JP2764940B2 - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真プロセス等において湿式現像され
た静電潜像を記録・保存するための画像形成方法に関す
る。
〔従来の技術〕
画像形成技術の分野において、一様に帯電させた感光
体上に画像信号を応じて選択的に光照射を行い、形成さ
れた静電潜像を現像する方式は一般に静電写真プロセス
と呼ばれている。この静電写真プロセスには大別して乾
式現像法と湿式現像法とがある。
このうち湿式現像法は、着色剤としての染料あるいは
顔料を微粒子状で絶縁性媒体中に分散させた液体現像剤
を使用する方式である。湿式現像法によれば、銀塩写真
に匹敵する解像度と階調を得ることが可能であるほか、
特に着色剤として顔料を使用した場合には形成された画
像の耐候性が優れているため、各方面で開発が進められ
ている。
また、上述の液体現像剤の保存安定性や取扱い性を改
善したものとして、本願出願人は先に特願昭63−156846
号明細書において、常温で固体であり、平均分子量2000
以下の電気絶縁性有機化合物に着色剤粒子が分散されて
なる静電潜像現像剤を開示している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述のようにして現像された静電潜像をす
ぐに見ることのできる形で記録・保存するためには、こ
れを適当な被転写体に転写することが好ましい。しかし
ながら、従来の湿式現像法においては着色剤粒子と感光
体との間の吸着が強すぎて転写効率が低下し、高画質を
追求する画像形成の目的には必ずしも適したものではな
かった。
これに対し、いわゆるエレクトロ・ファックスのよう
に、転写を行わない画像形成方法も提案されている。こ
れは、ポリビニルカルバゾール等の透明な感光体、ある
いはZnO等の白地の感光体上に直接画像を形成する方法
である。しかし、感光体の透明度あるいは白色度を適性
に維持する必要から増感色素の使用量が自ずと限定され
るため、感度の向上が困難であり、画像形成や読出しの
高速化に限界がある。さらに、着色剤の分散安定性が低
く、また転写を行わないため感光体の再利用ができずに
コスト高となる等の欠点があり、現在はカラースライド
の作成や印刷分野におけるプルーフの作成等の限られた
用途に適用されているのみである。
そこで本発明は、低コストで転写効率が高く、高品質
の画像を高速に形成できる画像形成方法の提供を目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上述の目的を達成するために提案されるも
のである。
すなわち、本発明の第1の発明にかかる画像形成方法
は、常温で固体であり且つ加熱溶融と冷却固化を可逆的
に繰り返す現像剤を用い、感光体上に該現像剤を加熱し
て液化した状態で湿式現像された静電潜像を被転写体に
転写することを特徴とするものである。
本発明の第2の発明にかかる画像形成方法は、上記転
写が上記現像剤の加熱溶融時に感光体と被転写体との接
触によって行われることを特徴とするものである。
さらに、本発明の第3の発明にかかる画像形成方法
は、上記転写が上記現像剤の冷却固化時に感光体と被転
写体との圧接によって行われることを特徴とするもので
ある。
本発明の画像形成方法は、まず感光体上に静電潜像が
形成・現像されることが前提となっている。そこで、ま
ずこの静電潜像の形成および現像方法について、第3図
を参照しながら説明する。なお、この図は便宜上、一枚
の長い感光体(3)に対して各工程が順次適用されてゆ
くものとして示してある。
先ず、帯電工程にて感光体(3)がコロナ放電体(1
2)等の適当な帯電手段を用いて例えばマイナスに一様
に帯電される。次の露光工程では、半導体赤外レーザ光
源(13)等の適当な露光手段を用いて画像情報に対応し
た選択的な光照射が行われ、露光された部位のマイナス
電荷が消失する。ここで、上記感光体(3)としては、
周知の有機光導電体もしくは無機光導電体として使用す
ることができる。たとえば有機光導電体としては、周知
の広範囲の物質から選択することができ、実用化されて
いるものとしてはポリ−N−ビニルカルバゾールと2,4,
7−トリニトロフルオレン−9−オンとからなる電子写
真感光基材、ポリ−N−ビニルカルバゾールをピリリウ
