JP3377982B2 - 巻取紙処理装置 - Google Patents

巻取紙処理装置

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JP3377982B2
JP3377982B2 JP2000145544A JP2000145544A JP3377982B2 JP 3377982 B2 JP3377982 B2 JP 3377982B2 JP 2000145544 A JP2000145544 A JP 2000145544A JP 2000145544 A JP2000145544 A JP 2000145544A JP 3377982 B2 JP3377982 B2 JP 3377982B2
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嘉久 岡本
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株式会社金田機械製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に雑誌や書籍等
の印刷工場に於いて利用されるものであり、商業印刷用
巻取紙の外周面を覆っているワンプ(低級紙)及び油紙
から成る包装材(又はワンプ及びビニールシートから成
る包装材)を除去処理して巻取紙の先端部に紙継ぎ用の
前処理を施す巻取紙処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷工場へ搬入されて来る商業
印刷用巻取紙は、通常その外周面がワンプ等の包装材で
覆われて保護されており、印刷用輪転機の巻取紙支持装
置に装着する前の準備工程に於いて、包装材の除去処理
と巻取紙の紙継ぎ用前処理とが行われている。近年、こ
の包装材の除去処理と巻取紙の紙継ぎ用前処理は、人件
費の削減や作業能率の向上等を図る為に自動化されて来
ている。
【0003】従来、巻取紙の包装材の除去処理と紙継ぎ
用前処理を行う装置としては、例えば本件出願人が先に
開発した特開平8−151146号公報に開示された巻
取紙の自動紙継ぎ用処理装置が知られている。
【0004】即ち、前記自動紙継ぎ用処理装置は、図示
していないが、包装材(ワンプ)及び巻取紙の汚損され
ている表層部分(白紙)を幅方向に切断する切断用カッ
ターを備えた切断機構と、巻取紙から繰り出された巻取
紙の繰り出し部分を支持するテーブルと、テーブル上に
繰り出された巻取紙の繰り出し部分を巻取紙の幅方向に
切断するカッター機構と、切断された巻取紙の先端部に
両面粘着テープを貼着して紙継ぎ用粘着層を形成するテ
ープ貼着機構と、巻取紙の先端部にタブを一定間隔毎に
貼着するタブ貼着装置等から構成されており、包装材及
び巻取紙の表層部分の切断・剥離、巻取紙の切断個所の
テーブルへのめくり出し、テーブル上での巻取紙の汚損
や損傷の検出、テーブル上での巻取紙の切断加工、巻取
紙への紙継ぎ用粘着層の形成、包装材及び損紙の除去、
巻取紙へのタブの貼着、巻取紙先端部の巻き戻し等の各
工程を全て自動で行えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、巻取紙のう
ち新聞印刷用巻取紙は、サイズが略一定であり、包装形
態も略同じで且つシンプルである。即ち、新聞印刷用巻
取紙は、先端部がテープにより巻取紙外表面へ止めら
れ、その上にワンプから成る包装材が巻き付けられてい
る。その為、包装材の除去処理も自動化が進んでいる。
【0006】これに対して、商業印刷用巻取紙は、サイ
ズや包装形態、紙の種類が多種多様である。即ち、商業
印刷用巻取紙には、油紙(又はビニールシート)の一端
部を巻取紙先端部と巻取紙外周面との間に巻き込んだ状
態で前記油紙(又はビニールシート)を巻取紙へ巻き付
け、その上から巻取紙をワンプで覆ったもの、油紙(又
はビニールシート)を巻取紙へテープ止め又は糊付けし
た状態で巻取紙へ巻き付け、その上から巻取紙をワンプ
で覆ったもの、ワンプと油紙(又はビニールシート)を
糊付けしてこれらを巻取紙へテープ止めした状態で巻取
紙へ巻き付けたもの、鏡板が除去されてワンプと油紙
(又はビニールシート)の耳部が全くないもの等、包装
形態や紙の種類等が無数にある。
【0007】従って、上述した従来の紙継ぎ用処理装置
を用いて包装材の除去処理を行った場合、巻取紙のサイ
ズや包装形態が略同じである新聞印刷用巻取紙の包装材
の除去処理は比較的良好に行えるが、包装形態や紙の種
類が無数にある商業印刷用巻取紙の包装材の除去処理に
は問題を生じることがある。何故なら、従来の紙継ぎ用
処理装置に於いては、切断機構の切断用カッターを巻取
紙端面から巻取紙の表層部分に挿入し、当該切断用カッ
ターを巻取紙の幅方向へ走行させて巻取紙の包装材及び
表層部分を幅方向に切断するようにしている為、包装材
の厚みや巻き数がメーカーや紙の種類によって区々であ
る商業印刷用巻取紙の場合、巻取紙端面への切断用カッ
ターの挿し込み位置が定まらないと云う問題があった。
その結果、巻取紙の表層部分を必要以上に切断して無駄
を生じることがあるうえ、切断剥離した包装材や巻取紙
の表層部分の処理にトラブルことがあった。然も、切断
用カッターがへら形状を呈している為、巻取紙の外周面
がワンプ及びビニールシートから成る包装材で覆われて
いる場合には、ビニールシートが切断されず、包装材の
除去処理に支障を来たすと云う問題があった。又、従来
の紙継ぎ用処理装置に於いては、巻取紙先端部への紙継
ぎ用粘着層の形成とタブの貼着を全く別々に行っている
為、紙継ぎ用前処理にかなりの時間が掛かり、作業能率
の向上を図り難いと云う問題があった。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は巻取紙の包装形態等に拘わ
らず包装材及び巻取紙の表層部分を一定の範囲で確実且
つ良好に切断することができると共に、紙継ぎ用前処理
の作業能率の向上を図れるようにした巻取紙処理装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1の発明は、鏡板が除去されて外周
面がシート状の包装材で覆われている巻取紙を搬送する
と共にこれを正逆回転自在に支持するロールキャリヤ
と、ロールキャリヤに支持されている巻取紙の包装材及
び表層部分を幅方向に切断して剥離する包装材・白紙切
断剥離装置と、包装材及び表層部分が切断剥離された巻
取紙の先端部を切断加工すると共に切断加工した巻取紙
の先端部表面にタブ及び両面粘着テープを貼着して紙継
ぎ用の前処理を施す紙継ぎ用前処理装置とを備えた巻取
紙処理装置であって、前記包装材・白紙切断剥離装置
、巻取紙の端面外周縁部を撮影するカラーカメラとカ
ラーカメラからの映像信号を処理して包装材と巻取紙の
境目を検出する画像処理装置とから成るカラー画像処理
装置と、カラー画像処理装置からの検出信号により位置
調整されて包装材と巻取紙の境目から巻取紙の一定位置
に挿入される巻取紙の幅方向へ走行可能なスリット付き
カッターガイドと外周縁部の一部分がカッターガイド
のスリット内に挿入されてカッターガイドが挿入された
位置から外方側の巻取紙の表層部分及び包装材を幅方向
に切断する巻取紙の幅方向へ移動可能な円形のカッター
刃とから成るカッター装置と、巻取紙の端面側へ折り曲
げられている包装材の端部を引き起こす引起し機構とを
備えており、引起し機構により包装材の端部が引き起こ
された巻取紙の端面外周縁部をカラー画像処理装置のカ
ラーカメラにより撮影して包装材と巻取紙の境目を検出
し、カラー画像処理装置からの検出信号によりカッター
ガイドを位置調整して包装材と巻取紙の境目から巻取紙
の一定位置へ挿入し、カッターガイドが挿入された位置
から外方側の巻取紙の表層部分及び包装材を、巻取紙の
