JP2000191190A - 巻取紙の紙継ぎ用前処理装置 - Google Patents

巻取紙の紙継ぎ用前処理装置

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JP2000191190A
JP2000191190A JP10365317A JP36531798A JP2000191190A JP 2000191190 A JP2000191190 A JP 2000191190A JP 10365317 A JP10365317 A JP 10365317A JP 36531798 A JP36531798 A JP 36531798A JP 2000191190 A JP2000191190 A JP 2000191190A
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tab
paper
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frame
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JP10365317A
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English (en)
Inventor
Yuichi Okamura
雄一 岡村
Takemi Watanabe
武美 渡邊
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Kaneda Kikai Seisakusho KK
Original Assignee
Kaneda Kikai Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻取紙の紙継ぎ用前処理装置に於いて、装置
自身の構造の簡略化や小型化、コスト低減等を図れるよ
うにする。 【解決手段】 巻取紙Pを回転自在に支持する輪転機の
巻取紙支持装置1の近傍に立設したフレーム2と、フレ
ーム2に設けられ、巻取紙支持装置1に支持された巻取
紙Pを回転させる巻取紙回転駆動機構3と、フレーム2
に設けられ、巻取紙Pから繰り出された巻取紙Pの繰り
出し部分を支持するテーブル4と、フレーム2に設けら
れ、テーブル4上に繰り出された巻取紙Pの繰り出し部
分を切断するカッター装置5と、フレーム2に設けら
れ、巻取紙Pの先端部表面にタブ59bを突出状態で所
定間隔毎に貼着するタブ貼着装置6と、フレーム2に設
けられ、巻取紙Pの先端部表面に紙継ぎ用粘着層76a
を形成する粘着層形成装置7とを具備して居り、テーブ
ル4の先端部4′を上下方向へ揺動自在に構成し、該先
端部4′を巻取紙Pの外径に応じて巻取紙P外表面へ近
接させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑誌や書籍等を印
刷する印刷用輪転機の給紙部に設置されるものであり、
輪転機の巻取紙支持装置に支持された商業印刷用巻取紙
に紙継ぎ用の前処理を施す為の巻取紙の紙継ぎ用前処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、雑誌や書籍等の印刷に使用する
商業印刷用巻取紙には、輪転機(例えばオフセット輪転
機)の給紙部に於いて巻取紙の自動紙継ぎを行えるよう
に、輪転機への巻取紙の搬送経路の途中に於いて紙継ぎ
用前処理が施される。
【0003】近年、この紙継ぎ用前処理は、作業能率の
向上等を図る為に自動化されて居り、例えば特開平8−
151146号公報や特開平10−120259号公報
に開示された紙継ぎ用前処理装置(何れも図示省略)に
よって行われている。
【0004】即ち、前記紙継ぎ用前処理装置を用いた紙
継ぎ用前処理は、先ず巻取紙支持装置に回転自在に支持
された巻取紙Pの表層部分(汚損部分)を切断剥離装置
でめくり取った後、巻取紙Pの先端部をテーブル上に繰
り出し、次にテーブル上に繰り出された巻取紙Pの繰り
出し部分をカッター装置により巻取紙Pの幅方向に亘っ
て切断加工すると共に、切断された巻取紙Pの先端部表
面に切断端に沿ってテープ貼着装置により両面粘着テー
プを貼着して紙継ぎ用粘着層tを形成し、その後巻取紙
Pの先端部にタブ貼着装置によりタブTを一定間隔毎に
貼着し、最後にテーブル上に繰り出されている巻取紙P
の先端部をブラシにより扱きながら巻取紙P本体側へ巻
き戻してタブTにより巻取紙Pの外表面へ止着するよう
にしている(図21参照)。
【0005】而して、紙継ぎ用前処理を施した巻取紙P
(新しい巻取紙P)は、図22に示す如く、輪転機10
1の給紙部に配設した巻取紙支持装置102のアーム1
02aに装着され、巻取紙支持装置102の回転駆動装
置(図示省略)により輪転機101へ一定速度で繰り出
されている使用中の巻取紙P′と同じ周速度で回転せし
められる。そして、使用中の巻取紙P′の残量が少なく
なると、アーム102aが回動して新しい巻取紙Pの外
周面を使用中の巻取紙P′の走行部分に接触させると共
に、該走行部分が押圧装置(図示省略)により新しい巻
取紙Pの外表面へ押し付けられ、この状態で使用中の巻
取紙P′の走行部分が切断装置(図示省略)により幅方
向に切断される。これにより、使用中の巻取紙P′の終
端部と新しい巻取紙Pの始端部とが紙継ぎ用粘着層tに
より貼着接続されると共に、タブTが切断される。その
結果、新しい巻取紙Pの始端部は、巻取紙Pの外表面か
ら外れ、輪転機101へ連続的に供給されて行くことに
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の前記
各紙継ぎ用前処理装置に於いては、何れも紙継ぎ用前処
理の各工程が全て自動化されている。即ち、前記各紙継
ぎ用前処理装置は、搬送車により搬送されて来た巻取紙
Pの回転支持、巻取紙Pの表層部分の切断・剥離、巻取
紙Pの切断個所のテーブルへのめくり出し、テーブル上
での巻取紙Pの汚損や損傷の検出、テーブル上での巻取
