JPH0615337Y2 - 自動精算機用媒体プール装置 - Google Patents

自動精算機用媒体プール装置

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JPH0615337Y2
JPH0615337Y2 JP1989001039U JP103989U JPH0615337Y2 JP H0615337 Y2 JPH0615337 Y2 JP H0615337Y2 JP 1989001039 U JP1989001039 U JP 1989001039U JP 103989 U JP103989 U JP 103989U JP H0615337 Y2 JPH0615337 Y2 JP H0615337Y2
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晶慶 薮田
薫 助川
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Nippon Signal Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、少なくとも普通券とプリペイドカード、又
は定期券とプリペイドカードのいずれを用いても清算で
きる自動精算機(以下、単に精算機という)において用
いる媒体プール装置に関する。
[従来技術とその欠点] 普通券と現金、又は定期券と現金に代わって、普通券と
プリペイドカード(以下、単にカードという)、又は定
期券とカードを用いて精算できるようにした精算機が既
に知られている。
この種の精算機は、精算用媒体としての普通券とカード
又はカードと同サイズの定期券とカードの双方を受入れ
処理するから、券及びカードのうち先に挿入された一方
を一定速度で搬送しながら、それに記録されているデー
タを読取った後、所定位置に保留し、券又はカードのう
ち後に挿入される他方を同じく一定速度で搬送し、その
データ読取った後、別の所定位置に保留して、その間に
双方から読取ったデータに対する精算処理を完了した場
合は、普通券は装置内に回収し、定期券及びカードにつ
いては挿入口へ返却するようにしている。従って、挿入
される券及びカードをその処理を終了するまで搬送路途
中に保留する機構が必要である。
ところが、従来は、一つの搬送手段の中に、普通券又は
定期券とカードのための二つの保留部を、搬送方向前後
に配置した構造であった。そして、カードと定期券は、
反復使用されるから、そのデータの損壊を防止するた
め、保留部はカード又は定期券の保留中に搬送手段の搬
送力がデータ記録面に加わらないように、保留されたカ
ード又は定期券を搬送面から離間させる手段が必要であ
るため、いずれの保留部も構成が複雑になり、設置スペ
ース上にも問題があり、制御も複雑であり、コスト高と
なる欠点があった。
さらに、搬送方向の前後に保留部を設ける関係から設置
スペースの制限を受けるため、従来の精算機は、一般的
に、保留できる枚数が、普通券とカードの2枚のみ、又
は定期券とカードの2枚のみであった。
[解決しようとする技術課題] この考案は、上記の点に鑑み、カード又は定期券などの
カードサイズの媒体を2枚各別に保留でき、いずれの保
留部に保留する場合にも、一部の搬送部材を共通に使用
することを可能にして、簡単な構成で、かつ、単純な制
御により定期券及びカードを保留し、いずれの保留位置
側からも随時搬出できるようにした媒体プール装置を提
供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決するため、この考案による媒体プール
装置は、 (イ)搬送手段と、ウィングと、ピンチローラと、第一
保留部と、第二保留部と、各保留部における媒体の有無
を検知する検知器と、制御部とからなること、 (ロ)前記搬送手段は、可逆モータと、この可逆モータ
により回転される搬送ベルト又は搬送ローラなどの回転
搬送部材と、共通搬送路と、第一分岐搬送路と、第二分
岐搬送路とを有し、 前記共通搬送路、第一分岐搬送路、第二分岐搬送路は、
前記回転搬送部材により構成され、 前記共通搬送路は、前端部がその前方に設けてある、媒
体に対する磁気的データ処理を行う搬送路の後端部に連
続し、かつ、後端部が前記第一分岐搬送路及び第二分岐
