JPH08151146A - 巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置 - Google Patents

巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置

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JPH08151146A
JPH08151146A JP29352794A JP29352794A JPH08151146A JP H08151146 A JPH08151146 A JP H08151146A JP 29352794 A JP29352794 A JP 29352794A JP 29352794 A JP29352794 A JP 29352794A JP H08151146 A JPH08151146 A JP H08151146A
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JP29352794A
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Takemi Watanabe
武美 渡邊
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Kaneda Kikai Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワンプの除去処理と巻取紙の紙継ぎ用前処理
を高能率で行えると共に、装置自身の大幅なコンパクト
化及びコスト低減等を図れるようにする。 【構成】 輪転機の給紙部に配設された走行自在な走行
フレーム3と、走行フレーム3の上部に配設され、巻取
紙支持装置2に支持された巻取紙PのワンプP′及び表
層部分を幅方向に切断して巻取紙Pの先端部をめくり出
す切断剥離装置4と、切断剥離装置4の下方位置で且つ
走行フレーム3に配設され、めくり出された巻取紙Pの
先端部を所定の形状に切断加工すると共に、該先端部に
両面粘着テープ76及びタブTを貼着して紙継ぎ用の前
処理を施す紙継ぎ用前処理装置5と、紙継ぎ用前処理装
置5の下方位置で且つ走行フレーム3に配設され、切断
剥離されたワンプP′及び表層部分を丸く巻き取った
後、偏平状に押し潰して排出する損紙処理装置6とから
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雑誌や書籍、新聞等の
印刷用輪転機の給紙部に配設され、輪転機の巻取紙支持
装置に回転自在に支持されたワンプ付の商業印刷用巻取
紙や新聞印刷用巻取紙からワンプを除去して巻取紙の先
端部に紙継ぎ用の前処理を施すようにした巻取紙の自動
紙継ぎ用処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、印刷工場へ搬入されて来る商業
印刷用巻取紙や新聞印刷用巻取紙は、通常その外周面が
ワンプ(低級紙)で覆われて保護されて居り、印刷用輪
転機の給紙部に於いて巻取紙の自動紙継ぎを行えるよう
に、印刷工場内でワンプの除去処理と巻取紙の紙継ぎ用
前処理とが行われている。
【0003】近年、巻取紙のワンプ除去処理と紙継ぎ用
前処理は、人件費の削減や作業能率の向上等を図る為に
自動化されて居り、特開昭63−277161号公報に
開示されたワンプ切断剥離処理装置や特開昭63−29
5354号公報に開示された自動紙継ぎ用前処理装置に
よって行われている。
【0004】即ち、ワンプ切断剥離処理装置は、図39
に示す如く、外周面がワンプP′で覆われた巻取紙Pを
回転自在且つ昇降自在に支持する支持装置130と、ワ
ンプP′の端部を掴んでめくり上げると共にめくり上げ
た部分に裂け目を形成する掴み装置131及びワンプ
P′を裂け目部分から幅方向に亘って切断する切断装置
132並びにワンプP′の切断された部分をテーブル1
33上へ押え付ける押え装置134を備えた切断剥離装
置135と、複数のベルト搬送装置136及びガイド1
37を備えたワンプ処理装置138とから構成されて居
り、切断剥離装置135によりワンプP′を自動的に切
断剥離し、剥離したワンプP′をワンプ処理装置138
により丸く巻き取った後、偏平状に押し潰して外部へ排
出するようにしたものである。
【0005】又、自動紙継ぎ用前処理装置は、図40及
び図41に示す如く、巻取紙Pを回転自在且つ昇降自在
に支持する支持装置139と、巻取紙Pの先端部を支持
載置するテーブル140と、テーブル140に載置され
た巻取紙Pの先端部を所定の形状に切断加工すると共に
該先端部表面に両面粘着テープを貼着して紙継ぎ用の粘
着層tを形成する主処理器141と、巻取紙Pの先端へ
タブTを貼着するタブ貼着装置142等から構成されて
居り、テーブル140上への巻取紙P先端部の繰り出
し、巻取紙P先端部の切断加工、巻取紙P先端部への粘
着層tの形成、巻取紙P先端へのタブTの貼着等の各処
理を順次自動的に行えるようにしたものである。尚、図
42は紙継ぎ用の前処理が施された巻取紙Pの概略斜視
図である。
【0006】而して、前記各装置によりワンプP′の除
去と紙継ぎ用の前処理が施された巻取紙Pは、図43に
示す如く、輪転機Rの給紙部に配設した巻取紙支持装置
143に装着され、回転駆動装置144により輪転機R
へ一定速度で繰り出されている使用中の巻取紙Paと同
じ周速度で回転せしめられる。そして、使用中の巻取紙
Paの残量が少なくなると、使用中の巻取紙Paの終端
部が押圧装置145により新しい巻取紙Pの始端部に押
し付けられる。これにより、使用中の巻取紙Paの終端
部と新しい巻取紙Pの始端部とが紙継ぎ用の粘着層tに
より貼着接続されると共に、タブTが切断される。その
結果、新しい巻取紙Pの始端部は、巻取紙Pの外表面か
ら外れ、輪転機Rへ連続的に供給されて行く。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ワンプ
切断剥離処理装置及び自動紙継ぎ用前処理装置は、何れ
も輪転機への巻取紙Pの搬送経路に別々に配設されてい
る為、ワンプP′の除去処理と紙継ぎ用前処理を別々の
場所で別々に行わなければならず、作業能率の向上を図
り難いと云う問題があった。何故なら、ワンプ切断剥離
処理装置によりワンプP′の除去処理を済ませた巻取紙
Pを一旦トロッコ146に積載し、該巻取紙Pを自動紙
継ぎ用前処理装置の所まで搬送し、これを自動紙継ぎ用
前処理装置の支持装置139に支持させて紙継ぎ用の前
処理を施すようにしているからである。
【0008】又、ワンプ切断剥離処理装置と自動紙継ぎ
用前処理装置が別々に配設されていると、巻取紙Pを支
持する支持装置130,139を夫々別途に必要とし、
コストが高騰すると共に、装置自身の大型化や構造の複
雑化を招くと云う問題がある。特に、ワンプ切断剥離処
理装置は、切断剥離したワンプP′を水平方向へ搬送し
て処理し、又、自動紙継ぎ用前処理装置は、テーブル1
40を水平姿勢で配置し、このテーブル140上に巻取
紙Pの先端部を繰り出して紙継ぎ用の前処理を施すよう
にしている為、何れも装置自体がより一層大型化し、極
めて広い設置スペースを必要とすることになる。
【0009】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、その目的はワンプの除去処理と巻
取紙の紙継ぎ用前処理を高能率で行えると共に、装置自
身の大幅なコンパクト化及びコストの低減等を図れるよ
うにした巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置を提供するにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置は、輪転機
の給紙部に配設され、外周面がワンプで覆われた巻取紙
