JPH06151759A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH06151759A
JPH06151759A JP5035792A JP3579293A JPH06151759A JP H06151759 A JPH06151759 A JP H06151759A JP 5035792 A JP5035792 A JP 5035792A JP 3579293 A JP3579293 A JP 3579293A JP H06151759 A JPH06151759 A JP H06151759A
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JP
Japan
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mos transistor
gate
potential
bit line
transistor
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Application number
JP5035792A
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English (en)
Inventor
Tetsunori Wada
哲典 和田
Naoyuki Shigyo
直之 執行
Kazuya Ouchi
和也 大内
Kokichi Tanimoto
弘吉 谷本
Makoto Yoshimi
信 吉見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高集積化と高速化を可能としたメモリセル構
成をもつDRAMを提供することを目的とする。 【構成】 電源線VDDとビット線BLの間に直列接続さ
れた第1,第2のMOSトランジスタM1 ,M2 と、第
1,第2のMOSトランジスタM1 ,M2 の接続ノード
Pと電源線側の第1のMOSトランジスタM1 のゲート
G1 の間に設けられた第3のMOSトランジスタM3 に
よりメモリセルが構成されるDRAMセルであり、第1
のMOSトランジスタM1 のゲートG1 が蓄積ノード
で、第2のMOSトランジスタM2 と第3のMOSトラ
ンジスタM3 のゲートは共通にワード線WLに接続さ
れ、第2のMOSトランジスタのしきい値電圧Vth2 、
第3のMOSトランジスタのしきい値電圧Vth3 は、|
Vth2 |<|Vth3 |を満たすことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体記憶装置に係わ
り、特に高集積化,高速化が可能なダイナミック型半導
体記憶装置(DRAM)に関する。
【0002】
【従来の技術】高密度の半導体記憶装置として、図23
に示す1トランジスタ/1キャパシタのメモリセルを用
いたDRAMが知られている。微細加工技術の進歩によ
りDRAMの高集積化は著しく進んでいるが、DRAM
をさらに高集積化するには、次のような問題が残ってい
る。
【0003】(1) ソフトエラー等の擾乱に対する耐性を
十分なものとし、またセンスアンプによるデータ読出し
を確実にするためには、キャパシタの容量をある程度以
上確保することが必要であり、キャパシタの面積を小さ
くすることができず、これによりメモリセルの微細化が
制限される。
【0004】(2) キャパシタの容量を小さくすると、読
出し時のビット線電位変動が小さくなるため、高性能セ
ンスアンプを必要とするだけでなく、誤動作の原因とな
り高速動作の妨げともなる。
【0005】このような問題を解決するため、図24に
示すGAINセルと呼ばれるメモリセル構成が提案され
ている(W.H.Krautschneider et al. "Fully Scalable
GAINMemory Cell for future DRAMS",Proceedings of
the 21st European Solid State Device Reseach Confe
rence ESSDERC '91 pp367-370,1991)。このメモリセ
ルは、電源線VDDとビット線BLの間に直列接続された
2つのMOSトランジスタM1 ,M2 と、ダイオードD
により構成されている。電源線側のMOSトランジスタ
M1 のゲートG1 が蓄積ノードである。ビット線側のM
OSトランジスタM2 のゲートはワード線WLに接続さ
れている。
【0006】このメモリセルは、MOSトランジスタM
1 のゲートG1 に蓄えられた電荷の符号により、MOS
トランジスタM1 が導通状態,非導通状態になることを
利用する。ゲートG1 に正電荷が蓄えられているとき、
MOSトランジスタM1 は導通状態(“1”)である。
この時ワード線WLによりMOSトランジスタM2 をオ
ン駆動すると、電源線VDDからビット線BLに電流が供
給され、ビット線BLが電位変動する。MOSトランジ
スタM1 のゲートG1 に負電荷が蓄えられているとき
は、MOSトランジスタM1 は非導通状態(“0”)で
ある。この時のMOSトランジスタM2 をオン駆動して
もビット線BLの電位変動は殆どない。このビット線の
電位変動の差をセンスアンプで検知することにより、
“1”,“0”の読出しができる。
【0007】このメモリセル方式は、図23のそれと異
なって電荷読出し型ではないから、大きなキャパシタを
必要とせず、従って素子寸法の比例縮小により高集積化
をはかることが可能である。
【0008】しかしこのメモリセル方式は、次のような
大きな問題を抱えている。即ち、全ての素子が理想的に
形成されてリークがないとすると、一旦ゲートG1 に正
電荷を蓄積したとき、ダイオードDが逆バイアス状態と
なり、その後ゲートG1 に負電荷を注入して情報を反転
することができない。これを解決するためには、ダイオ
ードDを逆方向リークが大きくなるように作る必要があ
る。ダイオードDの逆方向リークが大きければ、ワード
線WLをある程度長い時間“H”レベル状態としてゲー
トG1 の正電荷をビット線に放電させた後に、負電荷を
書き込むことができる。しかしこれは、DRAMの高速
化を阻害することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のD
RAMセル構造は、さらなる高集積化と高速化をはかる
ことが難しいという問題があった。本発明は、このよう
な問題を解決して、高集積化と高速化を可能としたDR
AMを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、図23
に示した従来のGAINセルのダイオードDをワード線
により制御されるMOSトランジスタに置換したことに
ある。
【0011】即ち、本発明(請求項1)の半導体記憶装
置は、電源線とビット線の間に直列接続された第1,第
2のMOSトランジスタと、これら第1,第2のMOS
トランジスタの接続ノードと第1のMOSトランジスタ
のゲートとの間に設けられた第3のMOSトランジスタ
とから構成され、第1のMOSトランジスタのゲートが
蓄積ノードであり、第2のMOSトランジスタと第3の
MOSトランジスタのゲートが共通にワード線に接続さ
れるメモリセルを有することを特徴とする。
【0012】また、本発明(請求項2)の半導体記憶装
置は、第1導電型の半導体基板表面に所定距離離して形
成され、その側壁が電源線又はビット線に接続された第
1,第2のトレンチと、これらのトレンチの底部に形成
されかつ第1,第2のトレンチ間でつながるように形成
された第2導電型領域と、第1,第2のトレンチ間及び
トレンチ脇の基板表面に形成された第2導電型領域と、
第1,第2のトレンチ内にそれぞれ絶縁膜を介して埋め
