JPH0615614Y2 - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents

パチンコ機の入賞装置

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JPH0615614Y2
JPH0615614Y2 JP1988030961U JP3096188U JPH0615614Y2 JP H0615614 Y2 JPH0615614 Y2 JP H0615614Y2 JP 1988030961 U JP1988030961 U JP 1988030961U JP 3096188 U JP3096188 U JP 3096188U JP H0615614 Y2 JPH0615614 Y2 JP H0615614Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この孝案は、入賞態様の異なる特定入賞口と一般入賞口
とを入賞室に備え、打球が入賞室に飛入困難な第1状態
と打球が入賞室に飛入可能な第2状態とに変換可能なパ
チンコ機の入賞装置に関するものである。
〈従来の技術〉 周知のように、パチンコ機の入賞装置には入賞態様の異
なる複数の入賞口を設け、入賞装置に飛入する球を何れ
かの入賞口に誘導する振分手段を備えるものとなってい
る。この振分手段は、誘導部材の傾斜を変えたり、球通
路を変化させたり、可動する障害部材を設けたりして、
複数ある入賞口うちの特定の入賞口の入賞確率を変化さ
せるものである。
また、本出願人は先に、入賞装置に飛入した球を入賞装
置内に複数設けた球通路内に貯留し、一の球通路が満杯
になると後から飛入する球は他の球通路に流入すること
を利用して、特定の入賞口の入賞確率が増大するように
構成したパチンコ機を提案した(特開昭62−2496
65号公報)。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、従来の振分装置は、そのほとんどが球を誘導す
る部材の形状ないし位置を変えて球の経路を変更するも
のであり、しかも特定の入賞口へ入賞する確率をほぼ一
定に設定している。また、従来の振分装置はどれも似た
ような構成で新鮮味に欠けていて遊技におもしろ味がな
いし、特定の入賞口への入賞期待感も少ない。
更に、球を入賞装置内に貯留して特定入賞口の入賞確率
を変化するようにしたものは、入賞装置内に貯留する球
の数が一定しないために、遊技店における賞球管理等の
面で問題があった。
そこで、本考案は、変動入賞装置内に貯留できる入賞球
数として予め設定した所定数を越えると、特定入賞口へ
の入賞確率が高まるようなパチンコ機の入賞装置の提供
を目的とするものである。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は上記に鑑み提案されたもので、入賞態様の異な
る特定入賞口と一般入賞口とを入賞室に備え、打球が入
賞室に飛入困難な第1状態と打球が入賞室に飛入可能な
第2状態とに変換可能なパチンコ機の入賞装置におい
て、上記入賞室に後方へ向いて下り傾斜する仕切板を設
けることで、左右両側より打球を受け入れる上側の第1
空間と何れかの入賞口へ球を誘導する下側の第2空間と
に入賞室内を区画すると共に、上記仕切板の後縁と入賞
室の後壁との間に形成した落下領域によって上記第1空
間と第2空間とを連通させ、上記入賞室の底板は後壁よ
り前下り傾斜状にすると共に前縁中央部を特定入賞口に
臨ませ、所定数の球を前後方向へ一列状に整列させて貯
留し得る球整列領域を上記底板の左右側壁寄りに各々形
成し、上記球整列領域に至った球を貯留する球貯留状態
と球整列領域に至った球を流下させる球流下状態とに変
換可能な貯留状態変換手段を設けるようにした。
〈作用〉 第1空間の左右側方より飛入する球は、後方へ向いて下
り傾斜する仕切板の左右側部を通って入賞室の後方へ誘