を回転自在に支持する輪転機の巻取紙支持装置に対して
前後走行自在な走行フレームと、走行フレームの上部に
配設され、巻取紙支持装置に支持された巻取紙のワンプ
及び表層部分を幅方向に切断して巻取紙の先端部をめく
り出す切断剥離装置と、切断剥離装置の下方位置で且つ
走行フレームに配設され、めくり出された巻取紙の先端
部を所定の形状に切断加工すると共に、該先端部に両面
粘着テープ及びタブを貼着して紙継ぎ用の前処理を施す
紙継ぎ用前処理装置と、紙継ぎ用前処理装置の下方位置
で且つ走行フレームに配設され、切断剥離されたワンプ
及び表層部分を丸く巻き取った後、偏平状に押し潰して
排出する損紙処理装置とから構成したものである。
【0011】
【作用】輪転機の給紙部に搬送されて来た巻取紙(新聞
印刷用若しくは商業印刷用の巻取紙)は、輪転機の巻取
紙支持装置に回転自在に支持される。巻取紙が巻取紙支
持装置に支持されると、切断機構によりワンプと巻取紙
の表層部分が幅方向に亘って切断され、これらはめくり
機構及び巻取紙回転駆動機構によりテーブル前面へめく
り出されて損紙処理装置に送られ、ここで丸く巻き取ら
れた後、偏平状に押し潰されて排出される。ワンプや表
層部分が除去されて巻取紙の奇麗な部分がテーブル前面
へ繰り出されると、この繰り出し部分がカッター機構に
より切断されて所定形状の先端部が形成されると共に、
テープ貼着機構により先端部表面に両面粘着テープが貼
着されて紙継ぎ用の粘着層が形成される。巻取紙の先端
部に紙継ぎ用の粘着層が形成されると、タブ貼着機構に
より巻取紙の先端にタブが突出状態で貼着される。その
後先端部が巻き戻されてタブの端部が巻取紙の外表面に
貼着される。
【0012】本発明の自動紙継ぎ用処理装置は、同一の
場所で巻取紙のワンプ除去処理と紙継ぎ用前処理とを連
続して行える為、作業能率の大幅な向上を図れる。又、
切断剥離装置、紙継ぎ用前処理装置及び損紙処理装置を
縦方向に配設している為、装置自身の大幅なコンパクト
化を図れる。然も、輪転機の給紙部で処理を施すように
している為、巻取紙を回転自在に支持する支持装置も不
要になり、装置のよりコンパクト化及びコスト低減を図
れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1及び図2は本発明の巻取紙Pの自動紙
継ぎ用処理装置1の一部を省略した概略側面図及び概略
正面図であって、当該自動紙継ぎ用処理装置1は、雑誌
や書籍等の印刷用輪転機(オフセット輪転機等)の給紙
部に配設されて居り、外周面がワンプP′で覆われた商
業印刷用巻取紙PのワンプP′を剥離して巻取紙P先端
部に紙継ぎ用の前処理を施すものである。
【0014】即ち、自動紙継ぎ用処理装置1は、輪転機
の巻取紙支持装置2の近くに走行自在に配設された走行
フレーム3と、走行フレーム3の上部に配設され、ワン
プP′及び巻取紙Pの表層部分を切断剥離する切断剥離
装置4と、切断剥離装置4の下方位置で且つ走行フレー
ム3に配設され、巻取紙Pの先端部に紙継ぎ用の前処理
を施す紙継ぎ用前処理装置5と、紙継ぎ用前処理装置5
の下方位置で且つ走行フレーム3に配設され、ワンプ
P′及び巻取紙Pの表層部分(損紙)を処理する損紙処
理装置6とから構成されて居り、各装置は何れもコンピ
ューター等の制御装置7からの予め設定された信号に従
って自動制御されている。
【0015】尚、巻取紙支持装置2は、従来公知のもと
同様構造に構成されて居り、モータ等の駆動装置(図示
省略)により回転駆動されるリール軸8と、リール軸8
に対向状態で配設され、リール軸8に沿って移動調整自
在な一対のアーム9と、各アーム9の両端部に回転自在
且つ進退移動自在に設けられ、巻取紙Pの筒状の芯材に
挿入自在な支持軸10と、一方のアーム9の支持軸10
に設けれ、支持軸10を回転させるドラム11等から構
成されている。而して、巻取紙支持装置2は、巻取紙搬
送車12により輪転機の給紙部に搬送されて来た巻取紙
Pの筒状芯材内へ支持軸10を挿入し、アーム9を回動
させて巻取紙Pを搬送車12から持ち上げることによっ
て、巻取紙Pを回転自在に支持することができ、又、巻
取紙Pを支持した状態でアーム9を回転させることによ
って、巻取紙Pを給紙位置(図1の実線位置)と処理位
置(図1の一点鎖線位置)へ夫々移動させることができ
る。
【0016】前記走行フレーム3は、各種形鋼や鋼板等
により形成された縦長のフレーム枠13と、フレーム枠
13に設けた車輪と、車輪を回転駆動するブレーキ付モ
ータ15及び伝動機構16等から構成されて居り、床面
に敷設したレール(図示省略)上を自走できるように構
成されている。このレールは、巻取紙支持装置2のリー
ル軸8と直交する方向へ敷設されている。又、走行フレ
ーム3は、フレーム枠13に配設した操作盤7aを操作
することによって、巻取紙支持装置2から一定距離だけ
離れた待機位置(図3の実線位置)と、巻取紙支持装置
2の近傍に位置する作業位置(図3の一点鎖線位置)と
を取り得るように走行制御されている。更に、走行フレ
ーム3には、前バンパー17、後バンパー18及び障害
物検出用センサー19(光電管等)が夫々取り付けられ
て居り、該走行フレーム3は、前進時に前バンパー17
若しくは障害物検出用センサー19が作動すると、自動
的に停止し、その後待機位置へ後退し、又、後進時に後
バンパー18若しくは障害物検出用センサー19が作動
すると、自動的に停止するように走行制御されている。
【0017】前記切断剥離装置4は、走行フレーム3の
上部に配設されて居り、巻取紙回転駆動機構20、切断
機構21及びめくり機構22等から構成されている。
【0018】即ち、巻取紙回転駆動機構20は、巻取紙
支持装置2に支持されて処理位置にある巻取紙Pを正逆
回転させるものであり、フレーム枠13に上下方向へ揺
動自在に支持された支持アーム23と、フレーム枠13
に設けられ、支持アーム23を揺動操作する流体圧シリ
ンダ24と、支持アーム23の先端部に回転自在に支持
され、巻取紙支持装置2のドラム11外周面に当接自在
な駆動ドラム25と、支持アーム23の先端部に設けら
れ、駆動ドラム25を正逆回転させるギヤードモータ2
6及びベルト伝動機構27等から構成されている。又、
支持アーム23は、駆動ドラム25が巻取紙支持装置2
のドラム11外周面に当接する駆動位置(図3の一点鎖
線位置)と、駆動ドラム25がドラム11から離間する
上昇位置(図3の実線位置)とを取り得るように流体圧
シリンダ24により駆動制御されて居り、走行フレーム
3が作業位置に来たときに駆動位置を取り得るようにな
っている。尚、駆動ドラム25は、その幅が長めに形成
されて居り、巻取紙支持装置2のアーム9が巻取紙Pの
幅に応じて移動した場合にこれに対応できるようになっ
ている。
【0019】而して、前記巻取紙回転駆動機構20に於
いて、支持アーム23を上昇位置から駆動位置へ下降さ
せて駆動ドラム25を巻取紙支持装置2のドラム11外
周面に当接させ、この状態で駆動ドラム25をギヤード
モータ26及びベルト伝動機構27により正逆回転させ
ると、巻取紙支持装置2のドラム11及び支持軸10が
正逆回転し、給紙位置にある巻取紙Pが正逆回転するこ
とになる。
【0020】切断機構21は、巻取紙支持装置2に支持
されて処理位置にある巻取紙PのワンプP′の端部をめ
くって切断すると共に、ワンプP′及び巻取紙Pの表層
部分を幅方向に亘って切断するものである。即ち、切断
機構21は、図4乃至図6に示す如く、フレーム枠13
にレール28を介して前後方向(図4及び図5の左右方
向)へ移動自在に支持され、流体圧シリンダ29により
前後動する基枠30と、基枠30にレール31を介して
巻取紙Pの幅方向(図4の上下方向)へ走行自在に支持
された走行台32と、基枠30に巻取紙Pと平行で且つ
回転自在に支持され、走行台32に螺挿されたネジ軸3
3と、ネジ軸33を正逆回転駆動して走行台32を巻取
紙Pの幅方向に沿って走行させるブレーキ付モータ34
