JP3264840B2 - 巻取紙の紙継ぎ用前処理方法及びその装置 - Google Patents

巻取紙の紙継ぎ用前処理方法及びその装置

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JP3264840B2 JP27254096A JP27254096A JP3264840B2 JP 3264840 B2 JP3264840 B2 JP 3264840B2 JP 27254096 A JP27254096 A JP 27254096A JP 27254096 A JP27254096 A JP 27254096A JP 3264840 B2 JP3264840 B2 JP 3264840B2
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武美 渡邊
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商業印刷用巻取紙
や新聞印刷用巻取紙に紙継ぎ用の前処理を施す為の巻取
紙の紙継ぎ用前処理方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、雑誌や書籍等の印刷に使用する
商業印刷用巻取紙には、印刷用輪転機(オフセット輪転
機)の給紙部に於いて巻取紙の自動紙継ぎを行えるよう
に、予め紙継ぎ用前処理が施される。
【0003】近年、この紙継ぎ用前処理は、人件費の削
減や作業能率の向上等を図る為に殆どが自動化されて居
り、例えば特開平7−304555号公報や特開平8−
151146号公報に開示された自動紙継ぎ用前処理装
置によって行われている。
【0004】即ち、前記紙継ぎ用前処理は、巻取紙Pの
表層部分(汚損部分)をめくり取った後、巻取紙Pの先
端部をテーブル上に繰り出し、次に巻取紙Pのテーブル
上に繰り出された部分を巻取紙Pの軸芯と平行に一直線
状に切断加工すると共に、切断された巻取紙Pの先端部
表面に切断端に沿って両面粘着テープを貼着して紙継ぎ
用粘着層tを形成し、その後巻取紙Pの先端部にタブT
を一定間隔毎に貼着し、最後に巻取紙Pの先端部を巻取
紙P本体側へ巻き戻してタブTにより巻取紙P外表面へ
止着するようにしている(図45参照)。又、紙継ぎ用
前処理が施された巻取紙Pの先端部両側端には、巻取紙
Pの紙継ぎ部分を検出する為の短冊状の耳紙T′(赤紙
若しくは青紙)が側方へ突出する状態で貼着されてい
る。
【0005】而して、紙継ぎ用前処理済みの巻取紙P
は、図46に示す如く、輪転機130の給紙部に配設し
た巻取紙支持装置131のアーム131aに装着され、
巻取紙支持装置131の回転駆動装置(図示省略)によ
り輪転機130へ一定速度で繰り出されている使用中の
巻取紙P′と同じ周速度で回転せしめられる。そして、
使用中の巻取紙P′の残量が少なくなると、使用中の巻
取紙P′の終端部が押圧装置(図示省略)により新しい
巻取紙Pの外表面へ押し付けられると共に、使用中の巻
取紙P′の終端部が切断装置(図示省略)により幅方向
に切断される。これにより、使用中の巻取紙P′の終端
部と新しい巻取紙Pの始端部とが紙継ぎ用粘着層tによ
り貼着接続されると共に、タブTが切断される。その結
果、新しい巻取紙Pの始端部は、巻取紙Pの外表面から
外れ、輪転機130へ連続的に供給されて行くことにな
る。
【0006】又、輪転機130へ供給された巻取紙P
は、輪転機130により印刷処理された後、輪転機13
0の折り部から印刷物となって連続的に排出されて来
る。これら印刷物は、キャリア装置(図示省略)により
カウンタースタッカー等を備えた発送処理場へ連続的に
搬送され行く。このとき、巻取紙Pの紙継ぎ部分に相当
する印刷物は、不良品となる為にキャリア装置の途中に
設けた自動排紙装置(図示省略)により所定部数だけ自
動的に排紙されている。この自動排紙装置は、キャリア
装置や折り機に設けた検出ヘッド(無接点検出スイッ
チ)が巻取紙Pの紙継ぎ部分に貼着した耳紙T′を検知
すると、自動的に作動して不良品の新聞を所定部数だけ
キャリア装置外へ排出するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、商業印刷用
巻取紙Pの紙継ぎ用前処理を機械化した場合、紙継ぎ用
粘着層tを形成する両面粘着テープは、これを引っ張り
ながら巻取紙Pの先端部に貼着するようにしている。そ
の結果、両面粘着テープの貼着後にテープが縮んで巻取
紙Pの先端部に皺が生じ、巻取紙Pの両側端部が浮き上
がったり、或いはタブTとタブTとの間が浮き上がった
りすることがある。(図47参照)。従って、この紙継
ぎ用前処理済の巻取紙Pを、輪転機130の給紙部の巻
取紙支持装置131に装着し、輪転機130へ一定速度
で繰り出されている使用中の巻取紙P′と同じ周速度で
回転せしめると、巻取紙Pの先端部に皺が形成され、然
も巻取紙Pの切断端が巻取紙Pの軸芯と平行になってい
る為、巻取紙Pの回転中(助走中)に先端部が風をはら
んで紙切れを起こすと云う問題があった。
【0008】又、テーブル上に繰り出された巻取紙Pの
先端部を巻き戻す際には、巻き弛みのないように巻取紙
Pの先端部をブラシにより扱きながら巻き戻すと共に、
タブTの端部をブラシ圧により巻取紙Pの外表面へ貼着
するようにしている。ところが、タブTには切断用の切
目が形成されている為、ブラシ圧を強くすると、タブT
が切断されることがあった。その結果、ブラシ圧をあま
り強くすることができず、タブTの巻取紙P外表面への
接着が不安定になると云う問題があった。
【0009】更に、紙継ぎ用前処理済の巻取紙Pの先端
部を輪転機130へ繰り出されている巻取紙P′の終端
部へ紙継ぎすると、この紙継ぎ部分は輪転機130の給
紙部から複数のガイドローラ132を経て印刷部へ走行
して行く。ところが、巻取紙Pは高速度で走行し、且つ
切断端がガイドローラ132と平行になっている為、巻
取紙Pの紙継ぎ部分がガイドローラ132を通過する際
に、巻取紙Pの先端が風力によりめくり上がり、粘着層
tが露出状態となる。その結果、継目部分が下流側のガ
イドローラ132を通過する際に、粘着層tがガイドロ
ーラ132に付着することになり、紙切れの原因となる
ことがあった(図48参照)。
【0010】そのうえ、巻取紙Pの紙継ぎ部分が輪転機
130の印刷部のブランケット(図示省略)を通過する
際に、粘着層tの厚みによりブランケットの外周面が軸
線に沿って直線状に窪むことになる。その結果、印刷面
に横縞が表れることになり、この横縞は可なり目立つこ
とになる。
【0011】加えて、巻取紙Pの紙継ぎ部分が輪転機1
30の折り部でフォーマー(図示省略)により折り曲げ
られると、粘着層tが重なり合った状態になり、紙継ぎ
部分の厚みが可なり厚めになる。その結果、折り胴や喰
え胴(何れも図示省略)の表面にセットオフされ、生乾
きのインキが付着して損紙が増える原因になる。然も、
ショック音も大きくなると云う問題がある。
【0012】このように、商業印刷用巻取紙Pの先端部
を幅方向に沿って一直線状に切断加工する紙継ぎ用前処
理では、様々な問題を生じることになる。
【0013】又、巻取紙Pの紙継ぎ用前処理は、自動紙
継ぎ用前処理装置を用いて自動的に行っているが、耳紙
T′の方は、紙継ぎ用前処理を施した後に作業員が巻取
紙Pの先端部両側端に一々手で貼っているのが現状であ
る。従って、完全な自動化が図られて居らず、耳紙T′
の貼着に人手を要し、人件費の高騰を招くと云う問題が
あった。
【0014】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、その目的は巻取紙の紙継ぎ時や走
行時に巻取紙の紙継ぎ部分が風をはらみ難くすると共
に、巻取紙外表面へのタブの貼着を確実且つ強固に行
え、又、巻取紙の走行時に紙継ぎ部分がブランケット、
折り胴及び喰え胴に悪影響を及ぼさず、然も、紙継ぎ用
前処理時に巻取紙の先端部側端に耳紙を貼着できるよう
にした巻取紙の紙継ぎ用前処理方法及び紙継ぎ用前処理
装置を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の発明は、巻取紙を巻取紙
支持装置により正逆回転自在に支持する巻取紙支持工程
と、巻取紙の表層部分を幅方向に沿って切断して除去し
たうえ、巻取紙の切断された先端部分をテーブル上へ繰
り出す巻取紙繰り出し工程と、テーブル上に繰り出され
た巻取紙の繰り出し部分を巻取紙の一側端から他側端へ
亘って斜めに切断すると共に、斜めに切断された先端部
表面に切断端に沿って両面粘着テープを貼着して紙継ぎ
用粘着層を形成する切断・粘着層形成工程と、斜めに切
断された巻取紙の先端部に所定間隔毎にタブの一端部を
貼着するタブ貼着工程と、テーブル上に繰り出されてい
る巻取紙の先端部をブラシで軽く扱きながら巻取紙本体
