JPH0615881A - カラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成方法

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JPH0615881A
JPH0615881A JP193693A JP193693A JPH0615881A JP H0615881 A JPH0615881 A JP H0615881A JP 193693 A JP193693 A JP 193693A JP 193693 A JP193693 A JP 193693A JP H0615881 A JPH0615881 A JP H0615881A
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latent image
color
image
developing
ink particles
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Application number
JP193693A
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Inventor
Hajime Kurihara
一 栗原
Hiroshi Ito
弘 伊藤
Hitoshi Ota
等 太田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明のカラー画像形成方法は、静電潜像形
成工程、カラー潜像能を有するインク粒子による現像工
程、インク粒子に対してカラー潜像を形成する工程、カ
ラー潜像を所望の色調に発色させる現像工程を含み、前
記カラー潜像を形成する工程が、予備顕画像を潜像担持
体から別の媒体に転写してから行う、あるいは、前記静
電潜像を形成する工程とカラー潜像を形成する工程が、
同一の露光手段を用いて行う。 【効果】 従来技術に比較して潜像担持体上の露光手段
をひとつに減らして潜像担持体の口径を小型化する事が
でき、実質的に小型化が可能なカラー画像形成方法を提
供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像形成技術に関
し、情報処理装置等から出力される文字・図形等の画像
情報を電子写真法あるいはイオノグラフィー法、マグネ
トグラフィー法等の潜像記録法によって記録媒体に印写
する用途に好適なカラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子写真法を用いたカラー
画像形成方法においては、複数色の現像剤と現像剤数に
応じた現像器とが必要であった。例えばピクトリアルカ
ラーにおいては、シアン、マゼンタ、イエローの3色、
または前記3色にブラックを追加した4色の各色の現像
剤とそれらの現像剤に対応する3ないし4種類の現像器
が必要であり、また画像形成にあたっては、一連の潜像
形成工程および現像工程、転写工程を3ないしは4回繰
り返す必要があった(以下、この従来法を「多重転写記
録法」とする)。また、別の方法においては、例えば特
開昭63−139734号公報、米国特許4,654,
282号明細書等に開示されているように、潜像形成工
程、現像工程を潜像担持体上で現像器数だけ繰り返す必
要があった(以下、この従来法を「多重現像記録法」と
する)。
【0003】このため、上記の多重転写記録法において
は複数回の転写に起因して顕画像に乱れが生じ易くな
り、一方、前記多重現像記録法においても現像後に行う
次の色の現像剤のための潜像形成により、もともと現像
されていた顕画像に乱れが生じてしまう。さらに、上記
のような従来法においては、記録装置内に多数の現像器
を設置しなければならず、従って占有スペースが大きく
なり、記録装置も必然的に大型化し、従来の方法では装
置の小型化が困難であるという問題点がある。
【0004】また、特開昭63−311364号公報、
特開平2−157768号公報、米国特許第5,04
5,420号公報明細書によれば、予め階調信号(2値
化されている場合も含む)に基づいて電子写真感光体上
に静電潜像を形成する工程、照射される光の波長に応じ
て異なる色に発色あるいは照射される光の波長に応じて
消色される顕画粒子により静電潜像を現像する工程、な
らびに選択的に発色あるいは消色させる波長の光で色信
号に基づき前記顕画像を露光する工程からなる方法(以
下、この従来法を「階調信号−色信号分離記録法」とす
る)が提案されており、この方法によれば、形成された
静電潜像上に顕画粒子を発色あるいは消色させてカラー
画像を形成し、その後所定の記録媒体にこの信号を転写
することによりカラー画像を得る方法が示されている。
さらに、特開平3−229262号公報明細書には、感
光性のハロゲン化銀塩を含有し、色信号に基づく露光に
よりカラー潜像を形成、加熱により所望の色に発色する
顕画粒子を用いた階調信号−色信号分離記録法が提案さ
れている。
【0005】上述した階調信号−色信号分離記録法は、
前述した多重転写記録法や多重現像記録法に比べ、現像
器の数が少なく従って記録装置を小型化することがで
き、色ズレが少なく高画質のカラー画像が形成できる等
の長所を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように階調信
号−色信号分離記録法は、多重転写記録法や多重現像記
録法に比べて優れているが、本発明者の知見によれば以
下の課題を解決することにより、更なる装置の小型化が
可能なカラー画像形成方法を提供できることが判明し
た。
