JPH0615544Y2 - 窓付けフラワーボックス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、連続した複数の窓の室外側に、各窓に沿い連
続して設けるフラワーボックスに関する。

〔従来の技術〕

一般に、連窓に連続してフラワーボックスを取付ける場
合には、単位長さに成形してあるフラワーボックスを連
続して取付けられるが、各単位長さのフラワーボックス
の連結部を躯体に固着する必要がある。その場合、窓に
よっては外付け、半外付けあるいは内付け等があり、そ
れぞれの納まりが異なることから、躯体側からフラワー
ボックスの前笠木までの距離がまちまちであり、こうし
たことから、従来行われている連結構造は、隣り合う両
前笠木を連結して躯体側に延長する連結アームと、躯体
側より突設した支持アームとを互いに重ね合わしてボル
トナットで止着するものである。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来のものであると、連結アームと支持アームとが
上下に重ね合わせるため、両アームの連結部に段部が生
じ、またその部分にボルトの頭が露出するものであるか
ら、フラワーボックスとしては甚だ体裁を損ねる欠点が
あった。

本考案は以上の欠点を解決するため、限定された寸法を
持つ中仕切り体によって隣り合う両フラワーボックスを
連結して躯体に支持するが、各種の窓の納まりに対処で
きると共に、フラワーボックスとしての体裁を向上し得
ることを目的として開発したものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案による解決手段は、フラワーボックスの中間部に
連窓する各窓間に支持する中仕切り体を介在するが、該
中仕切り体は中間根太より中間パネルを起立し、中間パ
ネルの上端に中間笠木を備え、該中間パネルの上部で中
間笠木に近接する位置に、躯体に連結するブラケットを
躯体に向って進退自在に取付けるものである。

また、前記中間笠木は、フラワーボックス前面の前笠木
に当接して連結すると共に、中間根太の室内側端より更
に室内側へ突出する長さに形成しておくことが好まし
い。

〔実施例〕

本考案を具体的に説明すると、第１図から第３図に亘っ
て示すように、一対の単位長さを持つフラワーボックス
１，１を連窓する各窓２，２の室外側に連続して固着す
るもので、単位長さのフラワーボックス１はサッシ枠３
の見付け寸法よりやゝ長いものであるから、左右のフラ
ワーボックス１，１を付き合わした状態に連結されるよ
うに、互いに余剰分を切断する。ところでフラワーボッ
クス１は、桁４に複数本の支柱５……を起立し、各支柱
５……上に前笠木６を止着して枠状に形成し、これに格
子７を取付けた前仕切り体８（第４図と第５図参照）
と、この前仕切り体８の妻側に、梁９と縦枠１０と妻笠
木１１でコ字状に形成し、これに格子７を止着した横仕
切り体１２を備え、前記桁４と梁９上にすのこ状の底板
１３を支持したものである。尚、各部材はアルミニウム
合金の押出し形材で、特に桁４、梁９、支柱５、前及び
妻笠木６，１１などは断面中空に形成してある。

上記の単位長さのフラワーボックス１を複数個連続して
取付ける場合に、連設した一連のフラワーボックス１，
１の左右端に前記横仕切り体１２，１２を取付けるが、
各フラワーボックス１，１の付き合わした連結部に中仕
切り体１４を介在するものである。該中仕切り体１４
は、中間根太１５上に中間パネル１６を立設し、中間パ
ネル１６の上端に中間笠木１７が固着してあり、更に、
中間パネル１６の上部で中間笠木１７に近接した位置に
ブラケット１８を進退自在に設けたものである。該ブラ
ケット１８は帯状に長い基板１９に平行する一対の長孔
２０，２０を長手方向に平行して設け、両長孔２０，２
０に指し通した各ビス２１，２１で中間パネル１６に摺
動自在に取付け、該基板１９の先端に起立板２２が設け
てあり、また中間根太１５の端に取付け部材２３が連結
してある。

尚、中間根太１５と中間笠木１７は共にアルミニウム合
金の押出し形材で、断面中空に形成してある。また、中
間パネル１６は、図示のものは板体のものであるが、意
匠上から透かし模様を持つもの、あるいは格子で形成し
ても良い。

上記中仕切り体１４を、一連に連ねて取付けるフラワー
ボックス１，１に連結する手段は、第２図に図示するよ
うに、隣り合う両前笠木６，６に亘って中間笠木１７内
に嵌まるステー２４を突設し、また両桁４に亘って中間
根太１５内に嵌まる断面コ字型の連結片２５を突設し、
ステー２４と連結片２５とによってビス止め手段によっ
て連結するものである。

