JP2000016645A - 巻取紙の紙継ぎ用前処理装置 - Google Patents

巻取紙の紙継ぎ用前処理装置

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JP2000016645A
JP2000016645A JP10186734A JP18673498A JP2000016645A JP 2000016645 A JP2000016645 A JP 2000016645A JP 10186734 A JP10186734 A JP 10186734A JP 18673498 A JP18673498 A JP 18673498A JP 2000016645 A JP2000016645 A JP 2000016645A
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tab
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JP10186734A
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Inventor
Yuichi Okamura
雄一 岡村
Takemi Watanabe
武美 渡邊
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Kaneda Kikai Seisakusho KK
Original Assignee
Kaneda Kikai Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用巻取紙に紙継ぎ用の前処理を行う紙継
ぎ用前処理装置に於いて、装置自身の構造の簡略化や小
型化、コスト低減等を図れるようにする。 【解決手段】 巻取紙Pを水平姿勢で正逆回転自在に支
持する巻取紙支持装置1と、巻取紙Pの近傍位置に配設
され、巻取紙Pから繰り出された巻取紙Pの繰り出し部
分を支持するテーブル2と、テーブル2の上方位置に配
設され、テーブル2上に繰り出された巻取紙Pの繰り出
し部分を巻取紙Pの幅方向に亘って切断するカッター装
置3と、テーブル2の上方位置に配設され、巻取紙Pの
幅方向へ移動しつつ幅方向に切断された巻取紙Pの先端
部表面に粘着層41cを有するタブ41を突出状態で且
つ所定間隔毎に連続的に貼着し得るタブ貼着装置4と、
テーブル2の上方位置に配設され、巻取紙Pの先端部表
面に切断端に沿って両面粘着テープ57を貼着して紙継
ぎ用粘着層57aを形成する粘着層形成装置5とから構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑誌や書籍、新聞
等を印刷する印刷用輪転機への巻取紙の搬送経路に据え
付けられ、雑誌や書籍等の商業印刷用巻取紙や新聞印刷
用巻取紙に紙継ぎ用の前処理を施す為の巻取紙の紙継ぎ
用前処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、雑誌や書籍等の印刷に使用する
商業印刷用巻取紙には、印刷用輪転機(例えばオフセッ
ト輪転機)の給紙部に於いて巻取紙の自動紙継ぎを行え
るように、印刷用輪転機への巻取紙の搬送経路の途中に
於いて紙継ぎ用前処理が施される。
【0003】近年、この紙継ぎ用前処理は、作業能率の
向上等を図る為に自動化されて居り、例えば特開平8−
151146号公報や特開平10−120259号公報
に開示された紙継ぎ用前処理装置(何れも図示省略)に
よって行われている。
【0004】即ち、前記紙継ぎ用前処理装置を用いた紙
継ぎ用前処理は、巻取紙支持装置により回転自在に支持
された巻取紙Pの表層部分(汚損部分)を切断剥離装置
でめくり取った後、巻取紙Pの先端部をテーブル上に繰
り出し、次にテーブル上に繰り出された巻取紙Pの繰り
出し部分をカッター装置により巻取紙Pの幅方向に亘っ
て切断加工すると共に、切断された巻取紙Pの先端部表
面に切断端に沿ってテープ貼着装置により両面粘着テー
プを貼着して紙継ぎ用粘着層tを形成し、その後巻取紙
Pの先端部にタブ貼着装置によりタブTを一定間隔毎に
貼着し、最後にテーブル上に繰り出されている巻取紙P
の先端部をブラシにより扱きながら巻取紙P本体側へ巻
き戻してタブTにより巻取紙Pの外表面へ止着するよう
にしている(図18(A)及び(B)参照)。
【0005】而して、紙継ぎ用前処理済みの巻取紙P
(新しい巻取紙P)は、図19に示す如く、輪転機88
の給紙部に配設した巻取紙支持装置89のアーム89a
に装着され、巻取紙支持装置89の回転駆動装置(図示
省略)により輪転機88へ一定速度で繰り出されている
使用中の巻取紙P′と同じ周速度で回転せしめられる。
そして、使用中の巻取紙P′の残量が少なくなると、ア
ーム89aが回動して新しい巻取紙Pの外周面を使用中
の巻取紙P′の走行部分に接触させると共に、該走行部
分が押圧装置(図示省略)により新しい巻取紙Pの外表
面へ押し付けられ、この状態で使用中の巻取紙P′の走
行部分が切断装置(図示省略)により幅方向に切断され
る。これにより、使用中の巻取紙P′の終端部と新しい
巻取紙Pの始端部とが紙継ぎ用粘着層tにより貼着接続
されると共に、タブTが切断される。その結果、新しい
巻取紙Pの始端部は、巻取紙Pの外表面から外れ、輪転
機88へ連続的に供給されて行くことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の前記
各紙継ぎ用前処理装置に於いては、紙継ぎ用前処理の各
工程が全て自動化されている。即ち、前記各紙継ぎ用前
処理装置は、搬送車により搬送されて来た巻取紙Pの回
転支持、巻取紙Pの表層部分の切断・剥離、巻取紙Pの
切断個所のテーブルへのめくり出し、テーブル上での巻
取紙Pの汚損や損傷の検出、テーブル上での巻取紙Pの
切断加工、巻取紙Pへの紙継ぎ用粘着層tの形成、損紙