幅方向へ走行するカッターガイド及び回転しながら巻取
紙の幅方向へ移動する円形のカッター刃により幅方向に
亘って切断するように構成されていることに特徴があ
る。
【0010】
【0011】又、本発明の請求項2の発明は、紙継ぎ用
前処理装置が、包装材及び表層部分が除去された巻取紙
から繰り出された巻取紙の繰り出し部分を支持するテー
ブルと、テーブル上に繰り出された巻取紙の繰り出し部
分を斜め幅方向に一直線状に切断するカッター装置と、
巻取紙の幅方向へ移動しつつ幅方向に切断された巻取紙
の先端部表面に粘着層を有するタブを突出状態で且つ所
定間隔毎に連続的に貼着し得るタブ貼着装置と、巻取紙
の先端部表面に切断端に沿って両面粘着テープを貼着し
て紙継ぎ用粘着層を形成する粘着層形成装置と、巻取紙
の先端部表面に巻取紙の紙継ぎ部分を検出する為のセン
サーテープを貼着するセンサーテープ貼着装置とを備え
ており、巻取紙の先端部表面にタブ貼着装置によりタブ
連続的に貼着しつつ粘着層形成装置及びセンサーテー
プ貼着装置により両面粘着テープ及びセンサーテープを
貼着するように構成されていることに特徴がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る巻取紙処理装置を示し、当該巻取紙処理装置は、
例えば印刷工場内に一定の間隔を空けて設置した二台の
印刷用輪転機(図示省略)の中間地点に設置されてお
り、鏡板が除去されて外周面がワンプ及び油紙(又はビ
ニールシート)から成るシート状の包装材pで覆われた
商業印刷用巻取紙の包装材p及び汚損されている表層部
分(白紙)を除去すると共に、包装材p及び表層部分が
除去された商業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理を施す
ものである。
【0013】即ち、巻取紙処理装置は、鏡板が除去され
て外周面が包装材pで覆われている巻取紙Pを搬送して
これを正逆回転自在に支持するロールキャリヤ1と、巻
取紙Pの包装材p及び表層部分(白紙)を幅方向に切断
して剥離する包装材・白紙切断剥離装置2と、巻取紙P
の先端部を所定の形状に切断加工すると共に巻取紙Pの
先端部表面にタブ、両面粘着テープ及びセンサーテープ
を貼着して紙継ぎ用の前処理を施す紙継ぎ用前処理装置
3と、切断剥離した包装材p及び巻取紙Pの表層部分を
丸く巻き取って偏平状に押し潰して排出する包装材・白
紙折畳装置4等から構成されており、ロールキャリヤ1
及び各装置2〜4は何れもコンピューター等の制御装置
(図示省略)からの予め設定された信号に従って自動制
御されている。
【0014】前記ロールキャリヤ1は、パレットコンベ
ヤ等の搬送装置(図示省略)により搬送されて来て各印
刷用輪転機(図示省略)の前にある給紙台車(図示省
略)に載せられた巻取紙Pを吊り上げてこれを二台の印
刷用輪転機の中間地点に設置されている包装材・白紙切
断剥離装置2及び紙継ぎ用前処理装置3の位置まで搬送
し、この位置で巻取紙Pを正逆回転自在に支持すると共
に、包装材pの除去処理及び紙継ぎ用前処理が済んだ巻
取紙Pを給紙台車の位置まで再度搬送して給紙台車に載
せるものである。
【0015】具体的には、ロールキャリヤ1は、図1及
び図3に示す如く、二台の印刷用輪転機の前方上方位置
に配設したレール5上に走行自在に支持され、二台の印
刷用輪転機の間を往復走行する走行台車6と、走行台車
6を往復走行させるモータ7a及び伝動機構7b等から
成る台車用駆動部7と、走行台車6にガイドレール8を
介して垂設され、巻取紙Pの幅方向へ移動自在な左右の
移動台9と、左右の移動台9を巻取紙Pの幅方向へ移動
させるモータ10a及びネジ軸10b等から成る移動台
用駆動部10と、左右の移動台9に垂設された左右の吊
下げアーム11と、左右の吊下げアーム11にガイドレ
ール12を介して昇降自在に支持され、給紙台車上の巻
取紙Pの筒状芯材に挿入される支持軸13を備えた左右
の昇降アーム14と、左右の昇降アーム14を昇降動さ
せるモータ15a、伝動機構15b及びネジ軸15c等
から成るアーム用駆動部15と、一方の昇降アーム14
の支持軸13を正逆回転させるモータ16と、巻取紙P
の筒状芯材の位置を検出するセンサー(図示省略)と、
巻取紙Pの外周面へ当接する巻取紙押えローラ17と、
巻取紙押えローラ17を昇降動させるローラ用モータ1
8等から構成されている。
【0016】而して、このロールキャリヤ1は、走行台
車6を一方の印刷用輪転機の前方位置に走行移動させて
巻取紙Pを載せた給紙台車を左右の各アーム11,14
間に位置させ、センサー(図示省略)による巻取紙Pの
筒状芯材の位置検出に基づいて左右の各アーム11,1
4を移動調整し、左右の昇降アーム14の支持軸13を
巻取紙Pの筒状芯材に夫々挿入して両昇降アーム14を
上昇させることにより、給紙台車上の巻取紙Pを吊り上
げることができる。又、ロールキャリヤ1は、巻取紙P
を吊り上げた状態で走行台車6を二台の印刷用輪転機の
中間地点へ走行移動させることにより、巻取紙Pを包装
材・白紙切断剥離装置2及び紙継ぎ用前処理装置3の位
置まで搬送することができ、この位置で一方の昇降アー
ム14の支持軸13をモータ16で正逆回転させること
により、巻取紙Pを正逆回転自在に支持することができ
る。更に、ロールキャリヤ1は、包装材pの除去処理及
び紙継ぎ用前処理が済んだ巻取紙Pを吊り上げた状態で
走行台車6を一方の印刷用輪転機の前方位置へ走行移動
させることにより、処理済の巻取紙Pを給紙台車の上方
位置まで搬送することができ、この位置で左右の昇降ア
ーム14を下降させることにより、巻取紙Pを給紙台車
に載せることができる。
【0017】尚、このロールキャリヤ1は、給紙台車上
の巻取紙Pを吊り上げるときや巻取紙Pを給紙台車に載
せるときには走行台車6の中央を基準にして左右の移動
台9及びアーム11,14等が動き、又、走行台車6が
包装材・白紙切断剥離装置2及び紙継ぎ用前処理装置3
の位置へ移動したときには巻取紙Pの片方の端面が基準
となるように片方の移動台6及びアーム11,14等を
定位置に位置決めした状態で巻取紙Pを正逆回転自在に
支持するようになっている。
【0018】前記包装材・白紙切断剥離装置2は、ロー
ルキャリヤ1に支持されている巻取紙Pの包装材p及び
表層部分(白紙)を同時に幅方向に切断してこれらを剥
離するものであり、図1、図4乃至図6に示す如く、床
面に固定した支持フレーム19にガイドレール20を介
してロールキャリヤ1に支持されている巻取紙Pの直径
方向へ往復移動自在に支持された移動フレーム21と、
移動フレーム21を往復移動させるモータ22a、伝動
機構22b、チェーン22c及びスプロケット22d等
から成るフレーム用駆動部22と、移動フレーム21に
設けられ、包装材pと巻取紙P(白紙)の境目を検出す
るカラー画像処理装置23と、移動フレーム21に設け
られ、巻取紙Pの包装材p及び表層部分(白紙)を幅方
向に同時に切断するカッター装置24と、移動フレーム
21に設けられ、巻取紙Pの端面側へ折り曲げられてい
る包装材pの端部(耳部)を引き起こす引起し機構25
とから構成されており、移動フレーム21の往復移動に
よりカラー画像処理装置23、カッター装置24及び引
起し機構25がロールキャリヤ1に支持されている巻取
紙Pから離れる退避位置と巻取紙Pに近接する作業位置
とを取り得るようになっている。
【0019】具体的には、カラー画像処理装置23は、
図4乃至図6に示す如く、巻取紙Pの片方の端面外周縁
部に照明を当てるリング状の光源23aと、巻取紙Pの
端面外周縁部を撮影するCCDカラーカメラ23bと、
CCDカラーカメラ23bからの映像信号を処理して包
装材pと巻取紙P(白色)の境目を検出する画像処理装
置(図示省略)とから構成されており、巻取紙Pの端面
