JP2007322621A - 反射・遮光性フィルム - Google Patents

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JP2007322621A JP2006151399A JP2006151399A JP2007322621A JP 2007322621 A JP2007322621 A JP 2007322621A JP 2006151399 A JP2006151399 A JP 2006151399A JP 2006151399 A JP2006151399 A JP 2006151399A JP 2007322621 A JP2007322621 A JP 2007322621A
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Abstract

【課題】白色面による高い光反射性と黒色面による遮光性とを有すると共に、薄く形成することのできる反射・遮光性フィルムを提供する。
【解決手段】黒色面を黒色樹脂フィルム、黒色印刷層又は黒色接着剤層で形成し、白色面を白色樹脂フィルム、金属薄膜層、白色印刷層又は白色接着剤層で形成する。黒色印刷層や金属薄膜層、白色印刷層の外側には透明樹脂フィルムを配置して印刷層等を保護する。各樹脂フィルムにはポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが最適である。
【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は、一方の面は遮光性を有し、他方の面は光反射性を有する反射・遮光性フィルムに関する。
小型の電子機器、特に携帯電話では、屋外での夜間の使用などに備えて、操作キー照明用のバックライト機能を設けており、操作キーの裏面に、操作キー側の面(表面)を低反射率面、裏面を高反射率面とした漏光防止シートを配置し、操作キーを効果的に照明するとともに、操作キー周辺の隙間などからの光の漏洩を防止するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。前記漏光防止シートのように、一面を反射面、他面を遮光面としたシートは、一般に反射面側を白色面あるいは金属面とし、遮光面側は黒色面としている。
同様の反射・遮光性を有するシート状のものとして、粘着剤層、白色フィルム、金属薄膜層、黒インキ層を積層した反射・遮光性粘着テープが知られており、液晶表示装置をバックライト枠体に固定する用途等に用いられている(例えば、特許文献2参照。)。
また、片面が黒色で、反対面が白色の基材フィルムの一面に黒色着色剤を含有する粘着剤層を設けた遮光性粘着シートも、液晶ディスプレイ装置の縁取りに用いられている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平10−125162号公報 特開2004−184443号 特開2002−235053号
しかし、上述のような粘着剤層を有するものでは、粘着剤層が厚くなることから、十分な遮光性を得るためにはシート全体が厚くなってしまい、近年の携帯電話における一層の軽量化、薄型化の要望に応えることは困難であった。また、基材フィルムの一面に遮光用の黒インキ、他面に反射用の白インキや金属薄膜層を設けたものでは、黒インキ、白インキ、金属薄膜層等が外部に露出した状態になるため、耐久性に劣るという欠点があり、加工工程や組み付け工程でこれらが削れたり、はげ落ちたりするなどして破損してしまうおそれがあった。
そこで本発明は、高い光反射性と遮光性とを有すると共に、薄く形成することのできる反射・遮光性フィルムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の反射・遮光性フィルムにおける第1の構成は、白色樹脂フィルムと黒色樹脂フィルムとを、白色又は黒色の接着剤層を介して積層したことを特徴とし、第2の構成は、前記白色樹脂フィルムと前記接着剤層との間に金属薄膜層を設けたことを特徴としている。第3の構成は、一面に金属薄膜層を設けた透明フィルムと、一面に黒色印刷層を設けた他の透明フィルムとを、前記金属薄膜層と黒色印刷層との間に配置される白色又は黒色の接着剤層を介して積層したことを特徴とし、第4の構成は、一面に白色印刷層を設けた透明フィルムと、一面に黒色印刷層設けた他の透明フィルムとを、前記白色印刷層と黒色印刷層との間に配置される白色又は黒色の接着剤層を介して積層したことを特徴としている。第5の構成は、黒色樹脂フィルムと透明樹脂フィルムとを、白色接着剤層を介して積層したことを特徴とし、第6の構成は、一面に黒色印刷層を設けた透明樹脂フィルムと、他の透明フィルムとを、前記黒色印刷層と他の透明樹脂フィルムとの間に配置される白色接着剤層を介して積層したことを特徴としている。第7の構成は、白色樹脂フィルムと透明樹脂フィルムとを黒色接着剤層を介して積層したことを特徴とし、第8の構成は、一面に白色印刷層を設けた透明樹脂フィルムと、他の透明フィルムとを、前記白色印刷層と他の透明樹脂フィルムとの間に配置される黒色接着剤層を介して積層したことを特徴としている。
