JPH06156831A - スリット・コイル・リワインダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ペーパータオルの製造工程にあって、ロール
の中心部にペーパータオルの取り出し口を自動的に設け
ることを可能にする装置とその取扱い方法を開示する。 【構成】 ペーパータオルの原反取り付け装置と、原反
側ガイドロール群と、ミシン目装置と、ガイドローラー
と、スリッター装置と、巻取装置と、搬出装置とを記載
の順に配置すると共に、原反取り付け装置の上部にはペ
ーパータオルの原反を原反取り付け装置より繰り出すた
めの原反繰出し装置を設け、さらに、個々のスリット・
コイル毎に製品を巻き取る巻取装置と巻取装置にて巻き
取られたスリット・コイルを製品として系外に取り出す
ための搬出装置との間にあって原反の流れと平行した位
置にスリット・コイルを巻き取るために用意した巻軸を
循環させるための巻軸循環装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はペーパータオルのスリッ
ト・コイルを原反より切り分けて後に、これをコイル毎
に自動巻きする装置と、耳付きスリット・コイルの製造
方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ドライにしろ、ウエットにしろ、取扱い
の簡便なことから、ペーパータオルの需要は年を追って
盛んになっており、特にロール状に巻き込まれたメシン
目のついたペーパータオルを中央部から引き出し、需要
の程度によって必要量だけをロールから引き出して使用
することの出来る便利さがうけて、ペーパータオルの需
要の伸びは目をみはらせるものがある。従って、その製
造に際しては自動機を導入しているのは勿論の事である
が、ペーパータオルをケースから引き出し易くしておく
ことを念頭に置くとき、製品出荷時にあって、あらかじ
め、ペーパータオルの先端部を巻き込んだロールの中央
部から引き出して置く必要がある。しかしながら、この
工程は人力に全てを委ねているのが現状であって、ペー
パータオルの製造に際して、工程の効率化を計る上で大
きな障害を為していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の障害
を解決するため、ペーパータオルの製造工程にあって、
ロールの中心部にペーパータオルの取り出し口を自動的
に設けることを可能にする装置とその取扱い方法を開示
して課題の解決をはかることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決する為に鋭意研究試験を行った結果、図１から
図４に示す様に、ペーパータオルの原反１０を巻き込ん
だボビン１１よりペーパータオルの原反１０を送り出す
ための原反取り付け装置１２と、ペーパータオルの原反
取り付け装置１２から送り出されたペーパータオルの原
反１０に張力を与えた状態で次なるミシン目装置１３に
ペーパータオルの原反１０を送り込む原反側ガイドロー
ル群１４と、原反側ガイドロール群１４から送り込まれ
た原反１０の進行方向へ所定の間隔を置きながら原反１
０の進行方向に対して直角な方向に所定寸法のミシン目
を付与するミシン目装置１３と、ミシン目装置１３によ
りミシン目を付与された原反１０を次なるスリッター装
置１５に送り込むガイドローラー１６と、ミシン目装置
１３によりミシン目を付与された原反１０を所定の製品
幅をもった複数のコイルに切り分けるスリッター装置１
５と、個々のスリット・コイル１７毎に製品を巻き取る
巻取装置１８と、複数のコイルに切り分けられた原反１
０を所定の長さを持ったスリット・コイル１７として切
断する切断装置１９と、巻取装置１８にて巻き取られた
スリット・コイル１７を製品として系外に取り出すため
の搬出装置２０とを記載の順に配置すると共に、ペーパ
ータオルの原反１０を送り出すための原反取り付け装置
１２の上部にはペーパータオルの原反１０を原反取り付
け装置１２より繰り出すための原反繰出し装置６０を設
け、さらに、個々のスリット・コイル１７毎に製品を巻
き取る巻取装置１８と巻取装置１８にて巻き取られたス
リット・コイル１７を製品として系外に取り出すための
搬出装置２０との間にあって原反１０の流れと平行した
位置にスリット・コイル１７を巻き取るために用意した
巻軸２１を循環させるための巻軸循環装置２２を設けた
スリット・コイル・リワインダーの利用により上記の課
題の解決されることを見出だし、本発明に至った。