の除去、巻取紙PへのタブTの貼着、巻取紙Pの巻き戻
し、巻取紙Pの巻き戻し時に於ける先端部のしごき、タ
ブTのしごき等の各工程を全て自動化により行ってい
る。その結果、前記各紙継ぎ用前処理装置は、紙継ぎ用
前処理を全て自動化できて作業能率の向上等を図れる反
面、装置自身の構造の複雑化や大型化を招くことにな
り、設備費が大幅に高騰すると云う問題があった。
【0007】本発明は、上記の問題点を解消する為に創
作されたものであり、その目的は装置自身の構造の簡略
化や小型化、コスト低減等を図れるようにした巻取紙の
紙継ぎ用前処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の発明は、巻取紙を水平姿
勢で正逆回転自在に支持する巻取紙支持装置と、巻取紙
の近傍位置に配設され、巻取紙から繰り出された巻取紙
の繰り出し部分を支持するテーブルと、テーブルの上方
位置に配設され、テーブル上に繰り出された巻取紙の繰
り出し部分を巻取紙の幅方向に亘って切断するカッター
装置と、テーブルの上方位置に配設され、巻取紙の幅方
向へ移動しつつ幅方向に切断された巻取紙の先端部表面
に粘着層を有するタブを突出状態で且つ所定間隔毎に連
続的に貼着し得るタブ貼着装置と、テーブルの上方位置
に配設され、巻取紙の先端部表面に切断端に沿って両面
粘着テープを貼着して紙継ぎ用粘着層を形成する粘着層
形成装置とを具備したことに特徴がある。
【0009】本発明の請求項2に記載の発明は、テーブ
ルを、巻取紙支持装置に支持された巻取紙の近傍位置に
昇降自在に配設したことに特徴がある。
【0010】本発明の請求項3に記載の発明は、テーブ
ル面に、巻取紙の先端部表面へ突出状態で貼着されるタ
ブの突出側端部がテーブル面へ付着するのを防止する段
部を形成したことに特徴がある。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、巻取紙
の上方位置に、テーブル上に繰り出されている巻取紙の
先端部を巻き戻す際に該先端部を巻取紙外表面側へ扱き
ながら巻き戻す扱き装置を配設し、前記扱き装置は、巻
取紙の外表面へ巻取紙の軸線に対して傾斜する姿勢でも
って当接する巻取紙の幅と略同じ長さのブラシを備えて
いることに特徴がある。
【0012】本発明の請求項5に記載の発明は、ブラシ
を巻取紙の幅方向に複数に分割したことに特徴がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1及び図2は本発明の実
施の形態に係る巻取紙Pの紙継ぎ用前処理装置を示し、
当該紙継ぎ用前処理装置は、雑誌や書籍等を印刷する印
刷用輪転機(オフセット輪転機)への巻取紙Pの搬送経
路に据え付けられ、商業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処
理を施すものであり、巻取紙支持装置1と、テーブル2
と、カッター装置3と、タブ貼着装置4と、粘着層形成
装置5と、扱き装置6と、押圧装置7とを具備してい
る。
【0014】前記巻取紙支持装置1は、自走式の搬送車
8により紙庫から搬送されて来た巻取紙P(鏡板及びワ
ンプは除去済み)を正逆回転自在且つ昇降自在に支持す
るものであり、図1及び図2に示す如く、床面に立設さ
れた門形フレーム9と、門形フレーム9の上端部に流体
圧シリンダ10により巻取紙Pの幅方向(図1の左右方
向)へ走行移動する左右の台車11と、各台車11に垂
設された支持フレーム12と、各支持フレーム12に昇
降自在に支持された昇降体13と、各昇降体13に軸1
4を介して俯仰自在に支持され、先端部に巻取紙Pの筒
状芯材に挿入される支持軸15を備えた左右の吊上げア
ーム16と、片側の吊上げアーム16に設けられ、支持
軸15を正逆回転させるモータ等から成る駆動部17
と、各昇降体13と各吊上げアーム16との間に夫々介
設され、各吊上げアーム16を待避位置(図1の一点鎖
線位置)と吊下げ位置(図1の実線位置)とに亘って揺
動操作する流体圧シリンダ(図示省略)と、各支持フレ
ーム12に設けられ、各昇降体13及び各吊上げアーム
16を支持フレーム12に沿って夫々昇降動させるボー
ルスクリュージャッキ18等から構成されている。
【0015】而して、この巻取紙支持装置1によれば、
搬送車8により巻取紙Pを待避位置にある左右の吊上げ
アーム16間に位置させた後、吊上げアーム16を流体
圧シリンダにより吊下げ位置に揺動させると共に、各台
車11を流体圧シリンダ10により巻取紙Pの幅方向へ
移動させて巻取紙Pの筒状芯材内に各吊上げアーム16
の支持軸15を夫々挿入し、その後各昇降体13及び各
吊上げアーム16をボールスクリュージャッキ18によ
り上昇させて巻取紙Pを搬送車8から持ち上げ、この状
態で支持軸15を駆動部17により正逆回転させること
によって、巻取紙Pを正逆回転自在に支持することがで
きる。
【0016】前記テーブル2は、図1及び図2に示す如
く、巻取紙支持装置1に支持された巻取紙Pの近傍位置
に昇降自在に配設されて居り、巻取紙Pから繰り出され
た巻取紙Pの繰り出し部分を支持するものである。
【0017】即ち、テーブル2は、巻取紙Pの幅よりも
長い長方形の板状を呈し、門形フレーム9に流体圧シリ
ンダ19を介して昇降支持された昇降フレーム20に若
干傾斜する姿勢でもって垂設されて居り、昇降フレーム
20を流体圧シリンダ19により昇降動させることによ
って、巻取紙支持装置1に支持された巻取紙Pの上方に
位置する待避位置(図1及び図2の実線位置)と、巻取
紙Pの外周面の上側近傍に位置する作業位置(図2の一
点鎖線位置)とを夫々取り得るようになっている。又、
テーブル2面には、図2及び図3に示す如く、テーブル
2上で幅方向に切断された巻取紙Pの先端部(切断端
部)表面へタブ41bを突出状態で貼着する際に巻取紙
P先端から突出するタブ41bの端部がテーブル2面へ
