JPH0653407B2 - 包装材料 - Google Patents

包装材料

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JPH0653407B2
JPH0653407B2 JP62177303A JP17730387A JPH0653407B2 JP H0653407 B2 JPH0653407 B2 JP H0653407B2 JP 62177303 A JP62177303 A JP 62177303A JP 17730387 A JP17730387 A JP 17730387A JP H0653407 B2 JPH0653407 B2 JP H0653407B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各種写真感光材料、感光物質及び電子部品等
をうち、比較的重量物例えば映画用ロールフィルム等の
包装に適した包装材料に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、先端技術製品例えば写真感光材料の包装材料と
しては、光を完全に遮断することの他、ガスバリヤ性、
防湿性、物理強度(破断強度,引裂強度,衝撃穴あけ強
度,ゲルボテスト強度,摩擦強度等)、ヒートシール適性
(ヒートシール強度,カットシール性,ホットタック
性,夾雑物シール性等)、帯電防止性、平面性等の諸特性
を満足することが要求される。これらの諸特性を単一の
フィルム材料で兼ね具えることは非常に困難であり、従
来、複数層からなる包装材料が用いられていた。
本発明者は、感光物質用包装材料を改良すべく鋭意研究
を行い、2層の一軸延伸フィルムを組み合わせることに
よって物理強度を向上させたもの(特開昭57-6754号公
報)を既に開示している。
また、シート状の発泡体の両面に一軸分子配向熱可塑性
樹脂フィルムを積層してなる三層積層フィルムにおいて
シート状発泡体の厚さは0.3〜2.0mmであり、かつ
発泡倍率が5〜50倍であり二層の一軸分子配向フィルム
は、分子配向軸が30度以上の角度で交差する様に発泡体
の両面に熱溶融接着層を介して又は介さずに熱溶融接着
した積層フィルムの厚さが、各層の理論和の40〜85%の
厚さ(残留厚味率)に圧縮した衝撃穴アケ強度やゲルボ
テスト強度が大きく、カールの小さい特に重量物用包装
材料として非常にすぐれた積層フィルムを既に開示した
(特開昭59-201848号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このような複数層からなる包装材料は、各フィルム層が
接着層で積層されたり、又共押出しにより積層されてい
るので、各層が完全に一体化して接着されて硬くなり、
物理強度が小さいとともにカールが大きいものであっ
た。
また、共押出しのTダイフィルム又はインフレーション
フィルム等を積層して複数構成の積層フィルムとする場
合は、トリミングロスが大きく非経済的であった。
本発明は、以上の問題点を解決し、物理強度が大きくか
つカールが小さい包装材料を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するために接着層を用いずに
従来は故障とみなされていたブロッキングにより疑似接
着されたフィルム層を有するようにしたものである。
すなわち、本発明の包装材料は、異なる樹脂組成の内層
と外層とを少なくとも有する多層共押出しインフレーシ
ョンフィルムの内層同士をブロッキングにより接着した
疑似接着層を有し、かつ、内層及び外層の1層以上に遮
光性物質が添加され、全層中の合計遮光性物質の含有量
が0.5〜50g/m2であることを特徴として構成されて
いる。
本発明の代表的な包装材料は、多層共押出しインフレー
ションフィルムの内層がブロッキングで接着された二層