【0007】従来の階調信号−色信号分離記録法は、電
子写真感光体上に帯電器、像露光光学ユニット、現像
器、カラー露光光学ユニット、転写手段の画像形成に関
わる装置が必要であり、前述した多重転写記録法や多重
現像記録法に比較して、新たに露光光学ユニットが一つ
余分に必要となる。これら画像形成に関わる装置群は、
すべて電子写真感光体上に各々上記の順番に配置してい
るために、電子写真感光体の口径は大型化せざるを得
ず、従ってカラー画像形成装置の小型化も実質的に阻ま
れると言う問題点がある。
【0008】従って本発明は、上述した従来技術の問題
点を解決するためのものであり、実質的に小型化が可能
なカラー画像形成方法を提供する事を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像形成
方法は、潜像担持体上に静電潜像を形成する工程、前記
潜像担持体上の静電潜像をカラー潜像能を有するインク
粒子によって現像することにより予備顕画像を形成する
工程、前記予備顕画像に対してカラー潜像を形成する工
程、前記予備顕画像中のカラー潜像を所望の色調に発色
させて現像する工程を含み、前記カラー潜像を形成する
工程が、予備顕画像を潜像担持体から別の媒体に転写し
てから行うことを特徴とする。
【0010】また、前記予備顕画像中のカラー潜像を所
望の色調に発色させて現像する工程が、熱による現像工
程を含むことを特徴とする。
【0011】さらに、前記予備顕画像中のカラー潜像を
所望の色調に発色させて現像する工程が、圧力による現
像工程を含むことを特徴とする。
【0012】本発明のカラー画像形成方法は、潜像担持
体上に静電潜像を形成する工程、前記潜像担持体上の静
電潜像をカラー潜像能を有するインク粒子によって現像
することにより予備顕画像を形成する工程、前記予備顕
画像に対してカラー潜像を形成する工程、前記予備顕画
像中のカラー潜像を所望の色調に発色させて現像する工
程を含み、前記静電潜像を形成する工程とカラー潜像を
形成する工程が、同一の露光手段を用いて行うことを特
徴とする。
【0013】また、前記予備顕画像中のカラー潜像を所
望の色調に発色させて現像する工程が、熱による現像工
程を含むことを特徴とする。
【0014】さらに、前記予備顕画像中のカラー潜像を
所望の色調に発色させて現像する工程が、圧力による現
像工程を含むことを特徴とする。
【0015】
【実施例】図1は、本発明のカラー画像形成方法を示す
装置の概略図である。
【0016】図1において、本発明のカラー画像形成方
法を用いた装置は、潜像担持体1の周囲に帯電手段2、
静電潜像露光手段3、現像手段4、転写手段5、クリー
ニング手段9を配置し、さらに、カラー潜像露光手段
6、熱現像手段7、定着手段8から構成されている。ま
た、10はインク粒子、11は記録媒体、12は潜像担
持体1の回転方向、13は記録媒体11の搬送方向を示
す。
【0017】潜像担持体1は、静電潜像および予備顕画
像のインク粒子10を保持するために用いられ、セレ
ン、セレン−テルル、砒素−セレン、硫化カドミウム、
酸化亜鉛、酸化チタン、アモルファスシリコン等の無機
電子写真用感光体、ポリビニルカルバゾール、フタロシ
アニン、アゾ顔料、ヒドラジン、フェニルアミン等を含
んだ有機電子写真用感光体、またはイオノグラフィー法
に用いる誘電体、マグネトグラフィー法に用いる磁性体
層などを使用することができる。潜像担持体1の形状
は、ドラムやシート状のいずれも用いることができる。
【0018】帯電手段2は、潜像担持体1の表面に均一
な帯電を行う為に用いられ、帯電ローラー方式、コロナ
帯電方式、導電ブラシ方式等を使用することができる。
本発明のインク粒子9はオゾンによる酸化劣化が起き易
いため、オゾン発生量が少ない帯電ローラー方式や導電
ブラシ方式が特に適している。
【0019】静電潜像露光手段3は、均一に帯電した潜
像担持体1に画像の有無のみを示す2値信号、あるいは
画像の階調性を示す信号を含んだ画像信号の露光を行
い、帯電部分と露光により形成した電荷消失部分からな
る静電潜像を形成するために行う。2値信号の露光で
は、光照射のON、OFFにより行う。画像の階調性を
示す信号を含んだ露光では、1画素への露光時間や露光
強度、露光パスル回数の制御により行う。電子写真法の
場合はレーザーダイオード、液晶シャッター、LED等
を光源とした走査光学系が用いられる。また、イオノグ
ラフィー法の場合は、イオンフロー電極からのイオン流
の制御により、潜像担持体1上に直接静電潜像を形成で
き、帯電手段2は省略できる。この場合、潜像担持体1
は電極と誘電層から構成される。
【0020】現像手段4は、潜像担持体1上の帯電部
分、あるいは電荷消失部分のみに帯電したインク粒子1
0を付着し、静電潜像を顕像化して予備顕画像を形成す
る為に行う。現像手段4としては、2成分現像法、1成
分非磁性現像法等を用いることができる。
【0021】転写手段5は、予備顕画像のインク粒子1
0を記録媒体11に転写するために行われる。記録媒体
11の背面より帯電ローラー、コロナ帯電器等によりイ
ンク粒子10と逆極性の電荷を印加し、静電引力を用い
て転写を行う。本発明のインク粒子10はオゾンによる
酸化劣化が起き易いため、オゾン発生量が少ない帯電ロ
ーラー方式が特に適している。
【0022】カラー潜像露光手段6は、記録媒体11上
のインク粒子10に露光を行って、インク粒子10中に
カラー潜像を形成するために行う。露光された光の波長
に感光性を持つインク粒子10のみがカラー潜像を形成
する。また、静電潜像露光手段3で画像の有無のみを示
す2値信号のみの露光を行った場合は、カラー潜像露光
