JP3390747B2 - 巻取紙の紙継ぎ用前処理装置 - Google Patents

巻取紙の紙継ぎ用前処理装置

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JP3390747B2
JP3390747B2 JP2001115320A JP2001115320A JP3390747B2 JP 3390747 B2 JP3390747 B2 JP 3390747B2 JP 2001115320 A JP2001115320 A JP 2001115320A JP 2001115320 A JP2001115320 A JP 2001115320A JP 3390747 B2 JP3390747 B2 JP 3390747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に新聞を印刷す
る印刷用輪転機への巻取紙の搬入経路に設けられ、印刷
用輪転機の給紙部へ搬入される巻取紙に紙継ぎ用の前処
理を施す巻取紙の紙継ぎ用前処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、新聞等の印刷用輪転機に於いて
は、給紙部に設けた巻取紙支持装置から印刷用輪転機へ
繰り出されている巻取紙の残量が少なくなったら、巻取
紙支持装置に予めセットしている別の新しい巻取紙の先
端部を印刷用輪転機へ繰り出されている巻取紙に接着に
より紙継ぎし、新しい巻取紙を連続して印刷用輪転機へ
繰り出すようにしている。そのため、新しい巻取紙に
は、印刷用輪転機の給紙部に於いて巻取紙の自動紙継ぎ
を行えるように予め紙継ぎ用前処理が施されている。こ
の紙継ぎ用前処理は、巻取紙Pの表層部分(汚損部分)
を取り除き、巻取紙Pの先端部を略V字状に切断加工す
ると共に、略V字状に切断された巻取紙Pの先端部表面
に切断端に沿って両面粘着テープを貼着して紙継ぎ用粘
着層aを形成し、その後巻取紙Pの先端部をタブT′に
より巻取紙Pの外表面へ止着するようにしている(図1
参照)。
【0003】近年、この紙継ぎ用前処理は、人件費の削
減や作業能率の向上等を図るために自動化されており、
例えば特公平7−94296号公報等に開示された紙継
ぎ用前処理装置を用いて行われている。即ち、前記紙継
ぎ用前処理装置は、図示していないが、巻取紙を正逆回
転自在に支持する巻取紙支持装置と、巻取紙の繰り出さ
れた先端部分を支持載置するテーブルと、テーブル上に
繰り出された巻取紙の繰り出し部分を略V字状に切断加
工するカッター装置及び略V字状に切断された巻取紙の
先端部表面に切断端に沿って両面粘着テープを貼着して
紙継ぎ用粘着層を形成する粘着層形成装置を夫々備えた
一対の主処理器と、巻取紙の略V字状先端部の頂点部分
にタブを貼着するタブ貼着装置等から構成されており、
テーブル上への巻取紙先端部の繰り出し、巻取紙先端部
の切断加工、巻取紙先端部への紙継ぎ用粘着層の形成、
巻取紙先端へのタブの貼着等の各処理を順次自動的に行
えるようになっている。
【0004】而して、紙継ぎ用の前処理が施された新し
い巻取紙Pは、図19に示す如く、印刷用輪転機(図示
省略)の給紙部に配設した巻取紙支持装置の三叉アーム
50(又は二叉アーム)に装着され、印刷用輪転機へ繰
り出されている巻取紙P′の残量が少なくなったら、巻
取紙支持装置の回転駆動装置(図示省略)により印刷用
輪転機へ一定速度で繰り出されている使用中の巻取紙
P′と同じ周速度で回転せしめられる。そして、使用中
の巻取紙P′の繰り出し速度と新しい巻取紙Pの周速度
とが同じになったことを電気的に確認したら、使用中の
巻取紙P′の走行部分がブラシ51により新しい巻取紙
Pの外周面に押し付けられて圧着される。これにより、
使用中の巻取紙P′の走行部分と新しい巻取紙Pの始端
部とが紙継ぎ用粘着層aにより貼着接続されると共に、
新しい巻取紙Pの先端部を止めているタブT′が切断さ
れる。その後、使用中の巻取紙P′の走行部分が切断装
置52により幅方向に亘って切断される。その結果、新
しい巻取紙Pの始端部は、巻取紙Pの外表面から外れて
印刷用輪転機へ連続的に供給されて行くことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに印刷用輪転機へ繰り出されている使用中の巻取紙
P′と新しい巻取紙Pの自動紙継ぎを行う際には、新し
い巻取紙Pを回転させてその周速度が使用中の巻取紙
P′の走行速度と同じ速度になるようにしている。この
とき、新しい巻取紙Pの周速度が使用中の巻取紙P′の
走行速度と同じになるのに40秒〜60秒かかる。その
間、紙継ぎ用前処理が施された新しい巻取紙Pの表層部
分は、台風並みの風速(約拾数m/secの風速)に耐
えなければならない。しかし、新しい巻取紙Pの略V字
状先端部の頂点部分は、タブT′を貼着しているために
台風並みの風速にも耐えられるが、巻取紙Pの先端部の
両側部分(耳部)は台風並みの風速に耐えられず、巻取
紙の回転中(助走中)に風をはらんで反り返る場合があ
る。この原因としては、巻取紙Pの巻きが甘い場合や、
巻取紙Pの紙自体の腰が弱い場合が考えられる。特に、
