JPH06159831A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH06159831A
JPH06159831A JP33508492A JP33508492A JPH06159831A JP H06159831 A JPH06159831 A JP H06159831A JP 33508492 A JP33508492 A JP 33508492A JP 33508492 A JP33508492 A JP 33508492A JP H06159831 A JPH06159831 A JP H06159831A
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JP
Japan
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buffer tank
refrigerant
return pipe
pipe
gas
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JP33508492A
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English (en)
Inventor
Satoru Kajikawa
悟 梶川
Masahiko Ikeda
昌彦 池田
Hiroshi Ariyoshi
寛 有吉
Masanobu Morinaga
雅庸 森永
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッファータンク内の下部に溜まった比重の
大きな冷媒だけでなく、上部に溜まった比重の小さな冷
媒をも効率的に圧縮機の吸込側に回収する。 【構成】 ガス冷媒を気液分離器3aから熱交換器4a
に送る冷媒配管7aとバッファータンク10の下部と
を、安全弁12を備えたバイパス管11によって接続す
ると共にバッファータンク10と圧縮機1の吸込側とを
戻し管13によって接続する。前記戻し管13は、バッ
ファータンク10側が上部配管13aと下部配管13b
とに分岐されており、上部配管13aはバッファータン
ク10の上部に、下部配管13bはバッファータンク1
0の下部にそれぞれ接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、比重の異なる二種類
以上の混合冷媒を使用した冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】沸点の異なる二種類以上の冷媒を使用す
る混合冷媒方式の超低温冷凍装置では、装置の立ち上げ
時等において、低沸点成分の冷媒が十分に凝縮しないた
めに、吐出圧力が上昇して装置の耐圧を越える場合があ
る。
【0003】このため、別途バッファータンクを設け、
このバッファータンクと吐出管とを、吐出管内の圧力が
設計耐圧より高くなったときに作動する安全弁を備えた
バイパス配管によって接続して、高圧の冷媒をバッファ
ータンク内に一時的に逃がすことにより、吐出圧力を下
げて運転できるようにしている。
【0004】また、バッファータンク内に溜まった冷媒
は、冷凍機油や液冷媒が含まれているため、バッファー
タンクの下部と圧縮機の吸入管とを戻し管によって接続
してバッファータンク内の冷媒を回収するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、沸点の異な
る冷媒は、それぞれ比重が異なるため、前記バッファー
タンク内には、上部に比重の小さい冷媒が、下部に比重
の大きい冷媒が溜まる傾向にある。
【0006】従って、前記戻し管がバッファータンクの
下部に接続されている状態では、バッファータンクの上
部に溜まった比重の小さい冷媒を完全に回収することが
困難であり、このため装置内の混合冷媒の成分比率が冷
媒封入当初に比べて変動し、冷却性能が低下するおそれ
がある。
【0007】そこで、この発明の課題は、上記の不都合
を解消すべく、バッファータンク内の上部に溜まった比
重の小さい冷媒をも効率的に回収することのできる冷凍
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、沸点の異なる二種以上の冷媒から成る
混合冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された混合冷媒を冷
却液化する凝縮器と、液化された混合冷媒を液冷媒とガ
ス冷媒とに分離する気液分離器と、分離された液冷媒を
減圧する膨張手段と、減圧されて気液混合状態となった
低沸点成分の冷媒を蒸発させる冷却器(蒸発器)と、運
転開始時に生じる凝縮不十分な低沸点成分のガス冷媒に
起因した吐出圧力の異常上昇を防止するために、前記気
液分離器によって分離された低沸点成分のガス冷媒を逃
がすバッファータンクとを備え、このバッファータンク
内の低沸点成分のガス冷媒を戻し管によって前記圧縮機
の吸込側に回収するようにした冷凍装置において、前記
戻し管の管路が、前記バッファタンク内の上部及び下部
に通じるようにしたのである。
【0009】具体的には、戻し管のバッファータンク側
を分岐させ、その一方をバッファータンクの下部に、他
