JP6181406B2 - 隠蔽フィルム - Google Patents
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Description
(1)光吸収剤と光拡散剤を含むポリアミド樹脂フィルムにおいて、光吸収剤の含有量が1質量%を超え、光拡散剤の含有量が10質量%以上であって、厚みが20μm未満であることを特徴とする隠蔽フィルム。
(2)光吸収剤がカーボンブラックであり、光拡散剤が酸化チタンであることを特徴とする(1)記載の隠蔽フィルム。
(3)ポリアミド樹脂がポリアミド6であることを特徴とする(1)または(2)記載の隠蔽フィルム。
(1)フィルムの厚み
厚み計(HEIDENHAIN社製、「MT12B」)を用いて測定した。
(2)フィルムの隠蔽度(OD)
光学濃度計(マクベス社製、商品名「TR932」)を用いて測定した。透過ノズルは、3mmφのものを用いた。
隠蔽度は、2.0以上であることが好ましく、3.0以上であることがより好ましく、4.0以上であることがさらに好ましい。
なお、測定値が5.0を超える場合は、「>5」と記載した。
(3)フィルムの光透過率
(2)の値を用いて、下記式により算出した。
光透過率=[10(−OD)]×100%
光透過率は、1%以下であることが好ましく、0.1%以下であることがより好ましく、0.01%以下であることがさらに好ましい。
(1)ポリアミド6樹脂(PA6)
ユニチカ社製、商品名「ユニチカナイロン6 A1030BRF」
(2)カーボンブラック含有ポリアミドマスター
PA6 70質量部とカーボンブラック(CB、三菱化学社製、商品名「#980」、粒子径16nm)30質量部をドライブレンドした。その後、ドライブレンド物を、スクリュー径が30mmの二軸押出機に投入し、250℃の溶融温度で混練した後、ストランド状に押出し、冷却し、ペレット化した。
(3)酸化チタン含有ポリアミドマスター
PA6 50質量部と酸化チタン(TiO2、デュポン社製、商品名「Ti−Pure R350」、粒子径0.2μm〜0.4μm)50質量部をドライブレンドした。その後、ドライブレンド物を、スクリュー径が30mmの二軸押出機に投入し、250℃の溶融温度で混練した後、ストランド状に押出し、冷却し、ペレット化した。
ユニチカ社製、商品名「ユニチカポリエステル樹脂 MA1340P」
(5)カーボンブラック含有ポリエステルマスター
PET70質量部とCB30質量部をドライブレンドした。その後、ドライブレンド物を、スクリュー径が30mmの二軸押出機に投入し、250℃の溶融温度で混練した後、ストランド状に押出し、冷却し、ペレット化した。
(6)酸化チタン含有ポリエステルマスター
PET50質量部とTiO2 50質量部をドライブレンドした。その後、ドライブレンド物を、スクリュー径が30mmの二軸押出機に投入し、250℃の溶融温度で混練した後、ストランド状に押出し、冷却し、ペレット化した。
カーボンブラック濃度が1.2質量%、酸化チタン濃度が10質量%になるように、カーボンブラック含有ポリアミドマスター、酸化チタン含有ポリアミドマスター、PA6をドライブレンドし、スクリュー径が40mmの二軸押出機に投入し、260℃の溶融温度で混練した後、ダイから、10℃に設定されたキャストロールに押出し、厚さが100μmの未延伸フィルムを得た。
カーボンブラック、酸化チタンの含有量や、樹脂の種類、含有量や、フィルムの厚みを表1のように変更する以外は、実施例1と同様の操作をおこなってフィルムを得た。なお、樹脂としてポリエステル樹脂を用いる場合は、マスターペレットとして、カーボンブラック含有ポリエステルマスターと酸化チタン含有ポリエステルマスターを用いた。
例えば、実施例1〜10において、カーボンブラックと酸化チタンを併用したときの光透過率は、カーボンブラックのみ(比較例2、3)の光透過率と酸化チタンのみ(比較例4〜9)の光透過率の積として算出される、両充填剤の合計含有量から見積もられる光透過率をはるかに下回る値を示している。このことから、カーボンブラックと酸化チタンのそれぞれが独立に隠蔽性の充填剤として機能しているだけではなく、詳細は不明であるが、光吸収剤と光拡散剤として、隠蔽効果を相乗的に高めていると考えられる。
比較例10〜12のフィルムは、光拡散剤または光吸収剤の含有量が本発明で規定する範囲よりも低かったため、隠蔽性が低かった。
Claims (3)
- 光吸収剤と光拡散剤を含むポリアミド樹脂フィルムにおいて、光吸収剤の含有量が1質量%を超え、光拡散剤の含有量が10質量%以上であって、厚みが20μm未満であることを特徴とする隠蔽フィルム。
- 光吸収剤がカーボンブラックであり、光拡散剤が酸化チタンであることを特徴とする請求項1記載の隠蔽フィルム。
- ポリアミド樹脂がポリアミド6であることを特徴とする請求項1または2記載の隠蔽フィルム。
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JP2013081576A JP6181406B2 (ja) | 2013-04-09 | 2013-04-09 | 隠蔽フィルム |
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JP2013081576A JP6181406B2 (ja) | 2013-04-09 | 2013-04-09 | 隠蔽フィルム |
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JP2013081576A Active JP6181406B2 (ja) | 2013-04-09 | 2013-04-09 | 隠蔽フィルム |
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