古紙を配合している巻取紙Pは、繊維が短くなっている
ために紙自体の腰が弱くなっており、巻取紙Pの回転中
に先端部の両側部分が反り返り易くなっている。このよ
うに、新しい巻取紙Pの紙継ぎ時に巻取紙Pの先端部の
一部分が反り返ると、この反り返った部分が紙継ぎ用粘
着層aの一部分を覆い隠すことになり、新しい巻取紙P
の紙継ぎを良好且つ円滑に行えないと云う問題が発生す
る。
【0006】尚、この問題を解決するには、例えば略V
字状に切断される巻取紙Pの先端部の頂角(通常は78
度)を更に鋭角(約60度)になるように巻取紙Pの先
端部を切断加工すれば、巻取紙Pの先端部の反り返りを
防止することができる。然し乍ら、この場合には、紙継
ぎ用前処理装置のテーブルの全長が長くなり、紙継ぎ用
前処理装置自体の大型化を招くうえ、装置の設計変更や
新たな設計開発を余儀なくされると云う別の問題が発生
することになる。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は略V字状に切断加工された
巻取紙の先端部の両側部分に複数枚の補助タブを貼着
し、巻取紙の紙継ぎ時に於ける巻取紙先端部の反り返り
を防止できるようにした巻取紙の紙継ぎ用前処理装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1の発明は、巻取紙を水平姿勢で正
逆回転自在に支持する巻取紙支持装置と、巻取紙の近傍
位置に配設され、巻取紙から繰り出された巻取紙の繰り
出し部分を支持するテーブルと、テーブルの上方位置に
テーブルの上面と平行で且つ巻取紙の軸線に対して傾斜
する姿勢でもって夫々反対向きに配設した一対のガイド
レールに夫々走行自在に取り付けられ、テーブル上に繰
り出された巻取紙の繰り出し部分を略V字状に切断する
カッター装置及び略V字状に切断された巻取紙の先端部
表面に切断端に沿って両面粘着テープを貼着して紙継ぎ
用粘着層を形成する粘着層形成装置を夫々備えたテーブ
ルの斜め幅方向へ往復走行自在な一対の主処理器と、テ
ーブルの上方位置に配設され、巻取紙の略V字状先端部
の頂点部分に粘着層を有するタブを突出状態で貼着する
タブ貼着装置とを具備した巻取紙の紙継ぎ用前処理装置
に於いて、前記一対のガイドレールに夫々走行自在に支
持された一対の主処理器の走行板に、略V字状に切断さ
れた巻取紙の先端部の両側部分に粘着層を有する複数枚
の補助タブを突出状態で貼着する補助タブ貼着装置を夫
取り付け、両補助タブ貼着装置により略V字状に切断
された巻取紙の先端部の両側部分に補助タブを同時に貼
着するようにしたことに特徴がある。
【0009】
【0010】本発明の請求項2の発明は、両補助タブ貼
着装置が、主処理器の走行板に支持されて走行板に対し
て傾斜角度を調整可能な支持板と、支持板に回転自在に
支持された補助タブ供給リールと、補助タブ供給リール
に着脱自在に支持され、ロール状に巻かれた長尺状の保
護紙及び保護紙の片側面に長手方向に並べた状態で且つ
着脱自在に貼着されて裏面に粘着層を有する補助タブか
ら成る補助タブロールと、支持板に回転自在に支持さ
れ、補助タブロールの保護紙を巻き取る保護紙巻取りリ
ールと、支持板に設けられ、補助タブ供給リールから保
護紙巻取りリールへ巻き取られて行く保護紙の一部分を
折り曲げて保護紙に貼着された補助タブをその粘着層が
テーブル面へ向くように保護紙から剥離突出させる板状
の補助タブ剥離具と、支持板に設けられ、保護紙を補助
タブ供給リールから保護紙巻取りリールへ送り出す送り
出し駆動機構と、支持板に設けられ、補助タブ剥離具か
ら剥離突出される補助タブを保持してこれを巻取紙の先
端部表面へ突出状態で押圧貼着する補助タブ保持貼着機
構とを夫々具備し、左側の補助タブ貼着装置と右側の補
助タブ貼着装置とが左右対称状に構成されており、又、
前記補助タブロールの補助タブは、細長い長方形状の台
紙の長手方向の中間部に台紙の斜め幅方向で且つ巻取紙
の先端に平行な切断用のミシン目が形成され、該ミシン
目により区分けされた台紙の裏面側両端部にミシン目か
ら適宜の間隔を空けて接着用の粘着層が形成されている
と共に、台紙の裏面側中間部分にミシン目を中心線とし
て適宜の幅の粘着層の無い非接着域が形成されている
とに特徴がある。
【0011】本発明の請求項3の発明は、補助タブ
(T)の台紙(Ta)の保護紙(40a)先端寄りに位
置する長辺(Td)部分に長辺(Td)全長に亘って粘
着層(Tc)の無い非接着域(Zb)が形成されている
ことに特徴がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明の実
施の形態に係る巻取紙Pの紙継ぎ用前処理装置を示し、
当該紙継ぎ用前処理装置は、新聞を印刷する印刷用輪転
機への巻取紙Pの搬入経路に据え付けられており、無人
搬送車Aにより搬送されて来た新聞印刷用の巻取紙Pに
紙継ぎ用の前処理を施すものである。
【0013】即ち、紙継ぎ用前処理装置は、図1及び図
2に示す如く、無人搬送車A上の巻取紙Pを正逆回転自
在且つ昇降自在に支持する巻取紙支持装置1と、巻取紙
Pの表層部分(汚損部分)を幅方向に切断して巻取紙P
の切断された先端部分をめくり出す切断剥離装置2と、
