JPH06155228A - 工作機械 - Google Patents
工作機械Info
- Publication number
- JPH06155228A JPH06155228A JP33979792A JP33979792A JPH06155228A JP H06155228 A JPH06155228 A JP H06155228A JP 33979792 A JP33979792 A JP 33979792A JP 33979792 A JP33979792 A JP 33979792A JP H06155228 A JPH06155228 A JP H06155228A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bed
- hole
- headstock
- machine
- air flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Machine Tool Units (AREA)
- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 特別な装置を必要としない、簡単かつ安価な
構成で本機各部の熱変位を効率よく抑制する。 【構成】 ベッド3に上下一対のベッド穴10,11を
貫設する。主軸台1に主軸台穴12を形成し、この主軸
台穴12を介してベッド穴10,11を連通状態で接続
する。旋盤の右側面に、ミスト気流9を捕集して上側の
ベッド穴10に導く捕集ダクト13を設ける。捕集ダク
ト13の下側に、下側のベッド穴11から出たミスト気
流9をタンク5に導く吐出ダクト14を設ける。加工時
に発生したミスト気流9が捕集ダクト13からベッド穴
10、主軸台穴12、ベッド穴11、吐出ダクト14に
至る導通路を通過する過程で、ベッド3及び主軸台1が
冷却または加温されて、各部の温度差が縮小される。
構成で本機各部の熱変位を効率よく抑制する。 【構成】 ベッド3に上下一対のベッド穴10,11を
貫設する。主軸台1に主軸台穴12を形成し、この主軸
台穴12を介してベッド穴10,11を連通状態で接続
する。旋盤の右側面に、ミスト気流9を捕集して上側の
ベッド穴10に導く捕集ダクト13を設ける。捕集ダク
ト13の下側に、下側のベッド穴11から出たミスト気
流9をタンク5に導く吐出ダクト14を設ける。加工時
に発生したミスト気流9が捕集ダクト13からベッド穴
10、主軸台穴12、ベッド穴11、吐出ダクト14に
至る導通路を通過する過程で、ベッド3及び主軸台1が
冷却または加温されて、各部の温度差が縮小される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、旋盤や研削盤等の工
作機械において、本機各部の熱変位を抑制する技術に関
するものである。
作機械において、本機各部の熱変位を抑制する技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、工作機械の停止時には室温変化
により本機各部に熱変位が発生し、また、運転時には各
部の発熱と室温変化とによって熱変位が発生し、これが
加工精度に悪影響を及ぼすことが知られている。例え
ば、図3に示す旋盤において、ベッド21が熱変位する
と、これに伴い刃物台22のスラント角度が変化し、バ
イト23の刃先位置が変動して、図にΔで示す切込誤差
が発生する。
により本機各部に熱変位が発生し、また、運転時には各
部の発熱と室温変化とによって熱変位が発生し、これが
加工精度に悪影響を及ぼすことが知られている。例え
ば、図3に示す旋盤において、ベッド21が熱変位する
と、これに伴い刃物台22のスラント角度が変化し、バ
イト23の刃先位置が変動して、図にΔで示す切込誤差
が発生する。
【0003】そこで、従来、図4及び図5に示すよう
に、ベッド21の内部に冷却用ジャケット24を設け、
冷却水25(図中矢印で示す)をポンプ26でタンク2
7からジャケット24へ導き、冷却水25でベッド21
を冷却して熱変位を抑制する技術が提案されている。ま
た、従来、主軸台の熱変位をその内部に冷却媒体を通す
ことによって抑制する技術も知られている。
に、ベッド21の内部に冷却用ジャケット24を設け、
冷却水25(図中矢印で示す)をポンプ26でタンク2
7からジャケット24へ導き、冷却水25でベッド21
を冷却して熱変位を抑制する技術が提案されている。ま
た、従来、主軸台の熱変位をその内部に冷却媒体を通す
ことによって抑制する技術も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の熱変
位抑制技術によると、冷却媒体を用いて本機各部を冷却
しているので、媒体冷却用の装置や温度管理用のセンサ
ー等の付属品を設ける必要があり、熱変位を抑制するた
めの機構が複雑化し、かつ、対策費用も高くつくという
問題点があった。
位抑制技術によると、冷却媒体を用いて本機各部を冷却
しているので、媒体冷却用の装置や温度管理用のセンサ
ー等の付属品を設ける必要があり、熱変位を抑制するた
めの機構が複雑化し、かつ、対策費用も高くつくという
問題点があった。
【0005】そこで、この発明の課題は、特別の装置を
必要としない、簡単かつ安価な構成で本機各部の熱変位
を効率よく抑制できる工作機械を提供することにある。
必要としない、簡単かつ安価な構成で本機各部の熱変位
