JP2013190500A - 黒色遮光フィルム、および、それを用いた絞り、並びに羽根材 - Google Patents

黒色遮光フィルム、および、それを用いた絞り、並びに羽根材 Download PDF

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Abstract

【課題】カメラ付き携帯電話やデジタルカメラの固定絞りやシャッター羽根、液晶プロジェクターの光量調整用羽根として用いる、基材フィルム表面をサンドブラスト処理した遮光フィルムにおいて、遮光性、表面および加工端面の低反射性でかつ遮光性に優れたさらに従来よりも軽量な黒色遮光フィルムなどを提供する。
【解決手段】樹脂成分(A)に、黒色顔料(B)及び無機充填材(C)を含有し、内部に空洞を含有した厚みが20〜250μmの黒色遮光フィルムであって、黒色顔料(B)の含有量が、樹脂100重量部に対して、3〜20重量部、無機充填材(C)の含有量が、2〜40重量部であり、また、空洞含有率を10〜50体積%とするとともに、両表面に表面粗さ(算術平均高さRa)で0.2〜2.2μmの微細凹凸を形成することで、波長380〜780nmにおける光の遮光性の指標である平均光学濃度を4.0以上としたことを特徴とする黒色遮光フィルムなどにより提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、黒色遮光フィルム、および、それを用いた絞り、並びに羽根材に関し、より詳しくは、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラのレンズシャッターなどのシャッター羽根または絞り羽根や、カメラ付き携帯電話や車載モニターのレンズユニット内の固定絞りや、プロジェクターの光量調整モジュールの絞り羽根などの光学機器部品として用いられ、高遮光性、低反射性、低光沢性、軽量化、高摺動性に優れた黒色遮光フィルム、および、それを用いた絞り、並びに羽根材に関する。
近年、デジタルカメラの高速(機械式)シャッターの開発が活発に行われている。その狙いは、シャッタースピードをより高速にして、超高速の被写体をブレ無く撮影し、鮮明な画像を得ることである。一般にシャッターは、シャッター羽根と呼ばれる複数の羽根が回転、移動することで開閉するが、シャッタースピードを高速化するためには、シャッター羽根が瞬間的な動作と停止に対応できるよう、軽量かつ高摺動性であることが必要不可欠である。更に、シャッター羽根は、シャッターが閉じている状態では、フィルムなどの感光材やCCD、CMOSなどの撮像素子の前面を覆って光を遮る役割を有しているので、完全な遮光性を必要とするだけでなく、複数枚のシャッター羽根が互いに重なり合って動作する際に、各羽根間の漏れ光の発生を防ぐために羽根表面の光反射率が低いことが望まれる。
デジタルカメラのレンズユニット内に挿入され、一定の光量に絞って光を撮像素子に送る役割の固定絞りについても、絞りの表面の光反射が生じると迷光となり鮮明な撮像を損なうため、表面の低反射性が要求される。
撮影機能を有した携帯電話、すなわちカメラ付携帯電話においても、デジタルカメラ同様、近年、高画素で高画質の撮影が行えるよう、小型の機械式シャッターがレンズユニットに搭載され始めている。また、固定絞りも携帯電話のレンズユニット内に挿入されている。また、最近、カメラ付携帯電話の薄肉化が進み、上記の携帯電話に組み込まれる機械式シャッターは、一般のデジタルカメラよりも、省電力による作動が要求される。そのためシャッター羽根の軽量化が特に強く要求される。
また、固定絞りの内周端面やシャッター羽根の端面は、光の光路上に位置するため、レンズユニット内の不要な光がその端面で反射すると、撮像素子に入射してフレアやゴーストといった撮像不良が起こる。この撮像不良を防止するために、内周端面部の反射防止処理が施された固定絞りやシャッター羽根が求められている。そのため、これらのシャッター羽根や固定絞りには、表面と打ち抜き端面の低反射性・黒色性が要求されている。
一方、液晶プロジェクターは、大画面のホームシアターとして鑑賞できるため、最近、一般家庭に普及し始めている。リビングルームといった明るい環境下でも鮮やかなハイコントラスト映像が楽しめるような高画質化が強く要望され、ランプ光源を高出力化することによって、画質の高輝度化が図られている。プロジェクターの光学系には、ランプ光源からの光量を調整する光量調整モジュール用絞り装置(オートアイリス)がレンズ系の内部や側面に用いられている。光量調整モジュールの絞り装置は、シャッターと同様に複数枚の絞り羽根が互いに重なって光を通す開口部の面積を調整する。このような光量調整モジュール用絞り装置の絞り羽根も、シャッター羽根の場合と同様の理由から表面の低反射性と軽量化が要求されている。
上述のシャッター羽根や固定絞り、光量調整モジュール用絞り装置の絞り羽根に用いる遮光板として、これまで要求特性に応じて下記のものが用いられている。
すなわち遮光板としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックフィルムやSUS、SK材、Al等の金属薄板を基材としたものが実用化されている。しかし、プラスチックフィルムと比べて重いというだけではなく、カメラでは、基材が金属性の遮光フィルムをシャッター羽根、絞り羽根として用いる場合、羽根材を開閉する際に、金属板同士が擦れあって大きな騒音が発生する。また、液晶プロジェクターでは、映像が変化するときに各画像の輝度変化を和らげるために羽根を高速で移動する必要があり、羽根同士が擦れの騒音を繰り返すことになる。この騒音を低減するためには羽根を低速で動作することになり、画像の変化に光量調整が追いつかず、画像が不安定となるという問題があった。
前記騒音の低減や軽量化の観点から、近年の遮光フィルムの構成は、プラスチックフィルムを基材にすることが主流となってきている。更に、発塵性の点から導電性も求められている。上記の状況から、遮光フィルムの必要特性は、高遮光性、低光沢性、摺動性、導電性、低発塵性であるとされ、このような特性を満足するために、従来から材料、フィルム構造の改良が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、遮光性、低光沢性、導電性の点でランプ光源等から発せられる光を吸収させるためにカーボンブラック、チタンブラック等の導電性黒色微粒子をPETフィルムなどの樹脂フィルムに含浸させ遮光性及び導電性を持たせ、更に遮光フィルムの片面または両面をマット処理し、低光沢性とすることが開示されている。
また、特許文献2では、樹脂フィルム上に、遮光性と導電性を有するカーボンブラックなどの黒色顔料や潤滑剤、艶消し剤を含有した熱硬化性樹脂層を塗布し、遮光性、導電性、潤滑性、低光沢性を付与した遮光フィルムとすることが開示されている。また、特許文献3には、遮光羽根の剛性を高めるためプラスチック基材の両面に炭素繊維を含有する熱硬化性樹脂のプリプレグシートで強化した遮光羽根の構造が開示されている。