紙Pの切断加工、巻取紙Pへの紙継ぎ用粘着層tの形
成、損紙の除去、巻取紙PへのタブTの貼着、巻取紙P
の巻き戻し、巻取紙Pの巻き戻し時に於ける先端部のし
ごき、タブTのしごき等の各工程を全て自動化により行
っている。その結果、前記各紙継ぎ用前処理装置は、紙
継ぎ用前処理を全て自動化できて作業能率の向上等を図
れる反面、装置自身の構造の複雑化や大型化を招くこと
になり、設備費が大幅に高騰すると云う問題があった。
特に、輪転機への巻取紙の搬送経路に設置している紙継
ぎ用前処理装置にあっては、巻取紙を回転自在に支持す
る支持装置を別途に必要とし、前記問題がより助長され
ることになる。
【0007】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、その目的は装置自身の構造の簡略
化や小型化、コスト低減等を図れるようにした巻取紙の
紙継ぎ用前処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の紙継ぎ用前処理装置は、外周面がワンプで
覆われている巻取紙を回転自在に支持する輪転機の巻取
紙支持装置の近傍位置に立設されたフレームと、フレー
ムに設けられ、巻取紙支持装置に支持された巻取紙を正
逆回転させる巻取紙回転駆動機構と、フレームに設けら
れ、ワンプ及び汚損部分を除去した巻取紙から繰り出さ
れた巻取紙の繰り出し部分を支持するテーブルと、フレ
ームに設けられ、テーブル上に繰り出された巻取紙の繰
り出し部分を巻取紙の幅方向に亘って切断するカッター
装置と、フレームに設けられ、巻取紙の幅方向へ移動し
つつ幅方向に切断された巻取紙の先端部表面に粘着層を
有するタブを突出状態で且つ所定間隔毎に連続的に貼着
し得るタブ貼着装置と、フレームに設けられ、巻取紙の
先端部表面に切断端に沿って両面粘着テープを貼着して
紙継ぎ用粘着層を形成する粘着層形成装置とを具備して
居り、前記テーブルの先端部を上下方向へ揺動自在に構
成し、テーブルの先端部を巻取紙の外径に応じて巻取紙
の外表面へ近接させるようにしたことに特徴がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る巻取紙Pの紙継ぎ用前処理装置を示し、当該紙継
ぎ用前処理装置は、雑誌や書籍等を印刷する印刷用輪転
機(オフセット輪転機)の給紙部に設置され、輪転機の
巻取紙支持装置1に回転自在に支持されたワンプ付の商
業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理を施すものであり、
巻取紙支持装置1の近傍位置に立設した門形のフレーム
2に、巻取紙回転駆動機構3、テーブル4、カッター装
置5、タブ貼着装置6、粘着層形成装置7及び扱き装置
8等を配設したものである。尚、紙継ぎ用前処理装置を
構成する各装置や機構は、何れもコンピューター等の制
御装置(図示省略)からの予め設定された信号に従って
自動制御されている。
【0010】輪転機の巻取紙支持装置1は、従来公知の
ものと同様構造に構成されて居り、図1に示す如く、フ
レーム9に水平姿勢で回転自在に支持され、モータ等の
駆動装置(図示省略)により回転駆動されるリール軸1
0と、リール軸10に対向状に配設され、リール軸10
に沿って移動調整自在な一対のアーム11と、各アーム
11の両端部に回転自在且つ進退移動自在に設けられ、
巻取紙Pの筒状芯材に挿入自在な支持軸12と、アーム
11の支持軸12に設けられ、支持軸12を回転させる
プーリー13等とから構成されている。
【0011】而して、この巻取紙支持装置1によれば、
搬送車14により搬送されて来たワンプ付の巻取紙Pを
アーム11間に位置させた後、巻取紙Pの筒状芯材内に
両アーム11の支持軸12を両側から挿入し、該アーム
11を回動させて巻取紙Pを搬送車14から持ち上げる
ことによって、巻取紙Pを回転自在に支持することがで
きる。又、巻取紙Pを支持した状態で両アーム11を適
宜量回動させることによって、巻取紙Pを、図1に一点
鎖線で示す切断剥離位置(巻取紙Pのワンプ及び表層部
分(汚損部分)を切断剥離する位置)と、同じく図1に
二点鎖線で示す給紙位置(巻取紙Pを輪転機へ供給する
位置)と、同じく図1に実線で示す処理位置(巻取紙P
に紙継ぎ用前処理を施す位置)とに夫々移動させること
ができる。
【0012】前記巻取紙回転駆動機構3は、巻取紙支持
装置1に支持されて処理位置にある巻取紙Pを正逆回転
させるものであり、図1に示す如く、フレーム2に上下
方向へ揺動自在に支持された支持アーム15と、支持ア
ーム15の先端部に回転自在に支持され、巻取紙支持装
置1のプーリー13の外周面に当接自在なモータ付(図
示省略)の駆動ローラ16と、フレーム2に設けられ、
支持アーム15を揺動操作する流体圧シリンダ17等と
から構成されている。尚、駆動ローラ16は、流体圧シ
リンダ17及び支持アーム16によって、プーリー13
の外周面に当接する駆動位置(図1の点線位置)と、プ
ーリー13から離間する待機位置(図1の一点鎖線位
置)とに亘って揺動操作されている。又、駆動ローラ1
6は、その幅が長めに形成されて居り、巻取紙支持装置
1のアーム11が巻取紙Pの幅に応じて移動した場合に
これに対応できるようになっている。
【0013】而して、この巻取紙回転駆動機構3によれ
ば、支持アーム15を待機位置から駆動位置へ下降させ
て駆動ローラ16をプーリー13外周面に当接させ、こ
の状態でモータ付の駆動ローラ16によりプーリー13
及び支持軸12を正逆回転させることによって、処理位
置にある巻取紙Pを正逆回転させることができる。
【0014】前記テーブル4は、図1に示す如く、処理
位置にある巻取紙Pと略同じ高さ位置で且つ門形のフレ
ーム2に若干傾斜する姿勢でもって配設されて居り、巻
取紙Pから繰り出された巻取紙Pの繰り出し部分を支持
するものである。又、テーブル4面には、テーブル4上
で幅方向に切断された巻取紙Pの先端部(切断端部)表
面へタブ59bを突出状態で貼着する際に、巻取紙P先
