JP4413128B2 - 超低温冷却装置 - Google Patents

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本発明は、混合冷媒を使用したカスケード式超低温冷却装置に関し、特に、超低温レベルにある冷却器をデフロストするときの冷媒や冷凍機油の凝固を防止するための技術に関する。
従来より、−100℃以下の超低温の寒冷を発生させるための超低温冷却装置として、沸点温度が異なる複数種類の冷媒を混合してなる非共沸混合冷媒を冷媒回路内に封入したカスケード式のものは知られており、例えば真空成膜装置における真空チャンバ等で水分の捕捉に利用されている。
この超低温冷却装置の冷媒回路は、例えば複数段の熱交換器、複数の気液分離器、及び複数の減圧手段を備えており、各気液分離器では、各熱交換器により凝縮された冷媒をガス冷媒と液冷媒とに分離し、その分離された液冷媒を減圧手段で減圧させた後に上記各段の熱交換器で蒸発させ、この蒸発熱により上記気液分離器からのガス冷媒を冷却して凝縮する。つまり、各段の熱交換器においてそれぞれ上記混合冷媒を高い沸点の冷媒から低い沸点の冷媒まで順に凝縮させる。さらに、最低温度の沸点を有する液冷媒をキャピラリチューブ等の減圧手段で減圧させた後に蒸発させる冷却器が設けられていて、この冷却器での最低沸点の液冷媒の蒸発により−100℃以下の超低温の寒冷を発生させ、この冷却部の寒冷により冷却対象(水分)を冷却して捕捉するようになっている。
ところで、真空チャンバ内で冷却部への水分等の捕捉量が増えると、真空性能が下がるので、冷却器に捕捉された水分等を除去して捕捉能力を確保する必要がある。そのため、従来、例えば特許文献1に示されるように、超低温冷却装置において、圧縮機の吐出側と冷却器とをデフロスト回路で接続し、成膜を行わないときに冷却装置の通常運転を停止してデフロスト運転を行い、そのデフロスト回路により圧縮機の吐出ガスを冷却器に供給して冷却器のデフロスト(除霜)を行うようにしたものが提案されている。
特開平6−347112号公報
しかし、上記従来の特許文献1のものでは、デフロスト時に圧縮機から吐出された混合冷媒を直接に冷却器に供給しているので、デフロスト時間の短縮やその後の再冷却までの時間を短縮すべく、冷却器が未だ例えば−100℃以下(例えば−120〜−140℃)の超低温レベルにあるときに混合冷媒を供給するようにすると、その混合冷媒の中で凝固点の高い冷媒や冷凍機油、つまり融点が−100℃以上である高沸点冷媒や冷凍機油が冷却器中で凝固してしまう虞れがある。この凝固に伴い、冷却器内の冷媒の流動が固気液の三相流となって、その流動が複雑になったり、配管の閉塞等のきっかけとなったりするという問題が生じる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、上記の如きカスケード式超低温冷却装置のデフロスト時における冷却器への冷媒供給の形態に改良を加えることで、超低温レベルにある冷却器に混合冷媒や冷凍機油を供給しても、その凝固による閉塞が生じないようにし、デフロスト時間の短縮化等を図ることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、カスケード式超低温冷却装置が複数段の気液分離器を有する特徴を活かし、デフロスト時の初期に、高沸点冷媒が少ない混合冷媒を単独で又は圧縮機からの吐出冷媒や冷凍機油と混合して冷却器に供給するようにして、その高沸点冷媒や冷凍機油による凝固を抑制するようにした。
具体的には、請求項1の発明の超低温冷却装置は、沸点が互いに異なる複数種類の冷媒を混合した混合冷媒を圧縮する圧縮機と、この圧縮機から吐出された混合冷媒を冷却してそのうちの高沸点冷媒を凝縮する凝縮器と、この凝縮器から吐出された一部液化された混合冷媒を高沸点冷媒から低沸点冷媒へ順に液冷媒及びガス冷媒に分離する複数段の気液分離器と、この各気液分離器で分離された1次側のガス冷媒を、該各気液分離器で分離されかつ減圧された2次側の液冷媒との間で熱交換させて冷却する複数段のカスケード熱交換器と、これら複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器から吐出された低沸点冷媒を蒸発させて冷却対象を超低温レベルに冷却する冷却器とを備える。
さらには、超低温冷却装置は、上記冷却器のデフロスト時に、上記圧縮機から吐出された混合冷媒を上記冷却器に供給する第1デフロスト回路と、上記冷却器のデフロスト時の初期に、上記気液分離器で分離された後のガス冷媒を上記冷却器に供給する第2デフロスト回路とを備える