及びベルト伝動機構35と、走行台32上にレール36
を介して前後方向へ移動自在に支持され、流体圧シリン
ダ37により前後動する支持板38と、支持板38上に
レール39を介して前後方向へ移動自在に支持されたカ
ッター支持板40と、支持板38とカッター支持板40
との間に介設され、カッター支持板40を前後動可能に
附勢保持する板バネ41と、支持板38に設けられ、ロ
ッド42aの先端がカッター支持板40に係脱自在に係
止されてカッター支持板40を所定位置(板バネ41が
弾性変形しない位置)にロックするロックシリンダ42
と、カッター支持板40の先端部に設けられ、ワンプ
P′端部をめくり上げる板バネ43と、カッター支持板
40の先端部に設けられ、めくり上げられたワンプP′
端部を切断する端部用カッター44と、カッター支持板
40の先端部に設けられ、巻取紙Pの表層部分(表層紙
から2〜3枚目の部分)に挿入されてワンプP′及び巻
取紙Pの表層部分を幅方向に亘って切断する切断用カッ
ター45と、走行台32上に前後方向へ移動調整自在且
つ支持板38の端面に当接可能に設けられ、支持板38
が当接したときに切断用カッター45の先端が巻取紙P
の端面の所定位置(表層紙から2〜3枚目の部分)に対
向するように支持板38を位置決めするストッパー46
等から構成されている。又、切断機構21は、基枠30
が流体圧シリンダ29により前後動することによって、
全体的に前後進するようになって居り、前進時に基枠3
0の先端に設けた当り板47が巻取紙PのワンプP′外
周面に当接すると、一定距離だけ後退してその位置で停
止するようになっている。尚、図4に於いて、48はカ
ッター支持板40の先端部に設けられ、巻取紙Pの端面
を検出する端面検出用センサー、49はカッター支持板
40の先端部に設けられ、巻取紙Pの端面の位置を検出
する端面位置検出用シリンダである。
【0021】而して、前記切断機構21は、次のように
駆動制御されてワンプP′及び巻取紙Pの表層部分を幅
方向に亘って切断するようになっている。即ち、切断機
構21は、走行フレーム3が作業位置に至ると、流体圧
シリンダ29により前進し、当り板47が処理位置にあ
る巻取紙PのワンプP′外周面に当接すると、一定距離
だけ後退してその位置で停止する。このとき、走行台3
2等は、巻取紙Pの端面よりも外方に位置している。そ
の後、支持板38が図7に実線で示すように流体圧シリ
ンダ37により前進し、巻取紙Pの端面が端面検出用セ
ンサー48により検出されると、支持板38の前進が停
止され、その位置で端面検出用シリンダ49により巻取
紙Pの端面の位置が検出される。巻取紙Pの端面の位置
が検出されると、走行台32が図7に一点鎖線で示すよ
うに巻取紙Pの幅方向へ若干量移動し、板バネ43の先
端及び端部用カッター44の先端を巻取紙Pの端面に近
接させる。この状態で支持板38が図8及び図9に示す
ように流体圧シリンダ37によりストッパー46に当接
する位置まで後退する。このとき、板バネ43及び端部
用カッター44の先端が巻取紙Pの端面に近接している
為、ワンプP′の折れ曲がった端部は板バネ43に係止
されて外方へ引き起こされ、この引き起こされた部分が
端部用カッター44で切断される。支持板38が位置決
め用のストッパー46に当接すると、図10に示すよう
にロックシリンダ42によるカッター支持板40のロッ
ク状態が解除され、この状態で走行台32が巻取紙Pの
幅方向に沿って巻取紙Pの一端面側から他端面側へ走行
する。このとき、切断用カッター45の先端が巻取紙P
の表層紙から2〜3枚目部分に対向している為、切断用
カッター45の走行に伴ってワンプP′及び巻取紙Pの
表層部分の数枚が幅方向に亘って切断されることにな
る。又、カッター支持板40は、ロック状態が解除され
て板バネ41により前後動可能に保持されている為、巻
取紙Pの表層部分に凹凸が生じている場合でも、切断用
カッター45は表層部分に良好に追従しつつ移動するこ
とになる。その結果、巻取紙Pの表層部分を同じ枚数だ
け確実に切断することができる。このようにして、切断
機構21によりワンプP′及び巻取紙Pの表層部分が幅
方向に亘って切断される。
【0022】めくり機構22は、切断機構21により幅
方向に切断されたワンプP′及び巻取紙Pの表層部分を
めくり上げるものであり、図1及び図2に示す如く、フ
レーム枠13に流体圧シリンダ50を介して取り付けら
れ、切断個所よりも上方部分のワンプP′外周面に当接
自在な押えローラ51と、当り板47及び後述するテー
ブル56の背面側に設けられ、ワンプP′及び巻取紙P
の切断部分がテーブル56前面に繰り出されるようにワ
ンプP′及び巻取紙Pの切断部分へ向って空気を吹き付
ける空気噴出ノズル52等から構成されている。
【0023】而して、前記めくり機構22に於いて、切
断機構21によりワンプP′及び巻取紙Pの表層部分が
幅方向に亘って切断されると、押えローラ51が切断個
所よりも上方部分のワンプP′外周面に当接すると共
に、空気噴出ノズル52から前記切断個所に向けて空気
が噴出されるようになっている。その結果、巻取紙Pの
切断個所が上方へめくり上げられることになる。尚、空
気の噴出時には、押えローラ51でワンプP′を押えて
いる為、ワンプP′及び巻取紙Pの表層部分が必要以上
に大きくめくり上げられることもない。又、切断部分が
めくり上げられたら、この状態で巻取紙Pが巻取紙回転
駆動機構20により繰り出し方向へ回転される。その結
果、めくり上げられたワンプP′及び巻取紙Pの表層部
分の切断端がテーブル56前面へ繰り出されて行くこと
になる。このとき、押えローラ51によりワンプP′及
び巻取紙Pの表層部分が必要以上に大きくめくり上げら
れるのが防止されている為、ワンプP′及び巻取紙Pの
表層部分はテーブル56前面へ確実に送り出されて行く
ことになる。
【0024】尚、図1及び図2に於いて、53はフレー
ム枠13に流体圧シリンダ54(ロッドレス形シリン
ダ)を介して前後動可能に設けられ、巻取紙Pの先端部
が巻き取られる際に先端部を扱きながら巻き取って行く
扱きブラシ、55はワンプP′と巻取紙Pとの判別を行
う色識別センサーである。
【0025】前記紙継ぎ用前処理装置5は、切断剥離装
置4の下方位置で且つフレームの中間部に配設されて居
り、テーブル56、カッター機構57、テープ貼着機構
58及びタブ貼着機構59等から構成されている。
【0026】即ち、テーブル56は、図1及び図2に示
す如く、フレーム枠13に鉛直姿勢で且つ巻取紙Pに対
して平行に取り付けられて居り、巻取紙支持装置2に支
持されて処理位置にある巻取紙Pから繰り出される先端
部を支持するものである。又、テーブル56には、テー
ブル56前面に繰り出された巻取紙Pの先端部を真空吸
着によりテーブル56前面へ吸引固定する吸引機構60
が設けられている。この吸引機構60は、テーブル56
に形成した多数の小孔(図示省略)から成る複数の吸引
ゾーン60aと、テーブル56の背面に形成され、各吸
引ゾーン60aの各小孔に連通する複数のチャンバー6
0bと、各チャンバー60bにホース及び電磁バルブ
(図示省略)を介して接続された真空ポンプ60c等か
ら成り、巻取紙Pの横幅に応じて適宜の吸引ゾーン60
aのみを使用できるように構成されている。更に、テー
ブル56には、巻取紙Pの幅検知用孔56aと巻取紙P
の傷検知用スリット56bが夫々形成されて居り、テー
ブル56の背面側に幅検知用孔56aに対向するように
配置した幅検知用光電管61により巻取紙Pの幅を、
又、テーブル56の背面及び前面側に傷検知用スリット
56bに対向するように配置した探傷用センサー62
(光源及び探傷用カメラ等から成る)により巻取紙Pの
汚損や損傷を夫々検出できるようになっている。尚、テ
ーブル56の前面の一部分には、後述するタブ貼着機構
59により巻取紙の先端に貼着されるタブTがテーブル
56前面に貼り着かないように非接着性の部材(例えば