搬送路に連続するものであること、 (ハ)前記ウィングは、前記共通搬送路と第一分岐搬送
路と第二分岐搬送路の分岐点後方に設けた支軸により、
中間部において揺動自在に支持され、かつ、通電制御さ
れるソレノイドによりウィングの先端部が前記共通搬送
路の後端部を前記第一分岐搬送路と第二分岐搬送路のい
ずれか一方に連続させ、他方を遮断するように回動され
るものであること、 (ニ)前記ピンチローラは、前記ウィングの後部に取付
けられ、前記ウィングが前記共通搬送路の後端部を第一
分岐搬送路側に連続させた場合は、前記第一分岐搬送路
の回転搬送部材に当接し、かつ、前記ウィングが前記共
通搬送路の後端部を第二分岐搬送路側に連続させた場合
は、前記第二分岐搬送路の回転搬送部材に当接するもの
であること、 (ホ)前記第一保留部は、前記第一分岐搬送路延長上に
設けられ、第一分岐搬送路を搬送されてきた媒体を、そ
の後端部を前記ピンチローラと前記第一分岐搬送路の回
転搬送部材の間に介在させた状態で保留するものである
こと、 (ヘ)前記第二保留部は、前記第二分岐搬送路延長上に
設けられ、第二分岐搬送路を搬送されてきた媒体を、そ
の後端部を前記ピンチローラと前記第二分岐搬送路の回
転搬送部材の間に介在させた状態で保留するものである
こと、 (ト)各検知器は、第一保留部及び第二保留部内の媒体
を検知して検知信号を制御部に与えるものであること、 (チ)前記制御部は、前記データ処理部の判定結果、処
理結果、前記検知器の検知信号などに基いて、前記搬送
手段の正転、逆転、前記ソレノイドの通電を制御するも
のであること、 を特徴とする。
[作用] 搬送手段が正転され、前方のデータ処理部を有する搬送
部の後端部から媒体が共通搬送路に搬入する場合、ソレ
ノイドが通電されていない場合は、定位に存するウィン
グが共通搬送路を第一分岐搬送路側に連続させているの
で、その媒体が共通搬送路から第一分岐搬送路に搬送さ
れる。そして、第一保留部に保留される。
検知器が媒体の保留を検知すると、搬送手段の回転が停
止される。
ソレノイドが通電されている場合は、共通搬送路は第二
分岐搬送路側に連通されているから、前方の搬送路から
搬入される媒体は共通搬送路から第二分岐搬送路を経て
第二保留部内に搬入される。第二保留部の検知器が媒体
を検知すると、搬送手段が停止される。
これらの媒体より読取ったデータに対する処理を完了し
て、媒体を返却する場合は、搬送手段が逆転されるとと
もに、いずれの保留部の媒体を先に返却するかにより、
また、各保留部における媒体の有無により、ソレノイド
に対する通電が制御される。
双方の保留部に媒体が存する場合は、搬送手段が逆転す
ると、第一保留部の媒体がピンチローラと第一分岐搬送
路の回転搬送部材により共通搬送路に搬出される。ソレ
ノイドが通電されると、第二保留部の媒体がピンチロー
ラと第二分岐搬送路の回転搬送部材により、共通搬送路
に搬出される。共通搬送路に搬出された媒体は前方の搬
送手段により挿入口まで搬送される。
一方の保留部にのみ媒体が存する場合は、当該保留部が
ウィングの定位に関していずれの側に存するかにより、
ソレノイドに通電させずに、単に搬送手段を逆転するだ
けで、又はソレノイドに通電し、かつ、搬送手段を逆転
させると、その保留部の媒体が共通搬送路に搬出され
る。
[この考案の実施例] 次に、この考案の実施例を図面に基いて説明する。
第5図は、普通券tと定期券Tのいずれか一つと、カー
ドCとを挿入して精算を受けることができるようにした
精算機におけるハンドラ機構を主として示す概略構成図
である。
このハンドラ機構は、後述の構成により、券、カードの
受入れ搬送、搬送途中のデータ読取り、保留部への保
留、読取ったデータに基く演算処理終了後の普通券の場
合の回収、定期券の場合の逆方向搬送・返却、カードの
逆方向搬送・データ書込み・返却を行うものである。
精算機の筐体1の接客面に設けた挿入口2には、普通券
t、定期券T、及びカードCのいずれの媒体でも挿入で
きる。
いずれかの媒体を挿入口2に挿入すると、挿入口の内部
至近位置に設けた検知器3が検知信号を制御部5に出力
するので、制御部は第一搬送部6の逆転可能なモータ6
1を正転させるため、このモータ61の回転力を周知の
伝動手段62により伝達される搬送ベルト63,64,