本発明の反射・遮光性フィルムによれば、白色面による高い光反射性と黒色面による高い遮光性とを得ることができ、且つフィルムを薄く製造することができる。特に、黒色や白色の印刷層は、樹脂フィルムよりも薄く製造でき、また高い光反射性と遮光性とを得ることができることから効果的である。さらに、黒色や白色の接着剤層を用いることにより、少ない層でフィルムを製造することができ、フィルムを更に薄くすることができると共に、ラミネート工程を少なくすることができ、コストの削減を図ることができる。特に、フィルム自体を黒色あるいは白色とし、また、印刷層や金属薄膜層を透明樹脂フィルム等で覆って保護しているため、耐久性に優れたものとなり、取り扱いも容易で、加工工程等で破損するおそれもない。
図1乃至図5は本発明の反射・遮光性フィルムの各形態例を示す説明図である。図1に示される第1形態例の反射・遮光性フィルム10は、白色面を形成する白色樹脂フィルム11と黒色面を形成する黒色樹脂フィルム12とを、白色又は黒色の接着剤層13を介して積層したものである。白色樹脂フィルム11及び黒色樹脂フィルム12を構成する合成樹脂としては、セロハン、アセテート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等が挙げられるが、そのなかでも、耐熱性・耐光性に優れるポリエステル、特に、ポリエチレンテレフタレート(PET)が最適である。また、これらのフィルムを構成する樹脂中には、公知の各種添加剤、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤などを添加することができる。
白色樹脂フィルム11の透過率は、35%以下、特に0.1%未満であることが好ましい。透過率が35%を超えると、接着剤層13や黒色樹脂フィルム12の色目が透けて反射光が灰色になってしまう。このような白色樹脂フィルム11は、合成樹脂に白色着色剤を含有させたり、フィルム内部に微細な気泡を形成させて製造することができる。薄さ・反射性・加工性を重視する場合には、白色着色剤を含有させる方法が好ましい。380〜420nmの波長の反射性を重視する場合は、微細な気泡を形成させる方法が好ましい。さらに、合成樹脂がポリエステルである場合、フィルム内部に微細な気泡を形成させる方法としては、ポリメチルペンテン等のポリエステルと非相溶な樹脂を含有させるか、あるいは発泡剤を含有させてフィルムを二軸延伸する方法が挙げられる。
白色着色剤としては、硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、クレー等が挙げられ、これらを単独、あるいは複数種類添加することができ、反射効率を考慮すると、酸化チタン、硫酸バリウムが好ましく、その中でも二酸化チタンが最適である。白色着色剤の平均粒径は、0.1〜0.4μmが好ましい。0.1μm未満であると反射光に黄色味が増し、0.4μmを超えると青味が増す。白色着色剤の添加量は、10〜40質量%、特に15〜35質量%の範囲が好ましい。添加量が10質量%未満の場合は平均反射率が低下し、40質量%を超えると延伸性の劣ったものとなり、フィルムの生産性及び加工性が著しく悪くなる。
黒色樹脂フィルム12は、合成樹脂にカーボンブラックやアリニンブラックのような黒色顔料、アントラキノン、インジゴイド、ジアゾ系有機系染料などの黒色着色剤を練り込みフィルム状に形成するか、またはプラスチックフィルムを上記黒色染料で染色して形成すればよい。