の直鎖状低密度ポリエチレン(以後L-LDPEという。)系樹
脂フィルム層を有している。このL-LDPE系樹脂フィルム
層は、接着層で接着されるように完全に一体に接着固定
されるのではなく、接着剤を全く用いずにブロッキング
によりある程度柔軟な状態で接着され、物理強度を向上
させるとともにカールを防止している。
このL-LDPE系樹脂フィルム層は、密度が0.925g/cm
3以下である。密度が0.925g/cm3を越えると、フィ
ルム成形時の温度を上げてもブロッキングによる接着力
が弱く層間剥離わ起こし包装材料として使用できない。
また、L-LDPE系樹脂フィルム層にはL-LDPE樹脂が20重量
%以上含まれており、好ましくはL-LDPE樹脂50重量%以
上と酸化防止剤を0.01〜2.0重量%含み、さらに、軟化
点が110℃以下である。
酸化防止剤の代表的例を次に示す。
フェノール系 n-オクダデシル-3(3′,5′-ジ-t-ブチル4′ヒドロキシ
フェニル)プロピネート 2,6ジ-t-ブチル4-メチルフェノール 2,6ジ-t-ブチル-p-クレゾール 2,2′- メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェノール) 4,4′-チオビス(3-メチル6-t-ブチルフェノール) 4,4′-ブチリデンビス(3-メチル−6-t-ブチルフェノー
ル) ステアリル−β(3′5-ジ-4-ブチル-4-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート 1,1,3,-トリス(2-メチル-4-ヒドロキシフェニル)ブタン 1,3,5,トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼンテトラキス〔メチレン-3
(3′,5′-ジ-t-ブチル-4′-ヒドロキシフェニル)プロオ
ピネート〕メタン等 硫黄系 ジラウリル−3,3′−チオジプロピオネート ジミリスチル−3,3′−チオジプロピオネート ラウリルステアリルチオジプロピオネート ジステアリル−3′,3′−チオジプロピオネート ジトリデシル−3′,3′−チオジプロピオネート等 燐系 トリノニルフェニルフォスファイト トリフェニルフォスファイト 等 特に2.6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)
や低揮発性の高分子量フェノール型酸化防止剤(商品名
1reganox1010,1reganox330,Topano1CA等)やジラウリル
チオジプロピオネートやジステアリルチオプロピオネー
トやジアルキルフォスフェート等の1つ以上、特に2つ
以上を併用するのが効果的である。
このL-LDPE系樹脂フィルム層をブロッキングにより接着
するには、例えば、多層共押出しインフレーション法に
より多層共押出しインフレーションフィルムを成形する
際、引取用ニップロール又は引取用ニップロールの後段
に新たに設けた圧着ロールで、L-LDPE系樹脂フィルム層
を圧接させて行う。丸ダイ法多層共押出しインフレーシ
ョンフィルム成形機に用いる丸ダイ(リングダイ)は、
大別してダイ内積層方式、ダイ外積層方式及び層流供給
方式の3方式があるが、ダイ内積層方式の丸ダイが層間
接着力が大きいので好ましい。
また、インフレーションフィルムの場合は従来の積層フ
ィルムのような耳ロスが無くなりインフレーションフィ
ルム成形と同時に積層フィルムが製造できるのでフィル
ムの有効利用が図れ、安定でかつしわ、メルトフラクチ
ャー等がほとんど発生せずフィルム成形性が良い。
L-LDPE系樹脂フィルム層の外側には、各種フレキシブル
シート層を積層できる。このフィルム層は、L-LDPE系樹
脂フィルム層と共押出しにより積層されたものでも、L-
LDPE系樹脂フィルム層のブロッキング接着後接着層等で