めくり出された巻取紙Pの先端部分を支持するテーブル
3と、テーブル3上に繰り出された巻取紙Pの繰り出し
部分を略V字状に切断するカッター装置4及び略V字状
に切断された巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿って両
面粘着テープ23を貼着して紙継ぎ用粘着層23aを形
成する粘着層形成装置5を夫々備えた一対の主処理器6
と、巻取紙Pの略V字状先端部の頂点部分を横切りする
横切りカッター装置7と、巻取紙Pの略V字状先端部の
頂点部分に粘着層を有するタブT′を突出状態で貼着す
るタブ貼着装置8と、略V字状に切断加工された巻取紙
Pの先端部の両側部分に粘着層Tcを有する複数枚の補
助タブTを突出状態で貼着する補助タブ貼着装置9と、
巻取紙Pの両側縁に巻取紙Pの紙継ぎ部分を検出するた
めの耳紙E(赤紙)を貼着する耳紙貼着装置(図示省
略)と、巻取紙Pの汚損部分の廃棄処理を行う損紙処理
装置10と、巻取紙Pの先端部を巻き戻す際に先端部を
扱く扱き装置11等から構成されており、補助タブ貼着
装置9を設けたこと以外は従来公知の紙継ぎ用前処理装
置と同様構造に構成されている。
【0014】而して、この紙継ぎ用前処理装置によれ
ば、先ず、切断剥離装置2により巻取紙支持装置1に支
持されている巻取紙Pの表層部分の切断及び巻取紙Pの
テーブル3上へのめくり出しが行われると、主処理器6
のカッター装置4が作動してテーブル3上へ繰り出され
ている巻取紙Pの繰り出し部分を略V字状に切断加工す
ると共に、主処理器6の粘着層形成装置5が作動して略
V字状に切断された巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿
って紙継ぎ用粘着層23aを形成する。次に、横切りカ
ッター装置7が作動して巻取紙Pの略V字状先端部の頂
点部分を横切りすると共に、損紙処理装置10によりテ
ーブル3上に残っている巻取紙Pの汚損部分の廃棄処理
が行われる。その後、タブ貼着装置8、補助タブ貼着装
置9及び耳紙貼着装置が順次作動して巻取紙Pの先端部
にタブT′、補助タブT及び耳紙Eを夫々貼着する。最
後に、巻取紙Pの先端部が扱き装置11及び巻取紙支持
装置1により扱かれながら巻き戻されると共に、タブ
T′及び補助タブTが巻取紙Pの外表面側へ押圧貼着さ
れて巻取紙Pの略V字状先端部を巻取紙P外表面へ止着
するようになっている。
【0015】尚、前記紙継ぎ用前処理装置の各装置(巻
取紙支持装置1、切断剥離装置2、主処理器6、横切り
カッター装置7、タブ貼着装置8、補助タブ貼着装置
9、耳紙貼着装置、損紙処理装置10及び扱き装置1
1)は、何れもコンピューター等の制御装置(図示省
略)からの予め設定された信号に従って自動制御されて
いる。又、巻取紙支持装置1、テーブル3及び横切りカ
ッター装置7には特公平7−94296号公報等に開示
された構造のものが、切断剥離装置2には特開平4−4
9152号公報や特開平10−120259号公報等に
開示された構造のものが、タブ貼着装置8には実公平5
−11248号公報や特公平7−94296号公報等に
開示された構造のものが、耳紙貼着装置には特開平9−
234854号公報や特開平10−120259号公報
等に開示された構造のものが、損紙処理装置10には特
公平4−70215号公報等に開示された構造のもの
が、扱き装置11には特開平10−120259号公報
や特開平10−181965号公報等に開示された構造
のものが夫々使用されている。
【0016】前記一対の主処理器6は、テーブル3の両
側上方位置に対向状態で且つテーブル3の斜め幅方向へ
往復走行自在に夫々配設されており、テーブル3の上方
位置に配設した一対のガイドレール12に夫々走行自在
に取り付けられている。具体的には、両主処理器6は、
図2乃至図4に示す如く、一対のガイドレール12に夫
々走行自在に支持され、テーブル3上のフレーム13に
設けた駆動機構14(モータ14a、減速機14b及び
チェーン伝動機構14cから成る)によりガイドレール
12に沿って往復走行する走行板15と、走行板15に
昇降自在に支持され、流体圧シリンダ16により昇降動
する昇降板17と、昇降板17に設けられ、テーブル3
上に繰り出された巻取紙Pの繰り出し部分を切断するカ
ッター装置4と、昇降板17に設けられ、巻取紙Pの先
端部表面に切断端に沿って両面粘着テープ23を貼着し
て紙継ぎ用粘着層23aを形成する粘着層形成装置5と
から夫々構成されている。又、一対のガイドレール12
は、テーブル3の上面と平行で且つ巻取紙Pの軸線に対
して傾斜する姿勢でもって夫々反対向きに配置されてお
り、テーブル3上に立設したフレーム13に支持固定さ
れている。従って、両主処理器6は、走行板15を駆動
機構14によりガイドレール12に沿って往復走行させ
ることによって、テーブル3に繰り出された巻取紙Pの
中央部と両側縁部との間に亘ってテーブル3の斜め幅方
向へ往復走行することになる。
【0017】前記両主処理器6のカッター装置4及び粘
着層形成装置5には、登録実用新案公報第301077
1号や特開平10−120259号公報に開示された構