付着するのを防止する段部2′がテーブル2の幅方向に
沿って形成されている。この段部2′の上面部分2a及
び下面部分2bには、この部分に例えタブ41bが接触
してもこれが貼り着かないように四弗化エチレン樹脂に
よってコーティングが施されている。更に、テーブル2
には、テーブル2上に繰り出された巻取紙Pの繰り出し
部分を真空吸着によりテーブル2上に吸引固定する真空
吸引機構が設けられている。この真空吸引機構は、図2
及び図3に示す如く、テーブル2に形成した多数の小孔
から成る複数の吸引ゾーン21と、テーブル2の下面に
形成され、各吸引ゾーン21の小孔に連通する複数のチ
ャンバー22と、各チャンバー22にホース及び電磁弁
等を介して接続された真空ポンプ(何れも図示省略)等
から成り、巻取紙Pの横幅に応じて適宜の吸引ゾーン2
1のみを使用できるように構成されている。
【0018】前記カッター装置3、タブ貼着装置4及び
粘着層形成装置5は、何れもテーブル2の上方位置に配
設されて居り、昇降フレーム20に移動支持機構23を
介して取り付けられ、該移動支持機構23によりテーブ
ル2上に繰り出されている巻取紙Pの幅方向(図1の左
右方向)へ往復移動できるようになっている。
【0019】前記移動支持機構23は、図1及び図2に
示す如く、昇降フレーム20に取り付けられ、テーブル
2と平行で且つ巻取紙Pの軸線に平行なガイドレール2
4と、ガイドレール24に垂下状態で往復移動自在に支
持された走行台25と、昇降フレーム20の下面側にガ
イドレール24と平行で且つ回転自在に設けられ、走行
台25の一部分に螺挿されたボールネジ26と、ボール
ネジ26を正逆回転させて走行台25をガイドレール2
4に沿って移動させるサーボモータ27とから構成され
て居り、前記走行台25の下面側にカッター装置3、タ
ブ貼着装置4及び粘着層形成装置5が夫々設けられてい
る。
【0020】従って、この移動支持機構23によれば、
走行台25をボールネジ26及びサーボモータ27によ
りガイドレール24に沿って移動させることによって、
各装置3〜5を巻取紙Pの幅方向へ往復移動させること
ができる。
【0021】前記カッター装置3は、テーブル2上に繰
り出された巻取紙Pの繰り出し部分を幅方向に亘って一
直線状に切断するものであり、図4及び図5に示す如
く、走行台25の下面側に固定したブラケット28にガ
イドレール29を介して昇降自在に支持され、ブラケッ
ト28に設けた流体圧シリンダ30により昇降動する昇
降板31と、昇降板31に上下方向へ揺動自在に軸支さ
れ、リンク32及び流体圧シリンダ33により揺動操作
されるアーム34と、アーム34の先端部に回転自在に
支持され、テーブル2上面(段部2′の上面部分2aの
端縁部付近)に当接する円形のカッター刃35とから構
成されている。
【0022】而して、前記カッター装置3によれば、リ
ンク32及び流体圧シリンダ33によりアーム34を下
方へ揺動させてカッター刃35をテーブル2上に繰り出
された巻取紙Pの繰り出し部分に当接させ、この状態で
走行台25をボールネジ26及びサーボモータ27によ
りガイドレール24に沿って走行させることにより、巻
取紙Pの繰り出し部分を幅方向に亘って切断することが
できる。
【0023】前記タブ貼着装置4は、テーブル2上に繰
り出されて幅方向に切断された巻取紙Pの先端部(切断
端部)表面に所定間隔毎にタブ41bを突出状態で貼着
するものであり、巻取紙Pの幅方向へ移動しながら巻取
紙Pの先端部表面にタブ41bを連続的に貼着できるよ
うにしたものである。
【0024】即ち、タブ貼着装置4は、図6及び図7に
示す如く、走行台25の下面側に固定したブラケット3
6にガイドレール37を介して昇降自在に支持され、ブ
ラケット36に設けた流体圧シリンダ38により昇降動
する昇降板39と、昇降板39に回転自在に支持され、
軽い摩擦抵抗を受けつつ回転するタブ供給リール40
と、タブ供給リール40に着脱自在に支持され、ロール
状に巻かれた長尺状の台紙41a及び台紙41aに着脱
自在に貼着された多数のタブ41bから成るタブロール
41と、昇降板39に回転自在に支持され、タブロール
41の台紙41aを巻き取る台紙巻取りリール42と、
昇降板39に設けられ、タブロール41の台紙41aの
一部分を折り曲げてこれに貼着されたタブ41bを剥離
突出させるタブ剥離具43と、昇降板39に設けられ、
台紙41aをタブ供給リール40から台紙巻取りリール
42へ送り出す送り出し駆動機構44と、昇降板39に
設けられ、タブ剥離具43から連続的に剥離突出される
タブ41bの一端部を巻取紙Pの先端部へ順次押圧貼着
するタブ用押圧ローラ45等から構成されている。
【0025】前記タブロール41は、図8に示す如く、
筒状の芯材にロール状に巻かれた長尺状の台紙41a
と、台紙41aの外側面に直列状態で且つ着脱自在に貼
着され、裏面側の両端部に粘着層41cを形成した多数
の矩形状のタブ41bとから成る。又、各タブ41bの
粘着層41cを形成していない部分(タブ41bの中央
部分)には、巻取紙Pの紙継ぎ時にタブ41bの切断を
円滑且つ容易に行えるように切目41dがタブ41bの
幅方向に沿って形成されている。そして、タブ供給リー
ル40に装着されたタブロール41の台紙41aは、図
6に示す如く、昇降板39に設けたガイドローラ46及
びタブ送り出し検出用センサー47(光電管等から成
る)を経てタブ剥離具43へ至り、タブ剥離具43で折
り曲げられてからガイドローラ46を経て送り出し駆動
機構44の駆動ローラ49へ至り、該駆動ローラ49と
押えローラ53で挾持された後、台紙巻取りリール42
へ巻き取られるようになっている。
【0026】前記タブ剥離具43は、図6に示す如く、
板状を呈し、昇降板39の下端部に若干傾斜する姿勢で
固定されて居り、タブ供給リール40から台紙巻取りリ
ール42へ巻き取られて行くタブロール41の台紙41