ム塩系色素で増感したもの、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ールをシアニン系色素で増感したもの、有機顔料を主成
分とする電子写真感光基材、染料と樹脂とからなる共晶
錯体を主体とする電子写真感光基材等が例示される。無
機光導電体としては、酸化亜鉛、硫化亜鉛、硫化カドミ
ウム、セレン、セレン−テルル合金、セレン−砒素合
金、セレン−テルル−砒素合金、非晶質ケイ素系材料等
が挙げられる。
次の現像工程では、上述のようにして静電潜像の形成
された感光体(3)が現像タンク(14)の上を通過す
る。上記現像タンク(14)の中には、常温で固体の電気
絶縁性有機物(15)中にプラスに帯電した着色剤粒子
(16)が分散された静電潜像現像剤(以下、現像剤
(4)と称する。)が入っており、該現像剤(4)は加
熱手段(17)によって加熱溶融され、液状を呈してい
る。
なお、上記現像剤(4)は上述のごとく現像タンク
(14)に入れて使用しても良いが、何らかの支持体に保
持させてシート状,テープ状としても良く、これにより
取扱い性は一段と向上する。
ここで、上記電気絶縁性有機物(15)の融点は、通常
の使用環境や取り扱い性を考慮して30℃以上とし、より
好ましくは40℃以上とする。融点の上限は特に規定され
るものではないが、実用的にはおよそ100℃、より好ま
しくは80℃以下である。これは、融点があまり高過ぎて
も加熱に余分なエネルギーを消費すること、支持体上に
保持して使用する場合に支持体として一般に使用される
材料の耐熱温度を越えてはならないこと等を考慮しての
ことである。
これらの要求を満たす材料としては、パラフィン類、
ロウ類、およびこれらの混合物が挙げられる。まずパラ
フィン類としては、ノナデカンからヘキサコンタンに至
る炭素数19〜60の各種の正パラフィンがある。またロウ
類としては、カルナウバロウ,綿ロウ等の植物ロウ、ミ
ツロウ等の動物ロウ、オゾケライト、およびパラフィン
ロウ,微晶ロウ,ペトロラタム等の石油ロウ等が挙げら
れる。これらの材料は、一般に誘電率εが1.9〜2.3程度
の誘電体である。
さらには、ポリエチレン,ポリアクリルアミドや、ポ
リ−n−ステアリルアクリレート,ポリ−n−ステアリ
ルメタクリレート等のポリアクリレートのホモポリマー
あるいはコポリマー(例えばコポリ−n−ステアリルア
クリレート−エチルメタクリレート等)等の側鎖に長い
アルキル基を有する結晶性高分子も使用可能であるが、
加熱時の粘度等を考慮すると先のパラフィン類,ロウ類
が好適である。
また、上記電気絶縁性有機物(15)に分散される着色
剤粒子(16)としては、従来公知の無機顔料、有機顔
料、染料およびこれらの混合物が使用できる。
たとえば無機顔料としては、クロム系顔料、カドミウ
ム系顔料、鉄系顔料、コバルト系顔料、群青、紺青等が
挙げられる。また、有機顔料や染料としては、ハンザイ
エロー(C.I.11680)、ベンジジンイエローG(C.I.210
90)、ベンジジンオレンジ(C.I.21110)、ファースト
レッド(C.I.37085)、ブリリアントカーミン3B(C.I.1
6015−Lake)、フタロシアニンブルー(C.I.74160)、
ビクトリアブルー(C.I.42595−Lake)、スピリットブ
ラック(C.I.50415)、オイルブルー(C.I.74350)、ア
ルカリブルー(C.I.42770A)、ファーストカーレット
(C.I.12315)、ローダミン6B(C.I.45160)、ローダミ
ンレーキ(C.I.45160−Lake)、ファーストスカイブル
ー(C.I.47200−Lake)、ニグロシン(C.I.50415)、カ
ーボンブラック等が挙げられる。これらは単独でも2種
以上の混合物としても用いることができ、所望の発色を
有するものを選択して使用すればよい。
現像剤には、これら電気絶縁性有機物(15)や着色剤
粒子(16)のほか、分散性や着色剤の定着性を向上させ
る目的で樹脂併用しても良い。かかる樹脂としては公知
の材料を適宜選択して使用することができ、例示すれば
ブタジエンゴム,スチレン−ブタジエンゴム,環化ゴ
ム,天然ゴム等のゴム類、スチレン系樹脂,ビニルトル
エン系樹脂,アクリル系樹脂,メタクリル系樹脂,ポリ
エステル系樹脂,ポリカーボネート系樹脂,ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂等の合計樹脂類、ロジン系樹脂,水素添加ロ