導され、落下領域を経て第2空間の左右側部へ落下し、
底板の左右側部へ比較的高い確率で到達する。
そして、底板の左右側壁寄りに形成した球整列領域が球
貯留状態変換手段によって球流下状態に変換されている
場合、第2空間へ誘導された球は比較的高い確率で球整
列領域に至るが、貯留されずに特定入賞口以外の入賞口
たる一般入賞口へ比較的高い確率で入賞してゆく。
一方、底板の左右側壁寄りに形成した球整列領域が球貯
留状態変換手段によって球貯留状態に変換されている場
合、第2空間へ誘導された球は比較的高い確率で球整列
領域へ到達し、前後方向へ一列状に整列されて貯留され
てゆく。球整列領域に貯留された球数が予め定めた貯留
可能な所定数に達すると、球整列領域での貯留が不可能
となり、その後に底板の左右側部へ誘導された球は底板
の左右側部から中央部への移動を余儀なくされ、流下可
能な底板の中央部を通って入賞室の前側へ流下してゆ
き、底板の前縁中央部に臨む特定入賞口へ比較的高い確
率で入賞することとなる。
〈実施例〉 以下、本考案を図面の実施例に基づいて説明する。
第1図ないし第4図は本考案の第1の実施例を示し、パ
チンコ機の入賞装置1は遊技盤2に取り付ける取付基板
3を有している。この取付基板3には開口部4を開設
し、開口部4の背面側には箱枠状のリヤボックス5を連
設して入賞室6を構成する。この入賞室6の前下縁には
遊技態様の異なる特定入賞口7と一般入賞口8とを臨ま
せ、特定入賞口7には継続スイッチ9を設ける。尚、図
示の実施例によれば、開口部4の下縁中央に特定入賞口
7を、左右に一般入賞口8を設けてある。これらの特定
入賞口7及び一般入賞口8は取付基板3の前面側に突設
した覆い板10と前下飾り板11で囲繞してあり、各入賞口
8、7、8の間には分割板12を設け、該分割板12の上面
を例えば特定入賞口7側に傾斜させる。
また、取付基板3の上記開口部4上方には鎧部13を突設
し、該鎧部13には天入賞口14を設けると共に前上飾り板
15を被着する。
更に、開口部4の左右側縁には回動自在に一対の球受部
材16を臨ませる。この球受部材16は取付基板3に挿通し
た回動軸17の後端にリンクレバー18、作動ピン19、リン
ク片20等からなるリンク機構21を介して連絡させたソレ
ノイド22により回動する。即ち、この球受部材16はソレ
ノイド22が消磁された通常の状態では、直立状に起立し
て遊技盤2の表面を流下する打球が入賞室6に飛入困難
な第1状態となり、ソレノイド22を励磁するとプランジ
ャ23が摺動してリンク機構21を介して球受部材16の上端
を外向きに回動させ、横倒し状態となって遊技盤2面を
流下する打球を入賞室6に取り込む(入賞室に飛入可能
な)第2状態となる。
上記入賞室6内の上下方向のほぼ中程には、後方に向い
て緩く下り傾斜する仕切板24を設けて、入賞室6を上側
の第1空間6aと下側の第2空間6bとに分割する。上
記仕切板24の後縁24rとリヤボックス5の後壁25との間
には球受部材16により第1空間6aに飛入した球を第2
空間6bに落下させる落下領域26を設ける。すなわち、
入賞室6内に仕切板24を設けることで、第2状態におい
て左右両側より打球を受け入れる第1空間6aと、特定
入賞口7若しくは一般入賞口8,8の何れかへ球を誘導
する第2空間6bとを区画形成すると共に、これら第1
空間6aと第2空間6bとを落下領域26によって連通さ
せるのである。
なお、上記落下領域26の間隔Lは球の直径d以上にすれ
ばよいが、この実施例では球の直径dの2倍以上の間隔
を設けている。また、仕切板24の幅方向の中央部に円筒
状の障害部材27を入賞室6の奥行方向に設け、該障害部
材27の前縁27fを球受部材16の前縁16fに揃えると共
に、後縁27rを後壁25まで延出させている。
上記仕切板24の前縁24fにはストッパー片28を下向きに
設け、このストッパー片28を第2空間6b内に延在させ
る。尚、このストッパー片28は透明にした方が第2空間
6bの内部の様子を見ることができてよい。