65及びピンチローラ66などがそれぞれ所定方向に回
転されるようになっている。従って、挿入したものは、
内方に搬送される。
制御部5は、検知器3と4から入力する検知信号に基い
て、搬送されるもののサイズを測定して、それが普通券
かカード又はカードと同サイズの定期券かを判定する。
挿入口2の直後には、挿入されたものが普通券である場
合に、その券を搬送基準壁側に寄せる整列部7が設けて
ある。整列部7は通常は搬送路から後退させてあるが、
制御部が検知器3,4からの検知信号に基いて挿入され
たものが普通券と判定した場合は、整列部7を例えばソ
レノイドなどにより搬送路側に移動して、搬送される券
を搬送基準壁面に寄せる。挿入されたものが定期券又は
カードと判定した場合は、そのまま直進させる。
整列部7を通過した普通券、定期券又はカードは、搬送
ベルト63,64により構成された直線搬送路67に配
設された磁気データ処理部8の読取りヘッド81とこれ
に対設されたピンチローラ83、及び書込みヘッド82
とこれに対設されたピンチローラ84の間を搬送され
る。そして、検知器9がその搬送されるものの前端部を
検知して出力する信号に基いて、制御部5は読取りヘッ
ド81を介して、その搬送されるものからデータを読取
る。
第一搬送部6による直線搬送路67の後端部には、第一
ウィング11が設けてある。このウィング11は支軸1
2により直線搬送路67の後端部を後方に連通させる位
置と、下方に連通させる位置の2位置間に回転自在に支
持され、かつ、ばねなどにより通常は直線搬送路67を
後方に連通させる位置に保持されている。また、第一ウ
ィング11にはソレノイドのプランジャが連結されてい
て、制御部5が検知器3,4からの信号に基いて、挿入
されたものが普通券であると判定した場合は、前記ソレ
ノイドに通電して、ウィング11を回転させて、直線搬
送路67の後端部を下方に連通させるようになってい
る。
搬送ベルト63は、ウィング11から下方に延設されて
おり、その下方垂下部位に普通券保留部13が設けられ
ている。
普通券保留部13は、第一搬送部6によりウィング11
を介して搬送される普通券を、その券に関するデータ処
理もしくは他のカード又は定期券に関するデータ処理及
び搬送制御を終了するまでの間保留するものであり、第
6図ないし第9図に示すように、検知器131と、ソレ
ノイド132と、このソレノイドにより2位置間を移動
される押えローラ133a,133b及び押え部材13
3cと、受け部材134からなる。
前記ウィング11は、支点12で揺動自在支持され、ウ
ィング11に固着した連結部材135の先端に、一端を
固定したばね136の他端を連結して、ウィング11を
通常は直線搬送路67を後方に開放する位置に付勢して
保持している。連結部材135の先端は、また、筐体に
固定されたソレノイド132のプランジャ137に枢着
されており、ソレノイド132が励磁されたときは、ウ
ィング11は第6図〜第9図において反時計方向に回動
して、第6図に示すように、直線搬送路67を券保留部
13方向に連通させる。
押えローラ133aは、ウィング11の下部に取付けら
れる。また、ウィング11の支点12にはL字形の支持
部材138の上端部が枢支され、その支持部材の下側屈
曲部にもう一つの押えローラ133bが取付けられ、さ
らに支持部材138の先端に押え部材133cが設けて
ある。
そして、押えローラ133a,133bは搬送ベルト6
3の外側に、押え部材133cは搬送ベルト63の内側
に位置されており、支持部材138を引張りばね139
で押えローラ133a,133bが搬送ベルト63から
離れ、かつ、押え部材133cが受け部材134に接触
する方向に付勢している。
ウィング11にはさらに、ソレノイド132により回動
されるとき、支持部材138に当たってこれをばね13
9に抗して移動させる動作突起1310が設けてある。
この動作突起はウィング11にねじ込んだねじで構成さ
れ、この突起1310と支持部材138の間に隙間を開
けて置くことにより、ソレノイド132の励磁時は押え
ローラ133aが先に搬送ベルト63に接し、引続いて
突起1310が支持部材138を回動して、押えローラ
133bを搬送ベルト63に接触し、かつ、押え部材1
33cが搬送ベルト63から離間するようになってい