を効率よく抑制できる工作機械を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の工作機械は、加工時に発生した切削水
ミストを含む気流を本機各部に導く導通路を設けて構成
される。
めに、この発明の工作機械は、加工時に発生した切削水
ミストを含む気流を本機各部に導く導通路を設けて構成
される。
【0007】
【作用】上記構成によれば、加工時に発生した切削水ミ
ストがこれと同時に発生した気流に乗って本機各部を通
過し、その過程で切削水ミストは、まず、気化熱で高温
部を冷却し、次いで、冷却で得た熱量で低温部を加温し
て、本機各部の温度差を縮小する。したがって、特別な
装置を設けなくても、本機各部の熱変位が効率よく抑制
され、もって、安定した加工精度が得られる。
ストがこれと同時に発生した気流に乗って本機各部を通
過し、その過程で切削水ミストは、まず、気化熱で高温
部を冷却し、次いで、冷却で得た熱量で低温部を加温し
て、本機各部の温度差を縮小する。したがって、特別な
装置を設けなくても、本機各部の熱変位が効率よく抑制
され、もって、安定した加工精度が得られる。
【0008】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1及び図2に示す旋盤において
は、主軸台1にチャック2が装着され、ベッド3上には
刃物台4が設置され、下部にはタンク5とポンプ6とが
配設されていて、タンク5の切削水がポンプ6でチャッ
ク2近傍の加工部7へ供給され、チャック2に把持した
ワーク(図示略)がバイト8で切削される。切削時に
は、加工部7に切削水ミストを含む気流9(図中矢印で
示す)が発生し、このミスト気流9は加工部7から遠ざ
かる方向へ流れるようになっている。
に基づいて説明する。図1及び図2に示す旋盤において
は、主軸台1にチャック2が装着され、ベッド3上には
刃物台4が設置され、下部にはタンク5とポンプ6とが
配設されていて、タンク5の切削水がポンプ6でチャッ
ク2近傍の加工部7へ供給され、チャック2に把持した
ワーク(図示略)がバイト8で切削される。切削時に
は、加工部7に切削水ミストを含む気流9(図中矢印で
示す)が発生し、このミスト気流9は加工部7から遠ざ
かる方向へ流れるようになっている。
【0009】ベッド3には上下一対のベッド穴10,1
1が略水平に貫設されている。主軸台1には主軸台穴1
2が形成され、この主軸台穴12を介してベッド穴1
0,11が連通状態で接続されている。旋盤の右側面に
は、ミスト気流9を捕集して上側のベッド穴10に導く
捕集ダクト13が設けられている。捕集ダクト13の下
側には、下側のベッド穴11から出たミスト気流9をタ
ンク5に導く吐出ダクト14が設けられている。そし
て、前記ベッド穴10,11、主軸台穴12、捕集ダク
ト13、及び吐出ダクト14により導通路が構成され、
この導通路を通ってミスト気流9が本機各部、つまりベ
ッド3及び主軸台1に導かれるようになっている。
1が略水平に貫設されている。主軸台1には主軸台穴1
2が形成され、この主軸台穴12を介してベッド穴1
0,11が連通状態で接続されている。旋盤の右側面に
は、ミスト気流9を捕集して上側のベッド穴10に導く
捕集ダクト13が設けられている。捕集ダクト13の下
側には、下側のベッド穴11から出たミスト気流9をタ
ンク5に導く吐出ダクト14が設けられている。そし
て、前記ベッド穴10,11、主軸台穴12、捕集ダク
ト13、及び吐出ダクト14により導通路が構成され、
この導通路を通ってミスト気流9が本機各部、つまりベ
ッド3及び主軸台1に導かれるようになっている。
【0010】上記のように構成された旋盤においては、
加工に伴って発生した切削水ミストと気流とがミスト気
流9を生成する。このミスト気流9は、まず、加工部7
から捕集ダクト13を介して上側のベッド穴10に入
り、そこを通過する過程で、気化熱によりベッド3の高
温部を冷却する。次いで、ミスト気流9は主軸台穴12
に入り、ここで、主軸台1の高温部を冷却し、かつ、冷
却により得た熱量で主軸台1の低温部を加温する。続い
て、ミスト気流9は下側のベッド穴11に入り、ここを
通過する過程で、余熱によりベッド3の低温部を加温し
た後、吐出ダクト14を通ってタンク5に吐出される。
その結果、ベッド3及び主軸台1における各部の温度差
が縮小され、熱変位が効率よく抑制されて、安定した加
工精度が得られる。したがって、特別な装置を設ける必
要がなく、熱変位を抑制するための機構を簡単に構成で
きて、対策費用も安価にできる。
加工に伴って発生した切削水ミストと気流とがミスト気
流9を生成する。このミスト気流9は、まず、加工部7
から捕集ダクト13を介して上側のベッド穴10に入
り、そこを通過する過程で、気化熱によりベッド3の高
温部を冷却する。次いで、ミスト気流9は主軸台穴12
に入り、ここで、主軸台1の高温部を冷却し、かつ、冷
却により得た熱量で主軸台1の低温部を加温する。続い
て、ミスト気流9は下側のベッド穴11に入り、ここを
通過する過程で、余熱によりベッド3の低温部を加温し
た後、吐出ダクト14を通ってタンク5に吐出される。
その結果、ベッド3及び主軸台1における各部の温度差
が縮小され、熱変位が効率よく抑制されて、安定した加
工精度が得られる。したがって、特別な装置を設ける必
要がなく、熱変位を抑制するための機構を簡単に構成で
きて、対策費用も安価にできる。
【0011】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、例えば、導通路の構成を適宜に変更した
