JP2695253B2 - 料金精算装置 - Google Patents

料金精算装置

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JP2695253B2 JP27789889A JP27789889A JP2695253B2 JP 2695253 B2 JP2695253 B2 JP 2695253B2 JP 27789889 A JP27789889 A JP 27789889A JP 27789889 A JP27789889 A JP 27789889A JP 2695253 B2 JP2695253 B2 JP 2695253B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は紙幣の真偽、金額およびプリペイドカード
を識別し、乗車運賃を精算する料金精算装置に関するも
のである。
[従来の技術] 最近は公共輸送機関であるバス、電車等で種々のサー
ビス案が提案されている。その一つに、バスと他の交換
機関の乗り継ぎ、あるいはバスとバスとの乗り継ぎの際
の乗車券の購入のわずらわしさ、またそれぞれに乗車券
を購入した場合に料金が割高になる問題からそれらの問
題を解決するため、プリペイドカード式の乗車線システ
ムの導入が検討されている。このプリペイドカードはあ
らかじめ決められた金額の高額乗車券を購入しておき、
以後その購入金額までは何回でも自由に分割使用するこ
とができる方式である。
そのため、バスの降車口には挿入口に紙幣またはプリ
ペイトカードを挿入して使用で4きる料金精算装置が設
けられている。そして、この料金精算装置は紙幣の場合
は挿入紙幣の金額を判断しその金額から運賃を差し引い
た金額を払戻し、プリペイドカードの場合は残度数また
は残金額から運賃を差引き、差し引いた残度数または残
金額を書き込んで再び取出口へ送り出すようになってい
る。
[発明が解決しようとする課題] ところで、この種の料金精算装置は挿入されたものが
紙幣なのか、またはプリペイドカードなのかの判断、紙
幣の真偽の判断、紙幣の金額の判断およびプリペイドカ
ードの残度数または残金額の読み取り、書き込み、残度
数または残金額の書き込み後の検査全てを共通の検出装
置によって行っている。そのめ、紙幣とプリペイドカー
ドの大きさ、厚さおよび紙幣とプリペイドカードの材質
等が異なるとから生じる誤動作または料金精算装置の故
障を防止するっため、高精度の検出装置を従来は使用し
なければならず、これらの判別を行って的確な処理を行
う必要がある。また、的確な処理を行うために処理スピ
ードを遅くすることも考えられるがプリペイドカードの
返却、釣り銭の払戻しの遅延等を起こしていてはバスの
昇降客に迷惑をかけることになる。そのため、前記検出
装置の取付、調整を正確に行なって処理スピードを落と
さないようにしなければならず、取付、調整の作業は大
変面倒であった。
本発明の目的は、紙幣およびプリペイドカードの判
別、処理の検出精度および処理スピードを向上させ、さ
らには小型化することができる料金精算装置を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本願第1発明は、紙幣
とプリペイトカードの両者を受け入れる受入口を有し、
両者の使用が可能な料金精算装置において、受入口から
挿入された紙幣及びプリペイドカードを識別する種別判
別手段と、前記受入口に連通するとともに、紙幣識別装
置を備え、紙幣収納庫に連通する第1の通路と、前記受
入口に連通するとともに、カード処理装置に連通する第
2の通路と、前記種別判別手段が紙幣と識別したときに
は受入口から挿入されたものを第1の通路へ、プリベイ
ドカードと識別したときには第2の通路へ選択的に振り
分ける振分装置とを備えたことその要旨とする。
第2発明は、紙幣識別装置は種別判別装置の下方に配
設されるとともに、同紙幣識別装置の下方には紙幣収納
庫が設けられ、カード処理装置は種別判別装置と略水平
方向に並ぶように配設してその終端にプリペイドカード
が送り出される取出口を設けたことをその要旨とする。
[作用] 第1発明の作用は、受入口に紙幣またはプリペイドカ
ードを挿入すると、種別判別手段によって紙幣またはプ
