JPH06118762A - カラー画像形成方法 - Google Patents

カラー画像形成方法

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JPH06118762A
JPH06118762A JP4270558A JP27055892A JPH06118762A JP H06118762 A JPH06118762 A JP H06118762A JP 4270558 A JP4270558 A JP 4270558A JP 27055892 A JP27055892 A JP 27055892A JP H06118762 A JPH06118762 A JP H06118762A
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JP
Japan
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latent image
color
developing
electrostatic latent
ink particles
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JP4270558A
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Inventor
Hiroshi Ito
弘 伊藤
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明のカラー画像形成方法は、静電潜像形
成工程、現像工程、カラー潜像形成工程、転写工程、熱
現像工程、定着工程からなり、定着工程において静電潜
像顕画用インク粒子に銀塩および銀と非感光・非感熱性
化合物を形成する安定化剤を含む離型性溶液を付与しな
がら定着を行う。あるいは、静電潜像顕画用インク粒子
に安定化剤と融点が60℃から熱現像温度の間にある熱
溶剤からなる定着溶液を付与しながら定着を行う。 【効果】 乾式プロセスのまま銀塩および銀を非感光・
非感熱性化合物に転換し、加熱現像後にカラー画像の変
色が生じないカラー画像形成方法を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電潜像を利用した電子
写真法によるカラー画像形成方法に関するものであり、
実質上1回の現像、転写によってカラー画像を形成する
カラー画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像を利用したカラー画像形
成方法は、潜像担持体上に潜像を形成する工程、カラー
トナーで潜像を現像して顕像化する工程、トナーを記録
媒体もしくは中間転写媒体に転写する工程を3回もしく
は4回繰り返して行っていた。(以下、多重転写方式と
する)別の方法として、特開昭63−139374号公
報、米国特許第4,654,282号明細書に記載され
ているように、静電潜像形成工程、現像工程を潜像担持
体上で3ないし4回繰り返して行っていた。(以下、多
重現像方式とする)。
【0003】しかし、前記多重転写方式においては複数
回の転写工程、前記多重現像方式においては複数回の現
像工程に起因してカラー画像の乱れが生じ易い問題があ
った。さらに、いずれの方式も画像形成装置内に多数の
現像器を設置しなければならず、画像形成装置の小型化
を阻んでいた。
【0004】また、特開昭48−75223、特開昭5
7−212426等には露光後に加熱することにより所
望の色調に発色する熱現像式カラー画像形成方法が提案
されている。この方法は、1回の露光と加熱によりフル
カラー画像を形成でき、全ての工程を乾式で行える特徴
を有しているが、加熱発色後に変色するという問題があ
った。この原因は、加熱発色後にも残留している銀塩お
よび銀、すなわち、感光性ハロゲン化銀塩、有機銀塩、
現像銀が室温下で発色反応を触媒することによるもので
あり、特開昭48−45228明細書に感光性ハロゲン
含有有機酸化剤を添加する方法、特公昭46−5393
および特開昭51−104826明細書に安定化溶液で
処理を行う等の解決方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した静電潜像を利
用したカラー画像形成方法の問題点を解決するため、本
発明者らは特願平4−2312に開示されるカラー画像
形成方法を発明した。
【0006】上記の特願平4−2312に開示される方
法は、上述の熱現像方法に用いられる材料よりなる感光
性銀塩を含有する静電潜像顕画用インク粒子を用いるこ
とにより、1回の現像と転写によりフルカラー画像を形
成でき、カラー画像形成装置の小型化を実現することが
可能になった。しかし、以下の点を改良すれば、さらに
カラー画像の高品質化等が図れることが判明した。
【0007】上述の様に熱現像方法に用いられる材料
は、加熱発色後に変色するという問題がある。これに対
し、従来の技術の感光性ハロゲン含有有機酸化剤を添加
する方法は、発色の触媒となる還元銀をハロゲン化銀に
酸化して変色を防止している。しかし、酸化剤が消費さ
れ尽くせば、ハロゲン化銀が感光して発色を触媒するた