上記第2空間6bの底部には緩い前下がり傾斜を有する
底板29を設け、該底板29の前縁29fを上記特定入賞口7
及び一般入賞口8の上方に臨ませる。なお、上記したよ
うに、並設した3つの入賞口のうち中央の入賞口を特定
入賞口7に設定するものとしてあるので、後壁25より前
下り傾斜状の底板29の前縁29fの中央部が特定入賞口7
に臨むこととなる。
そして、この底板29には球は一列状に整列させる整列手
段30を構成する整列リブ31を設ける。該整列リブ31は入
賞室6の側壁32からほぼ1個分の位置に側壁32と平行に
設けてあり、例えば球3個を支える長さ有している。す
なわち、上記整列手段30を底板29に設けることで、該整
列手段30と側壁32との間には球を前後方向へ一列状に整
列させて貯留し得る球整列領域を形成できるのである。
なお、本実施例の球整列領域に貯留可能な球数は、上記
整列リブ31の前後方向の長さによって定まる。
また、この整列リブ31の高さhは球の直径dよりも低
い。尚、整列リブ31の前端31fを底板29の前縁29fから
後退させ、また該整列リブ31の横方向の位置を特定入賞
口7と一般入賞口8とを分ける分割板12の位置よりも外
側即ち側壁32寄りに設けているので、左右の整列リブ31
の間を流下する球が一般入賞口8に流入することも可能
である。
上記底板29の後縁部分には、前記落下領域26の後半部分
から落下する球を底板29の中央へ誘導する曲面状のスロ
ープ面33を有した誘導部34を設ける。上記スロープ面33
の傾斜下端33′をほぼ整列リブ31の延長線上に位置させ
る。尚、本実施例での障害部材27は後壁25まで延びてい
るが、障害部材27は仕切板24の長さよりも短くてもよ
い。そして、誘導部34の前端面34fとストッパー片28と
の距離Dを球の直径dのほぼ整数倍として、ストッパー
片28と誘導部34の前端面34fとの間に一定の数の球しか
侵入できないようにする。
更に入賞室6には、特定の条件が成立したときに電気的
駆動源35により可動する作動部材36を設ける。尚、本実
施例においては上記した底板29を昇降可能に設けて作動
部材36としている。この作動部材36、即ち底板29はモー
タMを駆動源35として入賞室6内を昇降可能に構成して
あり、上記底板29とモータMとをカム機構37を介して連
絡する。上記カム機構37は、底板29の後縁29rに連設し
たスライドバー38を、リヤボックス5の側壁32に開設し
たスライド孔39に挿通し、スライド孔39から延出する両
端部分38′に円形のカム孔40を有する従動カム41をリヤ
ボックス5の後方から抱き込むようにして取り付け、上
記従動カム41のカム孔40に楕円形の駆動カム42を遊嵌
し、該駆動カム42をモータMの駆動軸に連絡してなる。
従って、モータMが回転すると、駆動カム42がカム孔40
内で偏心して回転するので従動カム41が追随してスライ
ドバー38が上下に摺動して底板29が昇降する。尚、駆動
カム42は円筒部43を有し、この円筒部43には原点位置停
止溝44及び貯留位置停止溝45を設け、両溝44、45に夫々
原点位置停止用スイッチ46及び貯留位置停止用スイッチ
47を臨ませ、作動部材36が所定の原点位置及び貯留位置
で停止するように構成する。
すなわち、昇降可能な作動部材36を上方に移動させた場
合には、球整列領域の前側に仕切板24のストッパー片28
が位置することとなるため、入賞装置1は球整列領域に
至った球を貯留する球貯留状態となり、逆に作動部材36
を降下させた場合には、球整列領域の前側からストッパ
ー片28が退避することとなるため、入賞装置1は球整列
領域に至った球をそのまま自然流下させる球流下状態と
なるので、本実施例においては、駆動源としてのモータ
Mや作動部材36、ストッパー片28等が相互に機能するこ
とで、球整列領域に至った球を貯留する球貯留状態と球
整列領域に至った球を流下させる球流下状態とに変換可
能な貯留状態変換手段を構成するのである。
