JP3281973B2 - 冷凍車 - Google Patents

冷凍車

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JP3281973B2
JP3281973B2 JP01061895A JP1061895A JP3281973B2 JP 3281973 B2 JP3281973 B2 JP 3281973B2 JP 01061895 A JP01061895 A JP 01061895A JP 1061895 A JP1061895 A JP 1061895A JP 3281973 B2 JP3281973 B2 JP 3281973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載された保冷
庫の内部を冷却する冷凍装置が備えられた冷凍車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図4に示すように、圧縮機
a、凝縮器b、減圧手段c及び蒸発器dを順次接続して
なる一元冷凍システムの冷凍装置eを備え、車両fに搭
載された保冷庫g内に上記蒸発器dを臨ませて該保冷庫
g内を冷却するようになされた冷凍車hは知られてい
る。そして、上記冷凍装置eでは、エンジン(図示せ
ず)にて駆動される圧縮機aから吐出された冷媒ガス
が、凝縮器bにより液化した後、減圧手段c(膨張弁)
から蒸発器dに送られて、その蒸発器dでガス化した
後、圧縮機aに戻されるようになっている。
【0003】ところで、近年、冷凍車hに対し、輸送す
る物品によっては、保冷庫g内を超低温化(−150℃
〜−50℃)の状態にしたいという要求がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た如き冷凍装置eを備えた従来の冷凍車hでは、超低温
化の要求があるにもかかわらず、−40℃程度までしか
低温化することができないのが現状である。
【0005】そこで、上述した一元冷凍システムの冷凍
装置eに代えて、二元冷凍システムの冷凍装置を用いる
ことが考えられる。だが、その場合には、圧縮機が2個
必要となり、重量が増大し、構造が複雑となるばかり
か、高温側と低温側の運転制御も複雑となる。
【0006】一方、沸点の異なる複数種類の混合冷媒を
圧縮、凝縮した後、気液分離し、分離した液冷媒を減圧
して圧縮機への冷媒の戻り管に合流させる一方、分離し
たガス冷媒を上記戻り管の低温の冷媒により冷却すると
いう工程を多段実行し、最終的に分離された低沸点冷媒
を減圧して蒸発させることにより被冷却物を冷却するよ
うにした冷凍装置(例えば特開平2−176371号公
報参照)も知られているが、生体や微生物細胞の凍結保
存などに用いられているにすぎない。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、冷凍車の冷凍装置において、使用
する冷媒を工夫することで、一元冷凍システムであって
も、車両に搭載された保冷庫の内部を超低温化できるよ
うにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両に搭載さ
れた保冷庫と、この保冷庫内を冷却する冷凍装置とを備
えた冷凍車を前提とする。
【0009】請求項の発明では、上記冷凍装置は、沸
点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮する
圧縮機と、この圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮
する凝縮器と、この凝縮器により凝縮された混合冷媒を
高沸点側の液冷媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気
液分離器、該気液分離器にて分離された液冷媒を減圧し
て上記圧縮機への戻り管に合流させる減圧手段、及び上
記気液分離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低
温の冷媒により冷却する熱交換器が順に接続されてなる
単一又は複数段の組合せと、上記熱交換器にて冷却され
た低沸点側の冷媒を最終的に減圧する最終減圧手段と、
上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
より減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上
記保冷庫内を超低温化する蒸発器とを備えており、上記
気液分離器、減圧手段及び熱交換器は、断熱箱内に収容
された状態で、上記保冷庫の外に配置されているものと
する。
【0010】請求項の発明では、上記冷凍装置は、沸
点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮する
圧縮機と、この圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮
する凝縮器と、この凝縮器により凝縮された混合冷媒を
高沸点側の液冷媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気
液分離器、該気液分離器にて分離された液冷媒を減圧し
て上記圧縮機への戻り管に合流させる減圧手段、及び上
記気液分離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低
温の冷媒により冷却する熱交換器が順に接続されてなる
単一又は複数段の組合せと、上記熱交換器にて冷却され
