JP2009186074A - 冷凍装置 - Google Patents

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Hiromasa Shimizu
寛正 清水
Akifumi Yagi
昌文 八木
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Abstract

【課題】混合冷媒方式の冷凍装置10において、低い到達温度を実現しつつ、冷凍能力の向上を図る。
【解決手段】冷凍装置10は、混合冷媒を圧縮する第1圧縮機20、第1圧縮機20から吐出された混合冷媒を冷却する中間冷却器21、中間冷却器21から吐出された混合冷媒を圧縮する第2圧縮機27、凝縮器17,22、複数段の気液分離器24,30,36,42、複数段のカスケード熱交換器25,31,37,43、最終段のカスケード熱交換器の1次側から流出した、相対的に低沸点の冷媒を減圧する膨張器80a,80b、膨張器80a,80bで減圧された冷媒を蒸発させる冷却器52、及び、これらの各機器が冷媒配管により互いに接続された冷媒回路1、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
従来より、例えば特許文献1に開示されているように、沸点温度の異なる複数種類の冷媒からなる混合冷媒を、相対的に沸点温度の高い冷媒から沸点温度の低い冷媒へと順次凝縮させていき、最も低い蒸発温度の冷媒を最終的に冷却器において蒸発させて所望の超低温を得るようにしたいわゆる混合冷媒方式の超低温冷凍装置が知られている。
具体的にこの超低温冷凍装置では、圧縮機と、凝縮器と、複数段の気液分離器及びカスケード熱交換器と、膨張器と、冷却コイル(冷却器)とを備えた冷媒回路を混合冷媒が流通するようになっている。そして、凝縮器で主として高沸点の冷媒を凝縮した後、第1段目の気液分離器で液冷媒とガス冷媒とに分離し、第1段目のカスケード熱交換器の1次側において、ガス冷媒と前記分離された後に減圧された液冷媒とを熱交換させて冷却する。また、第2段目以後のカスケード熱交換器においても同様に熱交換を行い、最終段のカスケード熱交換器の1次側から流出した液冷媒を膨張器で減圧させかつ、前記冷却コイルにおいて低沸点冷媒を蒸発させることで、超低温レベルの寒冷を供給する。さらに、前記超低温冷凍装置では、この冷却コイルで冷却作用を行った冷媒を最終段のカスケード熱交換器の2次側に戻し、各段のカスケード熱交換器の2次側を経由させながら圧縮機に帰還させるようにしている。
特開2005−207662号公報
ところで冷凍装置の到達温度をさらに下げるべく、例えば圧縮機の圧力比を大きくした場合は、圧縮機の体積効率が小さくなったり、圧縮機から吐出されるガス温度が高くなることで潤滑油の劣化を招いたりするという不都合が生じる。
混合冷媒方式の冷凍装置では、こうした不都合を解消する一つの方策として、混合冷媒における高沸点側の冷媒の量を相対的に増量することによって、圧縮機の圧力比を低下させると共に、圧縮機から吐出されるガス温度を低くすることが考えられる。
しかしながら、高沸点冷媒の量を多くしすぎると、冷凍装置の冷凍能力を低下させることになるため、高沸点冷媒の増量には限界がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、混合冷媒方式の冷凍装置において、低い到達温度を実現しつつ、冷凍能力の向上を図ることにある。
本発明の一側面によると、冷凍装置は、沸点が互いに異なる複数種類の冷媒を混合した混合冷媒を圧縮する第1圧縮機、前記第1圧縮機から吐出された混合冷媒を冷却する中間冷却器、前記中間冷却器から吐出された混合冷媒を圧縮する第2圧縮機、前記第2圧縮機から吐出された混合冷媒のうち、相対的に高沸点の冷媒を冷却して液化する凝縮器、前記凝縮器で液化された混合冷媒を、相対的に高沸点の冷媒から低沸点の冷媒へと順次、液冷媒とガス冷媒とに分離する複数段の気液分離器、前記各気液分離器で分離された1次側のガス冷媒を、該各気液分離器で分離されかつ減圧された2次側の液冷媒との間で熱交換させて冷却する複数段のカスケード熱交換器、前記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器の1次側から流出した、相対的に低沸点の冷媒を減圧する膨張器、前記膨張器で減圧された冷媒を蒸発させる冷却器、及び、これらの各機器が冷媒配管により互いに接続された冷媒回路、を備えている。
