JPH0615226B2 - 感光物質用包装材料 - Google Patents

感光物質用包装材料

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JPH0615226B2
JPH0615226B2 JP62238917A JP23891787A JPH0615226B2 JP H0615226 B2 JPH0615226 B2 JP H0615226B2 JP 62238917 A JP62238917 A JP 62238917A JP 23891787 A JP23891787 A JP 23891787A JP H0615226 B2 JPH0615226 B2 JP H0615226B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光物質、特に写真感光材料に適した包装材
料に関するものである。
〔従来の技術〕
感光物質用包装材料は種々のタイプのものが広く実用化
されており、その使途に従って様々の性能が要求されて
いる。
光に曝するとその品質価値を失う感光物質用包装材料と
しては、光を完全に遮断する包装材料が使用される。こ
の場合、要求される特性としては、包装材料スリット適
性、ガスバリヤ性、遮光性、防湿性、剛性、物理強度
(破断強度,引裂強度,衝撃穴あけ強度,ゲルボテスト
強度,摩耗強度等)ヒートシール適性(ヒートシール強
度,カットシール性,ホットタック性,夾雑物シール性
等)、帯電防止性、平面性、すべり特性などが挙げられ
る。
従来、感光物質用包装材料は、カーボンブラックを練り
込んだ高圧法分岐状低密度ポリエチレン(以後LDPE
と表示)樹脂フィルムやLDPE樹脂フィルムと紙とア
ルミ箔を積層した複合ラミネートフィルムが用いられて
いた。例えば、第14図に示すように、遮光性物質を含む
LDPE樹脂フィルム層12a・12aの間に、アルミニウム
箔13とフレキシブルシート層6を接着層5で積層したも
のである。
また、ロール状写真感光材料や1kg以上の重いシート状
感光材料の包装材料(特に密封遮光袋)としては、物理
強度が大きい一軸延伸高密度ポリエチレン(以後HDP
Eと表示)樹脂フィルムを用いたクロスラミネートフィ
ルムに、遮光性物質と帯電防止剤のうち少なくともいず
れか一方を含有するLDPE樹脂フィルムを積層した積
層フィルムを、本発明者は既に提案した(実公昭56-190
87号公報)。さらに、ヒートシール性と遮光性を改善し
た安価なクロスラミネートフィルムを有する包装材料も
提案した(実公昭61-20590号公報)。
さらに、物理強度が大きく、かつヒートシール適性が優
れ、しかも安価なな包装材料として、直鎖状低密度ポリ
エチレン(以後L−LDPEと表示)樹脂にカーボンブ
ラックを添加した樹脂組成からなるフィルム層を用いた
積層フィルムよりなる包装材料を提案した(特開昭61-1
89936号公報,特開昭62-18547号公報等)。
さらに、また、アルミニウム粉末又はアルミニウムペー
ストを用いたロールフィルム用包装材料として、紙等の
支持体にアルミニウムペースト層等を溶融押出しコーテ
ィングしたものを提案した(特公昭61-36216号公報、US
P4,436,809号明細書)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記従来のLDPE樹脂フィルムを有する積層フィルム
は、厚さが大きいにもかかわらず物理強度(引裂強度
等)が小さく、高価で、ヒートシール適性が悪く、包装
作業中や輸送中に穴があいたり、裂けたり、ヒートシー
ルが剥がれたりして遮光性や防湿性やガスバリヤ性を確
保することが困難であった。
実公昭56-19087号公報及び実公昭61-20590号公報で提案
したクロスラミネートフィルムを有する包装材料は、引
裂き強度や引張り強度等の物理強度は大巾に向上するの
で、重量物質用包装材料として優れており、最近まで実
用化されていた。しかし、ヒートシール層に一軸延伸高
密度ポリエチレン樹脂フィルムを用いるので、ヒートシ
ール適性が劣り、また接着層の厚さや一軸延伸高密度ポ
リエチレン樹脂フィルムの延伸倍率のバラツキにより物
理強度の変化が発生し、時々剥がれたり破れたりするこ
とがあった。
また、タテ一軸延伸フィルムとヨコ一軸延伸フィルムを
延伸軸が交差するように積層したクロスラミネートフィ
ルムは、2種類のフィルム成形機を使用するため、高価
な積層フィルムになっていた。
特開昭61-189936号公報や特開昭62-18547号公報等で提
案した、L−LDPE樹脂にカーボンブラックを添加し
た樹脂組成を用いた遮光フィルムを有する包装材料は、
安価でヒートシール適性も良好で、引裂強度や衝撃穴あ
け強度も優れており、感光物質用包装材料としては非常
に優れている。しかし、重量製品やエッジのシャープな
