JP4066147B2 - 冷凍システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍システムに関し、特に、液冷媒を複数の経路に分岐させるときの均等化を図るための対策に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、−100℃以下の超低温の寒冷を発生させるための冷凍システムとして、沸点温度が異なる複数種類の冷媒を混合してなる非共沸混合冷媒を冷媒回路内に封入したものは知られている。この冷凍システムの冷媒回路は、例えば複数段の熱交換器、複数の気液分離器、及び複数の減圧手段を備えており、各段の熱交換器においてそれぞれ上記混合冷媒を高い沸点の冷媒から低い沸点の冷媒まで順に凝縮させる。また、各気液分離器では、各熱交換器により凝縮された冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離し、この各気液分離器で分離された液冷媒を減圧手段で減圧させた後に上記熱交換器で蒸発させ、この蒸発熱により上記気液分離器からのガス冷媒を冷却して凝縮する。さらに、最低温度の沸点を有する液冷媒をキャピラリチューブ等の減圧手段で減圧させた後に蒸発させる冷却器が設けられていて、この冷却器での最低沸点の液冷媒の蒸発により−100℃以下の超低温の寒冷を発生させ、この冷却部の寒冷を冷却対象にブライン等により伝熱するようになっている(例えば特許第2626912号等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記最低温度の沸点を有する液冷媒を蒸発させる冷却器が複数設けられていると、その液冷媒を各冷却器に供給するために分岐させる必要があり、その分岐部に、上流側から下流側に向かって複数に分かれた分岐管が用いられる。そして、この分岐管内の冷媒回路を通って冷却器に向かう冷媒は全て液冷媒で構成されているのではなく、一部にガス冷媒を含んだ気液混合状態の冷媒が供給される。
【0004】
その場合、分岐管やその前後の冷媒回路は略水平に保たれているが、例えば分岐管上流側の配管を継手により他の機器に接続する際に配管が継手の締付け操作に共回りする等して、分岐管において分岐された後の冷媒が流れる下流側の分岐管部間で高さの差が生じていると、その高さの低い側の分岐管部に高い側の分岐管部よりも多量の液冷媒が流れるようになり(逆に低い側の分岐管部に流れるガス冷媒量は高い側の分岐管部よりも少なくなる)、複数の冷却器に至る液冷媒の質量流量が異なってアンバランスになり、その結果、複数の冷却器の冷却能力が差が生じることとなる。
【0005】
そして、この問題をなくすためには、分岐管部間の高さ調整を精度よく行う必要があり、その手間を要する。
【0006】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、上記の如き非共沸混合冷媒を用いる冷凍システムに限らず、液冷媒を分岐部で複数に分岐する冷媒回路を有する一般の冷凍システムにおいて、その分岐部の冷媒回路の構造を工夫することで、分岐部間に流れる液冷媒の質量流量を容易に均等にできるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、分岐部の入口側部分に下り勾配の傾斜をつけ、気液混合で分岐部に流入する冷媒のうちの液冷媒については均等に分岐され易くなるようにした。
【0008】