接着剤層13としては、公知のアクリル系、ゴム系、シリコン系の粘着剤を使用することができる。そのなかでも、単量体成分として炭素数2〜14のアルキル基を有するアクリル酸エステルを含有するアクリル系共重合体が、耐光性・耐熱性の点から好ましい。例えば、n−ブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、エチルアクリレート等のアクリル系共重合体が挙げられる。さらに単量体成分として、側鎖に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの極性基を有するアクリル酸エステルやその他のビニル系単量体を、0.01〜15質量%の範囲で添加することが好ましい。アクリル系共重合体は、溶液重合法、塊状重合法、懸濁重合法、乳化重合法、紫外線照射法、電子線照射法によって共重合させることにより得ることができる。アクリル系共重合体の平均分子量は、30万〜120万が好ましく、更に好ましくは、50万〜100万である。また、粘着剤の凝集力を上げるために、架橋剤を添加するのが好ましい。架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架橋剤等が挙げられる。さらに、粘着剤の粘着力を向上させるため、粘着付与樹脂を添加しても良い。添加する粘着付与樹脂は、ロジンやロジンのエステル化合物等のロジン系樹脂;ジテルペン重合体やα−ピネン−フェノール共重合体等のテルペン系樹脂;脂肪族系(C5系)や芳香族系(C9)等の石油樹脂、その他、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。粘着付与樹脂としてロジン又はロジンエステルを使用する場合は、水素化により分子内の2重結合を水素添加した水素化ロジン又は水素化ロジンエステルを使用することが、耐黄変性に対しては好ましい。また、接着剤層13は、光安定化剤を添加することが好ましい。光安定化剤としては、連鎖禁止剤、ハイドロパーオキサイド分解剤、金属不活性剤および紫外線吸収剤が挙げられる。このような添加剤を使用することにより、上記の耐黄変性を抑制することができる。
このような構成を有する反射・遮光性フィルム10は、フィルム自体が白色あるいは黒色となっているので、鏡面に白又は黒インキを塗布したものに比べて耐久性に優れたものとなる。また、反射・遮光性フィルム10の厚みは、白色樹脂フィルム11が38μm程度、黒色樹脂フィルム12が25μm程度、接着剤層13が16μm程度とすれば、合計厚さが79μm程度となる。
さらに、本形態例において、白色樹脂フィルム11と接着剤層13との間に金属薄膜層を設けても良い。この金属薄膜層は、白色樹脂フィルム11に金属蒸着を施したり、金属箔を積層したりすることで形成できる。このように金属薄膜層を設けることにより、白色樹脂フィルム11の厚さを薄くすることができる。例えば、白色樹脂フィルム11のみで透過率を低くするためには、特に0.1未満にするためには、白色着色剤の添加量を考えると30μm以上の厚みが必要であるが、金属薄膜層を設けることにより、白色樹脂フィルム11の透過率が35%以下であれば十分になるため、白色樹脂フィルム11の厚みを10〜30μm、好ましくは12〜25μmにすることが可能となる。なお、厚みが10μm未満ではフィルムの加工性及び光反射性が著しく低下し、30μmを超えると金属薄膜層を設けた作用効果が十分に得られなくなる。したがって、5μm程度の金属薄膜層を設けることにより、反射・遮光性フィルム10の厚みを、白色樹脂フィルム11を25μm程度にできるので、前記同様に、黒色樹脂フィルム12を25μm程度、接着剤層13を16μm程度としても、合計厚さを71μm程度にすることができる。また、この場合でも、金属薄膜層は白色樹脂フィルム11に覆われているので、金属薄膜層が破損することを防止できる。
図2に示される第2形態例の反射・遮光性フィルム20は、一面に金属薄膜層21を設けた透明フィルム23と、一面に黒色印刷層22を設けた他の透明フィルム23とを、前記金属薄膜層21と黒色印刷層22との間に配置される白色又は黒色の接着剤層13を介して積層して形成されている。金属薄膜層21は、上述のように、プラスチックフィルムに、金属蒸着を施したり、金属箔を積層して形成されるもので、易接着処理を施すことが好ましく、プライマー処理を施せば最適である。
黒色面を形成する黒色印刷層22は、カーボンブラック等を顔料として用いた周知の黒インキを使用することができ、その厚みは0.5〜3μmが好ましい。黒色印刷層22は単層でも良いが、ピンホール防止の点から2〜4層に積層するのが好ましい。黒インキの組成としては、樹脂成分が1〜10の水酸基価を有し、イソシアネート系架橋剤を含有するものが、透明樹脂フィルム23と黒インキ、黒インキと接着剤層13の密着性の点から好ましい。さらに、樹脂成分がビニルアルコールを共重合した塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体とウレタン樹脂の混合物であればより好ましい。黒インキの印刷方式としては、公知慣用の方式が用いられ、例えば、凸版印刷、フレキソ印刷、ドライオフセット印刷、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等が採用できる。その中でも、グラビア印刷が重ねてコートするのに適している。
