JP2001219339A - 工作機械における主軸台冷却装置 - Google Patents

工作機械における主軸台冷却装置

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JP2001219339A
JP2001219339A JP2000030157A JP2000030157A JP2001219339A JP 2001219339 A JP2001219339 A JP 2001219339A JP 2000030157 A JP2000030157 A JP 2000030157A JP 2000030157 A JP2000030157 A JP 2000030157A JP 2001219339 A JP2001219339 A JP 2001219339A
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machine tool
cooling device
exhaust port
spindle
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JP2000030157A
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English (en)
Inventor
Kimitaka Otake
公孝 大竹
Masatake Kawagishi
正武 川岸
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Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】空気冷却でありながら冷却能力を向上させ、工
作機械の熱変位を減少させて、工作物の加工精度も向上
させる主軸台冷却装置を提供する。 【構成】加工領域を覆うスプラッシュガードと、主軸5
を回転可能に支持するとともに内部に発熱体81,82
を備え、主軸台側吸気口42,43および主軸台側排気
口41が設けられた主軸台4と、スプラッシュガードの
外方から主軸台側吸気口に空気を吸引する吸気ダクト
2,3と、主軸台側排気口からスプラッシュガードの外
方に排気するための排気ダクト1と、主軸台内部の発熱
体の外周部に形成され空気が流通可能な冷却通路44
と、排気ダクトの排気口近傍に設けられ、排気ダクトか
ら空気を排出する送風機とを有し、主軸台側吸気口、主
軸台側排気口および冷却通路は、熱変位による加工精度
への影響が顕著に現れる方向に関して、熱対称となるよ
うに設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械における
主軸台の冷却装置に関し、特に、主軸の軸線方向がほぼ
鉛直方向に設けられている工作機械の主軸台内部に設け
られた発熱体を冷却するための主軸台の冷却装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】旋盤等の工作機械の主軸台、主軸頭を冷
却するための装置としては、冷却した冷却液等の冷却媒
体を循環させて冷却するものが従来から利用されてい
た。しかし、このような冷却装置は、冷却器、熱交換
器、冷却媒体の供給路、制御装置等の複雑な構成とな
り、そのコストも高く、工作機械全体のコストをも上昇
させることになる。このため、主軸台の内部に空気を通
過させて冷却を行う装置も従来から知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】冷却液等を循環させて
主軸台の冷却を行う装置では、前述のように工作機械の
コスト上昇を引き起こすとともに、冷却液の保守、管理
等の作業が煩雑になり、また、交換等により生じた不要
冷却液の処理等にもコストがかかる。このような、いわ
ゆるランニングコストはできるだけ少ない方が望まし
い。その点、空気冷却による主軸台の冷却装置では、ラ
ンニングコストが小さくなるが、冷却能力においては十
分といえるものがなかった。そのため、工作機械本体や
主軸台が熱変位を起こし、工作物の加工精度にも影響す
るという問題点を有していた。
【0004】そこで、本発明は、工作機械において、空
気冷却でありながら冷却能力を向上させ、工作機械に熱
変位を起こしにくくするとともに、主軸台が熱変位を起
こしても工作物の加工精度に対する影響の少ない主軸台
冷却装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の工作機械における主軸台冷却装置は、工作