ジン系樹脂,アマニ油変成アルギド樹脂等の変成アルギ
ドを含むアルギド樹脂類、ポリテルペン類等の天然樹脂
類等が挙げられる。その他、フェノール樹脂類、フェノ
ールホルマリン樹脂等の変成フェノール樹脂類、フタル
酸ペンタエリトリット、クマロン−インデン樹脂類、エ
ステルガム樹脂類、植物油ポリアミド樹脂類等も有用で
あるし、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリプロピレン等のよ
うなハロゲン化炭化水素重合体類、ビニルトルエン−ブ
タジエン,ブタジエン−イソプレン等の合成ゴム類、2
−エチルヘキシルメタクリレート,ラウリルメタクリレ
ート,ステアリルメタクリレート,ラウリルアクリレー
ト,オクチルアクリレート等の長鎖アルキル基を持つア
クリル系モノマーの重合体もしくはそれらと他の重合性
モノマーとの共重合体類(たとえば、スチレン−ラウリ
ルメタクリレート共重合体,アクリル酸−ラウリルメタ
クリレート共重合体等)、ポリエチレン等のポリオレフ
ィン類、ポリテルペン類等も使用できる。
さらに、上記現像剤には通常は電化供与剤が添加さ
れ、ここで使用される現像剤もその例外ではない。使用
される電化供与剤は、たとえばナフテン酸,オクテン
酸,オレイン酸,ステアリン酸,イソステアリン酸ある
いはラウリン酸等の脂肪酸の金属塩、スルホコハク酸エ
ステル類の金属塩、油溶性スルホン酸金属塩、リン酸エ
ステル金属塩、アビエチン酸等の金属塩、芳香族カルボ
ン酸金属塩、芳香族スルホン酸金属塩等である。
また、着色剤粒子(6)の帯電電化を向上させるため
に、SiO2,Al2O3,TIO2,ZnO,Ga2O3,In2O3,GeO2,SnO2,Pb
O2,MgO等の金属酸化物微粒子やこれらの混合物を電荷増
強剤として添加しても良い。
上述の各成分の配合比であるが、着色剤粒子(16)は
電気絶縁性有機物(15)の溶融状態1に対して0.01〜
100gであることが好ましく、より好ましくは0.1〜10gで
ある。また電荷供与剤は同じく1に対して通常0.001
〜10g、好ましくは0.01〜1gの範囲である。さらに電荷
増強剤は、着色剤粒子(6)に対して重量比で2倍以
下、好ましくは同量以下の範囲で添加される。
上述の現像剤は、加熱手段(17)により加熱され溶融
状態とされるが、その加熱温度は融点等に応じて適宜設
定すればよく、通常は30〜130℃,より好ましくは40〜1
10℃とされる。
そして、この液化した現像剤(4)が感光体(3)と
接触すると、プラスに帯電している前記着色剤粒子(1
6)がマイナス電荷のある部位に向かって泳動し付着す
る。
最後に、定着工程において不用部分に付着した着色剤
粒子(6)が除去され、除電工程を経て感光体(3)上
で静電潜像が現像される。
なお、上述のように静電潜像が現像された感光体
(3)上には、着色剤粒子(16)のみではなく、電気絶
縁性有機物(15)も若干付着している。上述のように現
像された静電潜像をすぐに見ることのできる状態に記録
・保存するためには、適当な被転写体上へこれを転写す
る。このときの転写方法としては、(a)感光体(3)
を支持するステージに加熱手段を設け、現像剤(4)を
加熱溶融状態としながら被転写体を接触させる方法、あ
るいは(b)現像剤を冷却固化状態としながら被転写体
をローラー等の手段により圧接させる方法が考えられ
る。なお上記(a)の方法の場合、感光体(3)の加熱
温度は感光体の種類,特性等に応じて適宜設定すればよ
いが、現像剤(4)が液体となる温度以上であることが
好ましい。通常は室温から130℃、より好ましくは30〜1
10℃に設定される。
ここで、被転写体として使用できる材料は、上述のよ
うな電気絶縁性有機物をある程度含浸できるものであれ
ば、用途に応じて適宜選択することができる。例示すれ
ば、天然紙,合計紙等の各種紙類、木綿,麻等の植物性
繊維や絹,羊毛等の動物性繊維からなる布あるいは不織
布、ポイリアミド,ポリエステル,ポリアセタール,ポ
リウレタン等の有機合計繊維やセラミックス,カーボン
等の無機繊維からなる布あるいは不織布、金属,有機高
分子等のメッシュ、ポリウレタンフォーム等の高分子発
泡体等である。通増の文書の形で保存するには、視認性
を高める観点から被転写体として白地の紙等を使用する