端から突出するタブ59bの端部がテーブル4面へ付着
するのを防止する段部4aがテーブル4の幅方向に沿っ
て形成されている。この段部4aの上面部分4a′及び
下面部分4a″には、この部分に例えタブ59bが接触
してもこれが貼り着かないように四弗化エチレン樹脂に
よってコーティングが施されている。更に、テーブル4
には、テーブル4上に繰り出された巻取紙Pの繰り出し
部分を真空吸着によりテーブル4上に吸引固定する真空
吸引機構18が設けられている。この真空吸引機構18
は、図1及び図2に示す如く、テーブル4に形成した多
数の小孔から成る複数の吸引ゾーン18aと、テーブル
4の下面に形成され、各吸引ゾーン18aの小孔に連通
する複数のチャンバー18bと、各チャンバー18bに
ホース及び電磁弁等を介して接続された真空ポンプ(何
れも図示省略)等とから成り、巻取紙Pの横幅に応じて
適宜の吸引ゾーン18aのみを使用できるように構成さ
れている。
【0015】そして、前記テーブル4は、その先端部
4′が上下方向へ揺動自在に構成されて居り、処理位置
にある巻取紙Pの外径に応じてその先端が巻取紙Pの外
表面へ近接できるようになっている。即ち、テーブル4
の先端部4′は、図1に示す如く、テーブル4本体側へ
ヒンジ19等により上下方向へ揺動自在に連結されて居
り、フレーム2に設けた揺動駆動機構20により上下動
し、処理位置にある巻取紙Pの上方側の外表面へ近接で
きるようになっている。尚、揺動駆動機構20は、図1
に示す如く、フレーム2に設けた流体圧シリンダ21
と、流体圧シリンダ21とテーブル4の先端部4′を連
動連結するワイヤロープ22と、フレーム2に設けたワ
イヤロープ22の案内用ガイドローラ23とから成り、
流体圧シリンダ21を伸縮動作させることによって、テ
ーブル4の先端部4′を上下方向へ揺動させることがで
きるようになっている。又、テーブル4の先端部4′に
は、当該先端部4′が巻取紙Pの上方側の外表面へ近接
したことを検出する検出用センサー(図示省略)が設け
られている。この検出用センサーの検出によりテーブル
4の先端部4′の下降が停止されるようになっている。
【0016】前記カッター装置5、タブ貼着装置6及び
粘着層形成装置7は、何れもテーブル4の上方位置に配
設されて居り、フレーム2に移動支持機構24を介して
取り付けられ、該移動支持機構24によりテーブル4上
に繰り出されている巻取紙Pの幅方向(図3の左右方
向)及び巻取紙Pの繰り出し方向(図1の左右方向)へ
夫々往復移動できるようになっている。
【0017】即ち、前記移動支持機構24は、図1、図
3及び図4に示す如く、フレーム2に固定した支持部材
25に取り付けられ、テーブル4及び巻取紙Pの軸芯に
対して平行な上部ガイドレール26と、上部ガイドレー
ル26に垂下状態で往復移動自在に支持され、支持部材
25に設けたチェーン伝動機構27及びサーボモータ2
8により上部走行レール26に沿って走行移動する上部
走行台29と、上部走行台29の下面側に巻取紙Pの繰
り出し方向に沿って取り付けられた下部ガイドレール3
0と、下部ガイドレール30に垂下状態で往復移動自在
に支持され、上部走行台29に設けたボールネジ31及
びサーボモータ32により下部ガイドレール30に沿っ
て走行移動する下部走行台33とから構成されて居り、
前記下部走行台33の下面側にカッター装置5、タブ貼
着装置6及び粘着層形成装置7が夫々設けられている。
【0018】従って、この移動支持機構24によれば、
上部走行台29をチェーン伝動機構27及びサーボモー
タ28により上部ガイドレール26に沿って移動させる
ことによって、各装置5〜7を巻取紙Pの幅方向へ往復
移動させることができ、又、下部走行台33をボールネ
ジ31及びサーボモータ32により下部ガイドレール3
0に沿って移動させることによって、各装置5〜7を巻
取紙Pの繰り出し方向へ往復移動させることができる。
【0019】前記カッター装置5は、テーブル4上に繰
り出された巻取紙Pの繰り出し部分を幅方向に一直線状
に切断するものであり、図5及び図7に示す如く、下部
走行台33の下面側に固定した支持板34にガイドレー
ル35を介して昇降自在に支持され、支持板34に設け
た流体圧シリンダ36により昇降動する昇降板37と、
昇降板37に上下方向へ揺動自在に軸支され、昇降板3
7に設けたリンク38及び流体圧シリンダ39により揺
動操作されるアーム40と、アーム40の先端部に回転
自在に支持され、テーブル4上面(段部4aの上面部分
4a′)に当接する円形のカッター刃41とから構成さ
れている。
【0020】而して、前記カッター装置5によれば、リ
ンク38及び流体圧シリンダ39によりアーム40を下
方へ揺動させてカッター刃41をテーブル4上に繰り出
された巻取紙Pの繰り出し部分に当接させ、この状態で
上部走行台29をチェーン伝動機構27及びサーボモー
タ28により上部ガイドレール26に沿って走行させる
ことにより、巻取紙Pの繰り出し部分を幅方向に亘って
切断することができる。尚、カッター装置5は、テーブ
ル4上に繰り出された巻取紙Pを段部4aの上面部分4
a′で切断できるように移動支持機構24により移動調
整される。
【0021】ところで、巻取紙Pの繰り出し部分を幅方
向に一直線状に切断した場合、切断端の両側端部(耳
部)はめくれ上がり易くなる。その為、移動支持機構2
4の下部走行台33の下面側には、カッター装置5の他
に切断端の両側端部を斜めに切断する耳切りカッター装
置42が取り付けられている。
【0022】即ち、耳切りカッター装置42は、図8及
び図9に示す如く、下部走行台33の下面側に回転自在
に設けた支持軸43に取り付けられ、テーブル4面に対
して平行に揺動する揺動体44と、揺動体44を揺動操
作するリンク45及び流体圧シリンダ46と、揺動体4
4の下面側に巻取紙Pの繰り出し方向に沿って取り付け
られたガイドレール47と、ガイドレール47に走行自
在に支持され、揺動体44に設けた流体圧シリンダ48
によりガイドレール47に沿って走行移動する移動台4