aの一部分を180°折り曲げ、台紙41aに貼着され
たタブ41bをその粘着層41cがテーブル2面へ対向
するように台紙41aから剥離突出させるものである。
【0027】前記送り出し駆動機構44は、図6に示す
如く、昇降板39に駆動軸48を介して回転自在に支持
された駆動ローラ49と、昇降板39に設けられ、駆動
ローラ49を回転駆動する駆動モータ50及びベルト伝
動機構51と、昇降板39にアーム52を介して揺動自
在に支持され、台紙41aの一部分を駆動ローラ49の
外周面とで挾持する押えローラ53等から構成されて居
り、台紙41aに貼着されたタブ41bを一枚宛タブ剥
離具43へ送り出せるように間欠的に駆動制御されてい
る。又、この送り出し駆動機構44は、駆動軸48と台
紙巻取りリール42との間にロープ伝動機構54を介設
することによって、台紙巻取りリール42を台紙41a
を巻き取る方向へ回転させることができるようになって
いる。
【0028】前記タブ用押圧ローラ45は、図6に示す
如く、昇降板39の下端部位置に上下方向へ揺動自在に
軸支されたアーム55に回転自在に支持されて居り、タ
ブ剥離具43から剥離突出されるタブ41bの表面側近
傍に位置するように配置されている。又、タブ用押圧ロ
ーラ45は、タブ剥離具43から剥離突出されたタブ4
1bを巻取紙Pの先端部へ押圧貼着できるように、昇降
板39とアーム55との間に介設したコイルスプリング
56によりテーブル2面へ押圧附勢されている。
【0029】而して、前記タブ貼着装置4に於いて、テ
ーブル2上に繰り出された巻取紙Pをカッター装置3に
より段部2′の上面部分2aで幅方向に切断した後、タ
ブ貼着装置4を作動させると、走行台25が巻取紙Pの
先端部側端の直上位置へ移動し、タブ貼着装置4のタブ
用押圧ローラ45を巻取紙Pの先端部及びテーブル2上
面に股がる状態で巻取紙Pの先端部側端へ対向させる。
【0030】タブ貼着装置4が巻取紙Pの先端部側端の
直上位置に移動すると、昇降板39が流体圧シリンダ3
8により下降し、タブ用押圧ローラ45を巻取紙Pの先
端部側端へ当接させる。この状態で走行台25が巻取紙
Pの幅方向へ走行すると共に、送り出し駆動機構44が
作動して駆動ローラ49及び台紙巻取りリール42を一
定量だけ回転させる。
【0031】そうすると、タブ供給リール40に装着さ
れているタブロール41の台紙41aが、図9に示す如
く、ガイドローラ46、タブ送り出し検出用センサー4
7、ガイドローラ46、タブ剥離具43、ガイドローラ
46、駆動ローラ49及び押えローラ53を経て台紙巻
取りリール42へ一定量だけ送り出され、該台紙巻取り
リール42へ巻き取られて行く。
【0032】前記台紙41aは、タブ剥離具43を通過
する際に180°折り曲げられる。その為、台紙41a
に貼着されているタブ41bは、図9に示す如く、台紙
41aから順次剥離されて行き、タブ剥離具43の端部
から突出すると共に、その粘着層41cが巻取紙Pの先
端部表面へ対向する状態で台紙41aから剥離突出され
る。更に、タブ41bの近傍にはタブ用押圧ローラ45
が位置し、該タブ用押圧ローラ45は巻取紙Pの先端部
上面を切断端に沿って転動している。その結果、タブ剥
離具43から剥離突出したタブ41bは、転動している
タブ用押圧ローラ45と巻取紙Pの先端部との間に入り
込み、該タブ用押圧ローラ45により巻取紙Pの先端部
に突出状態で貼着されることになる(図9参照)。この
とき、タブ41bの端部が巻取紙P先端から突出する
が、テーブル2に段部2′を形成してタブ41bの端部
が段部2′の上面部分2aから下面部分2b側へ突出す
るようにしている為、タブ41bの端部がテーブル2面
に付着するのを防止することができる(図11(A)及
び(B)参照)。
【0033】そして、巻取紙Pの先端部に一枚目のタブ
41bを貼着し、走行台25が所定距離だけ走行移動し
たら、引き続き送り出し駆動機構44が作動して駆動ロ
ーラ49及び台紙巻取りリール42を一定量だけ回転さ
せ、タブロール41の台紙41aをタブ供給リール40
から台紙巻取りリール42へ送り出し、台紙41aに貼
着されているタブ41bをタブ剥離具43の端部から剥
離突出させると共に、巻取紙Pの先端部上面を転動して
いるタブ用押圧ローラ45により二枚目のタブ41bを
巻取紙Pの先端部に突出状態で貼着して行く(図10参
照)。
【0034】以下同様の動作を繰り返すことによって、
前記タブ貼着装置4は巻取紙Pの幅方向へ移動しながら
巻取紙Pの先端部にタブ41bを一定間隔毎に連続的に
貼着することができる。
【0035】前記粘着層形成装置5は、幅方向に切断さ
れた巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿って両面粘着テ
ープ57を貼着して紙継ぎ用粘着層57aを形成するも
のであり、巻取紙Pの幅方向へ移動しながら巻取紙Pの
先端部に両面粘着テープ57を貼着できるようにしたも
のである。
【0036】即ち、粘着層形成装置5は、図4及び図5
に示す如く、走行台25の下面側に固定したブラケット
28にガイドレール29を介して昇降自在に支持され、
流体圧シリンダ30により昇降動する昇降板31と、昇
降板31に回転自在に支持されたテープ保持リール58
と、テープ保持リール58に着脱自在に支持され、粘着
層57aの表面側に保護紙57bを重ね貼りしたロール
状の両面粘着テープ57と、昇降板31に回転自在に支
持され、両面粘着テープ57を巻取紙Pの先端部表面へ
貼着するテープ用押圧ローラ59と、昇降板31に揺動
自在に支持され、テープ用押圧ローラ59の外周面に繰
り出された両面粘着テープ57をテープ用押圧ローラ5
9上で保持する針60aを備えたアーム体60と、昇降
板31に設けられ、アーム体60を揺動操作する流体圧
シリンダ61と、昇降板31に設けられ、テープ用押圧
ローラ59上で剥離された保護紙57bを巻き取る保護