外周縁部に光源23aから照明を当ててCCDカラーカ
メラ23bにより巻取紙Pの端面外周縁部を撮影し、C
CDカラーカメラ23bからの映像信号を画像処理装置
へ送り、ここで画像処理して包装材pと巻取紙Pの境目
を検出するようになっている。尚、このカラー画像処理
装置23は、後述する引起し機構25により包装材pの
端部が引き起こされた巻取紙Pの端面外周縁部をカラー
カメラ23bにより撮影して包装材pと巻取紙Pの境目
を検出するようになっている。
【0020】カッター装置24は、図4乃至図6に示す
如く、移動フレーム21上にガイドレール26を介して
巻取紙Pの幅方向へ往復走行自在に支持された走行台2
7と、走行台27を往復走行させるモータ28a及び伝
動機構28b等から成る走行台用駆動部28と、走行台
27上にロールキャリヤ1に支持されている巻取紙Pの
直径方向へ水平移動自在に支持された支持台29と、支
持台29を水平移動させるモータ30a及びネジ軸30
b等から成る支持台用駆動部30と、支持台29に設け
られ、包装材pと巻取紙Pの境目から巻取紙Pの一定位
置へ挿入されるスリット31a付きのカッターガイド3
1と、外周縁部の一部分がカッターガイド31のスリッ
ト31a内に挿入された状態で支持台29に回転自在に
支持され、巻取紙Pの包装材p及び表層部分を幅方向に
切断する円形のカッター刃32と、支持台29に設けら
れ、カッター刃32を回転駆動するモータ33a及び伝
動機構33b等から成るカッター刃用駆動部33とから
構成されており、カラー画像処理装置23からの検出信
号によりカッターガイド31が位置調整されて包装材p
と巻取紙Pの境目から巻取紙Pの一定位置(巻取紙Pの
外表面から3〜4枚目の位置)へ挿入され、巻取紙Pの
幅方向へ走行するカッターガイド31及び回転しながら
巻取紙Pの幅方向へ移動する円形のカッター刃32によ
り、カッターガイド31が挿入された位置から外方側の
巻取紙Pの表層部分(白紙)及び包装材pが幅方向に亘
って切断されるようになっている。又、カッター装置2
4は、カッターガイド31及びカッター刃32を設けた
支持台29がコイルスプリング34により水平移動可能
に附勢保持されており、巻取紙Pの表層部分に凹凸が生
じている場合でも、カッターガイド31及びカッター刃
32が表層部分に良好に追従しつつ移動し、巻取紙Pの
表層部分を同じ枚数(3〜4枚)だけ切断できるように
なっている。
【0021】引起し機構25は、図4乃至図6に示す如
く、移動フレーム21に設けられ、ロッドが巻取紙Pの
幅方向へ移動可能で且つ所定の角度だけ回転可能なスイ
ングシリンダ25aと、スイングシリンダ25aのロッ
ドに設けられ、巻取紙Pの一方の端面に当接して巻取紙
Pの端面側へ折り曲げられている包装材pの端部(耳
部)を引き起こす引起し板25bとから構成されてお
り、引起し板25bを巻取紙Pの端面へ当接させ、この
状態で引起し板25bを揺動させることによって、巻取
紙Pの端面側へ折り曲げられている包装材pの端部を引
き起こすことができるようになっている。この引起こし
板25bには、引起こし板25bが包装材pの端部を引
き起こしたときにCCDカラーカメラ23bによる巻取
紙Pの端面外周縁部の撮影の邪魔にならないように切欠
25b′が形成されている。又、引起し板25bには、
巻取紙Pの端面側へ折り曲げられている包装材pの端部
を容易に引き起こせるように、該端部へエアーを吹き付
けるノズル(図示省略)が設けられている。
【0022】而して、前記包装材・白紙切断剥離装置2
によれば、先ずカラー画像処理装置23、カッター装置
24及び引起し機構25が移動フレーム21の前進によ
り退避位置から作業位置へ移動し、支持台29に設けた
移動停止センサー35(ローラ及びリミットスイッチ等
から成る)が巻取紙Pの外周面に当接した時点で移動が
停止される(図9(A)参照)。次に、引起し装置25
の引起し板25bがスイングシリンダ25aにより巻取
紙Pの一方の端面に当接すると共に、この状態で引起し
板25bが巻取紙Pの外周面側へエアーを吹き付けなが
ら揺動する(図9(A)参照)。これにより、包装材p
の端部が巻取紙Pの端面側へ折り曲げられている場合に
は、包装材pの端部が引起し板25bの先端部に掛止さ
れて引き起こされることになり、カラー画像処理装置2
3のCCDカラーカメラ23bによる包装材pと巻取紙
Pの境目の撮影が可能となる。その後、巻取紙Pの端面
外周縁部に光源23aから照明が当てられ、CCDカラ
ーカメラ23bが巻取紙Pの端面外周縁部を撮影すると
共に、CCDカラーカメラ23bからの映像信号が画像
処理装置へ送られ、ここで画像処理されて包装材pと巻
取紙P(白紙)の境目が検出される(図9(B)参
照)。このとき、引起し板25bにより包装材pの端部
が引き起こされ且つ引起し板25bに切欠25b′を形
成している為、CCDカラーカメラ23bは巻取紙Pの
端面外周縁部を確実且つ良好に撮影することができる。
包装材pと巻取紙Pの境目が検出されると、カラー画像
処理装置23からの検出信号により支持台29が移動し
てカッター装置24のカッターガイド31が巻取紙Pの
直径方向へ位置調整され、当該カッターガイド31が包
装材pと巻取紙Pの境目から巻取紙Pの一定位置(巻取
紙Pの外表面から3〜4枚目の位置)へ挿入されると共
に、カッター刃32が回転駆動され、この状態で走行台
27が巻取紙Pの幅方向へ走行してカッターガイド31
及びカッター刃32を巻取紙Pの幅方向へ移動させる
(図9(C)参照)。その結果、カッターガイド31が
挿入された位置から外方側の巻取紙Pの表層部分及び包
装材pは、巻取紙Pの幅方向へ走行するカッターガイド
31及び回転しながら巻取紙Pの幅方向へ移動する円形
のカッター刃32により、幅方向に亘って切断される
(図9(D)参照)。このとき、カッター刃32は、そ
の外周縁部の一部分がカッターガイド31のスリット3
1a内に収納されている為、カッターガイド31が挿入
された位置から外方側の巻取紙Pの表層部分及び包装材
pのみを巻取紙Pの幅方向に切断することになり、カッ
ターガイド31よりも内方側の巻取紙P(白紙)が切断
されることはない。又、カッター刃32は、コイルスプ
リング34により水平移動可能に附勢保持されている支
持台29に設けられている為、巻取紙Pの表層部分に凹
凸が生じている場合でも、表層部分に良好に追従しつつ
移動し、巻取紙Pの表層部分を同じ枚数だけ確実に切断
することになる。更に、カッター刃32は、円形状に形
成されている為、包装材pにビニールシートが使用され
ている場合でも、包装材pを確実且つ良好に切断するこ
とができる。尚、幅方向に切断された巻取紙Pの包装材
p及び表層部分は、一方の切断端が巻取紙P本体から下
方へ垂れ下がって巻取紙Pの下方位置に配設した搬送コ
ンベヤ36と上下方向へ揺動自在な押えローラ37とに
より挾持され、この状態で巻取紙Pがロールキャリヤ1
により包装材p及び表層部分を搬送コンベヤ36上へ送
り出す方向へ回転されると共に、搬送コンベヤ36が駆
動される。これにより、切断剥離された巻取紙Pの包装
材p及び表層部分は、後述する包装材・白紙折畳装置4
へ搬送される。
【0023】前記紙継ぎ用前処理装置3は、包装材p及
び汚損されている表層部分(白紙)が除去された巻取紙
Pの先端部をめくり出して巻取紙Pの先端部を所定の形
状に切断加工すると共に、切断加工した巻取紙Pの先端
部表面にタブ55b、両面粘着テープ64a及びセンサ
ーテープ77を貼着して紙継ぎ用の前処理を施すもので
あり、図1に示す如く、門形フレーム38と、門形フレ
ーム38に傾斜姿勢で設けられ、包装材p及び表層部分
を除去した巻取紙Pから繰り出された巻取紙Pの繰り出
し部分を支持するテーブル39と、テーブル39上に繰
り出された巻取紙Pの繰り出し部分を斜め幅方向に一直
線状に切断するカッター装置40と、巻取紙Pの先端部