手段6は、色および画像の階調性を示す信号を含んだ画
像信号の露光を行う。カラー潜像露光手段6は、静電潜
像露光手段3の中で電子写真法の露光手段を同様に用い
る事ができるが、露光の中に色信号を含めるために3対
の異なる波長に発光するレーザーダイオードやLED、
3色のカラーフィルターを組み合わせた液晶シャッター
等から構成される。
【0023】熱現像手段7は、加熱によりカラー潜像を
形成したインク粒子10を発色させるために行われ、面
状発熱体およびハロゲンランプとローラーからなるヒー
トローラー等の加熱装置を用いて行われる。
【0024】定着手段8は、インク粒子10を記録媒体
11に熱溶融定着する為に行われる。詳しくは、ヒート
ローラーとバックアップローラーから構成された熱圧力
供給部材から構成される。ヒートローラーは、熱現像手
段7と同様な装置を使用することができる。バックアッ
プローラーは、ヒートローラーと共にインク粒子10を
付着した記録媒体11に圧力を印加するために用いら
れ、耐熱性が高いシリコンゴム、およびフッ素ゴムロー
ラーが用いられる。また定着手段8は、熱現像手段7と
一体化させることも可能であり、さらに装置の小型化が
可能となる。
【0025】クリーニング手段9は、転写後に潜像担持
体1上に残ったインク粒子10を潜像担持体1から分離
・回収する為に行われ、ウレタン等のエラストマーから
なるブレードを潜像担持体1に押しつけて行われる。
【0026】インク粒子10は、従来技術の電子写真法
あるいはイオノグラフィー法、マグネトグラフィー法等
の潜像記録法に用いられるトナー材料に、特定の波長の
光に感光してカラー潜像を形成するハロゲン化銀塩、ハ
ロゲン化銀に銀イオンを供給する有機銀塩、銀イオンと
還元反応を生じ、反応前は無色、反応後に着色する色素
前駆体を加えて構成されている。
【0027】ハロゲン化銀塩は、感光によって光還元を
生じ、還元銀からなるカラー潜像を形成するために用い
られる。塩化銀、臭化銀、沃化銀の単結晶、およびこれ
らの混合結晶が用いる。さらに、金増感や硫化物で増感
した結晶を用いることもできる。また、特開昭48−4
5228号明細書に記載されている様に有機銀塩表面に
合成して使用することも可能である。
【0028】ハロゲン化銀塩は特定の波長の光に感光さ
せるために、波長増感色素によって感光波長を調整する
ことができる。波長増感色素は、シアニン色素、メロシ
アニン色素、スチリル色素、ヘミシアニン色素、トリフ
ェニルメタン色素、キサンテン色素、オキソノール色素
等を使用できる。これらの色素を溶解した色素溶液と感
光性ハロゲン化銀塩を混合し、ハロゲン化銀塩結晶表面
に色素を吸着させることにより波長増感が行われる。
【0029】有機銀塩は、カラー潜像である還元銀への
銀イオン供給材料として用いられ、ステアリン酸銀、ベ
ヘン酸銀等の脂肪酸銀塩類、サッカリン銀、フタラジノ
ン銀等のイミノ銀化合物が使用できる。脂肪酸銀塩類
は、同種の脂肪酸との混合物にして用いることもでき
る。
【0030】色素前駆体は、銀イオンと還元反応を生
じ、反応前は無色、反応後に着色するために用いられ、
クリスタルバイオレットラクトン系、フルオラン系、ス
ピロピラン系、ナフトール系等の酸化発色性ロイコ色
素、p−フェニレンジアミン等の還元剤とフェノール誘
導体、ナフトール誘導体、活性メチレン誘導体等の発色
カプラーからなるカップリング反応色素等が用いられ
る。
【0031】さらに、従来技術の電子写真法あるいはイ
オノグラフィー法、マグネトグラフィー法等の潜像記録
法に用いられるトナー材料として、荷電制御剤および流
動制御剤、離型剤を添加する。
【0032】荷電制御剤は、インク粒子10の帯電性を
制御し、予備顕画像形成を安定に行うために添加され
る。有機金属錯塩類、アルキルアンモニウム塩類等の有
機塩類、高分子カルボン酸類等が使用できるが、インク
粒子10の表面にあって機能するため、感光性ハロゲン
化銀塩および波長増感色素の感光性を損なわないように
透明性が高いものから選択される。
【0033】流動制御剤は、インク粒子10の流動性を
制御するために用いられ、酸化チタン、シリカ、酸化亜
鉛等の酸化物、窒化物、硫化物、ポリフルオロビニリデ
ン等のフッ素樹脂類の微粉末を、インク粒子の表面に付
着して使用する。
【0034】離型剤は、定着時に溶融したインク粒子1
0がヒートローラーに付着するのを防止するために用い
られ、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス
等が用いられる。
【0035】これらの材料を結着する熱可塑性樹脂は、
ポリ酢酸ビニル、ポイビニルブチラール、ポリプロピオ
ン酸ビニル等のビニルエステル誘導体重合体、ポリアク
リル酸メチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリロニト
リル、ポリアクリルアミド等のアクリレートおよびメタ
クリレート系誘導体重合体、ポリスチレン、ポリジビニ
ルベンゼン等のスチレン誘導体重合体、ポリビニルメチ
ルエーテル、ポリビニルエーテル等のビニルエーテル重
合体、ポリビニルメチルケトン、ポリビニルメチルエチ
ルケトン等のビニルケトン重合体、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルインドール等の窒素含有ビニル誘導体重
合体等の付加重合系重合体およびこれらの2種以上の共
重合体、架橋体、混合体が用いられる。さらに、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹
脂等の縮合系重合体およびこれらの2種以上の共重合