そして、上記第2デフロスト回路は、下流端が第1デフロスト回路に接続されていて、該第1デフロスト回路を介してガス冷媒を冷却器に供給するように構成され、第2デフロスト回路の下流端合流部よりも上流側の第1デフロスト回路に第1開閉弁が配置されている一方、第2デフロスト回路に第2開閉弁が配置されている。さらに、これら第1及び第2開閉弁を開閉制御する制御手段を備え、この制御手段は、第2開閉弁の開弁期間を、デフロストの開始から所定の時間が経過するまでの間、デフロストの開始から冷却器の温度が所定温度に上昇するまでの間、又はデフロストの開始から冷却器の圧力が所定圧力に上昇するまでの間のいずれかに制御する一方、第1開閉弁の開弁期間を、上記第2開閉弁が閉じてからデフロストの終了までの間、又はデフロストの開始から終了までの間のいずれかに制御するように構成されているものとする。
また、請求項2の発明の超低温冷却装置は、沸点が互いに異なる複数種類の冷媒を混合した混合冷媒を圧縮する圧縮機と、この圧縮機から吐出された混合冷媒を冷却してそのうちの高沸点冷媒を凝縮する凝縮器と、この凝縮器から吐出され一部液化された混合冷媒を高沸点冷媒から低沸点冷媒へ順に液冷媒及びガス冷媒に分離する複数段の気液分離器と、この各気液分離器で分離された1次側のガス冷媒を、該各気液分離器で分離されかつ減圧された2次側の液冷媒との間で熱交換させて冷却する複数段のカスケード熱交換器と、上記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器から吐出された低沸点冷媒が流れる1次側、及び、該1次側から吐出されかつ過冷却用減圧手段により減圧された低沸点冷媒が流れる2次側を有し、上記1次側の低沸点冷媒を2次側の低沸点冷媒との熱交換により冷却する過冷却器と、上記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器から吐出された低沸点冷媒を蒸発させて冷却対象を超低温レベルに冷却する冷却器とを備える。
そして、この超低温冷却装置はさらに、冷却器のデフロスト時に、上記圧縮機から吐出された混合冷媒を上記冷却器に供給する第1デフロスト回路と、上記冷却器のデフロスト時の初期に、上記気液分離器で分離された後のガス冷媒を上記冷却器に供給する第2デフロスト回路とを備える
また、請求項1の発明と同様に、上記第2デフロスト回路は、下流端が第1デフロスト回路に接続されていて、該第1デフロスト回路を介してガス冷媒を冷却器に供給するように構成され、第2デフロスト回路の下流端合流部よりも上流側の第1デフロスト回路に第1開閉弁が配置されている一方、第2デフロスト回路に第2開閉弁が配置されている。そして、上記第1及び第2開閉弁を開閉制御する制御手段を備え、この制御手段は、第2開閉弁の開弁期間を、デフロストの開始から所定の時間が経過するまでの間、デフロストの開始から冷却器の温度が所定温度に上昇するまでの間、又はデフロストの開始から冷却器の圧力が所定圧力に上昇するまでの間のいずれかに制御する一方、第1開閉弁の開弁期間を、上記第2開閉弁が閉じてからデフロストの終了までの間、又はデフロストの開始から終了までの間のいずれかに制御するように構成されている。
上記請求項1又は2の発明の構成によると、デフロスト時に、基本的に、圧縮機から吐出された混合冷媒が第1デフロスト回路により冷却器に供給されるが、例えば、この第1デフロスト回路による供給に代わって、又は第1デフロスト回路による供給と並行して、デフロストの初期に、気液分離器で分離された後のガス冷媒が第2デフロスト回路により冷却器に供給される。すなわち、デフロスト時、制御手段により第1及び第2開閉弁が制御され、これら第1及び第2の2つの開閉弁を開閉することにより、冷却器に対する冷媒の供給が切り換えられ、第2開閉弁を閉じかつ第1開閉弁を開くことで、圧縮機からの吐出冷媒が第1デフロスト回路を介して冷却器に、また逆に第1開閉弁を閉じかつ第2開閉弁を開くことで、気液分離器で分離された後のガス冷媒が第2デフロスト回路及び第1デフロスト回路を介して冷却器にそれぞれ供給される。具体的には、第2開閉弁の開弁期間が、デフロストの開始から所定の時間が経過するまでの間、デフロストの開始から冷却器の温度が所定温度に上昇するまでの間、又はデフロストの開始から冷却器の圧力が所定圧力に上昇するまでの間のいずれかに制御される一方、第1開閉弁は、上記デフロストの開始から又は上記第2開閉弁が閉じた後に開き、デフロストが終了するまで開く。上記気液分離器で分離された液冷媒は、混合冷媒のうちの高沸点冷媒であるので、同気液分離器で分離された後のガス冷媒は、混合冷媒の中で高沸点冷媒の混合比率(高沸点冷媒濃度)が圧縮機からの吐出冷媒そのものに比べて低く、この高沸点冷媒濃度の低いガス冷媒がデフロストの開始時等に直接冷却器に供給されることとなる。このため、冷却器が例えば−100℃以下の超低温レベルにあっても、その冷却器で冷媒や冷凍機油の凝固が抑えられるとともに、冷却器に対する2種類の冷媒の供給の切換えを容易に行うことができる。
請求項の発明では、冷却器により真空チャンバ内の水分を冷却により凍結させるように構成されていることを特徴とする。
このことで、真空チャンバ内の水分を凍結して、安定した真空状態が得られるとともに、デフロスト時間を短縮することができる。