この構成によると、第1圧縮機から吐出された高温高圧の混合冷媒は、中間冷却器において高圧のまま冷却され、その後に、第2圧縮機において圧縮される。このため、圧力比を高めつつも、第2圧縮機から吐出される混合冷媒の温度は抑制される。
このように中間冷却器を備えた二段圧縮方式を採用することによって、低い到達温度を実現する上で、混合冷媒中の高沸点側の冷媒量を増加させる必要がなくなる。その結果、冷凍装置の冷凍能力の向上が図られる。また、冷凍装置における冷媒量の低減化が可能になる。さらに、中間冷却器を備えた二段圧縮方式の採用により、圧縮機の負荷の軽減も図られる。
前記冷凍装置は、前記冷媒回路からの冷媒に代えて、前記第2圧縮機からの高温冷媒を前記冷却器に供給するデフロスト回路をさらに備えている、としてもよい。
前記第1及び/又は第2圧縮機は、その回転数が前記冷却器の温度に応じて制御される、としてもよい。
前記冷却器は、断熱容器内に設置されている、としてもよい。
前記冷却器は、真空装置内に配設されるクライオコイルである、としてもよい。
以上説明したように、本発明によると、冷凍装置における圧縮機の構成を、中間冷却器を備えた二段圧縮方式にすることによって、低い到達温度を実現する上で、混合冷媒における高沸点側の冷媒を増量する必要がなくなるため、到達温度を低温化を実現しつつ、冷凍装置の冷凍能力の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は超低温冷凍装置10の全体構成を示している。この超低温冷凍装置10は、冷媒として沸点温度が互いに異なる5種類又は6種類の冷媒を混合してなる非共沸混合冷媒を用いて−100℃以下の超低温レベルの寒冷を発生させるものである。この超低温冷凍装置10は、図示は省略するが、例えば真空成膜装置に設けられ、後述するクライオコイル52により、真空成膜装置の真空チャンバ内の気体及び水分を直接に超低温レベルまで冷却することにより、その気体等を捕捉して真空チャンバ内の真空レベルを短時間で上げるために用いられる。
図1において、符号1は前記混合冷媒が封入された閉サイクルの冷媒回路で、この冷媒回路1は以下に説明する各種の機器を冷媒配管で接続してなる。20はガス冷媒を圧縮する第1圧縮機で、この第1圧縮機20の吐出部には第1の油分離器15が接続されている。この第1の油分離器15は、第1圧縮機20から吐出されたガス冷媒中に混入されている圧縮機用潤滑油をガス冷媒から分離するものであり、この分離された潤滑油は、図示省略の油戻し管を経て第1圧縮機20の吸込側に戻される。
前記第1の油分離器15の冷媒吐出部には、第1圧縮機20からの吐出ガス冷媒を冷却する中間冷却器21が接続されている。中間冷却器21には、冷却水又は空気が供給され、第1圧縮機20から吐出された高温高圧のガス冷媒は、これとの間で熱交換を行うことにより、高圧のまま冷却される。
中間冷却器21の吐出部には、第2圧縮機27が接続されている。これによって中間冷却器21において冷却されたガス冷媒が、第2圧縮機27においてさらに圧縮されることになる。第2圧縮機27の吐出部には、第2の油分離器19が接続されており、第2の油分離器19も、第1の油分離器15と同様に、第2圧縮機27から吐出されたガス冷媒中に混入されている圧縮機用潤滑油をガス冷媒から分離する。分離された潤滑油は、図示省略の油戻し管を経て第2圧縮機27の吸込側に戻される。
第2の油分離器19の冷媒吐出部には、冷却水との熱交換により冷却して凝縮する水冷コンデンサ17が接続されている。水冷コンデンサ17の吐出部には、補助コンデンサ22の1次側が接続されており、この補助コンデンサ22において、水冷コンデンサ17からのガス冷媒を第1圧縮機20に吸入される低温度の2次側の還流冷媒と熱交換して冷却し凝縮する。この実施形態では、水冷コンデンサ17と補助コンデンサ22とで凝縮器を構成しており、これら両コンデンサ17,22により、混合冷媒のうち、沸点温度が最高温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するようになっている。尚、ここでは、水冷コンデンサ17を用いた水冷システムを示したが、これに代え、空冷コンデンサを用いたシステムに構成してもよい。