め変色が生じてしまい、長期的な安定性は得られないと
いう問題点がある。一方、安定化溶液で処理を行う方法
は、銀塩を非感光・非感熱性化合物に転換するため、変
色を防止できる。しかし、溶剤を使用するため安定化後
の溶剤除去が必須であり溶剤回収手段が必要等、熱現像
方式の特徴である乾式プロセスのメリットを損なうとい
う問題点がある。
【0008】従って、本発明は特願平4−2312を改
良するものであり、乾式プロセスのまま銀塩および銀を
非感光・非感熱性化合物に転換し、加熱現像後にカラー
画像の変色が生じないカラー画像形成方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像形成
方法は、潜像担持体上に画像露光を行う静電潜像形成工
程、前記静電潜像を静電潜像顕画用インク粒子により現
像して予備顕画像を形成する現像工程、前記予備顕画像
に色露光を行うカラー潜像形成工程、カラー潜像を形成
した予備顕画像を記録媒体に転写する転写工程、前記カ
ラー潜像を所望の色に発色させる熱現像工程、前記静電
潜像顕画用インク粒子に銀塩および銀と非感光・非感熱
性化合物を形成する安定化剤を含み、かつ熱圧力印加部
材への静電潜像顕画用インク粒子の付着を防止する離型
性溶液を付与しながら、熱と圧力を同時に印加して記録
媒体に接着する定着工程からなることを特徴とする。
【0010】上記本発明のカラー画像形成方法において
は、定着工程の温度(以下、Tfhとする)が、静電潜
像顕画用インク粒子の溶融温度(以下、Tmとする)、
前記熱現像温度(以下、Tdとする)に対して以下の関
係、 Tm≦Tfh<Td であることを特徴とする。
【0011】上記本発明のカラー画像形成方法において
は、離型性溶液が熱圧力供給部材から静電潜像顕画用イ
ンク粒子に供給されることを特徴とする。
【0012】上記本発明のカラー画像形成方法において
は、離型性溶液が、銀イオンの錯塩化剤と金属銀への吸
着剤あるいは金属銀の酸化剤から選ばれた少なくとも1
種類の化合物とからなる安定化剤とポリシロキサン、ハ
ロゲン変性ポリシロキサン、グリセリン、ワックスから
選ばれた少なくとも1種類の離型剤からなることを特徴
とする。
【0013】また本発明のカラー画像形成方法は、潜像
担持体上に画像露光を行う静電潜像形成工程、前記静電
潜像を静電潜像顕画用インク粒子により現像して予備顕
画像を形成する現像工程、前記予備顕画像に色露光を行
うカラー潜像形成工程、カラー潜像を形成した予備顕画
像を記録媒体に転写する転写工程、前記カラー潜像を所
望の色に発色させる熱現像工程、前記静電潜像顕画用イ
ンク粒子に銀塩および銀と非感光・非感熱性化合物を形
成する安定化剤と融点が60℃から熱現像温度の間にあ
る熱溶剤からなる定着溶液を付与しながら、静電潜像顕
画用インク粒子を溶剤溶解して記録媒体に接着する定着
工程からなることを特徴とする。
【0014】前記本発明のカラー画像形成方法におけて
は、定着工程の温度(以下、Tfsとする)が、前記熱
現像温度(Td)に対して以下の関係、 Tfs<Td であることを特徴とする。
【0015】前記本発明のカラー画像形成方法において
は、定着溶液が溶剤定着部材から静電潜像顕画用インク
粒子に供給されることを特徴とする。
【0016】前記本発明のカラー画像形成方法において
は、定着溶液が銀イオンの錯塩化剤と金属銀への吸着剤
あるいは金属銀の酸化剤から選ばれた少なくとも1種類
の化合物とからなる安定化剤と高級脂肪酸、脂肪族アル
コール、高級脂肪族ケトン、高級脂肪酸エステル、芳香
族炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化水素から選ばれた少
なくとも1種類の熱溶剤からなることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明のカラー画像形成方法は、静電潜像形成
工程、現像工程、カラー潜像形成工程、転写工程、熱現
像工程、定着工程からなり、熱現像工程の後に静電潜像
顕画用インク粒子に銀塩および銀と非感光・非感熱性化
合物を形成する安定化剤を含み、かつ熱圧力印加部材へ
の静電潜像顕画用インク粒子の付着を防止する離型性溶
液を付与しながら、熱と圧力を同時に印加して記録媒体
に接着する定着工程からなっている。熱現像工程の後に
安定化剤を付与することにより、加熱発色後にも残留し
ている感光性ハロゲン化銀塩と有機銀塩が銀イオンの錯
塩化剤と反応し、非感光・非感熱性の銀錯塩を生成す
る。また、現像銀も金属銀への吸着剤が吸着し、その表
面に非感光・非感熱性の化合物を形成して発色反応の触
媒機能を防止する。あるいは、金属銀の酸化剤により酸
化・銀イオン化し、錯塩化剤と反応して非感光・非感熱
性の銀錯塩を生成する。以上の工程によって銀塩および
銀を非感光・非感熱性化合物に転換するため、加熱発色
後の変色を防止できる。さらに、静電潜像顕画用インク
粒子を安定化剤を含有する離型性溶液を付与しながら熱
と圧力を同時に印加して記録媒体に接着する事により、
離型性溶液が定着後カラー画像に浸透して固定化し、安
定化後の溶剤除去が必要なくなるため、乾式プロセスの
まま安定化が実現できる。