表面に複数枚のタブ55bを貼着するタブ貼着装置41
と、巻取紙Pの先端部表面に両面粘着テープ64aを貼
着して紙継ぎ用粘着層を形成する粘着層形成装置42
と、巻取紙Pの先端部表面にセンサーテープ77を貼着
するセンサーテープ貼着装置43とを備えており、巻取
紙Pの先端部表面にタブ貼着装置41によりタブ55b
を貼着しつつ粘着層形成装置42及びセンサーテープ貼
着装置43により両面粘着テープ64a及びセンサーテ
ープ77を順次貼着するように構成されている。
【0024】尚、図1に於いて、44は門形フレーム3
8に設けられ、シリンダ45により昇降動する巻取紙P
の吊り上げ高さ検出センサー、46は門形フレーム38
に設けられ、シリンダ47により昇降動して巻取紙Pの
外周面に当接する紙押えローラ、48はテーブル39の
下面側に設けられ、巻取紙Pの切断個所へ空気を吹き付
けて切断端をめくり上げる空気噴出ノズル、49は門形
フレーム38に設けられ、テーブル39上に繰り出され
ている巻取紙Pの先端部を巻き戻す際に巻取紙Pの外表
面上で軽く扱きながら巻き戻すブラシ49aを備えた扱
き装置である。
【0025】前記テーブル39は、その先端部39aが
上下方向へ揺動自在に構成されて居り、テーブル39の
下面側に設けたシリンダ(図示省略)により上下方向へ
揺動し、ロールキャリヤ1に支持されている巻取紙Pの
外径に応じて巻取紙Pの外表面へ近接できるようになっ
ている。又、テーブル39の上面には、巻取紙Pの先端
部(切断端部)表面へタブ55bを突出状態で貼着する
際に、巻取紙P先端から突出するタブ55bの端部がテ
ーブル39面へ付着するのを防止する段部39bがテー
ブル39の幅方向に沿って形成されている(図18参
照)。更に、テーブル39には、テーブル39上に繰り
出された巻取紙Pの繰り出し部分を真空吸着によりテー
ブル39上に吸引固定する真空吸引機構(図示省略)が
設けられている。この真空吸引機構は、テーブル39に
形成した多数の小孔、小孔に連通するチャンバー、チャ
ンバーに接続された真空ポンプ等から成る。
【0026】前記カッター装置40、タブ貼着装置4
1、粘着層形成装置42及びセンサーテープ貼着装置4
3は、何れもテーブル39の上方位置に配設されて居
り、門形フレーム38に移動支持機構50を介して取り
付けられ、移動支持機構50によりテーブル39上に繰
り出されている巻取紙Pの幅方向(図10の左右方向)
へ往復移動できるようになっている。即ち、移動支持機
構50は、図1及び図10に示す如く、門形フレーム3
8にテーブル39と平行に固定した支持部材50aと、
支持部材50aにガイドレール50bを介して垂下状態
で支持され、巻取紙Pの幅方向へ往復移動自在な走行体
50cと、走行体50cを巻取紙Pの幅方向へ走行させ
るモータ50d及びチェーン伝動機構50e等から構成
されて居り、前記走行体50cの下面側にカッター装置
40、タブ貼着装置41、粘着層形成装置42及びセン
サーテープ貼着装置43が夫々取り付けられている。従
って、この移動支持機構50によれば、走行体50cを
モータ50d及びチェーン伝動機構50eによりガイド
レール50bに沿って移動させることによって、各装置
40〜43を巻取紙Pの幅方向へ往復移動させることが
できる。
【0027】前記カッター装置40は、図11及び図1
2に示す如く、走行体50cに固定した支持板51に昇
降自在に支持され、シリンダ52により昇降動する昇降
板53と、昇降板53に上下方向へ揺動自在に軸支さ
れ、リンク及びシリンダにより揺動操作されるアーム5
4と、アーム54の先端部に回転自在に支持され、テー
ブル39上面(段部39bの上面部分)に当接する円形
のカッター刃55とから構成されており、アーム54を
下方へ揺動させてカッター刃55をテーブル39上に繰
り出された巻取紙Pの繰り出し部分に当接させ、この状
態で走行体50cをモータ50d及びチェーン伝動機構
50eによりガイドレール50bに沿って走行させるこ
とにより、巻取紙Pの繰り出し部分をテーブル39の段
部39bの上面部分で斜め幅方向に切断することができ
る。
【0028】尚、巻取紙Pの繰り出し部分を斜め幅方向
に一直線状に切断した場合、切断端の両側端部(耳部)
はめくれ上がり易くなる。その為、移動支持機構50の
支持部材50aと走行体50cの下面側には、切断端の
両側端部を斜めに切断する耳切りカッター装置56(支
持部材50a側の耳切りカッター装置は図示省略)が取
り付けられている。各耳切りカッター装置56は、図1
0及び図11に示す如く、巻取紙Pの側端部に当接する
カッター刃56a、カッター刃56aを巻取紙Pの側端
部に当接させるシリンダ56b、カッター刃56aを移
動させるシリンダ56c等から成り、カッター刃56a
を巻取紙Pの側端部に当接させ、この状態でカッター刃
56aを巻取紙Pの繰り出し方向に対して若干傾斜する
方向へ移動させることにより、巻取紙Pの耳部を斜めに
切断することができるようになっている。
【0029】前記タブ貼着装置41は、テーブル39上
に繰り出されて幅方向に切断された巻取紙Pの先端部
(切断端部)表面に所定間隔毎にタブ55bを突出状態
で貼着するものであり、巻取紙Pの幅方向へ移動しなが
ら巻取紙Pの先端部表面にタブ55bを連続的に貼着で
きるようになっている。即ち、タブ貼着装置41は、図
11及び図12に示す如く、走行体50cに固定した支
持板51′に昇降自在に支持され、シリンダ52′によ
り昇降動する昇降板53′と、昇降板53′に回転自在
に支持されたタブ供給リール54と、タブ供給リール5
4に着脱自在に支持され、ロール状に巻かれた長尺状の
台紙55a及び台紙55aの外側面に直列状態で着脱自
在に貼着されて裏面側の両端部に粘着層55cを形成し
た多数の矩形状のタブ55bから成るタブロール55
と、昇降板53′に回転自在に支持され、タブロール5
5の台紙55aを巻き取る台紙巻取りリール56と、昇
降板53′に設けられ、タブ供給リール54から台紙巻
取りリール56へ巻き取られて行くタブロール55の台
紙55aの一部分を180°折り曲げて台紙55aに貼
着されたタブ55bをその粘着層55cがテーブル39
面へ向くように台紙55aから剥離突出させる板状のタ
ブ剥離具57と、昇降板53′に設けられ、台紙55a
をタブ供給リール54から台紙巻取りリール56へ送り
出す送り出し駆動機構58と、昇降板53′にアーム5
9を介して上下方向へ揺動自在に設けられ、コイルスプ
リング(図示省略)によりテーブル39面へ押圧附勢さ
れてタブ剥離具57から連続的に剥離突出されるタブ5
5bの一端部を巻取紙Pの先端部へ順次押圧貼着する回
転自在なタブ用押圧ローラ60と、昇降板53′に設け
たガイドローラ61等から構成されている。前記送り出
し駆動機構58は、図12に示す如く、昇降板53′に
設けられ、モータ58a及びベルト伝動機構58bによ
り回転駆動する駆動ローラ58cと、昇降板53′にア
ーム58dを介して揺動自在に支持され、台紙55aの
一部分を駆動ローラ58cの外周面とで挾持する押えロ
ーラ58eとから成り、台紙55aに貼着されたタブ5
5bを一枚宛タブ剥離具57へ送り出せるように間欠的
に駆動制御されている。又、送り出し駆動機構58は、
駆動ローラ58cと台紙巻取りリール56との間にロー
プ伝動機構62を介設することによって、台紙巻取りリ
ール56を台紙55aを巻き取る方向へ回転させること
ができるようになっている。尚、タブ供給リール54に
装着されたタブロール55の台紙55aは、図12に示
す如く、ガイドローラ61を経てタブ剥離具57へ至
り、タブ剥離具57で180度折り曲げられてからガイ
ドローラ61を経て送り出し駆動機構58の駆動ローラ
58cへ至り、該駆動ローラ58cと押えローラ58e
で挾持された後、台紙巻取りリール56へ巻き取られる