込まれた導電体と、第1のトレンチ内部の導電体と第
1,第2のトレンチ間の第2導電型領域を接続する導電
体とを具備してなり、第1のトレンチ内部の導電体をゲ
ートとし、第1のトレンチ側壁の半導体基板をチャネル
領域とする第1のMOSトランジスタと、第2のトレン
チ内部の導電体をワード線につながるゲートとし、第2
のトレンチ側壁の半導体基板をチャネル領域とする第2
のMOSトランジスタと、第2のトレンチ内部の導電体
をゲートとし、第1,第2のトレンチ間の半導体層をチ
ャネル領域とする第3のMOSトランジスタと、からメ
モリセルを構成したことを特徴とする。
【0013】また、本発明(請求項3)の半導体記憶装
置は、電源線とビット線の間に直列接続された第1,第
2のMOSトランジスタと、第1のMOSトランジスタ
のゲートとビット線との間に設けられた第3のMOSト
ランジスタとから構成され、第1のMOSトランジスタ
のゲートが蓄積ノードであり、第2のMOSトランジス
タと第3のMOSトランジスタのゲートが共通にワード
線に接続されるメモリセルを有することを特徴とする。
【0014】また、本発明(請求項4)の半導体記憶装
置は、第1導電型の半導体基板の表面に第2導電型から
なる第1のウェル領域が形成され、このウェル領域内に
第1導電型の第2のウェル領域が形成され、第2のウェ
ル領域と半導体基板の第1導電型領域に挟まれる該半導
体基板上に第1及び第2のゲート電極が形成され、かつ
第1のゲート電極は第2のゲート電極の上部に載置さ
れ、第2のゲート電極で制御される半導体チャネル部を
介して第2のウェル領域に電気的に接続され、半導体基
板は定電圧源に、第2のゲート電極はワード線に、第2
のウェル領域はビット線に、それぞれ接続してなること
を特徴とする。
【0015】
【作用】本発明(請求項1,2)におけるメモリセル
は、ワード線に第2,第3のMOSトランジスタを共に
導通状態とする書込み電位を与えることにより、リーク
電流によらずに“0”,“1”のデータ書込みができ
る。
【0016】データ読出し時は、ワード線には第3のM
OSトランジスタを非導通状態に保ったまま、第2のM
OSトランジスタを導通させる読出し電位を与えればよ
い。そのためには例えば、第2のMOSトランジスタの
しきい値電圧をVth2 、第3のMOSトランジスタのし
きい値電圧をVth3 としたとき、 |Vth2 |<|Vth3 |
【0017】を満たすように設定して、|Vth2 |と|
Vth3 |の間の読出し電位を与えればよい。これによ
り、図23に示す従来のGAINセルと同様にデータを
破壊することなく、データ読出しができる。
【0018】さらに本発明のメモリセルは、ゲート電極
を蓄積ノードとするメモリ用MOSトランジスタと、読
出し,書込みのための2個のMOSトランジスタにより
構成されるから、従来のGAINセルと同様に、全ての
素子を比例縮小することにより、高集積化が可能であ
る。またデータ書込みは、ダイオードの逆方向リークを
利用する従来のGAINセルと異なり、MOSトランジ
スタの導通制御により行われるから、高速動作が可能で
ある。
【0019】また、本発明(請求項3,4)におけるメ
モリセルは、基本的には請求項1,2におけるメモリセ
ルと同様の動作となるが、データ書込みは第2,第3の
MOSトランジスタを通じてではなく、第3のMOSト
ランジスタのみを通じてなされるため、より高速なデー
タ書込みが可能となる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0021】図1は、本発明の第1の実施例に係わるD
RAMメモリセルの等価回路である。図示のように、電
源線VDDとビット線BLとの間に第1のMOSトランジ
スタM1 と第2のMOSトランジスタM2 が直列接続さ
れている。第1のMOSトランジスタM1 がゲートG1
を蓄積ノードとしたメモリ・トランジスタであり、第2
のMOSトランジスタM2 はトランスファゲート・トラ
ンジスタである。これら第1,第2のMOSトランジス
タM1 ,M2 の接続ノードPと第1のMOSトランジス
タM1 のゲートG1 の間には第3のMOSトランジスタ
M3 が設けられている。第2のMOSトランジスタM2
と第3のMOSトランジスタM3 のゲートは共通にワー
ド線WLに接続されている。ここで、第2のMOSトラ
ンジスタM2 のしきい値電圧をVth2 、第3のMOSト
ランジスタM3 のしきい値電圧をVth3 としたとき、こ
れらの間は |Vth2 |<|Vth3 | を満たすように設定されている。
【0022】このように構成されたメモリセルの動作原
理を説明する。いま、全てのMOSトランジスタM1 〜
M3 がnチャネルであるとして、電源線VDDに正電源を
用いるものとする。また、第2のMOSトランジスタの
しきい値電圧Vth2 、第3のMOSトランジスタのしき
い値電圧Vth3 はいずれも正とする。全てのMOSトラ
ンジスタがpチャネルの場合には、電位関係を逆転させ
て考えればよい。
【0023】データ“1”を書き込むには、ビット線B
Lに“H”レベル電位を与え、ワード線WLに第2,第
3のMOSトランジスタM2 ,M3 のしきい値電圧Vth
2 ,Vth3 より高い書込み電位Vw を与える。これによ
り第2,第3のMOSトランジスタM2 ,M3 が共に導
通状態となり、ビット線BLから第2,第3のMOSト
ランジスタM2 ,M3 を介して、第1のMOSトランジ
スタM1 のゲートG1に正電荷が注入される。即ち、第
1のMOSトランジスタM1 は導通状態(データ
“1”)になる。
【0024】データ“0”を書込む場合には、ビット線
BLを“L”レベルに設定して、ワード線WLに書込み
電位VW を与える。書込み電位VW は、第3のMOSト
ランジスタM3 のしきい値電圧Vth3 より高い値に設定
される。これにより、第1のMOSトランジスタM1 の
ゲートG1 は、元のデータが“0”であればそのまま
“L”レベルに保持される。元のデータが“1”であれ
ば、ゲートG1 の電荷がビット線BLに放電されて
“L”レベルになり、第1のMOSトランジスタM1は
非導通状態(データ“0”)となる。
【0025】データ読出しは、例えばビット線BLを電
源より低い所定の電位にプリチャージした後、これをフ
ローティング状態にして、ワード線に読出し電位VR を
与える。読出し電位VR は、第2のMOSトランジスタ
M2 のしきい値電圧Vth2 より高く、第3のMOSトラ
ンジスタM3 のしきい値電圧Vth3 より低い値に設定さ
れる。
【0026】データ“1”であれば、第1のMOSトラ
ンジスタM1 は導通状態であり、これと読出し電位VR
により導通した第2のMOSトランジスタM2 を通して
電源線VDDからビット線BLに電流が流れる。このとき
のビット線電位変動をセンスアンプで検知することによ
り、“1”が読出される。データ“0”であれば、第1
のMOSトランジスタM1 が非導通状態であるから、ビ
ット線の電位変動はない。このデータ読出し動作の間、
第3のMOSトランジスタM3 は非導通状態に保たれ、
従ってデータが破壊されることはない。
【0027】なおビット線プリチャージ電位は、例えば
“H”レベルと“L”レベルの中間電位でもよいし、
“L”レベル(0V)でもよい。前者の場合には、電源
電位とプリチャージ電位の差に起因するビット線電位変
動の有無が“0”,“1”の相違として判別される。後
者の場合は、データ“0”の時と“1”の時のビット線
電位変動の差が大きく、データ読出しが確実に行われ
る。なお、図1に示したメモリセルにおいて、電源線V
DDとビット線BLとを逆につなぎ変えてもよい。
【0028】図2は、この実施例の具体的なメモリセル