透明樹脂フィルム23を形成する樹脂には、セロハン、アセテート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化ビニル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等が挙げられるが、そのなかでも、耐熱性・耐光性に優れるポリエステル、特に、ポリエチレンテレフタレート(PET)が最適である。また、これらのフィルムを構成する樹脂中には、公知の各種添加剤、例えば、酸化防止剤、帯電防止剤などを添加することができる。この透明樹脂フィルム23の厚さは、金属薄膜層21及び黒色印刷層22を保護できればよいため、12μm程度の薄いフィルムを用いることができる。
本形態例では、白色面を金属薄膜層21で形成するとともに、黒色面を黒色印刷層22で形成することにより、前述の白色樹脂フィルム及び黒色樹脂フィルムを用いずに、これらよりも薄く形成することができる透明樹脂フィルム23を用いても十分な反射性、遮光性を確保することできるので、反射・遮光性フィルム20の厚さを薄くすることができる。例えば、金属薄膜層21及び黒色印刷層22をそれぞれ5μm程度、接着剤層13を16μm程度、各透明樹脂フィルム23を12μm程度とすることで、反射・遮光フィルム20の厚さを50μm程度とすることができる。この場合も、金属薄膜層21及び黒色印刷層22が透明樹脂フィルム23によってそれぞれ覆われているので、金属薄膜層21や黒色印刷層22が破損することを防止できる。
図3に示される第3形態例の反射・遮光性フィルム30は、一面に白色印刷層31を設けた透明フィルム23と、一面に黒色印刷層22設けた他の透明フィルム23とを、前記白色印刷層31と黒色印刷層22との間に配置される白色又は黒色の接着剤層13を介して積層して形成されている。
白色印刷層31は、酸化チタン等を顔料として使用した周知の白インキを使用することができ、黒色印刷層22と同様に、その厚みを0.5〜3μmとし、2〜4層に積層するのが好ましい。また、印刷方式も黒色印刷層22と同様に、凸版印刷、フレキソ印刷、ドライオフセット印刷、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷等が採用でき、グラビア印刷が最も適している。
本形態例では、黒色面分及び白色面を共に印刷層で形成したことにより、反射・遮光性フィルム30の厚さを前記形態例2と同様に50μm程度に薄くすることができるとともに、白色印刷層31は、前述の金属薄膜層21に比べて反射光を散乱させることができるので、照明ムラの発生を防止することができる。この場合も、白色印刷層31及び黒色印刷層22が透明樹脂フィルム23によってそれぞれ覆われているので、白色印刷層31や黒色印刷層22が破損することを防止できる。
図4に示される第4形態例の反射・遮光性フィルム40は、前記同様の黒色樹脂フィルム12と透明樹脂フィルム23とを、白色接着剤層41を介して積層して形成することにより、黒色面及び白色面をそれぞれ形成している。白色接着剤層41は、公知のアクリル系、ゴム系、シリコン系の粘着剤に酸化チタン等の白色顔料を練り込んだもので、本形態例では、白色部分を接着剤層41で構成したことにより、反射・遮光性フィルム40の厚さを薄くすることができる。例えば、黒色樹脂フィルム12の厚さを25μm程度、透明樹脂フィルム23の厚さを12μm程度、白色接着剤層41の厚さを16μm程度とすることで、反射・遮光性フィルム40の厚さを53μm程度とすることができる。
図5に示される第5形態例の反射・遮光性フィルム50は、一面に黒色印刷層22を設けた透明樹脂フィルム23と、他の透明フィルム23とを、前記黒色印刷層22と他の透明樹脂フィルム23との間に配置される白色接着剤層41を介して積層して形成されている。このような構成とすることにより、黒色印刷層22を5μm程度、白色接着剤層41の厚さを16μm程度、透明樹脂フィルム23の厚さをそれぞれ12μm程度とすることができるので、反射・遮光性フィルム50の厚さを45μm程度まで薄くすることができる。
図6に示される第6形態例の反射・遮光性フィルム60は、白色樹脂フィルム11と透明樹脂フィルム21とを黒色接着剤層61を介して積層して形成されたもので、黒色接着剤層61は、公知のアクリル系、ゴム系、シリコン系の粘着剤に、カーボンブラックやアリニンブラックのような黒色顔料、アントラキノン、インジゴイド、ジアゾ系有機系染料などの黒色着色剤を練り込んだものを使用できる。この構成を有する反射・遮光性フィルム60は、白色樹脂フィルムの厚さを38μm程度、透明樹脂フィルムの厚さを12μm程度、黒色接着剤層61の厚さを16μmとすることで、反射・遮光性フィルム60の厚さを66μmとすることができる。