リペイドカードと判別される。そして、種別判別手段に
よって紙幣だと判別されると振分け装置により第1の通
路へ紙幣が送られ、プリペイカードだと判別される振分
け装置により第2の通路へプリペイドカードが送られ
る。そして、紙幣は紙幣識別装置によって紙幣の真偽、
金額が読み取られ、これに基づいて精算処理された後、
紙幣収納庫に収納される。一方、プリペイドカードはカ
ード処理装置により残度数または残金額が読み取られ、
これに基づいて精算処理される。
第2発明の作用は、紙幣は振分け装置によって第1の
通路に送られ、引き続き紙幣は種別判別手段の下方に設
けられた紙幣識別装置の紙幣通路に送られて紙幣の真
偽、金額が読み取られる。これに基づいて精算処理が行
われ、その後紙幣は紙幣収納庫に収納される。また、プ
リペイドカードは振分け装置によって種別識別装置と略
水平方向に並設されたカード処理装置へ送られる。そし
て、プリペイドカードの残度数または残金額が読み取ら
れ、この残度数または残金額に基づいて精算処理され
る。その後、カード処理装置の終端に設けられたプリペ
イドカードの取出口にプリペイドカードが送られる。
[実施例] 以下、本発明をバスの料金精算装置に具体化した一実
施例を図面に基づいて説明する。
第1,2図に示すように、料金精算装置の本体1は直方
体形状に形成され、長手方向となるように図示しないバ
ス車両の降車口に配置されている。第2図において右側
上部側面には紙幣SまたはプリペイドカードPを挿入す
る受入口としての挿入口2が設けられ、同本体1の上面
左側にはプリペイドカードPが返却される取出口3が設
けられている。さらに、本体1の中央側部には紙幣Sに
て精算されたときの釣り銭を返却する返却口4が設けら
れている。
第2図に示すように、本体1の右側上部内には前記挿
入口2が設けられた種別判別手段としての種別判別装置
5が配設されている。種別判別装置5の左側には前記取
出口3が設けられたカード処理装置6が水平状態に配設
され、前記種別判別装置5から送られたプリペイドカー
ドPを処理するようになっている。また、種別判別装置
5の下方には紙幣識別装置7が配設され、さらにこの下
方には紙幣収納庫8が配設されている。
紙幣識別装置7は前記種別判別装置5から送られてき
た紙幣Sの真偽、金額を判別するようになっている。ま
た、紙幣収納庫8は前記紙幣識別装置7から送られてき
た紙幣Sを収納するようになっている。
次に、前記カード処理装置6について説明する。
第3,4図に示すように、カード処理装置6の右側側部
には前記種別判別装置5から送られてきたプリペイドカ
ードPを挿入する開口部9が設けられるとともに、同カ
ード処理装置6の終端上部にはプリペイドカードPを返
却する前記取出口3が設けられている。また、カード処
理装置6の右側上面は開口され、蓋10によってその開口
部分が覆われている。その蓋10は同蓋10の一端に設けら
れた軸11によって回動可能に支持されている。
前記カード処理装置6の上部において、軸方向両側に
は相対向する複数の支持板12によってガイド溝13が形成
され、このガイド溝13に沿って前記プリペイドカードP
が開口部9から取出口3までガイドされるようになって
いる。カード処理装置6の略中央には一対の磁気ヘッド
14が並列に設けられている。なお15は前記磁気ヘッド14
に接続された制御回路であって、磁気ヘッド14が読み取
った信号に基づいて精算処理を行うようになっている。
前記ガイド溝13の下部側には搬送ローラ16a〜16bが略
等間隔に配設されている。この搬送ローラ16a〜16eはカ
ード処理装置6の幅方向に架設された支持軸17a〜17eに
よって回動可能に支持されている。この各搬送ローラ16
a〜16eに対応して、前記搬送ローラ16a〜16eに接触する
搬送ローラ18a〜18eが設けられている。前記搬送ローラ
18a〜18eの内、搬送ローラ18a〜18cは前記蓋10の裏面に
設けられた支持部材19a〜19cを介して回動可能に支持さ
れている。また、搬送ローラ18d,18eはカード処理装置
6の幅方向に架設された支持軸20a,20bによって回動可
能に支持されている。
そして、第4図に示すように搬送ローラ21a,21bは前
記磁気ヘッド14と干渉しない位置にてカード処理装置6