側へ巻き戻すと共に、タブの他端部をタブの表面に当接
するローラ構造の押圧部材若しくはノズルから噴出する
エアーにより巻取紙外表面へ押し付けながら貼着する
取紙の先端部止着工程と、巻取紙がテーブル上に繰り出
されている時若しくは巻取紙の先端部を巻き戻した後
に、巻取紙の先端部側端に耳紙を側方へ突出する状態で
貼着する耳紙貼着工程とから構成したことに特徴があ
る。
【0016】
【0017】本発明の請求項2に記載の発明は、巻取紙
を正逆回転自在に支持する巻取紙支持装置と、巻取紙支
持装置に支持された巻取紙の表層部分を幅方向に切断し
て巻取紙の切断された先端部分をめくり出す切断剥離装
置と、巻取紙の近傍位置に配設され、巻取紙から繰り出
された先端部分を支持するテーブルと、テーブルの上方
位置に配設され、テーブル上に繰り出された巻取紙の繰
り出し部分を巻取紙の一側端から他側端へ亘って斜めに
切断するカッター装置と、テーブルの上方位置に配設さ
れ、斜めに切断された巻取紙の先端部表面に切断端に沿
って両面粘着テープを貼着して紙継ぎ用粘着層を形成す
る粘着層形成装置と、テーブルの上方位置に配設され、
斜めに切断された巻取紙の先端部に所定間隔毎にタブの
一端部を貼着するタブ貼着装置と、テーブルの上方位置
若しくは下方位置に設けられ、巻取紙の先端部側端に耳
紙を側方へ突出する状態で貼着する耳紙貼着装置と、巻
取紙支持装置に支持されている巻取紙の上方位置に配設
され、テーブル上に繰り出されている巻取紙の先端部を
巻き戻す際に該先端部をブラシで軽く扱きながら巻き戻
す扱き装置と、巻取紙支持装置に支持されている巻取紙
の上方位置に配設され、タブの他端部を巻取紙外表面へ
押し付けながら貼着する押圧装置とから構成したことに
特徴がある。
【0018】
【0019】本発明の請求項3に記載の発明は、押圧装
置を、巻取紙の先端部に貼着されたタブの間隔と同一で
且つ巻取紙支持装置に支持されている巻取紙の上方位置
に昇降自在に配設され、先端部側が上下方向へ弾性変形
可能な複数の板バネと、各板バネの先端部に回転自在に
支持され、板バネの弾性力によりタブの表面に当接する
ローラ構造の押圧部材とから構成したことに特徴があ
る。
【0020】本発明の請求項4に記載の発明は、押圧装
置を、巻取紙の先端部を巻き戻す際にタブへ向って空気
を噴出し、空気圧によりタブを巻取紙外表面へ押し付け
ながら貼着するノズルから構成したことに特徴がある。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1乃至図3は本発明を実
施する紙継ぎ用前処理装置を示し、当該紙継ぎ用前処理
装置は、雑誌や書籍等を印刷する印刷用輪転機(オフセ
ット輪転機)への巻取紙搬送経路に据え付けられ、商業
印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理を施すものであり、巻
取紙支持装置1と、切断剥離装置2と、テーブル3と、
カッター装置4と、粘着層形成装置5と、タブ貼着装置
6と、耳紙貼着装置7と、扱き装置8と、押圧装置9
と、損紙処理装置10とを具備している。尚、各装置1
〜10は、何れもコンピューター等の制御装置11から
の予め設定された信号に従って自動制御されている。
【0022】前記巻取紙支持装置1は、自走式の搬送車
12により搬送されて来た巻取紙P(鏡板及びワンプは
除去済み)を正逆回転自在且つ昇降自在に支持するもの
であり、図1及び図2に示す如く、巻取紙Pの幅方向へ
走行自在な一対の台車13と、各台車13を巻取紙Pの
幅方向へ走行移動させる流体圧シリンダ(図示省略)
と、各台車13に立設されたサイドフレーム14と、各
サイドフレーム14に軸15を介して俯仰自在に支持さ
れ、先端部に巻取紙Pの筒状芯材に挿入される支持軸1
6を備えた左右の吊上げアーム17と、左側(図2の右
側)の吊上げアーム17に設けられ、支持軸16を正逆
回転させるモータ18及び伝動機構19と、サイドフレ
ーム14と吊上げアーム17との間に介設され、吊上げ
アーム17を格納位置(図 の実線位置)に収納保持す
る流体圧シリンダ20と、各台車13に設けられ、吊上
げアーム17の基端部上面に当接して該吊上げアーム1
7を上下方向へ揺動させる昇降体21を備えたボールス
クリュージャッキ22等から構成されている。
【0023】而して、この巻取紙支持装置1によれば、
搬送車12により搬送されて来た巻取紙Pを左右の吊上
げアーム17間に位置させた後、巻取紙Pの筒状芯材内
に各吊上げアーム17の支持軸16を両側から挿入し、
該吊上げアーム17を上方へ揺動させて巻取紙Pを搬送
車12から持ち上げ、この状態で支持軸16をモータ1
8及び伝動機構19により正逆回転させることによっ
て、巻取紙Pを正逆回転自在に支持することができる。
【0024】尚、搬送車12により搬送されて来た巻取
紙Pの先端部は、その両側端が斜めにカットされた台形
状を呈して居り、両側端部を除く中央部分の数個所に於
いて接着テープにより止着されている。
【0025】前記切断剥離装置2は、テーブル3の先端
部(図1の右側)上方に配置したフレーム23に設けら
れ、巻取紙支持装置1に回転自在に支持された巻取紙P
の表層部分を幅方向に切断すると共に、巻取紙Pの切断
された先端部分をテーブル3上へめくり出すものであ
り、カッター誘導機構24と、カッター機構25と、め
くり機構26とから構成されている。
【0026】即ち、カッター誘導機構24は、図4乃至
図6に示す如く、フレーム23に巻取紙Pの幅方向へ移
動自在に支持され、モータ及びチェーン伝動機構(何れ
も図示省略)により移動する移動台27と、移動台27
の下端部に昇降自在に支持された昇降台と、移動台27
に取り付けられ、昇降台を昇降動させる流体圧シリンダ
29と、ブラケット29に蝶番30及び調整ボルト31
を介して上下方向へ揺動自在に取り付けられ、巻取紙P
の側端部外表面に当接して巻取紙Pの先端部から表層紙
の下方位置へ潜り込んで巻取紙Pの側端面に空隙を形成
する板状の空隙形成部材32と、昇降台に取り付けら
れ、空隙形成部材32が表層紙の下方位置へ潜り込んだ
ことを検知する光電スイッチ等から成る潜り込み検知器
33と、昇降台に取り付けられ、空隙形成部材32が表
層紙の下方位置へ潜り込む際に巻取紙Pの先端部へ空気
を吹き付けて該先端部をめくり上げるノズル34とから
構成されている。
【0027】又、カッター機構25は、図4及び図7に
示す如く、フレーム23に垂下状に取り付けられた流体
圧シリンダ35と、流体圧シリンダ35の下端部に巻取
紙Pの幅方向に沿って取り付けられ、シリンダチューブ
に沿って往復動する可動部36aを備えたロッドレス形
シリンダ36と、ロッドレス形シリンダ36の可動部3
6aにブラケット37及び蝶番38を介して取り付けら
れたカッター部材39と、カッター部材39を巻取紙P
に当接するように附勢する板バネ40とから構成されて
いる。
【0028】更に、めくり機構26は、図4に示す如
く、フレーム23に垂下状に取り付けられた流体圧シリ
ンダ41と、流体圧シリンダ41の下端部に取り付けら
れ、巻取紙P外表面へ当接自在な押えローラ42と、テ
ーブル3の下面側に設けられ、巻取紙Pの切断個所へ空
気を吹き付けて切断端をめくり上げるノズル43とから
構成されている。
【0029】而して、前記切断剥離装置2に於いて、巻
取紙Pが巻取紙支持装置1により回転自在に支持される
と、移動台27が巻取紙Pの一側端の直上位置へ移動
し、空隙形成部材32を巻取紙Pの側端外表面へ対向さ
せる。
【0030】次に、流体圧シリンダ29が伸長動作して
空隙形成部材32を巻取紙Pの一側端部外表面へ当接さ
せ、この状態で巻取紙支持装置1が巻取紙Pをその先端
部が繰り出される方向へ回転させる(図8(A)及び
(B)参照)。これにより、空隙形成部材32が巻取紙
Pの先端部側端から表層紙の下方位置へ潜り込む(図9
(A)及び(B)参照)。このとき、ノズル34から空
気を噴出させて巻取紙Pの先端部側端をめくり上げ、空
隙形成部材32が巻取紙Pの表層紙の下へ確実且つ容易
に潜り込めるようにしている。
【0031】空隙形成部材32が巻取紙Pの表層紙の下
へ潜り込むと、これを潜り込み検知器33が検知すると
共に、潜り込み検知器33からの検出信号に基づいて巻
取紙支持装置1が巻取紙Pを一定時間だけ回転させる。
その結果、空隙形成部材32は、巻取紙Pの表層紙の真
下若しくは表層紙から2〜3枚目部分に潜り込み、巻取
紙Pの側端面にカッター部材39が挿入される空隙を形
成する(図10参照)。
【0032】巻取紙Pの側端面に空隙が形成されたら、
流体圧シリンダ35によりカッター部材39が下降し、
空隙形成部材32の上面で且つ巻取紙P外に露出する部
分に当接する(図11(A)及び(B)参照)。この状
態でカッター部材39がロッドレス形シリンダ36によ