【0018】さらに、前記定着工程の温度(以下、Tf
hとする)は、静電潜像顕画用インク粒子の溶融温度
(以下、Tmとする)、前記熱現像温度(以下、Tdと
する)に対して以下の関係、 Tm≦Tfh<Td である。定着温度が静電潜像顕画用インク粒子の溶融温
度より高温のため、静電潜像顕画用インク粒子を熱溶融
して記録媒体に接着することが可能である。また、熱現
像温度以下であるため、定着時の加熱による発色が防止
できる。
【0019】さらに、前記離型性溶液は、熱圧力供給部
材から静電潜像顕画用インク粒子に供給している。この
ため、定着と同時に安定化が可能になっている。
【0020】さらに、前記離型性溶液が、銀イオンの錯
塩化剤と金属銀への吸着剤あるいは金属銀の酸化剤から
選ばれた少なくとも1種類の化合物とからなる安定化剤
とポリシロキサン、ハロゲン変性ポリシロキサン、グリ
セリン、ワックスから選ばれた少なくとも1種類の離型
剤からなっている。安定化剤と離型剤から離型性溶液を
調製することにより、定着時に静電潜像顕画用インク粒
子に安定化剤を付与することが可能になり、定着と同時
に安定化が行える。
【0021】また、本発明のカラー画像形成方法は、静
電潜像形成工程、現像工程、カラー潜像形成工程、転写
工程、熱現像工程、定着工程からなり、熱現像工程の後
に静電潜像顕画用インク粒子に銀塩および銀と非感光・
非感熱性化合物を形成する安定化剤と融点が60℃から
熱現像温度の間にある熱溶剤からなる定着溶液を付与し
ながら、静電潜像顕画用インク粒子を溶剤溶解して記録
媒体に接着する定着工程からなっている。上述と同様に
熱現像工程の後に安定化剤を付与することにより、加熱
発色後にも残留している感光性ハロゲン化銀塩、有機銀
塩、現像銀いずれ藻を非感光・非感熱性化合物に転換す
るため、加熱発色後の変色を防止できる。さらに、静電
潜像顕画用インク粒子を安定化剤を含有する融点が60
℃から熱現像温度の間にある熱溶剤からなる定着溶液を
付与しながら、静電潜像顕画用インク粒子を溶剤溶解し
て記録媒体に接着することにより、定着溶剤が定着後カ
ラー画像中で固化し、安定化後の溶剤除去が必要なくな
るため、乾式プロセスのまま安定化が実現できる。
【0022】さらに、前記定着工程の温度(以下、Tf
sとする)が、前記熱現像温度(Td)に対して以下の
関係、 Tfs<Td である。定着温度が熱現像温度以下であるため、定着時
の加熱による発色が防止できる。
【0023】さらに、前記定着溶液は、溶剤定着部材か
ら静電潜像顕画用インク粒子に供給している。このた
め、定着と同時に安定化が可能になっている。
【0024】さらに、前記離型性溶液が、銀イオンの錯
塩化剤と金属銀への吸着剤あるいは金属銀の酸化剤から
選ばれた少なくとも1種類の化合物とからなる安定化剤
と高級脂肪酸、脂肪族アルコール、高級脂肪族ケトン、
高級脂肪酸エステル、芳香族炭化水素、ハロゲン化芳香
族炭化水素から選ばれた少なくとも1種類の熱溶剤から
なっている。安定化剤と熱溶剤から定着溶液を調製する
ことにより、定着時に静電潜像顕画用インク粒子に安定
化剤を付与することが可能になり、定着と同時に安定化
が行える。
【0025】
【実施例】図1は本発明のカラー画像形成方法を説明す
るプロセス図であり、(a)静電潜像形成工程、(b)
現像工程、(c)カラー潜像形成工程、(d)転写工
程、(e)熱現像工程、(f)定着工程の各々示してい
る。
【0026】(a)静電潜像形成工程 導電体1と誘電体2からなり、均一に帯電した潜像担持
体3に、カラー画像の画像信号露光4を行なう。露光部
分の電荷は消失し、帯電部分と電荷消失部からなる静電
潜像が形成される。
【0027】画像信号露光4は、カラー画像信号のう
ち、画像の有無のみを示す2値信号の露光、あるいは画
像の諧調性を示す信号を含んだ露光である。
【0028】(b)現像工程 潜像担持体3の導電体1とアースの間に電源6を設置し
て電圧を印加、更に静電潜像顕画用インク粒子5を前記
静電潜像と同極性に帯電し、反転現像によって露光部分
に付着させ静電潜像を静電潜像顕画用インク粒子5から
なる予備顕画像を形成する。
【0029】本実施例における静電潜像顕画用インク粒
子は、電子写真法あるいはイオノグラフィー法、マグネ
トグラフィー法等の潜像記録法に用いられるトナー特性
と共に露光・加熱により所望の色に発色する特性を持つ
ものであり、例えばレッド、グリーン、ブルーの加法混
色の3原色の光を吸収して、加熱により減色混色の3原
色であるシアン、マゼンタ、イエローに発色する。この
場合、感光性と発色の組み合わせは(感光色、発色色)
とすると、一例としては(レッド、シアン)、(グリー
ン、マゼンタ)、(ブルー、イエロー)が挙げられ、こ
れら3種類の静電潜像顕画用インク粒子が均一に混合さ
れ、現像に用いられる。
【0030】(c)カラー潜像形成工程 潜像担持体上の静電潜像顕画用インク粒子5に対し、カ
ラー画像の色信号露光7を行なう。露光部分の静電潜像
顕画用インク粒子5は、感光性ハロゲン化銀塩が感光し
て還元銀を生成し、カラー潜像8を形成する。
【0031】色信号露光7では、例えばブルーの露光で
はブルーの感光性を持つ静電潜像顕画用インク粒子のみ
が光を吸収し、還元銀を生成する。同様に、グリーンの
