JP4170455B2 - ウエブロール端末処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻軸に細幅ウエブを巻取り終えてなるウエブロールの端末のコーナーをカットした後、ウエブロールの外周に胴巻包装を行なうウエブロール端末処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロール状に巻かれた記録紙等のウエブロール製品は、原反の広幅ウエブをそのウエブ長さ方向にスリットして、所要の幅寸法にスリットされた複数の細幅ウエブそれぞれを、複数のコアそれぞれに巻取らせてコア付製品とするかあるいは巻軸に巻取り、ついで巻軸を引き抜いてコアレス製品として生産されている。そして、ウエブロール製品の使用時に、このウエブロール製品を現金自動預払機(ATM)などの記録装置に装着するときには、巻取られたウエブロールの端末を巻き戻して記録装置に差し込んで巻取りを開始させる。このときウエブロールの端末が切断されたままの状態であると、記録装置などの差し込み口の幅がウエブロールの幅とほぼ同寸法であるため差し込み難く不便である。そこでウエブロールの端末を幅方向に手折って差し込み性をよくすると、ウエブロールの端末にロスが生じるうえに、記録用紙として印刷枠が施されているような場合には送り方向のずれも許されないので好ましくないという問題があった。
【0003】
そこで、ウエブロール端末のコーナーを、例えば台形にカットして記録装置などの差し込み口に容易に差し込めるようにコーナーカット作業が施されるが、この作業は手作業で行われたりあるいは1個ずつ別工程で行われており、巻取行程の中で複数のウエブロールに対して同時に自動的にコーナーカットを施す技術は未だ見い出されていなかった。
【0004】
また、巻き取られたウエブロールを端末が巻取り状態のままスリッタ装置から取り出すと、そのウエブロールを移送するなどの取扱い時に細幅ウエブが巻き戻されたり幅方向にずれたりして巻姿が悪くなる。そのため、一般的には粘着テープなどを用いて端末を固定する端末固定処理が行われている。しかしながら、ウエブロールの外周面に直接粘着テープを貼着すると、粘着力が弱い場合には容易に粘着テープが剥離してしまい、また粘着力が強過ぎるとウエブロールを使用する際にその粘着テープを取り外すのが困難になったり、粘着テープが貼着されたウエブロールの終端部の一部が破れるウエブロールの形態が損なわれ、その損傷部分を切り捨てるというロスが生じるなどの不都合があった。
【0005】
また、製品としてウエブロールに端末処理しただけのものは、ウエブが外部に曝されているためにそのウエブの表面が傷つけられたり汚れたりするなどして商品価値が低下する。そのため、粘着テープ等で端末処理されたウエブロールは改めて包装紙などで胴巻包装されることが多い。しかしながら、このような胴巻包装は巻き終えたウエブロールをスリッタ装置から取り出して手作業で行なうなど効率が悪く、またスリッタ装置から取り出したウエブロールを1個ずつ自動胴巻包装装置に掛けるなどの試みもなされているが、別行程で包装作業を行なうことになってコスト上昇を招いて経済的でないなどの問題もあり、巻取行程の中で複数のウエブロールの端末コーナーカットと胴巻包装を同時に施す技術は未だ見い出されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑み、スリットされた細幅ウエブを巻取ってウエブロールを形成する巻取工程中にウエブロール端末のコーナーをカットし、ついで、ウエブロールに対して胴巻テープを供給して胴巻を行った後に粘着テープなどを用いて端末を固定する端末固定処理を施すことにより、使用する際に端末の差し込み性が良好で製品ロスが少なく美観に優れ、かつ経済性に優れたウエブロール製品の生産が可能なウエブロール端末処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を技術的に解決する手段として、スリッタ装置で広幅ウエブをスリットして複