JPH06150919A - 金属酸化物・水素二次電池 - Google Patents
金属酸化物・水素二次電池Info
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- JPH06150919A JPH06150919A JP4298387A JP29838792A JPH06150919A JP H06150919 A JPH06150919 A JP H06150919A JP 4298387 A JP4298387 A JP 4298387A JP 29838792 A JP29838792 A JP 29838792A JP H06150919 A JPH06150919 A JP H06150919A
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Abstract
つきが低減された金属酸化物・水素二次電池を提供する
ことを目的とする。 【構成】容器内に正極とアルカリ電解液と希土類系の水
素吸蔵合金粉末を含む負極とを収納した構造の金属酸化
物・水素二次電池において、前記負極は、一般式LmN
iw Cox Mny Alz (但し、LmはLaを含む希土
類元素から選ばれる少なくとも一種からなり、原子比
w,x,y,zの値がそれぞれ、3.90≦w≦4.5
0,0.38≦x≦0.50,0.28≦y≦0.5
0,0.28≦z≦0.50であり、かつ前記原子比
w,x,y,zの合計値が5.10≦w+x+y+z≦
5.50)で表され、2〜30℃、5〜10気圧(ゲー
ジ圧)の圧力下で1回水素化粉砕した時にBET法によ
る比表面積が0.20m2 /g以下になる希土類系水素
吸蔵合金を含むことを特徴とする。
Description
とし、水素を負極活物質とする金属酸化物・水素二次電
池に関するものである。
て、水素電極を水素吸蔵合金で構成した形式のものが注
目を集めている。その理由は、この電池系が元来、高エ
ネルギ−密度を有し、容積効率的に有利であり、しかも
安全作動が可能であって、特性的にも信頼度の点でも優
れているからである。
合金としては、従来から、LaNi5 が多用されてい
る。また、La,Ce,Pr,Nd,Smなどのランタ
ン系元素の混合物であるミッシュメタル(以下、Mmと
いう)とNiとの合金、すなわちMmNi5 も広く用い
られている。MmNi5 は希土類成分としてMmを用い
るために、希土類成分として高価なLa元素のみを用い
るLaNi5 に比べて安価であり、実用的である。
は、Niの一部をAl,Mn,Fe,Co,Ti,C
u,Zn,Zr,Cr,V,Bのような元素で置換した
多元素系のものも使用されている。
含む負極は、前記粉末が充放電サイクルの進行に伴って
微粉化されるため、劣化を生じる。その結果、前記負極
を備えた前記金属酸化物・水素二次電池のサイクル寿命
が低下するという問題点があった。
負極に用いられる水素吸蔵合金の性状により異なる。従
って、前記二次電池には充放電サイクル寿命がばらつく
という問題点がある。前記微粉化の差異は、水素吸蔵合
金中の不純物、合金製造条件の変動による合金均質性の
ばらつきなどの影響と考えられるが、現段階では明らか
ではない。
解決するためになされたもので、サイクル寿命が向上さ
れ、かつその寿命のばらつきが低減された金属酸化物・
水素二次電池を提供しようとするものである。
とアルカリ電解液と希土類系の水素吸蔵合金粉末を含む
負極とを収納した構造の金属酸化物・水素二次電池にお
いて、前記負極は、一般式LmNiw Cox Mny Al
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、3.90≦w≦4.50,0.38≦x≦0.