る。
1311は検知器131のよりも下側に設けられたスト
ッパであり、別のソレノイド1312に連結されて、常
時は第9図に示すようにストッパ1311が搬送面に突
出されているが、ソレノイド1312が励磁されたとき
は、ストッパ1311を第6図に示すように搬送面から
後退させて保留位置から券をさらに搬送することを可能
にする。
上記の構成により、挿入されたものが普通券である場合
は、制御部5はソレノイド132を励磁してウィング1
1を第6図の状態に回動するため、直線搬送路67を搬
送される普通券が、ウィング11に案内されて券保留部
13方向に移動される。また、このときは、押えローラ
133a,133bが第6図に示すように搬送ベルト6
3に接触し、押え部材133cは搬送ベルトの内側に離
間しているので、券は搬送され続ける。
そして、検知器131がその券の到来を検知したとき、
制御部5はソレノイド132を消磁するため、押えロー
ラ133a,133bが第9図に示すように搬送ベルト
63から離間し、かつ、同時に押え部材133cが受け
部材134に押圧される。また、ソレノイド1312は
非励磁状態にあるためストッパ1311が搬送面に突出
している。これにより、券保留部13に搬送された券に
は搬送力が加わらず、かつ、ストッパ1311と押え部
材133c及び受け部材134により、その位置に保留
される。
第一搬送部6が正転され、かつ、ソレノイド132が励
磁され、1312が励磁された場合は、券保留部13に
保留されていた券は、さらに順方向に搬送され、下方に
設けてある普通券回収箱14内に収納される。
これに対して、第一搬送部6が逆転され、かつ、ソレノ
イド132が励磁された場合は、券保留部13に保留さ
れていた券は、ウィング11を介して直線搬送路67を
経て挿入口2に返却される。
また、挿入口2に挿入されたものが定期券又はカードと
判定された場合は、制御部5はソレノイド132を励磁
しないので、直線搬送部67を搬送される定期券T又は
カードCは、ウィング11を介して直線搬送路67の後
端部から後方に送り出される。
ウィング11の後方には、この考案に係る媒体プール装
置Aが設けられている。媒体プール装置は、第二搬送部
15と、第二ウィング16と、第一保留部17と、第二
保留部18とを有する。
第二搬送部15は、逆転可能なモータ151、このモー
タ151の回転力を既知の伝動手段を介して伝達されて
回動する搬送ベルト152及び搬送ベルトに当接するロ
ーラ153,154,155などの回転搬送部材を有す
る。ローラ154,155はこれに換えて搬送ベルトを
用いても良い。
そして、ローラ153,154と搬送ベルト152のそ
れらローラ間の部分は共通搬送路156を構成し、ロー
ラ154,155は、共通搬送路156の後端部に連な
る第一分岐搬送路157を形成し、また、搬送ベルト1
52のプーリ158,159間の部分は前記共通搬送路
156の後端部に連なる第二分岐搬送路1510を形成
している。
第一分岐搬送路157と第二分岐搬送路1510の分岐
点後方の両分岐搬送路の間に、第二ウィング16が中間
部において支軸161により回動自在に取付けられてお
り、第一分岐搬送路157延長上に第一保留部17が、
第二分岐搬送路1510に沿って第二保留部18が設け
られている。
媒体プール装置の主要部をなす第二ウィング16、第一
保留部17及び第二保留部18の詳細な構成及び動作を
第1図ないし第4図に基いて説明する。
第二ウィング16は、第2図に示すように平面ほぼH字
形をなし、その中間部を貫通する支軸161は、定期券
及びカードの搬送路を形成する左右の側板191,19
2に軸受162a,162bを介して回転自在に支持さ
れ、その支軸の端部に側板191の外側において連結部
材163が固着され、その連結部材の一端部には側板1
91に固定されたソレノイド164のプランジャ165
が枢着されている。また、連結部材163の他端部には
支軸166の一端部が固着され、その支軸は側板191
に設けた円弧孔に貫通されて、ウィング16の後端部を
貫通して固定されている。そして、ウィングの左右の後
端部間の支軸166上にピンチローラ167が取付けら
れている。
ソレノイド164は通常は非励磁状態にあり、連結部材
163又はプランジャ165に取付けたばねなど(図示