感光物質を包装する場合は、ヤング率が小さいため、L
−LDPE樹脂遮光フィルムには穴や破れは発生しない
が、伸ばされ薄くなり遮光性や防湿性が充分に確保でき
ないときがあった。
このために、ヤング率が大きく耐熱性があるアルミニウ
ム真空蒸着ナイロンフィルムやポリエステルフィルムと
積層した積層フィルムとして実用化されているが、これ
らアルミニウム真空蒸着ナイロンフィルム等は高価であ
った。
また、特公昭61-36216号公報で提案した包装材料は、包
装袋や重量感光物質用としては物理強度が不足し、ロー
ルフィルム用の包装紙にしか実用できなかった。
本発明は以上の問題点を解決し、物理強度(抗張力,引
裂強度,破裂強度,衝撃穴あけ強度等)が大きく、ヒー
トシール性(外層の耐熱性,ヒートシール強度,ヒート
シール許容巾,ホットタック性,夾雑物シール性,経時
ヒートシール強度,低温ヒートシール性等)、防湿性及
びガスバリヤー性が優れ、かつ安価な感光物質用包装材
料を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、カ
ーボンブラックと酸化防止剤とを含む光吸収性遮光フィ
ルム層と、脂肪酸又は脂肪酸化合物と白色顔料と金属粉
末とを含む光反射性遮光フィルム層とを有する多層共押
出し遮光フィルムを具備していることを特徴として構成
されている。
光吸収性遮光フィルム層は、カーボンブラックと酸化防
止剤とを含んでいる。このカーボンブラックは原料によ
り分類すると、ガスブラック、オイルファーネスブラッ
ク、アントラセンブラック、アセチレンブラック、チャ
ンネルブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等があり、グラファイトも使用できる。
これらのなかでは遮光性、コスト、物性向上の点でファ
ーネスカーボンブラックが好ましく、高価であるが帯電
防止効果の点ではアセチレンカーボンブラック、変性副
生カーボンブラックであるケッチェンカーボンブラック
が好ましい。必要により前者と後者を必要特性に従って
ミックスすることもできる。
これらのカーボンブラックの中では、pH5〜9平均粒子
径10〜100mμのものが好ましく、特にpH6〜9、平均
粒子径15〜50mμのアセチレンカーボンブラック又はフ
ァーネスカーボンブラックが好ましい。このようなpH及
び粒子径のものを使用することによって、カブリの発生
が少ない、感光度の増減の発生が少ない、遮光能力が大
きい、カーボンブラックのブツやフィッシュアイ等のピ
ンホールが発生しにくい等の数々の利点を有する包装材
料となる。
このカーボンブラックは、光吸収性遮光フィルム層1m2
当たりに0.1g以上含まれることが好ましい。
酸化防止剤の代表的例を次に示す。
フェノール系 n−オクタデシル−3(3′,5′−ジ−t−ブチル4′
ヒドロキシフェニル)プロピネート、 2,6ジ−t−ブチル4−メチルフェノール、 2,6ジ−t−ブチル−p−クレゾール、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)、 4,4′−チオビス(3−メチル6−t−ブチルフェノー
ル、 4,4′−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、 ステアリル−β(3′5−ジ−4−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート、 1,1,3,−トリス(2−メチル−4−ヒドキシフェニル)
ブタン、 1,3,5,トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、 テトラキス〔メチレン−3(3′,5′−ジ−t−ブチル−
4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン等 硫黄系 ジラウリル−3,3′−チオジプロピオネート、 ジミリスチル−3,3′−チオジプロピオネート、 ラウリルステアリルチオジプロピオネート、 ジステアリル−3′,3−チオジプロピオネート、 ジトリデシル−3′,−チオジプロピオネート等 燐系 トリノニルフェニルフォスファイト、 トリフェニルフォスファイト等 特に2.6−ジ−ヒブチル−p−クレゾール(B−HT)
や低揮発性の高分子量フェノール型酸化防止剤(商品名
lreganox1010,lreganox330,TopanoICA等)やラジウリル
チオプロピオネートやジステアリルチオプロピオネート
やジアルキルフォスフェート等の1つ以上、特にに2つ
以上を併用するのが効果的である。
添加量は単独使用の場合でも2種以上の併用の場合でも
合計量が0.001〜1.0重量%である。添加量が0.001重量
%未満では添加効果がほとんどない。一方、添加量が1.