50,0.28≦y≦0.50,0.28≦z≦0.5
0であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表され、2〜
30℃、5〜10気圧(ゲージ圧)の圧力下で1回水素
化粉砕した時にBET法による比表面積が0.20m2
/g以下になる希土類系水素吸蔵合金を含むことを特徴
とする金属酸化物・水素二次電池である。以下、本発明
の希土類系水素吸蔵合金を構成するNi,Co,Mn,
Alの4成分について詳細に説明する。 (1)Ni
素を放出させる働きを有する。前記合金に配合されるN
iの原子比を3.90未満にすると、前記合金の水素吸
蔵量を所期量に維持することが困難になる。一方、前記
原子比が4.50を越えると、前記合金の水素吸蔵量が
かえって低下してしまい、また前記合金を粉砕した粉末
を含む負極の腐食が起こりやすくなるために二次電池の
サイクル寿命が低下する。特に、前記負極の微粉化の進
行を抑制し、サイクル寿命がより向上された二次電池を
提供するために、前記合金に添加されるNiの原子比
は、理論値よりも多い4.09〜4.50の範囲である
ことが望ましい。 (2)Co
向上するために、前記水素吸蔵合金に配合される。前記
原子比を0.38未満にすると、前記合金の微粉化の抑
制が困難になる。一方、前記原子比が0.50を越える
と、前記合金の水素吸蔵量が低下し、また腐食が起こり
やすくなるために二次電池のサイクル寿命が低下する。
特に、前記負極の微粉化の進行を抑制し、サイクル寿命
がより向上された二次電池を提供するために、前記合金
に添加されるCoの原子比は、理論値よりも多い0.4
1〜0.50の範囲であることが望ましい。 (3)Mn
行を抑制するために、前記水素吸蔵合金に配合される。
前記合金に配合されるMnの原子比を0.28未満にす
ると、前記合金の水素平衡圧を適正化することが困難に
なるため、前記負極の容量が低下する。一方、前記原子
比が0.50を越えると、前記負極の腐食が起こり易く
なり、また水素吸蔵量が低下する。特に、前記負極の微
粉化の進行を抑制し、サイクル寿命がより向上された二
次電池を提供するために、前記合金に添加されるMnの
原子比は、理論値よりも多い0.31〜0.50の範囲
であることが望ましい。 (4)Al
充放電サイクル寿命を向上するために、前記水素吸蔵合
金に配合される。前記合金に配合されるAlの原子比を
0.28未満にすると、前記合金の水素平衡圧を適正化
し前記負極の高容量化を図ることと、前記微粉化の抑制
とが困難になる。一方、前記原子比が0.50を越える
と、前記負極の腐食が起こり易くなり、また水素吸蔵量
が低下する。特に、前記負極の微粉化の進行を抑制し、
サイクル寿命がより向上された二次電池を提供するため
に、前記合金に添加されるAlの原子比は、理論値より
も多い0.31〜0.50の範囲であることが望まし
い。
子比の合計量を5.10〜5.50原子比の範囲に限定
したのは次のような理由によるものである。前記原子比
の合計量を5.10未満にすると、微粉化抑制の効果が
小さい。一方、前記原子比の合計量が5.50を越える
と、前記負極の腐食が起こり易くなると共に水素吸蔵量
が減少するため、サイクル寿命が低下する。
表面積が前記範囲になる希土類系水素吸蔵合金を使用し
たのは、次のような理由によるものである。前記比表面
積が0.20m2 /gを越える水素吸蔵合金を粉砕した
粉末を負極に使用すると、前記負極の腐食が起こり易く
なるため、前記負極を備えた二次電池はサイクル寿命が
著しく短くなる。
金は、前記負極の微粉化の進行を抑制しサイクル寿命を
より向上するために、下記(1)〜(14)に示すよう
にNi,Co,Mn,Alのうちの少なくとも一つが理
論量を越えた割合で配合されることが望ましい。ただ
し、前記水素吸蔵合金は、前記Ni,Co,Mn,Al
の全てが理論量を越えて配合される組成にはならない。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、4.09≦w≦4.50,0.38≦x<0.
41,0.28≦y<0.31,0.28≦z<0.3
1であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、4.09≦w≦4.50,0.41≦x≦0.
50,0.28≦y<0.31,0.28≦z<0.3
1であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、4.09≦w≦4.50,0.38≦x<0.
41,0.31≦y≦0.50,0.28≦z<0.3
1であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、4.09≦w≦4.50,0.38≦x<0.
41,0.28≦y<0.31,0.31≦z≦0.5
0であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、4.09≦w≦4.50,0.41≦x≦0.
50,0.31≦y≦0.50,0.28≦z<0.3
1であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、4.09≦w≦4.50,0.41≦x≦0.
50,0.28≦y<0.31,0.31≦z≦0.5
0であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、4.09≦w≦4.50,0.38≦x<0.
41,0.31≦y≦0.50,0.31≦z≦0.5
0であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、3.90≦w<4.09,0.41≦x≦0.
50,0.28≦y<0.31,0.28≦z<0.3
1であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
z (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる少
なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値がそ
れぞれ、3.90≦w<4.09,0.41≦x≦0.