四弗化エチレン樹脂)によってコーティングが施されて
いる。
【0027】カッター機構57は、テーブル56前面に
対向状態で配設されて居り、テーブル56の前面に繰り
出された巻取紙Pの繰り出し部分を切断して略台形状の
先端部を形成するものである。即ち、カッター機構57
は、図2、図11乃至図13に示す如く、フレーム枠1
3にレール63を介して巻取紙Pの幅方向(図2及び図
11の左右方向)へ走行自在に支持され、モータ64及
びチェーン伝動機構(図示省略)により往復動する走行
台65と、走行台65に前後方向(図11の上下方向)
に沿って固定され、シリンダチューブに沿って往復移動
する可動部(図示省略)を備えたロッドレス形シリンダ
66と、ロッドレス形シリンダ66の可動部に固定さ
れ、巻取紙Pの繰り出し部分を幅方向に切断する横切り
用カッター67と、走行台65に巻取紙Pの幅方向へ揺
動自在に支持され、走行台65に設けた流体圧シリンダ
68により揺動する揺動アーム69と、揺動アーム69
に上下方向(図13の左右方向)に沿って固定され、シ
リンダチューブに沿って往復移動する可動部(図示省
略)を備えたロッドレス形シリンダ70と、ロッドレス
形シリンダ70の可動部に前後方向に沿って固定され、
シリンダチューブに沿って往復移動する可動部(図示省
略)を備えたロッドレス形シリンダ71と、ロッドレス
形シリンダ71の可動部に固定され、巻取紙Pの両側端
部(耳部)を斜めに切断する斜め切り用カッター72と
から構成されている。尚、チェーン伝動機構は、図示し
ていないが、フレーム枠13の左右位置に配置された駆
動スプロケット及び従動スプロケットと、両スプロケッ
トに巻き回され、一部分が走行台65に連結されたチェ
ーンとから成り、駆動スプロケットをモータ64により
正回転若しくは逆回転させると、チェーンが巻取紙Pの
幅方向へ周回して走行台65を巻取紙Pの幅方向へ走行
させるようになっている。
【0028】而して、前記カッター機構57に於いて、
図11に示すようにロッドレス形シリンダ66により横
切り用カッター67を前進させてテーブル56前面に繰
り出された巻取紙Pの繰り出し部分に当接させ、この状
態で走行台65をモータ64及びチェーン伝動機構によ
り巻取紙Pの幅方向へ走行させることにより、巻取紙P
の繰り出し部分を幅方向に切断することができる。一
方、斜め切り用カッター72が巻取紙Pの一方の耳部
(側端部)に対向するように走行台65を移動させ、こ
の位置で揺動アーム69を図14(A)に示すように傾
斜姿勢にすると共に、ロッドレス形シリンダ71により
斜め切り用カッター72を前進させてテーブル56前面
に当接させ、この状態でロッドレス形シリンダ70によ
りロッドレス形シリンダ71及び斜め切り用カッター7
2を斜め上下方向へ移動させることにより、巻取紙Pの
一方の耳部を斜めに切断することができる。又、斜め切
り用カッター72が巻取紙Pの他方の耳部に対向するよ
うに走行台65を移動させ、この位置で揺動アーム69
を図14(B)に示すように前記と反対方向へ傾斜させ
ると共に、ロッドレス形シリンダ71により斜め切り用
カッター72を前進させてテーブル56前面に当接さ
せ、この状態でロッドレス形シリンダ70によりロッド
レス形シリンダ71及び斜め切り用カッター72を斜め
上下方向へ移動させることにより、巻取紙Pの他方の耳
部を斜めに切断することができる。このようにして、横
切り用カッター67により巻取紙Pの繰り出し部分を幅
方向に切断すると共に、斜め切り用カッター72により
巻取紙Pの両耳部を斜めに切断することにより、巻取紙
Pの繰り出し部分を略台形状に切断加工することができ
る。
【0029】テープ貼着機構58は、巻取紙Pの略台形
状の先端部表面に幅方向に沿って両面粘着テープを貼着
して紙継ぎ用の粘着層を形成するものである。即ち、テ
ープ貼着機構58は、図11乃至図13に示す如く、走
行台65に前後方向(図11の上下方向)へ移動自在に
支持され、走行台65に設けた流体圧シリンダ73によ
り前後動するベース74と、ベース74に回転自在に支
持されたテープ保持リール75と、テープ保持リール7
5に着脱自在に支持され、粘着層76aの表面側に保護
紙76bを重ね貼りしたリール状の両面粘着テープ76
と、ベース74に回転自在に支持され、両面粘着テープ
76を巻取紙Pの先端部に押圧貼着する押圧ローラ77
と、ベース74に揺動自在に支持され、押圧ローラ77
の外周面に繰り出された両面粘着テープ76を押圧ロー
ラ77上で保持する針78aを備えた保持アーム体78
と、ベース74に設けられ、保持アーム体78を揺動操
作する流体圧シリンダ79と、ベース74に回転自在に
支持され、押圧ローラ77上で剥離された保護紙76b
を巻き取る保護紙巻取りリール80と、保護紙巻取りリ
ール80を保護紙76bを巻き取る方向へ回転駆動する
モータ81及びロープ伝動機構82と、ベース74に移
動自在に支持され、押圧ローラ77から繰り出された両
面粘着テープ76を切断するテープ用カッター83と、
ベース74に設けられ、テープ用カッター83を移動さ
せる流体圧シリンダ84と、ベース74に揺動自在に支
持され、巻取紙Pの先端部をテーブル56前面側へ押え
付ける押え板85と、ベース74に設けられ、押え板8
5を揺動操作する流体圧シリンダ86等から構成されて
いる。又、両面粘着テープ76は、テープ保持リール7
5から繰り出され、粘着層76aが外側を向くようにし
て押圧ローラ77の外周面へ巻き付けられて居り、針7
8aにより押圧ローラ77上で保持されていると共に、
押圧ローラ77の外周面位置で保護紙76bが粘着層7
6aから剥離されて保護紙76bのみが保護紙巻取りリ
ール80へ巻き付けられた状態となっている。
【0030】尚、図11に於いて、87は両面粘着テー
プ76のガイドローラ、88は保護紙76bのガイドロ
ーラ、89はテープ保持リール75の空回りを防止する
ブレーキ板、90はベース74に設けられ、ブレーキ板
89をテープ保持リール75に当接させる流体圧シリン
ダ、91はテーブル56前面に繰り出された巻取紙Pの
側端を検出する側端検出用センサーである。
【0031】而して、前記テープ貼着機構58は、次の
ように駆動制御されて巻取紙Pの先端部表面に粘着層を
形成するようになっている。即ち、テーブル56前面に
繰り出された巻取紙Pの繰り出し部分が略台形状に切断
加工されると、押圧ローラ77が巻取紙Pの先端部に対
向するように走行台65がモータ64及びチェーン伝動
機構によりテーブル56前方へ移動する。走行台65が
テーブル56前方へ移動すると、ベース74が流体圧シ
リンダ73により前進して押圧ローラ77を巻取紙Pの
先端部へ押し付ける。これにより、粘着層76aが先端
部上面に貼着される(図15及び図16参照)。その
後、針78aによる両面粘着テープ76の保持状態が解
除され、この状態で走行台65がモータ64及びチェー
ン伝動機構により巻取紙Pの幅方向へ走行する。その結
果、両面粘着テープ76は、押圧ローラ77上で保護紙
76bが剥離されながら繰り出されて行く。これによ
り、巻取紙Pの先端部表面には粘着層76aのみが押圧
ローラ77により巻取紙Pの幅方向へ貼着されて行くこ
とになる(図17参照)。又、剥離された保護紙76b
は、保護紙巻取りリール80に順次巻き取られて行く。
巻取紙Pの先端部に所定長さの粘着層76aが貼着され
ると、走行台65の移動が停止され、この位置でベース
74が若干量後退して押圧ローラ77を後退させると共
に、針78aにより両面粘着テープ76を押圧ローラ7
7上で保持し、この状態でテープ用カッター83により
粘着層76aが切断される(図18参照)。尚、ベース
74を後退させるときには押え板85で巻取紙Pの先端
部の浮き上がりを防止する。その結果、テープ用カッタ
ー83が巻取紙Pの先端部を傷つけることもない。この
ようにして、テープ貼着機構58により巻取紙Pの先端
部表面に幅方向に沿う所定長さの粘着層76aが形成さ