造のものが使用されている。即ち、両主処理器6のカッ
ター装置4は、図5に示す如く、アーム18、円形のカ
ッター刃19、リンク20及び流体圧シリンダ21等か
ら夫々構成されており、リンク20及び流体圧シリンダ
21によりアーム18を下方へ揺動させてカッター刃1
9をテーブル3上に繰り出されている巻取紙Pの繰り出
し部分に当接させ、この状態で走行板15を駆動機構1
4によりガイドレール12に沿って走行させることによ
り、巻取紙Pの繰り出し部分を略V字状に切断すること
ができる。
【0018】一方、両主処理器6の粘着層形成装置5
は、図5に示す如く、テープ保持リール22と、粘着層
23aの表面側に保護紙23bを重ね貼りしたロール状
の両面粘着テープ23と、両面粘着テープ23の繰り出
し部分をテーブル3上の巻取紙Pの先端部表面に押圧貼
着する押圧ローラ24と、両面粘着テープ23の繰り出
し部分を押圧ローラ24上で保持する針25aを備えた
アーム体25と、アーム体25を揺動操作する流体圧シ
リンダ26と、両面粘着テープ23の保護紙23bを巻
き取る保護紙巻取りリール27と、保護紙巻取りリール
27を回転駆動するモータ28及びロープ伝動機構29
と、両面粘着テープ23の粘着層23aを切断するテー
プ用カッター30と、テープ用カッター30を往復移動
させる流体圧シリンダ31と、テーブル3上の巻取紙P
の先端部を押え付ける押え板32と、押え板32を揺動
操作する流体圧シリンダ33と、保護紙23bを案内す
るガイドローラ34と、テープ保持リール22の空回り
を防止するブレーキ板35と、ブレーキ板35をテープ
保持リール22へ当接させる流体圧シリンダ36等から
夫々構成されており、各部材は昇降板17に夫々設けら
れている。又、両面粘着テープ23は、テープ保持リー
ル22から繰り出され、粘着層23aが外側を向くよう
にして押圧ローラ24の外周面へ巻き付けられており、
針25aにより押圧ローラ24上で保持されていると共
に、押圧ローラ24の外周面位置で保護紙23bが粘着
層23aから剥離されて保護紙23bのみが保護紙巻取
りリール27へ巻き付けられた状態となっている。
【0019】而して、前記粘着層形成装置5によれば、
昇降板17を下降させて押圧ローラ24を巻取紙Pの先
端部表面に押し付けると、粘着層23aがテーブル3上
の巻取紙Pの先端部表面に貼着される。この状態で針2
5aによる両面粘着テープ23の保持状態を解除し、走
行板15を駆動機構14によりガイドレール12に沿っ
て走行させると、両面粘着テープ23は押圧ローラ24
上で保護紙23bが剥離されながらテープ保持リール2
2から繰り出されて行く。これにより、巻取紙Pの先端
部表面には切断端に沿って粘着層23aのみが押圧ロー
ラ24により貼着されて行くことになる(図6(A)参
照)。又、剥離された保護紙23bは、モータ28及び
ロープ伝動機構29により保護紙23bを巻き取る方向
へ回転している保護紙巻取りリール27に順次巻き取ら
れて行く。巻取紙Pの先端部表面に所定長さの粘着層2
3aが形成されると、走行板15の移動が停止され、こ
の位置で昇降板17が若干上昇して押圧ローラ24を持
ち上げると共に、針25aにより両面粘着テープ23を
押圧ローラ24上で保持し、この状態でテープ用カッタ
ー30により粘着層23aが切断される(図6(B)参
照)。これにより、巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿
って紙継ぎ用粘着層23aが形成される。このとき、テ
ーブル3上の巻取紙Pの先端部分は、押え板32により
テーブル3から浮き上がるのを防止されている。
【0020】前記補助タブ貼着装置9は、テーブル3の
両側上方位置に対向状に夫々配設されており、略V字状
に切断された巻取紙Pの先端部の両側部分(耳部)に粘
着層Tcを有する複数枚の補助タブTを突出状態で貼着
するものである。この実施の形態に於いては、補助タブ
貼着装置9は、一対の主処理器6の走行板15に夫々取
り付けられており、略V字状に切断された巻取紙Pの先
端部の両側部分に補助タブTを同時に貼着できるように
なっている。
【0021】即ち、両補助タブ貼着装置9は、図2、図
3、図7乃至図9に示す如く、主処理器6の走行板15
にピン継手37を介して支持され、走行板15に対して
傾斜角度を調整可能な支持板38と、支持板38に回転
自在に支持された補助タブ供給リール39と、補助タブ
供給リール39に着脱自在に支持され、ロール状に巻か
れた長尺状の保護紙40a及び保護紙40aの片側面に
長手方向に並べた状態で且つ着脱自在に貼着されて裏面
に粘着層Tcを有する多数の補助タブTから成る補助タ
ブロール40と、支持板38に回転自在に支持され、補
助タブロール40の保護紙40aを巻き取る保護紙巻取
りリール41と、支持板38に設けられ、補助タブ供給
リール39から保護紙巻取りリール41へ巻き取られて
行く保護紙40aの一部分を折り曲げて保護紙40aに
貼着された補助タブTをその粘着層Tcがテーブル3面
へ向くように保護紙40aから剥離突出させる板状の補
助タブ剥離具42と、支持板38に設けられ、保護紙4
0aを補助タブ供給リール39から保護紙巻取りリール