構造例である。p型シリコン基板1の素子分離絶縁膜2
で囲まれた領域にソース,ドレインとなるn+ 型層
1 ,32 ,33 が形成され、n+ 型層31 と32 、及
びその間の基板上に形成されたゲート電極4により第1
のMOSトランジスタM1 が構成され、n+ 型層32
3 、及びその間の基板上に形成されたゲート電極5に
より第2のMOSトランジスタM1 が構成されている。
+ 型層32 上には絶縁膜で分離されたp型多結晶シリ
コン膜6がゲート電極4と連続的に形成され、p型多結
晶シリコン膜6のゲート電極4と反対側にはn+ 型層3
2 に接続されたn+ 型層7が設けられて、このp型多結
晶シリコン膜6上にゲート電極8が形成されて、第3の
MOSトランジスタM3 が構成されている。第3のMO
SトランジスタM3 のゲート電極8と第2のMOSトラ
ンジスタのゲート電極5は共通に接続されて、ワード線
WLに繋がる。
【0029】このメモリセル構造では、素子分離絶縁膜
2で囲まれた領域内に、1個は縦方向に積層された状態
で3個のMOSトランジスタが形成されるから、小さい
セル占有面積でメモリセルアレイを集積形成することが
できる。
【0030】図3及び図4は、このようなメモリセルの
製造工程断面図である。図3(a)に示すように、まず
素子分離絶縁膜2で囲まれた領域に、15nmのゲート酸
化膜10を形成した後、周知の多結晶シリコン膜堆積と
リソグラフィ工程によりn型多結晶シリコン膜によるゲ
ート電極4,5を形成し、これらゲート電極をマスクと
してイオン注入を行ってソース,ドレインとなるn+
層31 〜33 を形成して、MOSトランジスタM1 ,M
2 を得る。
【0031】次いで、図3(b)に示すように、CVD
法により400〜600nmのシリコン酸化膜11を堆積
し、リソグラフィと反応性イオンエッチングにより、セ
ル両端部にシリコン酸化膜11を残して中央部は除去す
る。この時ゲート電極4,5及びセル中央のn+ 型層3
2 の表面が露出した時点でエッチングを終了すると、図
示のようにゲート電極4,5の側壁にはシリコン酸化膜
11が残る。
【0032】その後、CVD工程によりp型多結晶シリ
コン膜6を堆積し、リソグラフィと反応性イオンエッチ
ングによりこれをパターニングして、図3(c)に示す
ように、n+ 型層32 から第1のMOSトランジスタM
1 のゲート電極4上に延在する状態に残す。p型多結晶
シリコン膜6は、例えば厚み400〜600nm,ボロン
濃度1.5×1017/cm3 とする。
【0033】次いで、熱酸化工程により、p型多結晶シ
リコン膜6の表面にゲート酸化膜となる37nm程度の酸
化膜12を形成する。酸化膜12は同時に露出している
+ 型層32 及びゲート電極5の表面にも形成される。
また同時のこの酸化工程で、p型多結晶シリコン膜6の
+ 型層32 に接する部分には、n+ 型層32 からの不
純物拡散によってn+ 型層7が形成される、その後、リ
ソグラフィと酸化膜のエッチングによって、図4(a)
に示すように、n+ 型層32 上及びゲート電極5上に開
口13,14を開ける。
【0034】次いで、図4(b)に示すように、再度多
結晶シリコン膜15を堆積し、リソグラフィとエッチン
グによってこれをp型多結晶シリコン膜16上からゲー
ト電極5に跨がるようにパターン形成する。この状態で
全面に砒素等のイオン注入を行って多結晶シリコン膜1
5をn+ 型にすると同時に、p型多結晶シリコン膜6の
多結晶シリコン膜15で覆われていない端部,即ちゲー
ト電極4上の部分をn+ 型層16にする。これにより、
p型多結晶シリコン膜6を活性層として、n+ 型多結晶
シリコン膜15をゲート電極とする第3のMOSトラン
ジスタM3 が形成される。
【0035】n+ 型多結晶シリコン膜15からなる第3
のMOSトランジスタのゲート電極は、図から明らかな
ように、第2のMOSトランジスタのゲート電極5に接
続された状態となる。また第3のMOSトランジスタM
3 のn+ 型層16は、第1のMOSトランジスタのゲー
ト電極4に接続された状態となる。
【0036】最後に、図4(c)に示すように、コンタ
クト孔を開け、Al膜のスパッタリングとパターニング
により、それぞれ電源線VDD,ワード線WL及びビット
線BLとなるAl配線17,18及び19を形成する。
【0037】図5は、この実施例によるメモリセルの動
作を解析した結果である。横軸は時間であり、縦軸にワ
ード線WL,ビット線BL及び第1のMOSトランジス
タのゲートG1 の電位を示している。電源電位はVDD=
5Vである。データ“1”書込みのため時刻零でビット
線電位を5Vに上げ、2nsec 後にワード線電位を5V
に上げると、第1のMOSトランジスタM1 のゲートG
1 は、第2,第3のMOSトランジスタM2 ,M3 を介
して3.3Vまで上昇する。このゲートG1 の電位は次
の“0”書込みを行う27nsec まで保持される。
【0038】データ読出しのため、時刻10nsec でビ
ット線電位を0Vにしてからフローティングにし、14
nsec でワード線電位を2Vまで上昇させる。この電位
は、第2のMOSトランジスタM2 は導通するが、第3
のMOSトランジスタM3 が導通状態にならない上限で
ある。この時第1のMOSトランジスタM1 はデータ
“1”により導通状態であり、ビット線BLは第1,第
2のMOSトランジスタM1 ,M2 を介して電源線につ
ながるため、直ちに1.2Vまで上昇する。
【0039】次に、データ“0”を書き込むため、時刻
20nsec にワード線電位を下げてゲートG1 をビット
線BLから切り離した後、ビット線電位を0Vにし、時
刻26nsec にワード線電位を5Vに上げる。これにら
よって、第1のMOSトランジスタM1 のゲートG1 に
蓄積されていた正電荷は、第2,第3のMOSトランジ
スタM2 ,M3 を介してビット線BLに放電される。
【0040】次に、再度データ読出しのためにビット線
電位を0Vにしてからフローティングにし、時刻39n
sec にワード線電位を2Vに上げる。この時ビット線電
位は、ワード線WLとの容量結合により、0.4V程度
まで上昇するが、“1”読出しのときの電位とは十分識
別可能である。
【0041】図5には、その後100nsec までの間、
データの読み書きを繰り返し行ったときの各部電位波形
を示しているが、以前に書き込まれたデータによらず書
込みがなされ、また正しく読出されることが分かる。
【0042】上記実施例では、2個のMOSトランジス
タを平面上に配置し、1個のMOSトランジスタをこれ
らの上に配置した構造を示したが、その構造は種々変形
することができる。例えば、基板に溝を形成してその内
部や側壁にMOSトランジスタを形成することが可能で
あり、これにより、小さい占有面積でメモリセルを集積
することができる。
【0043】図6は、本発明の第2の実施例に係わるD
RAMメモリセルの素子構造断面図である。この実施例
は、基板に溝を加工して、図1の等価回路で示されるメ
モリセルをよりコンパクトに集積したものである。な
お、図2と対応する部分には図2と同一符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0044】図6に示すようにp型シリコン基板1の素
子分離絶縁膜2で囲まれた領域内に溝20が形成され、
この溝20の対向する2つの側壁を利用して第1,第2
のMOSトランジスタM1 ,M2 が形成され、MOSト
ランジスタM1 の下に第3のMOSトランジスタM3 が
形成されている。
【0045】即ち、溝20の底部にn+ 型層32 が、溝
20に接する左側平坦面にn+ 型層33 が形成され、溝
20の左側側壁にゲート酸化膜10が形成され、n+
多結晶シリコン5によるゲート電極が溝半分に埋め込ま