物の加工に使用する領域である加工領域を覆うスプラッ
シュガードと、主軸を回転可能に支持し、主軸台側吸気
口および主軸台側排気口が形成された主軸台と、一端が
前記主軸台側吸気口に連通するように設けられ、他端の
吸気口が前記スプラッシュガードの外方に位置している
吸気ダクトと、一端が前記主軸台側排気口に連通するよ
うに設けられ、他端の排気口が前記スプラッシュガード
の外方に位置している排気ダクトと、前記主軸台内部に
設けられ、前記主軸台の前記主軸台側吸気口および前記
主軸台側排気口と連通するとともに、前記主軸を回転さ
せたときに熱を発生する発熱体の外周部に形成され空気
が流通可能な冷却通路と、前記排気ダクトの前記排気口
近傍に設けられ、前記排気ダクトから空気を排出する送
風機とを有し、前記主軸台側吸気口、前記主軸台側排気
口および前記冷却通路は、前記発熱体からの発熱で生じ
る熱変位による前記工作物の加工精度への影響が顕著に
現れる方向に関して、熱対称となるように設けられてい
るものである。
【0006】また、上記の工作機械における主軸台冷却
装置において、前記主軸台は、前記主軸をその軸線方向
がほぼ鉛直方向になるように支持しているものであるこ
とが好ましい。
【0007】また、上記の工作機械における主軸台冷却
装置において、前記発熱体は、前記主軸に設けられたロ
ータと前記主軸台に設けられたステータとからなり、前
記主軸を回転駆動するためのビルトインモータであるこ
とが好ましい。
【0008】また、上記の工作機械における主軸台冷却
装置において、前記吸気ダクトは少なくとも2本設けら
れ、かつ、前記発熱体からの発熱で生じる熱変位による
前記工作物の加工精度への影響が顕著に現れる方向に対
して、熱対称となるように設けられているものであるこ
とが好ましい。
【0009】また、上記の工作機械における主軸台冷却
装置において、前記吸気ダクトの前記吸気口は、水平方
向に向かって開口しているものであることが好ましい。
【0010】また、上記の工作機械における主軸台冷却
装置において、前記排気ダクトの前記排気口は、水平方
向に向かって開口し、かつ、排出された空気が工作機械
の主要部に当たらないように配置されているものである
ことが好ましい。
【0011】また、上記の工作機械における主軸台冷却
装置において、前記主軸台は、前記主軸の軸線と平行な
方向に移動可能に設けられており、前記主軸台側吸気口
の少なくとも一つは、前記主軸台の案内面側に設けられ
ているものであることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は、本発明を適用する工作機
械の主軸台4近傍を示す正面図である。図2は、図1に
おける矢視Aによる側面図である。また図3は、図1に
おける矢視Bによる平面図である。工作機械としては主
軸軸線が鉛直方向に設けられている立て旋盤の場合の例
である。主軸台4は、工作機械の機体に対して主軸軸線
と平行な方向であるZ軸方向に移動可能に設けられてい
る。すなわち、工作機械のサドル111にはZ軸ガイド
レール47aがZ軸方向に設けられており、主軸台4は
スライド本体47bを介してZ軸ガイドレール47a上
をZ軸サーボモータ48および送りねじ(図示せず)等
の移動機構によりZ軸方向に移動制御される。Z軸ガイ
ドレール47aとスライド本体47bは、直動ころがり
案内を構成する。なお、この案内面は、すべり案内面、
ころがり案内面、静圧案内面等の他の方式の案内面であ
ってもよい。
【0013】工作機械の機体であるベッド110には、
X軸ガイドレール112がX軸方向に設けられており、
サドル111がスライド本体113を介してX軸ガイド
レール112上をX軸サーボモータ(図示せず)および
送りねじ(図示せず)等の移動機構によりX軸方向に移
動制御される。X軸ガイドレール112とスライド本体
113は、直動ころがり案内を構成する。この案内面
を、すべり案内面、ころがり案内面、静圧案内面等の他
の方式の案内面としてもよい。
【0014】主軸台4には、Z軸方向に回転軸線を有す
る主軸5が回転可能に軸支されており、主軸5の下端に
はチャック6が設けられている。主軸5は、主軸台4の
内部に設けられたビルトインモータ8(図4参照)によ
って回転駆動される。チャック6には工作物が把持さ
れ、タレット7に保持されたバイト71、穴あけ工具7
2等の加工工具によって工作物の加工が行われる。サド