このような樹脂フィルムを基材とするものに対して、金属板を用いて、その表面処理や形状の工夫で撮像品質に影響するフレアやゴーストの発生を低減できる絞りや羽根材が提案されている。例えば、特許文献4には、ステンレスや燐青銅などの金属板をエッチングして開口部を形成し、その開口部端面を含む表面での反射を抑えるために光吸収塗料を塗布するか、または艶消し処理を施して絞り板とすることが提案されている。しかし、この特許文献では端面の反射低減のために表面処理という後工程を必要とするため、絞り板の製造工程が多く複雑になり、製造コストの増大になる。そのため、現状では容易に打ち抜き端面の反射を抑制可能な遮光フィルムは得られていない。
ところで、近年のデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、液晶プロジェクター等の高画質化にともない、更なるシャッター速度の向上が望まれている。シャッター速度を向上させるには、遮光フィルムを軽量化する必要がある。
特許文献5では、遮光フィルムの軽量化を目的に、フィルム内部に空洞を含有させることが提案されている。これによれば、連通気泡からなる空洞部を骨格となす発砲ウレタンを用いて、黒鉛やカーボンブラックなどの黒色顔料、バインダーを含有する黒色層形成塗料に浸漬し、発砲ウレタン内部に黒色層(遮光層)を形成しているので、軽量化は図られる。しかしながら、発砲ウレタンは安定使用温度が60℃程度と低く、現在カメラ用途で主流のPET材よりも特性が悪いので、カメラ付き携帯電話やデジタルカメラのシャッター羽根材や絞り材の用途としては適さない。さらに、発砲ウレタンへの遮光層の形成を、黒色塗料への浸漬のみで行うことから、十分内部にまで黒色塗料が浸透しにくいため、遮光層を形成することが難しい。また、黒色層が不連続であるため、打ち抜き加工時の端面の反射や光沢が大きいという問題がある。
そこで、本出願人は、ポリイミドなど耐熱性を有する樹脂フィルム基材の片面もしくは両面に、50nm以上の膜厚を有する酸化チタンまたは炭化酸化チタンからなる金属遮光膜と、特定の炭化酸化チタン膜とをスパッタリング法で形成した耐熱遮光フィルムを提案した(特許文献6)。これにより、耐熱性や表面の遮光性を改良し、加工性も良好なものとなった。しかし、端面反射や軽量化の観点では、まだ十分とは言えなかった。
上記のように、プラスチックフィルムを用いることで遮光フィルムは、ある程度軽量化されてきた。しかし、フィルム単体に遮光性や低反射性を持たせるために、樹脂に黒色顔料を含有させたり、表面処理を施すことで、フィルムに遮光性や低反射性、打ち抜き加工端面の低反射性を付与させているため、フィルムの大幅な軽量化は実現できていない。
特開平1−120503号公報 特開平4−9802号公報 特開2000−75353号公報 特開2006−72151号公報 特開2001−109108号公報 WO2010/026853号公報
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、基材フィルム表面をサンドブラスト処理した遮光フィルムにおいて、遮光性、表面および加工端面の低反射性でかつ遮光性に優れ、さらに従来よりも軽量なカメラ付き携帯電話やデジタルカメラの固定絞りやシャッター羽根、液晶プロジェクターの光量調整用羽根として用いることができる黒色遮光フィルムを提供することにある。
本発明者は、従来の技術の課題を解決するため、鋭意検討した結果、黒色顔料と無機充填材を樹脂フィルムの原料樹脂に所定量含有させ、さらに特定の熱可塑性樹脂を配合した後、延伸・加熱しながら空洞を形成しフィルム内部に空洞を持つ黒色遮光フィルムとすることで、同材質の黒色遮光フィルムに比べて重量を軽量化でき、さらに表面に微細な凹凸を形成することで、黒色遮光フィルムの表面反射が抑制され、黒色遮光フィルムの打ち抜き加工時に端面に均一に凹凸が形成されることで端面反射が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、樹脂成分(A)に、黒色顔料(B)及び無機充填材(C)を含有し、内部に空洞を含有した厚みが20〜250μmの黒色遮光フィルムであって、黒色顔料(B)の含有量が、樹脂100重量部に対して、3〜20重量部、無機充填材(C)の含有量が、2〜40重量部であり、また、空洞含有率を10〜50体積%とするとともに、両表面に表面粗さ(算術平均高さRa)で0.2〜2.2μmの微細凹凸を形成することで、波長380〜780nmにおける光の遮光性の指標である平均光学濃度を4.0以上としたことを特徴とする黒色遮光フィルムが提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、両表面の波長380〜780nmにおける正反射率が0.4%以下であることを特徴とする黒色遮光フィルムが提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1または2の発明において、黒色顔料(B)が、カーボンブラック、アニリンブラック、チタンブラック、アセチレンブラック、無機顔料ヘマタイト、又はペリレンブラックから選ばれた1種以上からなる顔料であることを特徴とする黒色遮光フィルムが提供される。
さらに、本発明の第4の発明によれば、第1〜3のいずれかの発明において、無機充填材(C)が、アルミナ、酸化チタン、シリカ、酸化亜鉛、又はマグネシアから選ばれた1種以上であることを特徴とする黒色遮光フィルムが提供される。
また、本発明の第5の発明によれば、第1〜5のいずれかの発明において、樹脂成分(A)が、ポリアミド類(PA)、ポリアセタール類(POM)、ポリエステル類、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンサルファイド類(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン類(PEEK)、液晶ポリマー類(LCP)、またはフッ素樹脂から選ばれた1種以上の樹脂からなることを特徴とする黒色遮光フィルムが提供される。
さらに、本発明の第6の発明によれば、樹脂成分(A)と黒色顔料(B)及び無機充填材(C)に非相溶性の熱可塑性樹脂(a)を添加して加熱混合し、少なくとも1軸に配向処理した後、さらに熱処理して熱可塑性樹脂(a)を発泡させて黒色遮光フィルムを形成後、黒色遮光フィルムの両表面をサンドマット処理加工して微細凹凸を形成することを特徴とする黒色遮光フィルムの製造方法が提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、第6の発明において、熱可塑性樹脂(a)が、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブデン、ポリメチルペンテン、またはシクロオレフィンポリマーから選ばれた1種以上の樹脂であることを特徴とする黒色遮光フィルムの製造方法が提供される。