り巻取紙Pの幅方向へ走行する。そうすると、カッター
部材39の先端が空隙内に入り込み、巻取紙Pの表層部
分がカッター部材39により巻取紙Pの幅方向に亘って
切断される(図12(A)及び(B)参照)。このと
き、カッター部材39は、蝶番38により揺動自在に支
持され、且つ板バネ40により巻取紙Pに当接する方向
へ附勢されている為、巻取紙Pの表層部分に凹凸が生じ
ている場合でも、カッター部材39は表層部分に良好に
追従しつつ移動することになる。その結果、巻取紙Pの
表層部分を同じ枚数だけ確実に切断することができる。
【0033】巻取紙Pの表層部分が幅方向に亘って切断
されると、押えローラ42が流体圧シリンダ41により
下降して巻取紙Pの切断個所近傍に当接すると共に、ノ
ズル43から切断個所へ向って空気が噴出される。これ
により、巻取紙Pの切断個所が上方へめくり上げられる
ことになる。尚、空気の噴出時には押えローラ42で巻
取紙Pの切断個所近傍を押さえている為、めくり上げら
れた部分が下方へずり落ちるのを防止することができ
る。
【0034】巻取紙Pの切断部分がめくり上げられた
ら、この状態で巻取紙Pが巻取紙支持装置1により繰り
出し方向へ回転される。これにより、巻取紙Pは、切断
部分からテーブル3上へ繰り出されて行くことになる。
このようにして、巻取紙Pの表層部分の切断及び巻取紙
Pのテーブル3上への繰り出しが行われる。
【0035】前記テーブル3は、巻取紙支持装置1の上
方位置に若干傾斜する姿勢で持って配置されて居り、巻
取紙Pから繰り出された巻取紙Pの繰り出し部分を支持
するものである。又、テーブル3には、テーブル3上に
繰り出された巻取紙Pの繰り出し部分を真空吸着により
テーブル3上に吸引固定する吸引機構44が設けられて
いる。この吸引機構44は、テーブル3に形成した多数
の小孔から成る複数の吸引ゾーン44aと、テーブル3
の下面に形成され、各吸引ゾーン44aの小孔に連通す
る複数のチャンバー44bと、各チャンバー44bにホ
ース及び電磁弁等を介して接続された真空ポンプ(何れ
も図示省略)等から成り、巻取紙Pの横幅に応じて適宜
の吸引ゾーン44aのみを使用できるように構成されて
いる。更に、テーブル3上面の一部分には、後述するタ
ブ貼着装置6により巻取紙Pの先端に貼着されるタブ9
0bがテーブル3上面に貼り着かないように非接着性の
部材(例えば四弗化エチレン樹脂)によってコーティン
グが施されている。
【0036】前記カッター装置4、粘着層形成装置5、
タブ貼着装置6及び耳紙貼着装置7は、何れもテーブル
3の上方位置に配設されて居り、テーブル3上方のフレ
ーム23′に設けた移動支持機構45に取り付けられ、
該移動支持機構45によりテーブル3上に繰り出されて
いる巻取紙Pの幅方向及び巻取紙Pの繰り出し方向へ夫
々往復移動できるようになっている。
【0037】即ち、前記移動支持機構45は、図13乃
至図15に示す如く、テーブル3の上方位置に配置した
フレーム23′に取り付けられ、テーブル3と平行で且
つ巻取紙Pの軸線に対して若干傾斜する上部ガイドレー
ル46と、上部ガイドレール46に垂下状態で往復移動
自在に支持された走行体47と、フレーム23′に上部
ガイドレール46と平行で且つ回転自在に支持され、走
行体47に螺挿されたボールネジ48と、ボールネジ4
8を正逆回転させて走行体47を上部ガイドレール46
に沿って走行させるサーボモータ49と、走行体47の
下面側に巻取紙Pの繰り出し方向に沿って取り付けられ
た下部ガイドレール50と、下部ガイドレール50に垂
下状態で往復移動自在に支持され、テーブル3に対して
垂直姿勢のガイド軸51aを備えた枠体51と、走行体
47の下面側に取り付けられ、巻取紙Pの繰り出し方向
に沿って往復移動する可動部52aを有すると共にこの
可動部52が枠体51に連結されたロッドレス形シリン
ダ52と、枠体51のガイド軸51aに昇降自在に支持
され、角形ブッシュ53aを備えた昇降体53と、枠体
51と昇降体53との間に介設され、昇降体53を昇降
動させる流体圧シリンダ54とから構成されて居り、移
動支持機構45の枠体51にカッター装置4及び粘着層
形成装置5が、又、昇降体53にタブ貼着装置6及び耳
紙貼着装置7が夫々設けられている。
【0038】従って、この移動支持機構45によれば、
走行体47をボールネジ48及びサーボモータ49によ
り上部ガイドレール46に沿って移動させることによっ
て、各装置4〜7を巻取紙Pの幅方向で且つ巻取紙Pの
軸芯に対して若干傾斜する方向へ往復移動させることが
でき、又、枠体51をロッドレス形シリンダ52により
下部ガイドレール50に沿って移動させることによっ
て、各装置4〜7を巻取紙Pの繰り出し方向へ往復移動
させることができる。
【0039】前記カッター装置4は、テーブル3上に繰
り出された巻取紙Pの繰り出し部分を巻取紙Pの一側端
から他側端へ亘って斜めに切断するものであり、図14
及び図17に示す如く、移動支持機構45の枠体51に
ブラケット55を介して固定された支持板56と、支持
板56にガイドレール(図示省略)を介して昇降自在に
支持された昇降板57と、支持板56と昇降板57との
間に介設され、昇降板57を昇降動させる流体圧シリン
ダ58と、昇降板57に上下方向へ揺動自在に軸支され
たアーム59と、アーム59の先端部に回転自在に支持
され、テーブル3上面に当接する円形のカッター刃60
と、アーム59を揺動操作するリンク61及び流体圧シ
リンダ62とから構成されている。
【0040】而して、前記カッター装置4に於いて、リ
ンク61及び流体圧シリンダ62によりアーム59を下
方へ揺動させてカッター刃60をテーブル3上に繰り出
された巻取紙Pの繰り出し部分に当接させ、この状態で
走行体47をボールネジ48及びサーボモータ49によ
り上部ガイドレール46に沿って走行させることによ
り、巻取紙Pの繰り出し部分を巻取紙Pの一側端から他
側端へ亘って斜めに切断することができる。
【0041】尚、巻取紙Pの繰り出し部分を斜めに切断
した場合、切断端の頂部は鋭角状になって風をはらみ易
くなる。その為、移動支持機構45の昇降体53には切
断端の頂部が鈍角になるように該頂部を斜めに切断する
頂部カッター装置63が配設されている。
【0042】この頂部カッター装置63は、図14及び
図17に示す如く、昇降体53の角形ブッシュ53aに
ブラケット64を介して取り付けられた支持板65と、
支持板65に取り付けられ、テーブル3と平行で且つ巻
取紙Pの繰り出し方向に対して若干傾斜するガイドレー
ル66と、ガイドレール66に走行自在に支持された移
動体67と、支持板65に取り付けられ、移動体67を
ガイドレール66に沿って移動させるロッドレス形シリ
ンダ68と、移動体67に上下方向へ揺動自在に軸支さ
れたアーム69と、移動体67とアーム69との間に介
設され、アーム69を揺動させる流体圧シリンダ70
と、アーム69の先端部に回転自在に支持され、テーブ
ル3上に繰り出されて斜めに切断された巻取紙Pの頂部
付近に当接する円形のカッター刃71とから構成されて
居り、流体圧シリンダ70によりアーム69を下方へ揺
動させてカッター刃71を斜めに切断された巻取紙Pの
頂部付近に当接させ、この状態で移動体67をロッドレ
ス形シリンダ68によりガイドレール66に沿って走行
させることにより、巻取紙Pの頂部を斜めに切断するこ
とができる。
【0043】前記粘着層形成装置5は、斜めに切断され
た巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿って両面粘着テー
プ73を貼着して紙継ぎ用粘着層73aを形成するもの
であり、図14及び図16に示す如く、移動支持機構4
5の枠体51にブラケット55を介して固定された支持
板56と、支持板56にガイドレール(図示省略)を介
して昇降自在に支持された昇降板57と、支持板56と
昇降板57との間に介設され、昇降板57を昇降動させ
る流体圧シリンダ58と、昇降板57に回転自在に支持
されたテープ保持リール72と、テープ保持リール72
に着脱自在に支持され、粘着層73aの表面側に保護紙
73bを重ね貼りしたロール状の両面粘着テープ73
と、昇降板57に回転自在に支持され、両面粘着テープ
73を巻取紙Pの先端部表面に貼着する押圧ローラ74
と、昇降板57に揺動自在に支持され、押圧ローラ74
の外周面に繰り出された両面粘着テープ73を押圧ロー
ラ74上で保持する針75aを備えたアーム体75と、
昇降板57に設けられ、アーム体75を揺動操作する流
体圧シリンダ76と、昇降板57に設けられ、押圧ロー
ラ74上で剥離された保護紙73bを巻き取る保護紙巻
取りリール77と、保護紙巻取りリール77を保護紙7
3bを巻き取る方向へ回転駆動するモータ78及びロー
プ伝動機構79と、昇降板57に移動自在に支持され、