【０００５】本発明者等は、さらに、スリット・コイル
１７の走行方向と直角方向に平行した位置関係で設けら
れている２本の巻取用ロール２３を配し、２本の巻取用
ロール２３の先にはスリット・コイル１７を受ける受け
板２４を配し、さらに、受け板２４と受け板２４に近く
位置する巻取用ロール２３の間隙に空気を吹き付けられ
るようにしてエヤースリット２５を設けた吹き付け装置
２６を配し、一方、スリット・コイル１７を巻き取るた
めの巻軸２１を２本の巻取用ロール２３の上面に配し、
さらに、上記の２本の巻取用ロール２３と巻軸２１との
間に呼び込んだスリット・コイル１７が吹き付け装置２
６から噴射されたエヤージェットにより折り返されて巻
き付いた状態の巻軸２１の上方向にあって巻軸２１に折
り返して巻き付けた状態のスリット・コイル１７を上方
より押さえる形にして複数のゴム輪２７を支軸２８に装
着したペーパー押え２９を巻軸２１の上方に配し、支軸
２８は支軸駆動装置３０（図示せず）に連接してスリッ
ト・コイル１７の走行方向にあって前後に回転可能に配
すと共に、このペーパー押え２９をスリット・コイル１
７の走行方向に対して直角方向にも駆動可能にして配
し、巻軸２１と巻取用ロール２３の間にスリット・コイ
ル１７を押し込むためのコイル押し込み装置３１を支軸
２８の保持体３２とを一体に配した巻取装置１８を用
い、巻取用ロール２３と巻軸２１の間に呼び込んだスリ
ット・コイル１７を吹き付け装置２６から噴射されたエ
ヤージェットにより巻軸２１の上面に折り返して巻軸２
１に巻き付けた状態とし、ついで、巻軸２１に巻き付け
た状態のスリット・コイル１７をペーパー押え２９にて
押え、ペーパー押え２９のゴム輪２７をスリット・コイ
ル１７の巻き込み方向とは逆方向に回転させ、巻軸２１
とスリット・コイル１７の間にゆとり部分３４を設け、
ゆとり部分３４の設定を確認した状態でゴム輪２７をス
リット・コイル１７に押し付けたままペーパー押え２９
をスリット・コイル１７の走行方向とは直角方向に移動
させ、支軸２８の保持体３２に一体に取り付けたコイル
押し込み装置３１により巻軸２１上面にてスリット・コ
イル１７の走行方向とは直角方向に移動したスリット・
コイル１７を巻軸２１と巻取用ロール２３の間に押し込
み、巻取用ロール２３をスリット・コイル１７の走行方
向に回転して巻軸２１を芯としたスリット・コイル１７
を巻取り、巻取ったスリット・コイル１７から巻軸２１
を引き出して、スリット・コイル１７の中心部に引き出
し用の耳３５を自動的に設けることが可能になることを
も見出だし、本発明に至った。

【０００６】また、本発明者等は、上記の課題を解決す
る過程において、その作業性を向上するために、下部ロ
ーラーコンベア４０と、下部ローラーコンベア４０のロ
ール支軸４１が形成する走査面に垂直な面を含んで循環
する複数列の回転チエン４２と、回転チエン４２に等間
隔に配したＬ字型の巻軸受け金具４３と、巻軸受け金具
４３の循環につれて巻軸２１を下部ローラーコンベア４
０から次ぎなる上部ローラーコンベア４４に送り込む際
に利用する複数のレール４５と、上部ローラーコンベア
４４の上面にあって下部ローラーコンベア４０から送り
込んだ巻軸２１を把持したまま上部ローラーコンベア４
４上を巻軸２１の押し込み位置まで巻軸２１を移動させ
る繰り込み装置４６と、巻軸２１の押し込み位置にあつ
て巻軸２１の前方左右に平行に位置する一対の巻軸ター
レット盤４７と、夫々の巻軸ターレット盤４７を４等分
する位置に切り込んだ巻軸受入れ溝４８と、巻軸受入れ
溝４８に巻軸２１を押し込むための押し込み装置４９
と、一対の巻軸ターレット盤４７の外側にあって巻軸タ
ーレット盤４７にたいしてコの字状の溝金具の開口部を
配して巻軸ターレット盤４７の巻軸受入れ溝４８に押し
込んだ巻軸２１の左右の頭を巻軸ターレット盤４７の１
／４回転に伴って巻取用ロール２３の上面にまで導く巻
軸案内５０と、巻軸案内５０により巻取用ロール２３の
上面に位置した巻軸２１の左右両端を所定位置に配する
為の巻軸押え金具５１と、巻軸２１をスリット・コイル
１７の巻取方向と直角な方向に抜き取って下部ローラー
コンベア４０の上に移動するための巻軸取り外し装置５
２とを配した巻軸循環装置５３を開発し、この巻軸循環
装置５３を巻取装置１８と搬出装置２０の間に配して利
用することによってペーパータオルのスリット・コイル
１７の生産性をさらに向上せしめられることを見出だ
し、本発明に至った。