の幅方向両側にピン22a,22bによって回動可能に設けら
れている。この搬送ローラ21a,21bの上部にも図示はし
ないが搬送ローラ21a,21bと接触する搬送ローラがカー
ド処理装置6に設けられている。なお、23は支持部材24
によって蓋10の裏面に設けられた圧接ローラであって、
プペイドカードPを磁気ヘッド14に対し均等に圧接する
ようになっている。
さらに、取出口3の近傍にはガイド溝13を挟んで光セ
ンサ26が設けられている。4この光センサ26は発光部26
a,受光部26bを備える例えばフォトカプラにより構成さ
れている。この光センサ26によってプリペイドカードP
が取出口3に送られたことを検出するようになってい
る。
なお、前記搬送ローラ16a〜16e、21a,21bはカード処
理装置6の左側下部に設けられたモータ25の駆動により
図示しない駆動ベルトを介して正逆回動するようになっ
ている。
さらに、27a,27bはカード処理装置6の上部両側に設
けられたカードパンチであって、このカードパンチ27a,
27bによってガイド溝13に沿って搬送されるプリペイド
カードPの側部に概算の残度数または残金額をパンチし
て表示するようになっている。
また、28は開口部9の近傍に設けられた光センサであ
って、発光部28a,受光部28bにて構成され、プリペイド
カードPが前記種別判別装置5から送られてきたことを
検出し、カード処理装置6を駆動するようになってい
る。
次に、紙幣識別装置7について説明する。
第5図に示すように、紙幣識別装置7は本体29とその
本体29の側部を覆う蓋体30とから構成され、軸30aによ
って蓋体30が本体29に対し回動可能に支持されるととも
に、前記本体29と蓋対30とにより上部に紙幣Sを挿入す
る挿入部31が形成されている。第6図に示すように、前
記本体29の縦方向には3個一組となった一対のプーリ32
a〜32cが並列に設けられている。
前記一対のプーリ32a〜32cにはベルト33が掛装されて
いる。前記プーリ32a〜32cの内一対のプーリ32cには伝
達シャフト34が挿通され、この伝達シャフト34は制御回
路36に制御される駆動モータ35に連結されている。
挿入部31の近傍の幅方向(第6図においては水平方
向)両側には反射型の光センサ36aが一対設けられ、紙
幣Sが挿入されたことを検出する。また、プーリ32a,32
bの間には幅方向に亘って3個の磁気ヘッド37が並列に
設けられている。
また、挿入部31側において前記中央の磁気ヘッド37と
隣接するように反射型の光センサ38が設けられ、紙幣S
の長さを検出するようになっている。すなわち、光セン
サ38の光をさえぎる時間を計測し、予め設定されている
紙幣Sの送り速度とその時間とを演算することにより、
紙幣Sの長さが検出される。
また、前記プーリ32a〜32bに対し接するように従動プ
ーリ39a〜39cが配設され、この従動プーリ39a〜39cは前
記蓋体30の裏面に設けられている。なお、40は前記磁気
ヘッド37に対応して蓋体30の裏面に設けた圧接ローラで
あって、磁気ヘッド37に対して紙幣Sを均一に圧接する
ようになっている。
前記制御回路36は磁気ヘッド37および光センサ38によ
り紙幣Sの真偽、金額の判別をするようになっており、
紙幣Sの読み取りミス、偽紙幣Sの場合は駆動モータ35
によって前記種別判別装置5に送り返すようになってい
る。
次に、種別判別装置5の構成について説明する。
第7図に示すように、右側上部には右斜め上方に開口
する前記挿入口2が形成されている。この挿入口2に
は、幅方向両側に設けられた支持部材43a,43bの間に架
設された案内板41が設けられ、その案内板41の下部は下
方へ円弧状に湾曲形成されている。また、同支持部材43
a,43b間には案内板41の上方に配設されるガイド板42が
架設されている。また、種別判別装置5の左側下部には
区画板44が支持部材43a,43b間に架設され、区画板44の
挿入口2側側部は前記案内板41の下部に平行に設けられ
るように円弧状に凹設されている。
そして、区画板44の挿入口2側側部と前記案内板41下
部との間には第2の通路としての紙幣通路45が形成され
ている。そして、区画板44の上方にはガイド部材46が支
持部材43a,43b間に架設され、前記区画板44の上面と、