紙巻取りリール62と、保護紙巻取りリール62を保護
紙57bを巻き取る方向へ回転駆動するモータ63及び
ロープ伝動機構64と、昇降板31に移動自在に支持さ
れ、昇降板31に設けた流体圧シリンダ65により前後
動してテープ用押圧ローラ59から繰り出された両面粘
着テープ57の粘着層57aを切断するテープ用カッタ
ー66と、昇降板31に揺動自在に支持され、昇降板3
1に設けた流体圧シリンダ67により揺動操作されてテ
ーブル2上の巻取紙Pの先端部を押え付ける押え板68
等から構成されている。
【0037】そして、前記両面粘着テープ57は、テー
プ保持リール58から繰り出され、粘着層57aが外側
を向くようにしてテープ用押圧ローラ59の外周面へ巻
き付けられて居り、アーム体60の針60aによりテー
プ用押圧ローラ59上で保持されていると共に、テープ
用押圧ローラ59の外周面位置で保護紙57bが粘着層
57aから剥離されて保護紙57bのみが保護紙巻取り
リール62へ巻き付けられた状態となっている。
【0038】尚、図4に於いて、69は昇降板31に設
けた両面粘着テープ57のガイドローラ、70は昇降板
31に設けた保護紙57bのガイドローラ、71はテー
プ保持リール58の空回りを防止するブレーキ板、72
は昇降板31に設けられ、ブレーキ板71をテープ保持
リール58側へ軽く当接させる流体圧シリンダである。
【0039】而して、前記粘着層形成装置5に於いて、
タブ貼着装置4により巻取紙Pの先端部表面にタブ41
bを貼着した後、粘着層形成装置5を作動させると、走
行台25が巻取紙Pの先端部側端の直上位置へ移動し、
粘着層形成装置5のタブ用押圧ローラ45を巻取紙Pの
先端部側端に対向させると共に、この位置で昇降板31
が下降してテープ用押圧ローラ59を巻取紙Pの先端部
表面に押し付ける。その結果、テープ用押圧ローラ59
の外周面に巻き付けられた両面粘着テープ57の粘着層
57aは、巻取紙Pの先端部表面に貼着されることにな
る(図12(A)参照)。
【0040】両面粘着テープ57の粘着層57aが巻取
紙Pの先端部表面へ貼着されると、アーム体60の針6
0aによる両面粘着テープ57の保持状態が解除され、
この状態で走行台25がボールネジ26及びサーボモー
タ27によりガイドレール24に沿って走行する。
【0041】そうすると、両面粘着テープ57は、テー
プ用押圧ローラ59上で保護紙57bが剥離されながら
テープ保持リール58から繰り出されて行き、巻取紙P
の先端部表面には粘着層57aのみがテープ用押圧ロー
ラ59により貼着されて行くことになる。このとき、粘
着層57aは、走行台25が巻取紙Pの先端部に沿って
走行している為、巻取紙Pの先端部表面に切断端に沿っ
て貼着されて行く。又、保護紙巻取りリール62は、モ
ータ63及びロープ伝動機構64により保護紙57bを
巻き取る方向へ回転している為、剥離された保護紙57
bを順次巻き取って行く。
【0042】巻取紙Pの先端部表面に所定長さの粘着層
57aが形成されると、走行台25の移動が停止され、
この位置で昇降板31が若干上昇してテープ用押圧ロー
ラ59を持ち上げると共に、アーム体60の針60aに
より両面粘着テープ57をテープ用押圧ローラ59上で
保持し、この状態でテープ用カッター66により粘着層
57aが切断される(図12(B)参照)。尚、昇降板
31を上昇させるときには押え板68で巻取紙Pの先端
部の浮き上がりを防止している。その結果、テープ用カ
ッター66が巻取紙Pの先端部を傷付けることもない。
このようにして、巻取紙Pの先端部表面に紙継ぎ用粘着
層57aが形成される。
【0043】前記扱き装置6は、門形フレーム9に設け
られて居り、テーブル2上に繰り出されている巻取紙P
の先端部を巻取紙Pの外表面上で軽く扱きながら巻き戻
し、巻取紙Pの外表面へ皺ができないように巻取紙Pの
先端部を巻取紙Pの外表面へ密着状態で巻き付けて行く
ものである。
【0044】即ち、扱き装置6は、図13及び図14に
示す如く、門形フレーム9にブラケット73及び水平な
支持部材74を介して取り付けられ、巻取紙Pの幅方向
へ一定間隔毎に配置された複数本の流体圧シリンダ75
と、各流体圧シリンダ75の下端部に巻取紙Pの幅方向
に沿って取り付けられた複数の取付け部材76と、各取
付け部材76に軸受77を介して巻取紙Pの繰り出し方
向へ揺動自在に支持され、巻取紙Pの幅方向に沿って配
置された垂下状の複数のブラシ78と、各取付け部材7
6に設けられ、各ブラシ78を揺動操作する流体圧シリ
ンダ79とから構成されている。又、前記各ブラシ78
は、長尺状のプラスチック製の板材78aにナイロン製
の毛78bを多数植設したものである。この例では、各
ブラシ78の毛78bは、図15に示すように略への字
状になるように各板材78aに植設されている。従っ
て、直列状に配列されたブラシ78は、巻取紙Pの外表
面へ巻取紙Pの軸線に対して傾斜する姿勢でもって当接
し、且つその中央部分が両端部分よりもテーブル2側へ
偏倚した状態で巻取紙P外表面へ当接することになる。
尚、巻取紙P外表面へ当接するブラシ78の押圧力は、
巻取紙Pの先端部を扱きながら巻き戻す際にタブ41b
が切目41dで切断されない程度に選定されている。
【0045】前記押圧装置7は、扱き装置6の各取付け
部材76に設けられて居り、テーブル2上に繰り出され
ている巻取紙Pの先端部を巻き戻す際に、ブラシ78と
同期的に下降してタブ41bの一端部を巻取紙P外表面
へ押し付けながら貼着するものである。
【0046】即ち、押圧装置7は、図13及び図14に
示す如く、扱き装置6の各取付け部材76にブラケット
80を介して取り付けられた水平な複数の横軸81と、
各横軸81に取り付けられ、巻取紙Pの先端部に貼着さ
れたタブ41bの間隔と同一になるように配置された上
下方向へ弾性変形可能な複数の板バネ82と、各板バネ