【０００７】本発明者等は、上記の装置を用い、その操
作として、原反取り付け装置１２に取り付けられたペー
パータオルの原反１０を原反繰出し装置２１により繰出
し、ミシン目付与装置１３にてペーパータオルの原反１
０にミシン目を入れた後、スリッター装置１５にてペー
パータオルの原反１０からスリット・コイル１７を切り
分け、切り分けたスリット・コイル１７を巻取用ロール
２３と巻軸２１の間に呼び込み、巻取用ロール２３と巻
軸２１の間に呼び込んで受け板２４の上面に展開したス
リット・コイル１７を吹き付け装置２６から噴射された
エヤージェットにより巻軸２１の上面に折り返して巻軸
２１に巻き付けた状態とし、ついで、巻軸２１に巻き付
けた状態のスリット・コイル１７をペーパー押えに２９
て押え、ペーパー押え２９のゴム輪２７をスリット・コ
イル１７の巻き込み方向とは逆方向に回転させ、巻軸２
１とスリット・コイル１７の間にゆとり部分３４を設
け、ゆとり部分３４の設定を確認した状態でゴム輪２７
をスリット・コイル１７に押し付けたままペーパー押え
２９をスリット・コイル１７の走行方向とは直角方向に
２０〜３０ｍｍ程度移動させ、支軸２８の保持体３２
（図示せず）に一体に取り付けたコイル押し込み装置３
１により巻軸２１の上面にてスリット・コイル１７の走
行方向とは直角方向に移動したスリット・コイル１７を
巻軸２１と巻取用ロール２３の間に押し込み、巻取用ロ
ール２３をスリット・コイル１７の走行方向に所定量だ
け回転して巻軸２１を芯としたスリツト・コイル１７を
巻取り、ターケット盤４７を回転して巻軸受入れ溝４８
に嵌入していた巻軸２１を巻軸受入れ溝４８から蹴り出
し、巻軸受入れ溝４８から蹴り出した巻軸２１を受け板
２４の上面を経て搬出装置２０に移し、搬出装置２０の
上のスリット・コイル１７を所定のミシン目位置の利用
により原反１０から切り離し、原反１０から切り離した
スリット・コイル１７の芯から巻軸２１を引き抜き、ス
リット・コイル１７の中心部に引き出し用の耳３５を設
けた耳付きスリット・コイル８０を自動的に製造する方
法によって永年にわたってペーパータオルの製造業者の
間で取り上げられてきた課題を見事に解決出来ることを
見出だし、本発明に至った。

【０００８】本発明者等は、以上に示した様にして各種
の装置を開発すると共に、これらの装置を効率良く組み
合わせることにより、その製造工程の中でペーパータオ
ル引き出し用の耳を製品に自動的に付与して行くことを
可能にし、容器に収納されているペーパータオルからそ
の端部を引き出し易くするために予めペーパータオルの
中心部に設けておく必要のある耳部付与工程の作業性を
改善したことによって、永年にわたってペーパータオル
の製造業者の間で取り上げられてきた課題を見事に解決
することが出来た。