た低沸点側の冷媒を最終的に減圧する最終減圧手段と、
上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
より減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上
記保冷庫内を超低温化する蒸発器とを備えており、上記
熱交換器は、保冷庫の内壁に接して取り付けられている
ものとする。
【0011】請求項の発明では、上記請求項1及び2
の発明において、蒸発器の下方にドレンパンが備えられ
ている場合に、凝縮器から気液分離器に至る冷媒の供給
管の部分は、上記ドレンパンを経由するように配管され
ているものとする。
【0012】請求項の発明では、上記請求項の発明
において、凝縮器から気液分離器に至る冷媒の供給管の
部分は、ドレンパンの排水管を経由するように配管され
ているものとする。
【0013】請求項の発明では、上記冷凍装置は、沸
点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮する
圧縮機と、この圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮
する凝縮器と、この凝縮器により凝縮された混合冷媒を
高沸点側の液冷媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気
液分離器、該気液分離器にて分離された液冷媒を減圧し
て上記圧縮機への戻り管に合流させる減圧手段、及び上
記気液分離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低
温の冷媒により冷却する熱交換器が順に接続されてなる
単一又は複数段の組合せと、上記熱交換器にて冷却され
た低沸点側の冷媒を最終的に減圧する最終減圧手段と、
上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
より減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上
記保冷庫内を超低温化する蒸発器とを備えており、上記
気液分離器、減圧手段及び熱交換器は、断熱箱内に収容
された状態で、保冷庫内に配置されているものとする。
【0014】請求項の発明では、上記冷凍装置は、沸
点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮する
圧縮機と、この圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮
する凝縮器と、この凝縮器により凝縮された混合冷媒を
高沸点側の液冷媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気
液分離器、該気液分離器にて分離された液冷媒を減圧し
て上記圧縮機への戻り管に合流させる減圧手段、及び上
記気液分離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低
温の冷媒により冷却する熱交換器が順に接続されてなる
単一又は複数段の組合せと、上記熱交換器にて冷却され
た低沸点側の冷媒を最終的に減圧する最終減圧手段と、
上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
より減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上
記保冷庫内を超低温化する蒸発器とを備えており、上記
圧縮機の吐出側と吸込側との間に、調圧用のバイパス管
が設けられているものとする。そして、このバイパス管
には、上記圧縮機の吐出圧が所定値をえたときに開く
開閉弁と、この開閉弁を経由して圧縮機から吐出された
混合冷媒を回収して貯留する調圧用のバッファタンク
と、このバッファタンクに貯留された混合冷媒を減圧ガ
ス化して圧縮機に吸い込ませる調圧用の減圧手段とが順
に介設されているものとする。
【0015】請求項の発明では、上記冷凍装置は、沸
点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮する
圧縮機と、この圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮
する凝縮器と、この凝縮器により凝縮された混合冷媒を
高沸点側の液冷媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気
液分離器、該気液分離器にて分離された液冷媒を減圧し
て上記圧縮機への戻り管に合流させる減圧手段、及び上
記気液分離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低
温の冷媒により冷却する熱交換器が順に接続されてなる
単一又は複数段の組合せと、上記熱交換器にて冷却され
た低沸点側の冷媒を最終的に減圧する最終減圧手段と、
上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
より減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上
記保冷庫内を超低温化する蒸発器と上記圧縮機の吐出
側と上記蒸発器の入口側との間に設けられたデフロスト
用の供給バイパス管と、この供給バイパス管及び上記蒸
発器への冷媒の供給管の一方を択一的に開く供給用切換
手段と、上記蒸発器の出口側と上記圧縮機の吸込側との
間に設けられたデフロスト用の戻りバイパス管と、この