一方、本発明の第8の発明によれば、第1〜4の発明の黒色遮光フィルムを打ち抜き加工して得られる絞りであって、その端面が低光沢性を有している絞りが提供される。
また、本発明の第9の発明によれば、第1〜4の発明の黒色遮光フィルムを打ち抜き加工して得られる羽根材であって、その端面が低光沢性を有している羽根材が提供される。
本発明の黒色遮光フィルムは、黒色顔料と無機充填材を含有しているので、打ち抜き時に端面が均一に凸凹になることで端面反射が低くなり、光学機器の高性能化を促進することができる。さらに、フィルムの内部に空洞を含有するため、大幅に軽量化でき、高速稼動が求められるカメラ付き携帯電話、デジタルカメラのシャッター羽根材やビデオカメラの羽根材として特に、有用である。そして、従来のように金属薄板上に黒色潤滑塗装し、所定の形状に加工後、加工端面を黒染め処理する工程が不要なので、製造工程が少なくなり、低コストで遮光部材を製造することができる。
以下、本発明の黒色遮光フィルム、その製造方法、用途について詳しく説明する。
1.黒色遮光フィルム
本発明の黒色遮光フィルムは、樹脂成分(A)に、黒色顔料(B)及び無機充填材(C)を含有し、内部に空洞を含有した厚みが20〜250μmの黒色遮光フィルムであって、
黒色顔料(B)の含有量が、樹脂100重量部に対して、3〜20重量部、無機充填材(C)の含有量が、2〜40重量部であり、また、空洞含有率を10〜50体積%とするとともに、両表面に表面粗さ(算術平均高さRa)で0.2〜2.2μmの微細凹凸を形成することで、波長380〜780nmにおける光の遮光性の指標である平均光学濃度を4.0以上としたことを特徴とする。
本発明の黒色遮光フィルムは、厚みが20〜250μm以下である。より好ましくは20〜200μmであり、さらに好ましくは50〜150μmである。20μmよりも薄いものでは、ハンドリング性に劣るため、フィルムに傷や折れ目などの表面欠陥が付きやすく、250μmより厚いと、小型化、薄肉化が進むカメラ付き携帯電話やデジタルカメラのカメラモジュールへの搭載ができなくなるおそれがある。
また、本発明では、フィルム内部に多数の空洞を含有しなければならない。本発明において、空洞とは、樹脂フィルムの内部に存在する、真空状態のドメイン又は気相のドメインを意味する。樹脂フィルムは、空洞を有することで、通常の樹脂フィルムに比べて重量が軽くなる。
樹脂フィルム内部に含まれる空洞の含有量は、10〜50体積%であることが好ましい。10体積%未満では、重量減少の効果が小さく、好ましくない。また、50重量%より大きくなると、空洞の量が増えすぎてフィルムの強度が弱くなるため、好ましくない。空洞の含有量は、10〜30体積%であることがより好ましい。
ここで、前記空洞含有率は、比重を測定し、前記比重に基づいて算出することができる。具体的には、前記空洞含有率は、下記の(1)式により求めることができる。
空洞含有率(体積%)={1−(空洞含有樹脂フィルムの密度)/(樹脂フィルムの密度)}×100 ・・・(1)
空洞の形状、サイズなどは特に限定されず、球状、円筒状、角柱状など様々なものがある。アスペクト比とは、空洞の配向方向に直交する厚み方向における前記空洞の平均長さをr(μm)として、前記空洞の配向方向における前記空洞の平均長さをL(μm)とした際のL/r比を意味する。前記アスペクト比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、10以上が好ましく、15以上がより好ましく、20以上が更に好ましい。
空洞を形成するには、窒素などの不活性ガスや発泡剤を熱可塑性樹脂に混合し、同時に押し出す方法や、基材となる樹脂に非相溶性の熱可塑性樹脂または無機粒子を混合、溶融押し出しした未延伸シートを延伸し、少なくとも1軸に配向するなどの方法を用いることができる。
さらに、本発明の黒色遮光フィルムは、表面粗さ(算術平均高さRa)が0.2〜2.2μmであり、0.3〜2μmであることが好ましい。ここで算術平均高さとは、算術平均粗さとも言われ、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から測定曲線までの偏差の絶対値を合計して平均した値である。
算術平均高さRaが、0.2μm未満であるとフィルム表面の平均正反射率が0.4%より高くなるため好ましくない。また、表面粗さが2.2μmを超えるとフィルム表面の正反射率を低く出来るが、サンドマット加工処理時にフィルムに折れシワやピンホールなどが発生する場合があり、安定的に遮光フィルムを作製することができず、好ましくない。
本発明の黒色遮光フィルムは、下記の樹脂成分(A)に、黒色顔料(B)及び無機充填材(C)を含有させ、内部に多数の空洞を含有した黒色遮光フィルムである。
<樹脂成分(A)>
本発明の黒色遮光フィルムにおいて、樹脂成分の種類は、安価に入手できるものや取り扱いが容易なものが好ましい。その中で、樹脂の種類がポリアミド類(PA)(例えば、ナイロン−6など)、ポリアセタール類(POM)、ポリエステル類(例えば、PET、PEN、PTT、PBT、PPT、PHT、PBN、PES、PBSなど)、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンサルファイド類(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン類(PEEK)、液晶ポリマー類(LCP)、フッ素樹脂から選ばれた1種類以上のものである。その中でも、空洞含有樹脂フィルムの力学強度や製造の観点から、ポリエステル類、及び、ポリアミド類の少なくともいずれかが好ましく、ポリエステル類がより好ましい。
<黒色顔料(B)>
本発明の黒色遮光フィルムでは、黒色顔料として、カーボンブラック、アニリンブラック、チタンブラック、アセチレンブラック、無機顔料ヘマタイト、又はペリレンブラックから選ばれた1種類または2種類以上の黒色顔料を用いることができる。これらの中でも、黒色顔料として、特にカーボンブラック、チタンブラックが好ましい。カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック等を用いることができる。黒色遮光フィルムに帯電防止効果を付与する場合には、導電性カーボンブラックやアセチレンブラックを用いればよい。チタンブラックは、チタンの酸化または二酸化チタンの還元により得られるもので、例えば二酸化チタンと一酸化チタン及び/又は窒化チタンを構成成分とする黒色顔料である。