体、架橋体、混合体を使用することができる。
【0036】また、感光性ハロゲン化銀塩の代わりにイ
ミノスルホナート等の様に感光すると酸化性物質を放出
する化合物を用いることも可能である。
【0037】インク粒子10の構造は、前記材料を結着
樹脂中に分散した、粒径1〜50μm、好ましくは5〜
25μmの粒子である。この粒子の製造方法は、電子写
真法トナーの製造方法として公知である方法を適用して
作製することが可能である。前記インク粒子10の材料
を結着樹脂が溶解する溶剤に分散・混練し、スプレード
ライ等の乾燥法により溶剤を除去して粉体化する方法、
前記静電潜像顕画用インク粒子の材料を結着樹脂の単量
体溶液に分散し、分散重合法により粒径数μmの微粒子
を合成し、さらに造粒法により微粒子を凝集して所定の
粒径にする方法等により製造することができる。
【0038】記録媒体11は、従来技術の電子写真法に
使用されるPPC用紙、OHPシート等を使用すること
ができる。
【0039】本発明のカラー画像形成方法は、以下の方
法により行った。
【0040】フタロシアニンを含有した有機感光層をア
ルミニウムドラム上に形成した有機感光体からなる潜像
担持体1に帯電ローラーからなる帯電手段2を用いて−
700ボルトの帯電を行った。780nmに発光波長す
るレーザーダイオードを用いた走査光系からなる静電潜
像露光手段3を用い、有機感光体に画像の有無を示す2
値信号からなる画像信号の露光を行って静電潜像を形成
した。
【0041】有機感光体に負極のバイアスをかけながら
露光部分、すなわち有機感光体上の電荷消失部分に反転
現像により上記方法により調整した、特定の光の波長に
感光してカラー潜像を形成して加熱により特定の色に発
色する3種類のインク粒子10の混合粉の現像を行っ
て、予備顕画像を形成した。PPC用紙の記録媒体11
と予備顕画像を形成した有機感光体を重ね合わせ、PP
C用紙の裏面から帯電ローラーからなる転写手段5を用
いて1000ボルトの印加を行って、インク粒子10の
転写を行った。
【0042】続いて、インク粒子10に450nmに極
大波長を持つブルー光、550nmに極大波長を持つグ
リーン光、650nm極大波長を持つレッド光を照射す
るための3色のカラーフィルターを組み合わせた3色の
露光が可能な液晶シャッターからなるカラー潜像露光手
段6を用い、カラー画像の色および階調性を示す信号を
含んだ画像信号の露光を行った。インク粒子は、露光さ
れた色を吸収する波長増感色素を含んだインク粒子のみ
が感光し、ハロゲン化銀塩の光還元反応が生じて還元銀
からなるカラー潜像が形成する。感光しないインク粒子
のハロゲン化銀塩は還元が生じず、銀塩のままである。
露光色とカラー潜像の関係は、例えばブルー光によりイ
エローの潜像の形成、グリーン光によりマゼンタの潜像
の形成、レッド光によりシアンの潜像の形成の組み合わ
せにすることができる。
【0043】カラー潜像を形成したインク粒子10をP
PC用紙の裏面から面状発熱体からなるヒートローラー
を接触し、所定温度(100℃〜180℃)で所定時間
(0.05秒〜5秒)加熱を行った。カラー潜像を形成
したインク粒子は、所望の色に発色した。さらに、面状
発熱体からなるヒートローラーとシリコンゴムからなる
バックアップローラーでインク粒子10を付着したPP
C用紙を挟み、ヒートローラーを加熱しながら圧力を印
可することにより、熱可塑性樹脂が熱溶融してインク粒
子10同士の混合による混色とPPC用紙への接着を同
時に行い、カラー画像が形成された。
【0044】以上のカラー画像形成方法により、カラー
潜像露光手段を潜像担持体上から記録媒体上に移動する
ことにより、従来技術に比較して潜像担持体上の画像形
成に関わる装置を減らして潜像担持体の口径を小型化す
る事ができ、実質的に小型化できるカラー画像形成方法
を提供する事が可能になった。また、カラー潜像を形成
する工程が予備顕画像を潜像担持体から記録媒体に転写
してから行っているため、クリーニング手段によって回
収されるインク粒子は露光されておらず、再度現像手段
で使用する事が可能なため、インク粒子の使用量を低減
してランニングコストを下げる事も可能である。
【0045】図2は、本発明の別のカラー画像形成方法
を示す装置の概略図である。
【0046】図2において、本発明のカラー画像形成方
法を用いた装置は、潜像担持体1の周囲に帯電手段2、
静電潜像露光手段3、現像手段4、転写手段5、クリー
ニング手段9を配置し、さらに、カラー潜像露光手段
6、熱現像手段7、圧力転写手段22から構成されてい
る。また、11は記録媒体、12は潜像担持体1の回転
方向、13は記録媒体11の搬送方向、21はインク粒
子、23はフィルム、24はフィルム供給手段、25は
フィルム巻き取り手段、26はフィルム搬送方向を示
す。
【0047】潜像担持体1、帯電手段2、静電潜像露光
手段3、現像手段4、転写手段5、カラー潜像露光手段
6、熱現像手段7、クリーニング手段9、記録媒体11
は、図1において説明したものと同様なものが使用でき
る。
【0048】インク粒子21は、従来技術の電子写真法
あるいはイオノグラフィー法、マグネトグラフィー法等
の潜像記録法に用いられるトナー材料に、特定の波長の
光に感光してカラー潜像となる重合開始物質を発生する
ための感光性化合物、重合物質、顔料や染料からなる着
色剤からなる。
【0049】感光性化合物は、特定の波長の光を吸収し
て分解し、カラー潜像となるラジカルを発生させるため
のものであり、アゾイソブチロニトリル、アゾビスシク
ロヘキサンカルボニトリル等の重合開始剤とローダニ
ン、エリスロシン、アクリルフラビン、リボフラビン、