れて縦型のMOSトランジスタM2 が構成されている。
また、溝20の右側側壁にゲート酸化膜10が形成さ
れ、溝20に接する右側平坦面にn+ 型層31 が形成さ
れ、溝20の右側半分には、底部のn+ 型層32 に接し
てn+ 型層7が形成され、その上にp型多結晶シリコン
6、更にその上にn+ 型多結晶シリコン4が埋め込まれ
ている。こうして溝20の右側側壁には、n+ 型多結晶
シリコン4をゲート電極とする縦型MOSトランジスタ
M1 が構成されている。またp型多結晶シリコン6を活
性層とし、その側壁にゲート酸化膜24が形成されて、
+ 型多結晶シリコン膜5をゲート電極として縦型のM
OSトランジスタM3 が構成されている。
【0046】このような構成において、基板1,p型層
6及びゲート酸化膜10,24の膜厚を最適設定するこ
とにより、第1,第2のMOSトランジスタM1 ,M2
のしきい値電圧は0.5V程度、第3のMOSトランジ
スタM3 のしきい値は1.0Vになるように設定され
る。
【0047】図7及び図8は、この実施例のメモリセル
の製造工程を示す断面図である。まず、図7(a)に示
すように、p型シリコン基板1の素子分離絶縁膜2で囲
まれた領域に保護用の100nm程度の熱酸化膜23を形
成した後、リソグラフィ工程によりレジストパターン2
1を形成し、反応性イオンエッチングにより基板1をエ
ッチングして溝20を形成する。その後、レジストを剥
離して、図7(b)に示すように、基板1の全面に熱酸
化膜を形成した後、全面に砒素をイオン注入して、溝2
0に接する平坦面にn+ 型層31 ,33 を形成し、同時
に溝20の底部にn+ 型層32 を形成する。その後、一
旦熱酸化膜をエッチング除去し、改めて熱酸化を行って
溝20の側壁にゲート絶縁膜となる熱酸化膜10を形成
する。
【0048】次いで、溝底部の酸化膜をエッチング除去
した後、図8(a)に示すように、多結晶シリコンによ
るn+ 型層7,p型層6,n+ 型層4をCVD法によっ
て順次堆積して、これらを溝20内部にのみ埋込み形成
する。p型層6の上端は、n+ 型層32 の上端と同じ
か、それより高い位置にくるよう設定する。CVDによ
る堆積に代ってエピタキシャル成長により同様の埋込み
を行うこともできるし、p型層6,n+ 型層4の埋込み
後、n+ 型層32 からの不純物拡散によってn+ 型層7
を形成することもできる。最下層のn+ 型層7は既に底
部に形成されているn+ 型層32 と接続される。
【0049】以上の工程により、溝20の対向する側壁
に第1,第2のMOSトランジスタM1 ,M2 が形成さ
れる。なお、p型層6の不純物濃度がp型シリコン基板
1の不純物濃度より高くなるようにしておくとよい。
【0050】続いて、リソグラフィと反応性イオンエッ
チングにより、埋め込まれたn+ 型層4,p型層6及び
+ 型層7を溝20の右側半分に残して除去し、図8
(b)に示すように、内面にゲート絶縁膜となる熱酸化
膜24を形成した後、再度多結晶シリコンによるn+
層5を埋め込む。これにより、p型層6を活性層とし、
その上下のn+ 型層4,7をソース,ドレインとし、n
+ 型層5をゲートとする第3のMOSトランジスタM3
が得られる。
【0051】p型層6を上述のように多結晶シリコンで
形成した場合には、第1,第2のMOSトランジスタM
1 ,M2 と第3のMOSトランジスタM3 のしきい値関
係の設定は容易である。即ち、多結晶シリコンは単結晶
シリコンより酸化速度が大きいため、溝20の側壁に形
成されるMOSトランジスタM1 ,M2 のゲート酸化膜
10と、p型層6の側壁に形成されるMOSトランジス
タM3 のゲート酸化膜24とは、同じ酸化条件で形成し
たときに後者の方が厚くなり、これにより、MOSトラ
ンジスタM3 のしきい値電圧がMOSトランジスタM1
,M2 のそれより高くなる。
【0052】最後に、図6に示すように、層間絶縁膜2
5を形成し、これにコンタクト孔をあけて、Al膜の蒸
着,パターニングにより、ビット線BL,ワード線W
L,電源線VDD等を形成する。この実施例によると、先
の実施例に比べて更に小さい占有面積をもってメモリセ
ルを集積形成することができる。
【0053】以上の実施例では、データ保持と書込みに
利用される第3のMOSトランジスタM3 のしきい値
を、データ読出しと書込みに用いられる第2のMOSト
ランジスタM2 のそれに比べて高く設定している。そし
て、ワード線WLに読出し電位を与えたときに第2のM
OSトランジスタM2 のみがオンし、読出し電位より高
い書込み電位を与えることにより第2,第3のMOSト
ランジスタM2 ,M3 が同時にオンするようにした。し
かし本発明はこれに限られるものではない。第2,第3
のMOSトランジスタのしきい値電圧を等しく設定して
も、他の制御手段によって同様のメモリセル動作を可能
とすることができる。
【0054】図9は、上記のようにした第3の実施例の
メモリセルの等価回路図である。基本的な素子構成は、
図1と同様であるが、第2のMOSトランジスタM2 と
第3のMOSトランジスタM3 のしきい値電圧は等し
い。また第3のMOSトランジスタM3 には基板バイア
ス制御線VB が設けられている。
【0055】このような構成として、読出し時と書込み
時とで第3のMOSトランジスタM3 の基板バイアスを
異なる値に制御する。例えば、用いるMOSトランジス
タが上記各実施例と同様にnチャネルの場合を説明すれ
ば、データ読出し時には、第3のMOSトランジスタの
基板領域、即ちp型層に負の基板バイアスを与えて、ワ
ード線WLに与えられる読出し電圧では第2のMOSト
ランジスタM2 はオンするが、第3のMOSトランジス
タM3 はオンしないようにする。データ書込みの際に
は、基板バイアスを与えず、ワード線WLに与えられる
書込み電圧によって第2,第3のMOSトランジスタM
2 ,M3 が同時にオンするようにする。
【0056】こうしてこの実施例によれば、第3のMO
SトランジスタM3 の実効的なしきい値電圧がダイナミ
ックに制御され、先の実施例と同様の読出し,書込み動
作が可能になる。なお、以上では記憶保持動作について
は説明しなかったが、従来のDRAMと同様にしてリフ
レッシュ動作を行うことにより、記憶保持が可能であ
る。
【0057】図10は本発明の第4の実施例に係わるD
RAMメモリセルの素子構造断面図、図11はその等価
回路図である。図10のBL,WL,VDDが図11のB
L,WL,VDDの端子にそれぞれ相当している。図10
の364 で示した不純物領域が図11のAに相当する。
図10の362 及び43が図11のBに相当する。図1
0の31a,31bで示した不純物領域がMOSトラン
ジスタM1 ,M2 のチャネル領域にそれぞれ相当する。
図10の38で示した不純物領域がトランジスタM3 及
びM4 のチャネル領域に相当する。
【0058】本実施例のメモリセルの動作原理を図11
を用いて説明する。基本的には図1の実施例と同様であ
るが、新たに第4のMOSトランジスタM4 が形成され
ている。ここでは、図11に示した全てのMOSトラン
ジスタはnチャネル型FETであるとする。M1 からM
3 がメモリセルの動作に係わるトランジスタであり、M
4 は動作には係わらない寄生トランジスタである。M1
からM4 のトランジスタのしきい値をVth1 からVth4
とそれぞれ記したとき、しきい値の間には次の関係が成
立っている。但し、記号『〜』はほぼ等しいことを示す
ものとする。 Vth1 〜Vth2 <Vth3 〜Vth4
【0059】“0”又は“1”という情報はM1 のゲー
トに蓄えられた電荷量の大小によって、M1 とM4 のゲ
ートの電位、即ちBの位置の電位が低い又は高いという
状態で保持される。
【0060】初めに、メモリセルに“0”を書込む場合