ル111に移動可能に支持された主軸台4は、タレット
7を支持する刃物台7aに対して、Z軸と直交するX軸
方向に移動が可能である。刃物台7aは、ベッド110
の前面110aに固定されている。X軸方向は、加工工
具が主軸5の中心軸に向かって相対的に接近離反する方
向である。加工工具によって工作物の加工が行われる領
域は加工領域100として、スプラッシュガード9によ
って覆われており、切削加工によって生じた切り屑や切
削油剤が工作機械の外部に飛散するのを防いでいる。
【0015】なお、カバー102はスプラッシュガード
9の左側の側面部9bと第2の移動カバー92bとの間
に設けられたテレスコピック式、巻き取り式、蛇腹式等
のカバーであり、主軸台4の左側の加工領域100上方
を覆っているものである。また、仕切りカバー103
は、スプラッシュガード9の前面部9aとベッド110
とに固定されたL字状のカバーである。仕切りカバー1
03には、下方ワイパ105、側方ワイパ104が設け
られている。側方ワイパ104および下方ワイパ105
は、常時、第1の移動カバー92aの前面92cおよび
下面92dと摺接することにより主軸台4の右側を仕切
り、切り屑や切削油剤が加工領域100より飛散するの
を防いでいる。スプラッシュガード9は、少なくとも前
面部9aと側面部9bとを有する本体カバー、カバー1
02、仕切りカバー103、第1の移動カバー92a、
第2の移動カバー92bとから構成されている。
【0016】主軸台4には、主軸台カバー49が固定さ
れており、主軸台カバー49と主軸台4とは一体的にZ
軸方向に移動する。主軸台カバー49とサドル111に
固定された第2の移動カバー92bとの間にはワイパ9
1が設けられており、主軸台カバー49とサドル111
に固定された第1の移動カバー92aとの間にはワイパ
93が設けられている。主軸台カバー49の前面側とス
プラッシュガード9との間にはワイパ94が設けられて
いる。ワイパ91,93,94により、切り屑や切削油
剤が外部に漏れることなく、主軸台カバー49のZ軸方
向移動が可能である。
【0017】また、主軸台4には、工作機械のスプラッ
シュガード9の外部から空気を吸引する吸気ダクト2,
3が接続されている。吸気ダクト2,3の一端は、主軸
台カバー49から上方に突出してスプラッシュガード9
の外部に露出している。吸気ダクト2の露出部には吸気
口22が水平方向に開口しており、吸気ダクト3の露出
部には吸気口32が水平方向(吸気口22とは反対側)
に開口している。そして、吸気口22,32の上側には
ひさし状部材23,33が取り付けられているため、工
場内に浮遊する塵埃等の異物が吸気口22,32から入
りにくくなっている。
【0018】吸気ダクト2,3の他端には、主軸台4へ
の接続部21,31が形成されており、それぞれ吸気ダ
クト2と主軸台側吸気口42(図5参照)、吸気ダクト
3と主軸台側吸気口43(図5参照)が連通するように
主軸台4に接続されている。さらに、主軸台4には、工
作機械のスプラッシュガード9の外部に空気を排出する
排気ダクト1が接続されている。排気ダクト1の一端は
接続部11として主軸台に接続されており、排気ダクト
1と主軸台側排気口41(図5参照)が連通している。
排気ダクト1の他端側には送風機13が設けられてい
る。主軸台4の内部を冷却した空気は、送風機13によ
り排気ダクト1を介して吸引され、水平方向に開口する
排気口12,12aから水平方向に排出される。排気口
12,12aが水平方向に開口しているため、送風機1
3の停止時にも工場内に浮遊する塵埃等の異物が排気口
12,12aから進入しにくくなっている。
【0019】送風機13の羽根車13aを駆動モータ
(図示せず)により回転させると、図2に矢印で示すよ
うに、排気ダクト1内、主軸台4内の空気が排気口12
により排気される。主軸台4の内部を冷却した空気は送
風機13により吸引されて排気ダクト1を上昇し、図3
に示すように、排気口12,12aから水平方向に排出
される。それに伴って、主軸台4の内部の発熱体である
ビルトインモータ8を冷却するための空気として、図3
に示すように、スプラッシュガード9の外部の室温の空
気が吸気口22,32から水平方向に吸気ダクト2,3
内に流入する。空気は吸気ダクト2,3内を流下して主
軸台4の内部に流入する。
【0020】なお、排気ダクト1と吸気ダクト2,3の
長さは、主軸台4が最下端に移動した場合でも、吸気口
22,32および排気口12,12aがスプラッシュガ
ード9の外部に突出する長さとする。また、排気ダクト