【０００９】

【作用】本発明者達は、ペーパータオルの原反１０を巻
き込んだボビン１１よりペーパータオルの原反１０を送
り出すための原反取り付け装置１２と、ペーパータオル
の原反取り付け装置１２から送り出されたペーパータオ
ルの原反１０に張力を与えた状態で次なるミシン目装置
１３にペーパータオルの原反１０を送り込む原反側ガイ
ドロール群１４と、原反側ガイドロール群１４から送り
込まれた原反１０の進行方向へ所定の間隔を置きながら
原反１０の進行方向に対して直角な方向に所定寸法のミ
シン目を付与するミシン目装置１３と、ミシン目装置１
３によりミシン目を付与された原反１０を次なるスリッ
ター装置１５に送り込むガイドローラー１６と、ミシン
目装置１３によりミシン目を付与された原反１０を所定
の製品幅をもった複数のコイルに切り分けるスリッター
装置１５と、個々のスリット・コイル１７毎に製品を巻
き取る巻取装置１８と、複数のコイルに切り分けられた
原反１０を所定の長さを持ったスリット・コイル１７と
して切断する切断装置１９と、巻取装置１８にて巻き取
られたスリット・コイル１７を製品として系外に取り出
すための搬出装置２０とを記載の順に配置すると共に、
ペーパータオルの原反１０を送り出すための原反取り付
け装置１２の上部にはペーパータオルの原反１０を原反
取り付け装置１２より繰り出すための原反繰出し装置６
０を設け、さらに、個々のスリット・コイル１７毎に製
品を巻き取る巻取装置１８と巻取装置１８にて巻き取ら
れたスリット・コイル１７を製品として系外に取り出す
ための搬出装置２０との間にあって原反１０の流れと平
行した位置にスリット・コイル１７を巻き取るために用
意した巻軸２１を循環させるための巻軸循環装置２２を
設けたスリット・コイル・リワインダーの利用により上
記の課題の解決されることを見出だして本発明に至っ
た。

【００１０】この場合、原反取り付け装置１２とミシン
目装置付与１３との間に原反側ガイドロール群１４を設
けたのは、ボビン１１に巻き取っている原反１０に軽い
張力を与えた状態でミシン目付与装置１３に原反１０を
供給すると共に、ミシン目付与装置１３で原反１０にミ
シン目をつける工程で原反１０の流れを一時停止させる
際に、供給し続ける原反１０の保管場所の役割を果たし
てダンサロールの役割を示す為のものであり、次いでミ
シン目装置１３を配したのは、この工程で原反１０にた
いしてその走行方向とは直角方向に一定間隔をもったミ
シン目を付与してペーパータオルの必要量づつを製品と
したペーパータオルの収納体から簡単に切り離して利用
できる様に処理するためのものであり、次いでミシン目
付与装置１３とスリッター装置１５の間にガイドローラ
ー１６を配したのはスリッター装置１５を用いてミシン
目を付与した原反１０を所定幅に切り分ける際にスリッ
ター装置１５へ送り込むペーパータオルの原反１０に充
分な伸張性を持たせて置くためのものであり、次にスリ
ッター装置１５を配したのは原反１０を所定幅に切り分
けるためのものであり、次いで巻取装置１８を配したの
はスリッター装置１５で所定幅に切り分けられた原反１
０を夫々に巻き取って行くためのものであり、次いで搬
出装置２０を配したのは巻取装置１８で巻き取られたス
リット・コイル１７から巻軸２１を引き出すと共に、個
々に分別された耳付きスリット・コイル８０を系外に取
り出す為のものである。

【００１１】また、原反繰出し装置６０を設けたのはペ
ーパータオルの原反１０を原反取り付け装置１２より繰
り出すためのものであり、巻取装置１８と搬出装置２０
との間に巻軸循環装置２２を配したのはスリット・コイ
ル１７を巻き取る巻軸２１を系内で循環させて用いるた
めのものである。