以上説明したように、請求項1又は2の発明によると、カスケード式の超低温冷却装置において、その冷却器のデフロスト時に、圧縮機から吐出された混合冷媒を冷却器に供給する第1デフロスト回路に加え、気液分離器で分離された後のガス冷媒を冷却器に供給する第2デフロスト回路を設け、第2デフロスト回路の下流端を第1デフロスト回路に接続して、第1デフロスト回路を介してガス冷媒を冷却器に供給するようにし、第2デフロスト回路の合流部よりも上流側の第1デフロスト回路に第1開閉弁を、また第2デフロスト回路に第2開閉弁をそれぞれ配置し、第2開閉弁の開弁期間を、デフロストの開始から所定の時間が経過するまでの間、デフロストの開始から冷却器の温度が所定温度に上昇するまでの間、又はデフロストの開始から冷却器の圧力が所定圧力に上昇するまでの間のいずれかに制御し、第1開閉弁の開弁期間は、第2開閉弁が閉じてからデフロストの終了までの間、又はデフロストの開始から終了までの間のいずれかに制御するようにしたことにより、気液分離器で分離された後で混合冷媒の中で高沸点冷媒の混合比率の低いガス冷媒をデフロストの開始初期に第2デフロスト回路及び第1デフロスト回路の一部を経て直接冷却器に供給して、−100℃以下の超低温レベルにある冷却器で冷媒や冷凍機油の凝固を効果的に抑えることができ、液冷媒の流量が多い大型の冷却器であっても、そのデフロスト運転の安定化やその時間の短縮化を図ることができるとともに、両開閉弁の開閉により、冷却器に対する2種類の冷媒の供給の切換えを容易に行うことができる。
請求項の発明によれば、冷却器は真空チャンバ内の水分を冷却により凍結させるものとしたことにより、安定した真空状態が得られるとともに、デフロスト時間の短縮化を図ることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
図2は本発明の実施形態1に係る真空成膜装置Aのレイアウトの一例を示し、60は内部が真空状態に保たれて基板(図示せず)が成膜される真空チャンバで、この真空チャンバ60には、開閉扉61により開閉される搬入出口(図示せず)が開口されており、開閉扉61を開いた状態で、成膜しようとする基板を真空チャンバ60内に搬入し或いは成膜後の基板を真空チャンバ60内から搬出する。真空チャンバ60には連通路62を介して真空ポンプ63が接続され、連通路62の真空チャンバ60との接続部には、開閉により両者を連通状態又は連通遮断状態に切り換わるゲートバルブ64が配設されており、開閉扉61を閉じかつゲートバルブ64を開いた状態で真空ポンプ63の作動により真空チャンバ60内を真空引きするようになっている。
上記真空成膜装置Aには本発明の冷凍システムを構成する超低温冷却装置Rが設けられており、この超低温冷却装置Rの後述するクライオコイル33により、真空ポンプ63の真空引きの状態で真空チャンバ60内の冷却対象としての水分を直接、超低温レベルまで冷却することにより、その水分等を凍結させて捕捉し真空チャンバ60内の真空レベルを上げるようになっている。
一方、図3は真空成膜装置Aのレイアウトの他の例を示し、冷凍機Rのクライオコイル33は真空チャンバ60内ではなくて連通路62の途中に配設されており、真空ポンプ63による真空引きの状態で超低温冷却装置Rにより連通路62内の水分、つまり間接的に真空チャンバ60内の水分を冷却して凍結させることで、真空チャンバ60内の真空レベルを高めるようにしている。その他の構造は図2に示す真空成膜装置Aと同じである。
上記超低温冷却装置Rは、冷媒として沸点温度が互いに異なる例えば6種類の冷媒を混合してなる非共沸混合冷媒を用いて−100℃以下の超低温レベルの寒冷を発生させるものである。
図1は上記超低温冷却装置Rの全体構成を示し、1は上記混合冷媒が封入された閉サイクルの冷媒回路で、この冷媒回路1は以下に説明する各種の機器を冷媒配管2で接続してなる。4はガス冷媒を圧縮する圧縮機で、この圧縮機4の吐出部には第1油分離器5が接続されている。この第1油分離器5は、圧縮機4から吐出されたガス冷媒中に混入されている冷凍機油をガス冷媒から分離するものであり、この分離された冷凍機油は油戻し管6を経て圧縮機4の吸入側に戻される。上記第1油分離器5の冷媒吐出部には、圧縮機4からの吐出ガス冷媒を冷却水通路7の冷却水との熱交換により冷却して凝縮する水冷コンデンサ8(凝縮器)が接続されている。水冷コンデンサ8の吐出部には、冷媒中の水分やコンタミネーションを除去するドライヤ9を介して補助コンデンサ10(凝縮器)の1次側が接続されており、この補助コンデンサ10において、水冷コンデンサ8からのガス冷媒を圧縮機4に吸入される低温度の2次側の還流冷媒と熱交換して冷却し凝縮する。この実施形態では、水冷コンデンサ8と補助コンデンサ10とで凝縮器を構成しており、これら両コンデンサ8,10により、混合冷媒のうち沸点温度が最高温度のガス冷媒を凝縮させて液化するようになっている。