9と、移動台49に上下方向へ揺動自在に軸支され、移
動台49に設けたリンク50及び流体圧シリンダ51に
より上下方向へ揺動するアーム52と、アーム52の先
端部に取り付けられ、テーブル4上に繰り出された巻取
紙Pの側端部に当接する円形のカッター刃53とから構
成されている。
【0023】而して、前記耳切りカッター装置42によ
れば、カッター刃52がテーブル4上に繰り出された巻
取紙Pの一方の側端部若しくは他方の側端部に対向する
ように上部走行台29を移動させ、この位置で揺動体4
4を図9の一点鎖線位置若しくは点線位置に示すように
傾斜させると共に、リンク50及び流体圧シリンダ51
によりカッター刃53を巻取紙Pの側端部に当接させ、
この状態で流体圧シリンダ48により移動台49を巻取
紙Pの繰り出し方向に対して若干傾斜する方向へ移動さ
せることにより、巻取紙Pの一方の耳部若しくは他方の
耳部を斜めに切断することができる。
【0024】前記タブ貼着装置6は、テーブル4上に繰
り出されて幅方向に切断された巻取紙Pの先端部(切断
端部)表面に所定間隔毎にタブ59bを突出状態で貼着
するものであり、巻取紙Pの幅方向へ移動しながら巻取
紙Pの先端部表面にタブ59bを連続的に貼着できるよ
うになっている。
【0025】即ち、タブ貼着装置6は、図6及び図7に
示す如く、下部走行台33の下面側に固定したブラケッ
ト54にガイドレール55を介して昇降自在に支持さ
れ、ブラケット54に設けた流体圧シリンダ56により
昇降動する昇降板57と、昇降板57に回転自在に支持
され、軽い摩擦抵抗を受けつつ回転するタブ供給リール
58と、タブ供給リール58に着脱自在に支持され、ロ
ール状に巻かれた長尺状の台紙59a及び台紙59aに
着脱自在に貼着された多数のタブ59bから成るタブロ
ール59と、昇降板57に回転自在に支持され、タブロ
ール59の台紙59aを巻き取る台紙巻取りリール60
と、昇降板57に設けられ、タブロール59の台紙59
aの一部分を折り曲げてこれに貼着されたタブ59bを
剥離突出させるタブ剥離具61と、昇降板57に設けら
れ、台紙59aをタブ供給リール58から台紙巻取りリ
ール60へ送り出す送り出し駆動機構62と、昇降板5
7に設けられ、タブ剥離具61から連続的に剥離突出さ
れるタブ59bの一端部を巻取紙Pの先端部へ順次押圧
貼着するタブ用押圧ローラ63等とから構成されてい
る。
【0026】前記タブロール59は、図10に示す如
く、筒状の芯材にロール状に巻かれた長尺状の台紙59
aと、台紙59aの外側面に直列状態で且つ着脱自在に
貼着され、裏面側の両端部に粘着層59cを形成した多
数の矩形状のタブ59bとから成る。又、各タブ59b
の粘着層59cを形成していない部分(タブ59bの中
央部分)には、巻取紙Pの紙継ぎ時にタブ59bの切断
を円滑且つ容易に行えるように切目59dがタブ59b
の幅方向に沿って形成されている。そして、タブ供給リ
ール58に装着されたタブロール59の台紙59aは、
図6に示す如く、昇降板57に設けたガイドローラ64
及びタブ送り出し検出用センサー65(光電管等から成
る)を経てタブ剥離具61へ至り、タブ剥離具61で折
り曲げられてからガイドローラ64を経て送り出し駆動
機構62の駆動ローラ69へ至り、該駆動ローラ69と
押えローラ1で挾持された後、台紙巻取りリール60へ
巻き取られるようになっている。
【0027】前記タブ剥離具61は、図6に示す如く、
板状を呈し、昇降板57の下端部に若干傾斜する姿勢で
固定されて居り、タブ供給リール58から台紙巻取りリ
ール60へ巻き取られて行くタブロール59の台紙59
aの一部分を180°折り曲げ、台紙59aに貼着され
たタブ59bをその粘着層59cがテーブル4面へ対向
するように台紙59aから剥離突出させるものである。
【0028】前記送り出し駆動機構62は、図6に示す
如く、昇降板57に駆動軸66を介して回転自在に支持
され、昇降板57に設けた駆動モータ67及びベルト伝
動機構68により回転駆動する駆動ローラ69と、昇降
板57にアーム70を介して揺動自在に支持され、台紙
59aの一部分を駆動ローラ69の外周面とで挾持する
押えローラ71等とから構成されて居り、台紙59aに
貼着されたタブ59bを一枚宛タブ剥離具61へ送り出
せるように間欠的に駆動制御されている。又、この送り
出し駆動機構62は、駆動軸66と台紙巻取りリール6
0との間にロープ伝動機構72を介設することによっ
て、台紙巻取りリール60を台紙59aを巻き取る方向
へ回転させることができるようになっている。
【0029】前記タブ用押圧ローラ63は、図6に示す
如く、昇降板57の下端部位置に上下方向へ揺動自在に
軸支されたアーム73に回転自在に支持されて居り、タ
ブ剥離具61から剥離突出されるタブ59bの表面側近
傍に位置するように配置されている。又、タブ用押圧ロ
ーラ63は、タブ剥離具61から剥離突出されたタブ5
9bを巻取紙Pの先端部へ押圧貼着できるように、昇降
板57とアーム73との間に介設したコイルスプリング
74によりテーブル4面へ押圧附勢されている。
【0030】而して、前記タブ貼着装置6によれば、テ
ーブル4上に繰り出された巻取紙Pをカッター装置5に
より段部4aの上面部分4a′で幅方向に切断した後、
タブ貼着装置6を作動させると、巻取紙Pの幅方向へ移
動しながら巻取紙Pの先端部表面にタブ59bを一定間
隔毎に連続的に貼着して行く。即ち、先ず上部走行台2
9及び下部走行台33が巻取紙Pの先端部側端の直上位
置へ移動し、タブ貼着装置6のタブ用押圧ローラ63を
巻取紙Pの先端部及びテーブル4上面に股がる状態で巻
取紙Pの先端部側端へ対向させる。
【0031】次に、昇降板57が流体圧シリンダ56に
より下降し、タブ用押圧ローラ63を巻取紙Pの先端部
側端へ当接させる。この状態で上部走行台29が巻取紙
Pの幅方向へ走行すると共に、送り出し駆動機構62が
作動して駆動ローラ69及び台紙巻取りリール60を一
定量だけ回転させる。
【0032】そうすると、タブ供給リール58に装着さ
