JPH0352544Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は取付板の前面に数個の打玉を溜めるこ
とができるる玉貯溜部と開閉チヤツカーを設け、
その玉貯溜部に溜められた打玉を一定時間毎に全
部放出させると共に、その放出時期を表示部材に
よつて可視表示するようにし、また開閉チヤツカ
ーは開成状態のときに貯溜部から放出された打玉
をすべて受け入れて入賞玉とするようにしてパチ
ンコ機の入賞玉装置に関するもので、打玉の数個
を溜めておくという興味とその放出時期の開閉チ
ヤツカーの変化状態によつてその全部の打玉を入
賞玉としたり、単に下方へ落下させるにすぎない
ようにして遊技者の興味を一層高めさせるように
したものである。

以下本考案の一実施例を図面について説明す
る。

図において１は遊技盤ａの表面に取付ける取付
板である。この取付板１の前面上部位置には、中
央部に環状の表示枠２が形成され、かつその両外
側に打玉が通ることができる程度の間隔を離して
ガイド枠３，３を突設し、この表示枠２とガイド
枠３，３とによつて上部に導入口４を下部に排出
口５を有する左右の玉貯溜部６，６が形成され
る。

また、これらの前面部分は透明なカバー部材７
で覆われ、排出口５は中央部の仕切壁８によつて
左右に玉落口５ａ，５ａが画設されている。

９は排出口５の下方に位置した弁板であつて、
その一部が取付板１の透溝１０から前面側へ突出
され、かつ取付板１の裏側において中心を軸１１
で水平に回動自在となるように軸支される。この
弁板９は排出口５の玉落口５ａ，５ａと夫々一致
して連通状となる左右の切欠き部１２，１２の形
成と、所定角度に傾斜した当接面１３ａを有する
係合板１３が突設されている。そして、弁板９は
ばね１４によつて回動付勢されて常時は第４図の
ように切欠き部１２，１２と玉落口５ａ，５ａと
が食い違い状に位置して、貯溜部６，６に入る打
玉をその上面で受けるようになつている。１５は
弁板９の回動範囲を規制する止杆である。尚、前
記貯溜部６，６は、本実施例によれば弁板９の上
面に乗つて左右に２個づつの打玉が貯溜できるよ
うになつており、それ以上の打玉が貯溜部６，６
に入るとガイド枠３，３の通路１６，１６から取
付板１に穿設した入賞孔１７，１７に排出される
ようになつている。

１８は表示枠２の内部に設けた指針形状の表示
部材で、飾り板１９の軸筒２０に回動自在に通し
たフランジ２１を有する支持部材２２にその中心
の軸部２３を嵌め合わせて回転自在に支持され
る。そして、取付板の１の裏側にモータ２４を固
設し、このモータ２４の軸２５に前記弁板９に穿
設した係合板１３の当接面１３ａに接触可能なカ
ム片２６を有する回転部材２７を取付け、モータ
２４の回転によつて表示部材１８が回転するよう
に前記支持部材２２のフランジ２１と回転部材２
７とを連結させる。前記カム片２６は一回転した
とき係合板１３の傾斜した当接面１３ａに横方向
から接触して弁板９をばね１４に抗して回動し、
これによつて切欠部１２，１２を玉落口５ａ，５
ａに連通させるようになつている。

２８は前記貯溜部６，６と関係的に取付板１の
前面下部位置に設けられた開閉チヤツカーであ
る。

開閉チヤツカー２８は取付板１に一度に数個の
打玉を受入れることができるように大きな四角形
状の入賞孔２９を穿設し、その入賞孔２９の前面
下側辺部に軸３０によつて前後方向へ開閉自在に
軸支された玉受板３１を設けて形成される。この
玉受板３１はばね３２によつて常時は入賞孔２９
を塞ぐ閉止位置に回動付勢されており、また玉受
板３１の裏側には側辺部に係合片３３が穿設され
ている。また、取付板１の裏側には入賞孔２９を
囲むように箱枠３４が取着されており、この箱枠
３４の側壁内面に略形の作動レバー３５が軸３
６によつて揺動自在に軸支される。

そして、作動レバー３５の前端は係合片３３の
下面に当接可能に臨ませ、後端は遊技盤ａの裏側
等の適当個所に設置されるソレノイド３６のプラ
ンジヤ３７と一体をなす押下杆３８の直下方に位
置させるようにしている。３９はプランジヤ３７
を上方へ付勢するばねである。