数の細幅ウエブとして巻軸に巻取り終えてなる複数のウエブロールの端末のコーナーをカットした後、複数のウエブロールの外周に胴巻包装を行なう装置において、ウエブロールの端末をカット台に載置して端末のコーナーをカットするカット手段と、胴巻テープを供給されたウエブロールをウエブ巻取り方向へ回転させることにより胴巻テープをウエブロールに巻き付ける胴巻手段と、コーナーをカットされたウエブロールの端末とウエブロールとの間へウエブロールの外周をオーバーラップして覆う長さであってウエブロールの幅に対応した複数の胴巻テープを供給する供給手段と、胴巻手段を構成する吸着ローラに粘着テープを貼着せしめる貼着手段とを備え、前記カット手段は、複数のウエブロール端末のコーナーを一つ置きにカットするために該端末を一つ置きに載置するカット台と、カット台上に載置されたウエブロール端末をカット台上に抑止する抑止ロッドと、複数のウエブロール端末のコーナーを一つ置きにカットするカッタと、複数のウエブロール端末を上方に吹き上げる下側の通風ノズルと、複数のウエブロールの端末を下方に吹き下げて一つ置きにカット台に載置する上側の通風ノズルとを有し、前記供給手段は、長尺な胴巻テープが繰り出し可能に巻き取られている供給リールと、供給リールから胴巻テープを繰り出すピンチローラと、ピンチローラにより繰り出される胴巻テープをウエブロールと端末との間へ案内するガイドと、繰り出される胴巻テープをウエブロールの外周をオーバーラップして覆う長さに切断するカッターとを有しており、前記カット手段により複数のウエブロールの端末のコーナーを一つ置きにカットし、下側の通風ノズルにより複数のウエブロールの端末を上方に吹き上げるとともにカット台と抑止ロッドとカッタが左右方向に移動し、上側の通風ノズルにより複数のウエブロールの端末を下方に吹き下げて前回コーナーカットされなかったウエブロールの端末をカット台上に載置し、該端末を抑止ロッドで抑止してコーナーをカットした後、胴巻手段の回転により胴巻テープをウエブロールに巻き付けるとともに、吸着ローラの内部側から空気を引くことで粘着テープの非粘着面が吸着ローラの表面に吸着されるようにして、吸着ローラの長さ方向においてそれぞれのウエブロールに対応する位置ごとに吸着ローラに吸引保持せしめた複数の粘着テープを、それぞれのウエブロールの外周に巻き付けられた胴巻テープの端末から胴巻テープにかけて貼り付け、胴巻テープの端末を胴巻テープ自体に留め付けることを特徴とするウエブロール端末処理装置を提供して、上記課題を解消するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を図1から図11に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は、図示しないスリッタ装置で広幅ウエブをスリットして複数の細幅ウエブとして巻取られたウエブロール2が搬入された後に、端末4をコーナーカットされ、ついで胴巻包装されるウエブロール端末処理装置1の側面図が示されている。ウエブロール端末処理装置1は、ウエブロール端末4のコーナーをカットするカット手段10と、ウエブロール2をウエブ巻取り方向へ回転させることにより胴巻テープ31をウエブロール2に巻き付ける胴巻手段20と、胴巻テープ31を供給する供給手段30と、吸着ローラ21に粘着テープ43を貼着せしめる貼着手段40とを備えている。
【0009】
上記カット手段10は、ウエブロール端末4を載置し端末4のコーナーをカットするカット台11と、ウエブロール端末4をカット台11上に抑止する抑止ロッド12と、ウエブロール端末4のコーナーをカットするカッタ13と、ウエブロール端末4を上下方向に吹上げおよび吹下げする一対の通風ノズル14とを有し、かつ上記カット台11、抑止ロッド12およびカッタ13が載設された基台15を胴巻手段20に対して前後および左右に移動可能とする駆動部16A、16Bから構成されている。
【0010】