れているタブロール59の台紙59aが、ガイドローラ
64、タブ送り出し検出用センサー65、ガイドローラ
64、タブ剥離具61、ガイドローラ64、駆動ローラ
69及び押えローラ71を経て台紙巻取りリール60へ
一定量だけ送り出され、該台紙巻取りリール60へ巻き
取られて行く。
【0033】前記台紙59aは、タブ剥離具61を通過
する際に180°折り曲げられる。その為、台紙59a
に貼着されているタブ59bは、台紙59aから順次剥
離されて行き、タブ剥離具61の端部から突出すると共
に、その粘着層59cが巻取紙Pの先端部表面へ対向す
る状態で台紙59aから剥離突出される。更に、タブ5
9bの近傍にはタブ用押圧ローラ63が位置し、該タブ
用押圧ローラ63は巻取紙Pの先端部上面を切断端に沿
って転動している。その結果、タブ剥離具61から剥離
突出したタブ59bは、転動しているタブ用押圧ローラ
63と巻取紙Pの先端部との間に入り込み、該タブ用押
圧ローラ63により巻取紙Pの先端部に突出状態で貼着
されることになる(図11参照)。このとき、タブ59
bの端部が巻取紙P先端から突出するが、テーブル4に
段部4aを形成してタブ59bの端部が段部4aの上面
部分4a′から下面部分4a″側へ突出するようにして
いる為、タブ59bの端部がテーブル4面に付着するの
を防止することができる(図13(A)及び(B)参
照)。
【0034】そして、巻取紙Pの先端部に一枚目のタブ
59bを貼着し、上部走行台29が所定距離だけ走行移
動したら、引き続き送り出し駆動機構62が作動して駆
動ローラ69及び台紙巻取りリール60を一定量だけ回
転させ、タブロール59の台紙59aをタブ供給リール
58から台紙巻取りリール60へ送り出し、台紙59a
に貼着されているタブ59bをタブ剥離具61の端部か
ら剥離突出させると共に、巻取紙Pの先端部上面を転動
しているタブ用押圧ローラ63により二枚目のタブ59
bを巻取紙Pの先端部に突出状態で貼着して行く(図1
2参照)。
【0035】以下同様の動作を繰り返すことによって、
前記タブ貼着装置6は巻取紙Pの幅方向へ移動しながら
巻取紙Pの先端部にタブ59bを一定間隔毎に連続的に
貼着して行くことができる。
【0036】前記粘着層形成装置7は、幅方向に切断さ
れた巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿って両面粘着テ
ープ76を貼着して紙継ぎ用粘着層76aを形成するも
のであり、巻取紙Pの幅方向へ移動しながら巻取紙Pの
先端部に両面粘着テープ76を貼着できるようになって
いる。
【0037】即ち、粘着層形成装置7は、図5及び図7
に示す如く、下部走行台33の下面側に固定した支持板
34にガイドレール35を介して昇降自在に支持され、
支持板34に設けた流体圧シリンダ36により昇降動す
る昇降板37と、昇降板37に回転自在に支持されたテ
ープ保持リール75と、テープ保持リール75に着脱自
在に支持され、粘着層76aの表面側に保護紙76bを
重ね貼りしたロール状の両面粘着テープ76と、昇降板
37に回転自在に支持され、両面粘着テープ76を巻取
紙Pの先端部表面へ貼着するテープ用押圧ローラ77
と、昇降板37に揺動自在に支持され、昇降板37に設
けた流体圧シリンダ78により揺動操作されると共にテ
ープ用押圧ローラ77の外周面に繰り出された両面粘着
テープ76をテープ用押圧ローラ77上で保持する針7
9aを備えたアーム体79と、昇降板37に回転自在に
設けられ、テープ用押圧ローラ77上で剥離された保護
紙76bを巻き取ると共に昇降板37に設けたモータ8
0及びロープ伝動機構81により保護紙76bを巻き取
る方向へ回転駆動される保護紙巻取りリール82と、昇
降板37に移動自在に支持され、昇降板37に設けた流
体圧シリンダ83により前後動してテープ用押圧ローラ
77から繰り出された両面粘着テープ76の粘着層76
aを切断するテープ用カッター84と、昇降板37に揺
動自在に支持され、昇降板37に設けた流体圧シリンダ
85により揺動操作されてテーブル4上の巻取紙Pの先
端部を押え付ける押え板86等とから構成されている。
【0038】そして、前記両面粘着テープ76は、テー
プ保持リール75から繰り出され、粘着層76aが外側
を向くようにしてテープ用押圧ローラ77の外周面へ巻
き付けられて居り、アーム体79の針79aによりテー
プ用押圧ローラ77上で保持されていると共に、テープ
用押圧ローラ77の外周面位置で保護紙76bが粘着層
76aから剥離されて保護紙76bのみが保護紙巻取り
リール82へ巻き付けられた状態となっている。
【0039】尚、図5に於いて、87は昇降板37に設
けた両面粘着テープ76及び保護紙76bのガイドロー
ラ、88はテープ保持リール75の空回りを防止するブ
レーキ板、89は昇降板37に設けられ、ブレーキ板8
8をテープ保持リール75側へ軽く当接させる流体圧シ
リンダである。
【0040】而して、前記粘着層形成装置7によれば、
タブ貼着装置6により巻取紙Pの先端部表面にタブ59
bを貼着した後、粘着層形成装置7を作動させると、巻
取紙Pの先端部表面に切断端に沿って紙継ぎ用粘着層7
6aが形成されて行く。即ち、粘着層形成装置7が作動
すると、先ず上部走行台29及び下部走行台33が巻取
紙Pの先端部側端の直上位置へ移動し、粘着層形成装置
7のタブ用押圧ローラ63を巻取紙Pの先端部側端に対
向させると共に、この位置で昇降板37が下降してテー
プ用押圧ローラ77を巻取紙Pの先端部表面に押し付け
る。その結果、テープ用押圧ローラ77の外周面に巻き
付けられた両面粘着テープ76の粘着層76aは、巻取
紙Pの先端部表面に貼着されることになる(図14
(A)参照)。
【0041】両面粘着テープ76の粘着層76aが巻取
紙Pの先端部表面へ貼着されると、アーム体79の針7
9aによる両面粘着テープ76の保持状態が解除され、
この状態で上部走行台29がチェーン伝動機構27及び
サーボモータ28により上部ガイドレール26に沿って
走行する。
【0042】そうすると、両面粘着テープ76は、テー