り、導通路をベッド、主軸台以外に、例えばコラム等の
熱変位抑制対策を必要とする本機各部に設けたり、この
発明を研削盤、フライス盤等の切削水を使用する各種工
作機械に応用したりするなど、この発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して具体
化することも可能である。
ものではなく、例えば、導通路の構成を適宜に変更した
り、導通路をベッド、主軸台以外に、例えばコラム等の
熱変位抑制対策を必要とする本機各部に設けたり、この
発明を研削盤、フライス盤等の切削水を使用する各種工
作機械に応用したりするなど、この発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して具体
化することも可能である。
【0012】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明によれ
ば、加工時に発生した切削水ミストを含む気流を本機各
部に導く導通路を設けたので、簡単かつ安価な構成で本
機各部の熱変位を効率よく抑制できるという優れた効果
を奏する。
ば、加工時に発生した切削水ミストを含む気流を本機各
部に導く導通路を設けたので、簡単かつ安価な構成で本
機各部の熱変位を効率よく抑制できるという優れた効果
を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示す旋盤の正面図である。
【図2】図1の旋盤の右側面図である。
【図3】熱変位による問題点を指摘する旋盤の側面図で
ある。
ある。
【図4】従来の熱変位抑制技術を示す旋盤の正面図であ
る。
る。
【図5】図4の旋盤の右側面図である。
1・・主軸台、2・・チャック、3・・ベッド、4・・
刃物台、5・・タンク、6・・ポンプ、7・・加工部、
8・・バイト、9・・ミスト気流、10,11・・ベッ
ド穴、12・・主軸台穴、13・・捕集ダクト、14・
・吐出ダクト。
刃物台、5・・タンク、6・・ポンプ、7・・加工部、
8・・バイト、9・・ミスト気流、10,11・・ベッ
ド穴、12・・主軸台穴、13・・捕集ダクト、14・
・吐出ダクト。
Claims (1)
- 【請求項1】 加工時に発生した切削水ミストを含む気
流を本機各部に導く導通路を備えたことを特徴とする工
作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33979792A JPH06155228A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33979792A JPH06155228A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 工作機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06155228A true JPH06155228A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18330903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33979792A Pending JPH06155228A (ja) | 1992-11-26 | 1992-11-26 | 工作機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06155228A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090298414A1 (en) * | 2004-12-21 | 2009-12-03 | Koninklijke Philips Electronics, N.V. | Precision apparatus having a movable member, an air slit and a vacuum duct |
JP6748327B1 (ja) * | 2020-05-11 | 2020-08-26 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械 |
-
1992
- 1992-11-26 JP JP33979792A patent/JPH06155228A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20090298414A1 (en) * | 2004-12-21 | 2009-12-03 | Koninklijke Philips Electronics, N.V. | Precision apparatus having a movable member, an air slit and a vacuum duct |
JP6748327B1 (ja) * | 2020-05-11 | 2020-08-26 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械 |
JP2021178368A (ja) * | 2020-05-11 | 2021-11-18 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械 |
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