0重量%をこえると酸化、還元作用を利用する写真感光
物質に悪影響があり写真性能に異常が発生する場合があ
る。この為酸化防止剤は着色故障やブツが発生しない最
少量を添加するようにすることが好しい。特に好ましい
のはフェノール系の酸化防止剤であり、市販品としては
チバガイギー社のイルガノックス各種と住友化学(株)
のSumilizer BHT,Sumilizer BH-76,Sumilizer WX-R,Sum
ilizer BP-101等がある。
また、酸化防止剤は1種でも2種以上を併用してもよ
い。さらにカーボンブラック等と併用すると酸化防止効
果が相乗的に発揮される。
また、この光吸収性遮光フィルム層は、各種熱可塑性樹
脂で成形されるが、ヒートシール適性向上のためエチレ
ン共重合体樹脂を含んでいることが好ましい。
光反射性遮光フィルム層は、脂肪酸又は脂肪酸化合物と
白色顔料と金属粉末とを含んでいる。
この脂肪酸又は脂肪酸化合物は、金属粉末の分散性を向
上させるためのものである。脂肪酸としては、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸等各種脂肪酸を用いる
ことができ、脂肪酸化合物としては、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸バリウム、リシノール酸バリウム、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、
ラウリン酸バリウム、ステアリン酸錫、リシルイン酸
錫、オレイン酸ナトリウム、パルミチン酸アミド、ステ
アリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、
リノール酸アミド、リノレン酸アミド、ソルビタンステ
アレート、プロピレングリコールモノステアレート等が
用いられる。
白色顔料としては、酸化チタン、クレー、マイカ等各種
顔料が用いられ、好ましくは添加量が光反射性遮光フィ
ルム層1m2当りに0.1g以上特に好ましくは1.0g以上であ
る。
金属粉末は、光反射性遮光物で銀色の商品価値の高い外
観を与え、且つ防湿性、遮光性、帯電防止性、太陽光下
での防熱性、ガスバリヤ性等多くの点ですぐれている。
金物粉末としてはアルミミニウム粉末、錫粉末、亜鉛粉
末、アルミニウムペースト等がある。
ここにアルミニウムペーストとはは、ボールミル法、ス
タンプミル法、又はアトマイズ法等の公知の方法でアル
ミニウム粉末を作るときに、ミネラルスピリットと少量
のステアリン酸又はオレイン酸等の高級脂肪酸の存在の
もとにペースト状に作ったものである。本発明ではこの
アルミニウムペーストとポリオレフィン熱可塑性樹脂
(各種ポリプロピレン樹脂,各種ポリエチレン樹脂,E
VE樹脂,EEA樹脂,EAA樹脂等)を加熱混練し、
低揮発物質(主として悪臭が強いミネラルスピリット)
を真空ポンプ等で除去したものをアルミニウムペースト
コンパウンド樹脂、アルミニウムペーストマスターバッ
チ樹脂として使用する。
特にアルミニウムペーストマスターバッチ樹脂として使
用するのが写真感光材料への悪影響や悪臭をなくすため
に好ましい。例えばアルミニウムペースト含有率40重量
%のマスターバッチ樹脂中のミネラルスピリット含有率
が1.0重量%であっても、これを多層共押出しフィルム
層中でのアルミニウムペースト濃度を2重量%にしよう
とすると、アルミニウムペーストマスターバッチ1重量
部に対してナチユラル樹脂19重量部を混練することにな
り、多層共押出しフィルム層中にはフィルム成形中にミ
ネラルスピリットがガスとして除去される分もあるの
で、ミネラルスピリット含有量は0.05重量%以下にな
る。その結果、写真感光材料への悪影響もなくなる上悪
臭も低減される。
またアルミニウム粉末とは、溶融アルミニウムをアトマ
イズ法、粒化法、回転円盤滴下法、蒸発法等により粉末
状にしたものの外、アルミニウム箔をボールミル法やス
タンプミル法等で粉砕してフレーク状にしたものを含
む。アルミニウム粉末単体では不安定なのでアルミニウ
ム粉末表面を不活性にする各種の公知の処理が施され
る。
このような金属粉末は、光反射性遮光フィルム層1m2
りに0.1g以上含まれることが好ましく、特に好ましくは