エオシン、フルオレセイン、イソシアニン等の波長増感
色素からなる。
【0050】重合物質は、重合開始剤から生成したラジ
カルと反応して自身はラジカル物質となり、重合物質と
連鎖的に反応して重合し、インク粒子12内部を硬化さ
せる性質をもつもので、詳しくは、ビニルエステル誘導
体、モノカルボン酸誘導体、モノカルボン酸エステル誘
導体、アクリレートおよびメタクリレート系誘導体、ス
チレン誘導体、ビニルエーテル誘導体、ビニルケトン誘
導体、窒素含有ビニル誘導体などのモノマーあるいはオ
リゴマーなどが用いられる。
【0051】着色剤は、イエローとしてベンジジンイエ
ロー、ジスアゾイエロー、ジオキサジン、ペリレン、ベ
ンジジン色素、マゼンタとしてカーミン6B、レーキレ
ッドC、ピグメントスカーレット、キナクリドン、アン
トラキノン、スクアリリウム、スチルベン、ピリリウム
色素、シアンとしてフタロシアニンブルー、ナフタロシ
アニン、インダスレンブルー、インジゴ、チオインジゴ
色素等が用いられる。
【0052】さらに、従来技術の電子写真法あるいはイ
オノグラフィー法、マグネトグラフィー法等の潜像記録
法に用いられるトナー材料として、荷電制御剤および流
動制御剤を添加する。
【0053】荷電制御剤は、インク粒子21の帯電性を
制御し、予備顕画像形成を安定に行うために添加され
る。有機金属錯塩類、アルキルアンモニウム塩類等の有
機塩類、高分子カルボン酸類等が使用できるが、インク
粒子21の表面にあって機能するため、感光性化合物の
感光性を損なわないように透明性が高いものから選択さ
れる。
【0054】流動制御剤は、インク粒子21の流動性を
制御するために用いられ、酸化チタン、シリカ、酸化亜
鉛等の酸化物、窒化物、硫化物、ポリフルオロビニリデ
ン等のフッ素樹脂類の微粉末を、インク粒子21の表面
に付着して使用する。
【0055】これらの材料は、メラミン樹脂、尿素樹
脂、アミド樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂
によりマイクロカプセルされ、粒径1〜50μm、好ま
しくは5〜25μmの粒子として粉体化される。
【0056】このインク粒子21の製造方法は、コアセ
ルベーション法、複相エマルジョン法、界面重合法、i
n situ重合法、界面沈澱法など、マイクロカプセ
ルを製造する公知の方法を用いることができる。例を挙
げると、前記重合物質、重合開始剤、着色剤を非水溶
性、前記マイクロカプセル壁材を水溶性として、まず水
中に重合物質、重合開始剤、着色剤などを界面活性剤な
どで乳化させて、ここへマイクロカプセル壁材の前駆体
を混合して乳化した重合物質などの液滴の表面に吸着・
重合させ、その後に乾燥・微粉化することにより製造で
きる。
【0057】圧力転写手段22は、インク粒子21に圧
力を印加して、インク粒子中の着色剤を記録媒体11に
転写するために行われ、加圧ローラーが用いられる。イ
ンク粒子21に対する露光量に応じて硬化量が異なり、
その硬化量に応じた量の着色剤が転写される。
【0058】フィルム23は、着色剤を転写した後のイ
ンク粒子21を記録媒体11に付着させないように回収
するために用いられ、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレンナフタレート、ポリアラミド、ポリイミド等
が用いられる。フィルム23は、フィルム供給手段24
から供給され、フィルム巻き取り手段24に巻き取ら
れ、回収される。またフィルム23をロール状のエンド
レスフィルムに置き換え、フィルムのクリーニング装置
を設けて着色剤を転写した後のインク粒子21の除去を
行う事も可能であり、カラー画像形成装置の一層の小型
化が実現できる。
【0059】本発明のカラー画像形成方法は、以下の方
法により行った。
【0060】フタロシアニンを含有した有機感光層をア
ルミニウムドラム上に形成した有機感光体からなる潜像
担持体1に帯電ローラーからなる帯電手段2を用いて−
700ボルトの帯電を行った。780nmに発光波長す
るレーザーダイオードを用いた走査光系からなる静電潜
像露光手段3を用い、有機感光体に画像の有無を示す2
値信号からなる画像信号の露光を行って静電潜像を形成
した。
【0061】有機感光体に負極のバイアスをかけながら
露光部分、すなわち有機感光体上の電荷消失部分に反転
現像により上記方法により調整した、特定の光の波長に
感光してカラー潜像を形成して圧力印加によって特定の
色調に着色する3種類のインク粒子21の混合粉の現像
を行って、予備顕画像を形成した。
【0062】ホットメルト接着剤を塗布したポリエチレ
ンテレフタレート(以下、PETとする)フィルムと予
備顕画像を形成した有機感光体を重ね合わせ、PETフ
ィルムの裏面から帯電ローラーからなる転写手段5を用
いて1000ボルトの印加を行って、インク粒子21の
転写を行った。
【0063】続いて、インク粒子21に450nmに極
大波長を持つブルー光、550nmに極大波長を持つグ
リーン光、650nm極大波長を持つレッド光を照射す
るための3色のカラーフィルターを組み合わせた3色の
露光が可能な液晶シャッターからなるカラー潜像露光手
段6を用い、カラー画像の色および階調性を示す信号を
含んだ画像信号の露光を行った。インク粒子は、露光さ
れた色に吸光度を有する波長増感色素を含んだインク粒
子のみが感光し、感光性化合物の分解が生じてカラー潜
像となるラジカルを発生する。露光色とカラー潜像の関
係は、例えばブルー光によりイエローの潜像の形成、グ
リーン光によりマゼンタの潜像の形成、レッド光により
シアンの潜像の形成の組み合わせにすることができる。
