JP6266222B2 - 隠蔽フィルム - Google Patents
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Description
(1)光吸収剤を含有する樹脂層(光吸収層)と光拡散剤を含有する樹脂層(光拡散層)とを交互に積層してなり、光拡散剤が酸化チタンであって、光吸収層と光拡散層の合計の層数が4層以上であることを特徴とする隠蔽フィルム(ただし、光拡散層には金属粉末を含まない。)。
(2)光吸収剤がカーボンブラックである(1)記載の隠蔽フィルム。
(3)光吸収層と光拡散層に用いる樹脂が、いずれもポリアミド樹脂またはポリエステル樹脂であることを特徴とする(1)または(2)記載の隠蔽フィルム。
(4)フィルムの総厚みが25μm以下であることを特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の隠蔽フィルム。
(1)フィルムの厚み
走査型電子顕微鏡(SEM)(日立製作所社製、商品名「S−4000型電界放射形走査顕微鏡」)を用いて、フィルムの断面観察をおこない、各層の厚みを測定した。
(2)フィルムの光学濃度(OD)
光学濃度計(マクベス社製、商品名「TR932」)を用いて測定した。透過ノズルは、3mmφのものを用いた。
光学濃度は、2.0以上であることが好ましく、3.0以上であることがより好ましく、4.0以上であることがさらに好ましい。
なお、測定値が5.0を超えた場合は、「>5」と記載した。また、実施例1〜3のように最外層の片面が光拡散層で、最外層が光吸収層の場合は、光吸収層から測定した値を記載した。
(3)フィルムの光透過率
(2)で求めた光学濃度値を用いて、下記式により算出した。
光透過率=[10(−OD)]×100%
光透過率は、1%以下であることが好ましく、0.1%以下であることがより好ましく、0.01%以下であることがさらに好ましい。
(1)ポリアミド6樹脂(PA6)
ユニチカ社製、商品名「ユニチカナイロン6 A1030BRF」
(2)カーボンブラック含有ポリアミドマスター
PA6 70質量部とカーボンブラック(CB、三菱化学社製、商品名「#980」、粒子径16nm)30質量部をドライブレンドした。その後、ドライブレンド物を、スクリュー径が30mmの二軸押出機に投入し、250℃の溶融温度で混練した後、ストランド状に押出し、冷却し、ペレット化した。
(3)酸化チタン含有ポリアミドマスター
PA6 50質量部と酸化チタン(TiO2、デュポン社製、商品名「Ti−Pure R350」、粒子径0.2μm〜0.4μm)50質量部をドライブレンドした。その後、ドライブレンド物を、スクリュー径が30mmの二軸押出機に投入し、250℃の溶融温度で混練した後、ストランド状に押出し、冷却し、ペレット化した。
(4)ポリエステル樹脂(PET)
ユニチカ社製、商品名「ユニチカポリエステル樹脂 MA1340P」
(5)カーボンブラック含有ポリエステルマスター
PET70質量部とCB30質量部をドライブレンドした。その後、ドライブレンド物を、スクリュー径が30mmの二軸押出機に投入し、250℃の溶融温度で混練した後、ストランド状に押出し、冷却し、ペレット化した。
(6)酸化チタン含有ポリエステルマスター
PET50質量部とTiO2 50質量部をドライブレンドした。その後、ドライブレンド物を、スクリュー径が30mmの二軸押出機に投入し、250℃の溶融温度で混練した後、ストランド状に押出し、冷却し、ペレット化した。
カーボンブラック濃度が2.0質量%になるようにカーボンブラック含有ポリアミドマスターとポリアミド6樹脂をドライブレンドし、スクリュー径が40mmの二軸押出機に投入し溶融した(光吸収層、A)。また、酸化チタン濃度が25質量%になるように酸化チタン含有ポリアミドマスターとポリアミド6樹脂のドライブレンドし、スクリュー径が40mmの二軸押出機に投入し溶融した(光拡散層、B)。それぞれの溶融した樹脂をフィードブロックで合流させ、さらにマルチプライヤーを通過させ、20℃に設定されたキャストロールに押出し、厚さ120μmの未延伸フィルムを得た。未延伸フィルムは、A/B/A/Bの2種4層フィルムであった。また、吐出量から計算した光吸収層/光拡散層の厚み比は50/50であった。
光吸収剤、光拡散剤の含有量や、樹脂の種類、含有量や、フィルムの総厚み、総層数を表1のように変更する以外は、実施例1と同様の操作をおこなってフィルムを得た。なお、樹脂としてポリエステル樹脂を用いる場合は、マスターペレットとして、カーボンブラック含有ポリエステルマスターと酸化チタン含有ポリエステルマスターを用いた。
実施例1〜6、8〜10、13、比較例4〜7を比較することにより、光拡散剤や光拡散剤の含有量が同じで総厚みが同じであっても、総層数を4層以上とすることにより、隠蔽性が格段に向上することがわかる。また、光拡散剤の濃度が高いほど、隠蔽性が向上することがわかる。
比較例3は、積層する樹脂に光吸収剤を含有させなかったため、隠蔽性が低かった。
Claims (4)
- 光吸収剤を含有する樹脂層(光吸収層)と光拡散剤を含有する樹脂層(光拡散層)とを交互に積層してなり、光拡散剤が酸化チタンであって、光吸収層と光拡散層の合計の層数が4層以上であることを特徴とする隠蔽フィルム(ただし、光拡散層には金属粉末を含まない。)。
- 光吸収剤がカーボンブラックである請求項1記載の隠蔽フィルム。
- 光吸収層と光拡散層に用いる樹脂が、いずれもポリアミド樹脂またはポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載の隠蔽フィルム。
- フィルムの総厚みが25μm以下であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の隠蔽フィルム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013081575A JP6266222B2 (ja) | 2013-04-09 | 2013-04-09 | 隠蔽フィルム |
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