【００１２】本発明者等は、巻取装置１８として、さら
に、スリット・コイル１７の走行方向と直角方向に平行
した位置関係で設けられている２本の巻取用ロール２３
を配し、２本の巻取用ロール２３の先にはスリット・コ
イル１７を受ける受け板２４を配し、さらに、受け板２
４と受け板２４に近く位置する巻取用ロール２３の間隙
に空気を吹き付けられるようにしてエヤースリット２５
を設けた吹き付け装置２６を配し、一方、スリット・コ
イル１７を巻き取るための巻軸２１を２本の巻取用ロー
ル２３の上面に配し、さらに、上記の２本の巻取用ロー
ル２３と巻軸２１との間に呼び込んだスリット・コイル
１７が吹き付け装置２６から噴射されたエヤージェット
により折り返されて巻き付いた状態の巻軸２１の上方向
にあって巻軸２１に折り返して巻き付けた状態のスリッ
ト・コイル１７を上方より押さえる形にして複数のゴム
輪２７を支軸２８に装着したペーパー押え２９を巻軸２
１の上方に配し、支軸２８は支軸駆動装置３０（図示せ
ず）に連接してスリット・コイル１７の走行方向にあっ
て前後に回転可能に配すと共に、このペーパー押え２９
をスリット・コイル１７の走行方向に対して直角方向に
も駆動可能にして配し、巻軸２１と巻取用ロール２３の
間に、スリット・コイル１７を押し込むためのコイル押
し込み装置３１を支軸２８の保持体３２と一体に配した
巻取装置１８を用いた。

【００１３】この場合、巻取用ロールとしてスリット・
コイル１７の走行方向と直角方向に平行した位置関係で
設けられている２本の巻取用ロール２３を配したのは、
この巻取用ロール２３の回転により原反１０を巻軸２１
に巻き付けるためのものであり、２本の巻取用ロール２
３の先に受け板２４を配したのは２本の巻取用ロール２
３の上面を送られてくるスリット・コイル１７の先端を
一旦受け止め、受け板２４と受け板２４に近くで巻取用
ロール２３の間隙に位置する吹き付け装置２６のエヤー
スリット２５から空気を吹き付けて全工程から送り込ま
れて来る原反１０を巻軸の上に折り返すためのものであ
ると共に、巻軸２１を芯として巻き取ったスリット・コ
イル１７を搬出装置に送り込む際の橋渡しを行うための
ものであり、巻軸２１に折り返して巻き付けた状態のス
リット・コイル１７を上方より押さえる形にして複数の
ゴム輪２７を支軸２８に装着したペーパー押え２９を巻
軸２１の上方に配したのは、ゴム輪２７を回転させて巻
軸２１上のスリット・コイル１７にゆとり部３４をもた
らし後にペーパー押え２９をコイルの幅方向に若干移動
させることによりスリット・コイル１７の中心部に自動
的に耳３５をもたらすためのものであり、巻軸２１と巻
取用ロール２３の間にコイル押し込み装置３１を支軸２
８の保持体３２と一体に配したのは、芯として配した巻
軸２１の周囲にスリット・コイル１７を巻き付けて行く
のに先だって、スリット・コイル１７の先端部を巻軸２
１と巻取用ロール２３の間に自動的に押し込むためのも
のである。

【００１４】また、本発明者等は、上記の課題を解決す
る過程において、その作業性を向上するために、下部ロ
ーラーコンベア４０と、下部ローラーコンベア４０のロ
ール支軸４１が形成する走査面に垂直な面を含んで循環
する複数列の回転チエン４２と、回転チエン４２に等間
隔に配したＬ字型の巻軸受け金具４３と、巻軸受け金具
４３の循環につれて巻軸２１を下部ローラーコンベア４
０から次ぎなる上部ローラーコンベア４４に送り込む際
に利用する複数のレール４５と、上部ローラーコンベア
４４の上面にあって下部ローラーコンベア４０から送り
込んだ巻軸２１を把持したまま上部ローラーコンベア４
４上を巻軸２１の押し込み位置まで巻軸２１を移動させ
る繰り込み装置４６と、巻軸２１の押し込み位置にあつ
て巻軸２１の前方左右に平行に位置する一対の巻軸ター
レット盤４７と、夫々の巻軸ターレット盤４７を４等分
する位置に切り込んだ巻軸受入れ溝４８と、巻軸受入れ
溝４８に巻軸２１を押し込むための押し込み装置４９
と、一対の巻軸ターレット盤４７の外側にあって巻軸タ
ーレット盤４７にたいしてコの字状の溝金具の開口部を
配して巻軸ターレット盤４７の巻軸受入れ溝４８に押し
込んだ巻軸２１の左右の頭を巻軸ターレット盤４７の１
／４回転に伴って巻取用ロール２３の上面にまで導く巻
軸案内５０と、巻軸案内５０により巻取用ロール２３の
上面に位置した巻軸２１の左右両端を所定位置に配する
為の巻軸押え金具５１と、搬出装置２０に近くあって巻
軸２１をスリット・コイル１７の巻取方向と直角な方向
に抜き取って下部ローラーコンベア４０の上に移動する
ための巻軸取り外し装置５２とを配した巻軸循環装置５
３を開発した。