ことが好ましいが、もちろんこれに限られるものではな
い。
なお、本発明にかかる画像形成方法は、単色の画像の
形成に限られず、例えばイエロー,マゼンタ,シアンの
各色の現像剤を用いたフルカラー画像の形成にも適用さ
れるものである。この場合、各色の現像剤について逐次
先の現像方法を繰り返せばよく、現像の順序は感光の際
に使用する光源の種類等に応じて選択すればよい。例え
ば、赤外レーザを使用した場合には、イエロー→マゼン
タ→シアンの順であり、紫外線を使用した場合には、シ
アン→マゼンタ→イエローの順である。また、必要に応
じてブラックにより墨入れをしてもよく、このブラック
の現像は前記各色の現像の適当なところで行えばよい。
〔作用〕
本発明にかかる画像形成方法では、常温で固体である
電気絶縁性有機物中に着色剤粒子が均一に分散された現
像剤が使用される。
この静電潜像現像剤は使用時には適当な加熱手段にて
溶融状態に保持されており、これに静電潜像の形成され
た感光体が接触すると、その電荷に向かって帯電した着
色剤粒子が泳動し、選択的に現像が行われる。ここで、
上記着色剤粒子はその分散媒である電気絶縁性有機物を
若干伴って泳動するため、これら両者には混合した状態
で、すなわち現像剤として感光体上に付着している。し
たがって、感光体を適当な加熱手段により所定の温度に
保持すれば、現像を行った後でも現像剤を溶融状態とす
ることができる。この状態で上記感光体を適当な被転写
体と接触させれば、該感光体上に現像された画像が該被
転写体上に転写される。
あるいは、上記現像剤が冷却固化した状態にあって
も、ローラー等により適当な圧力をかけながら接触させ
ることにより、同様に被転写体上に画像を転写すること
ができる。
いずれにしても、本発明の画像形成方法で使用される
現像剤は、感光体に対して適度な吸着力を有しているた
め、従来の湿式現像法では困難であった他の被転写体上
へ画像の転写が効率良く行われ、高速で高画質な画像の
形成が可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明の好適な実施例について説明する。
先ず、本実施例で使用した現像装置の構成について説
明する。
この現像装置は、静電潜像形成部と現像部とに分けら
れ、第4図に示すように、これらが単一槽(21)内に収
容されるとともに、感光体(3)を保持したステージ
(1)をガイド棒(24)に沿って移動することで帯電,
露光から現像までを一貫して行うようにしたものであ
る。
なお、感光体(3)を保持するステージ(1)には加
熱手段(2)が設けられており、後述の転写の方法に応
じて前記感光体(3)を所定温度に加熱できるようにな
っている。
静電潜像形成部は、さらに帯電部と露光部とに分けら
れ、帯電部では帯電器(26)により感光体(3)の全面
が例えばマイナス電荷で帯電される。
露光部は、レーザーダイオード(27)やレンズ(2
8),反射ミラー(29)等の光学系により構成され、全
面帯電された感光体(3)に対し信号に応じて選択的に
露光し、この部分の帯電電荷を取り除く役割を果たす。
一方、現像部はフルカラー現像に対応して3種類の現
像剤が入れられた現像タンク(30),(31),(32)よ
りなるもので、これら各現像タンク(30),(31),
(32)がブローファン(33)を設けたエアータンク(3
4)内に前記ガイド棒(24)の延在方向に順次配置され
ている。
各現像タンク(30),(31),(32)は、撹拌機構
(35),(36),(37)が設けられた第1のタンク(30
a),(31a),(32a)と、その外側を覆う第2のタン
ク(30b),(31b),(32b)とからなり、その底部に
はそれぞれ加熱手段(38),(39),(40)が設けられ
ている。
そして、これら各現像タンク(30),(31),(32)
内に入れられた現像剤(41),(42),(43)は、前記
加熱手段によって加熱溶融され液状とされるとともに、
現像時には第1のタンク(30a),(31a),(32a)の
蓋体(44),(45),(46)に設けられたスリット(44
a),(45a),(46a)より若干噴き上げられ、前記感
光体(3)と接触されるようになっている。
なお、各現像タンク(30),(31),(32)は、エア
ータンク(34)に設けられたエアースクイズ部(34a)