具体的には、請求項1の発明では、ガス冷媒を含んだ液冷媒を複数に分岐する分岐部を有する冷媒回路と、上記分岐部の下流端に接続された減圧手段とを備えた冷凍システムにおいて、上記分岐部の冷媒流れ方向直上流側に位置する冷媒回路は、略水平方向に延びた後に少なくとも上記分岐部の入口側流路で冷媒流れ方向の下流側に向かって水平面に対し下方に向かうように所定の傾斜角度で傾斜していることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によると、液冷媒中にガス冷媒を含んだ気液混合の冷媒は分岐部で複数に分岐された後、分岐部の下流端に接続された減圧手段に流れて減圧される。そのとき、上記分岐部の直上流側の冷媒回路のうち、少なくとも分岐部の入口側流路が冷媒流れ方向の下流側に向かって水平面に対し下方に向かうように所定の傾斜角度で傾斜しているので、気液混合で分岐部に流入する冷媒のうちの液冷媒については、入口側流路の下り勾配の傾斜により該入口側流路の下側(底側)に集められた状態で分岐部に流入し、ガス冷媒が分岐部に入り難くなって、その分、液冷媒が分岐部の各下流側に均等に分岐され易くなる。このことで、分岐後の液冷媒の質量流量を同等にして、例えば減圧手段に接続される冷却器の冷却能力差の低減等を図ることができる。
【0010】
請求項2の発明では、上記分岐部の入口側流路は上流側部と下流側部とが水平面に投影したときに略90°をなすように湾曲していることを特徴とする。この場合、例えば入口側流路を形成する冷媒配管が継手による締付け時に共回りしても、入口側流路の下流側部が上流側部の回りに同時に上下するので、分岐部下流側部の高さは互いに同じに保たれ、分岐後の液冷媒の質量流量をさらに確実に同等にして、例えば減圧手段に接続される冷却器の冷却能力差の低減等を図ることができる。
【0011】
請求項3の発明では、上記分岐部の入口側流路の水平面とのなす傾斜角度は10〜45°とする。こうすると、上記効果が有効に発揮されるのに望ましい傾斜角度が得られる。
【0012】
請求項4の発明では、冷媒は、沸点温度が異なる複数種類の冷媒を混合してなる混合冷媒とする。また、上記冷媒回路は、混合冷媒を高い沸点の冷媒から低い沸点の冷媒まで順に凝縮させる複数段の熱交換器と、この各熱交換器により凝縮された冷媒をガス冷媒及び液冷媒に分離する複数の気液分離器と、上記熱交換器で上記ガス冷媒が冷却されて凝縮するように各気液分離器で分離された液冷媒を減圧して上記熱交換器で蒸発させる複数の減圧手段と、最低温度の沸点を有する液冷媒を蒸発させて、超低温レベルの寒冷を発生させる複数の冷却器とを備えているものとし、分岐部は、上記冷媒回路において最低温度の沸点を有する液冷媒を複数の冷却器に分岐させる部分に設けられていることを特徴とする。
【0013】
この発明によると、非共沸混合冷媒を用いる冷凍システムにおいて、最低温度の沸点を有する液冷媒を複数の冷却器に均等に供給することができ、超低温レベルの寒冷を発生させる冷却器の冷却能力差を安定して低減することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図3は本発明の実施形態1に係る冷凍システムとしての超低温冷凍機Aを示し、この超低温冷凍機Aは、冷媒として沸点温度が異なる5種類又は6種類の冷媒を混合してなる非共沸混合冷媒を用いて−100℃以下の超低温レベルの寒冷を発生させるものである。
【0015】
図3において、1は上記混合冷媒が封入された閉サイクルの冷媒回路で、この冷媒回路1は以下に説明する各種の機器を冷媒配管2で接続してなる。すなわち、5はガス冷媒を圧縮する圧縮機で、この圧縮機5の吐出部には、圧縮機5から吐出されたガス冷媒を冷却水通路6の冷却水との熱交換により冷却する水冷コンデンサ7が接続されている。水冷コンデンサ7の吐出部には補助コンデンサ8の1次側が接続され、この補助コンデンサ8において、水冷コンデンサ7からのガス冷媒を圧縮機5に吸入される低温度の2次側の還流冷媒と熱交換して冷却し、混合冷媒のうち沸点温度が最高温度のガス冷媒を凝縮させて液化する。
【0016】