また、上記形態例の他に、一面に白色印刷層31を設けた透明樹脂フィルム23と、他の透明フィルム23とを、前記白色印刷層31と他の透明樹脂フィルム23との間に配置される黒色接着剤層61を介して積層して反射・遮光性フィルムを形成することもできる。
以上の各形態例に示す反射・遮光性フィルム10,20,30,40,50,60は、400〜700nmにおける光透過率をそれぞれ0.1%以下にすることができ、白色面側の400〜700mnにおける平均の光反射率を75%以上にすることができる。このように、反射・遮光性フィルム10,20,30,40,50,60は、白色樹脂フィルム11,金属薄膜層21,白色印刷層31,白色接着剤層41のいずれかによって光を反射させるので、高い光反射性を得ることができ、白色面側の400〜700nmにおける平均反射率を75%以上にすることが可能である。
一方、黒色樹脂フィルム12,黒色印刷層22,黒色接着剤層61のいずれかによって高い遮光性を得ることができ、400〜700nmにわたる透過率を0.1%以下にすることが可能である。さらに、金属薄膜層21,黒色印刷層12,白色印刷層31,白色接着剤層41を用いることによって、高い光反射性と遮光性を有する薄い反射・遮光性フィルムを提供することが可能となる。また、フィルム自体を黒色あるいは白色としたり、金属薄膜層や印刷層を透明樹脂フィルムで覆うことによって外部に露出させないようにしているので、耐久性に優れたものとなり、取り扱いも容易で、加工工程等で破損するおそれもなくなる。
なお、各形態例に示す反射・遮光性フィルムは、必要に応じて外面に粘着材層を設けることも可能である。粘着剤層を設ける場合、粘着剤層の厚みは5〜40μmが好ましく、特に10〜30μmが好ましい。粘着剤層が5μm未満では、充分な接着性を得ることができず、40μmを超えるとフィルムとしての厚みが厚くなりすぎるため適さない。
次に、本発明の反射・遮光性フィルムを携帯電話機に適用した一例を図7及び図8に基づいて説明する。図7は携帯電話機の要部断面図、図8は携帯電話機の正面図である。携帯端末としての携帯電話機70は、筐体71と、筐体71に取付けられる液晶ディスプレイ72と、液晶ディスプレイ72の下側に設けられた多機能スイッチ73と、多機能スイッチ73の両側に設けられた操作キー74と、多機能スイッチ73の下側に設けられた照光キー75,76と、照光キー75,76の間に設けられた発光ダイオード77と、筐体71の端部に設けられたフリップ78とを備えている。
筐体71には、楕円形状の照光キー75,76が、筐体71の上板71aから突出するように形成され、照光キー75,76の下部には抜け止め用のフランジ部が形成されている。照光キー75は多機能スイッチ73に近い位置に4つを横1列に、照光キー76は、多機能スイッチ73から遠い位置に、横方向に3つを縦4列にそれぞれ配置し、これら照光キー75,76を押圧することにより、携帯電話機70に情報を入力する。また、照光キー75,76は、文字部分に相当する部分を透光層とし、その他の部分をフランジ部を含めて遮光層としている。照光キー75,76の間には、照光キー75,76に光を照射し、透光層となる文字部分を視認させるための発光ダイオード77が設けられている。この発光ダイオード77は筐体71内部に設けられ、筐体71に覆われている。
フリップ78は、筐体71の上板71aに開閉可能に設けられ、携帯電話機70の使用時には、図8に示すようにフリップ78が開かれて照光キー75,76が露出し、携帯電話機70を使用しないときは、フリップ78が閉じられて照光キー75,76がフリップ78に覆われる。
次に、図7に基づいて、本発明を適用した携帯電話機70の内部構造について説明する。筐体71の基板71bには、金属製のドーム状スイッチ79と、前記発光ダイオード77とが設けられている。照光キー76の下部には、該照光キー76の押動に伴って上下動する操作子80が設けられている。操作子80は、照光キー76の下面に取り付けられ、該照光キー76の筐体71から突出する楕円形状と同形の断面形状を備えた筒部80aと、該筒部80aの下端に連続する大径フランジ部80bと、該大径フランジ部の下面に設けられ、前記ドーム状スイッチ79と接触する突出部80cとが一体に設けられ、透光性を備えた樹脂で形成されている。突出部80cは、常時ドーム状スイッチ79と接触しており、照光キー76を押圧した際に、突出部80cがドーム状スイッチ79を押圧することにより情報が入力される。照光キー76の照明構造は、前記発光ダイオード77と、操作子80と、本発明の反射・遮光性フィルム100とを備えている。反射・遮光性フィルム100は、筐体71の上板71aと操作子80の大径フランジ部80bとの間に、白色面を基板71b側に、黒色面を上板71a側に向けて配設され、操作子80の筒部80aの挿通部40aを備え、発光ダイオード77の上面を覆う。また、照光キー75の下部も、上述したような照光キー76の下部と同様の構造を有している。