【００１５】この場合、下部ローラーコンベア４０を配
したのはスリット・コイル１７の搬出装置２０から巻軸
取り外し装置５２により引き出された巻軸２１を一旦受
け止めるためのものであり、下部ローラーコンベア４０
のロール支軸４１が形成する走査面に垂直な面を含んで
循環する複数列の回転チエン４２を配したのは下部ロー
ラーコンベア４０上で一旦受け止めた巻軸２１を上部ロ
ーラーコンベア４４に移送するためのものであり、上部
ローラーコンベア４４をを配したのは下部ローラーコン
ベア４０上でスリット・コイル１７の搬出装置２０によ
り引き出された巻軸２１を循環して巻取装置１８の巻軸
２１の押し込み位置まで巻軸２１を移送するためのもの
であり、繰り込み装置４６を配したのは巻軸２１を把持
して上部ローラーコンベア４４上を移動させるためのも
のであり、巻軸ターレット盤４７を配したのはその外周
を４等分する位置に設けた巻軸受入れ溝４８により巻軸
２１を上部ローラーコンベア４４から巻取用ロール２３
の上面に移送するためのものであり、巻軸ターレット盤
４７にたいしてコの字状の溝金具の開口部をもった巻軸
案内５０を配したのは巻軸ターレット盤４７の回転によ
り移動する巻軸２１を巻軸案内５０の存在によりにより
巻取用ロール２３の上面に正確に位置させるためのもの
であり、巻軸押え金具５１を配したのは巻取用ロール２
３の上面で巻軸ターレット盤４７に設けられた巻軸受入
れ溝４８に把持されて回転する巻軸２１の上下動を規制
して巻取作業を円滑化するためのものであり、搬出装置
２０に近くあって巻軸取り外し装置５２を配したのは、
搬出装置２０にまで移送されたスリット・コイル１７か
ら巻軸２１を引き出すためのものである。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、上記の如くにして、そ
の目的とした耳付きのペーパータオルを自動的に製造す
ることを容易にしたため、斯る作業に難儀をしていた業
界に対して明るい将来を約束出来るようにした。したが
ってその効果は大なるものがあると言える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明になる装置の正面図。

【図２】本発明になる巻取装置の部分図。

【図３】本発明になる巻取装置の周辺図。

【図４】本発明になる巻軸循環装置の部分図。

【図５】本発明の対象とする耳付きスリット・コイルの
斜視図。

【符号の説明】 １０：原反 １１：ボビン １２：原反取り付け装置 １３：ミシン目付与装置 １４：原反側ガイドローラー群 １５：スリッター装置 １６：ガイドローラー １７：スリット・コイル １８：巻取装置 １９：切断装置 ２０：搬出装置 ２１：巻軸 ２２：巻軸循環装置 ２３：巻取用ロール ２４：受け板 ２５：エヤースリット ２６：吹き付け装置 ２７：ゴム輪 ２８：支軸 ２９：ペーパー押え ３０：支軸駆動装置 ３１：コイル押し込み装置 ３２：保持体 ３４：ゆとり部 ３５：耳 ４０：下部ローラーコンベア ４１：ロール支軸 ４３：巻軸受け金具 ４４：上部ローラーコンベア ４５：レール ４６：繰り込み装置 ４７：ターレット盤 ４８：巻軸受入れ溝 ４９：押し込み装置 ５０：巻軸案内 ５１：巻軸押え金具 ５２：巻軸取り外し装置 ５３：巻軸循環装置 ６０：原反繰り出し装置 ８０：耳付きスリット・コイル