積層されたものでもよい。
このようなフレキシブルシート層には熱可塑性樹脂フィ
ルム、例えば各種ポリエチレン樹脂、各種エチレン共重
合体樹脂、各種ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、各種ポリアミド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、各種ポリエステル樹脂などの公知
のフィルム、及びそれらの変性樹脂のフィルム等があ
る。また、金属薄膜加工フィルム(代表的なものはアル
ミニウム真空蒸着フィルム)、セルロースアセテートフ
ィルム、セロファン、ポリビニルアルコール、各種の
紙、各種の金属箔(代表例としてアルミニウム箔)不織
布、等がある。
なお、最外層に位置するフィルム層は、製袋する際便利
なようにヒートシール可能なフィルム層であることが好
ましい。特に、エチレン共重合体樹脂を10重量%以上含
み、かつ遮光性物質及び滑剤を含む熱可塑性樹脂フィル
ムが好ましい。また、この最外層は、L-LDPE系樹脂フィ
ルム層より5℃以上軟化点(ASTM D1525)が高いことが
好ましく、さらにインフレーションフィルム成形時他の
フィルム層との積層時、製袋時、製品包装時等の滑りを
良くし、しわを防止するために、静摩擦係数が0.56以下
であることが好ましい。
また、最外層に有害物質が含まれていなければ、L-LDPE
系樹脂フィルム層及び中間の層に有害物質が含まれたフ
ィルムを用いることができる。
前記L-LDPE系樹脂フィルム層等には、遮光性を確保する
ために遮光性物質を添加することができる。
この遮光性物質は各層に混練又は分散可能であって、可
視光線及び赤外線や紫外線等を透過させないものをい
う。本発明に使用可能な遮光性物質としては、各種カー
ボンブラック、グラファイト、酸化鉄、亜鉛華、酸化チ
タン、クレー、アルミニウム粉末、アルミニウムペース
ト、炭酸カルシウム、マイカ、硫酸バリウム、タルク、
カドミウム系顔料、硫黄、弁柄、コバルトブルー、銅フ
タロシアニン系顔料、モノアゾ又はポリアゾ系顔料、ア
ニリンブラック等の有機系顔料や無機系顔料及び着色染
料等が挙げられる。
これらの遮光性物質の中では、品質、コスト、遮光能力
等の点で、光を吸収又は反射しやすい着色顔料特に黒色
顔料の各種カーボンブラック、アルミニウム粉末及びア
ルミニウムペーストより低揮発物質を除去したものが好
ましい。
これらの遮光性物質を各層に配合する方法としては従来
からよく行われているマスターバッチ着色法やコンパウ
ンド着色法等がある。上記遮光性物質は使用樹脂、使用
機械、コスト等により使用形態として粉末状着色剤、ペ
ースト状着色剤、潤性着色剤、マスターバッチ、染顔
料、カラードぺレットがある。
そして、遮光性の確保、コスト及び物理強度が向上する
点で、平均粒子径が200mμ以下のファーネスカーボンブ
ラックが好ましく、高価であるが帯電防止効果を有する
遮光性物質としてはアセチレンカーボンブラック、ケッ
チェンカーボンブラック、グラファイト等が好ましい。
必要により2種以上の遮光性物質を必要特性に従ってミ
ックスすることを好ましい。この場合でも平均粒子径が
200mμ以下の遮光性物質を0.5g/m2〜50g/m2積層フィル
ム中に含むことが好ましい。一方、これらのカーボンブ
ラックの中ではpH5〜9、平均粒子径10〜120mμのもの
が好ましく、特にpH6〜9、平均粒子径が50mμ以下の
ファーネスカーボンブラックが好ましい。このようなpH
及び粒子径のものを使用することによって、カブリの発
生が少なく、感光度の増減の発生が少なく、遮光能力が
大きく、カーボンブラックの塊(ブツ)やフィッシュア
イ等によるピンホールが発生しにくい物理強度向上やヒ
ートシール性向上等の数々の利点を有する包装材料を得
ることができる。
遮光性物質を各層に配合する形態は上記のように種々あ