上記補助コンデンサ8における1次側の吐出部には第1気液分離器9が接続され、この第1気液分離器9で、上記補助コンデンサ8からの気液混合の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離する。この第1気液分離器9のガス冷媒吐出部にはカスケードタイプの第1熱交換器10の1次側が、また液冷媒吐出部には、減圧手段としての第1キャピラリチューブ11を介して同じ第1熱交換器10の2次側がそれぞれ接続されており、第1気液分離器9で分離された液冷媒を第1キャピラリチューブ11で減圧させた後に第1熱交換器10の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち沸点温度が2番目に高い温度のガス冷媒を凝縮させて液化するようになっている。
【0017】
さらに、上記第1熱交換器10における1次側の吐出部には第2気液分離器15が接続されており、この第2気液分離器15において、第1熱交換器10からの気液混合の冷媒を液冷媒とガス冷媒とに分離する。この第2気液分離器15のガス冷媒吐出部にはカスケードタイプの第2熱交換器16の1次側が、また液冷媒吐出部には、減圧手段としての第2キャピラリチューブ17を介して同じ第2熱交換器16の2次側がそれぞれ接続されており、第2気液分離器15で分離された液冷媒を第2キャピラリチューブ17で減圧させた後に第2熱交換器16の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち沸点温度が3番目に高い温度のガス冷媒を凝縮液化する。
【0018】
さらに、上記接続構造と同様にして、上記第2熱交換器16における1次側の吐出部には、第3気液分離器19、第3熱交換器20及び第3キャピラリチューブ21が、また当該第3熱交換器20における1次側の吐出部には、第4気液分離器23、第4熱交換器24及び第4キャピラリチューブ25がそれぞれ接続されており(これらの接続構造は上記第1気液分離器9、第1熱交換器10及び第1キャピラリチューブ11の接続構造と同じであるので、その詳細な説明は省略する)、第3気液分離器19で分離された液冷媒を第3キャピラリチューブ21で減圧させた後に第3熱交換器20の2次側に供給して蒸発させ、その蒸発により1次側のガス冷媒を冷却して、混合冷媒のうち沸点温度が4番目に高い温度のガス冷媒を凝縮させて液化するとともに、第4気液分離器23で分離された液冷媒を第4キャピラリチューブ25で減圧させた後に第4熱交換器24の2次側に供給して蒸発させ、この蒸発により1次側のガス冷媒を熱交換により冷却して、混合冷媒のうち沸点温度が最も低い温度のガス冷媒を凝縮させて液化するようにしている。
【0019】
そして、上記第4熱交換器24における1次側の吐出部には熱交換器からなるサブクーラ27の1次側が接続され、この1次側には第5キャピラリチューブ28を介して同じサブクーラ27の2次側に接続されており、第4熱交換器24で液化された液冷媒の一部を第5キャピラリチューブ28で減圧させた後にサブクーラ27の2次側に供給して蒸発させ、その蒸発熱により1次側のガス冷媒を冷却するようにしている。
【0020】
上記サブクーラ27の1次側の冷媒吐出部には冷媒配管2が上記第5キャピラリチューブ28と並列に分岐接続されている。この冷媒配管2は途中の分岐管37(分岐部)で2つに分岐され、分岐管37の2つの下流端はそれぞれ第6キャピラリチューブ30,30を介して熱交換器からなる冷却器としての2つのブラインクーラ31,31の1次側に接続されている。各ブラインクーラ31の2次側にはそれぞれ閉じ回路のブライン回路33が接続され、各ブライン回路33の途中には熱負荷34が接続されており、第4熱交換器24で液化された液冷媒の残部を第6キャピラリチューブ30,30で減圧させた後にブラインクーラ31,31の2次側に供給して蒸発させ、その蒸発熱により1次側のブラインを−100℃以下の温度の超低温レベルに冷却し、このブラインにより熱負荷34,34に同温度レベルの寒冷を付与するようにしている。上記各熱負荷34は、図示しないが、例えば真空チャンバ内に配置されていて、−100℃以下の温度の寒冷により真空チャンバ内の気体分子を凍結させて真空度を高めるために用いられる。