戻りバイパス管及び上記圧縮機への冷媒の戻り管の一方
を択一的に開く戻り用切換手段とを備えているものとす
る。さらに、上記戻りバイパス管には、上記蒸発器から
導出された混合冷媒を貯留するためのデフロスト用のバ
ッファタンクと、このバッファタンクに貯留された混合
冷媒を減圧ガス化して上記圧縮機に吸い込ませるデフロ
スト用の減圧手段とが順に介設されているものとする。
【0016】
【作用】請求項1の発明では、沸点の異なる複数種類の
冷媒からなる混合冷媒が圧縮機によって圧縮され、該圧
縮機により圧縮された混合冷媒が凝縮機によって凝縮さ
れ、該凝縮器により凝縮された混合冷媒が気液分離器に
よって高沸点側の液冷媒と低沸点側のガス冷媒とに分離
され、該高沸点側の液冷媒が減圧手段によって減圧され
た後、蒸発器から圧縮機への冷媒の戻り管に合流せしめ
られる一方、上記低沸点側のガス冷媒が熱交換器におい
て上記戻り管の低温の冷媒によって冷却され、これら気
液分離、減圧及び熱交換からなる工程が1回ないし複数
回行われ、該熱交換器にて冷却された低沸点側の冷媒が
最終減圧手段によって最終的に減圧され、上記保冷庫内
に臨ませて配設された蒸発器において、上記最終減圧手
段により減圧された低沸点の冷媒が蒸発することにより
上記保冷庫内が超低温化される。よって、一元冷凍シス
テムであっても、保冷庫内が超低温化されるようにな
る。
【0017】そして、気液分離器、減圧手段及び熱交換
器が超低温雰囲気外に配置されているので、保冷庫内の
有効スペースを大きく確保される。一方、上記気液分離
器、減圧手段及び熱交換器は断熱箱内に収納されている
ので、冷凍効率の低下が防止される。
【0018】請求項の発明では、保冷庫内の内壁(断
熱壁)は、保冷庫の開閉による保冷庫内の空気温度の変
化に対して温度変化を受けにくいので、保冷庫の内壁に
接して取付けられている熱交換器は温度変化の影響を受
けにくくなる。
【0019】請求項の発明では、凝縮器から気液分離
器に至る冷媒の供給管の部分がドレンパンを経由するよ
うに配管されているので、上記供給管の部分を通過する
冷媒の温度により、ドレンパンの除霜ないし凍結防止が
なされる。
【0020】請求項の発明では、凝縮器から気液分離
器に至る冷媒の供給管の部分はドレンパンの排水管を経
由するように配管されているので、ドレンパンの少なく
とも排水管の部分における除霜ないし凍結防止がなされ
る。
【0021】請求項の発明では、気液分離器、減圧手
段及び熱交換器は、断熱箱内に収容された状態で保冷庫
内に配置されているので、請求項の発明に比べて、冷
凍効率の低下がさらに防止される。
【0022】請求項の発明では、圧縮機の吐出圧が所
定値をえたとき、バイパス管の開閉弁が開き、この開
閉弁を経由して圧縮機から吐出された混合冷媒は、バッ
ファタンクに回収されて貯留される。そして、バッファ
タンクに貯留された混合冷媒は、減圧手段により減圧ガ
ス化されて圧縮機に吸い込まれる。よって、圧縮機から
吐出された高圧冷媒が自動的に回収されて減圧ガス化さ
れつつ徐々に圧縮機に戻されるようになるので、冷凍装
置の起動時等において、吐出圧の異常な上昇が効率よく
抑えられる。
【0023】請求項の発明では、冷却運転時には、供
給用切換手段により、デフロスト用の供給バイパス管が
閉じられるとともに、供給管が開かれる。かつ、戻り用
切換手段により、デフロスト用の戻りバイパス管が閉じ
られるとともに、戻り管が開かれる。よって、混合冷媒
は、供給管及び戻り管を経由して冷凍回路を循環するこ
ととなる。
【0024】一方、デフロスト運転時には、上記供給用
切換手段により、デフロスト用の供給バイパス管が開か
れるとともに、供給管が閉じられる。また、上記戻り用
切換手段により、デフロスト用の戻りバイパス管が開か
れるとともに、戻り管が閉じられる。よって、混合冷媒
は、デフロスト用の供給バイパス管及び戻りバイパス管
を経由して循環するようになる。これにより、デフロス
ト運転時に、蒸発器から導出された比較的高温の冷媒
は、戻り管を経由せずに圧縮機に戻ることとなるので、
上記冷媒による気液分離器や熱交換器の昇温が回避され
る。この結果、デフロスト運転の後に冷却運転を再開す
るときに所定温度に至るまでの立ち上げに要する時間が
短くなる。
【0025】また、上記デフロスト時に蒸発器において
凝縮液化された混合冷媒は、バッファタンクに貯留され
た後、減圧手段により減圧ガス化されて圧縮機に戻され
る。よって、液圧縮の急激な圧力上昇に起因する圧縮機
の過負荷が回避され、その結果、デフロスト運転を行う
際の混合冷媒の循環量を減らす必要がなくなるので、そ
の分だけデフロストが短時間で終了するようになる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0027】(実施例1) 本発明の実施例1に係る冷凍車の概略構成を示す図1に
おいて、1は冷凍車で、冷凍装置2を備え、車両3に搭
載された保冷庫4の内部を冷却するように構成されてい
る。
【0028】上記冷凍装置2は、沸点の異なる複数種類
の冷媒からなる混合冷媒を圧縮する圧縮機11と、この
圧縮機11により圧縮された混合冷媒を凝縮する凝縮器
12と、この凝縮器12により凝縮された混合冷媒を高
沸点側の冷媒と低沸点側の冷媒とに分離する気液分離器
13、該気液分離器13にて分離された液冷媒を減圧し
て圧縮機11への戻り管20に合流させる第1減圧手段
14(例えばキャピラリチューブ)、及び上記気液分離
器13にて分離されたガス冷媒を上記戻り管20の低温
の冷媒により冷却する熱交換器15が順に接続されてな
る単一の組合せと、上記熱交換器15にて冷却された低