例えば、カーボンブラックとして、東海カーボン社製の#7100F、チタンブラックとしてジェムコ社製の13M等、チタンブラックとして、例えば三菱マテリアル(株)の市販品が使用できる。また、アニリンブラックとして、アイ・シー・アイ・ジャパン社製のMONOLITE BLACK B、無機顔料ヘマタイトとして、日本フェロ社製のヘマタイトV−700、さらにペリレンブラックとして、BASF社製のPaliogen Black K−0084が挙げられる。
黒色度と着色力の優れたカーボンブラックとしては、一般に一次粒子径が小さいものが適切であり、平均粒子径は、1μm以下、特に0.5μm以下、さらには0.1μm以下であるものが望ましい。平均粒子径が、1μmより大きいと表面の反射率は低くなるが、粒子間に隙間ができ、遮光性が低下するので好ましくない。ただし、小さくなりすぎて平均粒子径が0.01μm未満になると凝集が大きくなるので好ましくない。
上記黒色顔料の含有量は、平均粒子径や黒色顔料の種類、樹脂の種類(成分や厚み)などによって異なるが、樹脂100重量部に対して3〜20重量部の範囲とする。この範囲で適宜調節すれば遮光性に優れた黒色遮光フィルムが得られる。より好ましい含有量は、8〜18重量部であり、特に好ましくは、10〜15重量部である。黒色顔料の含有量が3重量部未満では、波長380〜780nmにおける平均光学濃度が4未満となり、光透過性が生じて完全遮光性が損なわれてしまう。さらに、表面や打ち抜き加工端面の反射が強くなり、十分な光学特性を得ることができない。また、30重量部を超えると、完全遮光性は得られるが、混合物の粘性が非常に高くなり、表面欠陥が発生しやすくない、均一なフィルムを作製することが困難となる。
また、樹脂フィルム内に空洞を含有するので、フィルム内に入射した光が空洞表面で散乱してしまい、フィルム表面の反射が高まる方向になるが、この黒色顔料には光吸収性があるため、空洞表面で散乱した光を吸収し、表面反射を低減することができ、黒色遮光フィルムの低反射化に寄与する。
<無機充填材(C)>
本発明の黒色遮光フィルムにおいて、無機充填材とは、アルミナ、酸化チタン、シリカ、酸化亜鉛、及び酸化マグネシウムからなる群から選ばれる1種類以上である。この無機充填材は、黒色遮光フィルムの剛性を強化することとともに、艶消しすることを目的として含有され、さらに打ち抜き加工端面で、微細な表面凹凸を生じることにより、光散乱する効果を有している。よって、フィルム表面だけでなく、打ち抜き加工後の端面においても低反射性を発現することができる。
無機充填材の平均粒子径は、10μm以下、特に5μm以下、さらには1μm以下であるものが望ましい。平均粒子径が、10μmより大きいと反射は低くなるが、フィルムが薄い場合では、フィルムにピンホールなどの外観欠陥が形成され、遮光性が低下するので好ましくない。ただし、平均粒子径が小さくなりすぎて0.01μm未満になると凝集が大きくなるので好ましくない。ここで、平均粒子径とは、レーザー回折・散乱法により測定されたものを言う。
無機充填材の中でも、入手しやすさや反射防止効果の観点からシリカが好ましい。シリカには、中空シリカ粒子と呼ばれる、粒子内部にナノレベルの空気層を持ったシリカ粒子がある。これを含有させると、空気層の影響でシリカ粒子に入射した光の反射を防止することができ、黒色遮光フィルムの低反射化に非常に効果的である。
無機充填材の含有量は、平均粒子径や無機充填材の種類、樹脂の種類(成分や厚み)などによって異なるが、樹脂100重量部に対して、2〜40重量部が好ましく、さらに好ましいのは10〜35重量部、特に好ましいのは20〜30重量部である。含有量が2重量部未満では、フィルム表面の正反射率が高く、加工端面においては平坦な面が多く形成されるため、反射、光沢度が大きくなり、好ましくない。また、40重量部を超えると、フィルムの粘性が高くなり、無機充填材の凝集やピンホールなどの表面欠陥が発生しやすくなるため、安定的にフィルムを作製することができない。
無機充填材の形状は、不定形であることが好ましい。球状であると、無機充填材同士が凝集しやすく、打ち抜き端面が平坦になる箇所ができて、その部分の端面反射が高くなることがある。また、樹脂成分には、必要により、安定剤、酸化防止剤、可塑剤、防曇剤、滑剤を適宜含有させてもよい。
本発明では、以上のように樹脂成分(A)、黒色顔料(B)、無機充填材(C)を含有し、空洞含有率を10〜50体積%とするとともに、両表面に表面粗さ(算術平均高さRa)で0.2〜2.2μmの微細凹凸を形成して、波長380〜780nmにおける光の遮光性の指標である平均光学濃度を4.0以上とした。平均光学濃度が4.0以上なので、十分な光の遮光性を発揮する。
なお、本発明では、この黒色遮光フィルム単独でも優れた光の遮光性を発揮するが、必要であれば、表面に金属膜や保護膜を形成してもよい。
2.黒色遮光フィルムの製造方法
本発明では、樹脂成分(A)と黒色顔料(B)及び無機充填材(C)に非相溶性の熱可塑性樹脂(a)を添加して加熱混合し、少なくとも1軸に配向処理した後、さらに熱処理して熱可塑性樹脂(a)と樹脂成分(A)との融点差により空洞を形成後、得られたフィルムの両表面をサンドマット処理加工して微細凹凸を形成することで黒色遮光フィルムを製造することができる。
すなわち、本発明では、樹脂成分(A)と黒色顔料(B)及び無機充填材(C)に非相溶性の熱可塑性樹脂(a)を添加して加熱混合し、少なくとも1軸に配向処理する工程、その後、さらに熱処理して熱可塑性樹脂(a)と樹脂成分(A)との融点差により空洞を形成する工程、次に、得られたフィルムの両表面をサンドマット処理加工して微細凹凸を形成する工程を含んでいる。
本発明において、非相溶性の熱可塑性樹脂(a)は、具体的にはポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリスルホン系樹脂、セルロース系樹脂などが挙げられる。さらに、その融点は主成分の樹脂成分(A)よりも低温であり、かつ樹脂成分(A)を配向させるための加熱温度よりも高温であることが好ましいが、主成分として使用する樹脂成分(A)や空洞含有率に応じて、その種類や含有量を適宜調整すればよい。例えば、上記の中でも、ポリスチレン系樹脂や、ポリエチレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、シクロオレフィンポリマーなどのポリオレフィン系樹脂が好ましい。熱可塑性樹脂(a)は、以下、空洞形成樹脂ということがある。
本発明においては、基材となる樹脂成分(A)に非相溶性の熱可塑性樹脂を含有させて、溶融押し出した後、この未延伸シートを延伸し、少なくとも1軸に配向して熱処理することにより、空洞を形成させることが重要である。未延伸シートの状態では、非相溶性の熱可塑性樹脂が粒子状に存在するが、延伸して熱処理することで空洞を形成することができる。
フィルムの製造方法は、キャスティング法やカレンダー法、溶融押し出し法、延伸法など公知の方法を用い、樹脂成分(A)の種類や性質により適宜選択すればよい。例えば、樹脂成分(A)がポリエステル樹脂の場合は、以下の手順により製造される。