このように構成された照光キー75,76の照明構造によれば、反射・遮光性フィルム100よりも基板71b側では、発光ダイオード77から放たれた光が、例えば白色接着剤層等により広く乱反射して内部に満遍なく拡散した状態になり、前記操作子80の筒部80a,照光キー75,76の透孔層とを介して外部から良好に視認でき、一方、前記筒部80aを除いた反射・遮光性フィルム40よりも上板71a側は、黒色印刷層等によって遮光されていることから、照光キー75,76と筐体71の隙間から光が外部へ漏れることがなく、意匠性、操作性に優れた携帯電話機を提供することができる。
なお、本発明の反射・遮光性フィルムは、上述のように携帯電話機に用いられるだけでなく、その他の照光キーを有するような機器、たとえばリモコンや、パーソナルコンピュータのキーボードなどにも適用でき、さらに、液晶表示素子の筐体にも適用することができる。
本発明の第1形態例を示す反射・遮光性フィルムの断面説明図である。 本発明の第2形態例を示す反射・遮光性フィルムの断面説明図である。 本発明の第3形態例を示す反射・遮光性フィルムの断面説明図である。 本発明の第4形態例を示す反射・遮光性フィルムの断面説明図である。 本発明の第5形態例を示す反射・遮光性フィルムの断面説明図である。 本発明の第6形態例を示す反射・遮光性フィルムの断面説明図である。 本発明の反射・遮光性フィルムを適用した携帯電話機の要部断面図である。 同じく正面図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60,100…反射・遮光性フィルム、11…白色樹脂フィルム、12…黒色樹脂フィルム、13…接着剤層、21…金属薄膜層、22…黒色印刷層、23…透明樹脂フィルム、31…白色印刷層、41…白色接着剤層、61…黒色接着剤層、70…携帯電話機、71…筐体、71a…上板、71b…基板、72…液晶ディスプレイ、73…多機能スイッチ、74…操作キー、75,76…照光キー、76a…フランジ部、77…発光ダイオード、78…フリップ、79…スイッチ、80…操作子、80a…筒部、80b…大径フランジ部、80c…突出部

Claims (8)

  1. 白色樹脂フィルム(11)と黒色樹脂フィルム(12)とを、白色又は黒色の接着剤層(13)を介して積層したことを特徴とする反射・遮光性フィルム。
  2. 前記白色樹脂フィルム(11)と前記接着剤層(13)との間に金属薄膜層(21)を設けたことを特徴とする請求項1記載の反射・遮光性フィルム。
  3. 一面に金属薄膜層(21)を設けた透明フィルム(23)と、一面に黒色印刷層(22)を設けた他の透明フィルム(23)とを、前記金属薄膜層(21)と黒色印刷層(22)との間に配置される白色又は黒色の接着剤層(13)を介して積層したことを特徴とする反射・遮光性フィルム。
  4. 一面に白色印刷層(31)を設けた透明フィルム(23)と、一面に黒色印刷層(22)設けた他の透明フィルム(23)とを、前記白色印刷層(31)と黒色印刷層(22)との間に配置される白色又は黒色の接着剤層(13)を介して積層したことを特徴とする反射・遮光性フィルム。
  5. 黒色樹脂フィルム(12)と透明樹脂フィルム(23)とを、白色接着剤層(41)を介して積層したことを特徴とする反射・遮光性フィルム。
  6. 一面に黒色印刷層(22)を設けた透明樹脂フィルム(23)と、他の透明フィルム(23)とを、前記黒色印刷層(22)と他の透明樹脂フィルム(23)との間に配置される白色接着剤層(41)を介して積層したことを特徴とする反射・遮光性フィルム。
  7. 白色樹脂フィルム(11)と透明樹脂フィルム(23)とを黒色接着剤層(61)を介して積層したことを特徴とする反射・遮光性フィルム。
  8. 一面に白色印刷層(31)を設けた透明樹脂フィルム(23)と、他の透明フィルム(23)とを、前記白色印刷層(31)と他の透明樹脂フィルム(23)との間に配置される黒色接着剤層(61)を介して積層したことを特徴とする反射・遮光性フィルム。
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