せず)によりウィング16が第1図に示すように第一分
岐搬送路157の搬送面よりも下側に存して、共通搬送
路156を第一分岐搬送路157に連通するように付勢
されている。また、この状態で、ピンチローラ167が
第一分岐搬送路の上側に存するローラ155に押圧接触
している。ソレノイド164が励磁されると、第4図に
示すように、ウィング16が支軸161を中心に回動さ
れて、ウィングの先端部が第一分岐搬送路157を遮断
するとともに、共通搬送路156の後端部を第二分岐搬
送路1510と連通させる。また、ピンチローラ167
は第二分岐搬送路1510の搬送ベルト152を、これ
を支えているテンションプーリ1511側に押圧する。
第一分岐搬送路の上側に存するローラ154,155
は、ベルト1512により連結されており、ローラ15
4が搬送ベルト152に押圧接触しているから、搬送ベ
ルト152が回転するときは、ローラ155も回転す
る。
第一保留部17は、第一分岐搬送路157の延長上に設
けられ、第二保留部18は第二分岐搬送路1510に沿
って設けられている。二つの保留部はほぼ同様の構成を
有する。すなわち、第一保留部17は、第一分岐搬送路
の搬送面よりもごくわずかに下側に搬送面と平行な状態
で固定された固定板171と、この固定板の上側に前端
部において軸172により揺動自在に支持された停止板
173とで構成され、停止板の先端部は搬送面に対して
鋭角に屈曲され、その屈曲部174内側に前記固定板1
71の先端部が嵌合されている。
そして、第一分岐搬送路157をローラ155とピンチ
ローラ167により搬送されてくる定期券又はカード
は、固定板171と停止板173との間に進入し、前端
部を停止板173の屈曲部174に受け止められる。停
止された状態において、定期券又はカードの後端部の一
部がローラ155,167間に残っているように、固定
板171と停止板173の長さ及び設置位置が決められ
ている。
少なくとも停止板173を薄板で形成して、多少の弾性
を備え、また、固定板171よりも幅小に形成してあ
り、これにより、通常は停止板173の屈曲部174が
固定板171の先端部から外れずに、軸172周りに揺
動可能であるが、例えばトラブル発生時などの必要時
は、停止板173の先端部(174)を指先で固定板の
先端部から外して停止板173を上方に持ち上げて、第
一保留部17内に保留されているカード又は定期券を取
出すことができる。
第二保留部18は、前端部を搬送ベルト152よりも内
側(テンションプーリ1511側)に延在させ、残余の
部分を搬送ベルト152よりも外側に離間させた状態で
固定された固定板181と、第一保留部17における停
止板173と同様に軸182により回動自在に支持した
停止板183とで構成してあり、第二分岐搬送路151
0を搬送されてくる定期券又はカードは、搬送ベルト1
52とピンチローラ167の間から固定板181と停止
板183との間に進入し、停止板183の屈曲部184
により停止される。この状態で定期券又はカードは後端
部の一部がピンチローラ167と搬送ベルト152の間
に存するように、固定板181と停止板183の長さ及
び設置位置が決められている。
第一保留部17及び第二保留部18のいずれにも、停止
板の屈曲部174,184よりもわずか前方位置に、そ
の保留部の定期券又はカードの有無を検知する検知器2
0,21が設けられている。
さらに、前記共通搬送路156の後端部付近にもう一つ
の検知器22が備えてある。この検知器22は共通搬送
路156にパンチ手段23を設けた場合の、パンチ動作
タイミングを取るためのものである。パンチ手段23
は、搬送面上側に設けたソレノイド231と、そのソレ
ノイドのプランジャ232の先端に取付けたピン233
と、そのピンの下方の搬送面よりも下面に設けたパンチ
屑入れ234とからなり、カードに残額を目安表示する
ために小孔を開けるために使用される。
上記の媒体プール装置において、各検知器20,21,
22は、制御部5の入力インターフェース52に、モー
タ151、ウィング16のソレノイド164、パンチ手
段のソレノイド231は制御部5の出力インターフェー
ス53にそれぞれ接続されている。
上記制御部5は、第10図に示すように、CPU51
と、入力インターフェース52と出力インターフェース