フィルムとなるポリエステル樹脂に黒色顔料、無機充填材、さらにポリエステル樹脂と非相溶性のポリスチレン樹脂を添加し、押し出し機内で加熱混合し、溶融した樹脂を押し出し機からダイを通じて連続的に押し出し、冷却ロールで固化させ、次に余熱ロールで延伸温度まで加熱し、その後、更に速度差をもったロール間での延伸によって、少なくとも1軸に配向処理する。このときに分散されたポリスチレン樹脂とポリエステル樹脂との界面で剥離が生じ、空洞が多数形成される。延伸法としては、この方法に限らず、クリップで保持して拡げることによる延伸や空気圧によって拡げることによる延伸なども適用される。
本発明の黒色遮光フィルムは、最後に上記の方法で得られた黒色フィルムの両表面に微細な凹凸を形成し、この処理により、該黒色フィルム両表面に低反射性を発現させる。
黒色フィルムの両表面に凹凸を形成する方法としては、サンドブラスト加工が好ましい。ここで、サンドブラスト加工とは、ショット材に珪砂などの無機微粒子を使用し、マット処理後のフィルムは、洗浄してショット材を除去した後、乾燥する加工方法である。凹凸の大きさは、サンドブラスト加工中のフィルム搬送速度、搬送回数とショット材の種類、大きさ、射出圧力に依存するため、所望の凹凸となるように条件を設定する。遮光フィルムの表面粗さ(算術平均高さRa)は0.2〜2.2μmであることが好ましい。
3.黒色遮光フィルムの用途
本発明の黒色遮光フィルムは、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話、デジタルビデオカメラの固定絞り、機械式シャッター羽根として利用できる。
本発明の黒色遮光フィルムは、そのまま特定の形状に打ち抜き加工を行って、デジタルカメラ、カメラ付き携帯電話、デジタルビデオカメラの固定絞り、機械式シャッター羽根に加工される。打ち抜き加工した後の加工端面は、レンズユニット内の光の光路上に位置するが、打ち抜き加工した後の加工端面には凹凸があるため、端面に光が入射した時に、端面での反射が抑えられ、CCD、CMOSなどの撮像素子へ入射する光を遮光することができ、ゴーストやフレアなどによる撮像不良の発生を防止することができる。また、空洞を含有していることから、大幅な軽量化が達成でき、高速稼動が要求されているデジタルカメラのシャッター羽根材用途として特に有用である。
次に、本発明について、実施例、比較例を用いて具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。なお、得られた黒色遮光フィルムの評価は以下の方法で行った。
(黒色遮光フィルムの表面粗さ)
得られた黒色遮光フィルムの表面粗さは、算術平均高さRaを表面粗さ計((株)東京精密製、サーフコム570A)で測定した。
(黒色遮光フィルムの重量計測)
得られた黒色遮光フィルムの重量は、サンプルを2cm×4cm角に切断し、上皿電子天びん((株)エ−・アンド・ディ製 GX600)で測定した。そして、黒色遮光フィルムの空洞含有率を計算した。
(黒色遮光フィルムの正反射率と平行光透過率)
得られた黒色遮光フィルムは、波長380〜780nmにおける正反射率と平行光透過率を分光光度計(日本分光社製V−570)にて測定し、平行光透過率(T)から、以下の式に従って、光学濃度(ODと記す)を算出した。
OD=log(100/T)
黒色遮光フィルムの光の正反射率とは、反射光が反射の法則に従い、入射光の入射角に等しい角度で表面から反射していく光の反射率を言う。入射角は5°で測定した。また、平行光透過率とは、黒色被覆膜を透過してくる光線の平行な成分を意味しており、次式で表される。
T(%)=(I/I0)×100
(ここで、Tはパーセントで表わした平行光透過率、I0は試料に入射した平行照射光強度、Iは試料を透過した光のうち前記照射光に対して平行な成分の透過光強度である。)
(加工後の端面反射観察)
黒色遮光フィルムをプレス金型で打ち抜き加工し、加工後の端面を反射観察した。金属顕微鏡(ニコン製ECLIPSE ME600)を用いて、その端面に光をあて、光の反射、光沢の程度を観察倍率50倍で観察した。評価については反射や光沢が強い場合には×、弱いもしくは△、ない場合には○とし、表1にまとめた。
なお、表1に、実施例、比較例におけるフィルムの種類と厚み、黒色顔料および無機充填材の種類と含有量、算術平均高さRa、波長380〜780nmにおける平均光学濃度と最大正反射率、端面反射の程度、重量を示した。
(引き裂き荷重)
インストロン試験機を用いて、2.5×7.5cm角に切り出した黒色遮光フィルムをASTM D1938−08に準拠し、トラウザー法で引き裂き荷重を測定した。
(実施例1)
樹脂成分としてポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂を用い、この樹脂成分100重量部に対して、黒色顔料としてカーボンブラック(東海カーボン製社#7100F)を12重量部、無機充填材としてシリカ(東亜合成製HPS−1000)を25重量部、空洞形成用の熱可塑性樹脂としてポリスチレン(日本ポリスチレン社製 G797N)を10重量部それぞれ2軸スクリュー押し出し機に投入し、290℃で混合し溶融した。
その後、Tダイ法を用いて、溶融した原料をダイでフィルム状に押し出し、冷却回転ローラーに密着固化し、混合物の未延伸フィルムを作製した。引き続き、該未延伸フィルムをロール延伸機にかけて約90℃で縦延伸をした後、約220℃で熱処理し、内部に多数の空洞を含有する厚み100μmの黒色PETフィルムを作製した。なお、フィルムの厚みは、縦延伸時の張力で制御した。
次に、ショット材として7号硅砂を用い、5m/分の速度で黒色PETフィルムを搬送しながら、まずフィルムの片面に20kg/m2の硅砂をショットした後、水で3分間水洗し、80℃で2分間乾燥した。次に、片面を処理した黒色PETフィルムを裏返し、同様のマット処理加工を施し、表面凹凸を加工して、算術平均高さRaが0.62μmの表面凹凸を形成し、黒色遮光フィルムを得た。
作製した遮光フィルムの外観は、シワやピンホールなどの表面欠陥はなく、良好であった。
表面に凹凸形成した後の黒色遮光フィルムは、波長380〜780nmにおける最大正反射率が0.15%、平均光学濃度が4以上となり、低反射で完全遮光性を有しており、外観も表面欠陥はなく良好であった。その結果を表1に示す。
こうして作製した遮光フィルムをプレス加工で打ち抜き、得られた打ち抜き端面について金属顕微鏡で反射の程度を観察したところ、端面の反射や光沢は弱く、良好であった。その端面をSEM(走査型電子顕微鏡)で調べた結果、端面には均一に微細な凹凸が観察され、この微細な凹凸の形成によって、端面の反射や光沢が低減された。また、トラウザー法での引き裂き荷重は、4.8Nであった。また、2×4cm角にカットした黒色PETフィルムの重量は、0.058gであり、空洞含有率は20体積%であった。
(実施例2)
