JPH06153838A - 包装中華麺の製造方法 - Google Patents

包装中華麺の製造方法

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JPH06153838A
JPH06153838A JP43A JP33521192A JPH06153838A JP H06153838 A JPH06153838 A JP H06153838A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 33521192 A JP33521192 A JP 33521192A JP H06153838 A JPH06153838 A JP H06153838A
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Yoshimasa Fujii
善正 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存性が良好であると共に、充分なコシがあ
る包装中華麺の製造方法を提供する。 【構成】 (a)麺線に乾燥処理を施す工程、(b)上
記麺線に茹処理を施す工程、(c)上記麺線に冷却処理
を施す工程、(d)上記麺線に酸処理を施す工程、
(e)上記麺線を包装体に充填密封する工程、(f)上
記包装体に100°C未満の条件で加熱殺菌処理を施す
工程、上記(a)〜(f)の工程を有する包装中華麺の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装中華麺の製造方法
に関し、更に詳細には、充分なコシを有する包装中華麺
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、保存性の良い中華麺を製造する方
法としては、常法により調製した麺線に茹処理を施し、
これを酸性液に浸漬し麺線のpHを下げた後、該麺線を
包装体に充填密封し、次いで、湯殺菌すなわち100°
C未満の温度で加熱殺菌する方法が知られている(特開
平4−200361号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
て得た包装中華麺、特にラーメンに湯を注ぎ短時間加温
した後、スープと共に喫食したところ、常法により得ら
れたラーメンと比較してコシが弱いとの問題があった。
【0004】本発明者等は、上記問題点を解決するため
に鋭意研究開発を行った結果、上記コシの弱くなる原因
は、保存性を付与するために麺線に酸処理及び加熱殺菌
処理を施すことであることを知った。すなわち、加熱殺
菌処理により麺線にダメージを与えることに加えて、中
華麺においては、かん水により麺pHを高くし、これに
より麺を硬化させ、充分なコシを付与しているのである
が、酸処理を行うと麺pHが低下し、麺が軟化すること
になるのである。
【0005】本発明は、保存性が良好であると共に、充
分なコシがある包装中華麺の製造方法の提供を目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究開発を行った結果、茹処理前に
麺線に乾燥処理を施すことにより、上記目的を達成でき
るとの知見を得た。
【0007】上記知見を基に完成された本発明の要旨
は、(a)麺線に乾燥処理を施す工程、(b)上記麺線
に茹処理を施す工程、(c)上記麺線に冷却処理を施す
工程、(d)上記麺線に酸処理を施す工程、(e)上記
麺線を包装体に充填密封する工程、(f)上記包装体に
100°C未満の条件で加熱殺菌処理を施す工程、上記
(a)〜(f)の工程を有する包装中華麺の製造方法に
ある。
【0008】以下、本発明の内容を詳細に説明する。本
発明の方法を適用できる中華麺としては、例えば、ラー
メン、チャンポン、焼きソバ等があるが、ラーメンが特
に望ましい。
【0009】上記麺を得るに当たっては、先ず、小麦原
料に、必要により澱粉、着色料、卵白、ガム類等を添加
する。小麦原料としては、デュラムセモリナ、強力粉、
準強力小麦粉、中力粉、薄力粉等が例示できるが、デュ
ラムセモリナを使用することが好ましい。その使用量
は、特に制限されないが、上記原料全体の10重量%以
上好ましくは30〜80重量%であることが、本発明の
効果の点でより望ましい。
【0010】次いで、上記原料に予め食塩及びかん水を
溶解した水を得られる生地の水分が25〜45重量%と
なるように添加し、続いて、上記原料を常法により混捏
し、生地を得る。
【0011】次に、得られた生地を、圧延及び/又は展
延して麺帯にした後切り出し麺線としても良いが、上記
生地を減圧下で押出しその直後に適当な長さに切断し、
麺線とすることが望ましい。これにより、得られる包装
中華麺のコシを更に強くすることができる。この場合、