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ペーパータオルの原反を巻き込んだボビ
   ンよりペーパータオルの原反を送り出すための原反取り
   付け装置と、ペーパータオルの原反取り付け装置から送
   り出されたペーパータオルの原反に張力を与えた状態で
   次なるミシン目付与装置にペーパータオルの原反を送り
   込む原反側ガイドロール群と、原反側ガイドロール群か
   ら送り込まれた原反の進行方向へ所定の間隔を置きなが
   ら原反の進行方向に対して直角な方向に所定寸法のミシ
   ン目を付与するミシン目装置と、ミシン目装置によりミ
   シン目を付与された原反を次なるスリッター装置に送り
   込むガイドローラーと、ミシン目装置によりミシン目を
   付与された原反を所定の製品幅をもった複数のコイルに
   切り分けるスリッター装置と、複数のコイルに切り分け
   られた原反を個々のスリット・コイル毎に巻き取る巻取
   装置と、巻取装置にて巻き取られたスリット・コイルを
   製品として系外に取り出すための搬出装置とを記載の順
   に配置すると共に、ペーパータオルの原反を送り出すた
   めの原反取り付け装置の上部にはペーパータオルの原反
   を原反取り付け装置より繰り出すための原反繰出し装置
   を設け、さらに、個々のスリット・コイル毎に製品を巻
   き取る巻取装置と巻取装置にて巻き取られたスリット・
   コイルを製品として系外に取り出すための搬出装置との
   間にあって原反の流れと平行した位置にスリット・コイ
   ルを巻き取るために用意した巻軸を循環させるための巻
   軸循環装置を設けたことを特徴とするスリット・コイル
   ・リワインダー。
2. 【請求項２】 個々のスリット・コイル毎に製品を巻き
   取る巻取装置にあって、ロールの回転方向と直角方向に
   平行した位置関係で設けられている２本の巻取用ロール
   を配し、２本の巻取用ロールの先にはスリット・コイル
   を受ける受け板を配し、さらに、受け板と受け板に近く
   位置する巻取用ロールの間隙に空気を吹き付けられるよ
   うにしてエヤースリットを設けた吹き付け装置を配し、
   一方、スリット・コイルを巻き取るための巻軸を２本の
   巻取用ロールの上面に配し、さらに、上記の２本の巻取
   用ロールと巻軸との間に呼び込んだスリット・コイルが
   吹き付け装置から噴射されたエヤージェットにより折り
   返されて巻き付いた状態の巻軸の上方向にあって巻軸に
   折り返して巻き付けた状態のスリット・コイルを上方よ
   り押さえる形にして複数のゴム輪を支軸に装着したペー
   パー押えを巻軸の上方に配し、支軸は支軸駆動装置に連
   接してスリット・コイルの走行方向にあって前後に回転
   可能に配すと共に、このペーパー押えをスリット・コイ
   ルの走行方向に対して直角方向にも駆動可能に配し、巻
   軸と巻取用ロールの間にスリット・コイルを押し込むた
   めのコイル押し込み装置を支軸の保持体と一体に配した
   ことを特徴とする巻取装置。
3. 【請求項３】 下部ローラーコンベアと、下部ローラー
   コンベアのロール支軸が形成する走査面に垂直な面を含
   んで循環する複数列の回転チエンと、回転チエンに等間
   隔に配したＬ字型の巻軸受け金具と、巻軸受け金具の循
   環につれて巻軸を下部ローラーコンベアから次ぎなる上
   部ローラーコンベアに送り込む際に利用する複数のレー
   ルと、上部ローラーコンベアの上面にあって下部ローラ
   ーコンベアから送り込んだ巻軸を把持したまま上部ロー
   ラーコンベア上を巻軸押し込み位置まで移動させる繰り
   込み装置と、巻軸押し込み位置にあつて巻軸の前方左右
   に位置する一対の巻軸ターレット盤と、夫々の巻軸ター
   レット盤を４等分する位置に切り込んだ巻軸受入れ溝
   と、巻軸受入れ溝に巻軸を押し込むための押し込み装置
   と、一対の巻軸ターレット盤の外側にあって巻軸ターレ