れる。
【0032】タブ貼着機構59は、略台形状に切断加工
された巻取紙Pの先端部にタブTを所定間隔毎に貼着す
るようにしたものである。即ち、タブ貼着機構59は、
図19乃至図21に示す如く、フレーム枠13にレール
63を介して巻取紙Pの幅方向(図20の左右方向)へ
走行自在に支持され、モータ92及びチェーン伝動機構
(図示省略)により往復動するタブ用走行台93と、タ
ブ用走行台93に上下方向(図19の左右方向)に沿っ
て固定され、シリンダチューブに沿って往復移動する可
動部(図示省略)を備えたロッドレス形シリンダ94
と、ロッドレス形シリンダ94の可動部に固定され、昇
降動する昇降板95と、昇降板95に前後方向(図19
の上下方向)へ移動自在に支持され、昇降板95に設け
た流体圧シリンダ96により前後動する支持板97と、
支持板97に回転自在に支持されたタブ用テープリール
98と、タブ用テープリール98に着脱自在に支持さ
れ、片面に粘着層を有するリール状のタブ用テープ99
と、支持板97に回転自在に支持され、外周面に繰り出
されたタブ用テープ99を巻取紙Pの先端に押圧貼着す
るタブ用押圧ローラ100と、支持板97に揺動自在に
支持され、タブ用押圧ローラ100の外周面に繰り出さ
れたタブ用テープ99をタブ用押圧ローラ100上で保
持するテープ押え板101aを備えたテープ保持体10
1と、支持板97に設けられ、テープ保持体101を揺
動操作する流体圧シリンダ102と、支持板97に移動
自在に支持され、タブ用押圧ローラ100から繰り出さ
れたタブ用テープ99を所定の長さに切断してタブTを
形成するテープ用カッター103と、支持板97に設け
られ、テープ用カッター103を移動させる流体圧シリ
ンダ104と、タブ用走行台93に前後方向に沿って固
定され、シリンダチューブに沿って往復移動する可動部
(図示省略)を備えたロッドレス形シリンダ105と、
ロッドレス形シリンダ105の可動部に固定され、巻取
紙Pの先端表面に貼着されたタブTに切断用の切目Ta
を形成する切目形成用カッター106と、支持板97に
揺動自在に支持され、巻取紙Pの先端部をテーブル56
前面側へ押え付ける紙押え板107と、支持板97に設
けられ、紙押え板107を揺動操作する流体圧シリンダ
108等から構成されている。又、タブ用テープ99
は、タブ用テープリール98から所定量引き出され、ガ
イドローラ109を経て粘着層がテーブル56側を向く
姿勢でタブ用押圧ローラ100の外周面へ巻き付けられ
て居り、テープ押え板101aによりタブ用押圧ローラ
100上で保持されている。更に、チェーン伝動機構
は、図示していないが、走行台65用のチェーン伝動機
構と同様構造に構成されて居り、フレーム枠13の左右
位置に配置された駆動スプロケット及び従動スプロケッ
トと、両スプロケットに巻き回され、一部分がタブ用走
行台93に連結されたチェーンとから成り、駆動スプロ
ケットをモータ92により正回転若しくは逆回転させる
と、チェーンが巻取紙Pの幅方向へ周回してタブ用走行
台93を巻取紙Pの幅方向へ走行させるようになってい
る。
【0033】尚、図19に於いて、124はテーブル5
6前面に繰り出された巻取紙Pの側端を検出する側端検
出用センサー、126は支持板97に設けられ、ブレー
キ板125をタブ用テープリール99に当接させる流体
圧シリンダである。
【0034】而して、前記タブ貼着機構59は、次のよ
うに駆動制御されて巻取紙Pの先端部にタブTを貼着す
るようになっている。即ち、巻取紙Pの略台形状の先端
部に粘着層76aが形成されると、タブ用押圧ローラ1
00が巻取紙Pの先端部に対向するようにタブ用走行台
93がモータ92及びチェーン伝動機構によりテーブル
56前方へ移動する(図22参照)。タブ用走行台93
がテーブル56前方へ移動すると、支持板97が流体圧
シリンダ96により前進してタブ用押圧ローラ100を
巻取紙Pの先端部へ押し付ける(図23参照)。これに
より、タブ用テープ99の先端部が巻取紙Pの先端上面
に貼着される。その後、テープ押え板101aによるタ
ブ用テープ99の保持状態が解除され、この状態で昇降
板95がロッドレス形シリンダ94により下降する。そ
の結果、タブ用テープ99は、タブ用テープリール98
から順次繰り出され、タブ用押圧ローラ100によって
巻取紙Pの先端へ貼着されて行くことになる(図24参
照)。巻取紙Pの先端部に所定長さのタブ用テープ99
が貼着されると、昇降板95の下降が停止され、この位
置で支持板97が若干量後退してタブ用押圧ローラ10
0を後退させると共に、テープ押え板101aによりタ
ブ用テープ99をタブ用押圧ローラ100上で保持し、
この状態でテープ用カッター103によりタブ用テープ
99が切断される(図24参照)。これにより、タブ用
テープ99から一定長さのタブTが形成されると共に、
該タブTが巻取紙Pの先端部へ貼着された格好になる。
尚、タブ用テープ99の切断時には紙押え板107によ
り巻取紙Pの先端部の浮き上がりが防止されて居り、タ
ブ用テープ99を良好且つ円滑に切断できるようになっ
ている。巻取紙Pの先端部にタブTが貼着されると、切
目形成用カッター106が前進してテーブル56前面に
当接し、この状態でタブ用走行台93が一定距離だけ巻
取紙Pの幅方向へ移動し、タブTの一側端にタブTの幅
方向に沿う切断用切目Taを形成する(図25参照)。
その後切目形成用カッター106が後退すると共にタブ
用走行台93が一定距離だけ巻取紙Pの幅方向へ移動
し、再び切目形成用カッター106が前進してタブTの
他側端に当接し、この状態でタブ用走行台93が一定距
離だけ巻取紙Pの幅方向へ移動し、タブTの他側端にタ
ブTの幅方向に沿う切断用切目Taを形成する。以下同
様の操作を繰り返すことによって、図26に示すように
巻取紙Pの先端部表面に切目Taを形成したタブTを所
定間隔毎に貼着することができる。
【0035】前記損紙処理装置6は、紙継ぎ用前処理装
置5の下方位置で且つフレーム枠13の下部に配設され
て居り、切断剥離されたワンプP′及び巻取紙Pの表層
部分を丸く巻き取った後、偏平状に押し潰してワンプ運
搬車110に排出するものである。即ち、損紙処理装置
6は、図1に示す如く、テーブル56の下部に配設さ
れ、切断剥離されたワンプP′及び巻取紙Pの表層部分
を下方へ送り出す送り出しローラ111と、送り出しロ
ーラ111の下方位置に揺動自在に配設され、複数のベ
ルト及びプーリから成る第1搬送ベルト112と、第1
搬送ベルト112を揺動させる流体圧シリンダ113
と、第1搬送ベルト112に対向状で且つ傾斜姿勢で配
設され、複数のベルト及びプーリから成る第2搬送ベル
ト114と、第1及び第2搬送ベルト114の下方位置
に水平姿勢で配設され、複数のベルト及びプーリから成
る第3搬送ベルト115と、第1搬送ベルト112の下
端部近傍に配設され、第1搬送ベルト112から第3搬
送ベルト115へワンプP′等を導く第1ガイド体11
6と、第3搬送ベルト115と第2搬送ベルト114と
間に介設され、第3搬送ベルト115から第2搬送ベル
ト114へワンプP′等を導く第2ガイド体117と、
第1搬送ベルト112と第3搬送ベルト115の近傍位
置に配設され、ワンプP′等を完全に偏平状に押し潰し
てから水平方向へ排出する排出ローラ118と、送り出
しローラ111,各搬送ベルト112,114,115
を回転駆動する複数のモータ119及び伝動機構(図示
省略)と、排出ローラ118を回転駆動する複数のモー
タ120及び伝動機構(図示省略)と、排出ローラ11
8の近傍位置に配設され、排出ローラ118から排出さ
れたワンプP′等を受け取ってこれをワンプ運搬車11
0へ搬送する昇降機構121とから構成されている。
尚、第1搬送ベルト112は、流体圧シリンダ113に
よって、送り出しローラ111から下方へ送り出された
ワンプP′及び巻取紙Pの表層部分を一定方向へ回転さ