50,0.31≦y≦0.50,0.28≦z<0.3
1であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計値が
5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される希土
類系水素吸蔵合金。
lz (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる
少なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値が
それぞれ、3.90≦w<4.09,0.41≦x≦
0.50,0.28≦y<0.31,0.31≦z≦
0.50であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計
値が5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される
希土類系水素吸蔵合金。
lz (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる
少なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値が
それぞれ、3.90≦w<4.09,0.41≦x≦
0.50,0.31≦y≦0.50,0.31≦z≦
0.50であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計
値が5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される
希土類系水素吸蔵合金。
lz (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる
少なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値が
それぞれ、3.90≦w<4.09,0.38≦x<
0.41,0.31≦y≦0.50,0.28≦z<
0.31であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計
値が5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される
希土類系水素吸蔵合金。
lz (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる
少なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値が
それぞれ、3.90≦w<4.09,0.38≦x<
0.41,0.31≦y≦0.50,0.31≦z≦
0.50であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計
値が5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される
希土類系水素吸蔵合金。
lz (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ばれる
少なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの値が
それぞれ、3.90≦w<4.09,0.38≦x<
0.41,0.28≦y<0.31,0.31≦z≦
0.50であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計
値が5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表される
希土類系水素吸蔵合金。
れる。まず、前記水素化粉砕時のBET法による比表面
積が特定の範囲になる水素吸蔵合金を、機械粉砕または
水素化粉砕して粉末状とする。つづいて、前記水素吸蔵
合金粉末に、高分子結着剤と必要に応じて導電性粉末を
配合してペーストを調整する。ひきつづき、このペース
トを集電体としての導電性芯体に被覆し、固定させて負
極を製造する。
粉末は、例えば機械粉砕、水素化粉砕、噴霧粉砕などの
任意の方法で製造することができる。実際の製造におい
ては、設備や作業の簡便さと安全性とから、機械粉砕が
望ましい。前記負極に用いられる前記合金粉末の粒径は
任意であるが、前記合金粉末の平均粒径は例えば20〜
70μmの範囲にするのが望ましい。
としては、例えばポリアクリル酸ナトリウム、ポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)、カルボキシメチルセ
ルロース及びその塩(CMC)等を挙げることができ
る。かかる高分子結着剤の配合割合は、水素吸蔵合金粉
末100重量部に対して0.5〜5重量部の範囲にする
ことが望ましい。
しては、例えばカーボンブラック、黒鉛等を挙げること
ができる。かかる導電性粉末の配合割合は、前記水素吸
蔵合金粉末100重量部に対して4重量部以下の範囲に
することが望ましい。
電性芯体としては、例えばパンチドメタル、エキスパン
ドメタル、金網等の二次元構造のもの、発泡メタル、網
状焼結金属繊維などの三次元構造のもの等を挙げること
ができる。
ル酸化物電極が用いられる。前記非焼結式ニッケル酸化
物電極は、水酸化ニッケルの他に高分子結着剤などを含
