JPH06158492A - 不織布 - Google Patents

不織布

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JPH06158492A
JPH06158492A JP4304207A JP30420792A JPH06158492A JP H06158492 A JPH06158492 A JP H06158492A JP 4304207 A JP4304207 A JP 4304207A JP 30420792 A JP30420792 A JP 30420792A JP H06158492 A JPH06158492 A JP H06158492A
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JP
Japan
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binder
resin
nonwoven fabric
glass
migration
Prior art date
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Pending
Application number
JP4304207A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Hanawa
明徳 塙
Yoshinori Sato
義則 佐藤
Masahito Baba
将人 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP4304207A priority Critical patent/JPH06158492A/ja
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基材とする電気用積層板の基材として使用す
る不織布について、耐金属マイグレション性を改善す
る。 【構成】 金属のマイグレーション防止剤を添加したバ
インダーで不織布の繊維を接着する。マイグレーション
防止剤としては、無機イオン交換体、フェノール系、硫
黄系及びリン系の還元性化合物がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気用積層板及びプリン
ト配線板に基材として使用される不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス不織布はガラス繊維を水やカップ
リング剤、界面活性剤などと混合分散しこれを抄紙し、
脱水することによりガラス繊維を集積させ一定の厚みに
し次にバインダーとカップリング剤などからなるバイン
ダーを付着させガラス繊維を接着して得られる。これを
基材、強化材として樹脂を含浸したプリプレグや積層成
形したものは各種構造材やプリント配線板として使用さ
れている。不織布の原料となるガラス繊維は、ロービン
グ、チョップドストランド等をカットした短繊維状のも
のであり、例えば直径が9〜13μm、長さが数mm〜
数十mm程度のものが用いられている。このガラス繊維
をカップリング剤、界面活性剤を含む水に、十分分散し
たのち抄紙機により一定厚みとし、脱水した後、バイン
ダーを付着させる。
【0003】近年プリント配線板の高密度化に伴い、従
来よりも電気絶縁性の向上、特に金属のマイグレーショ
ンの低減が要求されている。このために、マトリックス
となる樹脂のイオン性不純物を低減したり、マイグレー
ション特性が良好な樹脂が使用されたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガラス不織
布を基材として使用した積層板は、マトリックスとなる
樹脂のイオン性不純物を低減したり、マイグレーション
特性が良好な樹脂を使用しても、ガラス布を基材として
使用した積層板に比較し、耐マイグレーション性が改善
されなかった。本発明はプリント配線板用基材として電
気絶縁性、特に金属のマイグレーション特性を大幅に改
善した不織布を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属マイグレ
ーション防止剤を添加した有機バインダーで無機質繊維
を接着してなる不織布である。無機質繊維としては、E
ガラス、Cガラス、Sガラス、Dガラス、クオーツのよ
うなガラス繊維やアルミナ等のセラミック繊維を使用す
ることが出来る。
【0006】ガラス繊維を結合するバインダーとして
は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、尿素
樹脂、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等があり単
独、あるいは2種以上を併用しても良い。
【0007】マイグレーション防止剤としては、ジルコ
ニウム、スズ、アンチモン、チタン、ビスマス、鉛、マ
グネシウム、アルミニウムなどよりなる無機イオン交換
体、1・2・3−トリヒドロキシベンゼン、ブチル化ヒ
ドロキシアニソール、2・4−ジ−t−ブチル−4エチ
ルフェノールなどのモノフェノール系や、2・2−メチ
レン−ビス−(4−メチル−6−第3−ブチルフェノー
ル、4・4−チオビス−(3−メチル−6−第3−ブチ
ルフェノール)などのビスフェノール系、1・3・5−
トリメチル−2・4・6−トリス(3・5−ジ−第3−
ブチル−4−ヒドロキシルベンジル)ベンゼン、テトラ
キス−〔メチル−3−(3・5−ジ−第3−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタンなどの
高分子量フェノール系化合物、ジラウリルチオプロピオ
ネート、ジステアリルチオプロピオネートなどの硫黄系
化合物、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデ
シルホスファイトなどのリン系化合物を含む還元性化合
物がある。これらの金属のマイグレーション防止剤を単
独または2種以上を併用しても良い。これらの防止剤は
バインダーの固形分に対し0.1〜15重量%を添加す
るのが良い。0.1wt%以下であると効果が少なく、
15重量%より多いと不織布自体の強度を低下させ好ま
しくない。
【0008】バインダー、マイグレーション防止剤及び
必要に応じてシラン系のカップリング剤を添加し、水、
アセトン、メチルエチルケトン、2−メトキシエタノー
ル、トルエン、アルコール等の単独又は混合溶剤に溶解
又は分散してバインダー溶液とする。バインダー溶液と
しては安全性、溶媒除去時の排気の処理の点から水溶性
又は水分散性が好ましい。
【0009】これらのバインダー溶液は、抄紙機におい
て形成されたガラス繊維集合体に付着させる。付着させ
る方法としては、バインダー溶液をスプレー等を用いて
散布する方法や、バインダー溶液中に直接含浸させる方
法、ロールなどで付着させる方法などいろいろあり特に
限定はない。
【0010】バインダーを付着させた後、乾燥硬化させ
不織布を得る。バインダーの付着量は不織布の3〜25
重量%程度が好ましい。3重量%より少ないとガラス不
織布の強度が低く実用的でない。また25重量%より多
いと積層板、プリント配線板とした時の特性を低下させ
る。
【0011】このようにして金属のマイグレーション防
止剤を添加したバインダーで集束され形成された不織布
に、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂のような
熱硬化性樹脂を含浸し加熱することによりプリプレグを
得る。
【0012】樹脂の付着量は40〜95重量%程度の範
囲である。含浸する樹脂には無機の充填剤や難燃剤を添
加しても良い。例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マ
グネシウム、クレー、ワラストナイト、タルク、炭酸カ
ルシウム、ガラスパウダー等の無機の充填剤と臭素系、
リン系、アンチモン系、、窒素系の難燃剤、難燃助剤な
どである。
【0013】またこれらの樹脂組成物に、さらに金属の
マイグレーション防止剤を添加すると本発明の効果はよ
り顕著となる。金属のマイグレーション防止剤を添加し
たバインダーで結合された不織布にさらに樹脂組成物を
含浸して得られたプリプレグは、単独あるいは他の基材
例えばガラス布を基材として樹脂を含浸して得られたプ
リプレグなどと組合せ銅はく等の金属はくと一緒に加熱
加圧成形され金属はく張り積層板となる。
【0014】
【作用】金属のマイグレーション防止剤が不織布のバイ
ンダーに添加されており、繊維に直接接している。マイ
グレーションの原因である金属イオンの移動は、繊維の
表面に沿って生ずる。ところが本発明の不織布は、繊維
表面に接して金属のマイグレーション防止剤があるた
め、マイグレーションを抑制できる。
【0015】
【実施例】
バインダー溶液1の調製 370部(重量部 以下同じ)のメチルエチルケトン中
ヘキサメチレンジアミン58部を添加し、次にエポキシ
当量185g/eqのビスフェノールA型エポキシ樹脂
370部を添加した。さらに、アンチモン系イオン交換
体(イオン交換体IXE300 東亜合成株式会社商品
名)21部を添加し40℃で4時間撹拌し、酢酸を加え
てpHを6に調整し、さらに水を添加してバインダー溶
液1を調製した。
【0016】バインダー溶液2の調製 バインダー溶液1の調製において使用したイオン交換体
IXE300に代えてピロガロール0.7部を使用した
ほかはすべてバインダー溶液1と同様にしてバインダー
溶液2を調製した。
【0017】バインダー溶液3の調製 イオン交換体IXE300を除き、以下バインダー溶液
1と同様にしてバインダー溶液3を調製した。
【0018】含浸用樹脂ワニスの調製 ブロム化エポキシ樹脂100部、ジシアンジアミド3
部、2−エチル−4−メチルイミダゾール0.17部、
水酸化アルミニウム70部を2−メトキシエタノール2
5部、N,Nジメチルホルムアミド25部を混合した。
【0019】実施例1 直径9μm、長さ13mmのチョップドストランドを
水、ポリエチレンオキサイドを分散剤として添加した溶
液に分散し、抄紙機で抄紙しバインダー溶液1を含浸
し、乾燥してガラス不織布を作製した。このガラス不織
布は、坪量75g/m2、バインダー量15重量%であ
る。このガラス不織布に含浸用樹脂ワニスを、樹脂分が
90重量%となるように含浸し、乾燥してプリプレグを
得た。このプリプレグを4枚積層し、最外層に厚さ18
μmの銅はくを配置し、170℃、90分、3MPaで
プレス成形し、厚さ1.6mmの両面銅張積層板を得
た。得られた両面銅張積層板に回路加工を行いマイグレ
ーション試験を行った。スルーホールの穴径0.9m
m、穴壁間隔350μm、穴数400穴としこれらの絶
縁抵抗を経時的に測定した。試験条件は85℃/90%
RHの雰囲気中で100Vの電圧を印加しスルーホール
間の導通破壊が起こるまでの日数を測定したところ50
日たっても導通破壊が起こらなかった。なお、絶縁抵抗
の測定は100V/1分で行った。
【0020】実施例2 実施例1においてガラス不織布のバインダーをバインダ
ー溶液2で述べたものに代えたほかはすべて実施例1と
同様にしてガラス不織布をつくり、さらに、含浸用樹脂
ワニスを含浸して得たプリプレグを得た。このプリプレ