【0064】カラー潜像を形成したインク粒子21をP
ETフィルムの裏面から面状発熱体からなるヒートロー
ラーを接触し、所定温度(100℃〜180℃)で所定
時間(0.05秒〜5秒)加熱を行った。カラー潜像を
形成したインク粒子は、露光量に応じた重合反応が進行
して硬化した。また同時にPETフィルム上のホットメ
ルト接着剤を軟化させてインク粒子21を接着させた。
【0065】続いて、重合・硬化したインク粒子をPP
C用紙に接触し、加圧ローラーにより所定の線圧(1k
g/cm〜100kg/cm)を印加して、着色剤をP
PCに転写した。露光量が多く、硬化の進んだインク粒
子はPPC上に着色剤が転写せず、未硬化のものはほと
んど着色剤が転写し、その間のものはその硬化の割合に
応じて着色剤がPPCに転写される。このようにして、
PPC上にカラー画像を形成した。また、PETフィル
ム上の着色剤を転写した後のインク粒子は、ホットメル
ト接着剤によってPETフィルムに接着しているために
PPC上には転写せず、カラー画像の汚れは防止され
る。なお、上記のカラー画像形成においては、静電潜像
露光を行いかつカラー潜像露光を行わなかったところが
黒色、静電潜像露光を行いかつカラー潜像露光を行った
ところが露光した色に応じた着色になり、静電潜像露光
を行わなかったところが白色になる。
【0066】以上のカラー画像形成方法により、カラー
潜像露光手段を潜像担持体上からフィルム上に移動する
ことにより、従来技術に比較して潜像担持体上の画像形
成に関わる装置を減らして潜像担持体の口径を小型化す
る事ができ、実質的に小型化できるカラー画像形成方法
を提供する事をが可能になった。また、カラー潜像を形
成する工程が予備顕画像を潜像担持体からフィルムに転
写してから行っている事から、クリーニング手段によっ
て回収されるインク粒子は露光されておらず、再度現像
手段で使用する事が可能なため、インク粒子の使用量を
低減してランニングコストを下げる事も可能である。さ
らに、着色剤として顔料を用いる事ができるため、カラ
ー画像の保存性を一層向上させる上において有利であ
る。
【0067】図3は、本発明の別のカラー画像形成方法
を示す装置の概略図である。
【0068】図3において、本発明のカラー画像形成方
法を用いた装置は、潜像担持体1の周囲に帯電手段2、
静電潜像露光およびカラー潜像露光を行う露光手段3
1、現像手段4、転写手段5、クリーニング手段9を配
置し、さらに、熱現像手段7、定着手段8から構成され
ている。また、10はインク粒子、11は記録媒体、1
2は潜像担持体1の回転方向、13は記録媒体11の搬
送方向を示す。
【0069】潜像担持体1、帯電手段2、現像手段4、
転写手段5、熱現像手段7、定着手段8、クリーニング
手段9、インク粒子10、記録媒体11は、図1におい
て説明したものと同様なものが使用できる。
【0070】露光手段31は、潜像担持体への静電潜像
露光とインク粒子10へのカラー潜像露光を行うために
用いられる。静電潜像を形成するために、画像の有無の
みを示す2値信号、あるいは画像の階調性を示す信号を
含んだ画像信号の露光が可能で、かつカラー潜像を形成
するために色および画像の階調性を示す信号を含んだ画
像信号の露光が可能な手段であればいずれも使用でき
る。特に色に関する信号を露光するために、3対の異な
る波長に発光するレーザーダイオードやLED、3色の
カラーフィルターを組み合わせた液晶シャッター等を使
用する事が出きる。
【0071】本発明のカラー画像形成方法は、以下の方
法により行った。
【0072】フタロシアニンを含有した有機感光層をア
ルミニウムドラム上に形成した有機感光体からなる潜像
担持体1に帯電ローラーからなる帯電手段2を用いて−
700ボルトの帯電を行った。450nmに極大波長を
持つブルー光、550nmに極大波長を持つグリーン
光、650nm極大波長を持つレッド光を照射する3色
のカラーフィルターを組み合わせた3色の露光が可能な
液晶シャッターからなる露光手段31を用い、レッド光
のみで有機感光体に画像の有無を示す2値信号からなる
画像信号の露光を行って静電潜像を形成した。
【0073】有機感光体に負極のバイアスをかけながら
露光部分、すなわち有機感光体上の電荷消失部分に反転
現像により上記方法により調整した、特定の光の波長に
感光してカラー潜像を形成して加熱により特定の色に発
色する3種類のインク粒子10の混合粉の現像を行っ
て、予備顕画像を形成した。
【0074】予備顕画像を形成した有機感光体を、図3
の潜像担持体の回転方向12に従って露光手段31の位
置まで回転し、カラー画像の色および階調性を示す信号
を含んだ画像信号の露光を行った。インク粒子は、露光
された色を吸収できる波長増感色素を含んだインク粒子
のみが感光し、ハロゲン化銀塩の光還元反応が生じて還
元銀からなるカラー潜像が形成する。感光しないインク
粒子のハロゲン化銀塩は還元が生じず、銀塩のままであ
る。露光色とカラー潜像の関係は、例えばブルー光によ
りイエローの潜像の形成、グリーン光によりマゼンタの
潜像の形成、レッド光によりシアンの潜像の形成の組み
合わせにすることができる。なお、転写手段5、クリー
ニング手段9、帯電手段2は有機感光体上の予備顕画像
を乱さないために、有機感光体から接触しない位置まで
離されており、カラー潜像露光後に接触する。
【0075】PPC用紙の記録媒体11と予備顕画像を
形成した有機感光体を重ね合わせ、PPC用紙の裏面か
ら帯電ローラーからなる転写手段5を用いて1000ボ
ルトの印加を行って、インク粒子10の転写を行った。
続いて、カラー潜像を形成したインク粒子10をPPC
用紙の裏面から面状発熱体からなるヒートローラーを接