プ用押圧ローラ77上で保護紙76bが剥離されながら
テープ保持リール75から繰り出されて行き、巻取紙P
の先端部表面には粘着層76aのみがテープ用押圧ロー
ラ77により貼着されて行くことになる。このとき、粘
着層76aは、上部走行台29が巻取紙Pの先端部に沿
って走行している為、巻取紙Pの先端部表面に切断端に
沿って貼着されて行く。又、保護紙巻取りリール82
は、モータ80及びロープ伝動機構81により保護紙7
6bを巻き取る方向へ回転している為、剥離された保護
紙76bを順次巻き取って行く。
【0043】巻取紙Pの先端部表面に所定長さの粘着層
76aが形成されると、上部走行台29の移動が停止さ
れ、この位置で昇降板37が若干上昇してテープ用押圧
ローラ77を持ち上げると共に、アーム体79の針79
aにより両面粘着テープ76をテープ用押圧ローラ77
上で保持し、この状態でテープ用カッター84により粘
着層76aが切断される(図14(B)参照)。尚、昇
降板37を上昇させるときには押え板86で巻取紙Pの
先端部の浮き上がりを防止している。その結果、テープ
用カッター84が巻取紙Pの先端部を傷付けることもな
い。このようにして、巻取紙Pの先端部表面に紙継ぎ用
粘着層76aが形成される。
【0044】前記扱き装置8は、門形のフレーム2に設
けられて居り、テーブル4上に繰り出されている巻取紙
Pの先端部を巻取紙Pの外表面上で軽く扱きながら巻き
戻し、巻取紙Pの外表面へ皺ができないように巻取紙P
の先端部を巻取紙Pの外表面へ密着状態で巻き付けて行
くものである。
【0045】即ち、扱き装置8は、図15及び図16に
示す如く、門形のフレーム2にブラケット90及び水平
な支持部材91を介して取り付けられ、巻取紙Pの幅方
向へ一定間隔毎に配置された複数本の流体圧シリンダ9
2と、各流体圧シリンダ92の下端部に巻取紙Pの幅方
向に沿って取り付けられた複数の取付け部材93と、各
取付け部材93に軸受94を介して巻取紙Pの繰り出し
方向へ揺動自在に支持され、巻取紙Pの幅方向に沿って
配置された垂下状の複数のブラシ95と、各取付け部材
93に設けられ、各ブラシ95を揺動操作する流体圧シ
リンダ96とから構成されている。又、前記各ブラシ9
5は、長尺状のプラスチック製の板材95aにナイロン
製の毛95bを多数植設したものである。この例では、
各ブラシ95の毛95bは、図17に示すように略への
字状になるように各板材に植設されている。従って、直
列状に配列されたブラシ95は、巻取紙Pの外表面へ巻
取紙Pの軸線に対して傾斜する姿勢でもって当接し、且
つその中央部分が両端部分よりもテーブル4側へ偏倚し
た状態で巻取紙P外表面へ当接することになる。尚、巻
取紙P外表面へ当接するブラシ95の押圧力は、巻取紙
Pの先端部を扱きながら巻き戻す際にタブ59bが切目
59dで切断されない程度に選定されている。
【0046】尚、図1及び図15に於いて、97は門形
のフレーム2に取り付けられた安全用パン、98は門形
のフレーム2に垂下状に取り付けられた流体圧シリン
ダ、99は流体圧シリンダ98の下端部に取り付けら
れ、巻取紙P外表面へ当接自在な紙押えローラ、100
はテーブル4の下面側に設けられ、巻取紙Pの切断個所
へ空気を吹き付けて切断端をめくり上げる空気噴出ノズ
ルである。
【0047】次に、前記紙継ぎ用前処理装置を用いて商
業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理を施す場合について
説明する。先ず、搬送車14により搬送されて来たワン
プ付の巻取紙Pは、作業員の手動操作により巻取紙支持
装置1に回転自在に支持される(図18(A)参照)。
即ち、搬送車14を巻取紙支持装置1のアーム11間に
移動させて筒状の芯材内へ支持軸12を挿入し、その後
アーム11を若干量だけ回動させて巻取紙Pを搬送車1
4から切断剥離位置の高さ位置にまで持ち上げる。これ
によって、巻取紙Pは巻取紙支持装置1へ回転自在に支
持されることになる。
【0048】巻取紙Pが巻取紙支持装置1により回転自
在に支持されると、この状態で作業員が竹べら等により
巻取紙Pのワンプ及び表層部分(汚損部分)を幅方向に
亘って切断すると共に、ワンプ及び汚損している表層部
分をめくり取る(図18(B)及び(C)参照)。この
とき、作業員は目視により巻取紙Pの汚損や損傷を探し
ながら巻取紙Pの表層部分をめくり取る。又、巻取紙P
が切断剥離位置にある為、作業員は巻取紙Pのワンプ及
び表層部分の切断とめくり取りを行い易くなる。
【0049】巻取紙Pのワンプ及び表層部分の切断・除
去が終了すると、手作業により巻取紙Pの先端部側を巻
取紙P本体側から所定長さだけ引き出して垂れた状態に
する(図18(D)参照)。その後、巻取紙支持装置1
のアーム11を回動させて巻取紙Pを切断剥離位置から
処理位置へ移動させる(図18(E)参照)。
【0050】巻取紙Pが処理位置に移動すると、紙押え
ローラ99が下降して巻取紙Pの外表面へ当接すると共
に、巻取紙回転駆動機構3の支持アーム15が待機位置
から駆動位置へ下降して駆動ローラ16を巻取紙支持装
置1のプーリー13外周面に当接させる(図18(F)
及び図19(G)参照)。又、テーブル4の先端部4′
が揺動駆動機構20により下降して処理位置にある巻取
紙Pの上方側の外表面へ近接した状態となる(図19
(H)参照)。このとき、テーブル4の先端部4′は、
巻取紙Pの外周面上部と略面一になっている。
【0051】その後、巻取紙回転駆動機構3が作動し、
垂れ下がった状態になっている巻取紙Pの先端部分が巻
取紙Pの頂部位置に来るように巻取紙Pを巻き取り方向
へ若干量だけ回転させる。この状態で空気噴出ノズル1
00から巻取紙Pの切断個所へ向って空気が噴出され
る。これにより、巻取紙Pの切断個所が上方へめくり上
げられる(図19(I)参照)。尚、空気の噴出時には
紙押えローラ99で巻取紙Pの切断個所近傍を押さえて
いる為、めくり上げられた部分が下方へずり落ちるのを
防止することができる。