図2(イ)において、図の上半分は抑止ロッド12およびカッタ13の配置された平面図であり、図の下半分はカット台11が配置された平面図で、カッタ13とカット台11は上下に相対する位置に配置されている。図2(ロ)は正面図であり、抑止ロッド12はそれぞれシリンダ18Aに連結され上下動可能となっており、カッタ13は支持台17に取り付けられ、支持台17の両端部に設けられたシリンダ18Bを介して基台15に取り付けられ、上下動可能に支持されている。
【0011】
カット台11はウエブロール端末4が載置される大きさの方形状であって、連続して並置されたウエブロール端末4の一つ置きの位置に対応する間隔に設けられている。カット台11の表面は、とくに限定されるものではないが、カット手段10によるウエブロール端末4の切断状態を向上させ、カッタ13の寿命を長期化させる目的で軟質材で被覆するのが好ましい。カット台11に載置されたウエブロール端末4は、一つ置きの位置においてカット台11に相対するカッタ13でコーナーをカットされるが、他の一つ置きのウエブロール端末4はカット台11の隙間から下方に垂下してカットが施されない構成となっている。
【0012】
抑止ロッド12は、ウエブロール端末4をカット台11上に抑止するものであり、円形断面を有する筒状の錘からなり、カット台11上に載置されたウエブロール端末4のほぼ中央部においてウエブロール端末4を抑止してコーナーカット時にウエブロール端末4が動かないように抑止できればよく、円形断面の面積はそのための摩擦抵抗を付与できればよい。また、断面形状も円形に限定されるものではなく、四角形、楕円形等任意の形状を取り得る。抑止ロッド12は並置されたウエブロール2の数に対応する数が等間隔に配置され、カット台11上に載置されたウエブロール端末4はカット台11上に抑止するが、カット台11に載置されない一つ置きのウエブロール端末4は抑止ロッド12でカット台11間の空隙から下方に押し下げ、カット台11の下方に垂下させる。
【0013】
カッタ13は、垂直に立設した直線状カッタ刃をV字型に組み合わせて支持台17に取り付けられており、支持台17両端部において連結されているシリンダの動作により上下動してウエブロール端末4のコーナーをカッタ刃とカット台11で挟圧してカットする。カットする端末4の形状は、直線状のカッタ刃をV字型に組み合わせたカッタ13によれば、例えば、台形のコーナー形状が得られるが、カッタ刃を選択することにより、円形のコーナー形状など任意の形状を得ることが可能である。
【0014】
上記カット台11と抑止ロッド12とカッタ13とは基台15上に載設されている。この基台15は、駆動部16Aにより並置されたウエブロール2に対して左右(矢印X方向)へ移動可能に、駆動部16Bにより並置されたウエブロール2に対して前後(矢印Y方向)へ進退可能に設けられている。駆動部16は、とくに限定されるものではなく、公知のエアシリンダ、モータ等によるアクチュエータを使用することができる。
【0015】
14A、14Bは一対の通風ノズルであって、ウエブロール端末4の上方および下方に並置されたウエブロール端末4に平行に配置されている。通風ノズル14は、通風路を有するパイプに複数のノズル孔を備えた形状であって、上下一対14A、14Bが配置され、上方に配置された通風ノズル14Aは連続して並置されたウエブロール2から延長する端末4を上方から下方へ吹き下ろす機能を有するとともに、コーナーをカットした後のカット片19を吹き飛ばす効果も有している。下方に配置された通風ノズル14Bは連続して並置されたウエブロール2から延長する端末4を下方から上方へ吹き上げる機能を有する。エアは図示しないエア供給設備からパイプに供給される。
【0016】
上記胴巻手段20は、図1に示すように、平行に並ぶ吸着ローラ21と回転ローラ22からなるものであり、所要時に吸着ローラ21と回転ローラ22の回転でウエブロール2をウエブ巻き取り方向に回転させ、後述するように胴巻テープ31と細幅ウエブの末端とをウエブロール2自体に巻き取るように設けられている。23はウエブロール2に上方から当接する押さえローラであって、所要の押圧力を保ちながら、この押さえローラ23と吸着ローラ21と回転ローラ22とで上下方向から挟み込むようにしてウエブロール2の回転を安定させ良好な巻姿で細幅ウエブおよび胴巻テープ31を巻き取る。