露光ではグリーン、レッドの露光ではレッドの感光性を
持つ静電潜像顕画用インク粒子のみが還元銀を生成す
る。
【0032】(d)転写工程 潜像担持体3と記録媒体9を重ね合わせ、背面電極10
と電源11を用いて潜像担持体3から記録媒体9に静電
潜像顕画用インク粒子5を転写する。
【0033】(e)熱現像工程 記録媒体9上の静電潜像顕画用インク粒子を加熱12す
る。前記カラー潜像8を形成した静電潜像顕画用インク
粒子は、加熱により銀イオンと発色部材の酸化還元反応
が進行し、所望の色に発色13する。未露光部分は、加
熱によっても発色しない。
【0034】(f)定着工程 記録媒体9上の静電潜像顕画用インク粒子に離型性溶液
の付与と熱・圧力印加14を同時に行う。静電潜像顕画
用インク粒子中の銀塩および銀は安定化反応により、以
後の酸化還元反応を防止される。同時に静電潜像顕画用
インク粒子の記録媒体への接着を行う。発色部15およ
び未発色部16は、静電潜像顕画用インク粒子の付着位
置でそのまま接着固定される。
【0035】前記定着工程(f)の温度(Tfh)は、
静電潜像顕画用インク粒子の溶融温度(Tm)、前記熱
現像工程(e)の温度(Td)に対して以下の関係、 Tm≦Tfh<Td になる様に設定する。
【0036】Tm>Tfhでは、静電潜像顕画用インク
粒子が溶融せず、記録媒体への接着ができない。また、
Tfh≧Tdでは、定着時にも発色反応が進行して発色
濃度の管理ができないため、用いることができない。
【0037】定着工程(f)は、静電潜像顕画用インク
粒子に定着溶液の付与14を行うことによっても可能で
ある。定着溶液の付与により、静電潜像顕画用インク粒
子の溶剤溶解による記録媒体への接着固定と銀塩および
銀の安定化反応による酸化還元反応の防止ができる。
【0038】この場合の前記定着工程(f)の温度(T
fh)は、前記熱現像工程(e)の温度(Td)に対し
て以下の関係、 Tfh<Td になる様に設定する。Tfh≧Tdでは、定着時にも発
色反応が進行して発色濃度の管理ができないため、用い
ることができない。
【0039】図2は本発明の特許請求の範囲請求項1の
カラー画像形成方法を用いた画像形成装置の概略図であ
る。
【0040】潜像担持体3は、セレン、セレン−テル
ル、砒素−セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛、酸化チ
タン、アモルファスシリコン等の無機電子写真用感光
体、ポリビニルカルバゾール、フタロシアニン、アゾ顔
料、ヒドラジン、フェニルアミン等を含んだ有機電子写
真用感光体、またはイオノグラフィー法に用いる誘電体
層、マグネトグラフィー法に用いる磁性体層などをドラ
ムやシート形状でを使用する事ができる。この潜像担持
体3上に、コロナチャージャー、帯電ローラー等の帯電
手段21により電荷を付与して均一帯電を行う。
【0041】画像信号露光手段22は、電子写真法の場
合はレーザーダイオード、液晶シャッター、LED等に
よりカラー画像の画像信号露光を行う。露光により光キ
ャリアが発生して帯電電荷を打ち消し、帯電部分と露光
により形成した電荷消失部分からなる静電潜像が形成さ
れる。画像信号露光は、画像の有無のみを示す2値信
号、あるいは画像の階調性を示す信号を含んだ露光であ
る。2値信号の露光では、画像信号露光手段22で光照
射のON、OFFにより行う。画像の階調性を示す信号
を含んだ露光では、1画素への露光時間や露光強度、露
光パスル回数の制御により行う。また、イオノグラフィ
ー法では、イオンフロー電極からのイオン流の制御によ
り静電潜像を形成する。マグネトグラフィー法では磁気
記録ヘッドにより磁気的な潜像を形成して静電潜像と同
様にして扱う。
【0042】現像手段23は、帯電した静電潜像顕画用
インク粒子5を潜像担持体上の電荷消失部分に付着し、
潜像を顕像化して予備顕画像を形成する為に行う。
【0043】この予備顕画像に対し色信号露光手段24
によりカラー画像の色信号露光を行う。露光された予備
顕画像の中で露光波長に感光性を持つ静電潜像顕画用イ
ンク粒子のみがカラー潜像8を形成する。
【0044】色信号露光は、画像信号露光手段22の内
の電子写真法での露光手段を同様に用いる事ができる
が、露光の中に色信号を含めるために3対の異なる波長
に発光するレーザーダイオードやLED、3色のカラー
フィルターを組み合わせた液晶シャッター等から構成す
る。
【0045】また、画像信号露光手段22と色信号露光
手段24を同一の露光手段にて行う事も可能であり、装
置の一層の小型化を実現できる。この場合は、画像信号
露光手段22の設置位置に3対の異なる波長に発光する
レーザーダイオードやLED、3色のカラーフィルター
を組み合わせた液晶シャッター等からなる露光手段を設
置し、さらにこれら3種の露光のいずれかの波長に感光
性を有する潜像担持体3を用いることで可能になる。す
なわち、前記露光手段により潜像担持体3に対してカラ
ー画像の画像信号露光を行い、静電潜像顕画用インク粒
子5の現像後、潜像担持体3上の静電潜像顕画用インク
粒子5に対して再度同じ露光手段によりカラー画像の色
信号露光を行う事で実現できる。
【0046】転写手段25は、記録媒体9の背面よりコ