を考える。ビット線BLの電位を低い電位VBL(Lレベ
ル)に保つ。その後、ワード線WLの電位をM2 ,M3
共に導通する高い電位VWHに設定する。事前に“0”が
M1 に書き込まれている場合には、Bの電位は低いまま
保たれる。一方、“1”が書込まれていた場合には、M
1 のゲートに蓄えられていた電荷はM3 ,M2 を介して
ビット線BLへ抜けて失われ、M1 のゲート電位はVBL
まで低下し、“0”が書込まれる。
【0061】次に、セルに“1”を書込む場合を考え
る。ビット線BLの電位を電源線と同じ高い電位VDD
(Hレベル)に保つ。その後、ワード線WLの電位をM
2 ,M3共に導通する高い電位VWHに設定する。事前
に“0”がM1 に書込まれている場合にはM2 ,M3 を
介してBの電位、即ちM1 のゲートの電位がVDDまで上
がり“1”が書込まれる。“1”が書込まれていた場合
にはM1 のゲート電位は高いまま保たれる。
【0062】“1”が保持されているセルに“0”を書
込む際に寄生トランジスタM4 が導通する場合がある
が、これがメモリセルとしての動作には影響しないこと
を説明する。電源電圧VDDとM4 のしきい値Vth4 と
“0”を書込む際のビット線の電位VBLの間に VDD>Vth4 +VBL
【0063】という関係が成り立っていると仮定する。
この関係が成立っている場合、“1”が保持されている
セルに“0”を書込むとM4 は次のように動作する。デ
ータを書込む以前には、“1”の情報が保持されている
のでBの電位はVDDである。“0”を書込むのでビット
線の電位はVBLである。このとき、上記の仮定により、
Bの電位がビット線の電位よりもVth4 高い値より高い
ので、M4 が導通する。そのため、M4 ,M2 を介して
M1 のゲートに蓄えられている電荷がビット線へ抜けて
Bの電位はVDDから下がる。同時にワード線の電位VWH
によってM3 も導通しており、M3 ,M2 を介してM1
のゲートに蓄えられている電荷がビット線へ抜けてBの
電位はVDDから下がる。即ち、M4 は“0”の書込みに
際してM3の補佐を行うだけであり、メモリセルの動作
の障害にはならない。 VDD≦Vth4 +VBL という関係が成り立っている場合に、“1”が保持され
ているセルに“0”を書込むと、M4 は導通しないの
で、メモリセルの動作には影響しない。
【0064】次に、読出しについて説明する。ビット線
BLの電位をVDDより低い値VBLにプリチャージし、ワ
ード線WLの電位をM2 は導通状態になるがM3 は導通
状態にならない電位VWLにする。蓄えられていた情報が
“0”の場合、M1 のゲートの電位が低いためにM1 は
導通せずビット線BLの電位は変わらない。一方、
“1”の情報が蓄えられていた場合、M1 のゲートの電
位が高いためにM1 が導通し、ビット線BLはVDDと接
続され、電位は上がる。このビット線の電位の変化によ
って書込まれていた情報が判定できる。また、読出しの
過程においてM3 が導通することはないので、M1 のゲ
ートに蓄えられた電荷は抜けないので、書込まれた情報
が失われることはない。次に、“1”の読出しに際して
寄生トランジスタM4 が動作する場合があるが、これが
メモリセルとしての動作には影響しないことを説明す
る。電源電圧VDDとM4 のしきい値Vth4 の間に、 VDD>Vth
【0065】という関係が成り立っていると仮定する。
この関係が成立っている場合、“1”を読出すとM4 は
次のように動作する。“1”の情報を読出す際、Bの電
位がビット線の電位よりもVth4 高い値より高い場合に
は、M4 が導通する。そのため、M4 ,M2 を介してM
1 のゲートに蓄えられている電荷がビット線へ抜けてB
の電位はVDDから下がる。しかし、Bの電位はビット線
の電位よりVth4 高い電位より小さくならない。理由
は、Bの電位がそれ以下の値になればM4 が導通しなく
なるからである。こうしてBの電位はビット線の電位よ
りVth4 高い電位で保持される。
【0066】先に述べたようにM1 のしきい値Vth1 は
Vth4 より小さい。そのため、Bの電位がビット線の電
位よりVth4 高い電位で保持されているのでM1 は導通
し、VDDがM1 ,M2 を介してビット線に接続されてビ
ット線の電位が上り、“1”が読出せる。 VDD≦Vth4 の場合には“1”の読出しの際にM4 が導通することは
ない。
【0067】ワード線WLの電位をM2 が導通状態にな
らない電位にすると、リーク電流が全くないならばBの
位置の電位は変化せず、セルに書込まれたデータが保持
される。しかし、実際にはM1 のトランジスタのゲート
電流などによるリーク電流があるので、セルに書込まれ
たデータは徐々に消えていく。そのためにデータを保持
し続けるために、一定の期間内にデータを再書込みする
必要がある。
【0068】寄生トランジスタM4 はメモリセルからの
データの書込み或いは読出しの際に導通することがある
が、メモリセルとしての動作には全く影響を与えず、図
10の構造は図1の回路と同じように動作する。
【0069】図12,図13は、このようなメモリセル
の製造工程を示す断面図である。まず、図12(a)に
示すように、p型シリコン結晶基板31上に基板保護用
の熱酸化膜32を一様に形成し、通常のフォトレジスト
を用いたリソグラフィ工程によって熱酸化膜32のパタ
ーニングを行い、続いて例えば反応性イオンエッチング
によってトレンチ33,34を形成する。
【0070】次いで、図12(b)に示すように、トレ
ンチ33,34の内面に保護用の熱酸化膜35を形成し
た後、全面に砒素イオン注入を行い、n型不純物領域3
6(361 ,362 ,363 ,364 )を形成する。
【0071】次いで、図12(c)に示すように、フォ
トレジスト37を用いたリソグラフィ工程によってトレ
ンチ33,34間のp型シリコン結晶基板のみを露出さ
せ、硼素の高エネルギーイオン注入を行う。これによ
り、下のp型基板よりも高い濃度のp型領域38を形成
する。このp型領域38は、図11のM3 ,M4 に相当
するトランジスタのチャネル領域になる。このp型領域
38によってM3 ,M4のトランジスタのしきい値を他
のM1 ,M2 のトランジスタのしきい値よりも高くす
る。
【0072】次いで、図13(a)に示すように、レジ
スト37を剥離して熱拡散を行い、更に酸化膜32,3
5を剥離する。ここで、第1のトレンチ33と第2のト
レンチ34のそれぞれの底部のn型不純物領域36
4 は、相互につながるように形成される。
【0073】次いで、図13(b)に示すように、ゲー
ト酸化膜となる熱酸化膜40を形成した後、多結晶シリ
コンを堆積し、燐拡散する。この後、トレンチ内部以外
の多結晶シリコンを剥離すると、トレンチ33,34内
に多結晶シリコンからなるゲート電極41,42が形成
されることになる。
【0074】次いで、図13(c)に示すように、トレ
ンチ33,34間のp型基板表面のn領域362 とトレ
ンチ33を充填する多結晶シリコン(ゲート電極)41
を電気的に接続するためのアルミニウム配線43を形成
する。その後、保護用の酸化膜44を堆積すると、図1
0に示す構造が実現される。
【0075】次に、図13(a)に至るまでの別の製造
方法を図14を用いて説明する。初めに、図14(a)
に示すようにp型シリコン基板31上にレジスト39を
形成し、このレジスト39をマスクにイオン注入を行
い、基板表面の一部に高濃度p型領域38を形成する。
次いで、図14(b)に示すようにトレンチ33,34
を形成する。その後、選択的に砒素イオン注入、熱拡散
工程を行うことにより、図13(a)の構造を作る。
【0076】この工程では、トレンチ形成前に高濃度p
型領域38を形成するため、斜めからのイオン注入等を