減圧条件としては、−400〜−700mmHg好まし
くは−400〜−600mmHgが望ましい。また、押
出しの押圧力の条件としては、80〜150kg/cm
2好ましくは80〜130kg/cm2が望ましい。
【0012】次いで、上記麺線に乾燥処理を施すことが
望ましい。上記乾燥手段は、特に制限されないが、例え
ば、熱風乾燥があり、その条件としては、温度40〜1
00°C、湿度50〜95%、30分〜15時間、好ま
しくは温度60〜90°C、湿度70〜90%、5〜1
3時間が例示できる。また、上記熱風乾燥処理と同時に
マイクロ波又は遠赤外線を照射することもできる。続い
て、得られた麺線を例えば半月から3ケ月程度ねかせる
ことが望ましい。
【0013】次に、上記麺線に、茹上り後の麺線の水分
が例えば50〜77重量%好ましくは55〜66重量%
となるように茹処理を施す。
【0014】次に、得られた茹麺に冷却処理を施す。上
記冷却方法は、麺線を冷却し得るものであれば特に制限
されず、例えば麺線を水冷却する方法、炭酸ガス又は空
気等の冷気を吹き付ける方法等があるが、水冷却する方
法を採用すると、茹麺表面のぬめりを除去することがで
き、麺線どうしの結着を有効に防止することができ、且
つ調理時等のほぐれや喫食時の口当たりを更に良好とな
し得る点で望ましい。水冷却する方法としては、具体的
には茹麺に水シャワー(滝状に流す又は噴霧する水の中
に茹麺を通過させる場合を含む)する方法、流水又は静
水中に浸漬する方法及び上記2方法を併用する方法等が
あるが、最後の方法が最も望ましい。
【0015】上記冷却の条件は、茹麺の品温が冷却開始
後60秒以内、好ましくは30秒以内に40°C以下、
望ましくは10〜30°C、更に望ましくは10〜25
°Cになるように設定することが適当である。
【0016】次に、麺線に酸処理を施す。具体的には、
麺線のpHが4.6以下望ましくは3.8〜4.2とな
るように、好ましくは45℃以下、更に好ましくは5〜
35℃の有機酸水溶液に浸漬する(尚、本発明のpH
は、麺線10gに純水50gを加えホモジナイザーで2
〜2.5分間粉砕して4〜5分間放置させた後の上澄液
のpHである。このpHはガラス電極pHメーターを用
いて容易に測定することができる)。上記有機酸水溶液
の温度が上記温度を上回る場合、麺線に過剰に吸水を招
き、得られる包装中華麺のコシがそこなわれる傾向にあ
る。また、麺線のpHが4.6を越える場合、保存性が
低下する傾向にある。上記有機酸水溶液に使用する有機
酸としては、例えば乳酸、グルコン酸、リンゴ酸、クエ
ン酸、酒石酸のカルボン酸等が挙げられるが0.1〜
2.0%水溶液として用いるのがよい。該水溶液への浸
漬時間としては15秒〜1分間が例示される。
【0017】次に、該麺線を必要によりほぐす。その際
又はその後、麺線に油脂及び/又は乳化液を付着させる
こともできる。これにより、麺線どうしの結着を更に防
止し得、麺線のほぐれを一層良好とすることができる。
【0018】上記油脂の種類としては、食用の油脂であ
れば特に制限されず、例えばラード・ヘッド等の動物油
及び例えば綿実油・大豆油・菜種油・椿油・パーム油等
の植物油が好適に利用できる。また、使用量としては、
油脂単独で使用する場合、茹麺100重量部に対して
0.2〜8重量部、好ましくは0.5〜2重量部が適当
である。
【0019】また、乳化液はO/W型のものを使用する
ことができる。乳化液に使用する油脂としては上記した
ものを用いれば良く、一方乳化剤としては例えばレシチ
ン、ショ糖脂肪酸エステル等が好適に使用できる。
【0020】上記油脂及び/又は乳化液の付着方法とし
ては、特に制限されず、噴霧・浸漬・塗布等の手段があ
る。
【0021】次に、得られた麺線を耐熱性を有する袋又
は容器等の包装体に充填するが、この際、麺線の水分は
上記した茹上り後の麺線の水分範囲にあることが望まし
い。上記包装体としては、加熱殺菌に耐え得る耐熱性を
有するものであればすべて使用することができる。次
に、必要により包装体中の空気を窒素ガス等の不活性ガ
スと置換した後、開口部を常法により密封する。
【0022】この場合、包装体の含気率は、特に制限さ
れないが、例えばパウチの場合、その含気率(密封後の
袋内部の気体の体積/密封後の袋の全容積)としては4
0容量%以下、好ましくは20〜35容量%、更に好ま
しくは25〜35容量%が望ましい。40容量%を超え
る場合には、殺菌効果が低下すると共に得られる製品が
嵩高くなる傾向にある。一方、20容量%を下回る場合
には、麺線のほぐれの良さが低下する傾向にある。
【0023】次に、上記包装体に100°C以下好まし
くは80〜95°Cの温度条件で例えば10〜30分間
加熱殺菌処理を施すことが望ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、保存性が良好であると