【0017】
上記供給手段30は、図1に示すように、胴巻手段20の上方に配置されている。供給手段30は、支持フレーム37に供給リール32とピンチローラ33とガイド34とテープカッタ35とを取り付けてなるものであり、全体として一体に上下移動できるように支持されている。供給リール32はウエブロール2の外周を巻くために使用される長尺でウエブロール2に対応する幅の複数の胴巻テープ31が繰り出し可能に巻き取られており、胴巻テープ31が対応するウエブロール2にそれぞれ胴巻をするように軸方向の位置決めがされている。また、この供給リール32は繰り出し側に配置されているピンチローラ33の所要量の回転動作によって所要長さの胴巻テープ31がウエブロール2の外周を巻くために繰り出され、そのピンチローラ33の下部に配置されたガイド34に向けて送り出されるように設けられている。
【0018】
ガイド34は一対の板材を胴巻テープ31が通る隙間を配して対向させたもので、さらに上方に位置する固定ガイド34Aとその固定ガイド34Aの下方にテープカッタ35の動作空間を介して位置する回動可能な可動ガイド34Bとの二つに上下分割されている。そして、可動ガイド34Bは図示されているように、上端側を回転中心として支持フレーム37に支持されていて、シリンダなどからなる伸縮手段の動作によって、胴巻手段20側に緩やかに湾曲した下端側がウエブ供給方向に沿った方向(矢印Z方向)に回動可能に設けられている。
【0019】
テープカッタ35は、上記ガイド34の固定ガイド34Aと可動ガイド34Bとの間において胴巻テープ31の供給方向と直交するように対向配置された固定刃35Aと移動刃35Bとからなり、所要長さ(ウエブロール2の外周を覆う長さ)の胴巻テープ31が繰り出された時点で移動刃35Bが前進し固定刃35Aと咬み合うことで胴巻テープ31を切断するものである。
【0020】
胴巻テープ31を胴巻手段20側に供給する上記構成の供給手段30全体は、前記カット手段10が胴巻手段20に近接してコーナーカット動作を行っているときには胴巻手段20から離れて上方に待機しており、コーナーカット動作が終了した後に降下し、ガイド34の可動ガイド34Bの下端がウエブロール2と端末4との間に臨むように位置する。そして、コーナーカット動作が終了すると、胴巻手段20によりウエブロール2が巻取方向に回転するとともに、予め供給リール32から可動ガイド34Bに繰り出されている胴巻テープ31が、押さえローラ23と吸着ローラ21と回転ローラ22との回転によりウエブロール2の終端部からそのウエブロール2の外周を回って胴巻テープ31自体に重なるように、即ち、オーバーラップする長さにして繰り出されるように設けられている。このようにウエブロール2自体と端末4となった細幅ウエブとの間に胴巻テープ31を供給してウエブロール2が回転し始めることから、胴巻テープ31の先端部分が細幅ウエブとともに巻き取られる形となってウエブロール2の外周を覆うようになる。
【0021】
また、供給される胴巻テープ31はウエブロール2のサイズに応じて予め設定された所要長さとされ、所要長さの胴巻テープ31が繰り出された時点で上述したテープカッタ35の働きによりその胴巻テープ31を切断し、その切断の後に可動ガイド34Bの下端まで新たな胴巻テープ31を送り出すように設けられている。胴巻手段20の上に配置されるウエブロール2のサイズに応じて上記ガイド34の可動ガイド34Bが回動し、可動ガイド34Bの下端が各サイズのウエブロール2の終端部に適正に臨むように設けられている。
【0022】