せつつ丸め得る傾斜姿勢を呈する巻取り位置(図1の実
線位置)と、丸く巻き取ったワンプP′及び巻取紙Pの
表層部分を偏平状に押し潰してこれを排出し得る略水平
姿勢を呈する圧縮排出位置(図1の一点鎖線位置)とを
夫々取り得るように揺動操作されている。又、第3搬送
ベルト115のベルトは、正逆回転できるように駆動制
御されて居り、ワンプP′等を第2搬送ベルト114側
若しくは排出ローラ118側へ夫々搬送できるようにな
っている。更に、昇降機構121は、フレーム枠13に
設けたガイドレール(図示省略)に傾倒自在且つ昇降自
在に配設され、排出ローラ118から送り出されたワン
プP′等を受け取る略L字形の受け取り板121aと、
受け取り板121aを昇降動させるシリンダ等の駆動機
構(図示省略)と、受け取り板121aを揺動操作する
シリンダ等の揺動機構(図示省略)とから成る。尚、図
1に於いて、122はワンプ運搬車確認用センサー、1
23はワンプ運搬車110に排出されたワンプP′等が
満杯になったのを確認するワンプ確認用センサーであ
る。
【0036】而して、前記損紙処理装置6に於いて、送
り出しローラ111から排出されたワンプP′等は、第
3搬送ベルト115及第2ガイド体117により第2搬
送ベルト114へ送り込まれた後、巻取り位置にある第
1搬送ベルト112へ送り込まれる。第1搬送ベルト1
12へ受け渡されたワンプP′等は、第1ガイド体11
6を介して第3搬送ベルト115へ引き渡され、再び第
3搬送ベルト115及第2ガイド体117により第1搬
送ベルト112へ搬送される。このようにして、ワンプ
P′等は、各搬送ベルト112,114,115及び各
ガイド体116,117によって丸く巻き取られて行く
(図27(A)参照)。ワンプP′等が丸く巻き取られ
ると、各搬送ベルト112,114,115が停止する
と共に、第1搬送ベルト112が流体圧シリンダ113
により圧縮排出位置へ揺動し、第1搬送ベルト112と
第3搬送ベルト115とで丸く巻き取られたワンプP′
等を偏平状に押し潰す(図27(B)参照)。ワンプ
P′等が偏平状に押し潰されると、第1搬送ベルト11
2は正転のまま第3搬送ベルト115が逆方向へ周回
し、偏平状のワンプP′等を排出ローラ118側へ送り
出す。排出ローラ118側へ送り出されたワンプP′等
は、排出ローラ118により完全に偏平状に押し潰され
て傾倒位置にある受け取り板121aに受け渡される
(図27(C)参照)。受け取り板121aは、ワンプ
P′等を受け取ると、傾倒位置から起立位置へ徐々に回
動しながら上昇し、ワンプ運搬車110よりも上方の位
置に上昇した時点でワンプ運搬車110側へ傾倒し、ワ
ンプP′等をワンプ運搬車110に排出する(図27
(C)一点鎖線参照)。
【0037】次に、前記自動紙継ぎ用処理装置1を用い
て商業印刷用巻取紙PのワンプP′の切断剥離と紙継ぎ
用前処理を行う場合について説明する。巻取紙搬送車1
2等によって輪転機の給紙部に搬送されて来たワンプ
P′付の巻取紙Pは、巻取紙支持装置2のアーム9間に
移送され、筒状の芯材内へ支持軸10を挿入することに
よって、巻取紙支持装置2へ回転自在に支持される。
尚、給紙部へ搬送されて来る巻取紙Pは、巻取紙Pの両
端面を覆う鏡板が除去されて居り、ワンプP′端部が巻
取紙Pの端面側へ折り曲げられた格好になっている。
又、自動紙継ぎ用処理装置1は、待機位置にある。
【0038】巻取紙Pが巻取紙支持装置2に支持される
と、アーム9が回転して巻取紙Pを処理位置(図1の一
点鎖線位置)へ移動させると共に、自動紙継ぎ用処理装
置1が待機位置(図1の実線位置)から前進して作業位
置(図1の一点鎖線位置)に至る。このとき、巻取紙回
転駆動機構20の支持アーム23は、上昇位置にある。
【0039】自動紙継ぎ用処理装置1が作業位置に至る
と、支持アーム23が上昇位置から駆動位置へ下降して
駆動ドラム25を巻取紙支持装置2のドラム11外周面
に当接させる。
【0040】その後、切断機構21全体が流体圧シリン
ダ29により前進し、端部用カッター44によりワンプ
P′の端部が切断されると共に、切断用カッター45に
よりワンプP′及び巻取紙Pの表層部分が幅方向に亘っ
て切断される(図28参照)。
【0041】切断機構21によりワンプP′及び巻取紙
Pの表層部分が幅方向に沿って完全に切断されると、押
えローラ51が切断個所よりも上方のワンプP′外周面
に当接すると共に、空気噴出ノズル52から前記切断個
所に向けて空気が噴出され、切断部分をめくり上げる
(図29参照)。
【0042】切断部分がめくり上げられたら、巻取紙回
転駆動機構20により巻取紙Pが繰り出し方向へ回転さ
れ、めくり上げられたワンプP′及び巻取紙Pの表層部
分の切断端がテーブル56前面へ繰り出されて行く(図
30参照)。このようにして、巻取紙支持装置2に支持
された巻取紙PのワンプP′と表層部分の切断剥離処理
が行われる。
【0043】ワンプP′がテーブル56前面へ繰り出さ
れて行き、色識別センサー55がワンプP′と巻取紙P
との境目部分を検出すると、巻取紙Pの繰り出しが一端
停止されると共に、吸引機構60より巻取紙Pの繰り出
し部分がテーブル56前面へ吸引固定される。
【0044】その後、走行台65が図2の実線位置から
巻取紙Pの幅方向へ移動し、カッター機構57の横切り
用カッター67がテーブル56前面の側端部に対向する
位置で横切り用カッター67が前進してテーブル56前
面に当接し、この状態で走行台65が巻取紙Pの幅方向
へ走行して横切り用カッター67によりワンプP′と巻
取紙Pとの境目部分を幅方向に亘って切断する(図31
参照)。これにより、ワンプP′が巻取紙P側から分離
される。このとき、吸引機構60により巻取紙Pの繰り
出し部分をテーブル56前面へ吸引固定している為、切
断作業を良好且つ円滑に行える。尚、分離されたワンプ
P′は、テーブル56から排出されて送り出しローラ1
11により下方へ送り出され、各搬送ベルト112,1
14,115及び各ガイド体116,117により丸く
巻き取られて行き、排出ローラ118により完全に偏平
状に押し潰されて傾倒位置にある受け取り板121aに
受け渡される。又、走行台65は、ワンプP′と巻取紙
Pの境目部分が幅方向に亘って切断されると、最初の位
置(図2の実線位置)に復帰する。
【0045】ワンプP′が排出されると、探傷用センサ
ー62により巻取紙Pの汚損や損傷を検出しつつ、巻取
紙回転駆動機構20により巻取紙Pがテーブル56前面
へ繰り出されて行き、汚損や損傷のなくなった時点で巻
取紙Pの繰り出しが停止されると共に、吸引機構60よ
り巻取紙Pの繰り出し部分がテーブル56前面へ吸引固
定される(図32参照)。
【0046】巻取紙Pの綺麗な部分がテーブル56前面
に繰り出されると、カッター機構57の横切り用カッタ
ー67及びテープ貼着機構58の押圧ローラ77が巻取
紙Pの側端部に対向するように走行台65が巻取紙Pの
幅方向へ一定距離だけ移動し、この位置で横切り用カッ
ター67及び押圧ローラ77が前進して巻取紙Pの側端
部に当接し、この状態で走行台65が巻取紙Pの幅方向
へ一定距離だけ走行して横切り用カッター67により巻
取紙Pの繰り出し部分を幅方向に沿って一定長さだけ切
断すると共に、テープ貼着機構58により先端部表面に
幅方向に沿って一定長さだけ両面粘着テープ76を貼着
する(図33参照)。
【0047】その後、カッター機構57の斜め切り用カ
ッター72が巻取紙Pの側端部近傍のテーブル56前面
に対向するように揺動アーム69が傾斜姿勢になり、こ
の位置で斜め切り用カッター72が前進してテーブル5
6前面に当接し、この状態で斜め切り用カッター72が
斜め上下方向へ走行する。これにより、巻取紙Pの一方
の耳部が斜めに切断される(図34参照)。
【0048】巻取紙Pの一方の耳部が斜めにカットされ
ると、走行台65が再び巻取紙Pの幅方向へ走行して引
き続き横切り用カッター67により巻取紙Pの繰り出し