更に、前記した仕切板24の下面には、上記底板29がモー
タMの駆動によって上昇した場合に、側壁32と整列リブ
31と仕切板24の前縁24fに垂下させたストッパー片28と
で形成される球貯留領域48の上方に臨み、球貯留領域48
に球が2段に重なって貯留しないようにする2段重ね防
止リブ49を設ける。この2段重ね防止リブ49の下縁49′
は球貯留領域48の幅方向のほぼ中央に位置し、ほぼ球2
個分の長さでストッパー片28の後面から仕切板24の後縁
24まで延在している。尚、上記2段重ね防止リブ49を球
の中心よりも若干外側に来るように設定し、2段に積み
重なろうとする球を内側に誘導するようにすることもで
きる。あるいは、球の中心よりも若干外側にくるように
凸部32′を側壁32に設けて、球を内側に誘導してもよ
い。
上記のような構成の入賞装置1において、作動部材36が
下降した原点位置にある場合には、入賞室6に飛入する
球は仕切板24上を転動して落下領域26から作動部材36即
ち底板29上に落下する。このとき、左右一対の玉受部材
16,16の開閉動作によって入賞室6に飛入する球
は、第1空間6aの左右両側より受け入れられることと
なり、第1空間6aの中央部に障害部材27を配置した
ことと相俟って、落下領域26から第2空間6bへ至る
球は、比較的高い確率で左右両側に誘導されることとな
る。なお、仕切板24上を転動する球の流下勢が強い場合
には、球は仕切板24の後縁24rから遠い底板29の後方へ
落下する。そして、後方へ落下した球は誘導部34のスロ
ープ面33に誘導されて仕切板24の中央部分の経路を通っ
て特定入賞口7へ入賞する確率が高くなる。一方、仕切
板24上を転動する球の流下勢が弱い場合には、仕切板24
の後縁付近から球整列領域上に落下する。この場合に
は、球が仕切板24の横方向のどこから落下するかによっ
て以後の流下経路が決定されて、無作為に特定入賞口7
と一般入賞口8に振分けられる。
一方、特定の始動口(図示せず)に球が入賞するなど特
定の条件が成立した場合には作動部材36が作動して球貯
留可能状態に変換する。即ち、モータMを駆動して駆動
カム42を回転させると、スライドバー38が従動カム41を
介してスライド孔39内を上昇し、このスライドバー38と
一体の作動部材36が第2空間6b内を上昇する。そし
て、駆動カム42の円筒部43に設けた貯留位置停止溝45に
貯留位置停止用スイッチ47が臨むとモータMが停止して
作動部材36が貯留位置で停止する。この状態では仕切板
24の前縁24fに垂下させたストッパー片28が作動部材36
の前縁36f上方に臨むと共に、2段重ね防止リブ49が球
整列領域とストッパー片28とで構成された球貯留領域48
の上方に臨む。この状態のときに入賞室6に飛入した球
は、仕切板24上を転動して仕切板24の後縁24rから底板
29即ち作動部材36上に落下するが、流下勢が強い場合に
は仕切板24から遠い後方に落下し、スロープ面33に誘導
されて仕切板24の中央部分を流下して特定入賞口7へ入
賞し易くなる。しかし、球の流下勢が弱いと仕切板24の
後縁近くに落下する。従って、整列リブ31と側壁32との
間に形成された球整列領域へ落下した球は、整列リブ31
と側壁32に案内されて転動し、前縁36fに上方から臨む
ストッパー片28に当接して球貯留領域48に滞留する。そ
して、上記のようにして入賞室6に飛入した球が仕切板
24から底板29上に落下し、既に滞留している球のうしろ
に整列して、ストッパー片28の後面と誘導部34の前端面
34fとの間に予め定めた所定数の球、例えば3個の球が
溜る。そして、4個目の球が仕切板24の後縁24rから3
個目の球の上に落下すると、この4個目の球は2段重ね
防止リブ49により前方に転動できず、また誘導部34の前
端面34fにより後方へも転動できず、更に側壁32により
外側へも転動できない。従って、行き場を失った4個目
の球は底板29の中央部分を転動することになり、特定入