沸点側の冷媒を最終的に減圧する最終減圧手段である第
2減圧手段16と、この第2減圧手段16により減圧さ
れた低沸点の冷媒を蒸発させることにより上記保冷庫4
を超低温化する蒸発器17とを備える。
【0029】また、上記蒸発器17の下方にドレンパン
18を備え、凝縮器12から気液分離器13に至る冷媒
の供給管21の部分が、上記ドレンパン18の排水管1
8aを経由するように配管されていることで、ドレンパ
ン18の少なくとも排水管18aの部分における除霜な
いし凍結防止を行うようになっている。また、圧縮機1
1の吸込側に膨張タンク19が配設されている。尚、上
記ドレンパン18(排水管18a)の除霜ないし凍結防
止は常時行うようにしてもよいが、本例では、供給管2
1に開閉弁22を介装し、この開閉弁22の開閉により
必要に応じて行うことができるようにしている。
【0030】従って、気液分離器13、減圧手段14,
16及び熱交換器15は、保冷庫4内に配置されてい
る。熱交換器15は、保冷庫4の内壁4aに接して取り
付けられていて、保冷庫4の開閉による保冷庫4内の温
度変化による影響を受けにくいように構成されててい
る。
【0031】尚、混合冷媒は、要求される保冷庫内温度
により、あるいは冷凍装置の構成機器の違い(大きさ、
位置、傾き等)により、種類が異なる。例えばHCFC
142b+HFC23等の封入が考えられる。この冷媒
は、1段カスケード式の場合に用いられるものである
が、2段式の場合には、例えばHCFC141b+HF
C152a+HFC23+FC14等の封入が考えられ
る。
【0032】上記のように構成すれば、例えば車両のエ
ンジン等によって駆動される圧縮機11により圧縮され
た、沸点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒が凝
縮器12において空気によって冷却されて凝縮され、該
凝縮器12により凝縮された混合冷媒が、気液分離器1
3によって高沸点側の液冷媒と低沸点側のガス冷媒とに
分離される。
【0033】上記気液分離器13により分離された高沸
点側の液冷媒は、第1減圧手段14によって減圧され、
その減圧された低温の冷媒が、熱交換器15において、
蒸発器17から圧縮機11への戻り管20に合流せしめ
られる。また、熱交換器15では、上記気液分離器13
で分離された低沸点側のガス冷媒が、戻り管20を通過
する低温の冷媒により冷却される。
【0034】熱交換器15にて冷却された低沸点側の冷
媒が、第2減圧手段16によって最終的に減圧され、該
第2減圧手段16により減圧された低沸点の冷媒が蒸発
器17において蒸発することにより、上記保冷庫4が超
低温化(例えば−60℃)される。
【0035】尚、上記実施例1では、気液分離器13、
減圧手段14及び熱交換器15の単一の組合せが用いら
れているだけであるが、この組合せを複数段用いてより
超低温化を図ることもできるのはもちろんである。
【0036】(実施例2) 図2は、本発明の実施例2に係る冷凍車1の概略構成を
示し、上記実施例1においては、気液分離器13、減圧
手段14及び熱交換器15は、冷凍効率を良好にするた
めに、すべて保冷庫4内に配設されているが、この実施
例2では、これら気液分離器13、減圧手段14及び熱
交換器15を、保冷庫4の前側に一体的に形成された断
熱箱31内に収容し、上記保冷庫4の外に配置するよう
にしている。尚、その他の構成は上記実施例1の場合と
同じであるので、同じ部分には同じ符号を付して示し、
その説明は省略する。
【0037】従って、この実施例2によっても、実施例
1と同じ効果を奏することができる他、気液分離器1
3、減圧手段14及び熱交換器15を、保冷庫4の外に
配置しているので、その分だけ保冷庫4内の有効スペー
スを大きく確保することができる。一方、上記気液分離
器13、減圧手段14及び熱交換器15は断熱箱31内
に収容されているので、保冷庫4の外に配置されている
にも拘らず、冷凍効率の低下は防止できる。
【0038】(実施例3) 図3は、本発明の実施例3に係る冷凍車1の概略構成を
示し、この実施例3では、冷凍装置2の一部を構成する
気液分離器13、減圧手段14、及び熱交換器15が、
2段に組み合わされている。すなわち、1段目におい
て、気液分離器13から導出されたガス冷媒は、熱交換
器15を経由した後、2段目の気液分離器13に導入さ
れるようになっている。
【0039】また、この実施例3では、上記実施例2の
場合とは異なり、上記気液分離器13,13、減圧手段
14,14及び熱交換器15,15を収容する断熱箱3
1が、保冷庫4の内部前側に配置されている。
【0040】従って、上記実施例2の場合に比べ、気液
分離器13、減圧手段14及び熱交換器15の温度変化
をさらに抑えることができるので、冷却運転を一旦停止
した後の再開時等のように断熱箱31の内部温度が低く
保たれている場合に、冷凍装置2を短時間で立ち上げる
ことができるようになる。
【0041】また、この実施例3では、圧縮機11の吐
出側と吸込側との間に、調圧用のバイパス管32が設け
られている。そして、このバイパス管32には、上記圧
縮機11の吐出圧が所定値をえたときに開く開閉弁3
3と、この開閉弁33を経由して圧縮機11から吐出さ
れた高圧の混合冷媒を回収して貯留するバッファタンク
34と、このバッファタンク34に貯留された混合冷媒
を減圧ガス化して圧縮機11に吸い込ませる減圧手段3
5とが圧縮機11の吐出側から吸込側に向けて順に介設
されている。
【0042】具体的には、供給管21の圧縮機11近傍
位置に該圧縮機11の吐出圧を検出する圧力センサ36
が連設されていて、この圧力センサ36により吐出圧の