上記補助コンデンサ10における1次側の吐出部には第1気液分離器12が接続され、この第1気液分離器12で、上記補助コンデンサ10からの気液混合の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離する。この第1気液分離器12のガス冷媒吐出部にはカスケードタイプの第1熱交換器18の1次側が、また液冷媒吐出部には、減圧手段としての第1キャピラリチューブ24を介して同じ第1熱交換器18の2次側がそれぞれ接続されており、第1気液分離器12で分離された液冷媒を第1キャピラリチューブ24で減圧させた後に第1熱交換器18の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち沸点温度が2番目に高い温度のガス冷媒を凝縮させて液化するようになっている。
さらに、上記第1熱交換器18における1次側の吐出部には第2気液分離器13が接続されており、この第2気液分離器13において、第1熱交換器18からの気液混合の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離する。この第2気液分離器13のガス冷媒吐出部にはカスケードタイプの第2熱交換器19の1次側が、また液冷媒吐出部には、減圧手段としての第2キャピラリチューブ25を介して同じ第2熱交換器19の2次側がそれぞれ接続されており、第2気液分離器13で分離された液冷媒を第2キャピラリチューブ25で減圧させた後に第2熱交換器19の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち沸点温度が3番目に高い温度のガス冷媒を凝縮液化する。
さらに、上記接続構造と同様にして、上記第2熱交換器19における1次側の吐出部には、第3気液分離器14、第3熱交換器20及び第3キャピラリチューブ26が、また当該第3熱交換器20における1次側の吐出部には、第4気液分離器15、第4熱交換器21及び第4キャピラリチューブ27がそれぞれ接続されており(これらの接続構造は上記第1気液分離器12、第1熱交換器18及び第1キャピラリチューブ24の接続構造と同じであるので、その詳細な説明は省略する)、第3気液分離器14で分離された液冷媒を第3キャピラリチューブ26で減圧させた後に第3熱交換器20の2次側に供給して蒸発させ、その蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち沸点温度が4番目に高い温度のガス冷媒を凝縮させて液化するとともに、第4気液分離器15で分離された液冷媒を第4キャピラリチューブ27で減圧させた後に第4熱交換器21の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を熱交換により冷却して、混合冷媒のうち沸点温度が最も低い温度のガス冷媒を凝縮させて液化するようにしている。
そして、上記第4熱交換器21における1次側の吐出部には熱交換器からなるサブクーラ22(過冷却器)の1次側22aが接続され、このサブクーラ22の1次側22aの吐出部に接続されている冷媒配管2は、途中で主冷媒配管2aと副冷媒配管2bとに分岐されている。
上記副冷媒配管2bの途中には第5キャピラリチューブ28(サブクーラ用減圧手段)が接続されている。また、副冷媒配管2bの下流端は同じサブクーラ22の2次側22bに接続され、このサブクーラ22の2次側22bは冷媒配管2を介して上記第4熱交換器21の2次側に接続されており、第4熱交換器21から吐出された冷媒を、サブクーラ22の1次側22aに通過させた後、その一部を副冷媒配管2bの第5キャピラリチューブ28で減圧させ、その液冷媒をサブクーラ22の2次側22bに供給して蒸発させ、その蒸発熱により1次側22aのガス冷媒を冷却するようにしている。
一方、上記主冷媒配管2aの途中には、クライオコイル用減圧手段としての第6キャピラリチューブ29とクライオコイル33とがそれぞれ上流側から直列に接続されている。また、主冷媒配管2aの途中には、第6キャピラリチューブ29と並列に分岐配管2cが接続され、この分岐配管2cに電磁弁からなる開閉弁35と、クライオコイル用減圧手段としての第7キャピラリチューブ30とが直列に接続されている。
上記クライオコイル33は冷却器を構成するもので、図2又は図3に示すように、上記真空チャンバ60内の冷却対象としての水分を冷却する。主冷媒配管2aの下流端は、上記第4熱交換器21の2次側とサブクーラ22の2次側22bとの間の冷媒配管2に接続されており、サブクーラ22の1次側22aから吐出された冷媒の残部を主冷媒配管2aの第6キャピラリチューブ29のみ、又は第6キャピラリチューブ29と分岐配管2cの第7キャピラリチューブ30との双方で減圧させた後にクライオコイル33に供給して蒸発させ、その蒸発熱により真空チャンバ60内の水分(冷却対象)を−100℃以下の温度の超低温レベルに冷却し、その水分を凍結させて真空レベルを高めるようにしている。