53と、ROM54と、RAM55とを有してマイクロ
コンピュータで構成されている。
ROM54には、精算処理に必要なプログラム及び各区
間の運賃などが格納され、RAM55には読取りヘッド
18より読取った普通券又は定期券及びカードのデータ
を処理終了まで記憶する。
続いて、上記の構成による動作の一例を第5図に戻って
説明する。
普通券受入れ保留までの動作は上述した通りである。
次に、挿入された媒体が定期券又はカードである場合
は、検知器3のONにより制御部5は第一搬送部6を正
転し、検知器3,4の検知信号に基いて制御部がカード
・定期券サイズと判定するため、整列部7を不動作、第
一ウィング11も不動作、第二搬送部6を正転駆動する
ので、挿入された媒体は内方に搬送され、読取りヘッド
81によりデータを読取られ、第一搬送部6の直線搬送
路67から第二搬送部15の共通搬送路156方向に移
動される。挿入した媒体が共通搬送路の後端部に到達す
るまでの間に、制御部5は読取ったデータからその挿入
された媒体がカードか定期券かを判別する。
カードと判定した場合は、第二ウィング16を回動させ
ないので、カードは共通搬送路156から第一分岐搬送
路157を経て第一保留部17に搬送される。検知器2
0がカードの前端部を検知すると、その検知信号の入力
に基いて制御部は第二搬送部15を停止する。
これに対して、挿入された媒体を定期券と判定した場合
は、制御部5は第二ウィング16のソレノイド164を
励磁させるので、共通搬送路156の後端部が第二分岐
搬送路150に連通されるため、定期券は第二分岐搬送
路1510を経て第二保留部18内に進入される。検知
器21が定期券の前端部を検知して検知信号を制御部5
に入力すると、制御部は第二搬送部15を停止する。
制御部5は、読取りヘッド81より入力する各媒体から
読取ったデータに基いて、次のような演算を行い、精算
条件の成否を判断する。
すなわち、普通券又は定期券のデータ(乗車駅又は発行
駅及び有効区数に対応する運賃pf)と、ROM53に
格納されている各駅から当該降車駅までの運賃cfとに
基いて、精算必要額x(cf−pf)の算出、xとカー
ドより読取った残額yとの比較を行って精算条件の成否
を判断する。精算機では、精算を受ける客は、普通券と
カード、又は定期券とカードを用いて精算することがで
き、カードを所持しない客、あるいは、カードを所持し
ていも、そのときの残額が少ない場合の客が、カードに
代えて又はカードを補って、現金で不足金額を精算する
ことができるように、現金対応の機能を併有するのが一
般的である。従って、精算機が現金対応の機能を備えて
いる場合は、さらに現金投入額zを前記カードの残額y
に加えて、関係式 x(cf−pf)≦y+z の成否から精算条件の成否を判断する。
精算条件が成立する場合は、制御部5は図示されていな
い既知の精算券発行部に発行指令を与えて、精算額を印
刷、磁気エンコードした精算券を接客面に設けてある受
取口に発行する。これと同時に、式 (y+z)−x=r に従って精算して、差額rを算出する。
カードが挿入された場合は、上記差額rはカードの新残
額として扱われ、カード返却の時に、カードに書き込ま
れる。また、カードが挿入されずに現金が投入された場
合は、その差額は釣銭額として扱われ、制御部は図示さ
れていない硬貨排出機にその金額の硬貨を釣銭として受
取口に排出させる。
また、普通券とカードが挿入された場合は、上記精算券
の発行と同時に、第二搬送部15及び第一搬送部6が逆
転されて第一保留部17に保留されていたカードが第一
分岐搬送路157から共通搬送路156を経て第一搬送
部6の直線搬送路方向に搬送される。そのカードの前端
部を検知器22により検知した直後に、第二搬送部の共
通搬送部156に設けたパンチ手段23により、精算処
理により減額された後の残額を目安表示するため小孔が
開けられる。
カードと現金が用いられた場合は、精算額はカードの残
額からの差引きを優先して行うようにプログラムが組ん
であるので、同様にカードに対してパンチ手段による残
額表示がされる。
そして、検知器10がカードの前端部を検知したことに
基いて、制御部5は書込みヘッド82によりそのカード
に対して、新残額rを含む所定内容のデータを書込み、