41へ送り出す送り出し駆動機構43と、支持板38に
設けられ、補助タブ剥離具42から剥離突出される補助
タブTを保持してこれを巻取紙Pの先端部表面へ突出状
態で押圧貼着する補助タブ保持貼着機構44と、支持板
38に回転自在に設けたガイドローラ45とを夫々具備
しており、左側の補助タブ貼着装置9と右側の補助タブ
貼着装置9とは左右対称状に構成されている。
【0022】前記補助タブロール40は、図10に示す
如く、ロール状に巻かれて離型処理された長尺状の保護
紙40aと、保護紙40aの内側面に長手方向に並べた
状態で且つ着脱自在に貼着された多数の矩形状の補助タ
ブTとから成る。又、各補助タブTは、図11に示す如
く、細長い長方形状の台紙Taの長手方向の中間部に台
紙Taの斜め幅方向で且つ巻取紙Pの先端に平行な切断
用のミシン目Tbを形成し、該ミシン目Tbにより区分
けされた台紙Taの裏面側両端部にミシン目Tbから適
宜の間隔を空けて接着用の粘着層Tcを形成すると共
に、台紙Taの裏面側中間部分にミシン目Tbを中心線
として適宜の幅の粘着層Tcの無い非接着域Zaを形成
したものであり、長手方向に引張力がかかることによっ
て、ミシン目Tb部分で切断されて長手方向に二分割さ
れるようになっている。このミシン目Tbの両端は、台
紙Taの長辺Tdに達して開放された状態となってお
り、台紙Taの切断を簡単に行えるようになっている。
更に、各補助タブTは、離型処理された長尺状の保護紙
40aの内側面に長手方向に並べた状態で着脱自在に貼
り付けられており、隣接する補助タブT間には保護紙4
0aからの補助タブTの剥ぎ取りに便利なように適宜の
間隔が形成されている。このような補助タブTの配列に
於いては、保護紙40aを鋭角的に折り曲げることによ
り、補助タブTは後に続く次の補助タブTと関係なく順
次一枚ずつ保護紙40aから確実且つ良好に引き剥がさ
れることになる。そして、補助タブロール40は、補助
タブ供給リール39に着脱自在に装着されており、その
保護紙40aが、図7に示す如く、支持板38に設けた
ガイドローラ45及び補助タブ送り出し検出用センサー
46(光電管等から成る)を経て補助タブ剥離具42へ
至り、補助タブ剥離具42で約180°に折り曲げられ
てから送り出し駆動機構43の駆動ローラ43bへ至
り、該駆動ローラ43bと押えローラ43fで挾持され
た後、保護紙巻取りリール41へ巻き取られている。
尚、この実施の形態に於いては、補助タブTの長さLは
40mmに、補助タブTの幅Wは16mmに、補助タブ
Tの中間部に形成した非接着域Zaの幅Waは7mm
に、ミシン目Tbの長辺Tdに対する傾斜角度θは39
°に夫々選定されている。
【0023】前記補助タブ剥離具42は、図7及び図9
に示す如く、板状を呈し、支持板38の下端部に若干傾
斜する姿勢で固定されており、補助タブ供給リール39
から保護紙巻取りリール41へ巻き取られて行く補助タ
ブロール40の保護紙40aの一部分を約180°折り
曲げ、保護紙40aに貼着された補助タブTをその粘着
層Tcがテーブル3面へ対向するように保護紙40aか
ら剥離突出させるものである。この補助タブ剥離具42
の下面側には、補助タブロール40の保護紙40aを案
内するガイド板47が設けられている。
【0024】前記送り出し駆動機構43は、図7及び図
8に示す如く、支持板38に駆動軸43aを介して回転
自在に支持された駆動ローラ43bと、支持板38に設
けられ、駆動ローラ43bを回転駆動するモータ43c
及びベルト伝動機構43dと、支持板38にアーム43
eを介して揺動自在に支持され、保護紙40aの一部分
を駆動ローラ43bの外周面とで挾持する押えローラ4
3f等から構成されており、保護紙40aに貼着された
補助タブTを一枚ずつ補助タブ剥離具42へ送り出せる
ように間欠的に駆動制御されている。又、送り出し駆動
機構43は、駆動軸43aと保護紙巻取りリール41と
の間にロープ伝動機構48を介設することによって、保
護紙巻取りリール41を保護紙40aを巻き取る方向へ
回転させることができるようになっている。
【0025】前記補助タブ保持貼着機構44は、図7乃
至図9に示す如く、支持板38に揺動自在に支持された
流体圧シリンダ44aと、流体圧シリンダ44aを揺動
操作するリンク44b及び流体圧シリンダ44cと、流
体物シリンダ44aのロッドに設けられ、補助タブ剥離
具42により保護紙40aから剥離突出された補助タブ
Tを吸着保持してこれを巻取紙Pの先端部の両側部分に
突出状態で貼着する真空吸着盤44dと、真空吸着盤4
4dに真空・加圧兼用配管及び電磁弁等を介して接続さ
れた真空ポンプ(何れも図示省略)等から構成されてい
る。又、真空吸着盤44dは、両流体圧シリンダ44
a,44cを伸縮動作させることによって、補助タブ剥
離具42により保護紙40aから剥離突出された補助タ
ブTの上方に位置する待機位置(図12(A)の実線位
置)と、剥離突出された補助タブTを吸着保持する吸着
位置(図12(A)の一点鎖線位置)と、テーブル3と
対向状態になる貼着開始位置(図12(B)の実線位
置)と、吸着保持した補助タブTを巻取紙Pの先端部の