押圧ローラ74から繰り出された両面粘着テープ73の
粘着層73aを切断するテープ用カッター80と、昇降
板57に設けられ、テープ用カッター80を移動させる
流体圧シリンダ81と、昇降板57に揺動自在に支持さ
れ、テーブル3上の巻取紙Pの先端部を押え付ける押え
板82と、昇降板57に設けられ、押え板82を揺動操
作する流体圧シリンダ83等から構成されている。
【0044】又、両面粘着テープ73は、テープ保持リ
ール72から繰り出され、粘着層73aが外側を向くよ
うにして押圧ローラ74の外周面へ巻き付けられて居
り、針75aにより押圧ローラ74上で保持されている
と共に、押圧ローラ74の外周面位置で保護紙73bが
粘着層73aから剥離されて保護紙73bのみが保護紙
巻取りリール77へ巻き付けられた状態となっている。
【0045】尚、図16に於いて、84は昇降板57に
設けた両面粘着テープ73のガイドローラ、85は昇降
板57に設けた保護紙73bのガイドローラ、86はテ
ープ保持リール72の空回りを防止するブレーキ板、8
7は昇降板57に設けられ、ブレーキ板86をテープ保
持リール72へ当接させる流体圧シリンダである。
【0046】而して、前記粘着層形成装置5に於いて、
移動支持機構45により粘着層形成装置5の押圧ローラ
74が斜めに切断された巻取紙Pの先端部側端の直上位
置に来るように粘着層形成装置5を移動させ、この位置
で昇降板57を下降させて押圧ローラ74を巻取紙Pの
先端部表面に押し付けると、粘着層73aが先端部表面
に貼着される。
【0047】その後、針75aによる両面粘着テープ7
3の保持状態を解除し、この状態で走行体47をボール
ネジ48及びサーボモータ49により上部ガイドレール
46に沿って走行させる。そうすると、両面粘着テープ
73は、押圧ローラ74上で保護紙73bが剥離されな
がらテープ保持リール72から繰り出されて行く。これ
により、巻取紙Pの先端部表面には粘着層73aのみが
押圧ローラ74により貼着されて行くことになる(図1
8参照)。このとき、粘着層73aは、走行体47が巻
取紙Pの先端部に沿って走行している為、巻取紙Pの先
端部表面に切断端に沿って貼着されて行く。又、保護紙
巻取りリール77は、モータ78及びロープ伝動機構7
9により保護紙73bを巻き取る方向へ回転している
為、剥離された保護紙73bを順次巻き取って行く。
【0048】巻取紙Pの先端部表面に所定長さの粘着層
73aが形成されると、走行体47の移動が停止され、
この位置で昇降板57が若干上昇して押圧ローラ74を
持ち上げると共に、針75aにより両面粘着テープ73
を押圧ローラ74上で保持し、この状態でテープ用カッ
ター80により粘着層73aが切断される(図19参
照)。尚、昇降板57を上昇させるときには押え板82
で巻取紙Pの先端部の浮き上がりを防止している。その
結果、テープ用カッター80が巻取紙Pの先端部を傷付
けることもない。このようにして、前述の如き操作を繰
り返すことによって、巻取紙Pの先端部表面に紙継ぎ用
粘着層73aを形成することができる。
【0049】尚、粘着層形成装置5及び移動支持機構4
5等は、斜めに切断された巻取紙Pの先端部表面に紙継
ぎ粘着層73aを断続的に形成できるように駆動制御さ
れている。即ち、巻取紙Pのフォーマー(図示省略)に
より折り曲げられる部分には、粘着層73aが形成され
ないようになっている。又、粘着層形成装置5及び移動
支持機構45等は、巻取紙Pの先端部頂部付近に継ぎ用
粘着層73aを平行に二本形成できるように駆動制御さ
れている。
【0050】前記タブ貼着装置6は、テーブル3上に繰
り出されて斜めに切断された巻取紙Pの先端部に所定間
隔毎にタブ90bの一端部を貼着するものであり、図1
4及び図20に示す如く、移動支持機構45の昇降体5
3の角形ブッシュ53aに取り付けられた支持板88
と、支持板88に回転自在に支持されたタブ供給リール
89と、タブ供給リール89に着脱自在に支持され、ロ
ール状に巻かれた長尺状の台紙90aに多数の短冊状の
タブ90bを直列状態で且つ着脱自在に貼着したタブロ
ール90と、支持板88に回転自在に支持され、タブロ
ール90の台紙90aを巻き取る台紙巻取りリール91
と、支持板88に設けられ、タブロール90の台紙90
aの一部分を折り曲げてこれに貼着されたタブ90bを
台紙90aから剥離突出させるタブ受け具92と、支持
板88に設けられ、タブロール90の台紙90aをタブ
供給リール89から台紙巻取りリール91へ送り出す送
り出し駆動機構93と、支持板88にレール94を介し
て昇降自在に支持された昇降板95と、支持板88と昇
降板95との間に介設され、昇降板95を昇降動させる
流体圧シリンダ96と、昇降板95に回転自在に支持さ
れ、外周面の一個所に吸着孔97aを有するロータリー
型の真空吸着盤97と、昇降板95に設けられ、真空吸
着盤97を回転駆動する回転用モータ98及びチェーン
伝動機構99と、真空吸着盤97に真空・加圧兼用配管
及び電磁弁等を介して接続された真空ポンプ及びコンプ
レッサー(何れも図示省略)等から構成されている。
【0051】前記タブ供給リール89は、図20及び図
21に示す如く、支持板88に固定したリール軸100
に軸受101を介して回転自在に支持された支持筒10
2と、支持筒102に取り付けられ、タブロール90を
着脱自在に嵌合保持するリール本体103と、リール本
体103を支持筒102から抜け止めする締付けナット
104とから構成されて居り、支持板88に設けたトル
クテンショナー105により軽い摩擦抵抗を受けつつ回
転するようになっている。その結果、タブ供給リール8
9は、タブロール90の台紙90aを引き出したときに
惰性で回転すると云うこともなく、台紙90aの引き出
しを正確に行える。
【0052】前記タブロール90は、図22に示す如
く、筒状の芯材にロール状に巻かれた長尺状の台紙90
aと、台紙90aの外側面に直列状態で且つ着脱自在に
貼着され、裏面側の両端部に粘着層90cを形成した多
数の短冊状のタブ90bとから成る 又、各タブ90bの粘着層90cを形成していない部分
には、巻取紙Pの紙継ぎ時にタブ90bの切断を円滑且
つ容易に行えるようにミシン目90dが形成されてい
る。このミシン目90dは、テーブル3上に繰り出され
て斜めに切断された巻取紙Pの切断端に沿うように形成
されている。
【0053】前記台紙巻取りリール91は、図20及び
図21に示す如く、支持板88に固定したリール軸10
6に軸受107を介して回転自在に支持さたリール本体
108と、リール本体108に着脱自在に取り付けら
れ、タブロール90の台紙90aの始端部が巻き付け状
態で止着されるU字杆109とから構成されて居り、支
持板88に設けた台紙巻取りリール用モータ110及び
チェーン伝動機構111により台紙90aを巻き取る方
向へ回転するようになっている。
【0054】前記タブ受け具92は、図20に示す如
く、タブ供給リール89から台紙巻取りリール91へ巻
き取られて行くタブロール90の台紙90aの一部分を
折り曲げてこれに貼着されたタブ90bを台紙90aか
ら剥離突出させるものであり、台紙90aの一部分を鋭
角的に折り曲げてタブ90bの一部を台紙90aから剥
離突出させる折曲げ部92aを備えている。
【0055】前記送り出し駆動機構93は、図20に示
す如く、支持板88に設けた駆動軸112と、駆動軸1
12に回転自在に支持された駆動ローラ113と、支持
板88に設けた駆動モータ114と、駆動モータ114
の出力軸と駆動軸112とを連動連結するチェーン伝動
機構115と、支持板88にアーム116を介して揺動
自在に支持され、台紙90aの一部分を駆動ローラ11
3の外周面とで挾持する押えローラ117等から構成さ
れて居り、台紙90aに貼着されたタブ90bを一枚宛
タブ受け具92へ送り出せるように間欠的に駆動制御さ
れている。
【0056】前記真空吸着盤は97、回転用モータ9
8、チェーン伝動機構99及び流体圧シリンダ96によ
って、吸着孔97aが台紙90aから剥離突出したタブ
90bの近傍に位置してタブ90bを吸着保持する吸着
位置(図20及び図23に示す位置)と、吸着孔97a
がテーブル3面に向く貼着開始位置(図24に示す位
置)と、テーブル3側へ下降して吸着保持したタブ90
bをテーブル3上の巻取紙Pの先端部側端に貼着する貼
着位置(図25に示す位置)とを夫々取り得るように回
転並びに昇降駆動制御されている。
【0057】そして、タブ供給リール89に装着された
タブロール90の台紙90aは、図20に示す如く、支
持板88に設けた第1ガイドローラ118を経てタブ受
け具92へ至り、タブ受け具92の折曲げ部92aで折
り曲げられてから駆動ローラ113へ至り、該駆動ロー
ラ113と押えローラ117で挾持された後、第2ガイ
ドローラ119を経て台紙巻取りリール91へ巻き取ら