ようになっている。
【0030】而して、前記タブ貼着装置41によれば、
テーブル39上に繰り出された巻取紙Pの繰り出し部分
がカッター装置40により幅方向に切断されると、先ず
走行体50cが巻取紙Pの先端部側端の上方位置へ移動
し、タブ用押圧ローラ60を巻取紙Pの先端部及びテー
ブル39上面に股がる状態で巻取紙Pの先端部側端へ対
向させると共に、昇降板53′が下降してタブ用押圧ロ
ーラ60を巻取紙Pの先端部側端へ当接させる。次に、
前記の状態で走行体50cが巻取紙Pの幅方向へ走行す
ると共に、送り出し駆動機構58が作動して駆動ローラ
58c及び台紙巻取りリール56を一定量だけ回転させ
る。これにより、タブ供給リール54に装着されている
タブロール55の台紙55aが、ガイドローラ61、タ
ブ剥離具57、ガイドローラ61、駆動ローラ58c及
び押えローラ58eを経て台紙巻取りリール56へ一定
量だけ送り出され、該台紙巻取りリール56へ巻き取ら
れて行く。台紙巻取りリール56に巻き取られて行く台
紙55aは、タブ剥離具57を通過する際に180°折
り曲げられる。その為、台紙58aに貼着されているタ
ブ55bは、台紙55aから順次剥離されて行き、タブ
剥離具57の端部から突出すると共に、その粘着層55
cが巻取紙Pの先端部表面へ対向する状態で台紙55a
から剥離突出される。この剥離突出したタブ5bは、巻
取紙Pの先端部上面を切断端に沿って転動しているタブ
用押圧ローラ60と巻取紙Pの先端部との間に入り込
み、該タブ用押圧ローラ60により巻取紙Pの先端部に
突出状態で貼着されることになる(図14参照)。そし
て、巻取紙Pの先端部に一枚目のタブ55bを貼着し、
走行体50cが所定距離だけ走行移動したら、引き続き
送り出し駆動機構58が作動して駆動ローラ58c及び
台紙巻取りリール56を一定量だけ回転させ、タブロー
ル55の台紙55aをタブ供給リール54から台紙巻取
りリール56へ送り出し、台紙55aに貼着されている
タブ55bをタブ剥離具57の端部から剥離突出させる
と共に、巻取紙Pの先端部上面を転動しているタブ用押
圧ローラ60により二枚目のタブ55bが巻取紙Pの先
端部に突出状態で貼着されて行く。以下同様の動作を繰
り返すことによって、前記タブ貼着装置41は巻取紙P
の幅方向へ移動しながら巻取紙Pの先端部にタブ55b
を一定間隔毎に連続的に貼着して行くことになる。
【0031】前記粘着層形成装置42は、幅方向に切断
された巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿って両面粘着
テープ64を貼着して紙継ぎ用粘着層を形成するもので
あり、タブ貼着装置41により巻取紙Pの先端部の所定
の位置にタブ55bが貼着されたら、直ぐに作動してそ
の後から巻取紙Pの先端部に両面粘着テープ64を貼着
するようになっている。即ち、粘着層形成装置42は、
図11及び図12に示す如く、走行体50cに固定した
支持板51に昇降自在に支持され、シリンダ52により
昇降動する昇降板53と、昇降板53に回転自在に支持
されたテープ保持リール63と、テープ保持リール63
に着脱自在に支持され、粘着層64aの表面側に保護紙
64bを重ね貼りしたロール状の両面粘着テープ64
と、昇降板53に回転自在に支持され、両面粘着テープ
64を巻取紙Pの先端部表面へ貼着するテープ用押圧ロ
ーラ65と、昇降板53に揺動自在に支持され、シリン
ダ66により揺動操作されると共にテープ用押圧ローラ
65の外周面に繰り出された両面粘着テープ64をテー
プ用押圧ローラ65上で保持する針67aを備えたアー
ム体67と、昇降板53に回転自在に設けられ、テープ
用押圧ローラ65上で剥離された保護紙64bを巻き取
ると共に昇降板53に設けたモータ68及びロープ伝動
機構69により保護紙64bを巻き取る方向へ回転駆動
される保護紙巻取りリール70と、昇降板53に移動自
在に支持され、シリンダ71により前後動してテープ用
押圧ローラ65から繰り出された両面粘着テープ64の
粘着層64aを切断するテープ用カッター72と、昇降
板53に揺動自在に支持され、シリンダ73により揺動
操作されてテーブル39上の巻取紙Pの先端部を押え付
ける押え板74と、昇降板53に設けたガイドローラ7
5等から構成されている。尚、両面粘着テープ64は、
テープ保持リール63から繰り出され、粘着層64aが
外側を向くようにしてテープ用押圧ローラ65の外周面
へ巻き付けられており、アーム体67の針67aにより
テープ用押圧ローラ65上で保持されていると共に、テ
ープ用押圧ローラ65の外周面位置で保護紙64bが粘
着層64aから剥離されて保護紙64bのみが保護紙巻
取りリール70へ巻き付けられた状態となっている。
【0032】而して、前記粘着層形成装置42によれ
ば、タブ貼着装置41が巻取紙Pの先端部表面に一枚目
のタブ55bを貼着したら直ぐに作動し、巻取紙Pの先
端部表面に両面粘着テープ64を貼着して行く。即ち、
巻取紙Pの先端部表面に一枚目のタブ55bを貼着した
ら、先ず昇降板53が下降してテープ用押圧ローラ65
を巻取紙Pの先端部表面へ当接させる。これにより、テ
ープ用押圧ローラ65の外周面に巻き付けられた両面粘
着テープ64の粘着層64aは、巻取紙Pの先端部表面
に貼着される。次に、アーム体67の針67aによる両
面粘着テープ64の保持状態が解除され、この状態で走
行体50cが巻取紙Pの幅方向へ走行する。そうする
と、両面粘着テープ64は、テープ用押圧ローラ65上
で保護紙が剥離されながらテープ保持リール63から繰
り出されて行き、巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿っ
て粘着層64aのみがテープ用押圧ローラ65により貼
着されて行くことになる(図15(A)参照)。このと
き、保護紙巻取りリール70は、モータ68及びロープ
伝動機構69により保護紙64bを巻き取る方向へ回転
している為、剥離された保護紙64bを順次巻き取って
行く。巻取紙Pの先端部表面に全てのタブ55bが貼着
されて当該巻取紙Pの先端部表面に所定長さの粘着層6
4aが形成されると、走行体50cの移動が停止され、
この位置で昇降板53が若干上昇してテープ用押圧ロー
ラ65を持ち上げると共に、アーム体67の針67aに
より両面粘着テープ64をテープ用押圧ローラ65上で
保持し、この状態でテープ用カッター72により粘着層
34aが切断される(図15(B)参照)。尚、昇降板
53を上昇させるときには押え板74で巻取紙Pの先端
部の浮き上がりを防止している。その結果、テープ用カ
ッター72が巻取紙Pの先端部を傷付けることもない。
このようにして、巻取紙Pの先端部表面に紙継ぎ用粘着
層が形成される。
【0033】前記センサーテープ貼着装置43は、巻取
紙Pの先端部表面に巻取紙Pの紙継ぎ部分を検出する為
のセンサーテープ77を貼着するものであり、タブ貼着
装置41と略同一構造に構成されていると共に、巻取紙
Pの先端部に紙継ぎ用粘着層を形成して行く途中に於い
て作動して巻取紙Pの先端部表面にセンサーテープ77
を貼着して行くようになっている。即ち、センサーテー
プ貼着装置43は、図11及び図13に示す如く、走行
体50cに固定した支持板51″に昇降自在に支持さ
れ、シリンダ52″により昇降動する昇降板53″と、
昇降板53″に回転自在に支持されたセンサーテープ供
給リール76と、センサーテープ供給リール76に着脱
自在に支持され、表面が黒色で且つ裏面側の粘着層に保
護紙77aを重ね貼りしたロール状のセンサーテープ7
7と、昇降板53″に回転自在に支持され、センサーテ
ープ77の保護紙77aを巻き取る保護紙巻取りリール
78と、昇降板53″に設けられ、センサーテープ供給
リール76から保護紙巻取りリール78へ巻き取られて