異常な上昇が検出されたときに、上記開閉弁33が開く
ようになされている。また、上記バッファタンク34内
の混合冷媒を減圧手段35に導くバイパス管32のバッ
ファタンク34側の端部が該タンク34の底部に接続さ
れており、このことで、上記バイパス管32を経由して
圧縮機11に吸い込まれる混合冷媒の混合比率が変化し
にくいようになされている。
【0043】従って、圧縮機11から吐出された高圧冷
媒を自動的にバッファタンク34内に回収し、この回収
した高圧冷媒を減圧して徐々に圧縮機11に戻すことが
できるので、冷凍装置2の起動時等において、吐出圧の
異常な上昇を効率よく抑えることができる。
【0044】さらに、この実施例3では、上記圧縮機1
1の吐出側と蒸発器17の入口側との間に、供給管21
に対し、デフロスト用の供給バイパス管37が設けられ
ている。一方、上記蒸発器17の出口側と圧縮機11の
吸込側との間には、戻り管20に対し、デフロスト用の
戻りバイパス管38が設けられている。そして、上記供
給バイパス管37及び供給管21の一方を択一的に開く
供給用切換手段39a,39bと、上記戻りバイパス管
38及び戻り管20の一方を択一的に開く戻り用切換手
段40a,40bとが配設されている。また、上記戻り
バイパス管38には、蒸発器17から導出された混合冷
媒を貯留するためのバッファタンク34と、このバッフ
ァタンク34から導出された混合冷媒を減圧ガス化する
減圧手段35とが蒸発器17の出口側から圧縮機11の
吸込側に向けて順に介設されている。
【0045】具体的には、上記供給バイパス管37の圧
縮機11側の端部は、上記バイパス管32と同じ供給管
21の部分に接続されている。一方、上記戻りバイパス
管38の圧縮機11側の端部は、上記バイパス管32の
開閉弁33とバッファタンク34との間の部分に接続さ
れている。つまり、この実施例3では、調圧用のバッフ
ァタンク34及び減圧手段35が、デフロスト用のバッ
ファタンク及び減圧手段と兼用されている。尚、図示は
しないが、戻りバイパス管38には逆止弁が設けられて
いて、開閉弁33が開いているときに、バイパス管32
の高圧冷媒が戻りバイパス管38の側に流入しないよう
になされている。
【0046】上記供給管21の圧縮機11と凝縮器12
との間の部分には、該供給管21を開閉する第1切換弁
39aが介設されている。一方、上記戻り管20の蒸発
器17の出口近傍に位置する部分には、該戻り管20を
開閉する第2切換弁40aが介設されている。また、上
記供給バイパス管37の蒸発器17の入口近傍部分に
は、該バイパス管37を開閉する第3切換弁39bが介
設されている。一方、戻りバイパス管38の蒸発器17
の出口近傍部分には、該バイパス管38を開閉する第4
切換弁40bが介設されている。そして、第1及び第3
切換弁39a,39bにより上記供給用切換手段が、ま
た第2及び第4切換弁40a,40bにより上記戻り用
切換手段がそれぞれ構成されている。
【0047】上記第1〜第4切換弁39a,39b,4
0a,40bの開閉切換は、冷却運転のときとデフロス
ト運転のときとで、次表1に示すように行う。
【0048】
【表1】 ★ ● 先ず、冷却運転時には、第1切換弁39aを開けるとと
もに、第3切換弁39bを閉じる。かつ、第2切換弁4
0aを開けるとともに、第4切換弁40bを閉じる。こ
れらにより、混合冷媒は、供給管21及び戻り管20を
経由して循環することとなる。
【0049】一方、デフロスト運転時には、第1切換弁
39aを閉じるとともに、第3切換弁39bを開ける。
かつ、第2切換弁40aを閉じるとともに、第4切換弁
40bを開ける。これらにより、混合冷媒は、供給バイ
パス管37及び戻りバイパス管38を経由して循環する
ようになる。つまり、圧縮機11から吐出された高温高
圧の混合冷媒は、供給バイパス管37を経て直接に蒸発
器17に至り、この蒸発器17において凝縮液化される
ことにより該蒸発器17を除霜する。そして、戻りバイ
パス管38を経てバッファタンク34に流入した後、液
冷媒は減圧手段35により減圧されてガス化し、ガス冷
媒となって圧縮機11に吸い込まれるようになる。尚、
このデフロスト運転時にも、上記吐出圧の異常上昇を抑
える動作は実行される。
【0050】尚、この実施例3に係る冷凍車のその他の
部分は上記実施例1の場合と同じであるので、同じ部分
には同じ符号を付して示し、その説明は省略する。
【0051】従って、この実施例3によっても、上記実
施例1と同じ効果が得られる他に、次のような効果を奏
することができる。
【0052】デフロスト運転時に、蒸発器17から導出
された比較的高温の冷媒を戻り管20を経由させずに圧
縮機11に戻すことができるので、上記冷媒により断熱
箱31内の気液分離器13,13や熱交換器15,15
が昇温するのを回避することができる。よって、デフロ
スト運転の後に冷却運転を再開するときに、所定温度に
至るまでの立ち上げに要する時間を短くすることができ
る。
【0053】その際に、上記蒸発器17で凝縮液化され
た高沸点冷媒を、徐々に減圧ガス化して圧縮機11に戻
すことができるので、液圧縮による急激な圧力上昇で圧
縮機11が過負荷となるのを回避することができる。こ
の結果、混合冷媒の循環量を減らす必要がなくなるの
で、その分だけデフロストを短時間で終了させることが
できるようになる。
【0054】また、上記バッファタンク34の混合冷媒
を圧縮機11に戻す際に、該バッファタンク34の底部
から混合冷媒を導出するようにしているので、圧縮機1
1に戻される混合冷媒の混合比率が変化するのを回避で