ガイド部材46との間には第1の通路としてのカード通路
47が形成されている。
また、種別判別装置5の略中央には上下一対の送りロ
ーラ48,49が支持部材43a,43b間に架設された支持軸50,5
1によって回動可能に、かつ、互いのローラ48,49が接す
るように支持されている。さらに、種別判別装置5の上
部中央において支持部材43b側にはソレノイド54が固着
されている。
前記支持軸50には振分装置としての振分け部材52が揺
動可能に固着されている。この振分け部材52の上端には
支持ピン53が架設され、下端には支持部材43a,44b間の
略幅方向全長に亘るガイド片58が設けられている。
前記カイド片58は若干凹状に湾曲形成されて紙幣Sを
誘導するガイド部59と、そのガイド部59の先端から上方
へ屈曲させて前記区画板44の角部44aに当接してカード
通路47を閉成可能な当接片60とから構成されている。
前記支持ピン53には連結部材55が挿通支持されてい
る。この連結部材55は前記ソレノイド54のプランジャ56
に連結されている。さらに、前記連結部材55とソレノイ
ド54との間にはスプリング57が配設され、常にプランジ
ャ56をソレノイド54から突出する方向へ付勢している。
したがって、ソレノイド54が励磁されるとプランジャ
56が矢印方向へ引き込まれて振分け部材52が支持軸50を
中心に反時計方向へ揺動され、ガイド片58の当接片60が
区画板44の角部44aに当接してカード通路47を閉成する
ようになっている。
なお、前記カード通路47は出口側へ行くほど一対の規
制板70a,70bによって幅方向が絞り込まれ、プリペイド
カードPがプリペイトカードPの縦方向に送られるよう
になっている。
また、挿入口2と前記一対の送りローラ48,49との間
においてガイド板42側には第8図に示すように幅方向に
対し3個の透過型の発光センサSa〜Scの発光部61a〜61c
が等間隔に配設され、各発光部61a〜61cに対応して案内
板41側には受光部62a〜62cが設けられている。この発光
センサSa〜Scにより挿入口2に挿入されたものの幅の長
さの大小を検知して紙幣Sなのか、プリペイドカードP
なのかを判別するようになっている。
なお、63は紙幣通路45を挟んで幅方向の中央に設けら
れた透過型の光センサである。この光センサ63は発光部
63aおよび受光部63bによって構成され、この光センサ63
によって紙幣Sが紙幣通路45を通過したことを検出し、
前記紙幣識別装置7を駆動するようになっている。さら
に、64,65は種別判別装置5の幅方向両側に設けられた
透過型の光センサであって、この各光センサ64,65は発
光部64a,65aおよび受光部64b,65bによって構成されてい
る。この各センサ64,65によって紙幣Sの幅の長さを検
出すると、紙幣Sが誤ってカード処理装置6へ送られる
のを防止するようになっている。
また、種別判別装置5の右側下方には制御回路67に接
続される制御モータ66が配設固定され、図示いないギア
等により前記送りローラ49を回転させ、また、送りロー
ラ49の回転により送りローラ49を従動回転させるように
なっている。なお、紙幣Sが誤ってカード処理装置6の
方へ搬送されたときには制御回路67により前記制御モー
タ66を逆回転させて紙幣Sを挿入口2へ戻すようになっ
ている。
上記のように構成された料金精算装置の作用について
説明する。
まず、料金精算装置の挿入口2に紙幣Sを挿入した場
合について説明する。挿入口2に紙幣Sを挿入すると、
光センサSa〜Scを通過する。すると、紙幣Sにより3個
の光センサSa〜Sc全てを通過するので制御回路67は紙幣
Sが挿入されたことを判別するとともに、駆動モータ66
を駆動して送りローラ48,49を回転させる。
また、制御回路67はソレノイド54を励磁してプランジ
ャ56をスプリング57の付勢力に抗して矢印方向へ引く。
すると、連結部材55およびピン53を介して振分け部材52
が支持軸50を中心に反時計方向へ揺動する。そして、振
分け部材52に設けられたガイド片58の当接片60が区画板
44の角部44aに当接し、振分け部材52により、カード通
路47が閉成される。
よって、挿入口2から挿入された紙幣Sは送りローラ
48,49によって内部に引き込まれ、ガイド部59によって