貼着手段40は胴巻手段20に対してカット手段10の対向方向に配置されている(図1参照)。そして、この貼着手段40は胴巻手段20方向へ移動可能にして前記フレームに設けられたスライド機構41とそのスライド機構41により吸着ローラ21に沿って案内される貼着機42とからなるものであり、貼着機42が胴巻手段20の吸着ローラ21に対して近接し、この吸着ローラ21の長手方法に沿って移動できるように設けられ、貼着機42はウエブロール2に巻いた胴巻テープ31の端末処理を行なうための所定長さの粘着テープ43を間欠的に供給するものである。この貼着手段40は、ウエブロール2を覆う胴巻テープ31の端末処理を行なう際に吸着ローラ21に近接し、その吸着ローラ21における胴巻テープ31の端末4に対応する位置に所定長さの粘着テープ43を転移させる。貼着手段40はこの転移動作を吸着ローラ21の長さ方向に移動しながらその吸着ローラ21の長さ方向においてウエブロール2に対応する位置ごとに行なう。勿論、粘着テープ43の非粘着面が吸着ローラ21の表面に吸着されるようにしている。
【0023】
図4に示すように、粘着テープ43を受ける吸着ローラ21自体は表面に多数の吸引孔44を有しているものであって、吸着ローラ21の内部側から空気を引くことで表面に転移された前記粘着テープ43を吸引保持する。そして、図5に示すように回転して胴巻テープ31の端末4に対応することになる吸着ローラ21の対応位置に予め貼着手段40によって粘着テープ43が転移されていることから、この吸着ローラ21が回転して粘着テープ43がウエブロール2を覆う胴巻テープ31の端末4に対応し、吸着ローラ21からウエブロール2側に転移する時点で、胴巻テープ31の端末4から胴巻テープ31自体にかけて粘着テープ43が貼着される。これによって、胴巻テープ31の端末4が、ウエブロール2に接しない粘着テープ43で留め付けられ、ウエブロール2の胴巻テープ31による胴巻が終了する。
【0024】
次に、図6〜図11を参照して、本実施例の動作を説明する。巻取終了後、連続して並置されたウエブロール2は端末4が巻き戻され延長された状態で、端末4延長部分が下方に設けられた通風ノズル14によって上方に吹き上げられ、上方に吹き上げられた端末4の下方にカット台11が前進して端末4を載置する。ついで、上方に設けられた通風ノズル14Aにより端末4は下方に吹き下げられるが、カット台11が一つ置きに存在するので、カット台11が存在する位置では端末4はカット台11上に載置され、カット台11が存在しない位置では端末4は抑止ロッド12に押し下げられカット台11の間を抜けてカット台11下方に垂下している。
【0025】
カット台11上に載置された端末4は、抑止ロッド12が下降して筒状の錘が端末4を抑止する。端末4が抑止されると、カッタ13が下降してコーナーをカットする。カットが終了すると通風ノズル14Aによりカット片19が吹き飛ばされるとともに、カッタ13および抑止ロッド12は上昇して離反する。カッタ13および抑止ロッド12が上昇すると、再び下方に設けられた通風ノズル14Bにより端末4全数が上方に吹き上げられる。このとき、端末4は一つ置きにコーナーがカットされている。
【0026】
次に、上方に設けられた通風ノズル14Aで端末4全数が下方に吹き下げられるが、このときカット台11が左右方向へ移動しているので、今度は、前回コーナーカットされなかって一つ置きの端末4がカット台11上に載置され、前回コーナーカットされた端末4はカット台11の下方に垂下している。そこで、再び抑止ロッド125が下降して筒状の錘が端末4を抑止する。端末4が抑止されると、カッタ13が下降してコーナーをカットする。カットが終了すると通風ノズル14Aによりカット片19が吹き飛ばされるとともに、カッタ13および抑止ロッド12は上昇して離反する。
【0027】
このようにして、連続して並置された細幅ウエブロール2は、図10に示すように、各端末4が一様に台形カットが施されている。コーナーカットは上記のような工程で、一度に一つ置きの端末4をカットし、二度目に残りの一つ置きの端末4をカットする工程が重要である。一度に全部の端末4をカットしようとすると、V型のカット刃を取りつけることは必然としても、連続して並置された細幅ウエブロール2の位置がカット手段10と少しでもずれると、図11に示すように、片方の端部のコーナーには鉤状エッジKが発生して、記録装置等への差込み作業時に引掛かってしまうという不都合を生じるからである。
