れたものであることが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゾル−ゲル法によりセラミックス層を形成
    し得るセラミックス原料の液状組成物に、中空セラミッ
    クスバルーンを配合してなる無機質断熱性塗料組成物。
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