紙幣Sが紙幣通路45に誘導される。紙幣Sは紙幣通路45
を介して紙幣識別装置7に送られるとともに、紙幣通路
45を通過する紙幣Sを光センサ63が検出する。
光センサ63の検出に基づいて紙幣識別装置7の制御回
路36が駆動モータ35を駆動する。すると、伝達シャフト
34のプーリ32cが回転するとともに、ベルト33を介して
各プーリ32a,32bが矢印方向へ回転する。
紙幣Sは紙幣識別装置7内に引き込まれるが、挿入部
31近傍の2個の光センサ36aによって紙幣Sが送られた
ことを識別する。すなわち、前記種別判別装置5から誤
ってプリペイドカードPが挿入された場合、プリペイド
カードPは2個の光センサ36を通過するだけの幅を有し
ていないため、2個の光センサ36aを通過したときのみ
紙幣Sであることを識別する。ここで、制御回路36が紙
幣Sでないと判断した場合には駆動モータ35によりプー
リ32a〜32cを逆回転させて前記種別判別装置5に送り返
し、種別判別装置5は挿入口2にプリペイドカードPを
送り返す。
次に、光センサ38により紙幣Sの長さを検出し、その
長さに基づいて金額を判定する判定基準の一つとし、3
個の磁気ヘッド37によって紙幣Sの印刷インクに含まれ
た磁気成分を検出してその紙幣Sの真偽を判別する。こ
れらの判定の結果、紙幣Sの真偽および金額が確定され
ると、制御回路36はバス運賃料金を紙幣Sの金額から差
引き演算を行い、図示しない釣り銭返却装置につり釣り
銭を返却口4へ払い戻す。
一方、紙幣Sは紙幣識別装置7から紙幣収納庫8に送
られ、紙幣収納庫8内に設けられた図示しないセンサに
より紙幣Sが送られてきたことを検知すると、このセン
サに基づいて制御回路36は駆動モータ35の駆動を停止す
る。
次に、料金精算装置の挿入口2にプリペイドカードP
を挿入した場合について説明する。
プリペイドカードPを挿入口2に挿入すると、プリペ
イドカードPは紙幣Sの幅より短いため、光センサSa〜
Scの内、一または二の光センサを通過する。この光セン
サの検出に基づいて制御回路67は駆動モータ66を駆動し
て送りローラ48,49を回転させてプリペイドカードPを
内部へ引き込む。このとき、ソレノイド54は励磁されな
いため、プリペイドカードPはカード通路47へ誘導され
る。
そして、カード通路47を通過するプリペイドカードP
は光センサ64,65により紙幣Sでないかを判別する。す
なわち、紙幣Sが仮に送られてきたときにはこの光セン
サ64,65全てを通過するため、この検出信号に基づいて
制御回路67は異常を検出し、駆動モータ66により送りロ
ーラ48,49を逆回転させて紙幣Sを挿入口2へ送り返
す。
カード通路47を通過したプリペイドカードPはカード
処理装置の開口部9に挿入され、光センサ28の検出によ
り制御回路15はモータ25を駆動して搬送ローラ16a〜16
e、18a〜18e、21a,21bを回転させる。
すると、プリペイドカードPは搬送ローラ16a,16b、1
8a,18bによって磁気ヘッド14上面に送られ、プリペイド
カードPが適切なものであるかを判別する。そして、制
御回路15はプリペイドカードPが不適切なものであると
判別した場合には、モータ25の駆動により搬送ローラ16
a〜16e、18a〜18e、21a,21bを逆回転させ、種別判別装
置5を介して挿入口2に送り返す。
また、プリペイドカードPが適切なものであるならば
磁気ヘッド14が残度数または残金額を検出し、バスの運
賃料金に相当した度数を残度数または残金額から差引き
演算を行い、演算後の残度数または残金額をプリペイド
カードPに磁気ヘッド14によって書き込む。さらに、書
き込まれた残度数または残金額が正確に行われたかを磁
気ヘッド14によって確認し、正常であれば搬送ローラ16
c〜16e、18c〜18e、21a,21bによって取出口3へ送り出
す。このとき、光センサ26によりプリペイドカードPが
送られたことを検出すると、制御回路15はモータ25の駆
動を停止する。
したがって、種別判別装置5により紙幣Sまたはプリ
ペイドカードPを判別し、カード処理装置6によってプ
リペイドカードPを、紙幣識別装置7によって紙幣Sを
それぞれ処理するため、磁気ヘッド37を紙幣S専用、磁