【0052】巻取紙Pの切断部分がめくり上げられた
ら、この状態で巻取紙回転駆動機構3が作動して巻取紙
Pを繰り出し方向へ回転させ、巻取紙Pの先端部側がテ
ーブル4上へ繰り出されて行く(図19(J)参照)。
そして、巻取紙Pの奇麗な部分がテーブル4へ繰り出さ
れた時点で巻取紙Pの繰り出しが停止されると共に、テ
ーブル4の真空吸引機構18が作動して吸引ゾーン18
aにより巻取紙Pの繰り出し部分をテーブル4上面へ吸
引固定する(図19(K)参照)。
【0053】巻取紙Pの奇麗な部分がテーブル4上に吸
引固定されると、耳切りカッター装置42のカッター刃
53が巻取紙Pの一方の側端部に対向するように上部走
行台29及び下部走行台33が移動し、この位置で耳切
りカッター装置42が作動して巻取紙Pの一方の側端部
を斜めに切断する。次に、カッター装置5が作動すると
共に、上部走行台29が巻取紙Pの幅方向へ移動し、該
カッター装置5が巻取紙Pのテーブル4面に繰り出され
た部分を幅方向に亘って一直線状に切断する。その後、
再度耳切りカッター装置42が作動し、巻取紙Pの他方
の側端部を斜めに切断する。これにより、巻取紙Pのテ
ーブル4上に繰り出された部分は、略台形状に切断加工
されることになる(図19(L)及び図20(M)参
照)。尚、巻取紙Pの切断により分離された巻取紙Pの
先端部分は、人手により片付けられる。
【0054】テーブル4上に繰り出された巻取紙Pが切
断加工されると、タブ貼着装置6が巻取紙Pの切断端の
一方の側端部に対向するように上部走行台29及び下部
走行台33が移動し、この位置でタブ貼着装置6が作動
して巻取紙Pの先端部表面にタブ59bを突出状態で貼
着する。即ち、上部走行台29が巻取紙Pの幅方向へ移
動しながらタブ貼着装置6により巻取紙Pの先端部表面
に一定間隔毎にタブ59bが連続的に貼着されて行く
(図20(N)参照)。このとき、タブ59bの一端部
が巻取紙Pの切断端から突出するが、テーブル4には段
部4aが形成され、且つテーブル4の段部4a部分には
四弗化エチレン樹脂がコーティングされている為、巻取
紙Pの先端から突出するタブ59bがテーブル4面に貼
り着くこともない。
【0055】巻取紙Pの先端部に所定枚数のタブ59b
が貼着されると、粘着層形成装置7が巻取紙Pの先端部
の一方の側端部に対向するように上部走行台29及び下
部走行台33が移動し、この位置で粘着層形成装置7が
作動すると共に、上部走行台29が巻取紙Pの切断端に
沿って幅方向へ移動し、巻取紙Pの先端部表面に切断端
に沿って両面粘着テープ76を貼着する。その結果、巻
取紙Pの先端部上面には、切断端に沿って紙継ぎ用粘着
層76aが形成されることになる(図20(O)参
照)。
【0056】巻取紙Pの切断端に沿って紙継ぎ用粘着層
76aが形成されると、扱き装置8のブラシ95が下降
して巻取紙P外表面へ当接し、この状態で巻取紙Pが巻
取紙回転駆動機構3により巻き取り方向へ回転し、テー
ブル4上に繰り出されている部分が巻取紙P本体側へ巻
き戻されて行く(図20(P)参照)。
【0057】このとき、巻取紙Pの繰り出し部分は、ブ
ラシ95により軽く扱かれながら巻き戻されて行く為、
巻取紙Pの外表面へ皺ができないように密着状態で巻き
付けられて行く。又、ブラシ95は、巻取紙Pの外表面
へ巻取紙Pの軸線に対して傾斜する姿勢でもって当接
し、且つその中央部分が両端部分よりもテーブル4側へ
偏倚した状態で巻取紙Pの外表面へ当接している為、巻
取紙Pの先端部を巻き戻す際に、巻取紙Pの先端部と巻
取紙P外表面との間に存在する空気が巻取紙Pの中央部
分から両側端方向及び前方へ夫々円滑且つスムースに排
出されることになり、巻取紙Pの先端部は巻取紙P外表
面へより緊密に巻き付けられることになる。更に、ブラ
シ95を幅方向に複数に分割している為、各ブラシ95
の毛が巻取紙Pの外表面へ巻取紙Pの軸線に対して傾斜
する姿勢でもって当接していても、各ブラシ95は巻取
紙Pの外表面へ確実に当接することになり、巻取紙Pの
先端部を確実且つ良好に扱くことができる。
【0058】そして、テーブル4上に繰り出されている
先端部が巻取紙P本体側へ完全に巻き戻されると、巻取
紙Pの先端部がタブ59bにより巻取紙Pの外表面へ止
着される(図20(Q)参照)。このとき、タブ59b
は、ブラシ95により巻取紙Pの外表面側へ押圧される
為、巻取紙Pの外表面へ確実且つ強固に貼着されること
になる。
【0059】このようにして、上記紙継ぎ用前処理装置
によって商業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理が施され
る。
【0060】この紙継ぎ用前処理装置は、正確度が要求
される作業や手数の掛かる作業(例えばタブ59bの貼
着や紙継ぎ用粘着層76aの形成、巻取紙Pの幅方向へ
の切断加工等)を自動化し、その他の比較的な簡単な作
業(例えば巻取紙Pのワンプ及び汚損部分の切断除去、
巻取紙Pのめくり出し、損紙の除去等)を人手により行
うようにしている為、全て自動化した紙継ぎ用前処理装
置に比較して構造の簡略化や小型化、設備費の低減を図
れることになる。又、この紙継ぎ用前処理装置を用いた
場合、作業員は装置2台当りについて1名程度で済み、
人件費が大幅に高騰すると云うこともない。
【0061】尚、上記実施の形態に於いては、紙継ぎ用
前処理装置を用いて商業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処
理を施すようにしたが、他の実施の形態に於いては、紙
継ぎ用前処理装置を用いて新聞印刷用巻取紙Pに紙継ぎ
用前処理を施すようにしても良い。
【0062】上記実施の形態に於いては、一台のタブ貼
着装置6で巻取紙Pの先端部表面にタブ59bを一定間
隔毎に貼着するようにしたが、他の実施の形態に於いて
は、タブ貼着装置6を複数台並設し、複数枚のタブ59
bを同時に貼着するようにしても良い。又、タブ貼着装
置6の構成及び形状等も、上記のものに限定されるもの
ではなく、巻取紙Pの先端部にタブ59bを所定間隔毎