0.5g以上である。
また、この光反射性遮光フィルム層は、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリプロピレン、密度が0.93g/cm2以上の
各種ポリエチレンであることが好ましい。
本発明の感光物質用包装材料は、以上のような光吸収性
遮光フィルム層と光反射性遮光フィルム層とを有する多
層共押出し遮光フィルムを具備して構成されている。多
層共押出し遮光フィルムが具備されていれば、多層共押
出し遮光フィルムのみで構成されていても、多層共押出
し遮光フィルムに他の層、例えばフレキシブルシート層
等を積層したものであってもよい。この多層共押出し遮
光フィルムは、光吸収性遮光フィルム層と光反射性遮光
フィルム層との2層で構成されても、これらの層を複数
積層した3層以上で構成されてもよく、さらに、これら
の層の間又は外側に他の層を積層した3層以上で構成さ
れてもよい。
多層共押出し遮光フィルムを3層以上で構成する場合
は、中間の層を帯電防止剤、金属繊維、炭素繊維を用い
て帯電防止性を確保するようにすることが好ましい。
多層共押出し遮光フィルムに、フレキシブルシート層等
の他の層を積層するには、公知の各種の方法でよく、例
えば熱接着法(熱板接着法,火炎溶融接着法,インパル
ス接着法,超音波接着法)、接着剤による方法(湿式ラ
ミネート法,乾式ラミネート法,ホットメルトラミネー
ト法,エクストル−ジョンラミネート法,共押出しラミ
ネート法)、等が使われる。
接着剤の代表的なものとして、各種ポリエチレン樹脂、
各種ポリプロピレン樹脂等の、ポリオフィン系熱可塑性
樹脂熱溶融接着剤、エチレン−プロピレン共重合体樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体樹脂等のエチレン共重合体樹
脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、アイオノマー
樹脂等の熱可塑性樹脂熱溶融接着剤、その他熱溶融型ゴ
ム系接着剤等がある。また、エマジョン、ラテックス状
の接着剤である、エマルジョン型接着剤の代表例として
は、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢残ビニル−エチレン共重合
体樹脂、酢酸ビニル樹脂とアクリル酸エステル共重合体
樹脂、酢酸ビニル樹脂とマレイン酸エスステル共重合体
樹脂、アクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸
共重合体樹脂等のエマルジョンがある。ラテックス型接
着剤の代表例としては、天然ゴム、スチレンブタジエン
ゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(N
BR)、クロロプロピレンゴム(CR)等のゴムラテッ
クスがある。又、ドライラミネート用接着剤としてはイ
ソシアネート系接着剤、ウレタン系接着剤、ポリエステ
ル系接着剤等があり、その他、パラフィンワックス、マ
イクロクリスタリンワックス、エチレン−酢酸ビニル共
重合体樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合体樹
脂等をブレンドしたホットメルトラミネート接着剤、感
圧接着剤、感熱接着剤等公知の接着剤を用いることもで
きる。エクストル−ジョンラミネート用ポリオレフイン
系樹脂接着剤は、より具体的にいえば、各種ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレン樹脂などの
ポリオレフィン樹脂からなる重合物及びエチレン共重合
体(EVA,EAA,等)樹脂の他、L−LDPE樹脂
の如く、エチレン等に一部他のモノマー(α−オレフィ
ン)を共重合させたもの、Dupont社のサーリン、三井ポ
リケミカル社のハイミラン等のアイオノマー樹脂(イオ
ン共重合体樹脂)及び三井石油化学(株)のアドマー
(接着性ポリマー)等がある。この他紫外線硬化型接着
剤等も最近使われはじめた。特にLDPE樹脂とL−L
DPE樹脂が安価でラミネート適性に優れているので好
ましい。又前記記載樹脂を2種以上ブレンドして各樹脂