賞口7へ入賞し易くなる。
上述したように、本考案に係るパチンコ機の入賞装置1
によれば、後方へ向いて下り傾斜する仕切板24によって
入賞室6を上側の第1空間6aと下側の第2空間6bと
に区画すると共に落下領域26によって第1空間6aと第
2空間6bとを連通させ、入賞室6の底板29の左右側壁
寄りに所定数の球を前後方向へ一列状に整列させて貯留
し得る球整列領域を各々形成するものとしたので、第1
空間6aの左右側方より飛入する球は、仕切板24の左右
側部を通って入賞室6の後方へ誘導され、落下領域26を
経て第2空間6bの左右側部へ落下し、底板29の左右側
部から球整列領域へ比較的高い確率で到達させることが
できる。
従って、貯留状態変換手段によって球整列領域を球貯留
状態に変換した場合には、入賞室6内へ飛入した球は比
較的高い確率で球整列領域へ順次到達して、前後方向へ
一列に整列した状態で貯留されてゆき、球整列領域に貯
留された球数が予め定めた貯留可能な所定数に達する
と、球整列領域での貯留が不可能となって、その後に底
板29の左右側部へ誘導された球は左右側部から中央部へ
の移動を余儀なくされ、底板29の中央部を通って入賞室
6の前側へ流下してゆき、底板29の前縁29f中央部に臨
む特定入賞口7へ比較的高い確率で入賞することとな
る。
すなわち、入賞室6に飛入する球が予め設定した所定数
を越えると、特定入賞口7に入賞する確率を高めること
が可能になるのである。これにより、遊技者にとっては
特定入賞口7への入賞の期待感が増大し、従来にない新
鮮なパチンコ遊技を提供することができ、また遊技店に
とっては入賞室6に貯留可能な球の数が予め定めた所定
数を著しく上回ることがなくなるので、賞球管理等が極
めて容易になる。
また、本考案の入賞装置6によれば、球整列領域の前後
方向における長さを変更することにより、貯留可能な球
数を簡便に調整することができ、しかも貯留状態変換手
段による状態変換の動作タイミングを適宜に設定するこ
とができるので、種々の変化に富む遊技態様が可能にな
って実用的価値が極めて高い。
尚、この実施例では誘導部34の前端面34fにより、球を
後方へ転動できないようにしてあるが、誘導部34に転動
させてもよい。そして、一定数、本実施例では左右に3
個づつ合計6個の球を球貯留領域48に貯留することによ
り、後続して入賞室6に取り込んだ球を特定入賞口7へ
誘導し易くなる。尚、ストッパー片28の特定入賞口7に
対応する位置に切欠を設けて、特定入賞口7へ向かう球
をストッパー片28で貯留することなく特定入賞口7へ入
賞させてもよいし、一旦貯留するようにしてもよい。何
れにしても複数の球を入賞室6に飛入させて一定個数の
球を貯留させれば、特定入賞口7に球を誘導し易くする
ことができる。
尚、第2図及び第3図に破線で示すように、底板29にモ
ータmで回転する振分部材aを設けてもよい。この振分
部材aは例えば第5図に示すように、円盤部bの上面に
高さの低い突条部cを直径方向に設けると共に、中心部
に柱部eを設けてなる。上記のような振分部材aを設け
る場合には、回転している突条部cないし柱部eに誘導
部34のスロープ面33から転動してくる球が衝突して転動
方向を変換するので、更に偶然性を発揮させることがで
きる。
第6図ないし第9図は第2の実施例を示し、この実施例
では、昇降する障害部材27及び該障害部材27に設けた仕
切板24を作動部材36とし、上記障害部材27を下降させた
ときに球貯留状態に変換できるような貯留状態変換手段
を構成するものとした。
即ち、取付基板3の後方にリヤボックス5を連設して入
賞室6を構成し、上記リヤボックス5には上下方向に通
るガイドバー50を設け、このガイドバー50に円筒状の障
害部材27の後方部分を遊嵌すると共に、後端部27′をリ
ヤボックス5に開設した縦孔51からリヤボックス5の後
方に延在させる。そして、上記後端部27′に連結棒52の
一端を軸着し、他端を円盤カム53に偏心して設けたピン