れるようになっている。
【0058】尚、図20に於いて、120は光電管等の
タブ送り出し検出用センサー、121は真空吸着盤の位
置を検出する位置検出用センサーである。
【0059】而して、前記タブ貼着装置6に於いて、テ
ーブル3上での巻取紙Pの切断加工及び紙継ぎ用粘着層
73aの形成が終了すると、走行体47が巻取紙Pの先
端部側端上方位置に移動する。このとき、真空吸着盤9
7は吸着位置(図23に示す位置)に位置している。
【0060】走行体47が巻取紙Pの先端部側端の上方
位置で停止すると、送り出し駆動機構93等が作動し、
駆動ローラ113及び台紙巻取りリール91が一定量だ
け回転する。その結果、タブ供給リール89に装着され
ているタブロール90の台紙90aは、図23に示す如
く、第1ガイドローラ118、タブ受け具92の折曲げ
部92a、駆動ローラ113及び第2ガイドローラ11
9を経て台紙巻取りリール91へ一定量だけ送り出さ
れ、該台紙巻取りリール91へ巻き取られて行く。
【0061】前記台紙90aは、タブ受け具92を通過
する際に折曲げ部92aにより略V字状に折り曲げられ
る。その為、台紙90aに貼着されているタブ90b
は、図23に示す如く、台紙90aから順次剥離されて
行き、折曲げ部92aから下方へ突出する。このとき、
吸着位置にある真空吸着盤97は、内部が真空引きされ
て居り、回転用モータ98及びチェーン伝動機構99に
より台紙90aの繰り出しと同期して吸着位置から貼着
開始位置側へ回転して行き、その間に台紙90aから剥
離突出されるタブ90bの表面を吸着保持する。
【0062】タブ90bを吸着保持した真空吸着盤97
は、図24に示す如く、回転用モータ98及びチェーン
伝動機構99により吸着位置から貼着開始位置まで回転
し、タブ90bの一端部側の粘着層90cを巻取紙Pの
先端部に対向させる。
【0063】真空吸着盤97が貼着開始位置に至ると、
図25に示す如く、昇降板95及び流体圧シリンダ96
により真空吸着盤97が貼着開始位置から貼着位置へ下
降し、タブ90bの一端部側の粘着層90cを巻取紙P
の先端部に押し付け、該タブ90bを巻取紙Pの先端部
表面に貼着する。その後、真空吸着盤97の真空吸着が
解除されると共に、真空吸着盤97に加圧空気を供給し
てタブ90bを巻取紙Pの先端部表面へ押し付ける。
【0064】巻取紙Pの先端部にタブ90bを貼着した
ら、真空吸着盤97は昇降体95及び流体圧シリンダ9
6により上昇すると共に、回転用モータ98及びチェー
ン伝動機構99により吸着位置へ回転し、最初の状態に
戻る。
【0065】巻取紙Pの先端部に一枚目のタブ90bを
貼着したら、走行体47が一定距離だけ巻取紙Pの切断
端に沿って移動し、その位置でタブ貼着装置6が上記と
同様の動作を繰り返して巻取紙Pの先端部に二枚目のタ
ブ90bを貼着する。
【0066】以下同様の動作を繰り返すことによって、
タブ貼着装置6は図26に示すように巻取紙Pの先端部
にタブ90bを一定間隔毎に貼着することができる。
【0067】前記耳紙貼着装置7は、テーブル3上に繰
り出されて斜めに切断された巻取紙Pの先端部側端に短
冊状の耳紙122bを自動的に貼着するものであり、巻
取紙Pの先端部両側端に耳紙122bを貼着できるよう
に、同一形状及び同一構造のものが移動支持機構45の
昇降体53の左右位置に夫々配設されている。
【0068】即ち、前記耳紙貼着装置7は、図14及び
図27に示す如く、昇降体53の角形ブッシュ53aに
取り付けられた支持板88′と、支持板88′に回転自
在に支持された耳紙供給リール89′と、耳紙供給リー
ル89′に着脱自在に支持され、ロール状に巻かれた長
尺状の台紙122aに多数の短冊状の耳紙122bを直
列状態で且つ着脱自在に貼着した耳紙ロール122と、
支持板88′に回転自在に支持され、耳紙ロール122
の台紙122aを巻き取る台紙巻取りリール91′と、
支持板88′に設けられ、耳紙ロール122の台紙12
2aの一部分を折り曲げてこれに貼着された耳紙122
bを台紙122aから剥離突出させる耳紙受け具92′
と、支持板88′に設けられ、耳紙ロール122の台紙
122aを耳紙供給リール89′から台紙巻取りリール
91′へ送り出す送り出し駆動機構93′と、支持板8
8′にレール94′を介して昇降自在に支持された昇降
板95′と、支持板88′と昇降板95′との間に介設
され、昇降板95′を昇降動させる流体圧シリンダ9
6′と、昇降板95′に回転自在に支持され、外周面の
一個所に吸着孔97a′を有するロータリー型の真空吸
着盤97′と、昇降板95′に設けられ、真空吸着盤9
7′を回転駆動する回転用モータ98′及びチェーン伝
動機構99′と、真空吸着盤97′に真空・加圧兼用配
管及び電磁弁等を介して接続された真空ポンプ及びコン
プレッサー(何れも図示省略)等から構成されている。
【0069】又、この耳紙貼着装置7は、耳紙ロール1
22を除いてタブ貼着装置6と全く同一の形状及び同一
の構造に構成されて居り、タブ貼着装置6と同じ動作を
行うようになっている。
【0070】前記耳紙供給リール89′は、図27及び
図28に示す如く、支持板88′に固定したリール軸1
00′に軸受101′を介して回転自在に支持された支
持筒102′と、支持筒102′に取り付けられ、耳紙
ロール122を着脱自在に嵌合保持するリール本体10
3′と、リール本体103′を支持筒102′から抜け
止めする締付けナット104′とから構成されて居り、
支持板88′に設けたトルクテンショナー105′によ
り軽い摩擦抵抗を受けつつ回転するようになっている。
その結果、耳紙供給リール89′は、耳紙ロール122
の台紙122aを引き出したときに惰性で回転すると云
うこともなく、台紙122aの引き出しを正確に行える
ようになっている。
【0071】前記耳紙ロール122は、図29に示す如
く、筒状の芯材にロール状に巻かれた長尺状の台紙12
2aと、台紙122aの外側面に直列状態で且つ着脱自
在に貼着された多数の短冊状の耳紙122bとから成る 又、耳紙122bは、その裏面側の片側のみに粘着層1
21cが形成されて居り、巻取紙Pの側端に外方へ突出
する状態で貼着したときに粘着層121cを形成してい
ない部分が巻取紙Pの側端から外方へ突出するように為
されている。更に、耳紙122bは、キャリア装置や折
り機に設けた検出ヘッド(無接点検出スイッチ)が耳紙
122bを容易に検知できるように赤色や青色に着色さ
れている。
【0072】前記台紙巻取りリール91′は、図27及
び図28に示す如く、支持板88′に固定したリール軸
106′に軸受107′を介して回転自在に支持さたリ
ール本体108′と、リール本体108′に着脱自在に
取り付けられ、耳紙ロール122の台紙122aの始端
部が巻き付け状態で止着されるU字杆109′とから構
成されて居り、支持板88′に設けた台紙巻取りリール
用モータ110′及びチェーン伝動機構111′により
台紙122aを巻き取る方向へ回転するようになってい
る。
【0073】前記耳紙受け具92′は、図27に示す如
く、耳紙供給リール89′から台紙巻取りリール91′
へ巻き取られて行く耳紙ロール122の台紙122aの
一部分を折り曲げてこれに貼着された耳紙122bを台
紙122aから剥離突出させるものであり、台紙122
aの一部分を鋭角的に折り曲げて耳紙122bの一部を
台紙122aから剥離突出させる折曲げ部92a′を備
えている。
【0074】前記送り出し駆動機構93′は、図27に
示す如く、支持板88′に設けた駆動軸112′と、駆
動軸112′に回転自在に支持された駆動ローラ11
3′と、支持板88′に設けた駆動モータ114′と、
駆動モータ114′の出力軸と駆動軸112′とを連動
連結するチェーン伝動機構115′と、支持板88′に
アーム116′を介して揺動自在に支持され、台紙12
2aの一部分を駆動ローラ113′の外周面とで挾持す
る押えローラ117′等から構成されて居り、台紙12
2aに貼着された耳紙122bを一枚宛耳紙受け具9
2′へ送り出せるように間欠的に駆動制御されている。
【0075】前記真空吸着盤97′は、回転用モータ9
8′、チェーン伝動機構99′及び流体圧シリンダ9
6′によって、吸着孔97a′が台紙122aから剥離
突出した耳紙122bの近傍に位置して耳紙122bを
吸着保持する吸着位置(図27及び図30に示す位置)
と、吸着孔97a′がテーブル3面に向く貼着開始位置
(図31に示す位置)と、テーブル3側へ下降して吸着
保持した耳紙122bをテーブル3上の巻取紙Pの先端
部側端に貼着する貼着位置(図32に示す位置)とを夫
々取り得るように回転並びに昇降駆動制御されている。
【0076】そして、耳紙供給リール89′に装着され
た耳紙ロール122の台紙122aは、図27に示す如
く、支持板88′に設けた第1ガイドローラ118′を