触し、所定温度(100℃〜180℃)で所定時間
(0.05秒〜5秒)加熱を行った。カラー潜像を形成
したインク粒子は、所望の色に発色した。さらに、面状
発熱体からなるヒートローラーとシリコンゴムからなる
バックアップローラーでインク粒子10を付着したPP
C用紙を挟み、ヒートローラーを加熱しながら圧力を印
可することにより、熱可塑性樹脂が熱溶融してインク粒
子10同士の混合による混色とPPC用紙への接着を同
時に行い、カラー画像が形成された。
【0076】以上のカラー画像形成方法により、静電潜
像露光手段とカラー潜像露光手段と同一の装置を使用す
る事により、従来技術に比較して潜像担持体上の画像形
成に関わる装置を減らして潜像担持体の口径を小型化す
る事ができ、実質的に小型化できるカラー画像形成方法
を提供する事をが可能になった。また、画像形成に関わ
る装置を減らすことにより装置コストを低減でき、さら
に潜像静電潜像とカラー潜像の位置合わせを高精度化す
る事が可能になった。
【0077】図4は、本発明の別のカラー画像形成方法
を示す装置の概略図である。
【0078】図4において、本発明のカラー画像形成方
法を用いた装置は、潜像担持体1の周囲に帯電手段2、
静電潜像露光およびカラー潜像露光を行う露光手段3
1、現像手段4、転写手段5、クリーニング手段9を配
置し、さらに、熱現像手段7、圧力転写手段22から構
成されている。また、11は記録媒体、13は記録媒体
11の搬送方向、21はインク粒子、23はフィルム、
24はフィルム供給手段、25はフィルム巻き取り手
段、26はフィルム搬送方向を示す。また、いずれにつ
いても、図1、図2、図3で説明したものと同様なもの
が使用できる。
【0079】本発明のカラー画像形成方法は、以下の方
法により行った。
【0080】フタロシアニンを含有した有機感光層をア
ルミニウムドラム上に形成した有機感光体からなる潜像
担持体1に帯電ローラーからなる帯電手段2を用いて−
700ボルトの帯電を行った。450nmに極大波長を
持つブルー光、550nmに極大波長を持つグリーン
光、650nm極大波長を持つレッド光を照射する3色
のカラーフィルターを組み合わせた3色の露光が可能な
液晶シャッターからなる露光手段31を用い、レッド光
のみで有機感光体に画像の有無を示す2値信号からなる
画像信号の露光を行って静電潜像を形成した。
【0081】有機感光体に負極のバイアスをかけながら
露光部分、すなわち有機感光体上の電荷消失部分に反転
現像により上記方法により調整した、特定の光の波長に
感光してカラー潜像を形成して圧力印加によって特定の
色調に着色する3種類のインク粒子21の混合粉の現像
を行って、予備顕画像を形成した。
【0082】予備顕画像を形成した有機感光体を、図4
の潜像担持体の回転方向12に従って露光手段31の位
置まで回転し、カラー画像の色および階調性を示す信号
を含んだ画像信号の露光を行った。インク粒子は、露光
された色に吸光度を有する波長増感色素を含んだインク
粒子のみが感光し、感光性化合物の分解が生じてカラー
潜像となるラジカルを発生する。露光色とカラー潜像の
関係は、例えばブルー光によりイエローの潜像の形成、
グリーン光によりマゼンタの潜像の形成、レッド光によ
りシアンの潜像の形成の組み合わせにすることが出き
る。なお、転写手段5、クリーニング手段9、帯電手段
2は有機感光体上の予備顕画像を乱さないために、有機
感光体から接触しない位置まで離されており、カラー潜
像露光後に接触する。
【0083】ホットメルト接着剤を塗布したポリエチレ
ンテレフタレート(以下、PETとする)フィルムと予
備顕画像を形成した有機感光体を重ね合わせ、PETフ
ィルムの裏面から帯電ローラーからなる転写手段5を用
いて1000ボルトの印加を行って、インク粒子21の
転写を行い、さらにPETフィルムの裏面から面状発熱
体からなるヒートローラーを接触し、所定温度(100
℃〜180℃)で所定時間(0.05秒〜5秒)加熱を
行った。カラー潜像を形成したインク粒子21は、露光
量に応じた重合反応が進行して硬化した。また同時にP
ETフィルム上のホットメルト接着剤を軟化させてイン
ク粒子21を接着させた。
【0084】続いて、重合・硬化したインク粒子をPP
C用紙に接触し、加圧ローラーにより所定の線圧(1k
g/cm〜100kg/cm)を印加して、着色剤をP
PCに転写した。露光量が多く、硬化の進んだインク粒
子はPPC上に着色剤が転写せず、未硬化のものはほと
んど着色剤が転写し、その間のものはその硬化の割合に
応じて着色剤がPPCに転写される。このようにして、
PPC上にカラー画像を形成した。また、PETフィル
ム上の着色剤を転写した後のインク粒子は、ホットメル
ト接着剤によってPETフィルムに接着しているために
PPC上には転写せず、カラー画像の汚れは防止され
る。なお、上記のカラー画像形成においては、静電潜像
露光を行い、かつカラー潜像露光を行わなかったところ
が黒色になり、静電潜像露光を行わなかったところが白
色になる。
【0085】以上のカラー画像形成方法により、静電潜
像露光手段とカラー潜像露光手段と同一の装置を使用す
る事により、従来技術に比較して潜像担持体上の画像形
成に関わる装置を減らして潜像担持体の口径を小型化す
る事ができ、実質的に小型化できるカラー画像形成方法
を提供する事をが可能になった。また、画像形成に関わ
る装置を減らすことにより装置コストを低減でき、静電
潜像とカラー潜像の位置合わせを高精度化する事が可能
になった。さらに、着色剤として顔料を用いる事ができ
るため、カラー画像の保存性を一層向上させる上におい
て有利である。