必要とすることなく、高濃度p型領域38を容易にかつ
確実に形成することができる。
【0077】図13(a)に至るまでのさらに別の製造
方法を図15を用いて説明する。初めに、図15(a)
に示すようにp型シリコン基板31表面にトレンチ51
を形成し、保護用の酸化膜52を形成した後、砒素をイ
オン注入し、n型領域36を形成する。次いで、図15
(b)に示すように酸化膜52を剥離した後、多結晶シ
リコン53でトレンチ51を充填し、トレンチ内部以外
の多結晶シリコンを剥離する。その後、トレンチ33,
34の形成、高濃度p型領域38を形成し、図13
(a)の構造を作る。
【0078】この工程では、トレンチ33,34の形成
前にこれらのトレンチ33,34を含む大きなトレンチ
51を形成するため、トレンチ下のn型領域364 を連
続した形状に形成することが容易である。
【0079】かくして本実施例によれば、図10の構造
で図11に示した回路によるメモリセルを実現すること
ができ、図1の実施例と同様にデータの読出し,書込み
動作が可能となる。そしてこの構造は、図2に示す構造
よりも単純であり、微細化に適している。このため、製
造工程が簡略にでき、量産にも適している。次に、本発
明のさらなる実施例について説明する。
【0080】図16(a)(b)は、本発明の第5の実
施例に係わるDRAMメモリセルの等価回路図である。
図16(a)では、電源線VDDとビット線BLとの間
に、第1のMOSトランジスタM1 と第2のMOSトラ
ンジスタM2 が直列接続されている。第1のMOSトラ
ンジスタM1 がゲートG1 を蓄積ノードとしたメモリ・
トランジスタであり、第2のMOSトランジスタM2 は
トランスファゲート・トランジスタである。第1のMO
SトランジスタM1 のゲートとビット線BLとの間に
は、第3のMOSトランジスタM3 が設けられている。
そして、第2のMOSトランジスタM2 と第3のMOS
トランジスタM3 のゲートは共通にワード線WLに接続
されている。
【0081】セルを選択する際のワード線WLの電位
を、データ書込み時にはVWLW 、データ読込み時にはV
WLR と高低2種類のバイアスに設定し、WLの電位がV
WLW の場合にはM2 ,M3 が共に導通し、WLがVWLR
の場合にはM2 は導通するがM3 は導通しないしきい値
電圧をトランジスタM2 ,M3 に持たせる。
【0082】次に、図16(a)に示した本実施例のメ
モリセルの動作について説明する。ここでは、3個のト
ランジスタM1 ,M2 ,M3 全てnチャネル型MOSト
ランジスタとし、また電位が高い状態をデータの“1”
に対応させて説明する。“0”,“1”をそれぞれ書込
むときのビット線BLの電位をそれぞれVBLL ,VBLH
とし、M1 のトランジスタのしきい値をVth1 としたと
き、ビット線BLから書込まれたG1 の電位によってM
1 が導通或いは非導通状態であるために、 VBLL <Vth1 <VBLH であるとする。
【0083】初めに、“0”を書込む動作について説明
する。ビット線BLの電位をVBLLに設定した後、ワー
ド線WLの電位をM3 が導通するようなVWLW に設定す
る。M3 が導通状態にあるので、データを書込む以前の
G1 の電位、即ち書き込まれているデータに拘らずG1
の電位はVBLL と等しくなる。その後、ワード線WLの
電位を下げてM3 を非導通状態にすると、リーク電流を
無視すればG1 の電位はVBLL のまま保たれ、“0”の
書込みの動作は終了する。
【0084】次いで、“1”を書込む動作について説明
する。ビット線BLの電位をVBLHに設定した後、ワー
ド線WLの電位をM3 が導通するようなVWLW に設定す
る。M3 が導通状態にあるので、書込まれているデータ
に拘らずG1 の電位はVBLHと等しくなる。その後、ワ
ード線WLの電位を下げてM3 を非導通状態にすると、
リーク電流を無視すればG1 の電位はVBLH のまま保た
れ、“1”の書込みの動作は終了する。
【0085】次いで、データの読出し動作について説明
する。ビット線BLの電位を所定の電位VBLP にプリチ
ャージした後、ビット線BLをフローティング状態に
し、ワード線WLの電位をM2 は導通するがM3 は導通
しないVWLR に設定する。“0”が書込まれている場
合、データの読込み動作直前のG1 の電位はVBLL であ
る。読込み動作中を通じてM3 は非導通状態にあるの
で、G1 の電位はVBLL のまま変化しない。そのため、
M1 は非導通状態であるから電源線VDDの電位はビット
線BLに伝わらず、BLの電位は殆ど変化しない。
【0086】一方、“1”が書込まれている場合、デー
タ読込みの直前のG1 の電位はVBLH である。この場合
もM3 が導通状態ではないので、G1 の電位はVBLH の
まま変化しない。そのため、M1 は導通状態であるので
電源線VDDの電位がM1 ,M2 を通じてビット線BLに
伝わり、BLの電位が上昇する。ビット線BLの電位の
VBLP からの変化を認識することで、保持されているデ
ータが“0”か“1”かを判断することができる。
【0087】なお、データ書込みの際にM3 が導通する
ようにワード線WLの電位をVWLHにすると、M2 も導
通状態になる。しかし、これはデータ書込み動作には影
響しない。
【0088】また、図16(b)は図16(a)に示し
たメモリセルの変形例である。このメモリ競りは、図1
6(a)のメモリセルと比べて、M3のトランジスタの
ビット線接続用の配線とM2のトランジスタのワード線
とが交差せず、製造しやすいという利点がある。
【0089】図16(a)(b)に示したメモリセルの
動作は前述した図1のセルの動作と似ているが、上述し
たように、データの書込みはM3 のトランジスタ1個を
通じてなされ、図1のセルのようにM2 とM3 の2個の
トランジスタを通じてなされるのではない。そのため、
本実施例によるセルは、図1のセルより高速なデータ書
込みが可能である。
【0090】データ書込み動作の説明の際、リーク電流
を無視すると、トランジスタM3 が非導通状態になれば
トランジスタM1 のゲートであるG1 の電位は保持され
るとした。実際には、M3 などからのリーク電流がある
ので、時間と共にG1 の電位は変化する。そのために、
セルからデータを読出した後に同じデータを書込む動作
を、G1 の電位が変化して保持されているデータが消滅
するまでに、一定周期で行う。このリフレッシュ動作に
よって、リーク電流が無視できない場合であっても、図
16(a)(b)のセルを用いて記憶装置を構成するこ
とが可能である。
【0091】図17は図16(a)の回路を実現する素
子構造断面図、図18及び図19は図17の構造を製造
する工程断面図である。以下に、素子構造及び製造工程
について説明する。
【0092】図17に示すように、p型シリコン基板6
0の表面にゲート電極62,63及びn+ 型拡散層6
4,65,66からなる第1及び第2のnチャネルMO
SトランジスタM1 ,M2 が直列接続された状態で形成
されている。これらのトランジスタM1 ,M2 の上には
絶縁膜を介してp型半導体層68が形成され、半導体層
68の一部はn+ 型拡散層71,72となっている。即
ち、ゲート電極62からゲート電極63の端部に至る拡
散層71はゲート電極62に電気的に接続され、ゲート
電極63の端部から基板表面に至る拡散層72はn+
拡散層66に電気的に接続されている。これにより、拡
散層71,72をソース・ドレインとし、p型半導体層
68をチャネル領域とし、63をゲートとする第3のn
チャネルMOSトランジスタM3 が構成されている。
【0093】また、これら3つのトランジスタを形成し
た基板上には層間絶縁膜75が設けられ、この絶縁膜7