気ヘッド14をプリペイドカードP専用に調節すればよ
い。その結果、複雑な調整要因が絡まないので調整が容
易となり、検出精度を向上させることができ、さらには
処理スピードを早くすることできる。
また、カード処理装置6および紙幣識別装置7を別体
構成にしたことにより、料金精算装置の形状に基づいて
任意に収納配置することができる。その結果、料金精算
装置の本体をコンパクト化することができる。
そして、紙幣SおよびプリペイドカードPの検出信号
の差があるため、同一磁気ヘッドによる判定、識別等の
処理は困難であるが、それぞれ専用の磁気ヘッド14,37
を設けたことにより処理、検出を早く、正確に行うこと
ができる。
また、プリペイドカードPの情報トラックと紙幣Sの
情報読取り位置とを合わせる必要がなく、プリペイドカ
ードPの使用トラックが限定されないので、情報トラッ
クをプリペイドカードPの任意の場所に設定することが
できる。
なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、この発明の趣旨から逸脱しない範囲内で任意に変更
することは可能である。
例えば、磁気カードをICカードの他の媒体に書き換え
ることや、プリペイドカードPの他にクレジットカード
の手段を加えることも可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば紙幣は第1の
通路に送られた後、紙幣識別装置によって真偽、金額が
読み取られて精算処理され、プリペイドカードは第2の
通路に送られた後、カード処理装置によって残度数また
は残金額が読み取られて精算処理される。その結果、紙
幣およびプリペイドカードを専属的に処理する装置をそ
れぞれ設けたことにより、各装置の調整が容易になるば
かりでなく検出精度および処理スピードの向上を図るこ
とができるという効果がある。
また、紙幣識別装置および紙幣収納庫は縦方向に配設
され、カード処理装置は水平方向へ配設されるため、効
率のよい組付立てができるので装置全体を小型化するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は料金精算装置の概要を示す斜視図、第2図は料
金精算装置の内部構造を示す概略図、第3図はカード処
理装置の構造を示す側面図、第4図はカード処理装置の
構造を示す一部平面図、第5図は紙幣識別装置の構造を
示す側面図、第6図は紙幣識別装置の構造を示す正面
図、第7図は種別判別装置の構成を示す側面図、第8図
は種別判別装置の構成を示す一部平面図である。 2……受入口としての挿入口、3……取出口、5……種
別判別手段としての種別判別装置、6……カード処理装
置、7……紙幣識別装置、8……紙幣収納庫、45……第
1の通路としての紙幣通路、47……第2の通路としての
カード通路、52……振分装置としての振分け部材、P…
…プリペイドカード、S……紙幣。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙幣とプリペイドカードの両者を受け入れ
    る受入口を有し、両者の使用が可能な料金精算装置にお
    いて、 受入口から挿入された紙幣及びプリペイドカードを識別
    する種別判別手段と、 前記受入口に連通するとともに、紙幣識別装置を備え、
    紙幣収納庫に連通する第1の通路と、 前記受入口に連通するとともに、カード処理装置に連通
    する第2の通路と、 前記種別判別手段が紙幣と識別したときには受入口から
    挿入されたものを第1の通路へ、プリベイドカードと識
    別したときには第2の通路へ選択的に振り分ける振分装
    置と を備えたことを特徴とする料金精算装置。
  2. 【請求項2】紙幣識別装置は種別判別装置の下方に配設
    されるとともに、同紙幣識別装置の下方には紙幣収納庫
    が設けられ、カード処理装置は種別判別装置と略水平方
    向に並ぶように配設してその終端にプリペイドカードが
    送り出される取出口を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の料金精算装置。
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