その直後に読取りヘッド81を介してのエコーチェック
を行って、その結果が良好の場合は、そのままそのカー
ドを挿入口2まで搬送し、検知器3の検知信号に基いて
第一搬送部6を停止する。
制御部5は検知器3がOFFした事実からカードが挿入
口より取出されたものと判断すると、カードと共に普通
券が挿入されている場合には、検知器10からのON信
号に基いて第二搬送部は停止する。
そして、次客が媒体を挿入したことを検知器3が検知し
た場合に、第一搬送部6を正転すると同時に、検知器1
31がONしていることに基いて、券保留部13のソレ
ノイド132を励磁し、かつ、ソレノイド1312を励
磁して、券保留部13に保留されていた普通券を順方向
に搬送して、回収箱14内に落下収納する。
これに対して、カードと共に定期券が挿入されている場
合は、カードの返却後、検知器21からのON信号に基
いて第二搬送部15の逆転を継続し、第二ウィング16
のソレノイド164を励磁して第二分岐搬送路1510
を共通搬送路156に連通させ、かつ、ピンチローラ1
67を搬送ベルト152に押圧させる。従って、第二保
留部18に保留されていた定期券が第二搬送部15から
第一搬送部6方向に搬送される。定期券に対しては、磁
気的データ処理部8を動作させずに、そのままの状態で
挿入口2まで搬送して返却する。検知器3のONにより
第一搬送部6が停止される。
上記の実施例では、読取ったデータから挿入された媒体
がカードか定期券かを判別し、その判別結果に基いてソ
レノイド164の励磁・非励磁を決めて、カードは第一
保留部17に、定期券は第二保留部18にそれぞれ保留
するようにしたが、これに代えて、カードと定期券の判
別をせずに、先に挿入された媒体を第一保留部17に、
後に挿入された媒体を第二保留部17に、あるいはその
逆に保留するようにすることもできる。また、返却順序
も任意の定めることができる。この場合は、保留した媒
体の種類と保留位置とを対応して記憶する手段を備えれ
ば、所定の媒体から先に返却することができる。
第5図に鎖線で示すように、整列部7の後端部と直線搬
送部67の前端部の間に、図示されていないソレノイド
により回動されるウィング68を設け、通常はウィング
により直線搬送路67を挿入口2と連通させ、前記ソレ
ノイド励磁時は直線搬送路67を搬送ベルト69,61
0で形成された下方搬送路611と連通させることによ
り、処理を終了したカードをこの下方搬送路611より
返却口2′に返却するようにしてもよい。
[この考案の効果] 上述のように、この考案に係る媒体プール装置では、挿
入された媒体を、その種類又は挿入順序によってウィン
グを回動させ、又は回動させないことにより、第一保留
部又は第二保留部のいずれか所定の側に振分けて保留す
ることができる。
そして、必要部材は、ウィングと、これを回動させるソ
レノイドと、回転搬送部材と、両保留部の構成部材のみ
であるから、簡単な構成で小スペースにおいて、カード
サイズの媒体を2枚保留することができる。
また、制御対象は、搬送される媒体の種類又は検知及び
保留部の媒体検知に基く、ウィングの回動動作と、両保
留部に共通な回転搬送部材の揺動動作だけであるから、
制御も簡単である。
さらに、従来同様に、媒体プール装置前方の搬送手段に
普通券その他の媒体保留部を備えれば、媒体を同時に3
枚又は4枚まで保留できる精算機を提供することが可能
であり、例えばカード2枚と普通券又は定期券を用いて
の精算処理を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る媒体プール装置の側面図、第2
図は同平面図、第3図はウィングと、これを回動させる
ソレノイドを抽出した側面図、第4図はウィングが他の
位置に移動した状態における要部側面図、第5図は本考
案に係る媒体プール装置を用いた精算機の概略構成図、
第6図は普通券保留部の詳細図、第7図は普通券保留部
の一部を抽出して示す側面図、第8図は同じくソレノイ
ドのみ抽出して示す側面図、第9図は普通券保留部の他
の状態を示す側面図、第10図は精算機の制御部の構成
