JPH0615788Y2 - スクーターの物入れ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、スクーターの物入れ装置に関する。

〔考案の技術的背景と問題点〕

スクーターは、車体の後部を覆ったフレームカバーの内
側上部で、シートで覆われている部分に物入れを設け、
シートを開閉して品物を物入れに出し入れできるように
設けている。しかし、シートの下側には、燃料タンクや
エンジンが設けられているため、深さを深くできず、長
い品物が入らない不都合がある。又、フレームカバーの
前側で、シートの前部下側になる部分を後側に凹ませ、
この凹ませた部分に荷台を取付けたものがある。例え
ば、実公昭62-6951号公報参照。しかし、荷台が露出し
ていて、車から離れる場合に、盗難に合う不安があり、
又、荷物が見えて体裁も悪い。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、フレームカバーの前部内
側中央に搭載されるエンジンをさけて、フレームカバー
の前部左右に凹みを設け、フレームカバーの前側に前部
フレームカバーを蝶番で開閉できるように取付け、左右
の凹みを物入れにして、ライダーブーツのように長めの
ものを収容できるようにしたスクーターの物入れ装置を
得ることを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例によって説明する。

スクーターは、前輪１と後輪２の間の前部が、ライダー
が足を置くことができる足置きフロア３になっていて、
低い位置にしてある。そして、足置きフロア３から後側
が、フレームカバー４で覆ってあり、フレームカバー４
の上側に、シート５が設けられている。フレームカバー
４の前部中央には、パワーユニット６のエンジン部分が
装着され、その上側には、燃料タンク７などの部品が取
付けられる。フレームカバー４には、中央のエンジンや
燃料タンク７などが取付けられる部分をさけて、シート
５の前部左右両側の下方における前部左右両側に凹み８
が設けられている。フレームカバー４の前下端には、前
部フレームカバー９を蝶番10で回動させて開閉できるよ
うに連結する。前部フレームカバー４は、凹み８の左右
外側まで覆い、フレームカバー４に連なる形状にしてあ
る。そして、前部フレームカバー９の上縁は、シート５
の内側に喰込ませる形状にしてある。シート５は、後端
に蝶番11が設けられて、上方に開閉でき、側面に設けた
シリンダー錠12によって、キーで錠止めできるようにし
てある。フレームカバー４の前部左右の縦長の凹み８
は、物入れになる。

しかして、シート５をシリンダー錠１２をキーで解錠し
て上方に開くことによって、前部フレームカバー９を前
側に回動させて開くことができ、物入れとなるフレーム
カバー４の前部左右の凹み８に品物を出し入れすること
ができる。

凹み８は縦長で、ライダーブーツのような長目のものを
収容できる。こうして、フレームカバー４の前部のエン
ジンなどが取付けられる中央部分の両側を物入れに利用
できる。なお、上述のように前部フレームカバー９をシ
ート５を開かない限り開くことができないようにした場
合には、シート５がシリンダー錠１２で錠止めされるの
で、盗難の心配もない。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、足置きフロアの後側
をフレームカバーで覆い、該フレームカバーの上側にシ
ートが装着されるスクーターに於て、フレームカバーの
前部左右に凹みを設け、フレームカバーの前側に凹みの
側面まで覆う前部フレームカバーを蝶番で回動可能に取
付け、左右の凹みを物入れにしたので、凹みが縦長で長
目の品物を収容できる。そして、収容した品物が見えな
いので体裁もよい。こうして、フレームカバーの前部左
右の従来空間であった部分を物入れに利用できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は側面図、第２図
は平面図、第３図はシートを取外した状態の斜視図、第
４図は横断平面図である。 ３…足置きフロア、４…フレームカバー、５…シート、
８…凹み、９…前部フレームカバー、10…蝶番。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】足置きフロアの後側をフレームカバーで覆
   い、該フレームカバーの上側にシートが装着されるスク
   ーターに於て、該シートの前部左右両側の下方における
   フレームカバーの前部左右に凹みを設け、フレームカバ
   ーの前側に凹みの側面まで覆う前部フレームカバーを蝶
   番で回動可能に取付け、左右の凹みを物入れにしたこと
   を特徴とするスクーターの物入れ装置。