82の先端部に回転自在に支持され、板バネ82の弾性
力によりタブ41bの表面に当接するローラ83とから
構成されている。又、各ローラ83は、タブ41bを巻
取紙Pの外表面へ押し付けながら貼着する際に、巻取紙
Pの先端部に形成された紙継ぎ用粘着層57aへ貼り着
くことなく円滑に回転できるようにフッ素樹脂材により
形成されている。更に、タブ41bの表面へ当接するロ
ーラ83の押圧力や板バネ82の弾性力は、タブ41b
の他端部を巻取紙P外表面へ確実且つ強固に貼着できる
程度に選定されている。
【0047】尚、図13に於いて、84は門形フレーム
9に設けた巻取紙Pの吊上げ高さ検出センサー(リード
スイッチ)、85は門形フレーム9に垂下状に取り付け
られた流体圧シリンダ、86は流体圧シリンダ85の下
端部に取り付けられ、巻取紙P外表面へ当接自在な紙押
えローラ、87はテーブル2の下面側に設けられ、巻取
紙Pの切断個所へ空気を吹き付けて切断端をめくり上げ
るノズルである。
【0048】次に、前記紙継ぎ用前処理装置を用いて商
業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処理を施す場合について
説明する。先ず、搬送車8により搬送されて来た巻取紙
Pは、巻取紙支持装置1により搬送車8から持ち上げら
れ、回転自在に支持される。このとき、門形フレーム9
に設けた吊上げ高さ検出センサー84(リードスイッ
チ)により巻取紙Pの持ち上げ高さが調整される(図1
6(A)参照)。
【0049】巻取紙Pが巻取紙支持装置1により回転自
在に支持されると、この状態で作業員が目視により巻取
紙Pの汚損や損傷を探し、カッターナイフ等を用いて汚
損・損傷部分(損紙)の切断・除去を行う。このとき、
テーブル2は待避位置にある為、作業の邪魔になると云
うことがない。その結果、作業員が巻取紙Pの損紙の切
断・除去を行い易くなる。
【0050】巻取紙Pの損紙の切断・除去が終了する
と、作業員は紙押えローラ86を下降させて巻取紙Pの
外表面へ当接させる(図16(C)参照)。この状態で
巻取紙支持装置1の支持軸15を回転駆動させ、切断さ
れた巻取紙Pの先端部分が巻取紙Pの頂部位置に来るよ
うに巻取紙Pを巻き取り方向へ若干量だけ回転させる
(図16(D)参照)。
【0051】次に、作業員は昇降フレーム20を下降さ
せてテーブル2を待避位置から作業位置へ下降させる
(図16(E)参照)。このとき、テーブル2の上流側
端部(図2の右側端部)は、巻取紙Pの外周面上部と略
面一になっている。
【0052】テーブル2を作業位置へ下降させると、ノ
ズル87から巻取紙Pの切断個所へ向って空気が噴出さ
れる。これにより、巻取紙Pの切断個所が上方へめくり
上げられる(図16(F)参照)。尚、空気の噴出時に
は紙押えローラ86で巻取紙Pの切断個所近傍を押さえ
ている為、めくり上げられた部分が下方へずり落ちるの
を防止することができる。
【0053】巻取紙Pの切断部分がめくり上げられた
ら、この状態で巻取紙支持装置1の支持軸15を回転駆
動させて巻取紙Pを繰り出し方向へ回転させると共に、
作業員が人手により巻取紙Pの切断端をテーブル2上へ
繰り出して行き、奇麗な部分がテーブル2上へ繰り出さ
れた時点で巻取紙Pの繰り出しを停止し、その後テーブ
ル2の真空吸引機構を作動させて吸引ゾーン21により
巻取紙Pの繰り出し部分をテーブル2上面へ吸引固定す
る(図17(G)参照)。
【0054】巻取紙Pの奇麗な部分がテーブル2上に吸
引固定されると、昇降フレーム20に設けたカッター装
置3が作動すると共に、走行台25が巻取紙Pの幅方向
へ移動し、該カッター装置3が巻取紙Pのテーブル2面
に繰り出された部分を幅方向に亘って一直線状に切断す
る(図17(H)参照)。尚、巻取紙Pの切断により分
離された巻取紙Pの表層部分は、人手により片付けられ
る。
【0055】テーブル2上に繰り出された巻取紙Pが幅
方向に切断されると、タブ貼着装置4が巻取紙Pの切断
端の一方の側端部に対向するように走行台25が移動
し、この位置でタブ貼着装置4が作動して巻取紙Pの先
端部表面にタブ41bを突出状態で貼着する。即ち、走
行台25が巻取紙Pの幅方向へ移動しながらタブ貼着装
置4により巻取紙Pの先端部表面に一定間隔毎にタブ4
1bが連続的に貼着されて行く(図17(I)参照)。
このとき、タブ41bの一端部が巻取紙Pの切断端から
突出するが、テーブル2には段部2′が形成され、且つ
テーブル2の段部2′部分には四弗化エチレン樹脂がコ
ーティングされている為、巻取紙Pの先端から突出する
タブ41bがテーブル2面に貼り着くこともない。
【0056】巻取紙Pの先端部に所定枚数のタブ41b
が貼着されると、粘着層形成装置5が巻取紙Pの先端部
の一方の側端部に対向するように走行台25が移動し、
この位置で粘着層形成装置5が作動すると共に、走行台
25が巻取紙Pの切断端に沿って幅方向へ移動し、巻取
紙Pの先端部表面に切断端に沿って両面粘着テープ57
を貼着する。その結果、巻取紙Pの先端部上面には、切
断端に沿って紙継ぎ用粘着層57aが形成されることに
なる(図17(J)参照)。
【0057】巻取紙Pの切断端に沿って紙継ぎ用粘着層
57aが形成されると、扱き装置6のブラシ78及び押
圧装置7の押圧部材が下降して巻取紙P外表面へ当接
し、この状態で巻取紙支持装置1により巻取紙Pが巻き
取り方向へ回転し、テーブル2上に繰り出されている部
分が巻取紙P本体側へ巻き戻されて行く(図17(K)
参照)。
【0058】このとき、巻取紙Pの繰り出し部分は、ブ
ラシ78により軽く扱かれながら巻き戻されて行く為、
巻取紙Pの外表面へ皺ができないように密着状態で巻き
付けられて行く。又、ブラシ78は、巻取紙Pの外表面
へ巻取紙Pの軸線に対して傾斜する姿勢でもって当接
し、且つその中央部分が両端部分よりもテーブル2側へ
偏倚した状態で巻取紙Pの外表面へ当接している為、巻