【0028】
以上のようにして連続して並置されたウエブロール2の全端末4のコーナーカットが終了すると、光電管式検知器(図示省略)によりカットミスの検知を行った後、カット手段10が載設された基台15は離反する。
【0029】
基台15が離反すると供給手段30全体が降下し、ガイド34の可動ガイド34Bの下端がウエブロール2と端末4との間に臨むように位置する。そして、胴巻手段20によりウエブロール2が巻取方向に回転するとともに、予め供給リール32から可動ガイド34Bに繰り出されている胴巻テープ31がウエブロール2の外周を回って胴巻テープ31自体に重なるように、胴巻テープ31の先端部分が細幅ウエブとともに巻き取られる形となってウエブロール2の外周を覆うようになる(図7参照)。
【0030】
一方、吸着ローラ21上において並置されたウエブロール2に対応する位置に貼着手段40により貼着された粘着テープ43は、吸着ローラ21が回転してウエブロール2を覆う胴巻テープ31の端末4に対応し、吸着ローラ21からウエブロール2側に転移する時点で、胴巻テープ31の端末4から胴巻テープ31自体にかけて粘着テープ43が貼着される(図8、9参照)。これによって、胴巻テープ31の端末4が、ウエブロール2に接しない粘着テープ43で留め付けられ、ウエブロール2の胴巻テープ31による胴巻が終了する。
【0031】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明は二工程からなるカット方法により、鉤状のコーナーを生じるようなカットミスがない良好なコーナーカットが細幅ウエブロールの巻取工程中に行われることにより、ウエブロール製品の使用時に、現金自動預払機(ATM)などの記録装置に容易に装着が可能で、かつウエブロール端末にロスが生じることないうえに、記録用紙として印刷枠が施されているような場合は送り方向のずれも発生しない良好な巻取製品が低コストで得られる。また、ウエブロールの終端部に胴巻テープが供給され、ウエブロールの胴巻手段による回転で胴巻テープが巻き取られるようにしてウエブロールの外周に巻かれるようになり、その胴巻テープはウエブロールの外周をオーバーラップ状に覆う長さとして供給されるように設けられているため、ウエブロールを周り方向に胴巻テープで覆うことができるようになる。そして、前記胴巻テープにより外部にウエブロールの外周面を晒さないようにすることが極めて簡単に行えるようになる。さらに、胴巻テープの端末に粘着テープを供給してその胴巻テープの端末を胴巻テープ自体に留め付けるようにしているため、ウエブロールの細幅ウエブ自体に粘着テープが貼着せず、粘着テープを剥ぎ取るなどの際、細幅ウエブに損傷を生じさせず、簡単に胴巻テープを剥ぎ取ることができ、製品としてウエブロールの取扱いが容易になる。よって、粘着テープを直接ウエブロールに貼着しないで、かつ巻取工程中に胴巻テープによりウエブロールの包装が可能になり、複数のウエブロールを巻くものにあってはその複数のウエブロールに同時に胴巻が可能となることから、人手を要することなくウエブロールを保護する包装が行えるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウエブロール端末処理装置を概略的に示す側面図である。
【図2】カット手段の一部を示す図で、(イ)において、図の上半分は抑止ロッドおよびカッタの配置された平面図であり、図の下半分はカット台が配置された平面図であり、(ロ)は正面図である。
【図3】供給手段の概略側面図である。
【図4】吸着ローラおよび貼着手段を正面から見た状態で示す説明図である。
【図5】貼着手段から吸着ローラへ粘着テープを転移した状態を示す説明図である。
【図6】カット手段でコーナーカットを行なう状態を示す説明図である。
【図7】各ウエブロールに胴巻テープが供給された状態を示す説明図である。
【図8】吸着ローラによる粘着テープの貼着を示す説明図である。