ロナチャージャー、帯電ローラー等の帯電手段により静
電潜像顕画用インク粒子5と逆極性の電荷を印加し、静
電引力を用いて転写を行う。
【0047】熱現像手段26は、記録媒体9の背面から
のヒートローラ等を用いた加熱により行い、記録媒体9
上の静電潜像顕画用インク粒子を加熱して所望の色調に
発色13をさせる。
【0048】定着手段27は、ヒートローラ28、離型
性溶液供給手段29、テンションローラ30からなる。
静電潜像顕画用インク粒子は、離型性溶液を含浸したフ
ェルト等の離型性溶液供給手段29から熱圧力印加部材
のヒートローラ28を介して離型性溶液31が供給さ
れ、銀塩および銀の安定化反応が生じ、以後の酸化還元
反応を防止する。同時にヒートローラ28とテンション
ローラ30により、熱と圧力を同時に印加して静電潜像
顕画用インク粒子の溶融・接着を行う。また、離型性溶
液31により、定着時に静電潜像顕画用インク粒子の一
部がヒートローラ28に転写されるオフセットを防止す
る。
【0049】さらに、潜像担持体3上に残った静電潜像
顕画用インク粒子をクリーニング手段32により潜像担
持体3から分離・回収する。
【0050】回転方向33、記録媒体搬送方向34、回
転方向35は、それぞれ潜像担持体3の回転方向、記録
媒体11の搬送方向、ヒートローラ28の回転方向を示
す。
【0051】図3は本発明の特許請求の範囲請求項5の
カラー画像形成方法を用いた画像形成装置の概略図であ
る。
【0052】潜像担持体3から熱現像手段26は、図2
と同様な手段を用いることができる。
【0053】定着手段41は、定着溶液供給ローラ4
2、定着溶液タンク43、バックアップローラ44の溶
剤定着部材からなる。静電潜像顕画用インク粒子は、定
着溶液タンク43から定着溶液供給ローラ42を介して
定着溶液45が供給され、静電潜像顕画用インク粒子の
溶剤溶解による記録媒体への接着固定と銀塩および銀の
安定化反応が生じ、以後の酸化還元反応を防止する。ま
た、定着溶液供給ローラ42および定着溶液タンク43
は、定着溶液を融解するために加熱を行う。
【0054】回転方向46は、定着溶液供給ローラ42
の回転方向である。
【0055】本発明の静電潜像顕画用インク粒子は、従
来技術の電子写真法あるいはイオノグラフィー法、マグ
ネトグラフィー法等の潜像記録法に用いられるトナー材
料と特開昭48−75223、特開昭57−21242
6明細書等に記載がある熱現像材料を組み合わせる事で
作製することが可能であるが、本発明に最適な静電潜像
顕画用インク粒子の材料およびトナー構成、製造方法は
以下の通りである。
【0056】静電潜像顕画用インク粒子は、感光性ハロ
ゲン化銀塩、波長増感色素、有機銀塩、発色現像剤、荷
電制御剤、流動制御剤および結着樹脂から成る。
【0057】感光性ハロゲン化銀塩は、塩化銀、臭化
銀、沃化銀の単結晶、およびこれらの混合結晶が用い
る。さらに、金増感や硫化物で増感した結晶を用いるこ
ともできる。また、特開昭48−45228に記載され
ている様に有機銀塩表面に合成して使用することも可能
である。
【0058】波長増感色素は、感光性ハロゲン化銀塩固
有の感光波長以外の光に対する感光性を付与するために
添加され、シアニンもしくはメロシアニン系の染料が使
用できる。具体的にはシアニン色素、メロシアニン色
素、スチリル色素、ヘミシアニン色素、トリフェニルメ
タン色素、キサンテン色素、オキソノール色素が使用で
きる。これらの色素を溶解した色素溶液と感光性ハロゲ
ン化銀塩を混合し、ハロゲン化銀塩結晶表面に色素を吸
着させることにより波長増感が行われる。
【0059】有機銀塩は、ステアリン酸銀、ベヘン酸銀
等の脂肪酸銀塩類、サッカリン銀、フタラジノン銀等の
イミノ銀化合物が使用できる。脂肪酸銀塩類は、同種の
脂肪酸との混合物にして用いることもできる。
【0060】発色現像剤は、加熱により光還元銀の触媒
下で有機銀塩と酸化還元反応を生じ、自らは酸化して発
色する材料である。酸化発色性ロイコ色素およびp−フ
ェニレンジアミン等の還元剤と発色カプラーからなる2
次発色現像剤等が用いられる。
【0061】酸化発色性ロイコ色素としては、チアジン
系、オキサジン系、インドアニリン系、ジアジン系、ラ
クトン系、ジフェノール系、ベンジリデン系等の色素の
還元体(ロイコ体)が使用できる。2次発色現像剤の還
元剤としては、p−フェニレンジアミンの誘導体および
p−アミノフェノールの誘導体が使用できる。発色カプ
ラーは、アシルアセチルアミド系、ピラゾラン系、イン
ダゾロン系、フェノール系、ナフトール系、ヒドロキシ
ナフタアミド系等が使用できる。
【0062】荷電制御剤は、静電潜像顕画用インク粒子
の帯電性を制御し、予備顕画像形成を安定に行うために
添加される。有機金属錯塩類、アルキルアンモニウム塩
類等の有機塩類、高分子カルボン酸類等が使用できる
が、静電潜像顕画用インク粒子の表面にあって機能する
ため感光性ハロゲン化銀塩および波長増感色素の感光性
を損なわないように透明性が高いものから選択される。
【0063】流動制御剤は、静電潜像顕画用インク粒子
の流動性を制御・向上するために用いられ、酸化チタ
ン、シリカ等の酸化物、窒化物、硫化物、ポリフルオロ