経て耳紙受け具92′へ至り、耳紙受け具92′の折曲
げ部92a′で折り曲げられてから駆動ローラ113′
へ至り、該駆動ローラ113′と押えローラ117′で
挾持された後、第2ガイドローラ119′を経て台紙巻
取りリール91′へ巻き取られるようになっている。
【0077】尚、図27に於いて、120′は光電管等
の耳紙送り出し検出用センサー、121′は真空吸着盤
97′の位置を検出する位置検出用センサーである。
【0078】而して、前記耳紙貼着装置7に於いて、走
行体47が巻取紙Pの先端部側端の上方位置で停止する
と、送り出し駆動機構93′等が作動し、駆動ローラ1
13′及び台紙巻取りリール91′が一定量だけ回転す
る。その結果、耳紙供給リール89′に装着されている
耳紙ロール122の台紙122aは、図30に示す如
く、第1ガイドローラ118′、耳紙受け具92′の折
曲げ部92a′、駆動ローラ113′及び第2ガイドロ
ーラ119′を経て台紙巻取りリール91′へ一定量だ
け送り出され、該台紙巻取りリール91′へ巻き取られ
て行く。
【0079】前記台紙122aは、耳紙受け具92′を
通過する際に折曲げ部92a′により略V字状に折り曲
げられる。その為、台紙122aに貼着されている耳紙
122bは、図30に示す如く、台紙122aから順次
剥離されて行き、折曲げ部92a′から下方へ突出す
る。このとき、吸着位置にある真空吸着盤97′は、内
部が真空引きされて居り、回転用モータ98′及びチェ
ーン伝動機構99′により台紙122aの繰り出しと同
期して吸着位置から貼着開始位置側へ回転して行き、そ
の間に台紙122aから剥離突出される耳紙122bの
表面を吸着保持する。
【0080】耳紙122bを吸着保持した真空吸着盤9
7′は、図31に示す如く、回転用モータ98′及びチ
ェーン伝動機構99′により吸着位置から貼着開始位置
まで回転し、耳紙122bの粘着層を巻取紙Pの先端部
側端に対向させる。
【0081】真空吸着盤97′が貼着開始位置に至る
と、図32に示す如く、昇降体95′及び流体圧シリン
ダ96′により真空吸着盤97′が貼着開始位置から貼
着位置へ下降し、耳紙122bの粘着層122cを巻取
紙Pの先端部側端に押し付け、該耳紙122bを巻取紙
Pの先端部側端に貼着する。その後、真空吸着盤97′
の真空吸着が解除されると共に、真空吸着盤97′に加
圧空気を供給して耳紙122bを巻取紙Pの側端に押し
付ける。
【0082】巻取紙Pの先端部側端に耳紙122bを貼
着したら、真空吸着盤97′は昇降体95′及び流体圧
シリンダ96′により上昇すると共に、回転用モータ9
8′及びチェーン伝動機構99′により貼着位置へ回転
し、最初の状態に戻る。このようにして、耳紙122b
が巻取紙Pの先端部側端に外方へ突出する状態で貼着さ
れる。
【0083】前記扱き装置8は、テーブル3上のフレー
ム23に設けられ、テーブル3上に繰り出されている巻
取紙Pの先端部を軽く扱きながら巻き戻すものであり、
図4に示す如く、フレーム23に垂下状に取り付けられ
た流体圧シリンダ123と、流体圧シリンダ123の下
端部に取付け部材124を介して取り付けられ、巻取紙
Pの外表面へ当接自在なブラシ125とから構成されて
いる。尚、巻取紙P外表面へ当接するブラシ125の押
圧力は、巻取紙Pの先端部を扱きながら巻き戻す際にタ
ブ90bがミシン目90dで切断されない程度に選定さ
れている。
【0084】前記押圧装置9は、扱き装置8の取付け部
材124若しくはテーブル3上のフレーム23に設けら
れて居り、テーブル3上に繰り出されている巻取紙Pの
先端部を巻き戻す際に、ブラシ125と同期的に下降し
てタブ90bの一端部を巻取紙P外表面へ押し付けなが
ら貼着するものである。即ち、押圧装置9は、図4に示
す如く、扱き装置8の取付け部材124に取り付けら
れ、巻取紙Pの先端部に貼着されたタブ90bの間隔と
同一になるように配置された上下方向へ弾性変形可能な
複数の板バネ126と、各板バネ126の先端部に回転
自在に支持され、板バネ126の弾性力によりタブ90
bの表面に当接するローラ構造の押圧部材127(弗素
樹脂製)とから構成されている。尚、タブ90bの表面
へ当接する押圧部材127の押圧力は、巻取紙Pの先端
部を扱きながら巻き戻す際にタブ90bの他端部が巻取
紙P外表面へ確実且つ強固に貼着される程度選定されて
いる。
【0085】前記損紙処理装置10は、テーブル3の下
流側端部(図1の左側端部)に配設されて居り、テーブ
ル3から排出された巻取紙Pの表層部分(損紙)を丸く
巻き取った後、偏平状に押し潰して排出するものであ
る。この損紙処理装置10には、特公平4−70215
号公報に開示された構造のものが使用されている。
【0086】次に、前記紙継ぎ用前処理装置を用いて商
業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理を施す場合について
説明する。
【0087】搬送車12により搬送されて来た巻取紙P
は、巻取紙支持装置1により搬送車12から持ち上げら
れ、回転自在に支持される。このとき、巻取紙Pの外周
面上部は、テーブル3の上流側端部(図4の右側端部)
の上面と略面一になるように巻取紙支持装置1により支
持されている。
【0088】巻取紙Pが巻取紙支持装置1により回転自
在に支持されると、切断剥離装置2が作動し、切断剥離
装置2のカッター誘導機構24及びカッター機構25に
より巻取紙Pの表層部が幅方向に亘って切断される(図
33参照)。
【0089】巻取紙Pの表層部分が幅方向に亘って切断
されると、切断剥離装置2のめくり機構26が作動し、
めくり機構26の押えローラ42が巻取紙Pの切断個所
近傍に当接すると共に、ノズル43から切断個所に向っ
て空気が噴出される。これにより、巻取紙Pの切断個所
が上方へめくり上げられる(図34参照)。
【0090】巻取紙Pの切断部分がめくり上げられた
ら、この状態で巻取紙Pが巻取紙支持装置1により繰り
出し方向へ回転され、巻取紙Pの表層部分の切断端は、
テーブル3上に繰り出されて行く。
【0091】そして、巻取紙Pは、引き続き巻取紙支持
装置1により繰り出し方向へ回転され、テーブル3の上
方位置等に設けた探傷用カメラ及び光源等から成る探傷
用センサー(図示省略)により汚損や損傷が検出されつ
つ、テーブル3上に順次繰り出されて行く(図35参
照)。尚、テーブル3上に繰り出されてテーブル3の下
流側から排出される巻取紙Pの繰り出し部分は、損紙処
理装置10により順次丸く巻き取られて行く。
【0092】巻取紙Pがテーブル3上に繰り出されて行
き、汚損や損傷がなくなった時点で巻取紙Pの繰り出し
が停止されると共に、テーブル3の吸引機構44により
巻取紙Pの繰り出し部分がテーブル3上面に吸引固定さ
れる。
【0093】巻取紙Pの奇麗な部分がテーブル3上に吸
引固定されると、粘着層形成装置5の押圧ローラ74が
巻取紙Pの側端部に対向するように走行体47が移動
し、この位置で粘着層形成装置5が作動すると共に、走
行体47が巻取紙Pの幅方向へ若干移動し、巻取紙Pの
先端側端部に両面粘着テープ73を一定長さだけ貼着し
て短い補助用紙継ぎ用粘着層73aを形成する(図36
参照)。
【0094】補助用紙継ぎ用粘着層73aが形成される
と、カッター装置4のカッター刃60及び粘着層形成装
置5の押圧ローラ74が補助用紙継ぎ用粘着層73aよ
りも下流側位置で且つ補助用紙継ぎ用粘着層73aの始
端部近傍位置に対向するように走行体47及び枠体51
が移動し、この位置でカッター装置4及び粘着層形成装
置5が作動すると共に、走行体47が巻取紙Pの幅方向
に一定量移動する。即ち、カッター装置4が補助用紙継
ぎ用粘着層73aに沿って巻取紙Pの繰り出し部分を斜
めに一定長さだけ切断すると共に、粘着層形成装置5が
補助用紙継ぎ用粘着層73aに沿って両面粘着テープ7
3を一定長さだけ貼着する(図37参照)。
【0095】補助用紙継ぎ用粘着層73aに沿って巻取
紙Pの繰り出し部分が一定長さだけ斜めに切断されて紙
継ぎ用粘着層73aが一定長さだけ貼着されると、走行
体47が移動を停止し、この位置で頂部カッター装置6
3が作動して巻取紙Pの切断端の頂部を斜めに切断する
(図38参照)。
【0096】巻取紙Pの頂部が切断されると、走行体4
7が再び巻取紙Pの幅方向へ走行し、引き続きカッター
装置4が巻取紙Pの繰り出し部分を幅方向に沿って斜め
に切断して行くと共に、粘着層形成装置5が巻取紙Pの
表面に両面粘着テープ73を貼着し、切断端に沿って紙
継ぎ用粘着層73aを形成して行く(図39参照)。こ
のとき、粘着層形成装置5は、巻取紙Pのフォーマーに
より折り曲げられる部分には、粘着層73aが形成され
るないように駆動制御されている。
【0097】巻取紙Pが幅方向に亘って切断されて切断
端に沿って粘着層73aが形成されると、一方の耳紙貼