の欠点をカバーした混合樹脂は特に好ましい。
熱可塑性樹脂を用いたエクストル−ジョンラミネート法
による接着層の厚さは、通例6μm〜50μm好ましくは
10μm〜20μmとなるが、コスト、接着強度、ラミネー
ト速度、積層体の全厚さ等に基づいて定められるので、
この数値には特に限定されない。
本発明の感光物質用包装材料は、写真感光材料、食料
品、医薬品、化学物質等あらゆる感光物質の包装に用い
ることができる。特に、わずかなガスや光や湿度により
品質が破壊されるハロゲン化銀写真感光材料、ジアゾ写
真感光材料、感光性樹脂、自己現像型写真感光材料、拡
散転写型写真感光材料等の写真感光材料に最適である。
本発明の感光物質用包装材料を例えば上記の写真感光材
料に適用する場合、一重平袋、二重平袋、自立袋、一重
ガゼット袋、二重ガゼット袋、多層共押出し遮光フィル
ムのまま、防湿箱の内貼り、明室装填遮光箱の内貼り、
リーダー紙等公知のあらゆる形態で使用可能である。
製袋の方法は使用する積層フィルムの性質に応じて、ヒ
ートシール、溶断シール、インパルスシール、超音波シ
ール、高周波シールなど、従来公知のプラスチックフィ
ルムのシール法による。なお、また適宜の接着剤、粘着
剤などを使用して製袋することも可能である。
〔作用〕
本発明の感光物質用包装材料では、光吸収性遮光フィル
ム層のカーボンブラックが遮光性を確保し、酸化防止剤
が樹脂が酸化して変色するのを防止する。光反射性遮光
フィルム層の金属粉末及び白色顔料が明るいシルバー色
の外観にし、遮光性を確保する。さらに白色顔料は黒色
の光吸収性遮光フィルム層を隠蔽する。また、脂肪酸又
は脂肪酸化合物は金属粉末の分散性を向上させて不均一
な塊の発生を減少させフィルム成形性を良化させる。
〔実施例〕
本発明の感光物質用包装材料の一実施例を第1図から第
11図に基づいて説明する。
第1図から第11図は、感光物質用包装材料の層構成を示
す部分断面図である。
第1図の感光物質用包装材料は、光反射性遮光フィルム
層1aと光吸収性遮光フィルム層2aとからなる多層共押出
し遮光フィルム3aのみで構成されている。
第2図の感光物質用包装材料は光反射性遮光フィルム層
1aと2層の光吸収性遮光フィルム層2a・2aとからなる3
層の多層共押出し遮光フィルム3aのみで構成されてい
る。
第3図の感光物質用包装材料は光反射性遮光フィルム層
1aと光吸収性遮光フィルム層2aと光吸収性遮光フィルム
層2aの外側に積層された遮光性物質を含まない熱可塑性
樹脂フィルム層4とからなる3層の多層共押出し遮光フ
ィルム層3aのみで構成されている。
第4図の感光物質用包装材料は、光反射性遮光フィルム
層1aと光吸収性遮光フィルム層2aとこれらの間に積層さ
れた遮光性物質を含まない熱可塑性樹脂フィルム層4と
からなる3層の多層共押出し遮光遮光フィルム3aのみで
構成されている。
第5図の感光物質用包装材料は、2層の光反射性遮光フ
ィルム層1a・1a′と光吸収性遮光フィルム層2aとからな
る3層の多層共押出し遮光フィルム3aのみで構成されて
いる。
第6図の感光物質用包装材料は、光反射性遮光フィルム
層1aと光吸収性遮光フィルム層2aと光反射性遮光フィル
ム層1aの外側に積層された遮光性物質を含まない熱可塑
性樹脂フィルム層4とからなる3層の多層共押出し光遮
光フィルム3aのみで構成されている。
第7図の感光物質用包装材料は、光反射性遮光フィルム
層1aと光吸収性遮光フィルム層2aとからなる多層共押出
し遮光フィルム3aの光反射性遮光フィルム層1a側に接着
層5を介してフレキシブルシート層6を積層して構成さ
れている。
第8図の感光物質用包装材料は、それぞれ2層づつの光
反射性遮光フィルム層1a・1aと光吸収性遮光フィルム層
2a・2aとからなる4層の多層共押出し遮光フィルム3aの
みで構成されている。
第9図の感光物質用包装材料は、光反射性遮光フィルム
層1aと光吸収性遮光フィルム層2aとからなる多層共押出
し遮光フィルム3aの光反射性遮光フィルム層1a側に、フ
レキシブルシート層6に金属薄膜7を加工した金属薄膜
加工フレキシブルシート層8を、接着層5を介して積層
して構成されている。
第10図の感光物質用包装材料は、光反射性遮光フィルム
層1aと光吸収性遮光フィルム層2aと熱可塑性樹脂フィル