尚、上記第6及び第7キャピラリチューブ29,30に対する冷媒の流れの切換えは開閉弁35の開閉によって行われ、開閉弁35を開いたときに第6及び第7キャピラリチューブ29,30の双方に、また開閉弁35を閉じたときに第6キャピラリチューブ29のみにそれぞれ冷媒が流れるようになっており、冷却負荷等に応じて冷媒流量を可変としている。
また、上記サブクーラ22の2次側(及びクライオコイル33)と、第4熱交換器21、第3熱交換器20、第2熱交換器19、第1熱交換器18及び補助コンデンサ10の各2次側とは記載順に直列に冷媒配管2により接続され、補助コンデンサ10の2次側は圧縮機4の吸入側に接続されており、混合冷媒において蒸発によってガス化した各冷媒を圧縮機4に吸入させるようにしている。
43は吸入側部及び吐出側部が開口された膨張タンク(バッファタンク)で、その吸入側部は、上記第1気液分離器12のガス冷媒吐出部と第1熱交換器18の1次側との間の冷媒配管2に供給配管2dにより接続され、この供給配管2dには逆止弁40及び開閉弁36が直列に接続されている。一方、膨張タンク43の吐出側部は、第8キャピラリチューブ31を有する戻し配管2eにより圧縮機4の吸入側に接続されており、開閉弁36の開弁状態で、第1気液分離器12において分離されたガス冷媒を膨張タンク43に供給することで、冷凍機Rの運転開始時に凝縮が不十分なガス冷媒により圧縮機4の吐出圧力の異常上昇を防ぐようにしている。
本発明の特徴として、上記分岐配管2cの下流側接続部及びクライオコイル33の間の主冷媒配管2aと、第1油分離器5及び水冷コンデンサ8の間の冷媒配管2との間には、圧縮機4から吐出された混合ガス冷媒を上記クライオコイル33に供給するための第1デフロスト回路45が接続され、この第1デフロスト回路45には、電磁弁からなる第1開閉弁37と第2油分離器48とが第1油分離器5(水冷コンデンサ8)側からクライオコイル33側に向かって順に接続されている。
また、上記逆止弁40及び開閉弁36の間の供給配管2dと、上記第2油分離器48下流側の第1デフロスト回路45とは、第1気液分離器12で分離された後のガス冷媒を上記クライオコイル33に供給するための第2デフロスト回路46によって接続されている。この第2デフロスト回路46には、電磁弁からなる第2開閉弁38と逆止弁41とが供給配管2d側から第1デフロスト回路45側に向かって順に直列に接続されている。
さらに、上記分岐配管2cの下流側接続部と第1デフロスト回路45の接続部との間の冷媒配管2には開閉弁39が接続されている。
そして、上記各開閉弁35〜39は制御部51により開閉制御される。この制御部51には、上記クライオコイル33の温度をその直下流側の温度として検出する温度センサ52の出力信号が入力されており、真空成膜装置Aの真空チャンバ60を真空状態にして基板に成膜する通常運転時には、開閉弁37,38の閉弁により第1及び第2デフロスト回路45,46を閉じかつ開閉弁39の開弁により主冷媒配管2aを開くことで、クライオコイル33で低沸点冷媒を蒸発させ、真空チャンバ60内の水分を冷却して凍結捕捉させる。一方、開閉扉61を開いて真空チャンバ60を大気に開放し基板に成膜を行わない状態のデフロスト運転時には、クライオコイル33に捕捉された水分等を除去するために、開閉弁39をそれまでの開弁状態から閉弁状態に切り換えた後、まず、第2開閉弁38をそれまでの閉弁状態から開弁させることにより、上記第1気液分離器12で分離された後のガス冷媒を、供給配管2dの一部と、第2デフロスト回路46と、この第2デフロスト回路46に接続されている第1デフロスト回路45とを介してクライオコイル33に供給することにより、そのクライオコイル33を昇温させ、上記温度センサ52により検出された温度(クライオコイル33の温度)が設定温度(例えば−100℃)に到達すると、上記第2開閉弁38を閉じるとともに、第1開閉弁37をそれまでの閉弁状態から開弁状態に切り換えることにより、圧縮機4から吐出されかつ第1油分離器5で冷凍機油を除去された混合ガス冷媒からさらに第2油分離器48で冷凍機油を除去し、そのガス冷媒を第1デフロスト回路45を経由してクライオコイル33に供給する。これら第1気液分離器12で分離された後のガス冷媒と、圧縮機4から吐出された混合ガス冷媒とをホットガスとして供給することで、クライオコイル33での水分等の凍結を戻すようにしている。尚、上記第2油分離器48で分離された冷凍機油は上記第1油分離器5からの冷凍機油と共に戻し管6を経て圧縮機4の吸入側に戻される。
尚、54は第2デフロスト回路46の接続部よりも下流側の第1デフロスト回路45に接続された閉鎖弁、55は冷媒回路1内に混合冷媒を供給するための充填用配管で、常時は閉鎖弁56により封止されている。また、図1(後述する実施形態2の図4も同様)において、各開閉弁35〜39に対する制御部51からの制御信号のラインは、記載の都合上分断して示し、その分断部分の接続形態を同じ符号A〜Eで示している。例えば制御部51と開閉弁35との制御信号ラインは、制御部51側の符号A部分と開閉弁35側の符号A部分とによって接続されていることを表している。