【図9】胴巻包装されたウエブロール製品を示す説明図である。
【図10】ウエブロール端末のコーナーが台形にカットされた状態を示す説明図である。
【図11】ウエブロール端末のコーナー1工程でV型にカットしたときに、ウエブロールの境界線とV型の頂点がずれて、鉤状のカットが生じた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ウエブロール端末処理装置
2 ウエブロール
4 端末
10 カット手段
11 カット台
12 抑止ロッド
13 カッタ
14A 通風ノズル(上方)
14B 通風ノズル(下方)
15 基台
16A 駆動部(左右方向)
16B 駆動部(前後方向)
17 支持台
18A シリンダ(抑止ロッド用)
18B シリンダ(カッタ用)
19 カット片
20 胴巻手段
21 吸着ローラ
22 回転ローラ
23 押さえローラ
30 供給手段
31 胴巻テープ
32 供給リール
33 ピンチローラ
34 ガイド
34A 固定ガイド
34B 可動ガイド
35 テープカッタ
35A 固定刃
35B 移動刃
36 シリンダ
37 支持フレーム
40 貼着手段
41 スライド機構
42 貼着機
43 粘着テープ
44 吸引孔

Claims (1)

  1. スリッタ装置で広幅ウエブをスリットして複数の細幅ウエブとして巻軸に巻取り終えてなる複数のウエブロールの端末のコーナーをカットした後、複数のウエブロールの外周に胴巻包装を行なう装置において、
    ウエブロールの端末をカット台に載置して端末のコーナーをカットするカット手段と、
    胴巻テープを供給されたウエブロールをウエブ巻取り方向へ回転させることにより胴巻テープをウエブロールに巻き付ける胴巻手段と、
    コーナーをカットされたウエブロールの端末とウエブロールとの間へウエブロールの外周をオーバーラップして覆う長さであってウエブロールの幅に対応した複数の胴巻テープを供給する供給手段と、
    胴巻手段を構成する吸着ローラに粘着テープを貼着せしめる貼着手段とを備え、
    前記カット手段は、複数のウエブロール端末のコーナーを一つ置きにカットするために該端末を一つ置きに載置するカット台と、カット台上に載置されたウエブロール端末をカット台上に抑止する抑止ロッドと、複数のウエブロール端末のコーナーを一つ置きにカットするカッタと、複数のウエブロール端末を上方に吹き上げる下側の通風ノズルと、複数のウエブロールの端末を下方に吹き下げて一つ置きにカット台に載置する上側の通風ノズルとを有し、
    前記供給手段は、長尺な胴巻テープが繰り出し可能に巻き取られている供給リールと、供給リールから胴巻テープを繰り出すピンチローラと、ピンチローラにより繰り出される胴巻テープをウエブロールと端末との間へ案内するガイドと、繰り出される胴巻テープをウエブロールの外周をオーバーラップして覆う長さに切断するカッターとを有しており、
    前記カット手段により複数のウエブロールの端末のコーナーを一つ置きにカットし、下側の通風ノズルにより複数のウエブロールの端末を上方に吹き上げるとともにカット台と抑止ロッドとカッタが左右方向に移動し、上側の通風ノズルにより複数のウエブロールの端末を下方に吹き下げて前回コーナーカットされなかったウエブロールの端末をカット台上に載置し、該端末を抑止ロッドで抑止してコーナーをカットした後、胴巻手段の回転により胴巻テープをウエブロールに巻き付けるとともに、吸着ローラの内部側から空気を引くことで粘着テープの非粘着面が吸着ローラの表面に吸着されるようにして、吸着ローラの長さ方向においてそれぞれのウエブロールに対応する位置ごとに吸着ローラに吸引保持せしめた複数の粘着テープを、それぞれのウエブロールの外周に巻き付けられた胴巻テープの端末から胴巻テープにかけて貼り付け、胴巻テープの端末を胴巻テープ自体に留め付けることを特徴とするウエブロール端末処理装置。
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