ム層4とからなる3層の多層共押出し遮光フィルム3aの
光反射性遮光フィルム層1a側に、接着層5を介してフレ
キシブルシート層6を積層して構成されている。
第11図の感光物質用包装材料は、2層の光吸収性遮光フ
ィルム層2a・2aと光反射性遮光フィルム層1aとからなる
3層の多層共押出し遮光フィルム3aの光反射性遮光フィ
ルム層1a側に、孔を通って突出した接着層5で有孔フィ
ルム層9が積層され、さらにこの有孔フィルム層9にフ
レキシブルシート層6が積層されている。
第12図と第13図は、比較例の層構成を示す部分断面図で
ある。
第12図の感光物質用包装材料は、光吸収性遮光フィルム
層2aの2層からなる多層共押出し遮光フィルム3aで構成
されている。
第13図の感光物質用包装材料は、光吸収性遮光フィルム
層2aと乳白色遮光フィルム層10aとからなる2層の多層
共押出し遮光フィルム3aで構成されている。
次に、本発明品I〜V、比較品I〜II、従来品Iの特性
を比較した実験結果について説明する。
本発明品I 本発明品Iは第1図に示す層構成に相当する。
光反射性遮光フィルム層1aは、ステアリン酸0.2重量
%、アルミニウム粉末2.5重量%、酸化チタン5.0重量
%、酸化防止剤0.2重量%、MIが0.45g/10分で密度が
0.964g/cm3のHDPE樹脂92.1重量%からなり、厚さ40
μmに形成にされている。
光吸収性遮光フィルム層2aは、オレイン酸アミド0.05重
量%、酸化防止剤0.2重量%、平均粒子径が21mμのフ
ァーネスカーボンブラック3重量%、MIが6.0g/10分
で密度が0.930g/10分のエチレン・アクリル酸エステル
共重合体樹脂10重量%、MIが2.1g/10分で密度が0.920
g/cm3のエチレンと4メチルペンテン1の共重合体樹脂
であるL−LDPE樹脂86.65重量%からなり、厚さ60
μmに形成されている。
本発明品II 本発明品IIも第1図に示す層構成に相当する。
光反射性遮光フィルム層1aは、ステアリン酸0.3重量
%、アルミニウム粉末2.0重量%、酸化チタン6.0重量
%、酸化防止剤0.25重量%、MIが1.1g/10分で密度が
0.954g/cm3のHDPE樹脂20重量%、MIが2.1g/10分
で密度が0.920g/cm3のエチレンと4メチルペンテン1の
共重合体樹脂であるL−LDPE樹脂71.45重量%から
なり、厚さ50μmに形成されている。
光吸収性遮光フィルム層2aは、オレイン酸アミド0.05重
量%、マイカ2重量%、シリカ0.1重量%、平均粒径21
mμのファーネスカーボンブラック3.6重量%、MIが4
g/10分で密度が0.925g/cm3のエチレンとオクテン−1の
共重合体樹脂であるL−LDPE樹脂94.25重量%から
なり、厚さ50μmに形成されている。
本発明品III 本発明品IIIは、第3図に示す層構成に相当する。
光反射性遮光フィルム層1aは、ステアリン酸0.3重量
%、アルミニウム粉末4.5重量%、酸化チタン7.0重量
%、酸化防止剤0.25重量%、ナイロン樹脂88.2重量%か
らなり、厚さ25μmに形成されている。
光吸収性遮光フィルム層2aは、オレイン酸アミド0.05重
量%、酸化防止剤0.2重量%、シリカ0.1重量%、MIが
2.1g/10分で密度が0.920g/cm3のエチレンと4メチルペ
ンテン−1共重合体樹脂であるL−LDPE樹脂99.65
重量%からなり、厚さ50μmに形成されている。
遮光物質を含む熱可塑性樹脂フィルム層4aは、酢酸ビニ
ル樹脂にカーボンブラックを40重量%混入したカーボン
ブラックマスターバッチ25重量%(カーボンブラック10
重量%、EVA樹脂15重量%)、MI1.5g/10分で密度
が0.940g/cm3の接着性樹脂(三井石油化学(株)製アド
マー)74.8重量%、酸化防止剤0.2重量%からなり、厚
さ25μmに形成されている。
本発明品IV 本発明品IVは、第5図に示す層構成に相当する。
光反射性遮光フィルム層1aは、ステアリン酸0.2重量
%、アルミニウム粉末2.0重量%、酸化チタン6.0重量
%、MIが1.1g/10分で密度が0.954g/cm3のHDPE樹
脂91.8重量%からなり、厚さ20μmに形成されている。