【0021】
また、上記両ブラインクーラ31,31における1次側の吐出部は互いに集合されて第4熱交換器24の2次側とサブクーラ27の2次側との間に接続されている。さらに、上記サブクーラ27(及び両ブラインクーラ31,31)、第4熱交換器24、第3熱交換器20、第2熱交換器16、第1熱交換器10及び補助コンデンサ8の各2次側は記載順に直列に接続されており、混合冷媒において蒸発によってガス化した各冷媒を圧縮機5に吸入させるようにしている。
【0022】
本発明の特徴は、上記分岐管37への配管構造にある。すなわち、図1及び図2に詳示するように、分岐管37上流側の冷媒配管2の途中には、取付パネル41に取付固定した開閉弁からなる仕切弁38が接続され、この仕切弁38の出口部には水平方向に沿って配置された冷媒配管2aの上流端が配管継手39を介して接続され、この冷媒配管2aの下流端には水平方向に延びるストレーナ40が接続されている。尚、上記仕切弁38は、第6キャピラリチューブ30等が接続された後の冷凍機Aの運転状態で開弁保持される。
【0023】
上記ストレーナ40の出口部には二股状の分岐管部37a,37aを有する分岐管37が、その入口側に位置しかつ冷媒配管2を構成する入口配管36を介して接続され、この分岐管37の各分岐管部37aにそれぞれ第6キャピラリチューブ30が接続されている。
【0024】
そして、上記分岐管37の入口側に接続された入口配管36の内部には入口側流路(図示せず)が形成され、図1に示す如く、この入口配管36(入口側流路)は、例えば途中で冷媒流れ方向の下流側(図1及び図2で右側)に向かって鉛直下方に向かうように水平面に対し所定の傾斜角度θで傾斜している。この入口配管36(入口側流路)の傾斜角度θはθ=10〜45°であることが望ましい。
【0025】
したがって、この実施形態においては、超低温冷凍機Aの運転時、圧縮機5から吐出された混合冷媒は水冷コンデンサ7により冷却された後に補助コンデンサ8で圧縮機5へ戻る2次側の冷媒により冷却され、混合冷媒のうち沸点温度が最高温度のガス冷媒が凝縮されて液化する。この冷媒は第1気液分離器9においてガス冷媒と液冷媒とに分離され、液冷媒は第1キャピラリチューブ11で減圧された後に第1熱交換器10で蒸発し、この蒸発熱により第1気液分離器9からのガス冷媒が冷却され、混合冷媒のうち沸点温度が2番目に高い温度のガス冷媒を凝縮されて液化する。以後、同様にして、第2〜第4熱交換器16,20,24でそれぞれ混合冷媒のうちの沸点温度が高い温度から順にガス冷媒が凝縮されて液化し、この第4熱交換器24では沸点温度が最も低いガス冷媒が凝縮されて液化する。
【0026】
上記第4熱交換器24を経過した冷媒は気液混合状態となり、その一部が第5キャピラリチューブ28で減圧された後にサブクーラ27で蒸発し、この蒸発熱により上記第4熱交換器24からの気液混合状態の冷媒がさらに冷却されて液冷媒の量が増加する。
【0027】
また、第4熱交換器24からの気液混合状態の冷媒の残部は分岐管37で2つに分岐された後にそれぞれ第6キャピラリチューブ30,30で減圧され、その減圧後にブラインクーラ31,31において蒸発して各ブライン回路33のブラインに−100℃以下の寒冷を付与する。この寒冷がブラインを介して熱負荷34,34に伝達され、この−100℃以下の温度の寒冷により例えば真空チャンバ内の気体分子が凍結して真空チャンバ内の真空度が上昇する。
【0028】