前記補助コンデンサ22における1次側の吐出部には第1気液分離器24が接続され、この第1気液分離器24で、前記補助コンデンサ22からの気液混合の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離する。この第1気液分離器24のガス冷媒吐出部にはカスケードタイプの第1熱交換器25の1次側が、また液冷媒吐出部には、第1キャピラリチューブ26を介して同じ第1熱交換器25の2次側がそれぞれ接続されており、第1気液分離器24で分離された液冷媒を第1キャピラリチューブ26で減圧させた後に第1熱交換器25の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち、沸点温度が2番目に高い温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するようになっている。
さらに、前記第1熱交換器25における1次側の吐出部には第2気液分離器30が接続されており、この第2気液分離器30において、第1熱交換器25からの気液混合の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離する。この第2気液分離器30のガス冷媒吐出部にはカスケードタイプの第2熱交換器31の1次側が、また液冷媒吐出部には、第2キャピラリチューブ32を介して同じ第2熱交換器31の2次側がそれぞれ接続されており、第2気液分離器30で分離された液冷媒を第2キャピラリチューブ32で減圧させた後に第2熱交換器31の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち、沸点温度が3番目に高い温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するようにしている。
さらに、前記接続構造と同様にして、前記第2熱交換器31における1次側の吐出部には、第3気液分離器36、第3熱交換器37及び第3キャピラリチューブ38が、また当該第3熱交換器37における1次側の吐出部には、第4気液分離器42、第4熱交換器43及び第4キャピラリチューブ44がそれぞれ接続されており(これらの接続構造は前記第1気液分離器24、第1熱交換器25及び第1キャピラリチューブ26の接続構造と同じであるので、その詳細な説明は省略する)、第3気液分離器36で分離された液冷媒を第3キャピラリチューブ38で減圧させた後に第3熱交換器37の2次側に供給して蒸発させ、その蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち、沸点温度が4番目に高い温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するとともに、第4気液分離器42で分離された液冷媒を第4キャピラリチューブ44で減圧させた後に第4熱交換器43の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を熱交換により冷却して、混合冷媒のうち、沸点温度が5番目に高い温度のガス冷媒を、主に凝縮させて液化するようにしている。
そして、前記第4熱交換器43における1次側の吐出部には、熱交換器からなる過冷却器(サブクーラ)47の1次側が接続され、この過冷却器47の1次側の吐出部に接続されている冷媒回路は、その途中で主冷媒回路2aと副冷媒回路2bとに分岐されている。
前記副冷媒回路2bの途中には第5キャピラリチューブ48が介設されていると共に、その下流端は同じ過冷却器47の2次側に接続されている。この過冷却器47の2次側は冷媒回路を介して前記第4熱交換器43の2次側に接続されており、第4熱交換器43から吐出された冷媒を、過冷却器47の1次側に通過させた後、その一部を副冷媒回路2bの第5キャピラリチューブ48で減圧させ、その液冷媒を過冷却器47の2次側に供給して蒸発させ、その蒸発熱により1次側のガス冷媒を冷却するようにしている。
一方、前記主冷媒回路2aは、その途中において第1及び第2の分岐回路80,81に分岐されている。