光反射性遮光フィルム層1′aは、ステアリン酸0.3重
量%、アルミニウム粉末2.5重量%、MIが2.1g/10分で
密度が0.920g/cm3のエチレンと4メチルペンテン−1の
共重合体樹脂であるL−LDPE樹脂45重量%、MIが
1.5/10分で密度が0.940g/cm3の接着性樹脂(三井石油化
学(株)製アドマー)52重量%、酸化防止剤0.2重量%
からなり、厚さ25μmに形成されている。
光吸収性遮光フィルム層2aは、本発明品IIIと同一樹脂
組成で、厚さ65μmに形成されている。
本発明品V 本発明品Vは、第7図に示す層構成に相当する。
フレキシブルシート層6は、厚さ25μmの二軸延伸ポリ
エステルフィルムが用いられ、接着層5は、MIが5.1/
10分で密度が0.919g/cm3のLDPE樹脂を厚さ13μmに
形成したエクストル−ジョンラミネート接着層を用い
た。
光反射性遮光フィルム層1a及び光吸収性遮光フィルム層
2aは、本発明品Iと同一である。
比較品I 比較品Iは、第12図に示す層構成に相当する。
一方の光吸収性遮光フィルム層2aは、酸化防止剤0.2重
量%、MIが0.45g/10分で密度が0.964g/cm3のHDPE
樹脂96.8重量%、平均粒子径が21μmのファーネスカー
ボンブラック3重量%からなり、厚さ40μmに形成し
た。他方の光吸収性遮光フィルム層2aは、本発明品Iと
同一樹脂組成で、厚さ65μmに形成されている。
比較品II 比較品IIは、第13図に示す層構成に相当する。
乳白色遮光フィルム層10aは、ステアリン酸0.2重量%、
酸化チタン10重量%、MIが0.4/10分で密度が0.964g/c
m3のHDPE樹脂89.6重量%からなり、厚さ40μmに形
成されている。
光吸収性遮光フィルム層2aは、本発明品Iと同一樹脂組
成で厚さ60μmに形成されている。
従来品I 従来品I第14図に示す層構成に相当する。
一方のLDPE樹脂フィルム層12aは、合成ゴム30重量
%、カーボンブラック3重量%、MIが2.4/10分で密度
が0.924g/cm3のLDPE樹脂67重量%からなり、厚さ50
μmに形成されている。他方のLDPE樹脂フィルム層
12aは、カーボンブラック3重量%、MIが2.4/10分で
密度が0.923g/cm3のLDPE樹脂97重量%からなり、厚
さ50μmに形成されている。フレキシブルシート層6
は、坪量35g/m2の晒クラフト紙を用いた。金属箔13は、
厚さ7μmのアルミニウム箔を用いた。接着層5は、M
Iが5.1g/10分で密度が0.919g/cm3のLDPE樹脂を用
いた厚さ15μmのエクストル−ジョンラミネート接着層
である。
実験結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明は以上のように構成したので、表面をライトシル
バー色にでき、セーフライト下でも表裏判別が可能で、
かつ太陽光下に置かれても温度上昇が少なく感光物質の
品質を損なうことがなく、さらに印刷適性も向上する。
また、金属粉末は吸水性がほとんどないので、防湿性及
びガスバリヤー性が良く、かつカーリングが小さい。さ
らに、フィルム成形性が優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図から第11図は本発明の感光物質用包装材料の層構
成を示す部分断面図、第12図及び第13図は比較例の層構
成を示す部分断面図、第14図は従来例の層構成を示す部
分断面図である。 1a……光反射性遮光フィルム層 2a……光吸収性遮光フィルム層 3a……多層共押出し遮光フィルム 4……熱可塑性樹脂フィルム層 5……接着層、6……フレキシブルシート層 a;遮光性物質が添加されていることを示す

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カーボンブラックと酸化防止剤とを含む光
    吸収性遮光フィルム層と、脂肪酸又は脂肪酸化合物と白
    色顔料と金属粉末とを含む光反射性遮光フィルム層とを
    有する多層共押出し遮光フィルムを具備していることを
    特徴とする感光物質用包装材料
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