き、混合比率の変化に起因して所定の冷却温度が得られ
なくなるという事態を未然に防止することができる。つ
まり、沸点の異なる混合冷媒を使用していることから、
バッファタンク34内では低沸点側の冷媒がガス化する
ようになる。従って、バッファタンクの上部からガス冷
媒を直接に圧縮機に戻すようにした場合には、該バッフ
ァタンク内に高沸点側の液冷媒が残留するようになる。
すると、次の冷却運転の際に、冷凍回路を循環する混合
冷媒の混合比率が当初の最適比率から外れてしまい、所
望の冷却温度が得られなくなるのである。
【0055】尚、上記実施例3では、圧力センサ36か
らの信号に基づいて開閉動作を行う開閉弁33を用いて
いるが、そのようなセンサを用いない場合には、吐出圧
が所定値に達したときに、ばねの付勢力に抗して弁体が
開動作するリリーフ弁等を開閉弁として用いてもよい。
【0056】また、上記実施例3では、調圧用のバッフ
ァタンク34及び減圧手段35を、デフロスト用のもの
にも兼用するようにしているが、各々、別個に設けるよ
うにしてもよい。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記のよう
に、保冷庫内を冷却する冷凍装置が、沸点の異なる複数
種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮する圧縮機と、この
圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮する凝縮器と、
この凝縮器により凝縮された混合冷媒を高沸点側の液冷
媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気液分離器、該気
液分離器にて分離された液冷媒を減圧して上記圧縮機へ
の冷媒の戻り管に合流させる減圧手段、及び上記気液分
離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低温の冷媒
により冷却する熱交換器が順に接続されてなる単一又は
複数段の組合せと、上記熱交換器にて冷却された低沸点
側の冷媒を最終的に減圧する最終減圧手段と、上記保冷
庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段により減圧
された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上記保冷庫
内を超低温化する蒸発器とを備えるように構成したの
で、車両に搭載された保冷庫の内部を冷凍装置によって
超低温化することが可能となる。この結果、車両に搭載
された保冷庫と、この保冷庫内を冷却する冷凍装置とを
備えた冷凍車において、上記冷凍装置が一元冷凍システ
ムのものであっても、超低温を確保することができるよ
うになる。
【0058】そして、気液分離器、減圧手段及び熱交換
器を断熱箱内に収容して、気液分離器、減圧手段及び熱
交換器を保冷庫の外に配置するようにしたので、冷凍効
率を低下させることなく、保冷庫内の有効スペースを大
きく確保することが可能となる。
【0059】請求項の発明によれば、熱交換器を、保
冷庫の開閉による保冷庫内の空気温度の変化に対して温
度変化を受けにくい保冷庫の内壁に接して取り付けるよ
うにしたので、熱交換器は温度変化の影響を受けにくく
なる。
【0060】請求項の発明によれば、凝縮器から気液
分離器に至る冷媒の供給管を、蒸発器のドレンパンを経
由するように配管したので、ドレンパンの除霜ないし凍
結防止を行うことができる。
【0061】請求項の発明によれば、凝縮器から気液
分離器に至る冷媒の供給管を、ドレンパンの排水管を経
由するように配管したので、ドレンパンの少なくとも排
水管の部分における除霜ないし凍結防止を行うことがで
きる。
【0062】請求項の発明によれば、気液分離器、減
圧手段及び熱交換器を、断熱箱内に収容して保冷庫内に
配置するようにしたので、上記請求項の発明に比べ、
冷凍効率の低下をさらに抑えることができる。
【0063】請求項の発明によれば、圧縮機の吐出側
と吸込側との間に調圧用のバイパス管を設け、このバイ
パス管に、圧縮機の吐出圧が所定値をえたときに開く
開閉弁と、この開閉弁を経由して圧縮機から吐出された
混合冷媒を回収して貯留するバッファタンクと、このバ
ッファタンクに貯留された混合冷媒を減圧ガス化して圧
縮機に吸い込ませる減圧手段とを介設するようにしたの
で、上記圧縮機から吐出された高圧冷媒を自動的に回収
して減圧ガス化しつつ徐々に圧縮機に戻すことができ、
冷凍装置の起動時等における吐出圧の異常な上昇を効率
よく抑えることができる。
【0064】請求項の発明によれば、上記冷凍装置
を、圧縮機の吐出側と蒸発器の入口側との間に設けられ
たデフロスト用の供給バイパス管と、この供給バイパス
管及び供給管の一方を択一的に開く供給用切換手段と、
上記蒸発器の出口側と圧縮機の吸込側との間に設けられ
たデフロスト用の戻りバイパス管と、この戻りバイパス
管及び戻り管の一方を択一的に開く戻り用切換手段とを
備えたものとしたので、デフロスト運転時に、蒸発器か
ら導出された比較的高温の冷媒を戻り管を経由させずに
圧縮機に戻すことで、上記冷媒により気液分離器や熱交
換器が昇温するのを回避でき、デフロスト運転の後に冷
却運転を再開するときに所定温度に至るまでの立ち上げ
に要する時間を短くすることができる。
【0065】また、その際に、上記戻りバイパス管に、
蒸発器から導出された混合冷媒を貯留するためのデフロ
スト用のバッファタンクと、このバッファタンクから導
出された混合冷媒を減圧ガス化するデフロスト用の減圧