ところで、上記の中仕切り体１４は連窓間の中間部に取
付けられるが、窓に嵌めるサッシには種々の形態があ
り、例えば連窓双方に外付け型、内付け型、半外付け型
が取付けてある場合、また連窓の片方が外付け型で他方
が半外付け型の場合もあり、しかも左右窓の間の納まり
には、モルタル仕上げの場合、または目板仕上げの場合
などがあるが、その一例として、第４図と第５図に半外
付け型サッシ枠３と半外付け型サッシ枠３の連窓で目板
仕上げの場合を示しており、図中の符号２６は柱などか
ら成る躯体、２７は外壁、２８は両窓間に嵌め付けた目
板を示しており、この目板納まりの場合は、フラワーボ
ックス１の前仕切り体８と目板２８間の距離が、他の納
まり（後記するモルタル仕上げ）のものに比較して最も
長いものである。従って目板仕上げに対応して中間笠木
１７が過不足なく納まる長さ、即ち中間根太１５の長さ
よりも更に長く形成してあると共に、ブラケット１８が
目板２８に当接し得る範囲内で進退できるように形成し
てある。

そこで、目板仕上げのものにフラワーボックス１，１を
取付ける場合には、躯体２６における連窓の両側部にそ
れぞれ横仕切り体１２，１２を固着して突設し、中仕切
り体１４の中間根太１５を、躯体２６における下枠３ａ
より下部に固着した取付け部材２３を介して躯体２６に
取付けると共に、ブラケット１８を目板２８に当接する
ように引き出し、その状態を保持するようにビス２１，
２１を締め付け、更にボルトによって躯体２６に固着し
て中仕切り体１４を突設する。そこで両横仕切り体１
２，１２と中仕切り体１４に前仕切り体８，８を連結す
るものである。

第６図と第７図に示す取付け例は、外付け型で隣り合う
両サッシ枠３，３間を、外壁２７と同様にモルタル壁２
９により仕上げたもので、その取付け手段は前記例とほ
ぼ同様であるが、その違った部分のみを説明すると、モ
ルタル壁２９の厚みが前記目板２８より厚いものである
から、ブラケット１８の突出量が少なくなり、従って中
間笠木１７を第６図図示の２点鎖線の如く切断して取付
けるものである。

〔考案の効果〕

本考案による窓付けフラワーボックスは、連装する両フ
ラワーボックスを中仕切り体で連結すると共に、該中仕
切り体より突出したブラッケットを躯体の連窓間に止着
するが、ブラケットを中仕切り体に対して進退自在に設
けたものであるから、連窓間の納まりの厚さに関係な
く、その進退を調節して止着することが出来、また、ブ
ラケットを中仕切り体の上部で中間笠木に近接して設け
たもので、しかもフラワーボックスは窓の下部に設けら
れるものであるから、下から覗いて見ないかぎりブラケ
ットの存在が見えず、室内からは上から見られるので、
ブラケットが中間笠木で隠され、外観状の美観を向上し
体裁の良いフラワーボックスとなるものである。

また、ブラケットの進退調節に応じて、中間笠木をその
ままの長さで、あるいは切断することにより対処するこ
とが出来、連装するフラワーボックスの取付け操作が甚
だ容易になるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による窓付けフラワーボックスを分解し
て示す斜視図、第２図は同じく要部を拡大して示す斜視
図、第３図は本考案によるフラワーボックスを取付けた
連窓を室外側より見て示す正面図、第４図は目板納まり
に対する中仕切り体の取付け状態を示す縦断面図、第５
図は同じく横断面図、第６図はモルタル納まりに対する
中仕切り体の取付け状態を示す縦断面図、第７図は同じ
く横断面図である。 １…フラワーボックス、２…窓 ８…前仕切り体、１２…横仕切り体 １４…中仕切り体、１５…中間根太 １６…中間パネル、１７…中間笠木 １８…ブラケット、２８…目板 ２９…モルタル壁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】連窓の室外側全長に亘って取付けるフラワ
   ーボックスにおいて、その中間部を連窓する各窓間に支
   持する中仕切り体（１４）が介在してあって、該中仕切
   り体（１４）は、中間根太（１５）より中間パネル（１
   ６）を起立し、該中間パネル（１６）の上端に中間笠木
   （１７）を備え、該中間パネルの上部で中間笠木に近接
   する位置に、躯体に連結するブラケット（１８）を躯体
   に向って進退自在に取付けていることを特徴とする窓付
   けフラワーボックス
2. 【請求項２】前記中間笠木（１７）は、フラワーボック
   ス前面の前笠木（６）に当接して連結すると共に、中間
   根太（１５）の室内側端より更に室内側へ突出する長さ
   を持っていることを特徴とする請求項第１に記載の窓付
   けフラワーボックス