マット処理加工時の搬送速度を変え、算術平均高さRaを0.2μmにした以外は、実施例1と同様の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。
表1に示すように、平均光学濃度、最大正反射率、空洞含有率、端面の反射や光沢性、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。
(実施例3)
マット処理加工時の搬送速度を変え、算術平均高さRaを2.2μmにした以外は、実施例1と同様の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。
表1に示すように、最大正反射率は、算術平均高さRaが大きくなったことで表面での光散乱効果が強くなり、実施例1よりも小さくなった。平均光学濃度、空洞含有率、端面の反射や光沢性、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。
(比較例1)
マット処理加工時の搬送速度を変え、算術平均高さRaを0.1μmにした以外は、実施例1と同様の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。
表1に示すように、平均光学濃度、空洞含有率、端面の反射や光沢性、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であったが、最大正反射率は、算術平均高さRaが小さくなったことで0.4%を超えた。
(比較例2)
マット処理加工時の搬送速度を変え、算術平均高さRaを2.3μmにした以外は、実施例1と同様の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。
しかし、算術平均高さRaを大きくするためにマット処理工程で搬送速度を小さくしたため、珪砂の衝撃でフィルムにピンホールが多数形成された。表1には、ピンホールのない部分の評価結果を示したが、その部分では平均光学濃度、最大正反射率、空洞含有率、端面の反射や光沢性、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であった。
よって、多数のピンホールが形成された空洞含有黒色PETフィルムは、カメラ付き携帯電話やデジタルカメラの絞りやシャッター羽根材には使用できない。
(実施例4)
フィルムの厚みを20μmに変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、空洞含有率、端面の反射や光沢性、引き裂き荷重は実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。
重量は、厚みが薄くなったことで、実施例1に比べ、軽くなった。
(実施例5)
フィルムの厚みを250μmに変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、空洞含有率、端面の反射や光沢性、引き裂き荷重は実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。
最大正反射率は、マット処理加工での算術平均高さRaが大きくなったことで実施例1より小さくなった。重量は、厚みが厚くなったことで、実施例1に比べ、重くなった。
(比較例3)
フィルムの厚みを10μmに変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。しかし、フィルム厚みが薄すぎたため、延伸工程時にフィルムが破断してしまい、健全なフィルムは得られなかった。
(比較例4)
フィルムの厚みを260μmに変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。表1に示すように、平均光学濃度、空洞含有率、端面の反射や光沢性、引き裂き荷重は実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。実施例5と同様に、最大正反射率は、マット処理加工での算術平均高さRaが大きくなったことで実施例1より小さくなった。重量は、厚みが厚くなったことで、実施例1に比べ、重くなった。
しかし、フィルムが厚いため、現在薄厚化が進むカメラ付き携帯電話やデジタルカメラのカメラモジュールには搭載できない。
(実施例6)
空洞形成樹脂の含有量を5重量部にし、フィルムの空洞含有率を10体積%に変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、端面の反射や光沢性は、実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。また、引き裂き荷重は空洞含有率が実施例1より小さいため、高くなった。重量は、実施例1よりも若干重くなった。
(実施例7)
空洞形成樹脂の含有量を20重量部にし、フィルムの空洞含有率を50体積%に変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、端面の反射や光沢性は、実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。また、空洞含有率が実施例1より高いため、マット処理時の算術平均高さRaは大きくなり、最大正反射率は小さくなったが、引き裂き荷重は逆に、小さくなったが、マット処理に十分耐えうる強度は有していた。
(比較例5)
空洞形成樹脂の含有量を4重量部にし、フィルムの空洞含有率を8体積%に変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、端面の反射や光沢性、引き裂き荷重は、実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。
(比較例6)
空洞形成樹脂の含有量を26重量部にし、フィルムの空洞含有率を52体積%に変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。しかし、マット処理時に、フィルムが破断してしまい、健全なフィルムは得られなかった。破断しなかった部分の評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、端面の反射や光沢性は、実施例1と同等であった。また、算術平均高さRaは空洞含有率が高いことから、実施例1よりも大きくなり、最大正反射率が小さくなった。引き裂き荷重は、実施例1よりもかなり小さいことがわかった。
(比較例7)
空洞形成樹脂を含有させず、フィルムの空洞含有率を0体積%に変えた以外は、実施例1と同等の方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率は、実施例1と同等の空洞含有黒色PETフィルムが得られた。また、空洞を形成していないことから、端面の反射と光沢は実施例1より若干大きく見えた。また、重量と引き裂き荷重は実施例1よりも大きくなった。