手段を介設するようにしたので、上記蒸発器で凝縮液化
された高沸点冷媒を、徐々に減圧ガス化して圧縮機に戻
すことができ、液圧縮による急激な圧力上昇で圧縮機が
過負荷となるのを回避できる結果、デフロスト時の混合
冷媒の循環量を減らす必要がなくなり、その分だけデフ
ロストを短時間で終了させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る冷凍車の概略構成を示
す説明図である。
【図2】本発明の実施例2に係る冷凍車を示す図1相当
図である。
【図3】本発明の実施例3に係る冷凍車を示す図1相当
図である。
【図4】従来の冷凍車を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 冷凍車 2 冷凍装置 3 車両 4 保冷庫 11 圧縮機 12 凝縮器 13 気液分離器 14 第1減圧手段 15 熱交換器 16 第2減圧手段(最終減圧手段) 17 蒸発器 18 ドレンパン 18a 排水管 20 戻り管 21 供給管 31 断熱箱 32 バイパス管 33 開閉弁 34 バッファタンク 35 減圧手段 37 供給バイパス管 38 戻りバイパス管 39a 第1切換弁(供給用切換手段) 39b 第3切換弁(供給用切換手段) 40a 第2切換弁(戻り用切換手段) 40b 第4切換弁(戻り用切換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−159831(JP,A) 特開 平3−75468(JP,A) 特開 平3−158680(JP,A) 特開 平2−106677(JP,A) 特開 平6−347112(JP,A) 実開 平5−74985(JP,U) 実開 平1−88270(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 11/00 101

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された保冷庫と、この保冷庫
    内を冷却する冷凍装置とを備えた冷凍車において、 上記冷凍装置は、 沸点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮す
    る圧縮機と、 上記圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮する凝縮器
    と、 上記凝縮器により凝縮された混合冷媒を高沸点側の液冷
    媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気液分離器、該気
    液分離器にて分離された液冷媒を減圧して上記圧縮機へ
    の冷媒の戻り管に合流させる減圧手段、及び上記気液分
    離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低温の冷媒
    により冷却する熱交換器が順に接続されてなる単一又は
    複数段の組合せと、 上記熱交換器にて冷却された低沸点側の冷媒を最終的に
    減圧する最終減圧手段と、 上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
    て減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上記
    保冷庫内を超低温化する蒸発器とを備え、 上記気液分
    離器、上記減圧手段及び上記熱交換器は、断熱箱内に収
    容され、上記保冷庫の外に配置されているところの冷
    車。
  2. 【請求項2】 車両に搭載された保冷庫と、この保冷庫
    内を冷却する冷凍装置とを備えた冷凍車において、 上記冷凍装置は、 沸点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮す
    る圧縮機と、 上記圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮する凝縮器
    と、 上記凝縮器により凝縮された混合冷媒を高沸点側の液冷
    媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気液分離器、該気
    液分離器にて分離された液冷媒を減圧して上記圧縮機へ
    の冷媒の戻り管に合流させる減圧手段、及び上記気液分
    離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低温の冷媒
    により冷却する熱交換器が順に接続されてなる単一又は
    複数段の組合せと、 上記熱交換器にて冷却された低沸点側の冷媒を最終的に
    減圧する最終減圧手段と、 上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
    て減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上記
    保冷庫内を超低温化する蒸発器とを備え、 上記 熱交換器は、上記保冷庫の内壁に接して取り付けら
    れているところの冷凍車。
  3. 【請求項3】 蒸発器の下方にドレンパンを備え、凝縮
    器から気液分離器に至る冷媒の供給管の部分は、上記ド
    レンパンを経由するように配管されているところの請求
    1又は2記載の冷凍車。
  4. 【請求項4】 凝縮器から気液分離器に至る冷媒の供給
    管の部分は、ドレンパンの排水管を経由するように配管
    されているところの請求項記載の冷凍車。