54に遊嵌し、上記円盤カム53に駆動源35としてのモータ
Mの出力軸を止着する。尚、上記円盤カム53は円筒部43
を有し、この円筒部43には原点位置停止溝44及び貯留位
置停止溝45を設け、各溝44、45に原点位置停止用スイッ
チ46及び貯留位置停止用スチッチ47が臨むようになって
いる。また、モータMはリヤボックス5の背面側に添設
するソレノイド取付板55の背面の取り付けてあり、上記
ソレノイド取付板55に開設した通孔55′を通して出力軸
がソレノイド取付板55の前方に延出する。
また、入賞室6の底部には緩い前下がり傾斜を有する底
板29を設け、該底板29の前縁を特定入賞口7及び一般入
賞口8の上方に臨ませ、該底板29の上面に球を一列状に
整列させて貯留しうる球整列領域を形成するための整列
手段を構成する整列リブ31を設ける。該整列リブ31は入
賞室6の側壁32からほぼ球1個分の位置に側壁32と平行
に設けてあり、例えば球3個を支える長さを有し、整列
リブ31の前端は底板29の前端よりも若干後退している。
更に、底板29の後縁部分には、落下領域26の後半部分か
ら落下する球を底板29の中央へ誘導する曲面状の誘導部
34を設ける。
この実施例における作動部材36は、障害部材27及び仕切
板24が該当し、障害部材27の左右に延在する仕切板24
と、該仕切板24の前縁24fに垂下させたストッパー片28
と、底板29に設けた整列リブ31とで球貯留領域48を形成
する。
尚、この実施例において説明していない符号は前記第1
の実施例の同一符号と同一構成なので説明を省略する。
上記のような構成の第2の実施例においても、障害部材
27即ち作動部材36が下降している球貯留状態では、入賞
室6に飛入した球がストッパー片28に係止し、側壁32と
整列リブ31との間に一定個数の球が溜ると、溢れた球が
底板29の中央部分を転動するようになり、特定入賞口7
への入賞率が高くなる。尚、この実施例は、仕切板24の
下に球が入り込まない形状なので、前記した実施例のよ
うにな2段重ね防止リブ49を設けていない。またストパ
ー片28には特定入賞口7へ飛入する球の逃げ部を設けて
おいてもよい。
第10図ないし第12図は第3の実施例を示し、この実
施例は、入賞室6の底板29の前縁29fに臨ませたストッ
パー片28が揺動して、球貯留状態と球流下状態とに変換
可能な構成の貯留状態変換手段を設けたものである。
即ち、この実施例では作動部材36が枠状であって、スト
ッパー片28となる前枠56がリヤボックス5の側壁32に設
けた案内口57に遊合し、横枠58をリヤボックス5の側壁
32に軸着し、後枠59に駆動源35として設けたソレノイド
SのプランジャPを臨ませたものである。
この実施例においても、底板29に所定数の球を前後方向
に一列上に整列させて貯留し得る球貯留領域を形成する
ための整列リブ31を設けると共に、仕切板24の下面に2
段重ね防止リブ49を設け、該2段重ね防止リブ49の下縁
を整列リブ31と側壁32とで挟まれる球貯留領域48に臨ま
せる。従って、この球貯留領域48には2段に積み重なる
ことなく一定個数の球を貯留することができる。
この実施例において、ソレノイドSを励磁するとプラン
ジャPが下方に突出して後枠59を下方に押圧し、横枠58
が軸60を支点にして上方に揺動し、前枠56即ちストッパ
ー片28が底板29の前縁29f上方に臨み、球整列領域に至
った球を貯留可能な球貯留状態となる。従って、入賞室
6に飛入した球がストッパー片28に係止して球貯留領域
48に貯留され、あとから入賞室6に飛入する球を特定入
賞口7に誘導し易くしている。
尚、この実施例において説明していない符号は前記した
第1の実施例の同一符号と同一構成なので説明を省略す
る。また、入賞室6の前下縁に設ける覆い板10を作動部
材36とすることも可能である。即ち、覆い板10を取付基
板3から分離状態とすると共に、ストッパー片28を両側
部間に架設し、特定入賞口7及び一般入賞口8の上方に