から噴き出す空気によって遮断されており、混色が防止
されている。
前記現像部の後部には、さらに不要となった帯電電荷
を除去する除電器(47)が設けられている。
かかる構造の現像装置において、感光体(3)は、ま
ず帯電器(26)により全面がマイナス電荷で帯電され
る。
次いで、この感光体(3)は露光部により選択的に露
光され、露光された部分の帯電電荷が逃がされて所定の
静電潜像が形成される。
次いで、この感光体(3)は前記ガイド棒(24)に沿
って加熱されながら現像タンク(30)と対向する位置ま
で移動し、当該現像タンク(30)内の現像剤により現像
される。
しかる後に、除電器(47)の位置まで移動し、不要な
電荷が除去される。
そして、前記感光体(3)は再び静電潜像形成部にま
で移動し、同様に帯電→露光→現像タンク(31)による
現像→除電→帯電→露光→現像タンク(32)による現像
→除電なる工程を経ることで、フルカラー画像が形成さ
れる。
以上の構成を有する現像装置を用い、各現像タンク
(30),(31),(32)に以下の現像剤A〜現像剤Cを
入れてフルカラー画像の形成を試みた。
現像剤A 本現像剤はシアン色の静電潜像現像剤である。
まず、着色剤であるリオノール・ブルーKX−F1(東洋
インキ社製)0.625gおよびイソパラフィン系溶剤(出光
石油社製,商品名IP2825)0.5gをフーバー・マーラー法
によりペースト状となるまで混練し、着色剤を小粒子化
した。次に、このペーストを別のイソパラフィン系溶剤
(エッソ社製,商品名アイソパーH)50ml中に分散さ
せ、電荷増強剤としてアルミナ微粒子(日本エアロジル
社製,商品名アルミニウムオキサイドC)0.05gを添加
してアルミナビーズと共にペイントシェーカー中で12時
間分散処理を行った。さらに、アクリル樹脂(三菱レー
ヨン社製,商品名FR101)の50%のトルエン溶液0.5g、
および電荷供与剤となるナフテン酸ジルコニウム0.025g
とナフテン酸カルシウム0.025gを添加し、濃縮現像液を
得た。
次に、融点42〜44℃のパラフィン120mlを予め70℃に
て溶融し、上記濃縮現像液5mlをこの中へ分散させてシ
アン色の静電潜像現像剤を調整した。
現像剤B 本現像剤はイエロー色の静電潜像現像剤である。
まず、着色剤であるシミュラー・ファスト・イエロー
8GF(大日本インキ社製)0.5gおよびイソパラフィン系
溶剤(出光石油社製,商品名IP2825)0.5gをフーバー・
マーラー法によりペースト状となるまで混練し、着色剤
を小粒子化した。次に、このペーストを別のイソパラフ
ィン系溶剤(エッソ社製,商品名アイソパーH)50ml中
に分散し、電荷増強剤として超微粒子状無水シリカ(日
本アエロジル社製,商品名アエロジル200)0.01gを添加
してガラスビーズと共にペイントシェーカー中で18時間
分散処理を行った。以下、濃縮現像液と静電潜像現像剤
の調整は、現像剤Aの場合に準じて行った。
現像剤C 本現像剤はマゼンタ色の静電潜像現像剤である。
まず、着色剤であるシミュラー・ローダミンYトナー
F(大日本インキ社製)0.8gおよび亜麻仁油0.5gをフー
バー・マーラー法によりペースト状となるまで混練し、
着色剤を小粒子化した。次に、このペーストを別のイソ
パラフィン系溶剤(エッソ社製,商品名アイソパーH)
50ml中に分散し、ガラスビーズと共にペイントシェーカ
ー中で18時間分散処理を行った。以下、濃縮現像剤と静
電潜像現像剤の調整は、現像剤Aの場合に準じて行っ
た。
一方、感光体(3)としては、変性酢酸ビニル樹脂か
らなるシート(50μm厚)の上に、感光剤としてポリビ
ニルカルバゾール1g,増感剤としてシアニン色素(日本
感光色素社製,商品名NK2982)0.2mgを含む感光槽(層
厚200μm)が形成されたものを使用した。
実施例1 上述のような現像装置,各現像液,感光体を使用して
現像された静電潜像を、現像剤の加熱溶融状態にて感光
体と被転写体とを接触させることにより該被転写上に転
写することを試みた。
この転写プロセスを、第1図(A)ないし第1図
(C)に示す。
まず第1図(A)に示すように、選択的に現像剤
(4)が付着して静電潜像が現像された感光体(3)を
たとえば普通紙等の被転写体(5)に接触させる。この
とき、上記感光体(3)はステージ(1)に内蔵された
ヒーター(2)により所定の温度に加熱されており、こ