行くセンサーテープ77の保護紙77aを180°折り
曲げてこれに貼着されたセンサーテープ77をその粘着
層がテーブル39面へ向くように剥離突出させる板状の
センサーテープ剥離具79と、昇降板53″に設けら
れ、保護紙77aをセンサーテープ供給リール76から
保護紙巻取りリール78へ送り出す送り出し駆動機構8
0と、昇降板53″にアーム81を介して上下方向へ揺
動自在に設けられ、コイルスプリング82によりテーブ
ル39面へ押圧附勢されてセンサーテープ剥離具79か
ら剥離突出されるセンサーテープ77の一端部を巻取紙
Pの先端部へ順次押圧貼着する回転自在なセンサーテー
プ用押圧ローラ83と、昇降板53″に移動自在に支持
され、シリンダ84により前後動してセンサーテープ用
押圧ローラ83から繰り出されたセンサーテープ77を
切断するセンサーテープ用カッター85と、昇降板5
3″に設けたガイドローラ86等から構成されている。
前記送り出し駆動機構80は、図13に示す如く、昇降
板53″に設けられ、モータ80a及びベルト伝動機構
80bにより回転駆動する駆動ローラ80cと、昇降板
53″にアーム80dを介して揺動自在に支持され、保
護紙77aの一部分を駆動ローラ80cの外周面とで挾
持する押えローラ80eとから成り、保護紙77aに貼
着されたセンサーテープ77を一定の長さだけセンサー
テープ剥離具79へ送り出せるように駆動制御されてい
る。又、送り出し駆動機構80は、駆動ローラ80cと
保護紙巻取りリール78との間にロープ伝動機構87を
介設することによって、保護紙巻取りリール78を保護
紙77aを巻き取る方向へ回転させることができるよう
になっている。尚、センサーテープ供給リール76に装
着されたセンサーテープ77の保護紙77aは、ガイド
ローラ86を経てセンサーテープ剥離具79へ至り、セ
ンサーテープ剥離具79で180°折り曲げられてから
ガイドローラ86を経て送り出し駆動機構80の押えロ
ーラ80eへ至り、該押えローラ80eと駆動ローラ8
0cとで挾持された後、ガイドローラ86を経て保護紙
巻取りリール78へ巻き取られるようになっている。
【0034】而して、前記センサーテープ貼着装置43
によれば、粘着層形成装置42が巻取紙Pの先端部表面
に両面粘着テープ64を貼着している途中に於いて作動
し、巻取紙Pの先端部表面にセンサーテープ77を貼着
する。即ち、巻取紙Pの先端部表面に両面粘着テープ6
4を貼着している途中に於いて、先ず昇降板53″が下
降してテープ用押圧ローラ83を巻取紙Pの先端部表面
へ当接させる。これにより、センサーテープ剥離具79
から剥離突出されたセンサーテープ77の一端部が巻取
紙Pの先端部表面に貼着される(図16(A)参照)。
この状態で走行体50cが巻取紙Pの幅方向へ走行する
と共に、送り出し駆動機構80が作動して駆動ローラ8
0c及び保護紙巻取りリール78を一定量だけ回転させ
る。これにより、センサーテープ供給リール76に装着
されているセンサーテープロール77の保護紙77a
が、ガイドローラ86、センサーテープ剥離具79、ガ
イドローラ86、押えローラ80e、駆動ローラ80c
及びガイドローラ86を経て保護紙巻取りリール78へ
一定量だけ送り出され、該保護紙巻取りリール78へ巻
き取られて行く。前記保護紙77aは、センサーテープ
剥離具79を通過する際に180°折り曲げられる。そ
の為、保護紙77aに貼着されているセンサーテープ7
7は、保護紙77aから順次剥離されて行き、センサー
テープ剥離具79の端部から突出すると共に、巻取紙P
の先端部表面を転動しているテープ用押圧ローラ83と
巻取紙Pの先端部との間に入り込み、該テープ用押圧ロ
ーラ83により巻取紙Pの先端部に貼着されることにな
る。巻取紙Pの先端部表面に所定長さのセンサーテープ
77が貼着されると、センサーテープ用カッター85が
シリンダ84により前後動し、該センサーテープ用カッ
ター85によりセンサーテープ77が切断される(図1
6(B)参照)。このようにして、巻取紙Pの先端部表
面にセンサーテープ77が貼着される。
【0035】前記包装材・白紙折畳装置4は、包装材・
白紙切断剥離装置2により切断剥離された巻取紙Pの包
装材p及び表層部分(白紙)を丸く巻き取って偏平状に
押し潰して排出すると共に、テーブル39から排出され
た損紙P′(白紙)を丸く巻き取って偏平状に押し潰し
て排出するものであり、図19に示す如く、テーブル3
9の下流側位置に配設したフレーム88に設けられ、搬
送コンベヤ36及び押えローラ37により搬送された来
た包装材p及び表層部分を案内する第1ガイド体89
と、フレーム88に揺動自在に設けられ、第1ガイド体
89から包装材p及び表層部分を受け取る第1ベルトコ
ンベヤ90と、第1ベルトコンベヤ90を揺動操作する
シリンダ91と、フレーム88に水平姿勢で設けられ、
第1ベルトコンベヤ90から包装材p及び表層部分(若
しくは損紙P′)を受け取る正逆回転自在な第2ベルト
コンベヤ92と、フレーム88に揺動自在に設けられ、
第2ベルトコンベヤ92から包装材p及び表層部分(若
しくは損紙P′)を受け取る第3ベルトコンベヤ93
と、第3ベルトコンベヤ93を揺動操作するシリンダ9
4と、第2ベルトコンベヤ92に設けられ、包装材p及
び表層部分(若しくは損紙P′)を第3ベルトコンベヤ
93へ送り込む第2ガイド体95と、第3ベルトコンベ
ヤ93に設けられ、包装材p及び表層部分(若しくは損
紙P′)を第1ベルトコンベヤ90へ送り込む第3ガイ
ド体96と、テーブル39から排出された損紙P′を挾
持するニッピングローラ97と、第1ベルトコンベヤ9
0に設けられ、包装材p及び表層部分(若しくは損紙
P′)を第2ベルトコンベヤ92へ送り込むガイド体9
8と、フレーム88に設けた排出ローラ99等から構成
されている。前記第1ベルトコンベヤ90は、第1ガイ
ド体89から送り込まれた包装材p及び表層部分を丸く
巻き取る巻取り位置(図19の実線位置)と、ニッピン
グローラ97により引き込まれた損紙P′を丸く巻き取
る巻取り位置(図20(C)の実線位置)と、丸く巻き
取った包装材p及び表層部分(若しくは損紙P′)を偏
平状に押し潰して排出する圧縮排出位置(図19の一点
鎖線位置)とに亘って揺動操作されるようになってい
る。又、第3ベルトコンベヤ93は、第1ガイド体89
から送り込まれた包装材p及び表層部分を丸く巻き取る
巻取り位置(図19の一点鎖線位置)と、ニッピングロ
ーラ97により引き込まれた損紙P′を丸く巻き取る巻
取り位置(図19の実線位置)とに亘って揺動操作され
るようになっている。
【0036】而して、前記包装材・白紙折畳装置4によ
れば、搬送コンベヤ36により搬送された来た包装材p
及び表層部分は、第1ガイド体89から巻取り位置にあ
る第1ベルトコンベヤ90に送り込まれ、ここからガイ
ド体98、第2ベルトコンベヤ92及び第2ガイド体9
5を経て第3ベルトコンベヤ93に引き渡された後、第
3ガイド体96を経て再び第1ベルトコンベヤ90へ送
り込まれる。これにより、包装材p及び表層部分は、各
ベルトコンベヤ90,92,93及び各ガイド体98,
95,96によって順次丸く巻き取られて行く(図20
(A)参照)。包装材p及び表層部分が丸く巻き取られ
ると、各ベルトコンベヤ90,92,93が停止すると
共に、第1ベルトコンベヤ90が巻取位置から圧縮排出
位置へ揺動し、第1ベルトコンベヤ90と第2ベルトコ
ンベヤ92との間で丸く巻き取られた包装材p及び白紙
が偏平状に押し潰される(図20(B)参照)。包装材
p及び表層部分が押し潰されると、第1ベルトコンベヤ
90が正回転すると共に、第2ベルトコンベヤ92が逆
回転し、偏平状に押し潰された包装材p及び表層部分は
排出ローラ99により包装材・白紙運搬車(図示省略)
へ排出される。一方、テーブル39上から送り込まれた