部分を幅方向に沿って切断して行くと共に、テープ貼着
機構58により先端部表面に幅方向に沿って両面粘着テ
ープ76を貼着して行く(図35参照)。
【0049】巻取紙Pが幅方向に切断されると、斜め切
り用カッター72がテーブル56の側端部に対向する位
置で走行台65の移動が停止されると共に、揺動アーム
69が前記と反対方向へ揺動して斜め切り用カッター7
2を巻取紙Pの側端部近傍のテーブル56前面に対向さ
せ、この位置で斜め切り用カッター72が前進してテー
ブル56前面に当接し、この状態で斜め切り用カッター
72が斜め上下方向へ走行する。これにより、巻取紙P
の他方の耳部が斜めに切断される(図35参照)。その
結果、略台形状の先端部が形成されると共に、両面粘着
テープ76により先端部表面に紙継ぎ用の粘着層76a
が形成されることになる。尚、分離された巻取紙Pの表
層部分(損紙)は、テーブル56から排出されて送り出
しローラ111により下方へ送り出され、各搬送ベルト
112,114,115及び各ガイド体116,117
により丸く巻き取られて行き、排出ローラ118により
完全に偏平状に押し潰されて傾倒位置にある受け取り板
121aに受け渡される。
【0050】巻取紙Pの先端部表面に粘着層76aが形
成されると、タブ用押圧ローラ100が巻取紙Pの先端
部の側端部に対向するようにタブ用走行台93が巻取紙
Pの幅方向へ一定距離だけ移動し、この位置でタブ貼着
機構59により巻取紙Pの先端部側端にタブTが貼着さ
れる。その後、タブ用走行台93が一定距離だけ移動
し、タブ貼着機構59により巻取紙Pの先端部にタブT
が貼着される。以下同様にしてタブ貼着機構59により
巻取紙Pの先端部表面にタブTが一定間隔毎に貼着され
る(図36参照)。このとき、タブTの一端部が巻取紙
Pの先端から下方へ突出するが、テーブル56前面に非
接着性の部材によってコーティングが施されている為、
タブTの端部がテーブル56に貼り付くこともない。
【0051】巻取紙Pの先端に所定枚数のタブTが貼着
されると、ブラシ53が巻取紙Pの外周面に当接し、こ
の状態で巻取紙回転駆動機構20により巻取紙Pが巻き
戻されて行く(図37参照)。その結果、巻取紙Pの巻
き戻し時には先端部側がブラシ53により扱かれながら
巻き戻されて行くことになり、タブTの端部が巻取紙P
の外表面に貼着される(図38参照)。このようにし
て、巻取紙Pの紙継ぎ用前処理が行われる。
【0052】巻取紙Pの紙継ぎ用前処理が終了すると、
自動紙継ぎ用処理装置1が作業位置から待機位置へ後退
し、損紙処理装置6により丸く巻き取られて偏平状に押
し潰されたワンプP′及び損紙を昇降機構121により
ワンプ運搬車110に排出する。尚、切断剥離されたワ
ンプP′や損紙は、丸く巻き取られて偏平状に押し潰さ
れてから排出される為、ワンプP′や損紙を嵩張ること
もなく、整然と回収することができ、ワンプP′等の取
り扱いや後処理を簡単且つ容易に行える。
【0053】而して、紙継ぎ用前処理が施された巻取紙
Pを、輪転機へ供給されている巻取紙Pの給紙速度と等
しい速度で回転させ、使用中の巻取紙Pの終端部を新し
い巻取紙Pの始端部に押圧すると、両紙は紙継ぎ用粘着
層76aにより貼着接続されると共に、タブTが切断用
切目Ta部分で切断される。その結果、新しい巻取紙P
の始端部は輪転機へ連続的に供給されて行くことにな
る。
【0054】上記実施例に於いては、フレーム枠13の
上端部に巻取紙支持装置2に支持された巻取紙Pを正逆
回転させる巻取紙回転駆動機構20を設けたが、輪転機
の巻取紙支持装置2側に巻取紙Pを正逆回転させる駆動
機構が設けられておれば、巻取紙回転駆動機構20を省
略するようにしても良い。
【0055】上記実施例に於いては、テーブル56前面
に繰り出された巻取紙Pの幅方向の切断と両面粘着テー
プ76の貼着を同時に行うようにしたが、巻取紙Pの切
断と両面粘着テープ76の貼着を別々に行うようにして
も良い。
【0056】上記実施例に於いては、一台のタブ貼着機
構59で巻取紙Pの先端部にタブTを一定間隔毎に貼着
して行くようにしたが、タブ貼着機構59を複数台並設
し、タブTを同時に貼着するようにしても良い。
【0057】
【発明の効果】上述の通り、本発明の自動紙継ぎ用処理
装置は、輪転機の給紙部に配設した走行フレームに、輪
転機の巻取紙支持装置に支持された巻取紙のワンプ及び
表層部分を切断してめくり出す切断剥離装置と、めくり
出された巻取紙の先端部に紙継ぎ用の前処理を施す紙継
ぎ用前処理装置と、切断剥離されたワンプ及び表層部分
を処理する損紙処理装置とを配設している為、輪転機の
給紙部で巻取紙のワンプ除去処理と紙継ぎ用前処理を連
続して行え、作業能率の大幅な向上を図れる。又、走行
フレームに切断剥離装置、紙継ぎ用前処理装置及び損紙
処理装置を縦方向に配設している為、装置自身の大幅な
コンパクト化を図れる。然も、輪転機の給紙部で巻取紙
に処理を施すようにしている為、巻取紙を回転自在に支
持する支持装置も不要になり、装置のよりコンパクト化
及びコスト低減を図れる。
【0058】更に、請求項2〜4の装置にあっては、上
記効果に加えて更に次のような効果を奏し得る。即ち、
請求項2の装置にあっては、カッター機構により巻取紙
のワンプ及び表層部分を幅方向に同時に切断している
為、処理時間の短縮を図れる。又、カッター機構により
巻取紙のワンプ及び表層部分を幅方向に切断し、この切
断個所に空気噴出ノズルから空気を吹き付けてワンプ及
び表層部分をめくり上げるようにしている為、ワンプ及
び表層部分の切断剥離をより確実且つ良好に行える。請
求項3の装置にあっては、テーブルを鉛直姿勢に配置
し、このテーブルの前面で紙継ぎ用前処理を施すように
している為、装置の前後方向の幅を大幅に短縮すること
ができ、装置のよりコンパクト化を図れる。請求項4の
装置にあっては、片面に粘着層を有するリール状のタブ
用テープからタブを形成するようにしている為、比較的
複雑な構造の専用のタブを必要とすることもなく、処理
コストの低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置を示
し、一部を省略した概略側面図である。
【図2】同じく自動紙継ぎ用処理装置を示し、一部を省
略した概略正面図である。
【図3】自動紙継ぎ用処理装置が待機位置と作業位置と
を取った状態の概略側面図である。
【図4】切断剥離装置の切断機構の平面図である。
【図5】切断機構の一部を省略した縦断側面図である。
【図6】切断機構の一部を省略した一部切欠正面図であ
る。
【図7】切断機構の作動状態を示し、端部用カッター等
が巻取紙の端面に接近した状態の概略平面図である。
【図8】切断機構の作動状態を示し、端部用カッターが
ワンプの端部を切断した状態の概略平面図である。
【図9】切断機構の作動状態を示し、切断用カッターが
巻取紙の表層部分に対向した状態の概略平面図である。
【図10】切断機構の作動状態を示し、切断用カッター
がワンプ及び巻取紙の表層部分を幅方向に切断する状態
の概略平面図である。
【図11】紙継ぎ用前処理装置のカッター機構及びテー
プ貼着機構の平面図である。
【図12】図11の一部分を省略したA−A線断面図で
ある。
【図13】図11の一部分を省略したB−B線断面図で
ある。
【図14】カッター機構の要部の正面図である。
【図15】テープ貼着機構の作動状態を示し、巻取紙の
先端部に対向させた状態の説明図である。
【図16】テープ貼着機構の作動状態を示し、両面粘着
テープの先端を巻取紙の先端部に貼着した状態の説明図
である。
【図17】テープ貼着機構の作動状態を示し、両面粘着
テープを巻取紙の先端部に貼って行く状態の説明図であ
る。
【図18】テープ貼着機構の作動状態を示し、両面粘着
テープを切断する状態の説明図である。
【図19】紙継ぎ用前処理装置のタブ貼着機構の側面図
である。
【図20】図19の一部分を省略したC−C線断面図で
ある。