ビニリデン等のフッ素樹脂類の微粉末を使用する。
【0064】結着樹脂は、前記の材料を混合・結着する
ために用いられ、ポリ酢酸ビニル、ポリプロピオン酸ビ
ニル等のビニルエステル誘導体重合体、ポリアクリル酸
メチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸ブチル、ポリアクリロニトリル、
ポリアクリルアミド等のアクリレートおよびメタクリレ
ート系誘導体重合体、ポリスチレン、ポリジビニルベン
ゼン等のスチレン誘導体重合体、ポリビニルメチルエー
テル、ポリビニルエーテル等のビニルエーテル重合体、
ポリビニルメチルケトン、ポリビニルメチルエチルケト
ン等のビニルケトン重合体、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルインドール等の窒素含有ビニル誘導体重合体等
の付加重合系重合体およびこれらの2種以上の共重合
体、架橋体、混合体が用いられる。さらに、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポ
リエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等
の縮合系重合体およびこれらの2種以上の共重合体、架
橋体、混合体を使用することができる。
【0065】静電潜像顕画用インク粒子の構成は、前記
材料を結着樹脂中に分散した、粒径1〜50μm、好ま
しくは5〜25μmの粒子である。
【0066】この静電潜像顕画用インク粒子の製造方法
は、電子写真法トナーの製造方法として公知である方法
を適用して作製することが可能である。
【0067】例を上げると、前記静電潜像顕画用インク
粒子の材料を結着樹脂が溶解する溶剤に分散・混練し、
スプレードライ等の乾燥法により溶剤を除去して粉体化
する方法、前記静電潜像顕画用インク粒子の材料を結着
樹脂の単量体溶液に分散し、分散重合法により粒径数μ
mの微粒子を合成し、さらに造粒法により微粒子を凝集
して所定の粒径にする方法等により製造することができ
る。
【0068】本発明の離型性溶液は、銀イオンの錯塩化
剤と金属銀への吸着剤あるいは金属銀の酸化剤から選ば
れた少なくとも1種類の化合物とからなる安定化剤とポ
リシロキサン、ハロゲン変性ポリシロキサン、グリセリ
ン、ワックスから選ばれた少なくとも1種類の離型剤か
らなる。
【0069】錯塩化剤は、チオ硫酸塩類、チオシアン酸
塩類、チオ尿素類、アミノ酸類、カルボン酸塩類、亜硫
酸塩類、ジチオカルバミン酸塩類、チオール類、および
これの誘導体から選択される。
【0070】吸着剤は、ベンゾトリアゾール、ニトロベ
ンズイミダゾール、1−フェニル−5−メルカプトテト
ラゾールおよびこれらの誘導体等から成る含窒素5員環
化合物、ピリジン、ピリダジン、トリアジン、キノリン
およびこれらの誘導体等から成る含窒素6員環化合物
類、アデニン、グアニン、7−ヒドロキシ−5−アルキ
ル−1,3,4,7a−テトラアザインデンおよびこれ
らの誘導体等から成る含窒素縮合複素環類含有化合物か
ら選択される。
【0071】酸化剤は、フェリシアン化カリウム、エチ
レンジアミン4酢酸塩類、ピラジン環含有化合物等から
選択される。
【0072】離型剤は、ポリシロキサン、ハロゲン変性
ポリシロキサン、グリセリン、ワックス、およびこれら
の誘導体から選択される。
【0073】離型性溶液は、前記錯塩化剤と前記吸着
剤、または前記錯塩化剤と前記酸化剤からなる安定化剤
を離型剤に混合して調製する。安定化剤は、離型剤に溶
解する事が望ましいが、静電潜像顕画用インク粒子と溶
融混合するものであれば、離型剤中に均一分散して使用
することも可能である。
【0074】本発明の定着溶液は、銀イオンの錯塩化剤
と金属銀への吸着剤あるいは金属銀の酸化剤から選ばれ
た少なくとも1種類の化合物とからなる安定化剤と高級
脂肪酸、脂肪族アルコール、高級脂肪族ケトン、高級脂
肪酸エステル、芳香族炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化
水素から選ばれた少なくとも1種類の熱溶剤からなる。
【0075】錯塩化剤、吸着剤、酸化剤は、前記離型性
溶液と同様なものが使用できる。
【0076】熱溶剤は、高級脂肪酸、高級脂肪族アルコ
ール、高級脂肪族ケトン、高級脂肪酸エステル、芳香族
炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化水素から選択すること
ができる。具体的には融点が概ね60℃以上のものが望
ましく、高級脂肪酸ではパルミン酸(融点62℃)、高
級脂肪族アルコールではスチリルアルコール(融点59
℃)、高級脂肪族ケトンではトリコサノン(融点68
℃)、高級脂肪酸エステルではリグノセリル酸メチルエ
ステル(融点60℃)以上の炭素鎖を有するものがより
望ましい。融点が60℃未満では、定着後のカラー画像
が保存中に溶融・融着する可能性があり、望ましくな
い。
【0077】定着溶液は、前記錯塩化剤と前記吸着剤、
または前記錯塩化剤と前記酸化剤からなる安定化剤を熱
溶剤に混合して調製する。安定化剤は、熱溶剤に溶解す
る事が望ましいが、静電潜像顕画用インク粒子と溶融混