損紙P′は、ニッピングローラ97により巻取り位置に
ある第3ベルトコンベヤ93上へ引き込まれ、ここから
第3ガイド体96、第1ベルトコンベヤ90及びガイド
体98を経て第2ベルトコンベヤ92に引き渡された
後、第2ガイド体95を経て再び第3ベルトコンベヤ9
3へ送り込まれる。これにより、損紙P′は、各ベルト
コンベヤ90,92,93及び各ガイド体98,95,
96によって順次丸く巻き取られて行く(図20(C)
参照)。損紙P′が丸く巻き取られると、各ベルトコン
ベヤ90,92,93が停止すると共に、第1ベルトコ
ンベヤ90が巻取位置から圧縮排出位置へ揺動し、第1
ベルトコンベヤ90と第2ベルトコンベヤ92との間で
丸く巻き取られた損紙P′が偏平状に押し潰される(図
20(D)参照)。損紙P′が押し潰されると、第1ベ
ルトコンベヤ90が正回転すると共に、第2ベルトコン
ベヤ92が逆回転し、偏平状に押し潰された損紙P′は
排出ローラ99により包装材・白紙運搬車(図示省略)
へ排出される。
【0037】次に、上述した巻取紙処理装置を用いて商
業印刷用巻取紙Pから包装材pを除去して商業印刷用巻
取紙Pに紙継ぎ用前処理を施す場合について説明する。
鏡面が除去されて外周面が包装材pで覆われた巻取紙P
が印刷用輪転機の前にある給紙台車(図示省略)に載せ
られると、ロールキャリヤ1が作動して給紙台車上の巻
取紙Pを吊り上げてこれを包装材・白紙切断剥離装置2
及び紙継ぎ用前処理装置3の位置まで搬送し、この位置
で巻取紙Pの上部側外周面がテーブル39の先端部と略
同じ高さになるように巻取紙Pを回転自在に支持する。
【0038】巻取紙Pがロールキャリヤ1により回転自
在に支持されると、包装材・白紙切断剥離装置2のカラ
ー画像処理装置23、カッター装置24及び引起し機構
25が退避位置から作業位置へ移動し、引起し機構25
が作動して包装材pの端部を引起すと共に、この状態で
カラー画像処理装置23により包装材pと巻取紙P(白
紙)の境目が検出される。
【0039】カラー画像処理装置23により包装材pと
巻取紙Pの境目が検出されると、カッター装置24のカ
ッターガイド31が位置調整されて包装材pと巻取紙P
の境目から巻取紙P寄りの一定位置へ挿入されると共
に、カッターガイド31が挿入された位置から外方側の
巻取紙Pの表層部分及び包装材pが円形のカッター刃3
2により幅方向に亘って切断される(図21(A)参
照)。この切断剥離された包装材p及び表層部分は、搬
送コンベヤ36及び押えローラ37により包装材・白紙
折畳装置4へ送られ、ここで丸く巻き取られてから偏平
状に押し潰されて包装材・白紙運搬車に排出される(図
21(B)参照)。
【0040】包装材p及び表層部分が切断剥離される
と、紙押えローラ46が巻取紙Pの外周面に当接し、こ
の状態で空気噴出ノズル48から切断個所に向って空気
が噴出されると共に、ロールキャリヤ1により巻取紙P
が繰り出し方向へ回転される。これにり、巻取紙Pの切
断個所が上方へめくり上げられ、巻取紙Pの先端部側が
テーブル39上へ繰り出されて行く(図21(C)参
照)。
【0041】そして、巻取紙Pの奇麗な部分がテーブル
39へ繰り出された時点で巻取紙Pの繰り出しが停止さ
れると共に、テーブル39の真空吸引機構が作動して巻
取紙Pの繰り出し部分をテーブル39上面へ吸引固定す
る(図21(D)参照)。
【0042】巻取紙Pの奇麗な部分がテーブル39上に
吸引固定されると、一方の耳切りカッター装置が作動し
て巻取紙Pの一方の側端部を斜めに切断し、次にカッタ
ー装置24が作動して巻取紙Pのテーブル39面に繰り
出された部分を幅方向に若干量だけ切断して作動を停止
し、この状態で他方の耳切りカッター装置56が作動し
て巻取紙Pの他方の側端部を斜めに切断した後、カッタ
ー装置24が再度作動して巻取紙Pのテーブル39面に
繰り出された部分を幅方向に亘って一直線状に切断する
(図21(E)乃至図21(G)参照)。尚、カッター
装置24の作動により分離されたテーブル39上の損紙
は、包装材・白紙折畳装置4へ送り込まれ、ここで丸く
巻き取られてから偏平状に押し潰された後、包装材・白
紙運搬車に排出される(図21(H)参照)。
【0043】テーブル39上に繰り出された巻取紙Pが
カッター装置24及び耳切りカッター装置56により所
定の形状に切断加工されると、タブ貼着装置41が作動
して巻取紙Pの先端部表面に一定間隔毎にタブ55bを
連続的に貼着して行くと共に、タブ貼着装置41の作動
に引き続いて直ぐに粘着層形成装置42が作動して巻取
紙Pの先端部表面に切断端に沿って両面粘着テープ64
を貼着して巻取紙Pの先端部上面に切断端に沿って紙継
ぎ用粘着層を形成し、その途中に於いてセンサーテープ
貼着装置43が作動して巻取紙Pの先端部表面にセンサ
ーテープ77を貼着する(図22(I)乃至図22
(K)参照)。
【0044】巻取紙Pの先端部にタブ55b、両面粘着
テープ64及びセンサーテープ77が貼着されると、扱
き装置49のブラシ49aが下降して巻取紙P外表面へ
当接し、この状態で巻取紙Pがロールキャリヤ1により
先端部を巻き取る方向へ回転し、テーブル39上に繰り
出されている部分が巻取紙P本体側へ巻き戻されて行く
(図22(L)参照)。このとき、巻取紙Pの繰り出し
部分は、ブラシ49aにより軽く扱かれながら巻き戻さ
れて行く為、巻取紙Pの外表面へ皺ができないように密
着状態で巻き付けられて行く。
【0045】そして、テーブル39上に繰り出されてい
る先端部が巻取紙P本体側へ完全に巻き戻されると、巻
取紙Pの先端部がタブ55bにより巻取紙Pの外表面へ
止着される(図22(M)参照)。このとき、タブ55
bは、扱き装置49のブラシ49aにより巻取紙Pの外
表面側へ押圧される為、巻取紙Pの外表面へ確実且つ強
固に貼着されることになる。
【0046】このようにして、上記巻取紙処理装置によ
って商業印刷用巻取紙Pの包装材pの除去処理と紙継ぎ
用前処理が行われる。
【0047】尚、上記実施の形態に於いては、巻取紙処
理装置を用いて商業印刷用巻取紙Pの包装材除去処理と
紙継ぎ用前処理を行うようにしたが、他の実施の形態に
於いては、巻取紙処理装置を用いて新聞印刷用巻取紙P
の包装材除去処理と紙継ぎ用前処理を行うようにしても
良い。
【0048】
【発明の効果】上述の通り、本発明の巻取紙処理装置
は、カラー画像処理装置により包装材と巻取紙の境目を
検出し、こに基づいてカッター装置のカッターガイドを
位置調整して包装材と巻取紙の境目から巻取紙の一定位
置へ挿入すると共に、カッターガイドが挿入された位置
から外方側の巻取紙の表層部分及び包装材をカッター刃
により幅方向に切断するようにしている為、包装材の厚
みや巻き数がメーカーや紙の種類によって区々である商
業印刷用巻取紙の場合でも、巻取紙の表層部分を常に一
定の範囲で切断することができる。その結果、巻取紙を
必要以上に切断して無駄を生じると云うことがなく、切
断剥離した包装材や巻取紙の表層部分の処理も簡単且つ
容易に行える。又、本発明の巻取紙処理装置は、円形の
カッター刃により巻取紙の包装材及び表層部分を切断す
るようにしている為、包装材にビニールシートが使用さ
れている場合でも、包装材を確実且つ良好に切断するこ
とができ、包装材の切断剥離に支障を来たすと云うこと
がない。更に、本発明の巻取紙処理装置は、包装材と巻
取紙の境目をカラー画像処理装置によりカラー判別する
ようにしている為、包装材と巻取紙の色が似ている場合
でも、包装材と巻取紙の境目を確実且つ良好に判別する
ことができ、安定した包装材の切断剥離処理を行える。
そのうえ、本発明の巻取紙処理装置は、巻取紙の端面側
へ折り曲げられている包装材の端部を引起す引起し装置
を備えている為、包装材の端部が巻取紙の端面側へ折り
曲げられている巻取紙の場合でも、カラー画像処理装置