前記第1の分岐回路80には、第1の分岐キャピラリチューブ80aが直列に接続されている。また、第2の分岐回路81には、電磁開閉弁81bと第2の分岐キャピラリチューブ81aとがそれぞれ上流側から直列に接続されている。第1及び第2の分岐キャピラリチューブ80a,81aは、本実施形態では、互いに異なる減圧能力を有するキャピラリチューブとしている。しかしながら、第1及び第2の分岐キャピラリチューブ80a,81aは、互いに同じ減圧能力を有するキャピラリチューブを用いてもよい。
前記第1及び第2の両分岐回路80,81の下流端合流部よりも下流側の主冷媒回路2aには、主冷却器を構成するクライオコイル52が直列に接続され、このクライオコイル52の下流端は、前記第4熱交換器43の2次側と過冷却器47の2次側との間の冷媒回路に接続されている。これにより、過冷却器47の1次側から吐出された冷媒の残部を第1の分岐キャピラリチューブ80a、又は第1及び第2の分岐キャピラリチューブ80a,81aで減圧させた後でクライオコイル52に供給して蒸発させ、その蒸発熱により、例えば前記真空チャンバ内の気体や水分を−100℃以下の温度の超低温レベルに冷却し、その気体や水分を捕捉して真空レベルを高めるようにしている。
前記過冷却器47の2次側と、第4熱交換器43、第3熱交換器37、第2熱交換器31、第1熱交換器25及び補助コンデンサ22の各2次側とは記載順に直列に冷媒配管により接続され、補助コンデンサ22の2次側は第1圧縮機20の吸込側に接続されており、混合冷媒において蒸発によってガス化した各冷媒を第1圧縮機20に吸入させるようにしている。
尚、前記コンデンサ17,22、中間冷却器21、熱交換器25,31,37,43及び過冷却器47は、二重管構造のもの、プレート構造のもの、シェルアンドチューブ構造のもののいずれを用いてもよい。また、キャピラリチューブ26,32,38,44の代わりに他の減圧手段、例えば膨張弁等を用いることもできる。
図1において、符号60は第2圧縮機27から吐出された高温のガス冷媒(ホットガス)をそのままクライオコイル52に供給するデフロスト回路であり、その上流端は、第2の油分離器19及び水冷コンデンサ17の間の冷媒回路に接続されている一方、その下流端は、第1及び第2の分岐回路80,81の合流部とクライオコイル52との間の主冷媒回路2aに接続されている。
尚、符号61はデフロスト回路60の途中に配置された電磁開閉弁、符号62は第1及び第2の分岐回路80,81の合流部とクライオコイル52との間の主冷媒回路2aにおいて前記デフロスト回路60の下流端との接続位置よりも上流側(第1及び第2の分岐回路80,81側)に配置された電磁開閉弁である。
また、前記デフロスト回路60には、電磁開閉弁61が配設されると共に、圧縮機用潤滑油をガス冷媒から分離する第3の油分離器16が、その電磁開閉弁61の上流側に配設されている。この第3の油分離器16で分離された潤滑油は、図示省略の油戻し管を経て第1又は第2圧縮機20,27の吸込側に戻される。
尚、符号65はバッファタンクで、超低温冷凍装置10の運転開始時やその稼働中に、凝縮が不十分な高圧のガス冷媒を一時的に逃がすことによって第1及び第2圧縮機20,27の吐出圧の異常上昇を防ぐためのものである。バッファタンク65の吸入側は、前記第1気液分離器24のガス冷媒吐出側と第1熱交換器25の1次側との間の冷媒配管に、電磁開閉弁63を介して接続されている一方、その吐出側は、第1圧縮機20の吸込側に、キャピラリチューブ64を介して接続されている。尚、電磁開閉弁63は、第1及び第2圧縮機20,27の吐出側の圧力に応じて開閉制御される。
また、デフロスト回路60の第3の油分離器16近傍と、主冷媒回路2aにおける第1及び第2の分岐回路80,81の分岐位置よりも上流側と、クライオコイル52の出口側と第4熱交換器43の2次側との間の冷媒回路とに、それぞれ第1乃至第3の手動開閉弁71,72,73が配設されている。これら第1乃至第3の手動開閉弁71,72,73は、クライオコイル52の交換やメンテナンス時に各々閉弁することで回路内に残存する混合冷媒が外部に漏れ出さないようにするものである。
さらに、クライオコイル52の出口側と第4熱交換器43の2次側との間の冷媒配管には、超低温冷凍装置10の冷媒回路1内に混合冷媒を供給するための冷媒供給管路70が接続されている。また、この冷媒供給管路70は、冷媒回路1内から混合冷媒を排出するための排出管路を兼ねている。そして、冷媒供給管路70には、冷媒の供給又は排出時に開く供給開閉弁75が設けられている。