【図21】図19の一部分を省略したD−D線断面図で
ある。
【図22】タブ貼着機構の作動状態を示し、巻取紙の先
端部に対向させた状態の説明図である。
【図23】タブ貼着機構の作動状態を示し、タブ用テー
プの先端を巻取紙の先端部に貼着した状態の説明図であ
る。
【図24】タブ貼着機構の作動状態を示し、タブ用テー
プを貼着して切断する状態の説明図である。
【図25】テープ貼着機構の作動状態を示し、タブ(タ
ブ用テープ)に切目を入れる状態の説明図である。
【図26】両面粘着テープ及びタブを貼着した状態の巻
取紙先端部の正面図である。
【図27】損紙処理装置の作用状態を示す概略説明図で
ある。
【図28】巻取紙のワンプと表層部分を幅方向に亘って
切断した状態の斜視図である。
【図29】切断した巻取紙のワンプと表層紙の切断個所
をめくり上げた状態の斜視図である。
【図30】ワンプをテーブル上に繰り出した状態の斜視
図である。
【図31】ワンプと巻取紙の境界部分をテーブル上で切
断した状態の斜視図である。
【図32】巻取紙の先端部をテーブル上に繰り出した状
態の斜視図である。
【図33】巻取紙の繰り出し部分に両面粘着テープを貼
着すると共に、繰り出し部分を切断した状態の斜視図で
ある。
【図34】巻取紙の繰り出し部分の側端部を斜めに切断
した状態の斜視図である。
【図35】巻取紙の繰り出し部分を略台形状に切断する
と共に、その先端部に粘着層を形成した状態の斜視図で
ある。
【図36】巻取紙の先端にタブを貼着した状態の斜視図
である。
【図37】巻取紙の先端部を巻き取る状態の斜視図であ
る。
【図38】巻取紙の先端部をタブにより外表面へ貼着し
た状態の斜視図である。
【図39】従来のワンプ切断剥離処理装置の縦断側面図
である。
【図40】従来の自動紙継ぎ用前処理装置の概略側面図
である。
【図41】従来の自動紙継ぎ用前処理装置の概略平面図
である。
【図42】巻取紙に紙継ぎ用前処理を施した状態の斜視
図である。
【図43】輪転機に於ける給紙部の概略説明図である。
【符号の説明】
1は自動紙継ぎ用処理装置、2は巻取紙支持装置、3は
走行フレーム、4は切断剥離装置、5は紙継ぎ用前処理
装置、6は損紙処理装置、20は巻取紙回転駆動機構、
21は切断機構、22はめく機構、44は端部用カッタ
ー、45は切断用カッター、52は空気噴出ノズル、5
6はテーブル、57はカッター機構、58はテープ貼着
機構、59はタブ貼着機構、76は両面粘着テープ、7
6aは粘着層、93はタブ用走行台、95は昇降板、9
7は支持板、99はタブ用テープ、99aは粘着層、1
00はタブ用押圧ローラ、101はテープ保持体、10
3はテープ用カッター、106は切目形成用カッター、
Pは巻取紙、P′はワンプ、Tはタブ、Taは切目。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輪転機の給紙部に配設され、外周面がワ
    ンプ(P′)で覆われた巻取紙(P)を回転自在に支持
    する輪転機の巻取紙支持装置(2)に対して前後走行自
    在な走行フレーム(3)と、走行フレーム(3)の上部
    に配設され、巻取紙支持装置(2)に支持された巻取紙
    (P)のワンプ(P′)及び表層部分を幅方向に切断し
    て巻取紙(P)の先端部をめくり出す切断剥離装置
    (4)と、切断剥離装置(4)の下方位置で且つ走行フ
    レーム(3)に配設され、めくり出された巻取紙(P)
    の先端部を所定の形状に切断加工すると共に、該先端部
    に両面粘着テープ(76)及びタブ(T)を貼着して紙
    継ぎ用の前処理を施す紙継ぎ用前処理装置(5)と、紙
    継ぎ用前処理装置(5)の下方位置で且つ走行フレーム
    (3)に配設され、切断剥離されたワンプ(P′)及び
    表層部分を丸く巻き取った後、偏平状に押し潰して排出
    する損紙処理装置(6)とを具備したことを特徴とする
    巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置。
  2. 【請求項2】 切断剥離装置(4)が、巻取紙支持装置
    (2)に支持された巻取紙(P)を正逆回転させる巻取
    紙回転駆動機構(20)と、ワンプ(P′)の端部をめ
    くって切断する巻取紙(P)の半径方向へ移動可能な端
    部用カッター(44)及び巻取紙(P)のワンプ
    (P′)がめくられた部分に挿入されてワンプ(P′)
    及び巻取紙(P)の表層部分を幅方向に亘って切断する
    巻取紙(P)の幅方向へ走行自在な切断用カッター(4
    5)を備えた切断機構(21)と、ワンプ(P′)及び
    巻取紙(P)の表層部分の切断個所に空気を吹き付けて
    ワンプ(P′)及び巻取紙(P)の切断部分をめくり上
    げる空気噴出ノズル(52)を備えためくり機構(2
    2)とから構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置。
  3. 【請求項3】 紙継ぎ用前処理装置(5)が、巻取紙
    (P)の軸芯に平行で且つ鉛直姿勢に配置され、巻取紙
    (P)から繰り出された巻取紙(P)の繰り出し部分の
    裏面に当接するテーブル(56)と、テーブル(56)
    の前面側に配置され、巻取紙(P)の繰り出し部分を切
    断して所定形状の先端部を形成するカッター機構(5
    7)と、テーブル(56)の前面側に配置され、巻取紙
    (P)の先端部表面に両面粘着テープ(76)を貼着し
    て粘着層(76a)を形成するテープ貼着機構(58)
    と、テーブル(56)の前面側に配置され、巻取紙
    (P)の先端部に該先端部を巻取紙(P)外表面へ止着
    する為のタブ(T)を貼着するタブ貼着機構(59)と
    から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置。
  4. 【請求項4】 タブ貼着機構(59)が、巻取紙(P)
    の幅方向へ走行可能なタブ用走行台(93)と、タブ用
    走行台(93)に昇降動可能に設けられた昇降板(9
    5)と、昇降板(95)に前後動可能に設けられた支持
    板(97)と、支持板(97)に回転自在に支持され、
    片面に粘着層を有するリール状のタブ用テープ(99)
    と、支持板(97)に設けられ、外周面に繰り出された
    タブ用テープ(99)を巻取紙(P)の先端部表面に押
    圧貼着するタブ用押圧ローラ(100)と、支持板(9
    7)に設けられ、タブ用押圧ローラ(100)の外周面
    に繰り出されたタブ用テープ(99)をタブ用押圧ロー
    ラ(100)上で保持するテープ保持体(101)と、
    支持板(97)に設けられ、巻取紙(P)の先端部表面
    に貼着されたタブ用テープ(99)を所定の長さに切断
    してタブ(T)を形成するテープ用カッター(103)
    と、支持板(97)に設けられ、巻取紙(P)の先端部
    表面に貼着されたタブ(T)に切断用の切目(Ta)を
    形成する切目形成用カッター(106)とから構成され
    ていることを特徴とする請求項3に記載の巻取紙の自動
    紙継ぎ用処理装置。
JP29352794A 1994-11-28 1994-11-28 巻取紙の自動紙継ぎ用処理装置 Pending JPH08151146A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109119587A (zh) * 2018-10-28 2019-01-01 深圳市兴禾自动化有限公司 一种电芯极耳自动化焊接、裁切、贴胶及折弯生产线及其生产工艺
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