方をバッファータンクの上部に接続すればよい。
【0010】また、分岐した戻し管の一方をバッファー
タンクの下部に接続すると共に他方をバッファータンク
内に導入してバッファータンク内の上部まで立ち上げて
もよい。
【0011】さらに、分岐していない戻し管を、バッフ
ァータンクの下部から導入して、バッファータンク内の
上部まで立ち上げ、そのバッファータンク内の戻し管の
管壁に上部から下部にわたって複数の流入口を設けるよ
うにしてもよい。
【0012】上記具体的手段以外に、戻し菅を外菅とし
てバッファータンクの下部に接続すると共に、その接続
部においては外管の中に内菅を挿入し、その内菅の上端
開口をバッファータンク内の上部に臨ませることもでき
る。
【0013】
【作用】以上のように構成された冷媒装置は、バッファ
ータンクの下部に溜まっている比重の大きい冷媒と上部
に溜まっている比重の小さい冷媒とが、バッファータン
ク内の上部及び下部に通じている戻し管の管路を通って
圧縮機の吸込側に回収される。
【0014】
【実施例】以下、実施例について図面を参照して説明す
る。
【0015】図1に示す冷凍装置は、沸点の異なる二種
類以上の冷媒から成る多成分混合冷媒を使用し、一台の
圧縮機によって−80℃〜−180℃の超低温を得るこ
とができる一元冷凍方式を採用したものである。
【0016】同図に示すように、この冷凍装置は、基本
的に圧縮機1,凝縮器2,複数の気液分離器3a,3
b、複数の熱交換器4a,4b,4c、複数の膨張手段
5a,5b,5c及び冷却器(蒸発器)6から構成され
ており、これらが冷媒配管7でつながれて一連の冷凍サ
イクルを形成している。
【0017】まず、圧縮機1によって圧縮され、吐出さ
れた高温,高圧の混合ガス冷媒は、凝縮器2で水または
空気によって冷却され、一部が凝縮して気液混相の冷媒
となって第1の気液分離器3aに送られる。ここで、ガ
ス冷媒と液冷媒とに分離され、ガス冷媒は第1の熱交換
器4aに送られる。
【0018】一方、前記液冷媒は、第1の膨張手段(例
えば、キャピラリチューブ)5aに送られ、減圧されて
気液混相の冷媒となって圧縮機1に戻る低圧冷媒ライン
に合流する。
【0019】前記第1の熱交換器4aに送られた高圧ガ
ス冷媒は、前記低圧冷媒ラインの戻り冷媒と熱交換し、
一部が凝縮して気液混相の冷媒となって第2の気液分離
器3bに入る。ここでも同様に、ガス冷媒と液冷媒とに
分離され、ガス冷媒は第2の熱交換器4bに送られて低
圧冷媒ラインの戻り冷媒と熱交換すると共に液冷媒は第
2の膨張手段5bによって減圧されて気液混相の冷媒と
なって前記低圧冷媒ラインに合流する。
【0020】このように、熱交換器4a,4bによって
多成分混合冷媒が高沸点冷媒から順次凝縮されていき、
最後に第3の熱交換器4cによって凝縮された最も沸点
の低い液冷媒が、第3の膨張手段5cによって気液混相
となり、冷却器(蒸発器)6に送られる。
【0021】冷却器6では、気液混相の冷媒が蒸発しな
がら、二次冷媒を冷却し、この二次冷媒によって被冷却
体Aが冷却される。
【0022】そして、冷却器6を出た低温,低圧のガス
冷媒は上述したように、順次熱交換器4c,4b,4a
を通って高沸点冷媒と熱交換するため、温度が上昇し、
最終的に常温の低圧ガスとなって圧縮機1に戻る。
【0023】ところで、圧縮機1を運転し始めた時は、
混合ガス冷媒がほとんど凝縮していないため、冷媒の吐
出圧力が上昇し、冷凍装置の設計耐圧値を超えてしまう
場合がある。
【0024】そこで、図1に示すように、バッファータ
ンク10を設け、このバッファータンク10と、前記気
液分離器3aから熱交換器4aに至る冷媒配管7aとを
バイパス管11によって接続すると共にこのバイパス管
11には前記冷媒配管7a内の冷媒圧力が、冷凍装置の
設計耐圧を越えた場合に開く安全弁12が設けられてい
る。
【0025】従って、冷媒配管7a内の冷媒圧力が異常
に高くなった場合には、安全弁12が開いて自動的にガ
ス冷媒がバッファータンク10内に逃げるようになって
いる。
【0026】また、バッファータンク10内に溜まった
冷媒は、バッファータンク10と前記低圧冷媒ラインと
を接続する戻し管13によって圧縮機1の吸込側に回収
されるようになっている。
【0027】前記戻し管13は、図3に示すように、バ
ッファータンク10側が上部配管13aと下部配管13
bとに分岐しており、それぞれバッファータンク10の
上部及び下部に接続されている。
【0028】従って、バッファータンク10内の下部に
溜まった比重の大きい冷媒は前記下部配管13bを通じ
て、又バッファータンク10内の上部に溜まった比重の
小さい冷媒は前記上部配管13aを通じて完全に回収さ
れる。
【0029】前記戻し管13は、図4に示すように、上
部配管13aをバッファータンク10の下方からバッフ
ァータンク10内に導入し、バッファータンク10内の
上部まで立ち上げるようにしてもよい。
【0030】また、図5に示すように、戻し管13のバ
ッファータンク10側を分岐させずに、バッファータン
ク10の下方からバッファータンク10内に導入して上
部まで立ち上げ、バッファータンク10内の戻し管13
の管壁に上部から下部にわたって等間隔に冷媒の流入口
13cを形成しておくと、バッファータンク10内の冷