により包装材と巻取紙の境目を確実且つ良好に検出する
ことができる。加えて、本発明の巻取紙処理装置は、巻
取紙の先端部表面にタブ貼着装置によりタブを連続的に
貼着しつつ粘着層形成装置及びセンサーテープ貼着装置
により両面粘着テープ及びセンサーテープを貼着するよ
うにしている為、紙継ぎ用前処理の作業能率の大幅な向
上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る巻取紙処理装置の概
略側面図である。
【図2】ロールキャリヤの正面図である。
【図3】ロールキャリヤの平面図である。
【図4】包装材・白紙切断断剥離装置の正面図である。
【図5】包装材・白紙切断断剥離装置の側面図である。
【図6】包装材・白紙切断断剥離装置の平面図である。
【図7】包装材・白紙切断断剥離装置のカッターガイド
及びカッター刃の拡大平面図である。
【図8】図7のI−I線断面図である。
【図9】巻取紙の包装材及び表層部分を切断処理する状
態の説明図である。
【図10】移動支持機構の概略正面図である。
【図11】カッター装置、タブ貼着装置、粘着層形成装
置、センサーテープ貼着装置及び耳切りカッター装置の
概略平面図である。
【図12】カッター装置、タブ貼着装置及び粘着層形成
装置の正面図である。
【図13】センサーテープ貼着装置の正面図である。
【図14】タブ貼着装置により巻取紙の先端部にタブを
貼着する状態の説明図である。
【図15】粘着層形成装置の作動状態を示し、(A)は
巻取紙の先端部に粘着層を貼着して行く状態の説明図、
(B)は粘着層を切断する状態の説明図である。
【図16】センサーテープ貼着装置の作動状態を示し、
(A)は巻取紙の先端部にセンサーテープを貼着して行
く状態の説明図、(B)はセンサーテープを切断する状
態の説明図である。
【図17】巻取紙の先端部にタブ、粘着層及びセンサー
テープを貼着した状態の部分平面図である。
【図18】巻取紙の先端部にタブ、粘着層及びセンサー
テープを貼着した状態の部分側面図である。
【図19】包装材・白紙折畳装置の概略縦断面図であ
る。
【図20】包装材・白紙折畳装置の作動状態を示し、
(A)及び(B)は包装材及び表層部分を丸く巻き取っ
て偏平状に押し潰して排出する状態の説明図、(C)及
び(D)は損紙を丸く巻き取って偏平状に押し潰して排
出する状態の説明図である。
【図21】包装材の除去処理及び巻取紙の紙継ぎ用前処
理の各工程を示す説明図である。
【図22】巻取紙の紙継ぎ用前処理の各工程を示す説明
図である。
【符号の説明】
1はロールキャリヤ、2は包装材・白紙切断剥離装置、
3は紙継ぎ用前処理装置、23はカラー画像処理装置、
23bはカラーカメラ、24はカッター装置、25は引
起し機構、31はカッターガイド、32はカッター刃、
39はテーブル、40はカッター装置、41はタブ貼着
装置、42は粘着層形成装置、43はセンサーテープ貼
着装置、55bはタブ、64は両面粘着テープ、77は
センサーテープ、Pは巻取紙、pは包装材。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−139580(JP,A) 特開 平8−151146(JP,A) 特開 平5−139578(JP,A) 特開 平5−139579(JP,A) 特開 平8−231090(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 19/18 B65H 19/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鏡板が除去されて外周面がシート状の包
    装材(p)で覆われている巻取紙(P)を搬送すると共
    にこれを正逆回転自在に支持するロールキャリヤ(1)
    と、ロールキャリヤ(1)に支持されている巻取紙
    (P)の包装材(p)及び表層部分を幅方向に切断して
    剥離する包装材・白紙切断剥離装置(2)と、包装材
    (p)及び表層部分が切断剥離された巻取紙(P)の先
    端部を切断加工すると共に切断加工した巻取紙(P)の
    先端部表面にタブ(55b)及び両面粘着テープ(6
    4)を貼着して紙継ぎ用の前処理を施す紙継ぎ用前処理
    装置(3)とを備えた巻取紙処理装置であって、前記包
    装材・白紙切断剥離装置(2)、巻取紙(P)の端面
    外周縁部を撮影するカラーカメラ(23b)とカラーカ
    メラ(23b)からの映像信号を処理して包装材(p)
    と巻取紙(P)の境目を検出する画像処理装置とから成
    るカラー画像処理装置(23)と、カラー画像処理装置
    (23)からの検出信号により位置調整されて包装材
    (p)と巻取紙(P)の境目から巻取紙(P)の一定位
    置に挿入される巻取紙(P)の幅方向へ走行可能なスリ
    ット(31a)付きのカッターガイド(31)と外周縁
    部の一部分がカッターガイド(31)のスリット(31
    a)内に挿入されてカッターガイド(31)が挿入され
    た位置から外方側の巻取紙(P)の表層部分及び包装材
    (p)を幅方向に切断する巻取紙(P)の幅方向へ移動
    可能な円形のカッター刃(32)とから成るカッター装
    置(24)と、巻取紙(P)の端面側へ折り曲げられて
    いる包装材(p)の端部を引き起こす引起し機構(2
    5)とを備えており、引起し機構(25)により包装材
    (p)の端部が引き起こされた巻取紙(P)の端面外周
    縁部をカラー画像処理装置(23)のカラーカメラ(2
    3b)により撮影して包装材(p)と巻取紙(P)の境
    目を検出し、カラー画像処理装置(23)からの検出信
    号によりカッターガイド(31)を位置調整して包装材
    (p)と巻取紙(P)の境目から巻取紙(P)の一定位
    置へ挿入し、カッターガイド(31)が挿入された位置
    から外方側の巻取紙(P)の表層部分及び包装材(p)
    を、巻取紙(P)の幅方向へ走行するカッターガイド
    (31)及び回転しながら巻取紙(P)の幅方向へ移動
    する円形のカッター刃(32)により幅方向に亘って切
    断するように構成されていることを特徴とする巻取紙処
    理装置。
  2. 【請求項2】 紙継ぎ用前処理装置(3)が、包装材
    (p)及び表層部分が除去された巻取紙(P)から繰り
    出された巻取紙(P)の繰り出し部分を支持するテーブ
    ル(39)と、テーブル(39)上に繰り出された巻取
    紙(P)の繰り出し部分を斜め幅方向に一直線状に切断
    するカッター装置(40)と、巻取紙(P)の幅方向へ
    移動しつつ幅方向に切断された巻取紙(P)の先端部表
    面に粘着層を有するタブ(55b)を突出状態で且つ所
    定間隔毎に連続的に貼着し得るタブ貼着装置(41)
    と、巻取紙(P)の先端部表面に切断端に沿って両面粘
    着テープ(64)を貼着して紙継ぎ用粘着層を形成する
    粘着層形成装置(42)と、巻取紙(P)の先端部表面
    に巻取紙(P)の紙継ぎ部分を検出する為のセンサーテ
    ープ(77)を貼着するセンサーテープ貼着装置(4
    3)とを備えており、巻取紙(P)の先端部表面にタブ
    貼着装置(41)によりタブ(55b)を連続的に貼着
    しつつ粘着層形成装置(42)及びセンサーテープ貼着
    装置(43)により両面粘着テープ(64)及びセンサ
    ーテープ(77)を貼着するように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の巻取紙処理装置。
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