グを積層成形し両面銅張積層板を得、実施例1と同様に
してマイグレーション試験を行ったところ、50日たっ
ても導通破壊は起こらなかった。
【0021】実施例3 ガラス不織布に含浸させる含浸用樹脂ワニスにも、樹脂
分100部に対してイオン交換体IXE300を5部添
加した。外はすべて実施例1と同様にして厚さ1.6m
mの両面銅張積層板を得、さらに同様にしてマイグレー
ション試験を行った結果、50日たっても導通破壊が起
こらなかった。
【0022】比較例 直径9μm、長さ13mmのチョップドストランドを
水、ポリエチレンオキサイドを分散剤として添加した溶
液に分散し、抄紙機で抄紙しバインダー溶液3を含浸
し、乾燥してガラス不織布を作製した。このガラス不織
布は、坪量75g/m2、バインダー量15重量%であ
る。このガラス不織布に含浸用樹脂ワニスを、樹脂分が
90重量%となるように含浸し、乾燥してプリプレグを
得た。このプリプレグを4枚積層し、最外層に厚さ18
μmの銅はくを配置し、170℃、90分、3MPaで
プレス成形し、厚さ1.6mmの両面銅張積層板を得
た。以下実施例1と同様にしてマイグレーション試験を
行った。その結果23日で導通破壊が起こった。
【0023】
【発明の効果】不織布のバインダー中に金属のマイグレ
ーション防止剤を添加することにより、不織布を使用し
て得られるプリント配線板の電気絶縁性を大幅に向上さ
せることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 13/40 H05K 1/03 7011−4E 7199−3B D21H 5/18 D D06M 13/00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属マイグレーション防止剤を添加した
    有機バインダーで無機質繊維を接着してなる不織布。
JP4304207A 1992-11-16 1992-11-16 不織布 Pending JPH06158492A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4304207A JPH06158492A (ja) 1992-11-16 1992-11-16 不織布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4304207A JPH06158492A (ja) 1992-11-16 1992-11-16 不織布

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JPH06158492A true JPH06158492A (ja) 1994-06-07

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ID=17930309

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JP4304207A Pending JPH06158492A (ja) 1992-11-16 1992-11-16 不織布

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JP (1) JPH06158492A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6174589B1 (en) 1996-11-08 2001-01-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Printed circuit board and method for producing the same
WO2003038004A1 (de) * 2001-11-02 2003-05-08 Basf Coatings Ag Effektgebender, wässriger beschichtungsstoff, verfahren zu seiner herstellung und seine verwendung
CN102182014A (zh) * 2011-01-26 2011-09-14 武汉鑫友泰光电科技有限公司 轻型石英纤维毡及其配制方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6174589B1 (en) 1996-11-08 2001-01-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Printed circuit board and method for producing the same
US6205657B1 (en) 1996-11-08 2001-03-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Printed circuit board and method for producing the same
WO2003038004A1 (de) * 2001-11-02 2003-05-08 Basf Coatings Ag Effektgebender, wässriger beschichtungsstoff, verfahren zu seiner herstellung und seine verwendung
CN102182014A (zh) * 2011-01-26 2011-09-14 武汉鑫友泰光电科技有限公司 轻型石英纤维毡及其配制方法

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