れによって現像剤(4)は加熱溶融状態に保持されてい
る。したがって、第1図(B)に示すように、被転写体
(5)が接触すると現像剤(4)は容易に該被転写体
(5)上に移行し、一部はその内部まで浸透する。次
に、第1図(C)に示すように上記被転写体(5)を感
光体(3)から引き離すと転写が完了し、被転写体
(5)上に画像が形成される。
このような操作により、階調性,解像度に優れた高品
質の画像を転写効率良く形成することができた。また、
三原色ごとに独立の転写プロセスを繰り返さなくともフ
ルカラー画像が一度に形成できるため、画像形成も迅速
である。なお、転写後の感光体(3)は繰り返し使用す
ることができる。
実施例2 本実施例は、現像剤の冷却固化状態にて感光体と被転
写体とを接触させることにより、被転写体上に画像の転
写を行ったものである。
本実施例で使用した現像装置,各現像液,感光体は実
施例1で使用したものと同様である。
この転写プロセスを、第2図(A)ないし第2図
(C)に示す。
まず第2図(A)に示すように、選択的に現像剤
(4)が付着して画像が形成された感光体(3)をたと
えば普通紙等の被転写体(5)に接触させる。このと
き、現像剤(4)は冷却固化状態にあるため、次の第2
図(B)に示すように、ローラー(6)等の圧接手段に
より上記感光体(3)と被転写体(5)とを十分に密着
させる。次に、第2図(C)に示すように上記被転写体
(5)を感光体(3)から引き離すと現像剤(4)が該
被転写体(5)上に移行し、画像の転写が完了する。
結果は実施例1と同様に優れたものであった。
なお、以上の各実施例ではフルカラー画像を形成する
場合について説明したが、本発明が単色画像の形成にも
適用できることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明にかかる画
像形成方法を適用すれば、湿式現像法によっても効率良
い転写を行うことができ、階調性および解像度に優れた
高品質の画像が形成される。また、転写後の感光体は繰
り返して使用できるため、従来のエレクトロファックス
等のような転写を行わない方式と比べて経済的である。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)ないし第1図(C)は本発明を適用した一
実施例における転写プロセスをその段階順にしたがって
概略的に示す模式図であり、第1図(A)は感光体と被
転写体の接触段階、第1図(B)は現像剤の移行段階、
第1図(C)は感光体と被転写体の剥離段階をそれぞれ
表す。第2図(A)ないし第2図(C)は本発明を適用
した他の実施例における転写プロセスをその段階順にし
たがって概略的に示す模式図であり、第2図(A)は感
光体と被転写体の接触段階、第2図(B)は圧接手段に
よる現像剤の移行段階、第2図(C)は感光体と被転写
体の剥離段階をそれぞれ示す。第3図はプロセスの前段
階となる静電潜像現像方法の原理を説明するための模式
図である。第4図は実施例において使用された現像装置
の構成を概略的に示す模式図である。 1……ステージ 2……ヒーター 3……感光体 4……現像剤 5……被転写体 6……ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/10 G03G 15/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】常温で固体であり且つ加熱溶融と冷却固化
    を可逆的に繰り返す現像剤を用い、感光体上に該現像剤
    を加熱して液化した状態で湿式現像された静電潜像を被
    転写体に転写することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】上記転写が上記現像剤の加熱溶融時に感光
    体と被転写体との接触によって行われることを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】上記転写が上記現像剤の冷却固化時に感光
    体と被転写体との圧接によって行われることを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成方法。
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