次に、上記実施形態の作用について説明するに、真空成膜装置Aの真空チャンバ60内で基板を成膜するときには、超低温冷却装置Rが運転されて、真空チャンバ60内部(又は連通路62内部)の水分等が−100℃以下の超低温レベルまで冷却されて凍結され、真空チャンバ60内が真空状態にされる。この超低温冷却装置Rの運転時、第1及び第2開閉弁37,38の閉弁により第1及び第2デフロスト回路45,46が閉じられかつ開閉弁39の開弁により主冷媒配管2aが開かれる。このことで、圧縮機4から吐出された混合冷媒は、第1油分離器5で冷凍機油を除去されかつ水冷コンデンサ8により冷却された後に補助コンデンサ10で圧縮機4へ戻る2次側の冷媒により冷却され、混合冷媒のうち沸点温度が最高温度のガス冷媒が凝縮されて液化する。この冷媒は第1気液分離器12においてガス冷媒と液冷媒とに分離され、液冷媒は第1キャピラリチューブ24で減圧された後に第1熱交換器18の2次側で蒸発し、この蒸発熱により第1気液分離器12からのガス冷媒が冷却され、混合冷媒のうち沸点温度が2番目に高い温度のガス冷媒を凝縮されて液化する。以後、同様にして、第2〜第4熱交換器19〜21でそれぞれ混合冷媒のうちの沸点温度が高い温度から順にガス冷媒が凝縮されて液化し、この第4熱交換器21では沸点温度が最も低いガス冷媒が凝縮されて液化する。
上記第4熱交換器21の1次側から吐出された冷媒は気液混合状態となり、この気液混合の冷媒は、サブクーラ22の1次側22aを通過した後に主冷媒配管2aと副冷媒配管2bとの2つの経路に分離される。そして、副冷媒配管2bに流れた冷媒は第5キャピラリチューブ28で減圧された後にサブクーラ22の2次側22bに供給されて蒸発し、この蒸発熱により上記第4熱交換器21からサブクーラ22の1次側22aに供給された気液混合状態の冷媒がさらに冷却されて液冷媒の量が増加する。
また、サブクーラ22の1次側22aから吐出された後に主冷媒配管2aに流れる気液混合状態の冷媒の残部は第6キャピラリチューブ29又は第6及び第7キャピラリチューブ29,30の双方で減圧され、その減圧後にクライオコイル33において蒸発して真空チャンバ60内の水分に例えば−100℃以下の寒冷を付与する。この−100℃以下の温度の寒冷により真空チャンバ60内の水分が捕捉され、真空チャンバ60内の真空レベルが上昇する。
そして、真空成膜装置Aの真空チャンバ60を大気に開放して基板の成膜を行わない状態のデフロスト運転時には、開閉弁39の閉弁により主冷媒配管2aが閉じて冷媒回路1との冷媒の流通が遮断される。その状態で、まず、第2開閉弁38がそれまでの閉弁状態から開弁状態に切り換わる。このことにより、第1気液分離器12で分離された後のガス冷媒が、供給配管2dの一部と、第2デフロスト回路46と、この第2デフロスト回路46の下流端が接続されている第1デフロスト回路45の一部とを介してクライオコイル33に供給される。このガス冷媒は高温(例えば0℃)のガスであるので、その供給によってクライオコイル33が昇温する。このようなクライオコイル33の昇温に伴い、その温度を温度センサ52が下流側の温度として検出し、その温度センサ52の検出値が所定温度に上昇すると、上記第2開閉弁38が閉じられて元に戻り、第1気液分離器12で分離された後のガス冷媒のクライオコイル33への供給が停止する。
引き続いて同時に、今度は、第1開閉弁37がそれまでの閉弁状態から開弁状態に切り換えられる。このことにより、圧縮機4から吐出された混合ガス冷媒が第2油分離器48で冷凍機油をさらに除去された後に第1デフロスト回路45を経由してクライオコイル33に供給される。この圧縮機4からのガス冷媒も高温のホットガスであるので、その供給によってクライオコイル33が昇温する。以上の、第1気液分離器12で分離された後のガス冷媒と、圧縮機4から吐出された混合ガス冷媒との供給により、クライオコイル33での水分等の凍結が解除される。以上でデフロスト運転が終了し、その後は上記成膜のための運転に戻り、再度真空チャンバ60内が真空状態にされる。
したがって、この実施形態においては、デフロスト時に、最初に第1気液分離器12で分離された後のガス冷媒が第2デフロスト回路46及び第1デフロスト回路45によりクライオコイル33に供給され、次いで、圧縮機4からの吐出ガス冷媒が第1デフロスト回路45によりクライオコイル33に供給される。最初に供給される、第1気液分離器12で分離されたガス冷媒は、2番目に供給される、圧縮機4からの吐出冷媒に比べて、混合冷媒のうちで高沸点冷媒の混合比率(高沸点冷媒濃度)が低く、この高沸点冷媒濃度の低いガス冷媒がデフロスト運転の初期に、未だ例えば−100℃以下の超低温レベルにあるクライオコイル33に直接供給されるため、クライオコイル33が超低温レベルにあっても、そのクライオコイル33で冷媒の凝固は抑えられる。よって、液冷媒の流量が多い大型のクライオコイル33であっても、そのデフロスト運転の安定化やその時間の短縮化を図ることができる。