取紙Pの先端部を巻き戻す際に、巻取紙Pの先端部と巻
取紙P外表面との間に存在する空気が巻取紙Pの中央部
分から両側端方向及び前方へ夫々円滑且つスムースに排
出されることになり、巻取紙Pの先端部は巻取紙P外表
面へより緊密に巻き付けられることになる。更に、ブラ
シ78を幅方向に複数に分割している為、各ブラシ78
の毛78bが巻取紙Pの外表面へ巻取紙Pの軸線に対し
て傾斜する姿勢で持って当接していても、各ブラシ78
は巻取紙Pの外表面へ確実に当接することになり、巻取
紙Pの先端部を確実且つ良好に扱くことができる。
【0059】一方、巻取紙Pの先端部に突出状態で貼着
されたタブ41bは、ローラ83により巻取紙Pの外表
面側へ押圧される為、巻取紙Pの外表面へ確実且つ強固
に貼着されることになる。然も、ローラ83は、フッ素
樹脂材によりローラ状に形成されている為、紙継ぎ用粘
着層57aの真上を転動してもこれに貼り着くと云うこ
とがなく、タブ41bを確実に押圧することができる。
【0060】テーブル2上に繰り出されている部分が巻
取紙P本体側へ巻き戻されて行き、巻取紙Pの先端部が
タブ41bにより巻取紙Pの外表面へ止着されると、作
業員が人手により巻取紙Pの切断端の両側端部(耳部)
をめくり上がり難くする為にカッターを用いて巻取紙P
の切断端の両側端部を斜めに切断加工すると共に、巻取
紙Pの外表面の側端部分に巻取紙Pの紙継ぎ部分を検出
する為の短冊状の耳紙(銀紙)を貼着する(図17
(L)参照)。
【0061】最後に、巻取紙支持装置1を操作して巻取
紙Pを搬送車8上に載せる。このようにして、上記紙継
ぎ用前処理装置によって商業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用
前処理が施される。
【0062】この紙継ぎ用前処理装置は、正確度が要求
される作業や手数の掛かる作業(例えばタブ41bの貼
着や紙継ぎ用粘着層57aの形成、巻取紙Pの幅方向へ
の切断加工等)を自動化し、その他の比較的な簡単な作
業(例えば巻取紙Pの表層部分の切断除去、巻取紙Pの
めくり出し、損紙の除去、耳紙の貼着等)を人手により
行うようにしている為、全て自動化した紙継ぎ用前処理
装置に比較して構造の簡略化や小型化、設備費の低減を
図れることになる。又、この紙継ぎ用前処理装置を用い
た場合、作業員は装置2台当りについて1名程度で済
み、人件費も大幅に高騰すると云うこともない。
【0063】尚、上記実施の形態に於いては、紙継ぎ用
前処理装置を用いて商業印刷用巻取紙Pに紙継ぎ用前処
理を施すようにしたが、他の実施の形態に於いては、紙
継ぎ用前処理装置を用いて新聞印刷用巻取紙Pに紙継ぎ
用前処理を施すようにしても良い。
【0064】上記実施の形態に於いては、巻取紙支持装
置1を門形の構造としたが、巻取紙支持装置1の構造及
び形状等は、上記のものに限定されるものではなく、巻
取紙Pを正逆回転自在に支持することができれば、如何
なる構造及び形状のものであっても良い。
【0065】上記実施の形態に於いては、テーブル2を
巻取紙支持装置1に支持された巻取紙Pの上方位置に昇
降自在に配設するようにしたが、他の実施の形態に於い
ては、テーブル2を所定の高さ位置に固定するようにし
ても良い。この場合には、装置自体の構造がより簡単と
なる。
【0066】上記実施の形態に於いては、一台のタブ貼
着装置4で巻取紙Pの先端部表面にタブ41bを一定間
隔毎に貼着するようにしたが、他の実施の形態に於いて
は、タブ貼着装置4を複数台並設し、複数枚のタブ41
bを同時に貼着するようにしても良い。又、タブ貼着装
置4の構成等も、上記のものに限定されるものではな
く、巻取紙Pの先端部にタブ41bを所定間隔毎に貼着
することができれば、如何なる構成及び形状のものであ
っても良い。
【0067】上記実施の形態に於いては、巻取紙Pの先
端部にタブ41bを貼着してから紙継ぎ用粘着層57a
を形成するようにしたが、他の実施の形態に於いては、
紙継ぎ用粘着層57aを形成してから巻取紙Pの先端部
にタブ41bを貼着するようにしても良い。
【0068】上記実施の形態に於いては、扱き装置6の
ブラシ78を複数に分割したが、他の例に於いては、一
本のブラシ78で巻取紙Pの外表面を幅方向に亘って押
さえるようにしても良い。
【0069】
【発明の効果】上述の通り、本発明の請求項1の紙継ぎ
用前処理装置は、巻取紙支持装置、テーブル、カッター
装置、タブ貼着装置及び粘着層形成装置を備え、タブの
貼着や紙継ぎ用粘着層の形成、巻取紙の切断加工等のよ
うに正確度が要求される作業や手数の掛かる作業を前記
各装置を用いて行うようにしている為、紙継ぎ用前処理
の全ての作業を全自動化した従来の紙継ぎ用前処理装置
に比較して、構造の簡略化や小型化、設備費の低減を図
れることになる。又、紙継ぎ用前処理装置は、巻取紙の
幅方向へ移動しつつ幅方向に切断された巻取紙の先端部
表面にタブを一定間隔毎に連続的に貼着し得るタブ貼着
装置を備えている為、巻取紙の先端部表面へ多数のタブ
を貼着する場合でも、タブの貼着を極めて迅速に行え
る。その結果、紙継ぎ用前処理の作業能率の大幅な向上
を図れる。
【0070】本発明の請求項2〜5の紙継ぎ用前処理装
置にあっては、上記効果に加えて更に次のような効果を
奏し得る。即ち、本発明の請求項2の装置にあっては、
テーブルを、巻取紙支持装置に支持された巻取紙の上方
位置に昇降自在に配設するようにしている為、巻取紙支
持装置に支持された巻取紙の表層部分の切断・除去を人
手により行う際に、テーブルを上昇させておけば、作業
時にテーブルが邪魔になると云うことがない。その結
果、作業員が巻取紙の表層部分の切断・除去を行い易く
なる。
【0071】本発明の請求項3の装置にあっては、テー
ブル面に段部を形成するようにしている為、巻取紙先端
から突出するタブの端部がテーブル面へ付着するのを防
止することができる。その結果、巻取紙の先端部を巻取