有する組成のペーストを、例えば焼結繊維基板、発泡メ
タル、不繊布めっき基板又はパンチドメタル基板などに
充填する方法により製造される。この高分子結着剤とし
ては、前記負極における高分子結着剤と同様のものを挙
げることができる。
水溶液は、例えば15〜50g/lの水酸化リチウム水
溶液が添加された25〜31重量%の水酸化カリウム水
溶液等を挙げることができる。
y Alz (但し、LmはLaを含む希土類元素から選ば
れる少なくとも一種からなり、原子比w,x,y,zの
値がそれぞれ、3.90≦w≦4.50,0.38≦x
≦0.50,0.28≦y≦0.50,0.28≦z≦
0.50であり、かつ前記原子比w,x,y,zの合計
値が5.10≦w+x+y+z≦5.50)で表され、
2〜30℃、5〜10気圧(ゲージ圧)の圧力下で1回
水素化粉砕した時にBET法による比表面積が0.20
m2 /g以下になる希土類系水素吸蔵合金を粉砕し、こ
の粉末を含む負極を用いることによって、微粉化の進行
を抑制することができるため、前記負極の劣化を低減す
ることが可能になる。その結果、前記負極を組み込んだ
二次電池は、サイクル寿命を向上することができる。
素吸蔵合金から作製されることによって、微粉化の進行
の度合いを一定にすることができるため、前記二次電池
はサイクル寿命のばらつきを低減することができる。
ての試験セルの断面図である。前記試験セルは、アクリ
ル樹脂製のケース本体1とキャップ2とからなる電池ケ
ースを備える。前記ケース本体1の中心部には、AAサ
イズの電池の金属容器と同一の内径及び高さを有する空
間3が形成されている。前記空間3内部には、電極群4
が収納され、さらに電解液が収容されている。前記電極
群4は、水素吸蔵合金負極及び例えば非焼結式ニッケル
正極を、ポリアミド製の0.20mm厚の不織布を介し
て捲回することにより作製される。前記ケース本体1上
には、前記キャップ2がゴムシート5及びOリング6を
介してボルト7及びナット8により気密に固定されてい
る。前記キャップ2には、圧力検出器9が取り付けられ
ている。前記水素吸蔵合金負極からの負極リード10と
前記非焼結式ニッケル正極からの正極リード11は前記
ゴムシート5と前記Oリング6との間を通して導出され
ている。以下、前述した試験セルを用いて実施例を詳細
に説明する。 実施例1〜14及び比較例1〜15
9%の希土類元素Lm(Lmは、La45%,Ce5
%,Pr10%,Nd40%からなる)、Ni、Co、
Mn、及びAlを構成成分とし、前記Ni、Co、M
n、及びAlの原子比の少なくとも一つが理論値を越え
た割合で配合されている組成を有する14種類の水素吸
蔵合金のインゴットを、高周波溶解によって作製した。
前記合金のうち、10℃、10気圧(ゲージ圧)の水素
圧力下で1回水素化粉砕した際、BET法による比表面
積が下記表1〜表3に示す値になる28種類の水素吸蔵
合金のインゴットを用意した。
o、Mn、及びAlの原子比いずれもが理論値である組
成を有する水素吸蔵合金のインゴットを作製した。前記
合金のうち、10℃、10気圧(ゲージ圧)の水素圧力
下で1回水素化粉砕した際、BET法による比表面積が
表1に示す値になる水素吸蔵合金のインゴットを比較例
1として用意した。
製したインゴットを、酸溶解した後、Lmについてはシ
ュウ酸塩沈殿重量法、Niについてはジメチルグリオキ
シム分離−EDTA滴定法、Co,Mn,Alについて
はICP発光分光法で分析した値である。
を、ハンマーミルにて粉砕し、平均粒径が36μmの2
9種類の水素吸蔵合金粉末を製造した。つづいて、前記
水素吸蔵合金粉末に、高分子結着剤として、ポリテトラ
フルオロエチレン、ポリアクリル酸ナトリウム、及びカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム塩と、導電剤とし
てカーボンブラックと、水とを混練し、29種類のペー
ストを調製した。
ンチドメタルに塗布し、更に乾燥後、全体にプレスし、
裁断することにより、29種類の水素吸蔵合金負極を作
製した。
含有するペーストを調製した。このペーストをニッケル
焼結繊維基板に充填し、更に乾燥後、全体にプレスし、
裁断することにより、非焼結式ニッケル正極を作製し
た。
ル正極を、ポリアミド製の0.20mm厚の不繊布を介
して捲回して電極群を作製した。この電極群を、前記圧
力検出器9を付けた前記アクリル樹脂製容器1のAAサ
イズの前記空間3に挿入し、つづいて前記空間3に7規
定のKOH及び、1規定のLiOHを含む電解液を注液
して封口し、図1に示すような試験セルを組立てた。
電サイクル試験を行った。その結果を下記表1〜表3に
示す。なお、表1〜表3には、1C放電及び1C充電を
繰り返し、前記圧力検出器9により測定された電池内圧
が20kg/cm2 に達したときのサイクル数を示す。
mNiw Cox Mny Alz の組成で表され、Ni,C
o,Mn,Alのうちの少なくとも一つが理論値を越え
た原子比で配合され、水素化粉砕した際にBET法によ
る比表面積が0.20m2 /g以下になる水素吸蔵合金
を粉砕した粉末を含む負極を備えた二次電池(実施例1
〜実施例14)は、サイクル寿命を著しく長くでき、か
つその寿命のばらつきを低減することが可能であること
がわかる。
y Alz の組成で表され、Ni,Co,Mn,Alのう
ちの少なくとも一つが理論値を越えた原子比で配合さ
れ、水素化粉砕した際にBET法による比表面積が0.