5にコンタクトホールを設けて配線76,77が形成さ
れている。そして、n+ 型拡散層64に接続された配線
76は電源VDDに接続され、n+ 型拡散層66に接続さ
れた配線77はビット線BLに接続され、ゲート電極6
3はワード線WLに接続されるものとなっている。
【0094】製造方法は、次の通りである。まず、p型
シリコン基板60の表面に、周知の酸化膜形成、多結晶
シリコン堆積、燐拡散、光蝕刻工程、多結晶シリコンエ
ッチング、イオン注入法を用いて、図18(a)に示す
ように、ゲート酸化膜61、n型多結晶シリコンゲート
電極62,63、n+ 型拡散層64,65,66からな
るnチャネルMOSトランジスタM1 ,M2 を形成す
る。
【0095】次いで、図18(b)に示すように、熱酸
化によってn型多結晶シリコンゲート62,63の表面
に酸化膜67を形成する。このとき、形成したゲート電
極63上の酸化膜67が、トランジスタM3 のゲート酸
化膜になる。
【0096】次いで、図18(c)に示すように、光蝕
刻法と酸化膜67のエッチングによって、多結晶シリコ
ンゲート62とn+ 型拡散層66の上の一部の酸化膜6
7を除去する。
【0097】次いで、図19(a)に示すように、多結
晶シリコンを堆積した後、全面に硼素をイオン注入し、
p型の多結晶シリコン膜68を形成する。このとき、注
入する硼素によりM3 のしきい値電圧をM2 のしきい値
電圧より大きくなるようにする。
【0098】次いで、図19(b)に示すように、光蝕
刻法によってパターニングされたフォトレジスト69を
マスクとして砒素のイオン注入を行い、ゲート電極63
上の一部の多結晶シリコンを除いてn+ 型とし、n+
領域71,72を形成する。ここまでの工程で、n+
拡散層71,72をソース・ドレイン領域、p型多結晶
シリコン68をチャネル領域、n型多結晶シリコン63
をゲート電極とするn型MOSトランジスタM3 が形成
される。
【0099】次いで、フォトレジスト69を除去した
後、図19(c)に示すように、光蝕刻法と多結晶シリ
コンのエッチングにより一部の多結晶シリコンを除去す
る。これ以降は、周知の保護酸化膜75の形成、配線7
6,77の形成によって、前記図17に示す構造が得ら
れる。なお、M2 とM3 の共通のゲート電極である多結
晶シリコン63がワード線になる。
【0100】このように本実施例によれば、データ書込
みを1個のMOSトランジスタを通じて行い、図1より
も高速な動作が可能なメモリセルを実現できる。また、
本実施例を構成している素子はMOSトランジスタだけ
であるので、集積化に際しては全ての構成素子を比例縮
小することができ、高集積化に適している。
【0101】図20は本発明の第6の実施例におけるメ
モリセルの素子構造断面図であり、図16(a)の回路
を実現する他の素子構造を示している。n型シリコン基
板81の表面にp型ウェル83が形成され、ウェル83
内にn+ 型ウェル87が形成されている。ウェル83の
端部にはn+ 型拡散層91が形成されている。ウェル8
7の端部から拡散層91に至る途中までにはゲート電極
85が形成されている。ウェル83上にはゲート電極8
5を覆うようにp型半導体層89が形成されており、こ
の半導体層89の一部はn+ 型領域となっている。ここ
で、ゲート電極85と拡散層91との間のn+ 型領域上
はM1 のゲートとM3 のドレインを兼ねるものとなって
いる。これらを構成した基板上には保護絶縁膜92が形
成され、この絶縁膜92にコンタクトホールを設けてビ
ット線BLとなる配線93が形成されている。
【0102】図21及び図22は図20の素子構造を実
現するための製造工程を示す断面図である。まず、図2
1(a)に示すように、不純物濃度1×1015cm-3
n型シリコン基板81に、周知の方法を用いて、素子分
離領域82を形成し、さらにp型の第1のウェル領域8
3を形成する。次いで、シリコン表面を酸化し、厚さ1
0nmのゲート酸化膜84を形成した後、厚さ400n
mの燐添加多結晶シリコン膜を堆積し、周知のフォトリ
ソグラフィ工程とエッチング技術を用いて、ゲート電極
85を形成する。
【0103】次いで、図21(b)に示すように、第2
のウェル領域87のみ露出するようにレジストパターン
を形成し、砒素を加速電圧60keV、ドーズ量5×1
15cm-2でイオン注入する。
【0104】次いで、レジストを剥離した後、図21
(c)に示すように、熱酸化によりゲート電極85の表
面に20nm厚のシリコン酸化膜86を形成する。この
とき、第2のウェル87が形成された。さらに、第2の
ウェル87のコンタクト孔88を、フォトリソグラフィ
工程及びエッチングによって形成する。
【0105】次いで、レジストを剥離した後、図22
(a)に示すように、多結晶シリコン膜89をCVD法
により400nmの厚さに堆積する。その後、フォトリ
ソグラフィ工程及びエッチング工程により、第1のゲー
ト電極の上部及び側壁部に多結晶シリコン膜89を残存
させた。
【0106】次いで、図22(b)に示すように、多結
晶シリコン膜89のチャネル領域となる部分にフォトレ
ジストを形成し、このレジストをマスクに砒素を120
keV,5×1015cm-2でイオン注入し、熱処理によ
りMOSトランジスタのソース・ドレイン領域90及び
第1のウェル領域83に接するn+ 型領域91を形成し
た。
【0107】次いで、図22(c)に示すように、層間
絶縁膜92を堆積し、周知の方法により、ビット線とな
るアルミニウム配線93を形成し、しかるのちに周知の
パッシベーション膜を堆積し、本実施例のセルを完成さ
せた。
【0108】このように本実施例によれば、従来の複雑
かつ困難なトレンチキャパシタ形成プロセス、或いはス
タックドキャパシタを形成することなく、占有面積の小
さいDRAMセルを実現することができ、今後の高集積
メモリに対して有効な手段を提供することができる。特
に、MOSトランジスタM1 ,M2 間の拡散層を形成す
る必要はなく、かつMOSトランジスタM1 をゲート電
極の側壁に作り込めるため、最小の面積で実現できる。
さらに、電源VDDが基板から供給されているために、電
源ライン用の拡散層及びコンタクト孔を省略することが
でき集積度向上により有効である。
【0109】なお、本実施例では典型的な作成法につい
て述べたが、その主旨を変えない範囲で種々変形するこ
とができる。例えば、第1のゲートで構成されるM1 ト
ランジスタに関して、本実施例では多結晶シリコントラ
ンジスタを用いたが、性能を上げるために、単結晶シリ
コンを用いてもよい。この場合、ビット線コンタクト孔
から、周知のラテラルエピタキシャル成長法などを用
い、単結晶シリコンを成長させればよい。また、VDD電
源線に関しても、本実施例ではシリコン基板から直接取
っているが、基板表面からコンタクトを介して取っても
よい。さらに、本実施例ではn型基板を用いているが、
p型基板を用いてn型ウェルを形成し、そのn型ウェル
から取ってもよい。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、3
個のMOSトランジスタを用いてメモリセルを構成する
ことにより、占有面積の小さいメモリセルを実現するこ
とができ、高集積化と高速化を可能としたDRAMを実
現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のメモリセルを示す等価
回路図。
【図2】同実施例のメモリセル構造を示す断面図。
【図3】同実施例のメモリセルの製造工程を示す断面
図。
【図4】同実施例のメモリセルの製造工程を示す断面
図。
【図5】同実施例のメモリセルの動作を説明するための
波形図。
【図6】本発明の第2の実施例のメモリセル構造を示す
断面図。