媒を比重に関係なくくまなく回収することができる。
【0031】さらに、図6に示すように、戻し菅13
は、上部配管13aを内菅として下部配管13bの中に
挿入し、内菅13aの上端開口をバッファータンク10
内の上部に臨ませてもよい。
【0032】なお、前記バイパス管11は、第1の気液
分離器3aからガス冷媒を第1の熱交換器4aに送る冷
媒配管7aに接続しているが、これに限定されるもので
はなく、前記冷媒配管7aに通じるガス冷媒用の冷媒配
管ならどこに接続してもよい。
【0033】また、この実施例は、上述したように、一
元冷凍方式を採用した冷凍装置の場合を示しているが、
図2に示すように、2台以上の圧縮機51a,51bを
用いた多元冷凍方式の冷凍装置についても同様に適用で
きる。
【0034】但し、多元冷凍方式の場合には、同図に示
すように、圧縮機51a,51bの台数に合わせて各回
路ごとにバッファータンク60a,60bを設け、上記
一元冷凍方式と同様にバイパス管61a,61b及び戻
し管63a,63bを接続する必要がある。なお、同図
中の53a、53bは気液分離器である。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明の冷凍装置は戻
し管がバッファータンクの上部及び下部に通じているた
め、バッファータンク内の下部に溜まった比重の大きな
冷媒のみならず、バッファータンクの上部に溜まった比
重の小さな冷媒をも効率的に回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る一実施例を示す概略図である。
【図2】他の実施例を示す概略図である。
【図3】バッファータンク廻りの戻し管の接続状態を示
す図である。
【図4】同上の他の接続状態を示す図である。
【図5】同上のさらに他の接続状態を示す図である。
【図6】同上のさらに他の接続状態を示す図である。
【符号の説明】
1,51a,51b 圧縮機 2 凝縮器 3a,3b,53a,53b 気液分離器 4a,4b,4c 熱交換器 5a,5b,5c 膨張手段 6 冷却器(蒸発器) 7 冷媒配管 10,60a,60b バッファータンク 11,61a,61b バイパス管 12 安全弁 13,63a,63b 戻し管 13a 上部配管 13b 下部配管
フロントページの続き (72)発明者 森永 雅庸 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明和 工業株式会社開発技術本部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沸点の異なる二種以上の冷媒から成る混
    合冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された混合冷媒を冷却
    液化する凝縮器と、液化された混合冷媒を液冷媒とガス
    冷媒とに分離する気液分離器と、分離された液冷媒を減
    圧する膨張手段と、減圧されて気液混合状態となった低
    沸点成分の冷媒を蒸発させる冷却器(蒸発器)と、運転
    開始時に生じる凝縮不十分な低沸点成分のガス冷媒に起
    因した吐出圧力の異常上昇を防止するために、前記気液
    分離器によって分離された低沸点成分のガス冷媒を逃が
    すバッファータンクとを備え、このバッファータンク内
    の低沸点成分のガス冷媒を戻し管によって前記圧縮機の
    吸込側に回収するようにした冷凍装置において、 前記戻し管の管路が、前記バッファータンク内の上部及
    び下部に通じていることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記戻し管が、前記バッファータンク側
    で分岐しており、その一方がバッファータンクの下部
    に、他方がバッファータンクの上部にそれぞれ接続され
    ている請求項1記載の冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記戻し管が、前記バッファータンク側
    で分岐しており、その一方がバッファータンクの下部に
    接続され、他方がバッファータンク内に導入されてバッ
    ファータンク内の上部まで立ち上がっている請求項1記
    載の冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記戻し管が、前記バッファータンクの
    下部から導入されてバッファータンク内の上部まで立ち
    上がっており、そのバッファータンク内の戻し管の管壁
    に上部から下部にわたって複数の流入口が設けられてい
    る請求項1記載の冷凍装置。
  5. 【請求項5】 前記戻し菅は、外菅として前記バッファ
    ータンクの下部に接続されると共に、その接続部におい
    ては、前記外菅の中に内菅が挿入され、その内菅の上端
    開口を前記バッファータンク内の上部に臨ませた請求項
    1記載の冷凍装置。
JP33508492A 1992-11-19 1992-11-19 冷凍装置 Pending JPH06159831A (ja)

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