両側部分に貼着する貼着位置(図12(B)の一点鎖線
位置)とを夫々取り得るようになっている。
【0026】而して、前記補助タブ貼着装置9によれ
ば、先ず、テーブル3に繰り出された巻取紙Pの繰り出
し部分が一対の主処理器6のカッター装置4及び粘着層
形成装置5により略V字状に切断加工されて巻取紙Pの
先端部表面に紙継ぎ用粘着層23aが形成されたら、補
助タブ貼着装置9を取り付けた主処理器6の走行板15
が補助タブTの貼着位置へ走行移動する。即ち、走行板
15が略V字状に切断加工された巻取紙Pの先端部の両
側上方位置へ走行移動する。
【0027】次に、送り出し駆動機構43が作動して駆
動ローラ43b及び保護紙巻取りリール41を一定量だ
け回転させる。これにより、補助タブ供給リール39に
装着されている補助タブロール40の保護紙40aは、
ガイドローラ45、補助タブ剥離具42、駆動ローラ4
3b及び押えローラ43fを経て保護紙巻取りリール4
1へ一定量だけ送り出され、該保護紙巻取りリール41
へ巻き取られて行く。このとき、保護紙40aは、補助
タブ剥離具42を通過する際に約180°折り曲げられ
る。そのため、保護紙40aに貼着されている補助タブ
Tは、保護紙40aから順次剥離されて行き、補助タブ
剥離具42の先端から突出すると共に、その粘着層Tc
が巻取紙Pの先端部表面へ対向する状態で保護紙40a
から剥離突出される(図12(A)参照)。又、補助タ
ブTが保護紙40aから剥離突出された時点で送り出し
駆動機構43が停止し、保護紙40aの送り出しが止め
られる。
【0028】補助タブTが補助タブ剥離具42により保
護紙40aから剥離突出されると、補助タブ保持貼着機
構44の真空吸着盤44dが流体圧シリンダ44aによ
り待機位置(図12(A)の実線位置)から吸着位置
(図12(A)の一点鎖線位置)へ前進し、真空ポンプ
により真空引きされた真空吸着盤44dが補助タブTの
表面を吸着保持する。補助タブTを吸着保持した真空吸
着盤44dは、引き続き流体圧シリンダ44cにより吸
着位置から貼着開始位置(図12(B)の実線位置)へ
移動した後、流体圧シリンダ44aにより貼着開始位置
から貼着位置(図12(B)の一点鎖線位置)へ前進
し、補助タブTの粘着層Tcを巻取紙Pの略V字状先端
部の両側部分に押し付け、該補助タブTを巻取紙Pの先
端部の両側部分に突出状態で貼着する。このとき、巻取
紙Pの先端部表面には、予め紙継ぎ用粘着層23aが形
成されているため、補助タブTの一端部は紙継ぎ用粘着
層23aの表面に貼着されることになる(図13及び図
14参照)。
【0029】その後、真空吸着盤44dの真空吸着が解
除されると共に、真空吸着盤44dに加圧空気が供給さ
れて補助タブTを巻取紙Pの略V字状先端部の両側部分
に押し付ける。真空吸着盤44dは、巻取紙Pの略V字
状先端部の両側部分に補助タブTを貼着した後、貼着位
置から待機位置へ移動する。
【0030】そして、補助タブ貼着装置9が巻取紙Pの
略V字状先端部の両側部分に一枚目の補助タブTを貼着
したら、走行板15が巻取紙Pの略V字状先端部に沿っ
て所定の距離だけ走行移動し、二枚目の補助タブTが補
助タブ貼着9により巻取紙Pの略V字状先端部の両側部
分に突出状態で貼着される。以下同様の動作を繰り返す
ことによって、前記補助タブ貼着装置9は、巻取紙Pの
略V字状先端部に沿って移動しながら巻取紙Pの略V字
状先端部の両側部分に補助タブTを一定間隔毎に貼着し
て行く(図13参照)。
【0031】このようにして、巻取紙Pの略V字状先端
部の両側部分に貼着された複数枚の補助タブTは、巻取
紙Pの先端部を巻き戻すことにより、巻取紙Pの先端か
ら突出する部分が巻取紙Pの外表面へ貼着されることに
なる。従って、複数枚の補助タブTは、巻取紙Pの先端
部及び巻取紙Pの外表面へ跨った状態で貼着されること
になり、巻取紙Pの先端部を巻取紙P外表面へ止着する
ことになる(図15参照)。
【0032】而して、本発明の紙継ぎ用前処理装置によ
り紙継ぎ用の前処理が施された新しい巻取紙Pは、刷用
輪転機の給紙部に配設した巻取紙支持装置の三叉アーム
(又は二叉アーム)に装着され、印刷用輪転機へ繰り出
されている使用中の巻取紙Pの残量が少なくなったら、
巻取紙支持装置の回転駆動装置(図示省略)により印刷
用輪転機へ一定速度で繰り出されている使用中の巻取紙
Pと同じ周速度で回転せしめられる。このとき、新しい
巻取紙Pは、その先端部がタブT′及び複数枚の補助タ
ブTにより巻取紙P外表面へ止着されているため、使用
中の巻取紙Pの走行速度と同じ速度になるように高速回
転されても、巻取紙Pの先端部が反り返ると云うことが
なく、台風並みの風速(約拾数m/secの風速)に耐
えられることになる。そして、使用中の巻取紙Pの繰り
出し速度と新しい巻取紙Pの周速度とが同じになったこ
とを電気的に確認したら、使用中の巻取紙Pの走行部分
がブラシにより新しい巻取紙Pの外周面に押し付けられ
て圧着される。これにより、使用中の巻取紙Pの走行部
分と新しい巻取紙Pの始端部とが紙継ぎ用粘着層23a
により貼着接続されると共に、新しい巻取紙Pの先端部
を止めているタブT′及び補助タブTが切断される。こ