1の断面積と吸気ダクト2,3の断面積の和とは、1:
1.2程度の比率になるようにすればよい。すなわち、
排気ダクト1の断面積と吸気ダクト2,3の断面積の和
とは、ほぼ同一であってもよいが、空気の抵抗を考慮し
て、吸気ダクト側の断面積を所定の比率分大きくすると
さらによい。
【0021】図4は、主軸台4の内部構造を示すため
の、図1におけるC−C矢視断面図である。そして図5
は、主軸台4の図4におけるD−D矢視断面図である。
主軸台4には、主軸5が軸受45,46によって回転可
能に支持されている。また、主軸5にはロータ81が固
定されており、主軸台4にはステータ82が固定されて
いる。ロータ81およびステータ82は、ビルトインモ
ータ8を構成しており、主軸5を主軸台4に対して回転
駆動するものである。このビルトインモータ8は駆動の
ための電力消費により熱を発生する発熱体であるため、
冷却して主軸台4の熱変位を最小限にとどめる必要があ
る。
【0022】このために、ステータ82の外周を取り巻
くように空気通路44が形成されており、空気通路44
を冷却用の空気が通過することによって、空冷でビルト
インモータ8を冷却するようになっている。前述のよう
に、送風機13の羽根車13aを回転させると、主軸台
4、排気ダクト1内等の空気が排気口12より排気され
る。それに伴って、冷却用の空気として、スプラッシュ
ガード9の外部からの室温空気が吸気ダクト2,3を介
して主軸台側吸気口42,43から吸入されるため、空
気の温度が低く冷却効果が高い。
【0023】空気通路44を通過した空気は、主軸台側
排気口41から排気ダクト1に排気され、排気口12,
12aからスプラッシュガード9の外部に排出される。
このように、ビルトインモータ8を冷却して温度の上が
った空気は、スプラッシュガード9の外部の工作機械の
基体にあたらない方向に排出され、工作機械の機体に再
び接触することがないため、冷却後の温度の上昇した排
気により工作機械が熱変位を起こすことがない。
【0024】また、図5に示すように、主軸台側吸気口
42,43は、主軸台4の案内面側(Z軸ガイドレール
47a側)の基部近傍に設けられており、吸気ダクト
2,3は、それぞれ主軸台側吸気口42,43に連通す
るように取り付けられている。そして、主軸台側排気口
41は案内面側とは反対側に設けられている。このよう
に配置することにより、温度の低い冷却用の空気は、ま
ず主軸台4の案内面側の基部を冷却し、その後、空気通
路44を通過して排出される。そのため主軸台4の基部
側がより多く冷却されるようになり、主軸5の中心位置
の熱変位はより少なくなる。なぜならば、主軸5の中心
位置から案内面側の部分の主軸台4の熱膨張は、直接、
主軸5の中心位置の熱変位量に結びつくからである。
【0025】さらに、図5に示すように、吸気ダクト
2,3、主軸台側吸気口42,43、空気通路44、主
軸台側排気口41および排気ダクト1は、X軸方向に関
して熱的に対称な構造とされている。このため、主軸台
4が熱変形を起こしたとしても、主軸5の中心位置はX
軸方向には変位しない。この工作機械では、刃物台と主
軸台4との相対的な切込み送り方向がX軸方向であるた
め、主軸5の中心位置のX軸方向の変位は、工作物の加
工径の精度に直接的な影響を及ぼす。それに比較する
と、X,Z両軸と直交するY軸方向の主軸5の中心位置
の変位は、加工径の精度に及ぼす影響が極めて小さい。
【0026】このように、加工精度に対する影響が顕著
に現れる方向(この場合はX軸方向)に関して、主軸台
および冷却装置を熱対称の構造および配置とすることに
より、加工精度を向上させることができる。すなわち、
主軸5の中心位置を通り、かつ、Y−Z軸平面と平行な
平面に対して、主軸台、冷却装置を熱対称とすることに
より、加工精度に対する影響をほとんどなくすことがで
きる。
【0027】図6は、吸気ダクト、排気ダクトおよび空
気通路の配置の他の形態を示す図である。この形態の主
軸台4aでは、2つの主軸台側吸気口42,43ととも
に2つの主軸台側排気口41a,41bが設けられてい
る。主軸台側吸気口42,43には、それぞれ吸気ダク
ト2,3が接続されており、主軸台側排気口41a,4
1bには、それぞれ排気ダクト1a,1bが接続されて
いる。このため、主軸台4aおよび冷却装置の構造が、
X軸方向に関して熱対称となるだけでなく、Y軸方向に
関しても熱対称に近い構造となる。これにより、X軸方
向だけでなくY軸方向の熱変位も小さくすることができ
る。