合するものであれば、熱溶剤中に均一分散して使用する
ことも可能である。
【0078】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に
説明する。
【0079】(静電潜像顕画用インク粒子の調製)ベヘ
ン酸銀/ベヘン酸(モル比1:1)混合物50gとトル
エン/メチルエチルケトン混合溶液(重量比1:1)1
500gからなる分散液に臭化カルシウム/メタノール
(5%溶液)10mlを添加してベヘン酸銀/臭化銀分
散液を調製した。この分散液にメロシアニン系レッド波
長増感色素としてローダニン/メタノール(0.1%溶
液)0.5ml、ポリエステル樹脂100g、シアン発
色現像剤としてベンゾイルロイコメチレンブルー35
g、発色現像剤の酸化助剤として硝酸ニッケル/メタノ
ール(1%)0.5mlを順次溶解しながら添加した。
さらに、スプレードライ法により乾燥・微粉末化した。
【0080】荷電制御剤としてステアリン酸亜鉛2g、
ポリビニルブチラール48g、メタノール2000gか
らなる分散溶液に前記微粉末の全量を加え、スプレード
ライ法により乾燥、さらに流動制御剤シリカ(粒径50
nm)3gをメカノケミカル法により外添、分級して静
電潜像顕画用インク粒子を作成した。
【0081】同様の製造方法により、グリーン波長増感
色素とマゼンタ発色色素からなる静電潜像顕画用インク
粒子、ブルー波長増感色素とイエロー発色色素からなる
静電潜像顕画用インク粒子を作成した。
【0082】これら3種類のインク粒子を均一に混合
し、可視光線の全波長域に感光してフルカラー画像を形
成する静電潜像顕画用インク粒子混合粉を調製した。
【0083】以上の調製は、すべて波長増感した臭化銀
が感光しない安全光下で行った。
【0084】(離型性溶液の調製)錯塩化剤としてシス
テイン20g、吸着剤としてベンゾトリアゾール20g
を離型剤としてポリシロキサンフェニル誘導体1000
gに混合し、ボールミルにより分散・溶解して離型性溶
液を調製した。
【0085】(定着溶液の調製)熱溶剤としてセリル酸
/トリコサノン(重量比1:1)1000gを100℃
で溶融しながら錯塩化剤としてシステイン20g、吸着
剤としてベンゾトリアゾール20gを混合し、加熱しな
がら超音波ホモジナイザーにより分散・溶解して定着溶
液を調製した。この定着溶剤は、89℃にて溶解した。
【0086】静電潜像顕画用インク粒子混合粉と離型性
溶液あるいは定着溶液を用い、図1の画像形成方法に従
ってカラー画像の形成を行った。ただし、色露光は行わ
ずに熱現像、定着を行った。比較例として安定剤を添加
していない離型剤を用いて定着を行った。離型性溶液を
用いて画像形成を行ったカラー画像を「実施例1」、定
着溶液を用いて画像形成を行ったカラー画像を「実施例
2」、安定剤を添加していない離型剤を用いて画像形成
を行ったカラー画像を「比較例」とする。
【0087】前記のカラー画像を画像表面で500ルク
スの蛍光灯下に24時間放置し、変色の度合いを比較し
た。比較例は白色から灰色に変色したのに対し、実施例
1および2は目視で明確な変化は認められず、銀塩およ
び銀の安定化の効果が確認できた。
【0088】また上記に説明した様に離型性溶液、定着
溶液のいずれを用いたカラー画像形成方法も安定化後の
溶剤除去が必要なく、乾式プロセスのまま銀塩および銀
を非感光・非感熱性化合物に転換する事が可能である。
【0089】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、潜像
担持体上に画像露光を行う静電潜像形成工程、前記静電
潜像を静電潜像顕画用インク粒子により現像して予備顕
画像を形成する現像工程、前記予備顕画像に色露光を行
うカラー潜像形成工程、カラー潜像を形成した予備顕画
像を記録媒体に転写する転写工程、前記カラー潜像を所
望の色に発色させる熱現像工程、前記静電潜像顕画用イ
ンク粒子に銀塩および銀と非感光・非感熱性化合物を形
成する安定化剤を含み、かつ熱圧力印加部材への静電潜
像顕画用インク粒子の付着を防止する離型性溶液を付与
しながら、熱と圧力を同時に印加して記録媒体に接着す
る定着工程からなること、あるいは、潜像担持体上に画
像露光を行う静電潜像形成工程、前記静電潜像を静電潜
像顕画用インク粒子により現像して予備顕画像を形成す
る現像工程、前記予備顕画像に色露光を行うカラー潜像
形成工程、カラー潜像を形成した予備顕画像を記録媒体
に転写する転写工程、前記カラー潜像を所望の色に発色
させる熱現像工程、前記静電潜像顕画用インク粒子に銀
塩および銀と非感光・非感熱性化合物を形成する安定化
剤と融点が60℃から熱現像温度の間にある熱溶剤から
なる定着溶液を付与しながら、静電潜像顕画用インク粒
子を溶剤溶解して記録媒体に接着する定着工程からなる
ことにより、乾式プロセスのまま銀塩および銀を非感光
・非感熱性化合物に転換し、加熱現像後にカラー画像の
変色が生じないカラー画像形成方法を提供することが可
能になった。
【0090】なお、本発明のカラー画像形成方法は静電
潜像を利用したカラー画像形成方法による装置、例え
ば、プリンター、複写機、ファクシミリ等の他にも幅広