着装置7が作動し、巻取紙Pの先端部で且つ一方の側端
に耳紙122bを側方へ突出する状態で貼着する(図4
0参照)。又、分離された巻取紙Pの表層部分(損紙)
は、テーブル3から排出されて損紙処理装置10へ送り
込まれ、損紙処理装置10によって丸く巻き取られた
後、偏平状に押し潰されて排出される。
【0098】一方の耳紙122bが貼着されると、タブ
貼着装置6が巻取紙Pの片側先端部に対向するように走
行体47及び枠体51が移動し、この位置でタブ貼着装
置6が作動して巻取紙Pの片側先端部にタブ90bを突
出状態で貼着する。その後、走行体47が巻取紙Pの切
断端に沿って一定距離だけ移動し、この位置で再度タブ
貼着装置6が作動して巻取紙Pの先端部にタブ90bを
突出状態で貼着する。以下同様にしてタブ貼着装置6よ
り巻取紙Pの先端部に一定間隔毎にタブ90bが貼着さ
れて行く(図41参照)。このとき、タブ90bの一端
部が巻取紙Pの切断端から突出するが、テーブル3上面
には非接着性の部材によってコーティングが施されてい
る為、タブ90bがテーブル3に貼り着くこともない。
【0099】巻取紙Pの先端部に所定枚数のタブ90b
が貼着されると、他方の耳紙貼着装置7が作動し、巻取
紙Pの先端部で且つ他方の側端に耳紙122bを側方へ
突出する状態で貼着する(図42参照)。
【0100】最後に、扱き装置8のブラシ125及び押
圧装置9の押圧部材127が下降して巻取紙P外表面へ
当接し、この状態で巻取紙支持装置1により巻取紙Pが
巻き取り方向へ回転し、テーブル3上に繰り出されてい
る部分が巻取紙P本体側へ巻き戻されて行く(図43参
照)。このとき、巻取紙Pの繰り出し部分は、ブラシ1
25により軽く扱かれながら巻き戻されて行く為、巻取
紙Pの外表面へ皺ができないように密着状態で巻き付け
られて行く。然も、ブラシ125が軽く当接している
為、タブ90bがミシン目90cで切断されると云うこ
ともない。更に、タブ90bの表面が押圧部材127に
より巻取紙Pの外表面側へ押圧される為、タブ90bは
巻取紙Pの外表面へ確実且つ強固に貼着されることにな
る。このようにして、商業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前
処理が施される(図44参照)。
【0101】上記例に於いては、紙継ぎ用前処理装置を
用いて商業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理を施すよう
にしたが、他の例に於いては、紙継ぎ用前処理装置を用
いて新聞印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理を施すように
しても良い。
【0102】上記例に於いては、紙継ぎ用前処理装置を
印刷用輪転機への巻取紙Pの搬送経路に据え付けるよう
にしたが、他の例に於いては、紙継ぎ用前処理装置を輪
転機の給紙部に据え付けるようにしても良い。この場
合、輪転機の給紙部に配設した巻取紙支持装置(三叉ア
ームや二叉アーム)に巻取紙Pを回転自在に支持させる
ことができる為、テーブル3の下方位置に配設した巻取
紙支持装置1を省略することができる。又、巻取紙支持
装置1の構成は、上記例のものに限定されるものではな
く、巻取紙Pを正逆回転自在に支持することができれ
ば、如何なる構造及び形状のものであっても良い。
【0103】上記例に於いては、一台のタブ貼着装置6
で巻取紙Pの先端部にタブ90bを一定間隔毎に貼着す
るようにしたが、他の例に於いては、タブ貼着装置6を
複数台並設し、複数枚のタブ90bを同時に貼着するよ
うにしても良い。又、タブ貼着装置6の構成は、上記例
のものに限定されるものではなく、巻取紙Pの先端部に
タブを所定間隔毎に貼着することができれば、如何なる
構成のものであっても良い。例えば、特開平8−304
555号公報に開示されたタブ貼着装置を用いるように
しても良い。
【0104】上記例に於いては、二つの耳紙貼着装置7
を設け、巻取紙Pの先端部両側端に夫々耳紙122bを
貼着するようにしたが、他の例に於いては、一方の耳紙
貼着装置7を省略し、一台の耳紙貼着装置7で巻取紙P
の先端部両側端へ耳紙122bを貼着するようにしても
良い。この場合、耳紙貼着装置7は、巻取紙Pの幅方向
全域に亘って移動できるようにすると共に、耳紙122
bの向きを変えられるようにする必要がある。又、耳紙
貼着装置7の取付け位置や構成も、上記例のものに限定
されるものではなく、巻取紙Pの側端に耳紙122bを
貼着することができれば、その取付け位置や構造及び形
状は如何なるものであっても良い。例えば耳紙貼着装置
7に特開平8−41338号の図1乃至図15や図24
乃至図35に示す構造のものを使用するようにしても良
い。
【0105】上記例に於いては、巻取紙Pがテーブル3
上に繰り出されている時に耳紙122bを貼着するよう
にしたが、他の例に於いては、巻取紙Pの先端部を巻き
戻した後に耳紙122b貼着するようにしても良い。
【0106】上記例に於いては、押圧装置9を板バネ1
26とローラ構造の押圧部材127とから構成し、押圧
部材127を回転させつつ該押圧部材127でタブ90
bを巻取紙P外表面へ押圧貼着するようにしたが、他の
例に於いては、図示していないが押圧部材をスタンプ構
造に形成し、タブ90bが押圧部材の下方位置に来たと
きにスタンプ構造の押圧部材を巻取紙P外表面側へ下降
させてタブ90bを巻取紙P外表面へ押圧貼着するよう
にしても良い。
【0107】上記例に於いては、押圧装置9を板バネ1
26とローラ構造の押圧部材127とから構成したが、
他の例に於いては、押圧装置9をタブ90bへ向って空
気を噴出するノズル(図示省略)から形成し、ノズルか
ら噴出する空気圧によりタブ90bを巻取紙P外表面へ
押圧貼着するようにしても良い。
【0108】
【発明の効果】上述の通り、本発明によれば、テーブル
上に繰り出した巻取紙の繰り出し部分を斜めに切断し、
この斜めに切断された巻取紙の先端部表面に両面粘着テ
ープ及びタブを貼着した後、巻取紙の先端部を巻き戻し
てタブにより巻取紙外表面へ止着するようにしている
為、巻取紙の切断端は巻取紙の外表面へスパイラル状に
なって巻き付けられることになる。その結果、巻取紙の
切断端は、巻取紙外表面へ密接した状態となり、巻取紙
を輪転機の給紙部の巻取紙支持装置に装着し、輪転機へ
一定速度で繰り出されている使用中の巻取紙と同じ周速
度で回転せしめても、風をはらみ難くなり、助走中の紙
切れを防止することができる。又、紙継ぎ用前処理を施
した巻取紙を輪転機へ繰り出されている巻取紙に紙継ぎ
した場合、巻取紙の切断端は巻取紙の走行方向に対して
傾斜姿勢となっている。その結果、巻取紙の紙継ぎ部分
がガイドローラを通過する際に、巻取紙の切断端が風力
によりめくり上がって粘着層が露出状態になると云うこ
ともない。延いては、ガイドローラへの粘着層の付着を
防止でき、走行中に於ける紙切れを防止することができ
る。更に、斜めに切断された巻取紙の先端部表面に切断
端に沿って紙継ぎ用粘着層を形成するようにしている
為、該粘着層もスパイラル状になる。その結果、巻取紙
の紙継ぎ部分が輪転機の印刷部のブランケットを通過す
る際に、紙継ぎ用粘着層の厚みによりブランケットの外
周面がスパイラル状に窪み、印刷面には斜めの縞模様が
表れることになるが、この縞模様は横縞よりも目立たな
い。従って、印刷物を排紙せずに済む。そのうえ、紙継
ぎ用粘着層が斜めに形成されている為、巻取紙の紙継ぎ
部分が輪転機の折り部でフォーマーにより折り曲げられ
ても、紙継ぎ用粘着層が重なった状態にならない。その
結果、折り胴や喰え胴の表面にセットオフされ難くな
り、損紙の増加を防止することができる。又、ショック
音も小さくすることができる。加えて、紙継ぎ用前処理
時に巻取紙の側端に耳紙を貼着するようにしている為、
作業能率の向上や作業員の削減等を図れると共に、完全
な自動化も可能となる。
【0109】更に、本発明によれば、巻取紙の先端部を
巻き戻してタブを巻取紙外表面へ貼着する際に、巻取紙
の先端部をブラシで軽く扱きながら巻き戻すと共に、タ
ブの他端部を押圧部材若しくはノズルから噴出するエア
ーにより巻取紙外表面へ押し付けながら貼着するように
している。その結果、ブラシ圧に関係なくタブを巻取紙
の外表面へ確実且つ強固に貼着させることができる。延
いては、ブラシ圧を弱くすることができ、ブラシにより
タブが切断されるのを防止することができる。
【0110】又、本発明の装置を用いれば、上記方法を
好適に実施することができると共に、紙継ぎ用前処理の
完全な自動化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する巻取紙の紙継ぎ用前処
理装置の概略側面図である。
【図2】紙継ぎ用前処理装置の概略正面図である。