【0028】なお、以上の実施の形態においては、工作
機械として主軸軸線が鉛直方向に設けられている立て旋
盤の場合を例にとって説明したが、これに限らず任意の
工作機械にも適用可能である。すなわち、主軸軸線が水
平方向の通常の旋盤や、ターニングセンタ、研削盤、マ
シニングセンタといった任意の工作機械の主軸台の冷却
に適用することができる。また、以上の実施の形態にお
いては、ビルトインモータ8を主な発熱体として冷却す
るようにしているが、主軸5を軸支する軸受45,46
も主軸の回転によって熱を発生する発熱体であるので、
軸受45,46も冷却するようにしてもよい。
【0029】さらに、主軸台を主軸軸線方向およびこの
主軸軸線と直交する方向に移動する工作機械で説明を行
っているが、主軸台が両方向またはどちらか一方の方向
に移動しない工作機械や、主軸台が主軸軸線方向を含む
直交3軸方向に移動する工作機械であってもよい。ま
た、スプラッシュガードも、工作機械の構成によって種
々のものを使用することができる。すなわち、加工領域
から切り屑、切削油剤等が加工領域外へ飛散することを
防止する囲いとなるものであればよい。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下のような効果を奏する。
【0031】冷却用の空気をスプラッシュガードの外方
から吸入するようにしたので、室温の空気により主軸台
内部の発熱体を冷却することができ、冷却能力が向上す
る。また、冷却後の排気をスプラッシュガードの外方に
排出するようにしたので、冷却後の温度の上昇した排気
が工作機械の機体に再び接触することがないため、排気
との接触による工作機械の熱変位を発生させることがな
い。さらに、主軸台および冷却装置が、熱変位による加
工精度への影響が顕著に現れる方向に関して、熱対称と
なるように設けられているので、加工精度が向上する。
【0032】吸気ダクト吸気口が水平方向に向かって開
口しているので、工場内に浮遊する塵埃等の異物が吸気
口から入りにくくなる。
【0033】排気ダクトの排気口が水平方向に向かって
開口しているので、送風機の停止時にも工場内に浮遊す
る塵埃等の異物が排気口から進入しにくくなる。また、
排出された空気が工作機械の主要部に当たらないように
配置されているので、冷却後の温度の上昇した排気が工
作機械の機体に再び接触することがないため、排気との
接触による工作機械の熱変位を発生させることがない。
【0034】主軸台側吸気口が主軸台の案内面側に、主
軸台側排気口が主軸台の案内面と反対側に設けられてい
るので、主軸台の基部側がより多く冷却されるようにな
り、主軸の中心位置の熱変位をより減少させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用する工作機械の主軸台近
傍を示す正面図である。
【図2】図2は、図1における矢視Aによる側面図であ
る。
【図3】図3は、図1における矢視Bによる平面図であ
る。
【図4】図4は、主軸台の図1におけるC−C矢視断面
図である。
【図5】図5は、主軸台の図4におけるD−D矢視断面
図である。
【図6】図6は、吸気ダクト、排気ダクトおよび空気通
路の配置の他の形態を示す図である。
【符号の説明】
1…排気ダクト 2,3…吸気ダクト 4…主軸台 5…主軸 6…チャック 7…タレット 8…ビルトインモータ 9…スプラッシュガード 11…接続部 12,12a…排気口 13…送風機 21,31…接続部 22,32…吸気口 23,33…ひさし状部材 41…主軸台側排気口 42,43…主軸台側吸気口 44…空気通路 45,46…軸受 47a…Z軸ガイドレール 48…Z軸サーボモータ 49…主軸台カバー 71…バイト 81…ロータ 82…ステータ 91,93,94…ワイパ 100…加工領域 102…カバー 103…仕切りカバー 104…側方ワイパ 105…下方ワイパ 110…ベッド 111…サドル 112…X軸ガイドレール

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作物の加工に使用する領域である加工領
    域を覆うスプラッシュガード(9)と、 主軸(5)を回転可能に支持し、主軸台側吸気口(4
    2,43)および主軸台側排気口(41)が形成された
    主軸台(4)と、 一端が前記主軸台側吸気口(42,43)に連通するよ
    うに設けられ、他端の吸気口(22,32)が前記スプ
    ラッシュガード(9)の外方に位置している吸気ダクト