のとき、補助タブTは、ミシン目Tbに沿って引き千切
られるので、巻取紙Pの先端部の仮止めは円滑に解除さ
れることになる。その後、使用中の巻取紙Pの走行部分
が切断装置により幅方向に亘って切断される。その結
果、新しい巻取紙Pの始端部は、巻取紙Pの外表面から
外れて印刷用輪転機へ連続的に供給されて行くことにな
る。
【0033】図17は他の実施の形態に係る補助タブT
を示し、当該補助タブTは、細長い長方形状の台紙Ta
の中間部に斜め幅方向に沿う切断用のミシン目Tbを形
成すると共に、ミシン目Tbにより区分けされた台紙T
aの裏面側両端部にミシン目Tbから適宜の間隔を空け
て粘着層Tcを形成し、更に、台紙Taの一方の長辺T
d部分(補助タブTを保護紙40aに貼り付けたときに
保護紙40aの先端寄りに位置する長辺Td部分)に長
辺Td全長に亘って粘着層Tcの無い非接着域Zbを形
成したものであり、その他の構成は上記実施の形態に係
る補助タブT(図11に示す補助タブT)と同様に構成
されている。この補助タブTは、図16に示す如く、離
型処理された長尺状の保護紙40aの内側面に長手方向
に並べた状態で且つ補助タブTの非接着域Zbのある長
辺Td部分が保護紙40aの先端側を向くように着脱自
在に貼り付けられている。この補助タブTは、上記実施
の形態に係る補助タブTと同様の作用効果を奏すること
ができる。特に、この補助タブTは、保護紙40aから
最初に引き剥がされる部分(一方の長辺Td部分)に非
接着域Zbを形成しているため、保護紙40aから極め
て引き剥がされ易くなっている。その結果、補助タブT
の保護紙40aからの剥離が確実且つ良好に行われるこ
とになり、補助タブ貼着装置9による巻取紙Pへの補助
タブTの貼着に失敗をすることがない。
【0034】尚、上記実施の形態に於いては、巻取紙P
の略V字状先端部の両側部分に補助タブTを四枚ずつ貼
着するようにしたが、補助タブTの枚数は上記実施の形
態のものに限定されるものではなく、巻取紙Pの紙継ぎ
時に於ける巻取紙Pの先端部の反り返りを防止すること
ができれば、如何なる枚数でも良い。
【0035】
【0036】
【発明の効果】上述の通り、本発明の紙継ぎ用前処理装
置は、略V字状に切断された巻取紙の先端部の両側部分
に補助タブを貼着する補助タブ貼着装置を備えているた
め、紙継ぎ用前処理済みの巻取紙の先端部はタブ及び補
助タブにより巻取紙外表面へ止着されることになる。そ
の結果、本発明の紙継ぎ用前処理装置を用いて巻取紙に
紙継ぎ用前処を施した場合、紙継ぎ用前処理済みの巻取
紙は印刷用輪転機の給紙部での紙継ぎ時に高速回転され
ても、その先端部分が風をはらみ難くなり、台風並みの
風速に耐えることができる。延いては、巻取紙の巻きが
甘い場合や巻取紙の紙自体の腰が弱い場合でも、巻取紙
の回転中(助走中)に巻取紙の先端部が風をはらんで反
り返ると云うことがなく、巻取紙の紙継ぎを良好且つ円
滑に行えることになる。又、本発明の紙継ぎ用前処理装
置は、一対の主処理器に補助タブ貼着装置を夫々取り付
け、両補助タブ貼着装置により巻取紙の先端部の両側部
分に補助タブを同時に貼着するようにしているため、補
助タブの貼着を迅速に行え、紙継ぎ用前処理の作業能率
の向上を図れる。然も、主処理器に補助タブ貼着装置を
取り付けているため、主処理器を走行移動させる駆動機
構と補助タブ貼着装置を走行移動させる駆動機構とを共
用化でき、構造の簡略化等を図れる。更に、本発明の紙
継ぎ用前処理装置の補助タブは、ロール状に巻かれた長
尺状の保護紙の片側面に長手方向に並べた状態で且つ着
脱自在に貼着されているため、保護紙を折り曲げるだけ
で保護紙から簡単且つ良好に引き剥がすことができる。
然も、補助タブは、長尺状の保護紙から最初に引き剥が
される部分、即ち、短冊状の台紙の一方の長辺部分に長
辺全長に亘って粘着層の無い非接着域を形成しているた
め、保護紙から極めて剥がされ易くなっている。その結
果、長尺状の保護紙を鋭角的に折り曲げて保護紙に貼着
されている補助タブを剥離する際に、補助タブは保護紙
から確実且つ良好に剥離されることになり、巻取紙先端
部への貼着に失敗すると云うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る巻取紙の紙継ぎ用前
処理装置の概略側面図である。
【図2】紙継ぎ用前処理装置の要部の平面図である。
【図3】主処理器及び補助タブ貼着装置の概略平面図で
ある。
【図4】テーブル上をガイドレールに沿って走行移動す
る主処理器の概略正面図である。
【図5】主処理器の正面図である。
【図6】主処理器の粘着層形成装置の作動状態を示す説
明図である。
【図7】補助タブ貼着装置の正面図である。
【図8】補助タブ貼着装置の背面図である。
【図9】補助タブ貼着装置の補助タブ保持貼着機構の側
面図である。
【図10】補助タブ貼着装置の補助タブロールの斜視図
である。
【図11】補助タブの平面図である。
【図12】補助タブ貼着装置の作動状態を示す説明図で
ある。
【図13】略V字状に切断加工された巻取紙の先端部に
タブ、補助タブ及び耳紙を貼着した状態の平面図であ
る。
【図14】巻取紙の先端部に補助タブを貼着した状態の
平面図である。