紙本体側へ巻き戻す際にタブが切断されたり、巻取紙の
先端部が切断されたりすると云うこともない。
【0072】本発明の請求項4の装置にあっては、巻取
紙の上方位置に、巻取紙の外表面へ巻取紙の軸線に対し
て傾斜する姿勢でもって当接するブラシを配設し、テー
ブル上に繰り出されている巻取紙の先端部を前記ブラシ
で扱きながら巻き戻すようしている。その結果、巻取紙
の先端部と巻取紙外表面との間に存在する空気が円滑且
つスムースに排出されることになり、巻取紙の先端部を
巻取紙外表面へより緊密に巻き付けることができる。
【0073】本発明の請求項5の装置にあっては、ブラ
シを幅方向に複数に分割している為、各ブラシの毛が巻
取紙の外表面へ巻取紙の軸線に対して傾斜する姿勢で持
って当接していても、各ブラシは巻取紙の外表面へ確実
に当接することになり、巻取紙の先端部を確実且つ良好
に扱くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る紙継ぎ用前処理装置
の概略正面図である。
【図2】紙継ぎ用前処理装置の概略側面図である。
【図3】テーブルの概略平面図である。
【図4】カッター装置及び粘着層形成装置の正面図であ
る。
【図5】カッター装置及び粘着層形成装置の概略側面図
である。
【図6】タブ貼着装置の正面図である。
【図7】タブ貼着装置の概略側面図である。
【図8】タブ貼着装置のタブロールの斜視図である。
【図9】タブ貼着装置の作動状態を示し、タブが台紙か
ら剥離されてタブ用押圧ローラにより巻取紙の先端部へ
貼着される状態の説明図である。
【図10】タブ貼着装置が巻取紙の幅方向へ移動しつつ
巻取紙の先端部にタブを連続的に貼着する状態の説明図
である。
【図11】(A)は巻取紙の先端部にタブを貼着した状
態の部分平面図、(B)はその側面図である。
【図12】粘着層形成装置の作動状態を示し、(A)は
巻取紙の先端部表面に粘着層を形成して行く状態の説明
図、(B)は粘着層を切断する状態の説明図である。
【図13】扱き装置及び押圧装置の側面図である。
【図14】扱き装置及び押圧装置の背面図である。
【図15】扱き装置のブラシの底面図である。
【図16】巻取紙の紙継ぎ用前処理の各工程を示す説明
図である。
【図17】同じく巻取紙の紙継ぎ用前処理の各工程を示
す説明図である。
【図18】紙継ぎ用前処理を施した巻取紙の斜視図であ
る。
【図19】輪転機に於ける給紙部の概略説明図である。
【符号の説明】
1は巻取紙支持装置、2はテーブル、2′は段部、3は
カッター装置、4はタブ貼着装置、5は粘着層形成装
置、6は扱き装置、41bはタブ、41cはタブの粘着
層、57は両面粘着テープ、57aは紙継ぎ用粘着層、
78はブラシ、Pは巻取紙。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取紙(P)を水平姿勢で正逆回転自在
    に支持する巻取紙支持装置(1)と、巻取紙(P)の近
    傍位置に配設され、巻取紙(P)から繰り出された巻取
    紙(P)の繰り出し部分を支持するテーブル(2)と、
    テーブル(2)の上方位置に配設され、テーブル(2)
    上に繰り出された巻取紙(P)の繰り出し部分を巻取紙
    (P)の幅方向に亘って切断するカッター装置(3)
    と、テーブル(2)の上方位置に配設され、巻取紙
    (P)の幅方向へ移動しつつ幅方向に切断された巻取紙
    (P)の先端部表面に粘着層(41c)を有するタブ
    (41)を突出状態で且つ所定間隔毎に連続的に貼着し
    得るタブ貼着装置(4)と、テーブル(2)の上方位置
    に配設され、巻取紙(P)の先端部表面に切断端に沿っ
    て両面粘着テープ(57)を貼着して紙継ぎ用粘着層
    (57a)を形成する粘着層形成装置(5)とを具備し
    たことを特徴とする巻取紙の紙継ぎ用前処理装置。
  2. 【請求項2】 テーブル(2)を、巻取紙支持装置
    (1)に支持された巻取紙(P)の近傍位置に昇降自在
    に配設したことを特徴とする請求項1に記載の巻取紙の
    紙継ぎ用前処理装置。
  3. 【請求項3】 テーブル(2)面に、巻取紙(P)の先
    端部表面へ突出状態で貼着されるタブ(41)の突出側
    端部がテーブル(2)面へ付着するのを防止する段部
    (2′)を形成したことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の巻取紙の紙継ぎ用前処理装置。
  4. 【請求項4】 巻取紙(P)の上方位置に、テーブル
    (2)上に繰り出されている巻取紙(P)の先端部を巻
    き戻す際に該先端部を巻取紙(P)外表面側へ扱きなが
    ら巻き戻す扱き装置(6)を配設し、前記扱き装置
    (6)は、巻取紙(P)の外表面へ巻取紙(P)の軸線
    に対して傾斜する姿勢でもって当接する巻取紙(P)の
    幅と略同じ長さのブラシ(78)を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の巻取紙の紙継ぎ用前処理装
    置。
  5. 【請求項5】 ブラシ(78)を巻取紙(P)の幅方向
    に複数に分割したことを特徴とする請求項4に記載の巻
    取紙の紙継ぎ用前処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110406731A (zh) * 2019-07-26 2019-11-05 田开林 覆膜方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110406731A (zh) * 2019-07-26 2019-11-05 田开林 覆膜方法

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