共に、充分なコシがある包装中華麺を得ることができ
る。
【0025】
【実施例】
実施例1 準強力小麦粉80重量部、デュラムセモリナ10重量
部、澱粉10重量部に、かん水(リン酸3ナトリウム)
0.5重量部、食塩2.0重量部、水32重量部からな
る溶液を加えて混捏し、生地を調製した。尚、得られた
生地のpHは7.7であった。次いで、得られた生地を
減圧度−500mmHg、押圧力100kg/cm2
条件で口径1.6mmの孔から押出し、30cmの長さ
で切断し麺線を得た。次いで、得られた麺線に温度70
〜85°C、相対湿度80%の条件で12時間乾燥処理
を施した後、10日間ねかした。
【0026】その後、麺線に約98°Cの条件で3分3
0秒間茹処理を施した。得られた茹麺の水分は、60重
量%であった。次に、湯を切り上記茹麺に15°Cの水
を、10秒間シャワーした後、20°Cの水に30秒間
浸漬した。水浸漬後の茹麺の品温は約21°Cであり、
また、水切り後の水分は60.8重量%であった。次い
で、該茹麺を20℃の乳酸水溶液(3%)に30秒間浸
漬した。得られた麺線のpHは4.2であった。次に、
茹麺200gずつポリプロピレン製のパウチ(140×
190mm)に充填し、その後、該パウチに95〜13
0mlの空気が残るようにヒートシールした。次いで、
上記パウチを処理槽に導入し、続いて、90°C条件で
30分間、加熱殺菌処理を施し、袋入りラーメンを得
た。
【0027】袋入りラーメンを常温で2ケ月間保存した
後、ラーメンを袋から取り出し、耐熱性を有する丼状の
スチロール製容器に入れ、湯を注いで3分間加温した。
次いで、湯を捨てた後、粉末状のラーメンスープ10g
と湯400gを容器に入れ、喫食した。得られたラーメ
ンは、ほぐれが良好なものであった。また、ラーメンら
しい良好な風味を呈するものであり、更に、充分な歯ご
たえのある良好な食感を呈するものであった。
【0028】
【比較例1】乾燥処理を行わないことの他は、実施例1
と同様な方法で袋入りラーメンを得た。得られた袋入り
ラーメンを常温で2ケ月間保存した後、実施例1と同様
な方法で加温し喫食したが、コシの弱い不良な食感を呈
するものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)麺線に乾燥処理を施す工程、(b)
    上記麺線に茹処理を施す工程、(c)上記麺線に冷却処
    理を施す工程、(d)上記麺線に酸処理を施す工程、
    (e)上記麺線を包装体に充填密封する工程、(f)上
    記包装体に100°C未満の条件で加熱殺菌処理を施す
    工程、 上記(a)〜(f)の工程を有する包装中華麺の製造方
    法。
  2. 【請求項2】(a)の麺線が押出し成形されたものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の包装中華麺の製造方
    法。
  3. 【請求項3】(a)の麺線がデュラムセモリナを使用し
    たものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の包装中華麺の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7374789B2 (en) * 2002-02-26 2008-05-20 Barilla Alimentare S.P.A. Process for the preparation of cooked pasta, in particular for the preparation of ready-to-eat meals having a long shelf-life
JP2018110565A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 株式会社幸楽苑ホールディングス 中華生麺の製造方法及び中華生麺

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7374789B2 (en) * 2002-02-26 2008-05-20 Barilla Alimentare S.P.A. Process for the preparation of cooked pasta, in particular for the preparation of ready-to-eat meals having a long shelf-life
JP2018110565A (ja) * 2017-01-13 2018-07-19 株式会社幸楽苑ホールディングス 中華生麺の製造方法及び中華生麺

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