るが、マスターバッチ法がコストダウン、作業場の汚染
防止等の点で好ましい。
カーボンブラックの次に遮光性物質として好ましい金属
粉末について説明する。この金属粉末は、光反射性遮光
性物質で銀色の商品価値の高い外観を与え、且つ防湿
性、遮光性、帯電防止性、太陽光下での防熱性、ガスバ
リヤ性等の多くの点ですぐれている。
金属粉末としてはアルミニウム粉末又はアルミニウムペ
ーストより低揮発物質を除去した物質を熱可塑性樹脂に
混練したものが特に好ましい。
ここにアルミニウムペーストとは、ボールミル法、スタ
ンプ法又はアトマイズ法等の公知の方法でアルミニウム
粉末を作るときに、ミネラルスピリット等と少量のステ
アリン酸又はオレイン酸等の高級脂肪酸の存在のもとに
ペースト状に作ったものである。本発明ではこのアルミ
ニウムペーストとポリオレフィン系熱可塑性樹脂(各種
ポリプロピレン樹脂,各種ポリエチレン樹脂,EVA樹
脂,EEA樹脂,EAA樹脂等)や他の熱可塑性樹脂と
を加熱混練し、低揮発物質(主として悪臭が強いミネラ
ルスピリット)を加熱及び又は真空ポンプ等で除去した
ものをアルミニウムペーストコンパウンド樹脂、アルミ
ニウムペーストマスターバッチ樹脂として使用すること
が好ましい。
またアルミニウム粉末とは、溶融アルミニウムをアトマ
イズ法、粒化法、回転円盤滴下法、蒸発法等により粉末
状にしたものの外、アルミニウム箔をボールミル法やス
タンプミル法等で粉砕してフレーク状にしたものを含
む。アルミニウム粉末単体では不安定なのでアルミニウ
ム粉末表面を不活性にする各種の公知の処理が施され
る。
また、フィルム成形性、滑性、及び加工適正向上のため
に、各層に滑剤を添加することが好ましい。
代表的滑剤とその製造メーカー名を以下に記載するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
(1)シリコーン系滑剤;各種グレードのジメチルポリシ
ロキサン(信越シリコーン,東レシリコーン等) (2)オレイン酸アミド系滑剤;アーモスリップCP(ラ
イオン・アクゾ)、ニュートロン(日本精化)、ニュー
トロンE−18(日本精化)、アマイドO(日東化学)、
アルフロ−E−10(日本油脂)、ダイヤミッドO−200
(日本化成)、ダイヤミッドG−200(日本化成)等 (3)エルカ酸アミド系滑剤;アルフロ−P−10(日本油
脂)等 (4)ステアリン酸アミド系滑剤;アルフロ−S−10(日
本油脂)、ニュートロン2(日本精化)、ダイヤミッド
200(日本化成)等 (5)ビス脂肪酸アミド系滑剤;ビスアマイド(日本化
成)、ダイヤミッド200ビス(日本化成)、アーモワッ
クスEBSライオン・アクゾ)等 (6)アルキルアミン系滑剤;エレクトロストリッパ−TS
−2(花王石鹸)等がある。
写真感光材料の包装に用いた場合、写真感光材料に悪影
響を与えないこれらの滑剤の添加量は0.01〜1.0重量%
であり、単独添加だけでなく、2種類併用してもよい。
本発明に好ましい脂肪酸アミド系滑剤の炭素数は8〜50
ケ、特に好ましいのは15〜35ケである。
本発明の包装材料は、各種製品の包装に用いることがで
き、中でも写真感光材料、食料品、医薬品、化学物質等
の感光物質の包装に好適である。
特に、わずかなガスや光や湿度により品質が破壊される
ハロゲン化銀写真感光材料、ジアゾ写真感光材料、感光
性樹脂、自己現像型写真感光材料、拡散転写型写真感光
材料、感光性感熱材料等の写真感光材料に好適である。
本発明の包装材料を例えば上記の写真感光材料に適用す
る場合、一重平袋、二重平袋、自立袋、一重ガゼット
袋、二重ガゼット袋、積層フィルム、防湿箱の内貼り、
明室装填遮光マガジンの内貼り、リーダー紙等公知のあ
らゆる形態に使用可能である。
製袋の方法は使用する積層フィルムの性質に応じて、ヒ
ートシール、溶断シール、インパルスシール、超音波シ