に貼着することができれば、如何なる構成及び形状のも
のであっても良い。
【0063】上記実施の形態に於いては、巻取紙Pの先
端部にタブ59bを貼着してから紙継ぎ用粘着層76a
を形成するようにしたが、他の実施の形態に於いては、
紙継ぎ用粘着層76aを形成してから巻取紙Pの先端部
にタブ59bを貼着するようにしても良い。
【0064】
【発明の効果】上述の通り、本発明の紙継ぎ用前処理装
置は、テーブル、カッター装置、タブ貼着装置及び粘着
層形成装置を備え、タブの貼着や紙継ぎ用粘着層の形
成、巻取紙の切断加工等のように正確度が要求される作
業や手数の掛かる作業を前記各装置を用いて行うように
している為、紙継ぎ用前処理の全ての作業を全自動化し
た従来の紙継ぎ用前処理装置に比較して、構造の簡略化
や小型化、設備費の低減を図れる。又、この紙継ぎ用前
処理装置は、輪転機の給紙部に設置されて輪転機の巻取
紙支持装置に支持された巻取紙に紙継ぎ用の前処理を施
すようにしている為、巻取紙を回転自在に支持する支持
装置も不要となり、装置のよりコンパクト化及びコスト
低減を図れる。更に、この紙継ぎ用前処理装置は、巻取
紙の幅方向へ移動しつつ幅方向に切断された巻取紙の先
端部表面にタブを一定間隔毎に連続的に貼着し得るタブ
貼着装置を備えている為、巻取紙の先端部表面へ多数の
タブを貼着する場合でも、タブの貼着を極めて迅速に行
える。その結果、紙継ぎ用前処理の作業能率の大幅な向
上を図れる。そのうえ、この紙継ぎ用前処理装置は、テ
ーブルの先端部を上下方向へ揺動自在に構成している
為、テーブルの先端部を巻取紙の外径に応じて巻取紙の
外表面へ近接させることができ、巻取紙の外径に関係な
く巻取紙の紙継ぎ用前処理を良好且つ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る紙継ぎ用前処理装置
の概略側面図である。
【図2】テーブルの概略平面図である。
【図3】移動支持機構の概略正面図である。
【図4】移動支持機構の概略平面図である。
【図5】カッター装置及び粘着層形成装置の正面図であ
る。
【図6】タブ貼着装置の正面図である。
【図7】カッター装置、粘着層形成装置及びタブ貼着装
置の概略側面図である。
【図8】耳切りカッター装置の正面図である。
【図9】図8のI−I線断面図である。
【図10】タブ貼着装置のタブロールの斜視図である。
【図11】タブ貼着装置の作動状態を示し、タブが台紙
から剥離されてタブ用押圧ローラにより巻取紙の先端部
へ貼着される状態の説明図である。
【図12】タブ貼着装置が巻取紙の幅方向へ移動しつつ
巻取紙の先端部にタブを連続的に貼着する状態の説明図
である。
【図13】(A)は巻取紙の先端部にタブを貼着した状
態の部分平面図、(B)はその側面図である。
【図14】粘着層形成装置の作動状態を示し、(A)は
巻取紙の先端部表面に粘着層を形成して行く状態の説明
図、(B)は粘着層を切断する状態の説明図である。
【図15】扱き装置及び紙押えローラの側面図である。
【図16】扱き装置の背面図である。
【図17】扱き装置のブラシの底面図である。
【図18】巻取紙の紙継ぎ用前処理の各工程を示す説明
図である。
【図19】同じく巻取紙の紙継ぎ用前処理の各工程を示
す説明図である。
【図20】同じく巻取紙の紙継ぎ用前処理の各工程を示
す説明図である。
【図21】紙継ぎ用前処理を施した巻取紙の斜視図であ
る。
【図22】輪転機に於ける給紙部の概略説明図である。
【符号の説明】
1は巻取紙支持装置、2はフレーム、3は巻取紙回転駆
動機構、4はテーブル、4′はテーブルの先端部、5は
カッター装置、6はタブ貼着装置、7は粘着層形成装
置、59bはタブ、59cはタブの粘着層、76は両面
粘着テープ、76aは粘着層(紙継ぎ用粘着層)、Pは
巻取紙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面がワンプで覆われている巻取紙
    (P)を回転自在に支持する輪転機の巻取紙支持装置
    (1)の近傍位置に立設されたフレーム(2)と、フレ
    ーム(2)に設けられ、巻取紙支持装置(1)に支持さ
    れた巻取紙(P)を正逆回転させる巻取紙回転駆動機構
    (3)と、フレーム(2)に設けられ、ワンプ及び汚損
    部分を除去した巻取紙(P)から繰り出された巻取紙
    (P)の繰り出し部分を支持するテーブル(4)と、フ
    レーム(2)に設けられ、テーブル(4)上に繰り出さ
    れた巻取紙(P)の繰り出し部分を巻取紙(P)の幅方
    向に亘って切断するカッター装置(5)と、フレーム
    (2)に設けられ、巻取紙(P)の幅方向へ移動しつつ
    幅方向に切断された巻取紙(P)の先端部表面に粘着層
    (59c)を有するタブ(59b)を突出状態で且つ所
    定間隔毎に連続的に貼着し得るタブ貼着装置(6)と、
    フレーム(2)に設けられ、巻取紙(P)の先端部表面
    に切断端に沿って両面粘着テープ(76)を貼着して紙
    継ぎ用粘着層(76a)を形成する粘着層形成装置
    (7)とを具備して居り、前記テーブル(4)の先端部
    (4′)を上下方向へ揺動自在に構成し、テーブル
    (4)の先端部(4′)を巻取紙(P)の外径に応じて
    巻取紙(P)の外表面へ近接させるようにしたことを特
    徴とする巻取紙の紙継ぎ用前処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009227422A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Jfe Mechanical Co Ltd ベルトコンベアのベルト入替装置およびベルト入替方法
CN104261170A (zh) * 2014-09-16 2015-01-07 浙江好时加卫生用品有限公司 一种纸带接纸装置

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