そして、上記第4熱交換器24からサブクーラ27を経由した気液混合状態の冷媒が分岐管37で分岐された後に第6キャピラリチューブ30,30に流れるとき、この分岐管37直上流側の入口配管36(その内部の入口側流路)が冷媒流れ方向の下流側に向かって鉛直下方に向かうように傾斜しているので、気液混合状態で分岐管37の各分岐管部37aに流入する冷媒のうちの液冷媒については、この入口配管36の下り勾配の傾斜により入口配管36内の入口側流路下側に集められた状態で分岐管部37aに流入し、ガス冷媒が分岐管37に入り難くなって、液冷媒が各分岐管部37aに均等に分岐され易くなり、2つの第6キャピラリチューブ30,30に至る冷媒の質量流量が互いに同じとなる。このことで分岐後の液冷媒の質量流量が同等になり、両ブラインクーラ31,31、延いては2つの熱負荷34,34の冷却能力差の低減を安定して図ることができる。
【0029】
また、分岐管37等の組付時にその分岐管部37a,37a同士の高さを同一に保つための精度のよい調整は不要となり、その手間が要らなくなる。
【0030】
(実施形態2)
図4〜図6は本発明の実施形態2を示す(尚、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)。
【0031】
この実施形態では、分岐管37の入口配管36(入口側流路)は上流側部36aと下流側部36bとに分けられ、その下流側部36bで上記実施形態1と同様に、冷媒流れ方向の下流側(図4及び図5で右側)に向かって鉛直下方に向かうように水平面に対し所定の傾斜角度θで傾斜しているばかりでなく、さらにその上流側部36aと下流側部36bとが略90°をなすように湾曲している。その他の構成は上記実施形態1と同様である。
【0032】
この実施形態では、分岐管37に一体的に接続されている入口配管36、ストレーナ40及び冷媒配管2aを配管継手39により仕切弁38に締結するときに、その分岐管37が配管継手39による締付けに伴って入口配管36、ストレーナ40及び冷媒配管2aと共回りしたとしても、入口配管36(入口側流路)の下流側部36bが上流側部36a回りに同時に上下するのみとなり、この下流側部36bに接続されている分岐管37の両分岐管部37a,37aの高さは互いに同じに保たれることになる。このことで、上記実施形態1に比べ、分岐管37での分岐後の液冷媒の質量流量をさらに確実に同等にでき、両ブラインクーラ31,31及び熱負荷34,34の冷却能力差の低減を図ることができる。
【0033】
尚、上記各実施形態では、2つの分岐管部37a,37aを有する分岐管37を用いて、2つのブラインクーラ31,31に液冷媒が流れるように分岐しているが、3つ以上の分岐管部を有する分岐管を用いて液冷媒を3つ以上の回路に分岐してもよい。
【0034】
また、上記各実施形態では、冷媒として沸点温度が異なる5種類又は6種類の冷媒を混合してなる非共沸混合冷媒を用いているが、沸点温度が異なる5種類又は6種類以外の複数種類の冷媒を混合してなる非共沸混合冷媒を用いてもよいのは勿論である。また、上記各実施形態は、非共沸混合冷媒を用いた超低温冷凍機Aの場合であるが、本発明は、沸点温度が1種類の冷媒を用いた冷凍回路を有する一般の冷凍システムにも適用でき、その分岐部の入口側流路を下り勾配で傾斜させればよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項1の発明によると、ガス冷媒を含んだ液冷媒を複数に分岐する分岐部を有する冷媒回路と、その分岐部に接続された減圧手段とを備えた冷凍システムに対し、少なくとも上記分岐部の入口側流路を冷媒流れ方向の下流側に向かって水平面に対し下方に向かうように所定の傾斜角度で傾斜させたことにより、気液混合で分岐部に流入する冷媒のうちの液冷媒を入口側流路の下側に集めた状態で分岐部に流入させて、分岐後の液冷媒の質量流量を容易に同等にでき、例えば減圧手段に接続される冷却器の冷却能力差の低減等を図ることができる。
【0036】