次に上記のように構成される本考案の作用を説
明する。第３図及び第４図において、弁板９の切
欠き部１２，１２が排出口５の玉落口５ａ，５ａ
と食い違い状に位置されているとき、導入口４か
ら玉貯溜部６，６に入つた打玉Ｂは弁板９の上面
に乗つて貯溜される。一方、モータ２４が駆動す
ると回転部材２７が回転するので支持部材２２を
介して表示部材１８が同時に回転する。そして、
回転部材２７が一回転したとき、このカム片２６
が弁板９の突設した係合片１３の当接面１３ａに
接触してこれを押動し、弁板９をばね１４に抗し
て第６図矢示方向に回動して切欠き部１２，１２
と排出口５の玉落口５ａ，５ａとを夫々連通さ
せ、第５図のように玉貯溜部６，６に溜まつてい
る打玉Ｂを下方へ排出させる。

また、開閉チヤツカー２８はソレノイド３６が
励磁すると、これのプランジヤ３７が第７図鎖線
のように下方へ吸引されて押下杆３８の下端によ
り作動レバー３５の後端を押下げ前端で係合片３
３をはね上げる。このため、玉受板３１はばね３
２に抗して前方に回動して開き、入賞孔２９への
打玉Ｂの受入れを可能とする。尚、前記ソレノイ
ド３６は例えば遊技盤ａの特定の入賞口に打玉が
入賞したとき或いは予かじめ設定された遊戯条件
を満たしたとき励磁するように電気配線して置
く。

したがつて、回転部材２７と同時に表示部材１
８が一回転し、玉貯溜部６，６に溜められた打玉
Ｂが下方へ排出させるとき、開閉チヤツカー２８
の玉受板３１が開いていればこれらの打玉Ｂは全
部玉受板３１に受けられて入賞孔２９に入り入賞
玉となる。また、玉受板３１が閉じていればその
まま玉受板３１の前面を通過して下方へ落下する
に止まる。そして回転部材２７のカム片２６が係
合片１３の当接面１３ａから離れると弁板９はば
ね１４の作用により第４図のような位置に復帰し
て玉貯溜部６，６を排出口５を閉じる。また、開
閉チヤツカー２８はソレノイド３６が消磁するこ
とによつてそのプランジヤ３７がばね３９の作用
で上方へ引上げられ、押下杆３８による係合片３
３の押圧が解除されて玉受板３１はばね３２の作
用により第７図実線のように閉じ入賞孔２９を塞
ぐ。

以上の説明で明らかなように本考案による入賞
玉装置は、取付板の前面に数個の打玉が貯溜でき
る玉貯溜部と開閉チヤツカーを設け、モータの駆
動によつて表示部材を回転させると共に、その表
示部材の一回転毎に玉貯溜部に溜められた打玉を
排出させるようにし、また、開閉チヤツカーが開
成状態のときその排出された打玉を全部入賞玉と
すると共に、変動入賞口が閉止状態のときには単
に下方へ落下させるようにしたものであるから、
打玉を数個溜めておく興味と、開閉チヤツカーの
変化状態によつて排出される打玉の全部を入賞玉
としたり、入賞玉とすることができなかつたりす
るので著しく遊戯の趣味を増すことができる。

そして、玉貯溜部の排出時期を表示部材によつ
て視認することができるから、遊戯客に一層のス
リルと興奮を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
前面からの斜視図、第２図は裏面からの斜視図、
第３図は弁板によつて玉排出口を閉じた状態を一
部断面にして示す正面図、第４図は第３図のＸ−
Ｘ断面図、第５図は玉排出口を開いた状態を一部
断面にして示す正面図、第６図は第５図のＹ−Ｙ
断面図、第７図は遊技盤に取付けた状態の要部の
縦断側面図である。 １…取付板、２…表示枠、３，３…ガイド枠、
４…導入口、５…排出口、６，６…玉貯溜部、９
…弁板、１８…表示部材、２４…モータ、２８…
開閉チヤツカー、３６…ソレノイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 取付板の前面上部位置に中央表示枠と左右ガイ
   ド枠を設けて上部に導入口と下部に排出口を有す
   る玉貯溜部を形成し、中央表示枠の内部には表示
   部材を回転自在に設けると共に、下方に排出口に
   は常時その排出口を塞ぐ位置に回動付勢された弁
   板を設け、取付板の前面下部位置にはソレノイド
   の作動によつて玉受板を開成状態にして玉受溜部
   の排出口から落下する玉を入賞孔へ受け入れる開
   閉チヤツカーを設け、また、取付板の裏側には前
   記表示部材を回転させると共に、弁板を回動して
   排出口を開かせるモータを設けてなるパチンコ機
   の入賞玉装置。