を示すブロック図である。 15……搬送手段、 156……共通搬送部、 157……第一分岐搬送路、 1510……第二分岐搬送路、 152、155、167……回転搬送部材、 152……搬送ベルト、 155……搬送ローラ、 167……ピンチローラ、 16……ウィング、 17……第一保留部、 171……固定板、 173……停止板、 174……屈曲部、 18……第二保留部、 181……固定板、 183……停止板、 184……屈曲部、 20,21……検知器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G07B 11/00 8111−3E 15/00 E 8111−3E (56)参考文献 特開 昭62−6392(JP,A) 特開 昭62−232094(JP,A) 特公 昭60−43557(JP,B2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)搬送手段と、ウィングと、ピンチロ
    ーラと、第一保留部と、第二保留部と、各保留部におけ
    る媒体の有無を検知する検知器と、制御部とを有し、 (ロ)前記搬送手段は、可逆モータと、この可逆モータ
    により回転される搬送ベルト又は搬送ローラなどの回転
    搬送部材と、共通搬送路と、第一分岐搬送路と、第二分
    岐搬送路とを有し、 前記共通搬送路、第一分岐搬送路、第二分岐搬送路は、
    前記回転搬送部材により構成され、 前記共通搬送路は、前端部がその前方に設けてある媒体
    に対する磁気的データ処理を行う搬送路の後端部に連続
    し、かつ、後端部が前記第一分岐搬送路及び第二分岐搬
    送路に連続するものであり、 (ハ)前記ウィングは、前記共通搬送路と第一分岐搬送
    路と第二分岐搬送路の分岐点後方に設けた支軸により、
    中間部において揺動自在に支持され、かつ、前記制御部
    により通電制御されるソレノイドによりウィングの先端
    部が前記共通搬送路の後端部を前記第一分岐搬送路と第
    二分岐搬送路のいずれか一方に連続させ、他方を遮断す
    るように回動されるものであり、 (ニ)前記ピンチローラは、前記ウィングの後部に取付
    けられ、前記ウィングが前記共通搬送路の後端部を第一
    分岐搬送路側に連続させた場合は、前記第一分岐搬送路
    の回転搬送部材に当接し、かつ、前記ウィングが前記共
    通搬送路の後端部を第二分岐搬送路側に連続させた場合
    は、前記第二分岐搬送路の回転搬送部材に当接するもの
    であり、 (ホ)前記第一保留部は、前記第一分岐搬送路延長上に
    設けられ、第一分岐搬送路を搬送されてきた媒体を、そ
    の後端部を前記ピンチローラと前記第一分岐搬送路の回
    転搬送部材の間に介在させた状態で保留するものであ
    り、 (ヘ)前記第二保留部は、前記第二分岐搬送路延長上に
    設けられ、第二分岐搬送路を搬送されてきた媒体を、そ
    の後端部を前記ピンチローラと前記第二分岐搬送路の回
    転搬送部材の間に介在させた状態で保留するものであ
    り、 (ト)各検知器は、第一保留部及び第二保留部内の媒体
    を検知して検知信号を制御部に与えるものであり、 (チ)前記制御部は、前記データ処理部の判定結果、処
    理結果、前記検知器の検知信号などに基いて、前記搬送
    手段の正転、逆転、前記ソレノイドの通電を制御するも
    のである、 自動精算機用媒体プール装置。
  2. 【請求項2】第一保留部及び第二保留部は、それぞれ装
    置本体に固定された固定板と、装置本体に揺動自在に取
    付けられた停止板とを有し、前記停止板は先端部が鋭角
    に屈曲され、その屈曲部内側に前記固定板の先端部を嵌
    合してある、 実用新案登録請求の範囲第1項に記載の自動精算機用媒
    体プール装置。
JP1989001039U 1989-01-09 1989-01-09 自動精算機用媒体プール装置 Expired - Lifetime JPH0615337Y2 (ja)

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JP4495565B2 (ja) * 2004-10-06 2010-07-07 株式会社高見沢サイバネティックス 媒体処理装置
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