(実施例8)
黒色顔料のカーボンブラックの含有量を3重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、端面の反射や光沢度、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であった。
(実施例9)
黒色顔料のカーボンブラックの含有量を20重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、端面の反射や光沢、引き裂き荷重は実施例1と同等であったが、重量は実施例1より密度の大きいカーボンブラック含有量が増えたので若干重くなった。
(比較例8)
黒色顔料のカーボンブラックの含有量を2重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして空洞含有黒色PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、端面の反射や光沢度、引き裂き荷重は実施例1と同等であった。しかし、カーボンブラック含有量が実施例1よりも小さいため、最大正反射率は高くなり、若干重量も小さくなった。さらに、平均光学濃度は、3.8と4.0よりも0小さく、完全遮光性は得られなかった。
(比較例9)
黒色顔料のカーボンブラックの含有量を21重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして空洞含有黒色PETフィルムを作製した。しかし、カーボンブラック含有量が多かったため、樹脂やシリカなどとの溶融混合時に粘性が高くなり、均一混合できず、フィルムを作製することはできなかった。
(実施例10)
無機充填材のシリカの含有量を2重量部に変えた以外は、実施例1と同じ方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。表1に評価結果を示すが、平均光学濃度、最大正反射率、端面の反射や光沢、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であった。
(実施例11)
無機充填材のシリカの含有量を40重量部に変えた以外は、実施例1と同じ方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。表1に評価結果を示すが、平均光学濃度、最大正反射率、端面の反射や光沢は実施例1と同等であった。また、シリカ含有量が多くなったため、実施例1に比べ引き裂き荷重は若干小さく、重量は重くなった。
(比較例10)
無機充填材のシリカの含有量を1重量部に変えた以外は、実施例1と同じ方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。表1に評価結果を示すが、平均光学濃度、最大正反射率、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であったが、シリカ含有量が少なかったため、端面の反射や光沢が実施例1よりも大きくなった。
したがって、端面の反射や光沢が大きい空洞含有黒色PETフィルムはカメラ付き携帯電話やデジタルカメラの絞り材や羽根材には使用できない。
(比較例11)
無機充填材のシリカの含有量を42重量部に変えた以外は、実施例1と同じ方法で空洞含有黒色PETフィルムを作製した。しかし、PET樹脂、カーボンブラックなどとの溶融混合時に、粘性が高くなり、均一混合ができず、フィルムが作製できなかった。
(実施例12)
黒色顔料のカーボンブラックをチタンブラック(三菱マテリアル製13M−C)に変えた以外は実施例1と同じ方法で空洞含有PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、端面の反射や光沢、引き裂き荷重は実施例1と同等であった。また、重量はチタンブラックの密度がカーボンブラックよりも小さいため若干軽くなった。
(実施例13)
黒色顔料のカーボンブラックをアニリンブラック(アイ・シー・アイ・ジャパン製MONOLITE BLACK B)に変えた以外は実施例1と同じ方法で空洞含有PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、端面の反射や光沢、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であった。
(実施例14)
無機充填材のシリカをアルミナ(アドマテックス製AO−502)に変えた以外は実施例1と同じ方法で空洞含有PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であった。特に、端面の反射と光沢は実施例1よりも小さく見えた。
(実施例15)
無機充填材のシリカを酸化チタン(東邦チタニウム製HT0100)に変えた以外は実施例1と同じ方法で空洞含有PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、最大正反射率、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であった。特に、端面の反射と光沢は実施例1よりも小さく見えた。
(実施例16)
無機充填材のシリカを中空シリカ(日鉄鉱業製ナノシリカ シリナックス)に変えた以外は、実施例1と同じ方法で空洞含有PETフィルムを作製した。評価結果を表1に示すが、平均光学濃度、引き裂き荷重、重量は実施例1と同等であった。特に、最大正反射率、端面の反射と光沢は中空シリカのナノ空気層の存在で、シリカ表面での反射が低減され、実施例1よりも小さく見えた。また、重量も実施利1よりも軽量化できた。
(実施例17)
樹脂成分としてポリフェニレンサルファイド(PPS)を用い、樹脂100重量部に対して、黒色顔料としてカーボンブラック(東海カーボン製社#7100F)を12重量部、無機充填材としてシリカ(東亜合成製HPS−1000)を25重量部、空洞形成用熱可塑性樹脂としてポリメチルペンテンを10重量部それぞれ2軸スクリュー押し出し機に投入し、300℃で混合した後、Tダイ法を用いて、溶融した原料をダイを通してフィルム状に押し出し、冷却回転ローラーに密着固化し、混合物の未延伸フィルムを作製した。引き続き、該未延伸フィルムをロール延伸機を用いて約90〜150℃で縦延伸をした後、約250℃で熱処理し、内部に多数の空洞を含有する厚み100μmの黒色PPSフィルムを作製した。なお、フィルムの厚みは、縦延伸時の張力で制御した。
次に、黒色PPSフィルム両表面について、ショット材として7号硅砂を用い、まず黒色PETフィルムの片面について、5m/分の速度でフィルムを搬送しながら、20kg/m2の硅砂をショットした後、水で3分間水洗し、80℃で2分間乾燥した。次に、片面を処理した黒色PPSフィルムを裏返し、同様のマット処理加工を施し、表面凹凸を加工して、算術平均高さRaが0.60μmの表面凹凸を形成し、黒色遮光フィルムを得た。