【0086】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、潜像
担持体上に静電潜像を形成する工程、前記潜像担持体上
の静電潜像をカラー潜像能を有するインク粒子によって
現像することにより予備顕画像を形成する工程、前記予
備顕画像に対してカラー潜像を形成する工程、前記予備
顕画像中のカラー潜像を所望の色調に発色させて現像す
る工程を含み、前記カラー潜像を形成する工程が、予備
顕画像を潜像担持体から別の媒体に転写してから行うこ
と、または、潜像担持体上に静電潜像を形成する工程、
前記潜像担持体上の静電潜像をカラー潜像能を有するイ
ンク粒子によって現像することにより予備顕画像を形成
する工程、前記予備顕画像に対してカラー潜像を形成す
る工程、前記予備顕画像中のカラー潜像を所望の色調に
発色させて現像する工程を含み、前記静電潜像を形成す
る工程とカラー潜像を形成する工程が、同一の露光手段
を用いて行うことにより、従来技術に比較して潜像担持
体上の露光手段をひとつに減らして潜像担持体の口径を
小型化する事ができ、実質的に小型化できるカラー画像
形成方法を提供する事が可能になった。
【0087】なお、本発明のカラー画像形成方法は静電
潜像を利用したカラー画像形成方法による装置、例え
ば、プリンター、複写機、ファクシミリ等の他にも幅広
く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成方法を示す装置の概略
図。
【図2】本発明の別のカラー画像形成方法を示す装置の
概略図。
【図3】本発明の別のカラー画像形成方法を示す装置の
概略図。
【図4】本発明の別のカラー画像形成方法を示す装置の
概略図。
【符号の説明】
1 潜像担持体 2 帯電手段 3 静電潜像露光手段 4 現像手段 5 転写手段 6 カラー潜像露光手段 7 熱現像手段 8 定着手段 9 クリーニング手段 10 インク粒子 11 記録媒体 12 潜像担持体の回転方向 13 記録媒体の搬送方向 21 インク粒子 22 圧力転写手段 23 フィルム 24 フィルム供給手段 25 フィルム巻き取り手段 26 フィルム搬送方向 31 露光手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 G B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上にカラー画像を形成する方法
    において、潜像担持体上に静電潜像を形成する工程、前
    記潜像担持体上の静電潜像をカラー潜像能を有するイン
    ク粒子によって現像することにより予備顕画像を形成す
    る工程、前記予備顕画像に対してカラー潜像を形成する
    工程、前記予備顕画像中のカラー潜像を所望の色調に発
    色させて現像する工程を含み、前記カラー潜像を形成す
    る工程が、予備顕画像を潜像担持体から別の媒体に転写
    してから行うことを特徴とするカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記予備顕画像中のカラー潜像を所望の
    色調に発色させて現像する工程が、熱による現像工程を
    含むことを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記予備顕画像中のカラー潜像を所望の
    色調に発色させて現像する工程が、圧力による現像工程
    を含むことを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成
    方法。
  4. 【請求項4】 記録媒体上にカラー画像を形成する方法
    において、潜像担持体上に静電潜像を形成する工程、前
    記潜像担持体上の静電潜像をカラー潜像能を有するイン
    ク粒子によって現像することにより予備顕画像を形成す
    る工程、前記予備顕画像に対してカラー潜像を形成する
    工程、前記予備顕画像中のカラー潜像を所望の色調に発
    色させて現像する工程を含み、前記静電潜像を形成する
    工程とカラー潜像を形成する工程が、同一の露光手段を
    用いて行うことを特徴とするカラー画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記予備顕画像中のカラー潜像を所望の
    色調に発色させて現像する工程が、熱による現像工程を
    含むことを特徴とする請求項4記載のカラー画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記予備顕画像中のカラー潜像を所望の
    色調に発色させて現像する工程が、圧力による現像工程
    を含むことを特徴とする請求項4記載のカラー画像形成
    方法。
JP193693A 1992-01-09 1993-01-08 カラー画像形成方法 Pending JPH0615881A (ja)

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JP231292 1992-01-09
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100735863B1 (ko) * 2006-10-16 2007-07-06 한국항공대학교산학협력단 캡슐형 내시경 위치 측정 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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