臨ませるのである。そして、ストッパー片28には特定入
賞口7へ飛入する球の逃げ部を設けておいてもよい。
次に、上記のような本考案に係るパチンコ機の入賞装置
1を用いたパチンコ遊技を簡単に説明する。
入賞装置1は通常の状態では球受部材16を起立させて打
球が入賞室6に飛入しない第1状態を維持し、また作動
部材36は作動せずに入賞室6に飛入した球を貯留しな
い。
そして、遊技者が発射した打球が遊技部を流下して遊技
盤2に設けた所定の始動口(図示せず)に入球すると、
図示していない検出器が入賞を検出して制御装置(図示
せず)に入賞信号を送出し、制御装置が入賞装置1のソ
レノイド22を励磁して球受部材16を外向きに所定時間
(例えば約0.6秒間)傾動させて打球を受け入れる第
2状態に所定回数(例えば2回)変換し、別の始動口
(図示せず)に入賞すると、例えば約0.4秒の変換を
1回行なう。この球受部材16の変換により、打球が入賞
室6に取り込まれると、打球は仕切板24上を後方へ転動
して落下領域26から底板29または作動部材36上に落下
し、底板29上または作動部材36上を前方に転動する。こ
の球が運良く特定入賞口7に入賞すると、継続スイッチ
9がこの球の入賞を検出して継続信号を制御装置に送出
し、特別遊技に移行する。
特別遊技に移行すると、球受部材16を約0.8秒間隔で
18回開閉する。また、このとき、作動部材36を作動さ
せて入賞室6内に球貯留領域48を形成して一定個数の球
を貯留可能にする。そして、球が一定個数以上溜ると行
き場を失った球球が整列リブ31を越えて底板29の中央部
分を転動し、特定入賞口7へ入賞し易くなる。例えば、
第3図において、左右に3個づつ計6個の球が溜り、7
個目の球が入賞室6に飛入した場合、通常の状態では一
般入賞口8へ入賞し易い仕切板24の後縁近くに落下して
も、7個目の球は球貯留領域48の列に加わることができ
ないので、整列リブ31を越えて底板29の中央部分を転動
して特定入賞口7へ向かう経路に乗る。従って、球が特
定入賞口7に入賞し易くなって、特定入賞口7に臨ませ
た継続スイッチ9を作動させて新たに次のサイクルの特
別遊技を継続することができる。ただし、本実施例で
は、球受部材16が取り込んだ球が一般入賞口8へ4個入
賞するか、球受部材16が17回目の開放時に作動部材36
の作動を解除するようにし、特定入賞口7へ入賞した時
は作動部材36を解除後、新たに上記作動を行なうように
している。
尚、上記のような球受部材16の18回の開閉動作を1サ
イクルとして最高8サイクルまで更新可能とし、このサ
イクルを入賞室6の側方の取付基板3に設けた発光ダイ
オードなどのサイクル表示器61で可視表示する。また、
入賞室6の下方に設けた10カウントスイッチ(図示せ
ず)で入賞室6に飛入する球数を計数すると共に、この
計数値を入賞室6の上方あるいは下方に設けた7セグメ
ント発光ダイオード等の表示器62で可視表示することも
できる。そして、10カウントスイッチが10個の球を
検出すると18回の開閉動作の途中であっても球受部材
16を起立させて動作を停止する。
尚、上記説明では打球が特定入賞口7に入球することを
条件として作動部材36を作動させているが、例えば球受
部材16の18回の開閉のうち9回の開閉が終了したら作
動させたり、入賞室6に複数の球が飛入した後に作動さ
せたり、適宜に設定できる。また、ストッパー片28に特
定入賞口7へ入賞を許容する切欠を設けないで球を貯留
する場合などは、仕切板24の後縁24rから底板29上に落
下する位置に10カウントスイッチを設けて作動部材36
を制御すればよい。
以上、本考案を図面の実施例について説明したが、本考
案は上記実施例に限定されるものではなく、実用新案登
録請求の範囲に記載の構成を変更しない限り適宜に実施
できる。
〈考案の効果〉 以上要するに本考案によれば、後方へ向いて下り傾斜す
る仕切板によって入賞室を上側の第1空間と下側の第2