次に、前記構成の超低温冷凍装置10の動作について説明する。この超低温冷凍装置10の運転時、電磁開閉弁61の閉弁によりデフロスト回路60が閉じられかつ電磁開閉弁62の開弁により主冷媒回路2aが開かれる。さらに、電磁開閉弁81bの開弁により第2の分岐回路81が開かれる。
第1圧縮機20から吐出された高温高圧の混合冷媒は中間冷却器21において冷却された後に、第2圧縮機27において圧縮される。ここで、第1及び/又は第2圧縮機20,27は、クライオコイル52の設定温度や温度状態に応じて、例えばインバータ制御によりその回転数を制御するようにしてもよい。
第2圧縮機27から吐出された混合冷媒は、水冷コンデンサ17により冷却された後に補助コンデンサ22で第1圧縮機20へ戻る2次側の冷媒により冷却され、混合冷媒のうち、沸点温度が最高温度のガス冷媒が、主に凝縮されて液化する。この冷媒は第1気液分離器24においてガス冷媒と液冷媒とに分離され、液冷媒は第1キャピラリチューブ26で減圧された後に第1熱交換器25の2次側で蒸発し、この蒸発熱により第1気液分離器24からのガス冷媒が冷却され、混合冷媒のうち、沸点温度が2番目に高い温度のガス冷媒が、主に凝縮されて液化する。以後、同様にして、第2乃至第4熱交換器31,37,43でそれぞれ混合冷媒のうちの沸点温度が高い温度から順にガス冷媒が凝縮されて液化し、この第4熱交換器43では、沸点温度が最も低いガス冷媒が、主に凝縮されて液化する。
前記第4熱交換器43の1次側から吐出された冷媒は気液混合状態となり、この気液混合の冷媒は、過冷却器47の1次側を通過した後に主冷媒回路2aと副冷媒回路2bとに分離される。そして、副冷媒回路2bに流れた冷媒は第5キャピラリチューブ48で減圧された後に過冷却器47の2次側に供給されて蒸発し、この蒸発熱により前記第4熱交換器43から過冷却器47の1次側に供給された気液混合状態の冷媒がさらに冷却される。
また、過冷却器47の1次側から吐出された後に主冷媒回路2aに流れる気液混合状態の冷媒の残部は、電磁開閉弁81bの開弁により第1及び第2の分岐キャピラリチューブ80a,81aにそれぞれ分岐して減圧され、その減圧後にクライオコイル52において蒸発して、真空成膜装置における真空チャンバ内の気体や水分に寒冷を付与する。この−100℃以下の温度の寒冷により真空チャンバ内の気体や水分が捕捉されて真空チャンバ内の真空レベルが上昇する。
そのとき、電磁開閉弁81bの開弁により冷媒を第1及び第2の分岐回路80,81に分岐させてそれぞれ第1及び第2の分岐キャピラリチューブ80a,81aで減圧させることで、冷媒の流通量を増やすことができる。冷媒の流通量の増減によって冷却対象を超低温レベルに冷却するための冷却能力の確保を図りつつ、超低温レベルに到達するまでの冷却時間の短縮化を図ることができる。ひいては真空チャンバにおける成膜処理の工程時間の短縮化及び高効率化を図ることができる。
そして、超低温冷凍装置10に設けられた図示しない温度検出器又は圧力検出器で検出された検出値が予め設定した設定温度(例えば−100℃以下)又は設定圧力に達したときに、電磁開閉弁81bを閉弁して、冷媒を第1の分岐キャピラリチューブ80aにのみ流通させる。
前記クライオコイル52及び過冷却器47を流出した冷媒は、各キャピラリチューブ44,38,32,26で減圧された冷媒が順次合流しながら、第4熱交換器43から第1熱交換器25に流入し、更には補助コンデンサ22に流入して上述の如く混合冷媒を冷却する。そして、この冷媒は、補助コンデンサ22を流出した後、第1圧縮機20に帰還する。
この構成の超低温冷凍装置10では、その圧縮機が、中間冷却器21を含む2段圧縮方式に構成されている。このため、圧力比を高くしつつも、第2圧縮機27から吐出される混合冷媒の温度を抑制することが可能になる。これによって、この超低温冷凍装置10では、圧力比を高めて低い到達温度を実現する上で、混合冷媒中の高沸点側の冷媒量を増加させる必要がなくなる。その結果、超低温冷凍装置10の冷凍能力の向上を図ることができると共に、第1及び第2圧縮機20,27の負荷の軽減も図ることができる。
また、超低温冷凍装置10における冷媒量を低減することも可能になる。