【図7】同実施例のメモリセルの製造工程を示す断面
図。
【図8】同実施例のメモリセルの製造工程を示す断面
図。
【図9】本発明の第3の実施例のメモリセルを示す等価
回路図。
【図10】本発明の第4の実施例のメモリセル構造を示
す断面図。
【図11】同実施例のメモリセルの等価回路を示す図。
【図12】図10の構造を実現するための製造工程の前
半を示す図。
【図13】図10の構造を実現するための製造工程の後
半を示す図。
【図14】図10の構造を実現するための別の製造工程
を示す図。
【図15】図10の構造を実現するための別の製造工程
を示す図。
【図16】本発明の第5の実施例のメモリセルを示す等
価回路図。
【図17】同実施例のメモリセル構造を示す断面図。
【図18】同実施例のメモリセルの製造工程の前半を示
す断面図。
【図19】同実施例のメモリセルの製造工程の後半を示
す断面図。
【図20】本発明の第6の実施例のメモリセル構造を示
す断面図。
【図21】同実施例のメモリセルの製造工程の前半を示
す断面図。
【図22】同実施例のメモリセルの製造工程の前半を示
す断面図。
【図23】従来のメモリセルを示す等価回路図。
【図24】従来の他のメモリセルを示す等価回路図。
【符号の説明】
M1 …第1のMOSトランジスタ M2 …第2のMOSトランジスタ M3 …第3のMOSトランジスタ M4 …第4のMOSトランジスタ BL…ビット線 WL…ワード線 VDD…電源線 G1 …ゲート(蓄積ノード)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷本 弘吉 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 吉見 信 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源線とビット線の間に直列接続された第
    1,第2のMOSトランジスタと、これら第1,第2の
    MOSトランジスタの接続ノードと第1のMOSトラン
    ジスタのゲートとの間に設けられた第3のMOSトラン
    ジスタとから構成され、第2のMOSトランジスタと第
    3のMOSトランジスタのゲートが共通にワード線に接
    続されるメモリセルを有することを特徴とする半導体記
    憶装置。
  2. 【請求項2】第1導電型の半導体基板表面に所定距離離
    して形成され、その側壁が電源線又はビット線に接続さ
    れた第1,第2のトレンチと、これらのトレンチの底部
    に形成されかつ第1,第2のトレンチ間でつながるよう
    に形成された第2導電型領域と、第1,第2のトレンチ
    間及びトレンチ脇の基板表面に形成された第2導電型領
    域と、第1,第2のトレンチ内にそれぞれ絶縁膜を介し
    て埋め込まれた導電体と、第1のトレンチ内部の導電体
    と第1,第2のトレンチ間の第2導電型領域を接続する
    導電体とを具備してなり、 第1のトレンチ内部の導電体をゲートとし、第1のトレ
    ンチ側壁の半導体基板をチャネル領域とする第1のMO
    Sトランジスタと、第2のトレンチ内部の導電体をワー
    ド線につながるゲートとし、第2のトレンチ側壁の半導
    体基板をチャネル領域とする第2のMOSトランジスタ
    と、第2のトレンチ内部の導電体をゲートとし、第1,
    第2のトレンチ間の半導体層をチャネル領域とする第3
    のMOSトランジスタと、からメモリセルを構成したこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】電源線とビット線の間に直列接続された第
    1,第2のMOSトランジスタと、第1のMOSトラン
    ジスタのゲートとビット線との間に設けられた第3のM
    OSトランジスタとから構成され、第2のMOSトラン
    ジスタと第3のMOSトランジスタのゲートが共通にワ
    ード線に接続されるメモリセルを有することを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】第1導電型の半導体基板の表面に第2導電
    型からなる第1のウェル領域が形成され、このウェル領
    域内に第1導電型の第2のウェル領域が形成され、第2
    のウェル領域と前記半導体基板の第1導電型領域に挟ま
    れる該半導体基板上に第1及び第2のゲート電極が形成
    され、かつ第1のゲート電極は一部が第2のゲート電極
    の上部に載置され、第2のゲート電極で制御される半導
    体チャネル部を介して第2のウェル領域に電気的に接続
    され、 前記半導体基板は定電圧源に、第2のゲート電極はワー
    ド線に、第2のウェル領域はビット線に、それぞれ接続
    してなることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】第2のMOSトランジスタのしきい値電圧
    をVth2 、第3のMOSトランジスタのしきい値電圧を
    Vth3 としたとき、 |Vth2 |<|Vth3 | を満たすことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の半導体記憶装置。
JP5035792A 1992-03-31 1993-02-24 半導体記憶装置 Pending JPH06151759A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5035792A JPH06151759A (ja) 1992-03-31 1993-02-24 半導体記憶装置
US08/407,040 US5463234A (en) 1992-03-31 1995-03-17 High-speed semiconductor gain memory cell with minimal area occupancy

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7789992 1992-03-31
JP25013492 1992-09-18
JP4-77899 1992-09-18
JP4-250134 1992-09-18
JP5035792A JPH06151759A (ja) 1992-03-31 1993-02-24 半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06151759A true JPH06151759A (ja) 1994-05-31

Family

ID=27288875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5035792A Pending JPH06151759A (ja) 1992-03-31 1993-02-24 半導体記憶装置

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JP (1) JPH06151759A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021005711A (ja) * 2011-01-05 2021-01-14 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021005711A (ja) * 2011-01-05 2021-01-14 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

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