【図15】紙継ぎ用前処理を施した巻取紙の斜視図であ
る。
【図16】補助タブロールの他の例を示す斜視図であ
る。
【図17】補助タブの他の例を示す平面図である。
【図18】紙継ぎ用前処理を施した従来の巻取紙の斜視
図である。
【図19】印刷用輪転機に於ける給紙部の概略説明図で
ある。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取紙(P)を水平姿勢で正逆回転自在
    に支持する巻取紙支持装置(1)と、巻取紙(P)の近
    傍位置に配設され、巻取紙(P)から繰り出された巻取
    紙(P)の繰り出し部分を支持するテーブル(3)と、
    テーブル(3)の上方位置にテーブル(3)の上面と平
    行で且つ巻取紙(P)の軸線に対して傾斜する姿勢でも
    って夫々反対向きに配設した一対のガイドレール(1
    2)に夫々走行自在に取り付けられ、テーブル(3)上
    に繰り出された巻取紙(P)の繰り出し部分を略V字状
    に切断するカッター装置(4)及び略V字状に切断され
    た巻取紙(P)の先端部表面に切断端に沿って両面粘着
    テープ(23)を貼着して紙継ぎ用粘着層(23a)を
    形成する粘着層形成装置(5)を夫々備えたテーブル
    (3)の斜め幅方向へ往復走行自在な一対の主処理器
    (6)と、テーブル(3)の上方位置に配設され、巻取
    紙(P)の略V字状先端部の頂点部分に粘着層を有する
    タブ(T′)を突出状態で貼着するタブ貼着装置(8)
    とを具備した巻取紙の紙継ぎ用前処理装置に於いて、
    記一対のガイドレール(12)に夫々走行自在に支持さ
    れた一対の主処理器(6)の走行板(15)に、略V字
    状に切断された巻取紙(P)の先端部の両側部分に粘着
    層(Tc)を有する複数枚の補助タブ(T)を突出状態
    で貼着する補助タブ貼着装置(9)を夫々取り付け、両
    補助タブ貼着装置(9)により略V字状に切断された巻
    取紙(P)の先端部の両側部分に補助タブ(T)を同時
    に貼着するようにしたことを特徴とする巻取紙の紙継ぎ
    用前処理装置。
  2. 【請求項2】 両補助タブ貼着装置(9)は、主処理器
    (6)の走行板(15)に支持されて走行板(15)に
    対して傾斜角度を調整可能な支持板(38)と、支持板
    (38)に回転自在に支持された補助タブ供給リール
    (39)と、補助タブ供給リール(39)に着脱自在に
    支持され、ロール状に巻かれた長尺状の保護紙(40
    a)及び保護紙(40a)の片側面に長手方向に並べた
    状態で且つ着脱自在に貼着されて裏面に粘着層(Tc)
    を有する補助タブ(T)から成る補助タブロール(4
    0)と、支持板(38)に回転自在に支持され、補助タ
    ブロール(40)の保護紙(40a)を巻き取る保護紙
    巻取りリール(41)と、支持板(38)に設けられ、
    補助タブ供給リール(39)から保護紙巻取りリール
    (41)へ巻き取られて行く保護紙(40a)の一部分
    を折り曲げて保護紙(40a)に貼着された補助タブ
    (T)をその粘着層(Tc)がテーブル(3)面へ向く
    ように保護紙(40a)から剥離突出させる板状の補助
    タブ剥離具(42)と、支持板(38)に設けられ、保
    護紙(40a)を補助タブ供給リール(39)から保護
    紙巻取りリール(41)へ送り出す送り出し駆動機構
    (43)と、支持板(38)に設けられ、補助タブ剥離
    具(42)から剥離突出される補助タブ(T)を保持し
    てこれを巻取紙(P)の先端部表面へ突出状態で押圧貼
    着する補助タブ保持貼着機構(44)とを夫々具備し、
    左側の補助タブ貼着装置(9)と右側の補助タブ貼着装
    置(9)とが左右対称状に構成されており、又、前記補
    助タブロール(40)の補助タブ(T)は、細長い長方
    形状の台紙(Ta)の長手方向の中間部に台紙(Ta)
    の斜め幅方向で且つ巻取紙(P)の先端に平行な切断用
    のミシン目(Tb)が形成され、該ミシン目(Tb)に
    より区分けされた台紙(Ta)の裏面側両端部にミシン
    目(Tb)から適宜の間隔を空けて接着用の粘着層(T
    c)が形成されていると共に、台紙(Ta)の裏面側中
    間部分にミシン目(Tb)を中心線として適宜の幅の粘
    着層(Tc)の無い非接着域(Za)が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の巻取紙の紙継ぎ用前
    処理装置。
  3. 【請求項3】 補助タブ(T)は、台紙(Ta)の保護
    紙(40a)先端寄りに位置する長辺(Td)部分に長
    辺(Td)全長に亘って粘着層(Tc)の無い非接着域
    (Zb)が形成されていることを特徴とする請求項2
    記載の巻取紙の紙継ぎ用前処理装置。
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