尚、本発明が適用可能な冷凍装置は、前記構成に限るものではない。例えば、本実施形態では、第1乃至第4熱交換器25,31,37,43においてクライオコイル52に向かう冷媒を1次側に、またクライオコイル52から第1圧縮機20に還流する冷媒を2次側に導入する構成としたが、これとは逆にクライオコイル52に向かう冷媒を2次側に、またクライオコイル52から第1圧縮機20に還流する冷媒を1次側に導入する構成としてもよいのは勿論である。また、これらを個別に組み合わせた構成としてもよい。
また、本実施形態では気液分離を4段階行うシステムを示したが、これに代え、気液分離を3段階以下又は5段階以上行うシステムにも本発明の適用が可能である。さらに、混合冷媒を用いた冷凍装置に限るものではない。
さらに、本発明における冷却器は、前記真空成膜装置に配設されるクライオコイル52に限るものではなく、各種の冷凍装置における冷却器として広く適用することが可能である。例えば図示は省略するが、前記冷却器を、断熱容器内に設置することによっていわゆるフリーザーを構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、低い到達温度を実現しつつ、冷凍能力の向上を図ることことができるため、各種の冷凍装置として有用である。
冷凍装置の全体構成を示す冷媒系統図である。
符号の説明
1 冷媒回路
10 超低温冷凍装置
17 水冷コンデンサ(凝縮器)
20 第1圧縮機
21 中間冷却器
22 補助コンデンサ(凝縮器)
24 第1気液分離器
25 第1熱交換器
27 第2圧縮機
30 第2気液分離器
31 第2熱交換器
36 第3気液分離器
37 第3熱交換器
42 第4気液分離器
43 第4熱交換器
52 クライオコイル(冷却器)
60 デフロスト回路
80a 第1の分岐キャピラリチューブ(膨張器)
81a 第2の分岐キャピラリチューブ(膨張器)

Claims (5)

  1. 沸点が互いに異なる複数種類の冷媒を混合した混合冷媒を圧縮する第1圧縮機、
    前記第1圧縮機から吐出された混合冷媒を冷却する中間冷却器、
    前記中間冷却器から吐出された混合冷媒を圧縮する第2圧縮機、
    前記第2圧縮機から吐出された混合冷媒のうち、相対的に高沸点の冷媒を冷却して液化する凝縮器、
    前記凝縮器で液化された混合冷媒を、相対的に高沸点の冷媒から低沸点の冷媒へと順次、液冷媒とガス冷媒とに分離する複数段の気液分離器、
    前記各気液分離器で分離された1次側のガス冷媒を、該各気液分離器で分離されかつ減圧された2次側の液冷媒との間で熱交換させて冷却する複数段のカスケード熱交換器、
    前記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器の1次側から流出した、相対的に低沸点の冷媒を減圧する膨張器、
    前記膨張器で減圧された冷媒を蒸発させる冷却器、及び、
    これらの各機器が冷媒配管により互いに接続された冷媒回路、を備えている冷凍装置。
  2. 請求項1に記載の冷凍装置において、
    前記冷媒回路からの冷媒に代えて、前記第2圧縮機からの高温冷媒を前記冷却器に供給するデフロスト回路をさらに備えている冷凍装置。
  3. 請求項1又は2に記載の冷凍装置において、
    前記第1及び/又は第2圧縮機は、その回転数が前記冷却器の温度に応じて制御される冷凍装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍装置において、
    前記冷却器は、断熱容器内に設置されている冷凍装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍装置において、
    前記冷却器は、真空装置内に配設されるクライオコイルである冷凍装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109059347A (zh) * 2018-06-19 2018-12-21 李华玉 第三类热驱动压缩式热泵
CN109405326A (zh) * 2018-12-26 2019-03-01 上海导向医疗系统有限公司 用于冷冻消融的预冷装置与冷冻治疗系统
KR102160586B1 (ko) * 2020-03-31 2020-09-28 주식회사 삼흥에너지 다중 냉각식 콜드트랩

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