空間とに区画すると共に落下領域によって第1空間と第
2空間とを連通させ、入賞室の底板の左右側壁寄りに所
定数の球を前後方向へ一列状に整列させて貯留し得る球
整列領域を各々形成するものとしたので、第1空間の左
右側方より飛入する球は、仕切板の左右側部を通って入
賞室の後方へ誘導され、落下領域を経て第2空間の左右
側部へ落下し、底板の左右側部から球整列領域へ比較的
高い確率で到達させることができる。
従って、貯留状態変換手段によって球整列領域を球貯留
状態に変換した場合には、入賞室内へ飛入した球は比較
的高い確率で球整列領域へ順次到達し、前後方向へ一列
に整列した状態で貯留されてゆき、球整列領域に貯留さ
れた球数が予め定めた貯留可能な所定数に達すると、球
整列領域での貯留が不可能となって、その後に底板の左
右側部へ誘導された球は左右側部から中央部への移動を
余儀なくされ、底板の中央部を通って入賞室の前側へ流
下してゆき、底板の前縁中央部に臨む特定入賞口へ比較
的高い確率で入賞することとなる。
すなわち、入賞室に飛入する球が予め設定した所定数を
越えると、特定入賞口に入賞する確率を高めることが可
能になるのである。これにより、遊技者にとっては特定
入賞口への入賞の期待感が増大し、従来にない新鮮なパ
チンコ遊技を提供することができ、また遊技店にとって
は入賞室に貯留可能な球の数が予め定めた所定数を著し
く上回ることがなくなるので、賞球管理等が極めて容易
になる。
また、本考案によれば、球整列領域の前後方向における
長さを変更することにより、貯留可能な球数を簡便に調
整することができ、しかも貯留状態変換手段による状態
変換の動作タイミングを適宜に設定することができるの
で、種々の変化に富む遊技態様が可能になって実用的価
値が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1の実施例の
分解斜視図、第2図は同上の縦断面図、第3図は横断面
図、第4図はカム機構の正面図、第5図は振分部材の分
解斜視図、第6図は第2の実施例の分解斜視図、第7図
は同上の正面図、第8図は同上の縦断面図、第9図は同
上の横断面図、第10図は第3の実施例の分解斜視図、
第11図は同上の縦断面図、第12図は同上の横断面図
である。 1……入賞装置、6……入賞室、6a……第1空間、6
b……第2空間、7……特定入賞口、8……一般入賞
口、24……仕切板、26……流下領域、29……底板、29f
……前縁、30……整列手段、35……電気的駆動源、36…
…作動部材、48……球貯留領域。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入賞態様の異なる特定入賞口と一般入賞口
    とを入賞室に備え、打球が入賞室に飛入困難な第1状態
    と打球が入賞室に飛入可能な第2状態とに変換可能なパ
    チンコ機の入賞装置において、 上記入賞室に後方へ向いて下り傾斜する仕切板を設ける
    ことで、左右両側より打球を受け入れる上側の第1空間
    と何れかの入賞口へ球を誘導する下側の第2空間とに入
    賞室内を区画すると共に、上記仕切板の後縁と入賞室の
    後壁との間に形成した落下領域によって上記第1空間と
    第2空間とを連通させ、上記入賞室の底板は後壁より前
    下り傾斜状にすると共に前縁中央部を特定入賞口に臨ま
    せ、所定数の球を前後方向へ一列状に整列させて貯留し
    得る球整列領域を上記底板の左右側壁寄りに各々形成
    し、上記球整列領域に至った球を貯留する球貯留状態と
    球整列領域に至った球を流下させる球流下状態とに変換
    可能な貯留状態変換手段を設けるようにしたことを特徴
    とするパチンコ機の入賞装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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