ール、高周波シールなど、従来公知のプラスチックフィ
ルムのシール法による。なお、適宜の接着剤、粘着剤な
どを使用して製袋することも可能である。
〔作用〕
本発明の包装材料では、多層共押出しインフレーション
フィルム中の内層に位置するL-LDPE系樹脂フィルム層は
ブロッキングにより擬似接着されているので、L-LDPE系
樹脂フィルム層同志は、完全に一体化して固着すること
なく、若干の弾性を持って接着され、引裂き強度等を向
上させるとともにカールを小さくしている。
〔実施例〕
以下、本発明による包装材料の実施例を第1図から第5
図に基づいて説明する。
第1図から第5図は、本発明の代表的な包装材料の層構
成を示す部分断面図である。
第1図の包装材料は、多層共押出しインフレーションフ
ィルム内層のL−LDPE系樹脂フィルム層1・1と同
フィルム外層の遮光性を有する熱可塑性樹脂フィルム層
2a・2aとの4層からなり、これらL−LDPE系樹
脂フィルム層1と遮光性を有する熱可塑性樹脂フィルム
2aは丸ダイ法二層共押出しインフレーションフィルム
成形機で成形された遮光性を有する二層共押出しフィル
ム3aである。そして、内層であるL−LDPE樹脂フ
ィルム層1・1間はブロッキングで接着された疑似接着
層を有している。
第2図の包装材料は、遮光性を有するL-LDPE系樹脂フィ
ルム層1aを用いた他は、第1図の包装材料と同一であ
る。
第3図の包装材料は、遮光性を有するL−LDPE系樹
脂フィルム層1aが用いられ、外層の熱可塑性樹脂フィ
ルム層2は遮光性を有していないものである。
第4図の包装材料、多層共押出しインフレーションフィ
ルム内層の遮光性を有するL−LDPE系樹脂フィルム
層1a・1aと、遮光性を有する中間層4a・4aと、
外層の遮光性を有する熱可塑性樹脂フィルム2a・2a
との6層からなり、これらL−LDPE系樹脂フィルム
層1a、中間層4a及び熱可塑性樹脂フィルム層2a
は、丸ダイ法三層共押出しインフレーションフィルム成
形法で成形された遮光性を有する三層共押出しフィルム
5aである。そして、L−LDPE系樹脂フィルム層1
a・1a間はブロッキングで接着された擬似接着層とな
っている。
第5図の包装材料は、多層共押出しインフレーションフ
ィルム中の内層であるL-LDPE系樹脂フィルム層1・1と
中間層41・41と、遮光性を有する中間層42a・42aと、多
層共押出しインフレーションフィルム中の外層である遮
光性を有する熱可塑性樹脂フィルム層2a・2aからなり、
これらのL-LDPE系樹脂フィルム層1、中間層41・42a及
び熱可塑性樹脂フィルム層2aは、丸ダイ法4層共押出し
インフレーションフィルム成形法で成形された四層共押
出しフィルム6aである。そして、L-LDPE系樹脂フィルム
層1・1間はブロッキングで接着された疑似接着層とな
っている。
次に本発明品I〜V及び比較品Iの特性を比較した実験
結果について説明する。
本発明品I 本発明品Iは第1図の層構成に相当する。
L-LDPE系樹脂フィルム層1は、エチレンとブテン−1の
共重合体樹脂である密度が0.890g/cm3、MIが
1.0g/10分、ビカット軟化点が75℃のL-LDPE樹脂20重
量%と、エチレンと4−メチルペンテン−1と共重合体
樹脂である密度が0.920g/cm3、MIが2.1g/10分、
ビカット軟化点が100℃のL-LDPE樹脂80重量とから成
り、厚さ25μmに形成されている。
熱可塑性樹脂フィルム層2aは、密度が0.954g/c
m3、MIが1.1g/10分、ビカット軟化点が126℃のHDPE樹
脂20重量%と、エチレンと4−メチルペンテン−1の共
重合体樹脂である密度が0.920g/cm3MIが2.1g/10
分、ビカット軟化点が100℃のL-LDPE樹脂76.95重量%
と、カーボンブラック3重量%と、オレイン酸アミド0.