作製した遮光フィルムの外観は、シワやピンホールなどの表面欠陥はなく、良好であった。
表面に凹凸形成後の黒色遮光フィルムは、波長380〜780nmにおける最大正反射率が0.19%、平均光学濃度が4以上となり、低反射で完全遮光性を有しており、外観も表面欠陥はなく良好であった。その結果を表1に示す。
作製した遮光フィルムをプレス加工で打ち抜き、得られた打ち抜き端面について金属顕微鏡で反射の程度を観察したところ、端面の反射や光沢は弱く、良好であった。その端面をSEM(走査型電子顕微鏡)で調べた結果、端面には均一に微細な凹凸が観察され、この微細な凹凸の形成によって、端面の反射や光沢が低減された。また、トラウザー法での引き裂き荷重は、5.3Nであった。また、2×4cm角にカットした黒色PETフィルムの重量は、0.058gであり、空洞含有率は20体積%であった。
(実施例18)
樹脂成分としてポリプロピレン(PP)を用い、樹脂100重量部に対して、黒色顔料としてカーボンブラック(東海カーボン製社#7100F)を12重量部、無機充填材としてシリカ(東亜合成製HPS−1000)を25重量部、空洞形成用熱可塑性樹脂として一般用ポリスチレンを10重量部それぞれ2軸スクリュー押し出し機に投入し、200℃で混合した後、Tダイ法を用いて、溶融した原料をダイを通してフィルム状に押し出し、冷却回転ローラーに密着固化し、混合物の未延伸フィルムを作製した。引き続き、該未延伸フィルムをロール延伸機を用いて約100〜150℃で縦延伸をした後、約150℃で熱処理し、内部に多数の空洞を含有する厚み100μmの黒色PPフィルムを作製した。なお、フィルムの厚みは、縦延伸時の張力で制御した。
評価結果を表1に示す。平均光学濃度、最大正反射率、引き裂き強度は実施例1と同等であった。作製した遮光フィルムをプレス加工で打ち抜き、得られた打ち抜き端面について金属顕微鏡で反射の程度を観察したところ、端面の反射や光沢は弱く、良好であった。その端面をSEM(走査型電子顕微鏡)で調べた結果、端面には均一に微細な凹凸が観察され、この微細な凹凸の形成によって、端面の反射や光沢が低減された。また、トラウザー法での引き裂き荷重は、4.5Nであった。また、2×4cm角にカットした黒色PPフィルムの重量は、0.055gであり、空洞含有率は20体積%であった。ポリプロピレンは、PET樹脂に比べ密度が小さいので重量は軽減できた。
Figure 2013190500
上記の結果を示す表1によれば、実施例1〜18は空洞含有率が10〜50体積%であり、本発明の条件を全て満たしているので、黒色遮光フィルムは、波長380〜780nmにおける最大正反射率が小さく、平均光学濃度が4以上となり、低反射で完全遮光性を有しており、外観も表面欠陥はなく良好であった。また、打ち抜き端面の反射や光沢は弱く、良好であった。であった。
これに対して、比較例1〜11は空洞含有率が本発明の範囲から外れるか、黒色顔料(B)又は無機充填材(C)の含有量、フィルムの厚さ、表面粗さなど条件の少なくとも一部が外れているので、黒色遮光フィルムは、波長380〜780nmにおける最大正反射率、平均光学濃度、打ち抜き端面の反射などの面で不良であった。
本発明の黒色遮光フィルムは、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラのレンズシャッターなどのシャッター羽根または絞り羽根や、カメラ付き携帯電話や車載モニターのレンズユニット内の固定絞りや、プロジェクタの光量調整用絞り装置(オートアイリスとも言う)の絞り羽根などの光学機器部品として用いることができる。

Claims (9)

  1. 樹脂成分(A)に、黒色顔料(B)及び無機充填材(C)を含有し、内部に空洞を含有した厚みが20〜250μmの黒色遮光フィルムであって、
    黒色顔料(B)の含有量が、樹脂100重量部に対して、3〜20重量部、無機充填材(C)の含有量が、2〜40重量部であり、また、空洞含有率を10〜50体積%とするとともに、両表面に表面粗さ(算術平均高さRa)で0.2〜2.2μmの微細凹凸を形成することで、波長380〜780nmにおける光の遮光性の指標である平均光学濃度を4.0以上としたことを特徴とする黒色遮光フィルム。
  2. 両表面の波長380〜780nmにおける正反射率が0.4%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の黒色遮光フィルム。
  3. 黒色顔料(B)が、カーボンブラック、アニリンブラック、チタンブラック、アセチレンブラック、無機顔料ヘマタイト、又はペリレンブラックから選ばれた1種以上からなる顔料であることを特徴とする請求項1または2に記載の黒色遮光フィルム。
  4. 無機充填材(C)が、アルミナ、酸化チタン、シリカ、酸化亜鉛、又はマグネシアから選ばれた1種以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の黒色遮光フィルム。
  5. 樹脂成分(A)が、ポリアミド類(PA)、ポリアセタール類(POM)、ポリエステル類、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンサルファイド類(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン類(PEEK)、液晶ポリマー類(LCP)、またはフッ素樹脂から選ばれた1種以上の樹脂からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の黒色遮光フィルム。
  6. 樹脂成分(A)と黒色顔料(B)及び無機充填材(C)に非相溶性の熱可塑性樹脂(a)を添加して加熱混合し、少なくとも1軸に配向処理した後、さらに熱処理して熱可塑性樹脂(a)と樹脂成分(A)との融点差により空洞を形成後、得られたフィルムの両表面をサンドマット処理加工して微細凹凸を形成することを特徴とする黒色遮光フィルムの製造方法。
  7. 熱可塑性樹脂(a)が、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブデン、ポリメチルペンテン、またはシクロオレフィンポリマーから選ばれた1種以上の樹脂であることを特徴とする請求項6に記載の黒色遮光フィルムの製造方法。
  8. 請求項1〜4のいずれかに記載の黒色遮光フィルムを打ち抜き加工して得られる絞りであって、その端面が低光沢性を有している絞り。
  9. 請求項1〜4のいずれかに記載の黒色遮光フィルムを打ち抜き加工して得られる羽根材であって、その端面が低光沢性を有している羽根材。
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