く応用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー画像形成方法を説明するプロ
セス図。
【図2】 本発明の特許請求の範囲請求項1のカラー画
像形成方法を用いた画像形成装置の概略図。
【図3】 本発明の特許請求の範囲請求項5のカラー画
像形成方法を用いた画像形成装置の概略図。
【符号の説明】
1 導電体 2 誘電体 3 潜像担持体 4 画像信号露光 5 静電潜像顕画用インク粒子 6 電源 7 色信号露光 8 カラー潜像 9 記録媒体 10 背面電極 11 電源 12 加熱 13 発色 14 熱・圧力印加 15 発色部 16 未発色部 21 帯電手段 22 画像信号露光手段 23 現像手段 24 色信号露光手段 25 転写手段 26 熱現像手段 27 定着手段 28 ヒートローラ 29 離型性溶液供給手段 30 テンションローラ 31 離型性溶液 32 クリーニング手段 33 回転方向 34 記録媒体搬送方向 41 定着手段 42 定着溶液供給ローラ 43 定着溶液タンク 44 バックアップローラ 45 定着溶液 46 回転方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性銀塩を含有する静電潜像顕画用イン
    ク粒子を用いたカラー画像形成方法において、潜像担持
    体上に画像露光を行う静電潜像形成工程、前記静電潜像
    を静電潜像顕画用インク粒子により現像して予備顕画像
    を形成する現像工程、前記予備顕画像に色露光を行うカ
    ラー潜像形成工程、カラー潜像を形成した予備顕画像を
    記録媒体に転写する転写工程、前記カラー潜像を所望の
    色に発色させる熱現像工程、前記静電潜像顕画用インク
    粒子に銀塩および銀と非感光・非感熱性化合物を形成す
    る安定化剤を含み、かつ熱圧力印加部材への静電潜像顕
    画用インク粒子の付着を防止する離型性溶液を付与しな
    がら、熱と圧力を同時に印加して記録媒体に接着する定
    着工程からなることを特徴とするカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】前記定着工程の温度(以下、Tfhとす
    る)が、静電潜像顕画用インク粒子の溶融温度(以下、
    Tmとする)、前記熱現像温度(以下、Tdとする)に
    対して以下の関係、 Tm≦Tfh<Td であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成
    方法。
  3. 【請求項3】前記離型性溶液が、熱圧力供給部材から静
    電潜像顕画用インク粒子に供給されることを特徴とする
    請求項1記載のカラー画像形成方法。
  4. 【請求項4】前記離型性溶液が、銀イオンの錯塩化剤と
    金属銀への吸着剤あるいは金属銀の酸化剤から選ばれた
    少なくとも1種類の化合物とからなる安定化剤とポリシ
    ロキサン、ハロゲン変性ポリシロキサン、グリセリン、
    ワックスから選ばれた少なくとも1種類の離型剤からな
    ることを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成方
    法。
  5. 【請求項5】感光性銀塩を含有する静電潜像顕画用イン
    ク粒子を用いたカラー画像形成方法において、潜像担持
    体上に画像露光を行う静電潜像形成工程、前記静電潜像
    を静電潜像顕画用インク粒子により現像して予備顕画像
    を形成する現像工程、前記予備顕画像に色露光を行うカ
    ラー潜像形成工程、カラー潜像を形成した予備顕画像を
    記録媒体に転写する転写工程、前記カラー潜像を所望の
    色に発色させる熱現像工程、前記静電潜像顕画用インク
    粒子に銀塩および銀と非感光・非感熱性化合物を形成す
    る安定化剤と融点が60℃から熱現像温度の間にある熱
    溶剤からなる定着溶液を付与しながら、静電潜像顕画用
    インク粒子を溶剤溶解して記録媒体に接着する定着工程
    からなることを特徴とするカラー画像形成方法。
  6. 【請求項6】前記定着工程の温度(以下、Tfsとす
    る)が、前記熱現像温度(Td)に対して以下の関係、 Tfs<Td であることを特徴とする請求項5記載のカラー画像形成
    方法。
  7. 【請求項7】前記定着溶液が、溶剤定着部材から静電潜
    像顕画用インク粒子に供給されることを特徴とする請求
    項5記載のカラー画像形成方法。
  8. 【請求項8】前記定着溶液が、銀イオンの錯塩化剤と金
    属銀への吸着剤あるいは金属銀の酸化剤から選ばれた少
    なくとも1種類の化合物とからなる安定化剤と高級脂肪
    酸、脂肪族アルコール、高級脂肪族ケトン、高級脂肪酸
    エステル、芳香族炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化水素
    から選ばれた少なくとも1種類の熱溶剤からなることを
    特徴とする請求項5記載のカラー画像形成方法。
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