20m2 /gを越える水素吸蔵合金を粉砕した粉末を含
む負極を備えた二次電池(比較例2〜比較例15)は、
サイクル寿命が極めて短い。一方、一般式LmNiw C
ox Mny Alz の組成で表され、Ni,Co,Mn,
Alの原子比いずれもが理論値であり、水素化粉砕した
際にBET法による比表面積が0.20m2 /g以下に
なる水素吸蔵合金を粉砕した粉末を含む負極を備えた二
次電池(比較例1)は、サイクル寿命が依然として短
く、前記合金の組成または比表面積いずれか一方の改善
のみではサイクル寿命を向上することが困難であること
がわかる。実施例15,16
水素吸蔵合金をハンマーミルによって粉砕し、水素吸蔵
合金粉末の平均粒径が下記表4に示す値をもつ2種類の
合金を用意した。前記粒径を持つ水素吸蔵合金粉末を前
記高分子結着剤、前記導電材及び水とを混練して2種類
のペーストを調製した。つづいて、前記集電体に充填、
乾燥、加圧した後、裁断することにより2種類の水素吸
蔵合金負極を作製した。前記水素吸蔵合金負極及び実施
例1と同様なニッケル正極を用いて図1に示す構造の2
種類の試験セルを作製した。
電サイクル試験を行った。その結果を下記表4に示す。
なお、表4には、1C放電及び1C充電を繰り返して、
前記圧力検出器9により測定された電池内圧が20kg
/cm2 に達したときのサイクル数を示す。また、表4
には前記実施例2を併記した。
6の二次電池はサイクル寿命が実施例2と同様に長く、
かつ負極に用いられる水素吸蔵合金粉末の平均粒径によ
って、前記二次電池のサイクル寿命にばらつきが生じな
いことがわかる。なお、前述した実施例1及び実施例3
〜14で用いた水素吸蔵合金についても実施例15,1
6と同様な効果が得られた。 実施例17及び比較例16,17
な組成及び比表面積を持つ水素吸蔵合金を10℃、10
気圧(ゲージ圧)の水素圧力下で1回水素化粉砕し、実
施例17及び比較例16,17とした。得られた水素吸
蔵合金粉末の平均粒径は下記表5に示すように、それぞ
れ43μm,28μm,20μmであった。つづいて、
3種類の前記粉末それぞれに前記高分子結着剤、前記導
電材及び水とを混練して3種類のペーストを調製した。
つづいて、前記集電体に充填、乾燥、加圧した後、裁断
することにより3種類の水素吸蔵合金負極を作製した。
前記水素吸蔵合金負極及び実施例1と同様なニッケル正
極を用いて図1に示す構造の3種類の試験セルを作製し
た。
電サイクル試験を行った。その結果を下記表5に示す。
なお、表5には、1C放電及び1C充電を繰り返して、
前記圧力検出器9により測定された電池内圧が20kg
/cm2 に達したときのサイクル数を示す。
って得られた水素吸蔵合金粉末を含む負極を組み込んだ
二次電池(実施例17)は、実施例2のように機械粉砕
によって得られた水素吸蔵合金粉末を含む負極を組み込
んだ二次電池と同様、サイクル寿命を長くでき、その傾
向は変化しないことがわかる。
蔵合金粉末を含む負極を組み込んだ二次電池(比較例1
6,17)は、比較例1,3のように機械粉砕によって
得られた水素吸蔵合金粉末を含む負極を組み込んだ二次
電池と同様、サイクル寿命が短く、その傾向は変化しな
いことがわかる。なお、前述した実施例1及び実施例3
〜14で用いた水素吸蔵合金についても実施例17と同
様な効果が得られた。
イクル寿命が向上され、かつその寿命のばらつきが低減
された金属酸化物・水素二次電池を提供することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 容器内に正極とアルカリ電解液と希土類
系の水素吸蔵合金粉末を含む負極とを収納した構造の金
属酸化物・水素二次電池において、前記負極は、一般式
LmNiw Cox Mny Alz (但し、LmはLaを含
む希土類元素から選ばれる少なくとも一種からなり、原
子比w,x,y,zの値がそれぞれ、3.90≦w≦
4.50,0.38≦x≦0.50,0.28≦y≦
0.50,0.28≦z≦0.50であり、かつ前記原
子比w,x,y,zの合計値が5.10≦w+x+y+
z≦5.50)で表され、2〜30℃、5〜10気圧
(ゲージ圧)の圧力下で1回水素化粉砕した時にBET
法による比表面積が0.20m2 /g以下になる希土類
系水素吸蔵合金を含むことを特徴とする金属酸化物・水
素二次電池。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0843371A1 (en) * | 1996-11-18 | 1998-05-20 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Hydrogen storage alloy powder and an electrode comprising the same |
US6602639B1 (en) | 1997-12-26 | 2003-08-05 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Process for producing hydrogen storage alloy and process for producing hydrogen storage alloy electrode |
JP2016186844A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | プライムアースEvエナジー株式会社 | ニッケル水素蓄電池 |
-
1992
- 1992-11-09 JP JP29838792A patent/JP3369226B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US5968225A (en) * | 1996-11-18 | 1999-10-19 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Hydrogen storage alloy powder and an electrode comprising the same |
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US6942947B2 (en) | 1997-12-26 | 2005-09-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydrogen storage alloy, process for producing hydrogen storage alloy, hydrogen storage alloy electrode, process for producing hydrogen storage alloy electrode, and battery |
US7223497B2 (en) | 1997-12-26 | 2007-05-29 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Hydrogen storage alloy, process for producing hydrogen storage alloy, hydrogen storage alloy electrode, process for producing hydrogen storage alloy electrode, and battery |
JP2016186844A (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-27 | プライムアースEvエナジー株式会社 | ニッケル水素蓄電池 |
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