(実施形態2)
図4は本発明の実施形態2を示し(尚、図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、上記実施形態1では、第1気液分離器12で分離されたガス冷媒が第2開閉弁38の開弁により第2デフロスト回路46を介してクライオコイル33に供給される状態から、圧縮機4の吐出冷媒が第1開閉弁37の開弁により第1デフロスト回路45を経てクライオコイル33に供給される状態への切換えを、クライオコイル33の温度に基づいているのに対し、クライオコイル33の圧力に基づいて行うようにしたものである。
すなわち、この実施形態では、クライオコイル33の圧力をその直下流側の圧力として検出する圧力センサ53の出力信号が制御部51に入力されており、この圧力センサ53により検出された圧力(クライオコイル33の圧力)が設定圧力に上昇すると、第2開閉弁38を閉じるとともに、第1開閉弁37をそれまでの閉弁状態から開弁状態に切り換えるようにしている。
その他の構成は上記実施形態1と同様であり、この実施形態でも実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
尚、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、種々の他の実施形態を包含している。例えば、上記各実施形態では、第1気液分離器12で分離されたガス冷媒が第2開閉弁38の開弁により第2デフロスト回路46を介してクライオコイル33に供給される状態から、圧縮機4の吐出冷媒が第1開閉弁37の開弁により第1デフロスト回路45を経てクライオコイル33に供給される状態への切換えを、クライオコイル33下流の温度又は圧力に基づいて行っているが、制御部51内蔵のタイマ等によりデフロスト運転開始からの時間をカウントし、その経過時間が所定時間に達すると、第2開閉弁38を閉じかつ第1開閉弁37を開くようにしてもよく、温度センサ52や圧力センサ53が不要になる利点がある。
また、上記各実施形態では、デフロスト運転の開始時には第2開閉弁38のみを開いて第1開閉弁37を閉じておき、クライオコイル33下流の温度や圧力が設定値になるか、所定時間が経過したときに、第2開閉弁38を閉じて第1開閉弁37のみを開くようにしているが、第1開閉弁37はデフロスト運転の開始から終了まで開弁しておき、第2開閉弁38のみをデフロスト運転の途中で閉じるようにすることもできる。
さらに、上記各実施形態では、デフロスト運転時に、第1気液分離器12で分離されたガス冷媒をクライオコイル33に供給するようにしているが、この第1気液分離器12以外の第2〜第4気液分離器13〜15で分離されたガス冷媒をクライオコイル33に供給するようにしてもよい。或いは、デフロスト運転時に、4つの第1〜第4気液分離器12〜15でそれぞれ分離された複数種類のガス冷媒を1つずつ又は複数まとめて順に切り換えながらクライオコイル33に供給するようにすることもでき、クライオコイル33に対するデフロストの要求に応じて適宜選択することができる
また、上記クライオコイル33を真空チャンバ60内に配置して、そのクライオコイル33により真空チャンバ60内の水分等を直接冷却するようにしているが、クライオコイル33に代えてブラインクーラ(放熱部)を設け、このブラインクーラを真空チャンバ60内に位置する吸熱部とブライン回路により接続し、このブラインクーラにおいてブライン回路内のブラインを超低温レベルに冷却して、そのブラインにより真空チャンバ60内の吸熱部に同温度レベルの寒冷を付与するようにしてもよい。
また、上記コンデンサ8,10、熱交換器18〜21及びサブクーラ22は、2重管構造のもの、プレート構造のもの、シェルアンドチューブ構造のもののいずれを用いてもよい。また、キャピラリチューブ24〜31の代わりに他の減圧手段、例えば膨張弁等を用いることもできる。
本発明は、混合冷媒を用いるカスケード式超低温冷凍装置に対し、そのデフロスト運転時に、−100℃以下の超低温レベルにある冷却器で冷媒の凝固を効果的に抑え、大型の冷却器であっても、そのデフロスト運転の安定化やその時間の短縮化を図ることができるので、極めて有用で産業上の利用可能性は高い。
図1は、本発明の実施形態1に係る超低温冷凍装置の全体構成を示す図である。 図2は、真空成膜装置のレイアウトを概略的に示す平面図である。 図3は、真空成膜装置の他のレイアウトを概略的に示す平面図である。 図4は、本発明の実施形態2を示す図1相当図である。
A 真空成膜装置
R 超低温冷却装置
1 冷媒回路
2 冷媒配管
4 圧縮機
8 水冷コンデンサ(凝縮器)
10 補助コンデンサ(凝縮器)
12〜15 気液分離器