【図3】紙継ぎ用前処理装置の概略平面図である。
【図4】切断剥離装置、扱き装置及び押圧装置の側面図
である。
【図5】切断剥離装置のカッター誘導機構の要部の側面
図である。
【図6】カッター誘導機構の要部の背面図である。
【図7】切断剥離装置のカッター機構の正面図である。
【図8】カッター誘導機構の空隙形成部材が巻取紙の外
周面側端に当接した状態の側面図と平面図である。
【図9】空隙形成部材が巻取紙の表層紙の下に潜り込ん
だ状態の側面図と平面図である。
【図10】空隙形成部材が巻取紙の表層紙の下に潜り込
んで巻取紙の端面に空隙を形成した状態の側面図であ
る。
【図11】空隙形成部材にカッター機構のカッター部材
が当接した状態の側面図と平面図である。
【図12】カッター部材により巻取紙の表層部分が切断
されている状態の側面図と平面図である。
【図13】移動支持機構の概略背面図である。
【図14】移動支持機構の概略平面図である。
【図15】移動支持機構の概略縦断側面図である。
【図16】カッター装置及び粘着層形成装置の正面図で
ある。
【図17】頂部カッター装置の正面図である。
【図18】粘着層形成装置の作動状態を示し、巻取紙表
面に粘着層を形成して行く状態の説明図である。
【図19】粘着層形成装置の作動状態を示し、粘着層を
切断する状態の説明図である。
【図20】タブ貼着装置の正面図である。
【図21】タブ貼着装置の一部分を省略した一部切欠平
面図である。
【図22】タブロールの斜視図である。
【図23】タブ貼着装置の作動状態を示し、真空吸着盤
がタブを吸着した状態の説明図である。
【図24】タブ貼着装置の作動状態を示し、真空吸着盤
がタブを吸着保持して回転した状態の説明図である。
【図25】タブ貼着装置の作動状態を示し、真空吸着盤
がタブを巻取紙へ貼着した状態の説明図である。
【図26】斜めに切断された巻取紙の先端部へタブを貼
着した状態の平面図である。
【図27】耳紙貼着装置の正面図である。
【図28】耳紙貼着装置の一部分を省略した一部切欠平
面図である。
【図29】耳紙ロールの斜視図である。
【図30】耳紙貼着装置の作動状態を示し、真空吸着盤
が耳紙を吸着した状態の説明図である。
【図31】耳紙貼着装置の作動状態を示し、真空吸着盤
が耳紙を吸着保持して回転した状態の説明図である。
【図32】耳紙貼着装置の作動状態を示し、真空吸着盤
が耳紙を巻取紙へ貼着した状態の説明図である。
【図33】巻取紙の表層部分が幅方向に切断されている
状態の概略斜視図である。
【図34】巻取紙の切断された部分をめくり上げている
状態の概略斜視図である。
【図35】切断された巻取紙をテーブル上へ繰り出して
いる状態の概略斜視図である。
【図36】テーブル上の巻取紙に補助用紙継ぎ用粘着層
を形成した状態の概略斜視図である。
【図37】補助用紙継ぎ用粘着層に沿って別の紙継ぎ用
粘着層を形成すると共に、巻取紙を斜めに切断した状態
の概略斜視図である。
【図38】斜めに切断された巻取紙の頂部をカットした
状態の概略斜視図である。
【図39】テーブル上の巻取紙を斜めに切断して巻取紙
の先端部に紙継ぎ用粘着層を形成した状態の概略斜視図
である。
【図40】巻取紙の一方の側端に耳紙を貼着し、損紙を
排出した状態の概略斜視図である。
【図41】巻取紙の先端部にタブを所定間隔毎に貼着し
た状態の概略斜視図である。
【図42】巻取紙の他方の側端に耳紙を貼着した状態の
平面図である。
【図43】巻取紙の先端部を巻き戻す状態の概略斜視図
である。
【図44】本発明の紙継ぎ用前処理を施した巻取紙の斜
視図である。
【図45】従来の紙継ぎ用前処理を施した巻取紙の斜視
図である。
【図46】輪転機に於ける給紙部の概略説明図である。
【図47】従来の紙継ぎ用前処理を施した巻取紙の斜視
図である。
【図48】巻取紙の紙継ぎ部分がガイドローラを通過す
る際の概略説明図である。
【符号の説明】
1は巻取紙支持装置、2は切断剥離装置、3はテーブ
ル、4はカッター装置、5は粘着層形成装置、6はタブ
貼着装置、7は耳紙貼着装置、8は扱き装置、9は押圧
装置、73は両面粘着テープ、73aは紙継ぎ要粘着
層、90bはタブ、122bは耳紙、125はブラシ、
127は押圧部材、Pは巻取紙。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取紙(P)を巻取紙支持装置(1)に
    より正逆回転自在に支持する巻取紙支持工程と、巻取紙
    (P)の表層部分を幅方向に沿って切断して除去したう
    え、巻取紙(P)の切断された先端部分をテーブル
    (3)上へ繰り出す巻取紙繰り出し工程と、テーブル
    (3)上に繰り出された巻取紙(P)の繰り出し部分を
    巻取紙(P)の一側端から他側端へ亘って斜めに切断す
    ると共に、斜めに切断された先端部表面に切断端に沿っ
    て両面粘着テープ(73)を貼着して紙継ぎ用粘着層
    (73a)を形成する切断・粘着層形成工程と、斜めに
    切断された巻取紙(P)の先端部に所定間隔毎にタブ
    (90b)の一端部を貼着するタブ貼着工程と、テーブ
    ル(3)上に繰り出されている巻取紙(P)の先端部を
    ブラシ(125)で軽く扱きながら巻取紙(P)本体側
    へ巻き戻すと共に、タブ(90b)の他端部をタブ(9
    0b)の表面に当接するローラ構造の押圧部材(12
    7)若しくはノズルから噴出するエアーにより巻取紙
    (P)外表面へ押し付けながら貼着する巻取紙(P)の
    先端部止着工程と、巻取紙(P)がテーブル(3)上に
    繰り出されている時若しくは巻取紙(P)の先端部を巻
    き戻した後に、巻取紙(P)の先端部側端に耳紙(12
    2b)を側方へ突出する状態で貼着する耳紙貼着工程と
    から構成したことを特徴とする巻取紙の紙継ぎ用前処理
    方法。
  2. 【請求項2】 巻取紙(P)を正逆回転自在に支持する
    巻取紙支持装置(1)と、巻取紙支持装置(1)に支持
    された巻取紙(P)の表層部分を幅方向に切断して巻取
    紙(P)の切断された先端部分をめくり出す切断剥離装
    置(2)と、巻取紙(P)の近傍位置に配設され、巻取
    紙(P)から繰り出された先端部分を支持するテーブル
    (3)と、テーブル(3)の上方位置に配設され、テー
    ブル(3)上に繰り出された巻取紙(P)の繰り出し部
    分を巻取紙(P)の一側端から他側端へ亘って斜めに切
    断するカッター装置(4)と、テーブル(3)の上方位
    置に配設され、斜めに切断された巻取紙(P)の先端部
    表面に切断端に沿って両面粘着テープ(73)を貼着し
    て紙継ぎ用粘着層(73a)を形成する粘着層形成装置
    (5)と、テーブル(3)の上方位置に配設され、斜め
    に切断された巻取紙(P)の先端部に所定間隔毎にタブ
    (90b)の一端部を貼着するタブ貼着装置(6)と、
    テーブル(3)の上方位置若しくは下方位置に設けら
    れ、巻取紙(P)の先端部側端に耳紙(122b)を側
    方へ突出する状態で貼着する耳紙貼着装置(7)と、巻
    取紙支持装置(1)に支持されている巻取紙(P)の上
    方位置に配設され、テーブル(3)上に繰り出されてい
    る巻取紙(P)の先端部を巻き戻す際に該先端部をブラ
    シ(125)で軽く扱きながら巻き戻す扱き装置(8)
    と、巻取紙支持装置(1)に支持されている巻取紙
    (P)の上方位置に配設され、タブ(90b)の他端部
    を巻取紙(P)外表面へ押し付けながら貼着する押圧装
    置(9)とを具備したことを特徴とする巻取紙の紙継ぎ
    用前処理装置。
  3. 【請求項3】 押圧装置(9)を、巻取紙(P)の先端
    部に貼着されたタブ(90b)の間隔と同一で且つ巻取
    紙支持装置(1)に支持されている巻取紙(P)の上方
    位置に昇降自在に配設され、先端部側が上下方向へ弾性
    変形可能な複数の板バネ(126)と、各板バネ(12
    6)の先端部に回転自在に支持され、板バネ(126)
    の弾性力によりタブ(90b)の表面に当接するローラ
    構造の押圧部材(127)とから構成したことを特徴と
    する請求項2に記載の巻取紙の紙継ぎ用前処理装置。
  4. 【請求項4】 押圧装置(9)を、巻取紙(P)の先端
    部を巻き戻す際にタブ(90b)へ向って空気を噴出
    し、空気圧によりタブ(90b)を巻取紙(P)外表面
    へ押し付けながら貼着するノズルから構成したことを特
    徴とする請求項2に記載の巻取紙の紙継ぎ用前処理装
    置。
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