    (2,3)と、 一端が前記主軸台側排気口(41)に連通するように設
    けられ、他端の排気口(12)が前記スプラッシュガー
    ド(9)の外方に位置している排気ダクト(1)と、 前記主軸台(4)内部に設けられ、前記主軸台(4)の
    前記主軸台側吸気口(42,43)および前記主軸台側
    排気口(41)と連通するとともに、前記主軸(5)を
    回転させたときに熱を発生する発熱体(8)の外周部に
    形成され空気が流通可能な冷却通路(44)と、 前記排気ダクト(1)の前記排気口(12)近傍に設け
    られ、前記排気ダクト(1)から空気を排出する送風機
    (13)とを有し、 前記主軸台側吸気口(42,43)、前記主軸台側排気
    口(41)および前記冷却通路(44)は、前記発熱体
    (8)からの発熱で生じる熱変位による前記工作物の加
    工精度への影響が顕著に現れる方向に関して、熱対称と
    なるように設けられているものである工作機械における
    主軸台冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した工作機械における主軸
    台冷却装置であって、 前記主軸台(4)は、前記主軸(5)をその軸線方向が
    ほぼ鉛直方向になるように支持しているものである工作
    機械における主軸台冷却装置。
  3. 【請求項3】請求項1,2のいずれか1項に記載した工
    作機械における主軸台冷却装置であって、 前記発熱体は、前記主軸(5)に設けられたロータ(8
    1)と前記主軸台(4)に設けられたステータ(82)
    とからなり、前記主軸(5)を回転駆動するためのビル
    トインモータ(8)である工作機械における主軸台冷却
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載した工
    作機械における主軸台冷却装置であって、 前記吸気ダクト(2,3)は少なくとも2本設けられ、
    かつ、前記発熱体(8)からの発熱で生じる熱変位によ
    る前記工作物の加工精度への影響が顕著に現れる方向に
    対して、熱対称となるように設けられているものである
    工作機械における主軸台冷却装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載した工
    作機械における主軸台冷却装置であって、 前記吸気ダクト(2,3)の前記吸気口(22,32)
    は、水平方向に向かって開口しているものである工作機
    械における主軸台冷却装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載した工
    作機械における主軸台冷却装置であって、 前記排気ダクト(1)の前記排気口(12)は、水平方
    向に向かって開口し、かつ、排出された空気が工作機械
    の主要部に当たらないように配置されているものである
    工作機械における主軸台冷却装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか1項に記載した工
    作機械における主軸台冷却装置であって、 前記主軸台(4)は、前記主軸(5)の軸線と平行な方
    向に移動可能に設けられており、 前記主軸台側吸気口(42,43)の少なくとも一つ
    は、前記主軸台(4)の案内面側に設けられているもの
    である工作機械における主軸台冷却装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010125550A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Murata Machinery Ltd ヘッドストック装置
KR101280727B1 (ko) * 2011-10-28 2013-07-01 이엠코리아주식회사 씨엔씨(cnc) 선반용 배기장치
KR101724158B1 (ko) 2011-01-21 2017-04-18 두산공작기계 주식회사 발열 저감 구조를 갖는 스위스 턴 공작기계의 공구대
CN110977506A (zh) * 2019-12-27 2020-04-10 黎艳芳 一种稳固的数控机床用电机座

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