  5. 【請求項5】 車両に搭載された保冷庫と、この保冷庫
    内を冷却する冷凍装置とを備えた冷凍車において、 上記冷凍装置は、 沸点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮す
    る圧縮機と、 上記圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮する凝縮器
    と、 上記凝縮器により凝縮された混合冷媒を高沸点側の液冷
    媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気液分離器、該気
    液分離器にて分離された液冷媒を減圧して上記圧縮機へ
    の冷媒の戻り管に合流させる減圧手段、及び上記気液分
    離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低温の冷媒
    により冷却する熱交換器が順に接続されてなる単一又は
    複数段の組合せと、 上記熱交換器にて冷却された低沸点側の冷媒を最終的に
    減圧する最終減圧手段と、 上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
    て減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上記
    保冷庫内を超低温化する蒸発器とを備え、 上記 気液分離器、上記減圧手段及び上記熱交換器は、断
    熱箱内に収容され、上記保冷庫内に配置されているとこ
    ろの冷凍車。
  6. 【請求項6】 車両に搭載された保冷庫と、この保冷庫
    内を冷却する冷凍装置とを備えた冷凍車において、 上記冷凍装置は、 沸点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮す
    る圧縮機と、 上記圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮する凝縮器
    と、 上記凝縮器により凝縮された混合冷媒を高沸点側の液冷
    媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気液分離器、該気
    液分離器にて分離された液冷媒を減圧して上記圧縮機へ
    の冷媒の戻り管に合流させる減圧手段、及び上記気液分
    離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低温の冷媒
    により冷却する熱交換器が順に接続されてなる単一又は
    複数段の組合せと、 上記熱交換器にて冷却された低沸点側の冷媒を最終的に
    減圧する最終減圧手段と、 上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
    て減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上記
    保冷庫内を超低温化する蒸発器とを備え、 上記 圧縮機の吐出側と吸込側との間に調圧用のバイパス
    管が設けられ、 上記バイパス管には、 上記圧縮機の吐出圧が所定値をえたときに開く開閉弁
    と、 上記開閉弁を経由して上記圧縮機から吐出された混合冷
    媒を回収して貯留する調圧用のバッファタンクと、 上記バッファタンクに貯留された混合冷媒を減圧ガス化
    して上記圧縮機に吸い込ませる調圧用の減圧手段とが順
    に介設されているところの冷凍車。
  7. 【請求項7】 車両に搭載された保冷庫と、この保冷庫
    内を冷却する冷凍装置とを備えた冷凍車において、 上記 冷凍装置は、沸点の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を圧縮す
    る圧縮機と、 上記圧縮機により圧縮された混合冷媒を凝縮する凝縮器
    と、 上記凝縮器により凝縮された混合冷媒を高沸点側の液冷
    媒と低沸点側のガス冷媒とに分離する気液分離器、該気
    液分離器にて分離された液冷媒を減圧して上記圧縮機へ
    の冷媒の戻り管に合流させる減圧手段、及び上記気液分
    離器にて分離されたガス冷媒を上記戻り管の低温の冷媒
    により冷却する熱交換器が順に接続されてなる単一又は
    複数段の組合せと、 上記熱交換器にて冷却された低沸点側の冷媒を最終的に
    減圧する最終減圧手段と、 上記保冷庫内に臨ませて配設され、上記最終減圧手段に
    て減圧された低沸点の冷媒を蒸発させることにより上記
    保冷庫内を超低温化する蒸発器と、 上記 圧縮機の吐出側と上記蒸発器の入口側との間に設け
    られたデフロスト用の冷媒の供給バイパス管と、 上記供給バイパス管及び上記蒸発器への冷媒の供給管の
    一方を択一的に開く供給用切換手段と、 上記蒸発器の出口側と上記圧縮機の吸込側との間に設け
    られたデフロスト用の冷媒の戻りバイパス管と、 上記戻りバイパス管及び上記圧縮機への冷媒の戻り管の
    一方を択一的に開く戻り用切換手段とを備え、 上記戻りバイパス管には、 上記蒸発器から導出された混合冷媒を貯留するためのデ
    フロスト用のバッファタンクと、 上記バッファタンクに貯留された混合冷媒を減圧ガス化
    して上記圧縮機に吸い込ませるデフロスト用の減圧手段
    とが順に介設されているところの冷凍車。
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