請求項2の発明によると、分岐部の入口側流路を上流側部と下流側部とが水平面に投影したときに略90°をなすように湾曲させたことにより、例えば入口側流路を形成する配管が継手による締付け時に共回りしても、入口側流路の下流側部を上流側部回りに同時に上下させて下流側部の高さを同じに保つことができ、分岐後の液冷媒の質量流量をさらに確実に同等にして、例えば減圧手段に接続される冷却器の冷却能力差の低減等を図ることができる。
【0037】
請求項3の発明によると、分岐部の入口側流路の水平面とのなす傾斜角度を10〜45°としたことにより、上記効果が有効に発揮されるのに望ましい傾斜角度が得られる。
【0038】
請求項4の発明によると、沸点温度が異なる複数種類の冷媒を混合してなる混合冷媒を用い、その最低温度の沸点を有する液冷媒を複数の冷却器に分岐させる部分に上記分岐部を設けたことにより、非共沸混合冷媒を用いる冷凍システムにおいて、最低温度の沸点を有する液冷媒を複数の冷却器に均等に供給することができ、冷却器の冷却能力差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1において分岐部分を示す正面図である。
【図2】 実施形態1における分岐部分を示す平面図である。
【図3】 超低温冷凍機の全体構成を示す回路図である。
【図4】 実施形態2を示す図1相当図である。
【図5】 実施形態2を示す図2相当図である。
【図6】 図4のVI方向矢視図である。
【符号の説明】
A 超低温冷凍機
1 冷媒回路
5 圧縮機
9 第1気液分離器
10 第1熱交換器
11 第1キャピラリチューブ(減圧手段)
15 第2気液分離器
16 第2熱交換器
17 第2キャピラリチューブ(減圧手段)
19 第3気液分離器
20 第3熱交換器
21 第3キャピラリチューブ(減圧手段)
23 第4気液分離器
24 第4熱交換器
25 第4キャピラリチューブ(減圧手段)
27 サブクーラ
28 第5キャピラリチューブ(減圧手段)
30 第6キャピラリチューブ(減圧手段)
31 ブラインクーラ(冷却器)
34 熱負荷
36 入口配管
36a 上流側部
36b 下流側部
37 分岐管(分岐部)
37a 分岐管部
θ 傾斜角度

Claims (4)

  1. ガス冷媒を含んだ液冷媒を複数に分岐する分岐部を有する冷媒回路と、
    上記分岐部の下流端に接続された減圧手段とを備えた冷凍システムにおいて、
    上記分岐部の冷媒流れ方向直上流側に位置する冷媒回路は、略水平方向に延びた後に少なくとも上記分岐部の入口側流路で冷媒流れ方向の下流側に向かって水平面に対し下方に向かうように所定の傾斜角度で傾斜していることを特徴とする冷凍システム。
  2. 請求項1の冷凍システムにおいて、
    分岐部の入口側流路は上流側部と下流側部とが水平面に投影したときに略90°をなすように湾曲していることを特徴とする冷凍システム。
  3. 請求項1又は2の冷凍システムにおいて、
    分岐部の入口側流路の水平面とのなす傾斜角度は10〜45°であることを特徴とする冷凍システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つの冷凍システムにおいて、
    冷媒は、沸点温度が異なる複数種類の冷媒を混合してなる混合冷媒であり、
    冷媒回路は、上記混合冷媒を高い沸点の冷媒から低い沸点の冷媒まで順に凝縮させる複数段の熱交換器と、
    上記各熱交換器により凝縮された冷媒をガス冷媒と液冷媒に分離する複数の気液分離器と、
    上記熱交換器で上記ガス冷媒が冷却されて凝縮するように上記各気液分離器で分離された液冷媒を減圧して上記熱交換器で蒸発させる複数の減圧手段と、
    最低温度の沸点を有する液冷媒を蒸発させて、超低温レベルの寒冷を発生させる複数の冷却器とを備えており、
    分岐部は、上記冷媒回路において最低温度の沸点を有する液冷媒を複数の冷却器に分岐させる部分に設けられていることを特徴とする冷凍システム。
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