18〜21 カスケード熱交換器
22 サブクーラ
24〜30 キャピラリチューブ(減圧手段)
33 クライオコイル(冷却器)
37 第1開閉弁
38 第2開閉弁
45 第1デフロスト回路
46 第2デフロスト回路
51 制御部(制御手段)
52 温度センサ
53 圧力センサ
60 真空チャンバ

Claims (3)

  1. 沸点が互いに異なる複数種類の冷媒を混合した混合冷媒を圧縮する圧縮機と、
    上記圧縮機から吐出された混合冷媒を冷却してそのうちの高沸点冷媒を凝縮する凝縮器と、
    上記凝縮器から吐出された一部液化された混合冷媒を高沸点冷媒から低沸点冷媒へ順に液冷媒及びガス冷媒に分離する複数段の気液分離器と、
    上記各気液分離器で分離された1次側のガス冷媒を、該各気液分離器で分離されかつ減圧された2次側の液冷媒との間で熱交換させて冷却する複数段のカスケード熱交換器と、
    上記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器から吐出された低沸点冷媒を蒸発させて冷却対象を超低温レベルに冷却する冷却器と、
    上記冷却器のデフロスト時に、上記圧縮機から吐出された混合冷媒を上記冷却器に供給する第1デフロスト回路と、
    上記冷却器のデフロスト時の初期に、上記気液分離器で分離された後のガス冷媒を上記冷却器に供給する第2デフロスト回路とを備え
    上記第2デフロスト回路は、下流端が第1デフロスト回路に接続されていて、該第1デフロスト回路を介してガス冷媒を冷却器に供給するように構成され、
    上記第2デフロスト回路の下流端合流部よりも上流側の第1デフロスト回路に第1開閉弁が配置されている一方、上記第2デフロスト回路に第2開閉弁が配置され、
    上記第1及び第2開閉弁を開閉制御する制御手段を備え、
    上記制御手段は、第2開閉弁の開弁期間を、デフロストの開始から所定の時間が経過するまでの間、デフロストの開始から冷却器の温度が所定温度に上昇するまでの間、又はデフロストの開始から冷却器の圧力が所定圧力に上昇するまでの間のいずれかに制御する一方、第1開閉弁の開弁期間を、上記第2開閉弁が閉じてからデフロストの終了までの間、又はデフロストの開始から終了までの間のいずれかに制御するように構成されていることを特徴とする超低温冷却装置。
  2. 沸点が互いに異なる複数種類の冷媒を混合した混合冷媒を圧縮する圧縮機と、
    上記圧縮機から吐出された混合冷媒を冷却してそのうちの高沸点冷媒を凝縮する凝縮器と、
    上記凝縮器から吐出され一部液化された混合冷媒を高沸点冷媒から低沸点冷媒へ順に液冷媒及びガス冷媒に分離する複数段の気液分離器と、
    上記各気液分離器で分離された1次側のガス冷媒を、該各気液分離器で分離されかつ減圧された2次側の液冷媒との間で熱交換させて冷却する複数段のカスケード熱交換器と、
    上記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器から吐出された低沸点冷媒が流れる1次側と、該1次側から吐出されかつ過冷却用減圧手段により減圧された低沸点冷媒が流れる2次側とを有し、上記1次側の低沸点冷媒を2次側の低沸点冷媒との熱交換により冷却する過冷却器と、
    上記複数段のうちの最終段のカスケード熱交換器から吐出された低沸点冷媒を蒸発させて冷却対象を超低温レベルに冷却する冷却器と、
    上記冷却器のデフロスト時に、上記圧縮機から吐出された混合冷媒を上記冷却器に供給する第1デフロスト回路と、
    上記冷却器のデフロスト時の初期に、上記気液分離器で分離された後のガス冷媒を上記冷却器に供給する第2デフロスト回路とを備え
    上記第2デフロスト回路は、下流端が第1デフロスト回路に接続されていて、該第1デフロスト回路を介してガス冷媒を冷却器に供給するように構成され、
    上記第2デフロスト回路の下流端合流部よりも上流側の第1デフロスト回路に第1開閉弁が配置されている一方、上記第2デフロスト回路に第2開閉弁が配置され、
    上記第1及び第2開閉弁を開閉制御する制御手段を備え、
    上記制御手段は、第2開閉弁の開弁期間を、デフロストの開始から所定の時間が経過するまでの間、デフロストの開始から冷却器の温度が所定温度に上昇するまでの間、又はデフロストの開始から冷却器の圧力が所定圧力に上昇するまでの間のいずれかに制御する一方、第1開閉弁の開弁期間を、上記第2開閉弁が閉じてからデフロストの終了までの間、又はデフロストの開始から終了までの間のいずれかに制御するように構成されていることを特徴とする超低温冷却装置。
  3. 請求項1又は2の超低温冷却装置において、
    冷却器により真空チャンバ内の水分を冷却により凍結させるように構成されていることを特徴とする超低温冷却装置。
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