   ット盤にたいしてコの字状の溝金具の開口部を配して巻
   軸ターレット盤の巻軸受入れ溝に押し込んだ巻軸の左右
   の頭を巻軸ターレット盤の回転に伴って巻取用ロールの
   上面にまで導く巻軸案内と、巻軸案内により巻取用ロー
   ルの上面に位置した巻軸の左右両端を所定位置に配する
   為の巻軸押え金具と、所定量のペーパータオルを巻き上
   げた巻軸の先端を把持してペーパータオルの巻取方向と
   直角な方向に巻軸を抜き取って下部ローラーコンベアの
   上に移動するための巻軸取り外し装置とを配したことを
   特徴とする巻軸循環装置。
4. 【請求項４】 巻取装置が請求項２に記載する巻取装置
   であることを特徴とする請求項１記載のスリット・コイ
   ル・リワインダー。
5. 【請求項５】 巻軸循環装置が請求項３に記載する巻軸
   循環装置であることを特徴とする請求項１記載のスリッ
   ト・コイル・リワインダー。
6. 【請求項６】 巻取装置が請求項２に記載する巻取装置
   であり、巻軸循環装置が請求項３に記載する巻軸循環装
   置であることを特徴とする請求項１記載のスリット・コ
   イル・リワインダー。
7. 【請求項７】 個々のスリット・コイル毎に製品を巻き
   取る巻取装置にあって、ロールの回転方向と直角方向に
   平行した位置関係で設けられている２本の巻取用ロール
   を配し、２本の巻取用ロールの先にはスリット・コイル
   を受ける受け板を配し、さらに、受け板と受け板に近く
   位置する巻取用ロールの間隙に空気を吹き付けられるよ
   うにしてエヤースリットを設けた吹き付け装置を配し、
   一方、スリット・コイルを巻き取るための巻軸を２本の
   巻取用ロールの上面に配し、さらに、上記の２本の巻取
   用ロールと巻軸との間に呼び込んだスリット・コイルが
   吹き付け装置から噴射されたエヤージェットにより折り
   返されて巻き付いた状態の巻軸の上方向にあって巻軸に
   折り返して巻き付けた状態のスリット・コイルを上方よ
   り押さえる形にして複数のゴム輪を支軸に装着したペー
   パー押えを巻軸の上方に配し、支軸は支軸駆動装置に連
   接してスリット・コイルの走行方向にあって前後に回転
   可能に配すと共に、このペーパー押えをスリット・コイ
   ルの走行方向に対して直角方向にも駆動可能にして配
   し、巻軸と巻取用ロールの間にスリット・コイルを押し
   込むためのコイル押し込み装置を支軸の保持体と一体に
   配した巻取装置を用い、巻取用ロールと巻軸の間に呼び
   込んだスリット・コイルを吹き付け装置から噴射された
   エヤージェットにより巻軸の上面に折り返して巻軸に巻
   き付けた状態とし、ついで、巻軸に巻き付けた状態のス
   リット・コイルをペーパー押えにて押え、ペーパー押え
   のゴム輪をスリット・コイルの巻き込み方向とは逆方向
   に回転させ、巻軸とスリット・コイルの間にゆとり部分
   を設け、ゆとり部分の設定を確認した状態でゴム輪をス
   リット・コイルに押し付けたままペーパー押えをスリッ
   ト・コイルの走行方向とは直角方向に移動させ、支軸の
   保持体に一体に取り付けたコイル押し込み装置により巻
   軸上面にてスリット・コイルの走行方向とは直角方向に
   移動したスリット・コイルを巻軸と巻取用ロールの間に
   押し込み、巻取用ロールをスリット・コイルの走行方向
   に所定量だけ回転して巻軸を芯としたスリツト・コイル
   を巻取り、ターケット盤を回転して巻軸受入れ溝に嵌入
   していた巻軸を巻軸受入れ溝から蹴り出し、巻軸受入れ
   溝から蹴り出した巻軸を受け板の上面を経て搬出装置に
   移し、搬出装置上のスリット・コイルを原反から所定の
   ミシン目位置にて切り離し、原反から切り離したスリッ
   ト・コイルの芯から巻軸を引き抜き、スリット・コイル
   の中心部に引き出し用の耳を設けたスリット・コイルを
   自動的に製造することを特徴とする耳付きスリット・コ
   イルの製造方法。