05重量%とから成り、厚さ25μmに形成されている。
本発明品II 本発明品IIは第2図の層構成に相当する。
L-LDPE系樹脂フィルム層1aは、エチレンと4−メチルペ
ンテン−1の共重合体樹脂である密度が0.911g/cm
3、MIが2.1g/10分、ビカット軟化点が88℃のL-LDP
E樹脂97重量%と、カーボンブラック3重量%とから成
り、厚さ25μmに形成されている。
なお、熱可塑性樹脂フィルム層2aは本発明品Iと同一で
ある。
本発明品III 本発明品IIIも第2図の層構成に相当する。
L-LDPE系樹脂フィルム層1aは、エチレンと4−メチルペ
ンテン−1の共重合体樹脂である密度が0.910g/cm
3、MIが3.5g/10分、ビカット軟化点が86℃のL-LDP
E樹脂97重量%と、カーボンブラック3重量%とから成
り、厚さ25μmに形成されている。
なお、熱可塑性樹脂フィルム層2aは本発明品Iと同一で
ある。
本発明品IV 本発明品IVも第2図の層構成に相当する。
L-LDPE系樹脂フィルム層1aは、エチレンと4−メチルペ
ンテン−1の共重合体樹脂である密度が0.911g/cm
3、MIが1.95g/10分、ビカット軟化点が88℃のL-LDPE
樹脂97重量%と、カーボンブラック3重量%とから成
り、厚さ30μmに形成されている。
熱可塑性樹脂フィルム層2aは、密度が0.923g/c
m3、MIが2.4g/10分、ビカット軟化点が92℃のLDPE
樹脂5重量%と、密度が0.964g/cm3、MIが0.4g/
10分、ビカット軟化点が128℃のHDPE樹脂92重量%と、
カーボンブラック3重量%とから成り、厚さ20μmに形
成されている。
本発明品V 本発明品Vも第2図の層構成に相当する。
L-LDPE系樹脂フィルム層1aは、エチレンと4−メチルペ
ンテン−1の共重合体樹脂であり密度が0.935g/cm
3、MIが2.1g/10分、ビカット軟化点が113℃のL-LD
PE樹脂20重量%と、同じくエチレンと4−メチルペンテ
ン−1の共重合体樹脂であり、密度が0.911g/cm3、MI
が1.95g/10分、ビカット軟化点が88℃のL-LDPE樹脂76.9
5重量%と、カーボンブラック3重量%と、オレイン酸
アミド0.05重量%とから成り、厚さ25μmに形成されて
いる。
なお、熱可塑性樹脂フィルム層2aは本発明品IIIと同一
である。
比較品I 本発明品IVのL-LDPE系樹脂フィルム層と同一樹脂組成で
厚さ50μmに形成された層と、本発明品IVの熱可塑性樹
脂フィルム層と同一樹脂組成で厚さ50μmに形成された
層とから成る二層共押出しフィルムの包装材料である。
なお、以上の発明品において、各特性の測定方法は下記
に従った。
MI(g/10分);JIS K6760=ASTM D1238(190℃) 密度(g/cm3);JIS K6760=ASTM D1505 ビカット軟化点(℃);JIS K7206=ASTM D1525 実験結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明は以上のように構成したので、柔軟で、引裂強度
ゲルボテスト強度、破裂強度、衝撃穴あけ強度等の物理
強度が大幅に向上し、かつカーリングが発生せず、さら
に接着剤を用いた接着層による接着設備等を省略でき安
価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図は本発明による包装材料の実施例の層
構成を示す部分断面図である。 1……L-LDPE系樹脂フィルム層(内層) 2……熱可塑性樹脂フィルム層(外層) 3……二層共押出しインフレーションフィルム 4……中間層 5……三層共押出しインフレーションフィルム 6……四層共押出しインフレーションフィルム a;遮光性を有することを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる樹脂組成の内層と外層とを少なくと
    も有する多層共押出しインフレーションフィルムの内層
    同士をブロッキングにより接着した疑似接着層を有し、
    かつ、内層及び外層の1層以上に遮光性物質が添加さ
    れ、全層中の合計遮光性物質の含有量が0.5〜50g/
    m2であることを特徴とする包装材料
JP62177303A 1987-07-17 1987-07-17 包装材料 Expired - Fee Related JPH0653407B2 (ja)

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